JP5840049B2 - 蒸気発生器製造方法 - Google Patents

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本発明は、蒸気発生器製造方法に関し、特に、管板と水室鏡との溶接に関する。
特許文献1は、蒸気発生器(給水加熱器)の管板と水室鏡とを突き合わせ溶接する溶接方法について記載されている。
特許第2633756号公報
蒸気発生器は、管板と水室鏡とが接合された内部が水室となり、この水室は仕切板を介して冷却水が供給される入口側水室と、冷却水を排出する出口側水室とに仕切られている。仕切板は、管板側と水室鏡側とに接合されている。
このような構造において、仕切板を管板側と水室鏡側とに溶接する場合、溶接収縮により溶接部に引張応力が発生するため、当該溶接部や、管板面および水室鏡面に肉盛溶接されたクラッド部が引っ張られて割れが発生するおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、管板側と水室鏡側とに溶接される仕切板に生じ得る引張応力を軽減することのできる蒸気発生器製造方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の蒸気発生器製造方法は、管板と水室鏡とを接合する内部を仕切板で仕切る蒸気発生器製造方法であって、突き合わせた前記管板および前記水室鏡に前記仕切板を溶接する工程と、次に、前記管板と前記水室鏡とを溶接する工程と、を含むことを特徴とする。
この蒸気発生器製造方法によれば、突き合わせた管板および水室鏡に仕切板を溶接すると、仕切板の溶接部は、溶接収縮により引張応力が発生するが、その後、管板と水室鏡とを溶接することで、管板と水室鏡との溶接部の溶接収縮により、仕切板に管板と水室鏡とで挟み込まれるような作用が生じ、管板側と水室鏡側とに溶接される仕切板の溶接部に発生した引張応力を軽減することができる。
また、第2の発明の蒸気発生器製造方法は、第1の発明において、前記仕切板を溶接する工程では、前記仕切板を予め前記管板または前記水室鏡の一方に溶接しておき、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせた状態で、前記管板または前記水室鏡の他方に溶接することを特徴とする。
この蒸気発生器製造方法によれば、管板と水室鏡とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の管板または水室鏡の一方に仕切板を予め溶接することで、組み立てられた水室内での仕切板の溶接作業を減少させ、当該溶接作業の作業性を向上することができる。
また、第3の発明の蒸気発生器製造方法は、第1の発明において、前記仕切板を溶接する工程では、前記仕切板を予め水室鏡に溶接しておき、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせた状態で、前記管板に溶接することを特徴とする。
この蒸気発生器製造方法によれば、管板と水室鏡とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の水室鏡に仕切板を予め溶接することで、組み立てられた水室内での仕切板の溶接作業を減少させ、当該溶接作業の作業性を向上することができる。特に、この蒸気発生器製造方法によれば、椀状の水室鏡に仕切板を予め溶接すると、水室鏡に仕切板を安定した状態で取り付けることができ、かつ管板と水室鏡とを突き合わせた状態で管板の平坦な管板面に対して仕切板を溶接することから、この溶接作業の作業性を向上することができる。
また、第4の発明の蒸気発生器製造方法は、第1の発明において、前記仕切板を溶接する工程では、前記仕切板を前記管板側と前記水室鏡側とに2分割した各分割仕切板を形成し、一方の前記分割仕切板を予め前記管板に溶接し、他方の前記分割仕切板を予め前記水室鏡に溶接しておき、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせた状態で、前記各分割仕切板同士を溶接することを特徴とする。
この蒸気発生器製造方法によれば、管板と水室鏡とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の管板と水室鏡とに分割仕切板をそれぞれ予め溶接することで、組み立てられた水室内での仕切板の溶接作業を減少させ、当該溶接作業の作業性を向上することができる。特に、仕切板を分割仕切板に2分割し、管板と水室鏡とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の管板と水室鏡とにそれぞれの分割仕切板を予め溶接することで、組み立てられた水室内での狭隘部分となる管板側や水室鏡側への仕切板の溶接作業が無くなるため、当該溶接作業の作業性をより向上することができる。
また、第5の発明の蒸気発生器製造方法は、第1〜第4のいずれか一つの発明において、前記仕切板または前記分割仕切板は、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせる開先部に対応する縁部に切欠部が形成されており、前記管板と前記水室鏡とを溶接する工程の後、当該切欠部と前記開先部との間を閉塞することを特徴とする。
