JP2014092389A - 蒸気発生器運搬方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気発生器を合理的に運搬すること。
【解決手段】筒状の胴部2の下部胴2a側において逆U字形状に形成された多数の伝熱管5が、管群外筒3で囲まれた状態で支持され、さらに胴部2の上部胴2b側において気水分離器9および湿分分離器10が設けられている蒸気発生器1の運搬方法において、蒸気発生器1が横置きとされた状態で、胴部2の周上に沿って下部胴2aと上部胴2bとの間を切断して分割する工程と、次に、下部胴2aの切断部を遮蔽および密封するとともに上部胴2bの切断部を塞ぐ工程と、次に、下部胴2a側と上部胴2b側とをそれぞれ輸送車両により所定の解体場所に運搬する工程と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用済みの蒸気発生器を運搬するための蒸気発生器運搬方法に関するものである。
例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる熱交換器としての蒸気発生器は、ほぼ密閉された胴部の内部に伝熱管や気水分離器や湿分分離器が設けられている。この蒸気発生器は、原子炉から加圧された高温の一次冷却水が伝熱管の内部を流れて原子炉に戻される。そして、伝熱管内部に一次冷却水が流れることで当該伝熱管が加熱されるため、胴部内に導入された二次冷却水を加熱し蒸気とする。
この蒸気発生器は、交換時や原子炉の廃炉の際に取り外される。蒸気発生器は、上述したように、伝熱管の内部を原子炉からの一次冷却水が通過するため、伝熱管は放射線に曝されており放射能を含む。そのため、一般に、取り外された蒸気発生器は、放射性廃棄物として、原子力発電設備内の保管庫にそのままの形で保管されることになる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、蒸気発生器は、例えば、外径4.5m、長さ(高さ)21m、重量300tと大型のものであり、原子力発電設備内の保管庫にそのままの形で保管するには、大型の保管庫が必要となる。しかし、今後保管する蒸気発生器の数が増えることが想定されるため、一層大型の保管庫を用意する必要があるが、原子力発電設備内において、一層大型の保管庫の場所を確保することは困難な状況にある。
このため、蒸気発生器を解体し、放射性廃棄物の容積を低減し、処分することが検討されている。この場合、蒸気発生器は、長さ方向が横置きとされた状態で、胴部が、気水分離器や湿分分離器が設けられている上部胴と、伝熱管が設けられている下部胴とに切断され、それぞれがさらに小さく切断されて解体される(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−43577号公報 特開2011−33349号公報
ところで、特許文献2のように蒸気発生器を解体する場合、特許文献1のような保管庫において天井クレーンが設置されていない、または天井クレーンを設置できない環境にあっては保管庫での解体は困難である。そこで、保管庫から別の解体場所まで輸送車両により蒸気発生器を運搬し、当該解体場所にて解体することになる。しかし、原子力発電設備において、解体場所の入口が狭かったり、解体場所の入口付近が狭くて蒸気発生器を取り回すことができなかったりする場合、蒸気発生器をそのままで運搬し解体場所に搬入することができない。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、蒸気発生器を合理的に運搬することのできる蒸気発生器運搬方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の蒸気発生器運搬方法は、筒状の胴部の下部胴側において逆U字形状に形成された多数の伝熱管が、管群外筒で囲まれた状態で支持され、さらに前記胴部の上部胴側において気水分離器および湿分分離器が設けられている蒸気発生器の運搬方法において、前記蒸気発生器が横置きとされた状態で、前記胴部の周上に沿って前記下部胴と前記上部胴との間を切断して分割する工程と、次に、前記下部胴の切断部を遮蔽および密封するとともに前記上部胴の切断部を塞ぐ工程と、次に、前記下部胴側と前記上部胴側とをそれぞれ輸送車両により所定の解体場所に運搬する工程と、を含むことを特徴とする。
