JPH06207996A - 停止時における高速中性子炉からの残留出力除去装置および除去方法 - Google Patents

停止時における高速中性子炉からの残留出力除去装置および除去方法

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JPH06207996A
JPH06207996A JP5162752A JP16275293A JPH06207996A JP H06207996 A JPH06207996 A JP H06207996A JP 5162752 A JP5162752 A JP 5162752A JP 16275293 A JP16275293 A JP 16275293A JP H06207996 A JPH06207996 A JP H06207996A
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steam generator
casing
liquid metal
reactor
tubular body
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Giraud Benoit
ジロウ・ベノワ
Christian Mauget
クリスチャン・モージェ
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Fragema
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
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    • F28F2265/10Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction for preventing overheating, e.g. heat shields
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高速中性子炉の停止時、または/および突発
的な事態の下における残留出力を除去する装置を提供す
る。 【構成】 原子炉に、容器2内の炉心5と、液体金属が
循環するとともに少なくとも一の蒸気発生器15を備え
て炉心5を冷却する冷却システム1とが設けられる。蒸
気発生器は、液体金属が循環するケーシング15aと、
水供給手段16と、液体金属と供給された水との間の熱
交換手段とを備える。蒸気発生器15に水が供給されな
いと液体金属が冷却手段1内を循環し、蒸気発生器15
内を循環する液体金属は蒸気発生器15のケーシング1
5aに接触するガスの流れによって冷却される。冷却装
置は蒸気発生機のケーシング15aを取り囲む筒状体2
5と、冷却ガスをケーシング15aの周りに流すために
形成された環状の空間とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停止時における高速中
性子炉からの残留エネルギーの除去装置および除去方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速中性子炉は、燃料集合体によって構
成されて、核反応の効果により炉心熱が放出される炉心
を備えている。巨大な容器内に配置される燃料心は、通
常液体金属により成る熱交換液体により冷却される。さ
らに、原子炉は少なくとも一の冷却システムを備えてお
り、この冷却システムにおいて、炉心によって放出さ
れ、熱を運ぶ液体金属により奪い去られた熱が、蒸気発
生器内で供給された水を加熱して蒸発させる。
【0003】一般に炉心で放出された熱は、原子炉容器
内を循環する、例えば液体ナトリウムのような第1の液
体金属より成る1次冷却剤と、蒸気発生器が配置されて
原子炉の2次冷却システムを構成する冷却システムを循
環する、やはりナトリウムより成る第2の冷却金属とを
介して、供給された水に伝播される。一体型高速中性子
炉の場合には、原子炉容器はナトリウムのような液体金
属で満たされ、炉心はその中に浸漬されている。中間熱
交換器も容器を満たす液体金属に浸漬され、それぞれに
2次冷却システムの蒸気発生器に連結されて2次熱交換
液体が循環する熱交換要素を備えている。容器内を満た
して1次冷却剤を構成する液体金属は炉心を冷却し、炉
心の集合体から奪った熱を、中間熱交換器内を循環する
2次冷却剤に与える。蒸気発生器内では、2次冷却剤が
供給された溝を加熱して蒸発させ、自身は冷却される。
【0004】突発的な事態の下における原子炉の操作
や、例えば保守、修理、または/および炉心再装填の操
作など原子炉を停止する必要が生じた場合には、核反応
を制御する集合体を構成するために、中性子を吸収する
材料より成る制御棒が炉心集合体のいくつかに挿入され