この蒸気発生器製造方法によれば、切欠部は、開先部分の溶接などの作業スペースとなることから、作業性を向上することができる。
本発明によれば、管板側と水室鏡側とに溶接される仕切板に生じ得る引張応力を軽減することができる。
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図1Bは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図1Cは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図1Dは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図2Cは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図2Dは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図2Eは、本発明の実施の形態1に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図3Aは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図3Bは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図3Cは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図3Dは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図4Aは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図4Bは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図4Cは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図4Dは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図4Eは、本発明の実施の形態2に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。 図5は、蒸気発生器の構成を示す説明図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る蒸気発生器製造方法が適用される蒸気発生器水室の平面図である。 図7は、蒸気発生器が適用される原子力設備の一例を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図5は、蒸気発生器の構成を示す説明図であり、図6は、本実施の形態に係る蒸気発生器製造方法が適用される蒸気発生器水室の平面図であり、図7は、蒸気発生器が適用される原子力設備の一例を示す概略図である。
図5に示すように、蒸気発生器1は、胴部2を有している。胴部2は、上下方向に延在され、かつ密閉された中空円筒形状をなし、上半部に対して下半部が若干小径とされている。胴部2は、その下半部内に、当該胴部2の内壁面と所定間隔をもって配置された円筒形状をなす管群外筒3が設けられている。この管群外筒3は、その下端部が、胴部2の下半部内の下方に配置された管板4近傍まで延設されている。管群外筒3内には、伝熱管群5Aが設けられている。伝熱管群5Aは、逆U字形状をなす複数の伝熱管5からなる。伝熱管群5Aは、その上端部に、伝熱管5の上述した逆U字形状の円弧部が配置されている。伝熱管5は、中央から外側に向けて円弧部の径が大きなものを配列した伝熱管層を構成し、この伝熱管層を、重ねつつ径を変えることで、伝熱管群5Aの上端部を半球形状に形成している。この伝熱管群5Aの半球形状部分は、各伝熱管層の円弧部の間に、一次冷却水が各伝熱管5内を通過する際に発生し得る流体励起振動を抑制するための振止部材5aが設けられている。そして、各伝熱管5は、U字形状の円弧部を上方に向け、下端部が管板4の管穴4aに挿通支持されているとともに、中間部が複数の管支持板6を介して管群外筒3に支持されている。管支持板6は、多数の管穴6aが形成されており、この管穴6aに各伝熱管5が挿通されることで各伝熱管5を支持する。
胴部2は、その下端部である管板4に水室鏡7が接合されている。水室鏡7は、図5および図6に示すように、椀状に形成された開口縁が管板4に接合された状態で、その内部が仕切板8により入口側水室7Aと出口側水室7Bとに区画されている。入口側水室7Aは、各伝熱管5の一端部が連通され、出口側水室7Bは、各伝熱管5の他端部が連通されている。また、入口側水室7Aは、胴部2の外部に通じる入口側管台7Aaが形成され、出口側水室7Bは、胴部2の外部に通じる出口側管台7Baが形成されている。そして、入口側管台7Aaは、加圧水型原子炉から一次冷却水が送られる一次冷却水管24(図7参照)が連結され、出口側管台7Baは、熱交換された後の一次冷却水を加圧水型原子炉に送る一次冷却水管24(図7参照)が連結される。また、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bは、保守や点検時に作業者が当該水室7A,7B内に進入することのできる作業用のマンホール7Ab,7Bbが形成されている。