この蒸気発生器運搬方法によれば、蒸気発生器を下部胴側と上部胴側とに分割することで、解体場所の入口が狭かったり、解体場所の入口付近が狭くて蒸気発生器を取り回すことができなかったりする場合、蒸気発生器を運搬し解体場所に搬入することができる。特に、この蒸気発生器運搬方法では、胴部の周上に沿って下部胴と上部胴との間を切断して分割している。このため、下部胴内に支持されている伝熱管が切断されないように下部胴と上部胴とを分割することができるので、一次冷却水が通って放射線に汚染された伝熱管を切断せずそのままの状態とし、かつ下部胴の切断部を遮蔽および密封することで、安全な状態で解体場所に運搬することができる。
また、第2の発明の蒸気発生器運搬方法は、第1の発明において、前記蒸気発生器は、前記上部胴が前記下部胴よりも外形が大きく形成され、前記下部胴と前記上部胴との間に円錐状の円錐胴が設けられており、前記下部胴と前記上部胴とを分割する際、前記下部胴と前記円錐胴との間を切断することを特徴とする。
この蒸気発生器運搬方法によれば、下部胴と円錐胴との間を切断して蒸気発生器を下部胴側と上部胴側とに分割することで、下部胴側の外形が小さくなるため、解体場所の入口が狭い場合、解体場所に搬入し易くすることができる。
また、第3の発明の蒸気発生器運搬方法は、第1または第2の発明において、前記下部胴の切断部を遮蔽および密封する閉止部を、前記切断部の切断面に突き合わせて溶接することを特徴とする。
この蒸気発生器運搬方法によれば、一次冷却水が通って放射線に汚染された伝熱管を有する下部胴は、その切断部を閉止部で遮蔽および密封する必要があるが、この際、閉止部を切断部の切断面に突き合わせて溶接することで、下部胴の外形を拡大することがなく運搬に供することができ、解体場所に搬入し易くすることができる。
また、第4の発明の蒸気発生器運搬方法では、第3の発明において、前記下部胴と前記上部胴とを分割する際、機械的切断により切断することを特徴とする。
この蒸気発生器運搬方法によれば、機械的切断により下部胴の切断部の切断面がほぼ平滑となるため、閉止部を切断部の切断面に突き合わせて溶接し易くすることができる。
また、第5の発明の蒸気発生器運搬方法では、第1または第2の発明において、前記下部胴の切断部を遮蔽および密封する閉止部を、前記切断部を覆うように形成して前記下部胴の外周に対して溶接することを特徴とする。
この蒸気発生器運搬方法によれば、一次冷却水が通って放射線に汚染された伝熱管を有する下部胴は、その切断部を閉止部で遮蔽および密封する必要があるが、この際、閉止部で切断部を覆うようにして下部胴の外周に対して溶接することで、下部胴の溶接部分を平滑に加工する作業を要さず、運搬にかかる作業を簡素化することができる。
また、第6の発明の蒸気発生器運搬方法では、第5の発明において、前記下部胴と前記上部胴とを分割する際、熱的切断により切断することを特徴とする。
この蒸気発生器運搬方法によれば、熱的切断は高速で切断することができるため、運搬にかかる作業性を向上することができる。
本発明によれば、蒸気発生器を合理的に運搬することができる。
図1は、蒸気発生器の概略側断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図3は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図4は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図5は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図6は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図7は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図8は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図9は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図10は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図11は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図12は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。 