る。炉心内に最大に挿入された位置において制御棒は、
炉心内で生じる核反応とエネルギーの放出を大部分停止
することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炉心を
構成する材料が放射能を帯びているために、原子炉の操
作が終了した後でも原子炉は残留エネルギーを有してお
り、この残留エネルギーは熱となって冷却剤に伝えられ
る。従って、容器内での作業を行う前に、熱となった残
留エネルギーを除去して原子炉を完全に冷却する必要が
ある。
【0006】このような原子炉の停止時における残留熱
を除去するために特別設計された熱交換器を用いること
は知られている。一体型高速中性子炉の場合には、この
ような熱交換器は中間熱交換器と同様、1次冷却剤を直
接的に冷却するために原子炉容器内に浸漬される。この
ような装置は、製造上、また付加的な冷却剤供給機構が
必要とされるという事実から、複雑かつ高価なものとな
ってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、それ故高速中
性子炉の停止時、または/および突発的な事態の下にお
ける残留出力を除去する装置を提供することを目的と
し、原子炉燃料心を収納する容器と液体金属が循環ずる
とともに少なくとも一の蒸気発生器が設けられる炉心冷
却機構とを備えた原子炉であって、上記蒸気発生器は、
垂直軸を有して上記液体金属が循環する略円筒状のケー
シングと、水供給手段と、上記液体金属と供給された水
との間で熱交換を行う手段とを備えており、さらにこの
熱交換手段は、上記蒸気発生器の本体を取り囲んで熱の
回収および冷却ガスの案内を行う筒状体と、この筒状体
と蒸気発生器のケーシングとの間の環状の空間内に上記
冷却ガスを送流せしめる手段とを備えていて、かかる装
置によれば原子炉の残留出力を高価な付加的設備を要す
ることなく除去することができる。このような目的達成
のため、上記筒状体は、外周部が断熱材料により層状に
覆われた金属製の壁部と、その内周面に該壁部の縦方向
に沿って延設された複数のフィンとを具備する。本発明
はまた、高速中性子炉における残留出力の除去方法にも
係わるものである。
【0008】
【実施例】本発明をよく理解するために、それのみに限
定されることのない実施例として高速中性子炉の2次冷
却システムと本発明に係わる残留出力の除去装置とを、
添付の図面を参照して記述する。図1は、一体型高速中
性子炉の2次冷却システムの一部の縦断面を示す図であ
る。図2は、図1に示される2次冷却システムの部分的
な縦断面を示す図である。図3は、蒸気発生器のケーシ
ングと、このケーシングをガスによって冷却する装置の
横断面図である。図4は、図3における4−4線に沿っ
た縦断面図である。
【0009】図1は、符号1により全体的に示される一
体型高速中性子炉の2次冷却システムの一部を示すもの
である。この原子炉は、該原子炉のコンクリート構造物
3に固定され、水準4までの液体ナトリウムより成る1
次冷却剤を収容する容器2を備えている。並列に設置さ
れた燃料集合体より構成される炉心5は、容器2内を満
たす液体ナトリウムの中に浸漬されている。
【0010】符号6で示すような中間熱交換器は、容器
2の上部を閉塞するスラブ(図示略)を通り抜け、その
上部の一部が突出するようにして容器2内を満たす液体
ナトリウムに浸漬される。原子炉の容器2や1次容器に
は、炉心5を冷却する1次液体ナトリウムの循環経路を
形成可能とする内部容器を構成する構造物が設置されて
いる。炉心5から放出された高温の1次ナトリウムは上
部窓口6aを介して中間熱交換器6内に侵入し、低温と
なって下部窓口6bを介して中間熱交換器6から排出さ
れる。中間熱交換器6から放出された冷却されたナトリ
ウムは、ポンプによって循環されて炉心5の下部に流入
せしめられる。符号6に示す中間熱交換器は、2次冷却
システム1の供給管8に連結されて2次ナトリウムを該
中間熱交換器に供給するための熱交換管束を備えてい
る。
【0011】2次ナトリウムは中間熱交換器6の上記熱
交換管束内を循環し、中間熱交換器6内を循環するうち
に1次ナトリウムを冷却するとともに1次ナトリウムと
の熱的な接触によって加熱され、2次冷却システム1の
排出管9を介して中間熱交換器6から排出される。上記
供給管8は2次ポンプ10の排出部に連結され、またそ
の取入部は管12を介して蒸気発生器15のケーシング
15aの拡大された下部13に連結されている。2次冷
却システム1の上記排出管9は、蒸気発生器15のケー
シング15aに連結されて、このケーシング15aの拡
大された上部14に連通している。蒸気発生器15は、
上記拡大された下部13の下方に貯水室16を備え、ま
た上記拡大された上部14の上方に蒸気マニホールド1