また、胴部2は、その上半部内に、給水を蒸気と熱水とに分離する気水分離器9、および分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器10が設けられている。気水分離器9と伝熱管群5Aとの間には、外部から胴部2内に二次冷却水の給水を行う給水管11が挿入されている。さらに、胴部2は、その上端部に、蒸気排出口12が形成されている。また、胴部2は、その下半部内に、給水管11からこの胴部2内に給水された二次冷却水を、胴部2と管群外筒3との間を流下させて管板4にて折り返させ、伝熱管群5Aに沿って上昇させる給水路13が形成されている。なお、蒸気排出口12は、タービンに蒸気を送る冷却水配管(図示せず)が連結され、給水管11は、タービンで使用された蒸気が復水器(図示せず)で冷却された二次冷却水を供給するための冷却水配管(図示せず)が連結される。
また、上述した蒸気発生器1は、図7に示すように、原子力設備20に適用される。図7に示す原子力設備20は、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。この原子力設備20は、原子炉容器21、加圧器22、蒸気発生器1およびポンプ23が、一次冷却水管24により順次連結されて、一次冷却水の循環経路が構成されている。また、蒸気発生器1とタービン(図示省略)との間には、二次冷却水の循環経路が構成されている。
原子炉容器21は、燃料集合体(図示省略)が挿抜できるように、容器本体21aとその上部に装着される容器蓋21bとにより構成されている。容器蓋21bは、容器本体21aに対して開閉可能に設けられている。容器本体21aは、上方が開口し、下方が半球形状とされて閉塞された円筒形状をなし、上部に一次冷却水としての軽水を給排する入口側管台21cおよび出口側管台21dが設けられている。出口側管台21dは、蒸気発生器1の入口側管台7Aaに連通するように一次冷却水管24が接続されている。また、入口側管台21cは、蒸気発生器1の出口側管台7Baに連通するように一次冷却水管24が接続されている。
この原子力設備20では、一次冷却水が原子炉容器21にて加熱されて高温・高圧となり、加圧器22にて加圧されて圧力を一定に維持されつつ、一次冷却水管24を介して蒸気発生器1に供給される。蒸気発生器1では、加熱された一次冷却水は、入口側水室7Aに送られ、多数の伝熱管5内を通って循環して出口側水室7Bに至る。一方、復水器で冷却された二次冷却水は、給水管11に送られ、胴部2内の給水路13を通って伝熱管群5Aに沿って上昇する。このとき、胴部2内で、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われる。そして、冷やされた一次冷却水は出口側水室7Bから加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行った二次冷却水は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分が除去されて蒸気排出口12からタービンに送られる。タービンは、二次冷却水の蒸気により駆動される。そして、タービンの動力が発電機(図示省略)に伝達されて発電される。タービンの駆動に供された蒸気は、凝縮して水となり蒸気発生器1に供給される。一方、蒸気発生器1で熱交換後の一次冷却水は、一次冷却水管24を介してポンプ23側に回収される。
[実施の形態1]
図1A〜図1Dおよび図2A〜図2Eは、本実施の形態に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。なお、図1A〜図1Dは、図6のA−A線端面図に相当し、図2A〜図2Eは、図6のB−B線端面図に相当する。
本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、管板4と水室鏡7とを接合した内部を、入口側水室7Aと出口側水室7Bとに仕切る仕切板8を設ける蒸気発生器製造方法である。図1A〜図1Dおよび図2A〜図2Eにおいて、管板4と水室鏡7とを接合する以前に、管板4に胴部2が接合され、この胴部2内に管群外筒3が配置され、管群外筒3内に管支持板6が配置され、管支持板6の管穴6aに伝熱管5が挿通されて伝熱管群5Aが配置されている。そして、図1A〜図1Dおよび図2A〜図2Eにおいては、胴部2の一部、管板4、水室鏡7、および仕切板8以外の構成を省略している。なお、製造時、蒸気発生器1は、横倒しの形態で組み立てられるが、図1A〜図1Dおよび図2A〜図2Eにおいては、図5および図7に示すように蒸気発生器1を使用時の立てた形態として示している。