図13は、本発明の実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、蒸気発生器の概略側断面図である。熱交換器としての蒸気発生器1は、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる。加圧水型原子炉は、原子炉冷却材および中性子減速材として軽水を使用している。加圧水型原子炉は、軽水を炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水としての一次冷却水を蒸気発生器1に送る。蒸気発生器1では、高温高圧の一次冷却水の熱を二次冷却水に伝え、二次冷却水に水蒸気を発生させる。そして、この水蒸気によりタービン発電機が回されて発電する。
蒸気発生器1は、上下方向に長尺に延在され、かつ密閉された中空円筒形状をなす胴部2を有している。胴部2は、上半部に対して下半部が若干小径とされ、下半部をなす下部胴2a、上半部をなす上部胴2b、下部胴2aと上部胴2bとの間を繋ぐほぼ円錐台形状の円錐胴2c、および上部胴2bの上端に設けられた上部鏡2dで構成されている。
蒸気発生器1は、下部胴2aの内部に、内壁面と所定間隔をもって配置された円筒形状を成す管群外筒3が設けられている。この管群外筒3は、その下端部が、下部胴2aの下端部に配置された管板4の近傍まで延設され、その上端部が円錐胴2cの位置で円錐台形状に形成された円錐部3aを有している。この管群外筒3内には、伝熱管群5Aが設けられている。伝熱管群5Aは、逆U字形状で上下方向に長尺とされた複数の伝熱管5からなる。各伝熱管5は、円弧部5aと、当該円弧部5aの各端部から直線状に延在する直線部5bとでU字形状に形成されている。そして、伝熱管5は、円弧部5aを上方に向けて配置され、各直線部5bの端部が管板4の管穴4aに挿通固定されているとともに、直線部5bにおける長手方向の複数箇所が各管支持板6を介して管群外筒3に支持されている。管支持板6は、多数の伝熱管挿通穴6aが形成されており、この伝熱管挿通穴6aに各伝熱管5が挿通されることで各伝熱管5を支持する。また、伝熱管群5Aは、伝熱管5のU字形状の円弧部5aにおいて、一次冷却水が伝熱管5内を通過する際に発生し得る流体励起振動を抑制するため、振止部材14が設けられている。振止部材14は、伝熱管5の円弧部5aが側方に重なる間に挿入されている。
蒸気発生器1は、管板4の下に水室鏡7が設けられ、この水室鏡7の内部が隔壁8により入口側水室7Aと出口側水室7Bとに区画されている。入口側水室7Aは、各伝熱管5の一端部が連通され、出口側水室7Bは、各伝熱管5の他端部が連通されている。また、入口側水室7Aは、胴部2の外部に通じる入口ノズル7Aaが形成され、出口側水室7Bは、胴部2の外部に通じる出口ノズル7Baが形成されている。そして、入口ノズル7Aaは、加圧水型原子炉から一次冷却水が送られる冷却水配管(図示せず)が連結され、出口ノズル7Baは、熱交換された後の一次冷却水を加圧水型原子炉に送る冷却水配管(図示せず)が連結される。
蒸気発生器1は、上部胴2bの内部に、給水を蒸気と熱水とに分離する気水分離器9、および分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器10が設けられている。また、上部胴2bの下部であって、気水分離器9と伝熱管群5Aとの間には、外部から下部胴2a内に二次冷却水の給水を行う給水管11が挿入されている。また、蒸気発生器1は、下部胴2aの内部に、給水管11から下部胴2a内に給水された二次冷却水を、下部胴2aと管群外筒3との間を流下させて管板4にて折り返させ、伝熱管群5Aに沿って上昇させる給水路12が形成されている。さらに、蒸気発生器1は、上部鏡2dに、蒸気排出口13が形成されている。なお、蒸気排出口13は、タービンに蒸気を送る冷却水配管(図示せず)が連結され、給水管11は、タービンで使用された蒸気が復水器(図示せず)で冷却された二次冷却水を供給するための冷却水配管(図示せず)が連結される。