7を備えている。液体ナトリウムより成る2次冷却剤の
蒸気発生器15内での循環は、2次循環システム1の操
作中は蒸気発生器15のケーシング15a内のナトリウ
ムの上限が、実質的に上記拡大された上部14内の固定
されたレベルに位置するように調節されている。
【0012】蒸気発生器15の構造は、図2により詳し
く示されている。上記蒸気発生器15は直管を有する型
の蒸気発生器であって、長尺の直線状に延びる管より成
る管束20を備えており、この管束20は該管束20お
よび当該蒸気発生器15の縦方向に相当する方向に平行
に配置されている。上記管束20を構成する管は、その
一端が上記貯水室16の管支持板に、また他端が上記上
記マニホールド17の管支持板に接合されている。運転
中の蒸気発生器15は、図1および図2に示されるよう
に原子炉の構造において垂直方向に配置されており、す
なわち上記管束20および当該蒸気発生器15の縦方向
が垂直となるように配置されている。上記拡大された上
部13および下部14の間の中間部分において蒸気発生
器15のケーシング15aは、管束20の中間部分を収
容する円筒の管状を呈している。
【0013】2次液体ナトリウムは中間熱交換器6にお
いて1次液体ナトリウムとの熱的接触によって加熱さ
れ、次いで排出管9を介して流送されて蒸気発生器15
のケーシング15aの拡大された上部14の中にノズル
9aから噴き出される。2次液体ナトリウムは蒸気発生
器15のケーシング15a内を垂直方向に上から下へ流
れ、循環ポンプ10が設けられる管12に連結されるノ
ズル12aを介してケーシング15aから排出される。
蒸気発生器15のケーシング15a内において液体ナト
リウムは、一端が貯水室16に連結されるとともに他端
が上記マニホールド17に連結された管束20の管の外
周面に接触しながら循環する。原子炉が可動中は、供給
された水が貯水室16内に噴出されていて、この貯水室
16によってこの水が管束20を構成する管に分配され
る。この水は管束20を構成する管内を底部から上に向
けて流れ、この管内において2次液体ナトリウムとの熱
的接触によって加熱され、蒸発して蒸気となって上方の
蒸気マニホールド17に回収される。
【0014】本発明の方法によれば、上記蒸気発生器1
5のような原子炉の蒸気発生器が、炉心5を制御する制
御棒を燃料集合体に最大挿入位置まで挿入して原子炉を
停止させた後の、熱の形をとった原子炉からの残留エネ
ルギーを除去するのに用いられる。停止時や突発的な操
作状態の下で本発明の方法によって原子炉を冷却するた
めに、本方法の範囲内で用いられた上記蒸気発生器15
のような蒸気発生器は、図2に表わされて符号22によ
り全体が示されるような冷却装置にそれぞれ連結され
る。
【0015】この冷却装置22は、蒸気発生器15のケ
ーシング15aの中間部分の周りに配置される筒型の部
材25と、煙突部24と、この煙突部24と冷却装置2
2の上記筒状体25とを連結する管23とを備えてい
る。上記筒状体25は、蒸気発生器15を支持する原子
炉構造物に、該蒸気発生器15のケーシング15aが通
り抜ける開口部の下に固定されたベローズジョイント2
6によって、その上端部が固定されている。また、その
他端部(図2には図示されていない)においては、筒状
体25は密封手段によって蒸気発生器15のケーシング
15aに連結されている。さらに、この筒状体25はそ
の下部に空気取入れ口27を備えており、この空気取入
れ口27には、空気流量を調節するダンパーを備えた通
気口28が固定されている。冷却装置22の筒状体25
を煙突部24に連結する管23には、ベローズジョイン
ト29が介装されている。またダンパー部30は、管2
3における煙突部24の上流への空気流量を調節可能と
している。上記ベローズジョイント26,29は、冷却
装置22と原子炉支持構造物との間の熱膨張に起因する
変形の違いを吸収可能としている。
【0016】煙突部24は相当の高さを有しており(例
えば一般的に建造されているタイプの高速中性子炉の蒸
気発生器の場合では25メートルである。)、空気の流
入と冷却装置22の筒状体25内を底部から上昇して管
23を通る空気の流れとを形成することを可能としてい
る。この空気は通気口28を通って筒状体25の下部に
流入し、冷却装置22の筒状体25と蒸気発生器15の
ケーシング15aとの間に位置する環状の空間を底部か
ら吹き上がる。この筒状体25に流入する空気(矢線3
1参照)の流量は、通気口28に設けられたダンパーに
よって調節される。同様に、筒状体25の出口と煙突部
24の入口における空気流量は、ダンパー30によって
調節される。筒状体25と蒸気発生器15のケーシング
15aの外周面との間の環状の空間を底部から吹き上が
る冷却空気の流れは、専ら自然対流による通風によって
与えられるか、または強制的な条件下においてファンを