図1Aおよび図2Aに示すように、管板4、水室鏡7、および仕切板8は、それぞれ分解された形態で用意される。管板4は、水室鏡7の椀状の開口縁71に接合されるように筒状に突出した接合部41が設けられている。管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71とは、それぞれ溶接のための開先が形成されている。また、管板4は、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面となる管板面42に、肉盛溶接されたクラッド部(図示せず)が設けられている。また、水室鏡7は、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面となる水室鏡面72に、肉盛溶接されたクラッド部(図示せず)が設けられている。仕切板8は、図2Aに示すように略半円形状に形成され、平坦端部81および円弧状端部82に溶接のための開先が形成されている。また、仕切板8は、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71とが互いに突き合わされる開先部分に対応する縁部に切欠部83が形成されている。なお、接合部41と開口縁71とが互いに突き合わされる開先部分において、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面には、クラッド部を設けていない。
このような形態から、図1Bおよび図2Bに示すように、管板4と水室鏡7とを接合する以前において、水室鏡7の水室鏡面72に、仕切板8の円弧状端部82を予め溶接する。そして、図1Cおよび図2Cに示すように、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との開先部分を突き合わせた状態とし、管板4の管板面42に、仕切板8の平坦端部81を予め溶接する。
または、図には明示しないが、管板4と水室鏡7とを接合する以前において、管板4の管板面42に、仕切板8の平坦端部81を予め溶接する。そして、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との開先部分を突き合わせた状態とし、水室鏡7の水室鏡面72に、仕切板8の円弧状端部82を溶接する。
次に、図1Dおよび図2Dに示すように、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との開先部分を溶接する。この溶接の後、開先部分における入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面に、クラッド部を肉盛溶接する。仕切板8の切欠部83は、開先部分の溶接や、この溶接後の開先部分の内壁面にクラッド部を施す際の作業スペースとなる。
次に、図2Eに示すように、仕切板8の切欠部83と、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との突き合わせ部分(開先部分)との間を閉塞する。この切欠部83の閉塞は、肉盛溶接したり、閉塞板をボルトや溶接などで取り付けたりすることで行われる。
このように、本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、管板4と水室鏡7とを接合する内部を仕切板8で仕切る蒸気発生器製造方法であって、突き合わせた管板4および水室鏡7に仕切板8を溶接する工程と、次に、管板4と水室鏡7とを溶接する工程と、を含む。
この蒸気発生器製造方法によれば、図1Cおよび図2Cに示すように、突き合わせた管板4および水室鏡7に仕切板8を溶接すると、仕切板8の溶接部は、溶接収縮により引張応力が発生するが(図1Cおよび図2Cに矢印で示す)、その後、図1Dおよび図2Dに示すように、管板4と水室鏡7とを溶接することで、管板4と水室鏡7との溶接部の溶接収縮により、仕切板8に管板4と水室鏡7とで挟み込まれるような作用が生じ(図1Dおよび図2Dに矢印で示す)、管板4側と水室鏡7側とに溶接される仕切板8の溶接部に発生した引張応力を軽減することができる。
また、本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、仕切板8を溶接する工程では、仕切板8を予め管板4または水室鏡7の一方に溶接しておき、管板4と水室鏡7とを突き合わせた状態で、管板4または水室鏡7の他方に溶接する。
この蒸気発生器製造方法によれば、管板4と水室鏡7とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の管板4または水室鏡7の一方に仕切板8を予め溶接することで、組み立てられた水室7A,7B内での仕切板8の溶接作業を減少させ、当該溶接作業の作業性を向上することが可能になる。
また、本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、仕切板8を溶接する工程では、仕切板8を予め水室鏡7に溶接しておき、管板4と水室鏡7とを突き合わせた状態で、管板4に溶接する。