この蒸気発生器1では、加圧水型原子炉で加熱された一次冷却水は、入口側水室7Aに送られ、多数の伝熱管5内を通って循環して出口側水室7Bに至る。一方、復水器で冷却された二次冷却水は、給水管11に送られ、胴部2内の給水路12を通って伝熱管群5Aに沿って上昇する。このとき、胴部2内で、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われる。そして、冷やされた一次冷却水は出口側水室7Bから加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行った二次冷却水は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分が除去されてから蒸気排出口13からタービンに送られる。
このような蒸気発生器1は、上述したように、伝熱管5の内部を原子炉からの一次冷却水が通過するため、伝熱管5は放射線に曝されており放射能を含む。そのため、一般に、原子炉から取り外された蒸気発生器1は、放射性廃棄物として、原子力発電設備内の保管庫にそのままの形で一定期間保管される。
図2〜図13は、本実施形態に係る蒸気発生器の運搬方法を示す工程図である。図2に示すように、蒸気発生器1は、保管庫100内の床上101に、支持架台102によって横置きとされた状態で保管されている。なお、本実施形態では、横置きとされた蒸気発生器1において、上述の左右方向を幅方向といい符号Wで示し、使用時の上下方向に相当する長手方向を軸方向といい符号Lで示し、上下方向を符号Hで示す。
支持架台102は、下部胴2aの下端側(管板4近傍)の位置と、上部胴2bの上端側(上部鏡2d近傍)の位置とにそれぞれ配置されている。この支持架台102は、図2および図3に示すように、横置きとされた蒸気発生器1の胴部2の外周の下側の一部に当接し、幅方向Wに延在する架台部102aと、当該架台部102aの下側で幅方向Wの両端に配置された支持部102bとを有している。また、支持架台102は、図3に示すように、架台部102aと支持部102bとの間にジャッキ102cが設けられている。
そして、蒸気発生器1を運搬する場合、まず、保管庫100の床上101に横置きとされた蒸気発生器1の全体を、グリーンハウス103によって覆う。なお、グリーンハウス103は、図2および図3のみで示し、以後の図では省略する。
次に、図4に示すように、下部胴2aの上端側(円錐胴2c近傍)の位置と、上部胴2bの下端側(円錐胴2c近傍)の位置とに支持架台102を追加配置する。その後、下部胴2aと上部胴2bとの間を切断して分割する。この場合、図示しない切断装置を胴部2の円の周上に沿って移動させて切断を行う。切断装置は、胴部2の円の周上に沿って、レールやバンドなどの軌道を配置し、この軌道に沿って切断機を1周させる。切断機は、機械的切断を行う切断刃(砥石刃やダイヤモンド刃など)を有するものや、熱的切断(ガス切断、レーザ切断、プラズマ切断など)を行うヘッドを有するものがある。なお、熱的切断として、ガス切断は、エネルギの供給が外部からではなく切断される材料の燃焼によって供給されるため、エネルギを供給し難い厚い胴部2の切断に対して効果的であり好ましい。また、切断機を軌道に沿って移動させる自動の切断装置以外に、切断機を手動で操作する切断であってもよい。
下部胴2aと上部胴2bとの間の切断位置は、下部胴2aと円錐胴2cとの境が好ましい。下部胴2aと円錐胴2cとの間を切断する際、胴部2内の管群外筒3の円錐部3aも切断する。円錐部3aの切断も胴部2の切断と同様に、図示しない切断装置を胴部2の円の周上に沿って移動させて切断を行う。このように、切断装置を胴部2の円の周上に沿って移動させて切断を行うことで、胴部2と管群外筒3とをそれぞれ切断し、伝熱管群5Aをそのまま下部胴2a側に残す(図7参照)。これにより、下部胴2aと上部胴2bとが分割される。
次に、図5および図6に示すように、上部胴2bの下側に輸送車両104を配置し、当該輸送車両104により、図7に示すように上部胴2bを下部胴2a側から離す。輸送車両104は、図6に示すように、ジャッキ104aを有しており、幅方向Wの両側の支持部102bの間であって、架台部102aの下側に配置される。このとき、支持架台102のジャッキ102cにより架台部102aとともに上部胴2bを上下方向Hの上方に上昇させた状態で、支持部102bよりもジャッキ104aの上面を高い位置にした輸送車両104を配置した後、ジャッキ102cにより架台部102aとともに上部胴2bを上下方向Hの下方に下降させ、輸送車両104のジャッキ104aの上面に架台部102aを置く。これにより、支持部102bから輸送車両104に上部胴2bが移され、輸送車両104を長手方向Lの図中左側に移動させることで、上部胴2bを下部胴2a側から離す。