用いることによって確立される。
【0017】蒸気発生器15のケーシング15aを取り
囲む筒状体25の構造をさらに詳しく述べるために、図
3および図4を参照する。筒状体25は、蒸気発生器1
5のケーシング15aに同軸とされ、その上部がベロー
ズジョイント26を介して上記原子炉構造物に連結され
る金属製の壁部32を備えている。この壁部32は、外
部の環境に関して当該壁部32の外面を熱的に隔絶する
断熱材料より成るスリーブ33によって覆われている。
この壁部32の内面には、輻射による熱交換のために表
面積を増加させることを目的として、平面状の金属板よ
り成るフィン34が、例えば溶接によって固定されてい
る。このフィン34は、壁部32の母線に沿って縦方向
に壁部32に固定されている。このようなフィン34
が、図3に示されるように壁部32の内周に沿って等間
隔に連続して、壁部32の全長に亙って設けられてい
る。
【0018】次に、すべての図面を参照して、原子炉停
止時に上記2次冷却システムによって熱を除去すること
により本発明に係わる残留エネルギーの除去方法を行う
場合について述べる。原子炉の停止は、きわめて強く核
反応を抑える要素を炉心5に挿入することにより行われ
る。原子炉が停止した後に原子炉からの残留出力を除去
するには、ポンプ10のような2次ポンプの効力によっ
て2次液体ナトリウムを2次冷却システム1内で循環さ
せ続ける。これにより2次ナトリウムは中間熱交換器6
内を循環し、炉心5内の熱の放出により発生する原子炉
からの残留エネルギーを回収した1次ナトリウムを冷却
する。排出管9を介して中間熱交換器6の出口から回収
された2次ナトリウムは、蒸気発生器15の上部に回送
される。しかる後、この2次ナトリウムは蒸気発生器1
5のケーシング15a内を循環し、管12を介してケー
シング15aの下部において該ケーシング15aから排
出される。
【0019】停止時における原子炉の冷却中は、蒸気発
生器15の貯水室16の水の供給が中断されるとともに
通気口28と管23とのダンパーが開放され、上記外壁
32と蒸気発生器15のケーシング15aとの間の環状
の空間35を底部から上に向けて冷却空気が流れる。蒸
気発生器15のケーシング15a内を循環する2次ナト
リウムの熱は、伝導によってケーシング15aの壁を通
り抜けた後、輻射によってケーシング15aの外面から
伝播し、蒸気発生器15のケーシング15aと壁部32
との間に、直接的に(矢線37参照)、あるいはフィン
34を介して(矢線38参照)、熱の流れが生じる。こ
の熱の流れは、フィン34同士の間でも発生する(矢線
39参照。) フィン34は上記環状の空間35を流れる冷却空気を案
内し、2次ナトリウムから放出されて蒸気発生器15の
ケーシング15aにより伝播された熱を除去する。
【0020】この冷却装置22によれば、特に図3およ
び図4に示すような構造のために、蒸気発生器15のケ
ーシング15a内に2次ナトリウムによって運ばれた熱
を効果的に除去することが可能となる。また、冷却装置
22内の空気流量および冷却装置22の熱出力はきわめ
て高くすることができ、それ故いっそう効果的に原子炉
からの残留熱を取り去ることが可能である。さらに、冷
却空気は自然対流によって環状の空間35を流れるた
め、冷却装置22は外部からのエネルギー無しに運転さ
れる。もちろん、強制対流状態における運転に対処する
には付加的なファンを設けることも可能ではあるが、ほ
とんどの場合においてはそのようなファンは必要ではな
い。
【0021】従って、本発明に係わる方法および装置に
よれば、きわめて簡単かつ効果的に停止時の原子炉を冷
却してその残留エネルギーを除去することが可能であ
る。さらに本発明は、原子炉内に在る装置や冷却システ
ム、あるいは冷却装置22のようなきわめて簡易な付加
的装置のみによって実施される。その上、冷却装置は蒸
気発生器の支持構造物に固定されており、蒸気発生器自
体に固定される要素を具備することが無いため、蒸気発
生器の構造が変更されることもない。なお、本発明は、
上記に示した実施例に限定されることはない。従って、
上記に示したものとは他の冷却装置の使用を考慮するこ
とも可能である。また、大気中の空気の他の熱交換ガス
を使用することを考慮することも可能である。さらに、
本発明に係わる装置および方法は、直管型の発生器以外
のタイプの蒸気発生器を備えた原子炉からの残留エネル
ギーの除去にも使用される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
価な付加的設備を要することなく、効果的に原子炉の残
留出力を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体型高速中性子炉の2次冷却システムの一部
の縦断面を示す図である。
【図2】図1に示される2次冷却システムの部分的な縦