この蒸気発生器製造方法によれば、管板4と水室鏡7とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の水室鏡7に仕切板8を予め溶接することで、組み立てられた水室7A,7B内での仕切板8の溶接作業を減少させ、当該溶接作業の作業性を向上することが可能になる。特に、椀状の水室鏡7に仕切板8を予め溶接すると、水室鏡7に仕切板8を安定した状態で取り付けることができ、かつ管板4と水室鏡7とを突き合わせた状態で管板4の平坦な管板面42に対して仕切板8を溶接することから、この溶接作業の作業性を向上することが可能になる。
また、本実施の形態の蒸気発生器製造方法では、仕切板8は、管板4と水室鏡7とを突き合わせる開先部に対応する縁部に切欠部83が形成されており、管板4と水室鏡7とを溶接する工程の後、切欠部83と開先部との間を閉塞する。
この蒸気発生器製造方法によれば、仕切板8の切欠部83は、開先部分の溶接などの作業スペースとなることから、作業性を向上することが可能になる。
[実施の形態2]
図3A〜図3Dおよび図4A〜図4Eは、本実施の形態に係る蒸気発生器製造方法の工程図である。なお、図3A〜図3Dは、図6のA−A線端面図に相当し、図4A〜図4Eは、図6のB−B線端面図に相当する。
本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、管板4と水室鏡7とを接合した内部を、入口側水室7Aと出口側水室7Bとに仕切る仕切板8を設ける蒸気発生器製造方法である。図3A〜図3Dおよび図4A〜図4Eにおいて、管板4と水室鏡7とを接合する以前に、管板4に胴部2が接合され、この胴部2内に管群外筒3が配置され、管群外筒3内に管支持板6が配置され、管支持板6の管穴6aに伝熱管5が挿通されて伝熱管群5Aが配置されている。そして、図3A〜図3Dおよび図4A〜図4Eにおいては、胴部2の一部、管板4、水室鏡7、および仕切板8以外の構成を省略している。なお、製造時、蒸気発生器1は、横倒しの形態で組み立てられるが、図3A〜図3Dおよび図4A〜図4Eにおいては、図5および図7に示すように蒸気発生器1を使用時の立てた形態として示している。
図3Aおよび図4Aに示すように、管板4、水室鏡7、および仕切板8は、それぞれ分解された形態で用意される。管板4は、水室鏡7の椀状の開口縁71に接合されるように筒状に突出した接合部41が設けられている。管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71とは、それぞれ溶接のための開先が形成されている。また、管板4は、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面となる管板面42に、肉盛溶接されたクラッド部(図示せず)が設けられている。また、水室鏡7は、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面となる水室鏡面72に、肉盛溶接されたクラッド部(図示せず)が設けられている。仕切板8は、図4Aに示すように略半円形状に形成され、平坦端部81および円弧状端部82に溶接のための開先が形成されている。また、仕切板8は、管板4側と水室鏡7側とに2分割した各分割仕切板8A,8Bで形成されている。これら各分割仕切板8A,8Bは、各分割端部84に、後に相互を溶接するための開先が形成されている。また、各分割仕切板8A,8Bは、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71とが互いに突き合わされる開先部分に対応する位置で2分割され、当該開先部分に対応する縁部に切欠部83が形成されている。なお、接合部41と開口縁71とが互いに突き合わされる開先部分において、入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面には、クラッド部を設けていない。
このような形態から、図3Bおよび図4Bに示すように、管板4と水室鏡7とを接合する以前において、管板4の管板面42に、分割仕切板8Aの平坦端部81を予め溶接する。また、管板4と水室鏡7とを接合する以前において、水室鏡7の水室鏡面72に、分割仕切板8Bの円弧状端部82を予め溶接する。そして、図3Cおよび図4Cに示すように、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との開先部分を突き合わせ、かつ各分割仕切板8A,8Bの分割端部84を突き合わせた状態とし、各分割仕切板8A,8Bの分割端部84を互いに溶接する。
次に、図3Dおよび図4Dに示すように、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との開先部分を溶接する。この溶接の後、開先部分における入口側水室7Aおよび出口側水室7Bの内壁面に、クラッド部を肉盛溶接する。分割仕切板8A,8Bの切欠部83は、開先部分の溶接や、この溶接後の開先部分の内壁面にクラッド部を施す際の作業スペースとなる。
次に、図4Eに示すように、分割仕切板8A,8Bの切欠部83と、管板4の接合部41と水室鏡7の開口縁71との突き合わせ部分(開先部分)との間を閉塞する。この切欠部83の閉塞は、肉盛溶接したり、閉塞板をボルトや溶接などで取り付けたりすることで行われる。