次に、下部胴2a側から離した上部胴2bの切断部を塞ぐ。具体的には、図7に示すように、当該切断部の開口を塞ぐ鋼板などの閉止部105を溶接する。このように、上部胴2bの切断部を塞いだ状態で、円錐胴2cおよび上部鏡2dを伴って、その内部に管群外筒3の円錐部3a、気水分離器9および湿分分離器10を有する上部胴2bを、輸送車両104により所定の解体場所に運搬する。この上部胴2bは、解体場所において解体され、保管容器(図示せず)に収容される。
次に、下部胴2a側は、伝熱管5に一次冷却水が通過していたため、図8および図9に示すように、下部胴2aの切断部を遮蔽および密封する。下部胴2aの遮蔽および密封は、当該切断部の開口を塞ぐ鋼板などの閉止部106を輸送車両104で運び溶接する。閉止部106は、下部胴2aの切断部から突出する伝熱管5の円弧部5aを覆うように形成されている。ここで、下部胴2aの切断部を機械的切断により切断した場合、その切断面はほぼ平滑であることから、閉止部106は、図9および図10に示すように、その端面が下部胴2aの切断部の切断面に突き合わせて溶接される。このため、閉止部106は、図10に示すように、その端面に開先106aが形成されている。一方、下部胴2aの切断部を熱的切断により切断した場合、その切断面は溶融して平滑ではないことから、閉止部106は、図11に示すように、切断部を覆うように形成され、下部胴2aの外周に対して溶接される。
最後に、図12および図13に示すように、下部胴2aの下側に輸送車両104を配置し、当該輸送車両104により、管板4および水室鏡7を伴って、その内部に管群外筒3、伝熱管群5Aおよび管支持板6を有する下部胴2aを、所定の解体場所に運搬する。支持架台102から輸送車両104への下部胴2aの移送は、上述と同様である。
ところで、上述した実施形態では、下部胴2aと上部胴2bとの分割において、下部胴2aと円錐胴2cとの間を切断している。これは、上部胴2bが下部胴2aよりも外形が大きく形成されていることから、所定の解体場所の入口が狭い場合に外形の小さい下部胴2a側をまとめて解体場所に搬入できるようにするためである。この場合、管群外筒3の円錐部3aを切断する必要がある。しかし、下部胴2aと円錐胴2cとの間を切断しても、管群外筒3の円錐部3aを下部胴2aから切り離すためのアクセスが困難な蒸気発生器1が存在する場合は、上部胴2bと円錐胴2cとの間も切断することで、下部胴2aと上部胴2bと円錐胴2cとに3分割してそれぞれを運搬する。
このように、本実施形態の蒸気発生器運搬方法は、筒状の胴部2の下部胴2a側において逆U字形状に形成された多数の伝熱管5が、管群外筒3で囲まれた状態で支持され、さらに胴部2の上部胴2b側において気水分離器9および湿分分離器10が設けられている蒸気発生器1の運搬方法において、蒸気発生器1が横置きとされた状態で、胴部2の周上に沿って下部胴2aと上部胴2bとの間を切断して分割する工程と、次に、下部胴2aの切断部を遮蔽および密封するとともに上部胴2bの切断部を塞ぐ工程と、次に、下部胴2a側と上部胴2b側とをそれぞれ輸送車両104により所定の解体場所に運搬する工程と、を含む。
この蒸気発生器運搬方法によれば、蒸気発生器1を下部胴2a側と上部胴2b側とに分割することで、解体場所の入口が狭かったり、解体場所の入口付近が狭くて蒸気発生器1を取り回すことができなかったりする場合、蒸気発生器1を運搬し解体場所に搬入することが可能になる。特に、本実施形態の蒸気発生器運搬方法では、胴部2の周上に沿って下部胴2aと上部胴2bとの間を切断して分割している。このため、下部胴2a内に支持されている伝熱管5が切断されないように下部胴2aと上部胴2bとを分割することができるので、一次冷却水が通って放射線に汚染された伝熱管5を切断せずそのままの状態とし、かつ下部胴2aの切断部を遮蔽および密封することで、安全な状態で解体場所に運搬することが可能になる。
また、本実施形態の蒸気発生器運搬方法では、蒸気発生器1は、上部胴2bが下部胴2aよりも外形が大きく形成され、下部胴2aと上部胴2bとの間に円錐状の円錐胴2cが設けられており、下部胴2aと上部胴2bとを分割する際、下部胴2aと円錐胴2cとの間を切断することが好ましい。