断面を示す図である。
【図3】蒸気発生器のケーシングと、このケーシングを
ガスによって冷却する装置の横断面図である。
【図4】図3における4−4線に沿った縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 2次冷却システム 2 容器 5 炉心 6 中間熱交換器 15 蒸気発生器 15a ケーシング 22 2次冷却装置 24 煙突部 25 筒状体 26,29 ベローズジョイント 32 壁部 34 フィン 35 環状の空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】 請求項の数
  1. 【請求項1】 停止時または/および突発的条件下にお
    ける高速中性子炉からの残留出力の除去装置であって、
    上記原子炉は、原子炉燃料炉心5を収納する容器2と、
    上記炉心5を冷却するためのシステム1とを備え、この
    システム1内には液体金属が循環するとともに、該シス
    テム1には少なくとも一の蒸気発生器15が設けられ、
    この蒸気発生器15は、上記液体金属が循環する実質的
    に円筒状の垂直軸を有するケーシング15aと、水供給
    手段16と、上記液体金属と供給された水との間の熱交
    換手段20とを備え、この熱交換手段20は、熱の回収
    および冷却ガスの案内のための筒状体25を上記蒸気発
    生器の本体15aの周りに備えるとともに、この筒状体
    25と蒸気発生器15のケーシング15aとの間の環状
    の空間35に冷却ガスを送流せしめる手段23,24,
    28を備えており、上記筒状体25は金属製の壁部32
    を備えていて、この壁部32が、外部を断熱材料より成
    る層33によって覆われるとともに、内面には該壁部3
    2の縦方向に沿って設けられる複数のフィンが備えられ
    ていることを特徴とする残留出力除去装置。
  2. 【請求項2】 上記冷却ガスを送流せしめる手段が、上
    記筒状体25と上記蒸気発生器15のケーシング15a
    との間に位置する環状の空間35に管23を介して連結
    される大きな高さを有する垂直な煙突部24と、上記筒
    状体25の下部に設けられた上記環状の空間35の少な
    くとも一の空気取入れ口とから構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記空気の取入れを調節するダンパー
    が、通気口28と、上記環状の空間35を上記煙突部2
    4に連結せしめる上記管23とに設けられていることを
    特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記筒状体25は、その一端が上記蒸気
    発生器15の支持構造物にベローズ26によって連結さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、および3のい
    ずれか一に記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記筒状体25を上記煙突部24に連結
    する上記管23に、伸長するベローズ29が介装されて
    いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に
    記載の装置。
  6. 【請求項6】 容器2内に原子炉燃料炉心5を浸漬する
    1次液体金属4が収容され、この1次液体金属4に浸漬
    される少なくとも一の中間熱交換器6を具備し、また、
    2次液体金属が循環するとともに該2次液体金属が循環
    するケーシング15aを備えた少なくとも一の蒸気発生
    器15が設けられる2次冷却システム1に連結された熱
    交換要素と、水供給手段16と、請求項1ないし5のい
    ずれかに記載される2次液体金属と供給された水との間
    で熱交換を行う手段20とを有する一体型高速中性子炉
    における残留出力除去方法であって、 上記2次液体金属は、上記蒸気発生器に水が供給されな
    い上記2次冷却システム1を循環せしめられるととも
    に、上記蒸気発生器15のケーシング15a内を循環す
    る上記2次液体金属は、該蒸気発生器15のケーシング
    15aに接触するガスの流れによって冷却されることを
    特徴とする残留出力除去方法。
JP5162752A 1992-07-01 1993-06-30 停止時における高速中性子炉からの残留出力除去装置および除去方法 Withdrawn JPH06207996A (ja)

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