このように、本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、管板4と水室鏡7とを接合する内部を仕切板8で仕切る蒸気発生器製造方法であって、突き合わせた管板4および水室鏡7に仕切板8を溶接する工程と、次に、管板4と水室鏡7とを溶接する工程と、を含む。
この蒸気発生器製造方法によれば、図3Cおよび図4Cに示すように、突き合わせた管板4および水室鏡7に仕切板8を溶接すると、分割仕切板8A,8Bの溶接部は、溶接収縮により引張応力が発生するが(図3Cおよび図4Cに矢印で示す)、その後、図3Dおよび図4Dに示すように、管板4と水室鏡7とを溶接することで、管板4と水室鏡7との溶接部の溶接収縮により、仕切板8に管板4と水室鏡7とで挟み込まれるような作用が生じ(図3Dおよび図4Dに矢印で示す)、管板4側と水室鏡7側とに溶接される仕切板8の溶接部に発生した引張応力を軽減することができる。
また、本実施の形態の蒸気発生器製造方法は、仕切板8を溶接する工程では、仕切板8を管板4側と水室鏡7側とに2分割した各分割仕切板8A,8Bを形成し、一方の分割仕切板8Aを予め管板4に溶接し、他方の分割仕切板8Bを予め水室鏡7に溶接しておき、管板4と水室鏡7とを突き合わせた状態で、各分割仕切板8A,8B同士を溶接する。
この蒸気発生器製造方法によれば、管板4と水室鏡7とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の管板4と水室鏡7とに分割仕切板8A,8Bをそれぞれ予め溶接することで、組み立てられた水室7A,7B内での仕切板8の溶接作業を減少させ、当該溶接作業の作業性を向上することが可能になる。特に、仕切板8を分割仕切板8A,8Bに2分割し、管板4と水室鏡7とを突き合わせる前、すなわち離れた状態の管板4と水室鏡7とにそれぞれの分割仕切板8A,8Bを予め溶接することで、組み立てられた水室7A,7B内での狭隘部分となる管板4側や水室鏡7側への仕切板8の溶接作業が無くなるため、当該溶接作業の作業性をより向上することが可能になる。
また、本実施の形態の蒸気発生器製造方法では、分割仕切板8A,8Bは、管板4と水室鏡7とを突き合わせる開先部に対応する縁部に切欠部83が形成されており、管板4と水室鏡7とを溶接する工程の後、切欠部83と開先部との間を閉塞する。
この蒸気発生器製造方法によれば、仕切板8の切欠部83は、開先部分の溶接などの作業スペースとなることから、作業性を向上することが可能になる。
1 蒸気発生器
4 管板
41 接合部
42 管板面
7 水室鏡
71 開口縁
72 水室鏡面
8 仕切板
81 平坦端部
82 円弧状端部
83 切欠部
84 分割端部
8A,8B 分割仕切板

Claims (6)

  1. 管板と水室鏡とを接合する内部を仕切板で仕切る蒸気発生器製造方法であって、
    突き合わせた前記管板および前記水室鏡に前記仕切板を溶接する工程と、
    前記仕切板を溶接する工程の後に前記管板と前記水室鏡とを溶接する工程と、
    を含むことを特徴とする蒸気発生器製造方法。
  2. 前記仕切板を溶接する工程では、前記仕切板を予め前記管板または前記水室鏡の一方に溶接しておき、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせた状態で、前記管板または前記水室鏡の他方に溶接することを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生器製造方法。
  3. 前記仕切板を溶接する工程では、前記仕切板を予め水室鏡に溶接しておき、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせた状態で、前記管板に溶接することを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生器製造方法。
  4. 前記仕切板は、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせる開先部に対応する縁部に切欠部が形成されており、
    前記管板と前記水室鏡とを溶接する工程の後、当該切欠部と前記開先部との間を閉塞することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の蒸気発生器製造方法。
  5. 前記仕切板を溶接する工程では、前記仕切板を前記管板側と前記水室鏡側とに2分割した各分割仕切板を形成し、一方の前記分割仕切板を予め前記管板に溶接し、他方の前記分割仕切板を予め前記水室鏡に溶接しておき、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせた状態で、前記各分割仕切板同士を溶接することを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生器製造方法。
  6. 記分割仕切板は、前記管板と前記水室鏡とを突き合わせる開先部に対応する縁部に切欠部が形成されており、
    前記管板と前記水室鏡とを溶接する工程の後、当該切欠部と前記開先部との間を閉塞することを特徴とする請求項に記載の蒸気発生器製造方法。
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