この蒸気発生器運搬方法によれば、下部胴2aと円錐胴2cとの間を切断して蒸気発生器1を下部胴2a側と上部胴2b側とに分割することで、下部胴2a側の外形が小さくなるため、解体場所の入口が狭い場合、解体場所に搬入し易くすることが可能になる。
また、本実施形態の蒸気発生器運搬方法は、下部胴2aの切断部を遮蔽および密封する閉止部106を、切断部の切断面に突き合わせて溶接することが好ましい。
この蒸気発生器運搬方法によれば、一次冷却水が通って放射線に汚染された伝熱管5を有する下部胴2aは、その切断部を閉止部106で遮蔽および密封する必要があるが、この際、閉止部106を切断部の切断面に突き合わせて溶接することで、下部胴2aの外形を拡大することなく運搬に供することができ、解体場所に搬入し易くすることが可能になる。
また、本実施形態の蒸気発生器運搬方法は、下部胴2aと上部胴2bとを分割する際、機械的切断により切断することが好ましい。
この蒸気発生器運搬方法によれば、機械的切断により下部胴2aの切断部の切断面がほぼ平滑となるため、閉止部106を切断部の切断面に突き合わせて溶接し易くすることが可能になる。
また、本実施形態の蒸気発生器運搬方法は、下部胴2aの切断部を遮蔽および密封する閉止部106を、切断部を覆うように形成して下部胴2aの外周に対して溶接することが好ましい。
この蒸気発生器運搬方法によれば、一次冷却水が通って放射線に汚染された伝熱管5を有する下部胴2aは、その切断部を閉止部106で遮蔽および密封する必要があるが、この際、閉止部106で切断部を覆うようにして下部胴2aの外周に対して溶接することで、下部胴2aの溶接部分を平滑に加工する作業を要さず、運搬にかかる作業を簡素化することが可能になる。
また、本実施形態の蒸気発生器運搬方法は、下部胴2aと上部胴2bとを分割する際、熱的切断により切断することが好ましい。
この蒸気発生器運搬方法によれば、熱的切断は高速で切断することができるため、運搬にかかる作業性を向上することが可能になる。
1 蒸気発生器
2 胴部
2a 下部胴
2b 上部胴
2c 円錐胴
2d 上部鏡
3 管群外筒
3a 円錐部
5 伝熱管
5a 円弧部
5b 直線部
5A 伝熱管群
104 輸送車両
105 閉止部
106 閉止部

Claims (6)

  1. 筒状の胴部の下部胴側において逆U字形状に形成された多数の伝熱管が、管群外筒で囲まれた状態で支持され、さらに前記胴部の上部胴側において気水分離器および湿分分離器が設けられている蒸気発生器の運搬方法において、
    前記蒸気発生器が横置きとされた状態で、前記胴部の周上に沿って前記下部胴と前記上部胴との間を切断して分割する工程と、
    次に、前記下部胴の切断部を遮蔽および密封するとともに前記上部胴の切断部を塞ぐ工程と、
    次に、前記下部胴側と前記上部胴側とをそれぞれ輸送車両により所定の解体場所に運搬する工程と、
    を含むことを特徴とする蒸気発生器運搬方法。
  2. 前記蒸気発生器は、前記上部胴が前記下部胴よりも外形が大きく形成され、前記下部胴と前記上部胴との間に円錐状の円錐胴が設けられており、前記下部胴と前記上部胴とを分割する際、前記下部胴と前記円錐胴との間を切断することを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生器運搬方法。
  3. 前記下部胴の切断部を遮蔽および密封する閉止部を、前記切断部の切断面に突き合わせて溶接することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気発生器運搬方法。
  4. 前記下部胴と前記上部胴とを分割する際、機械的切断により切断することを特徴とする請求項3に記載の蒸気発生器運搬方法。
  5. 前記下部胴の切断部を遮蔽および密封する閉止部を、前記切断部を覆うように形成して前記下部胴の外周に対して溶接することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気発生器運搬方法。
  6. 前記下部胴と前記上部胴とを分割する際、熱的切断により切断することを特徴とする請求項5に記載の蒸気発生器運搬方法。
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