JP2014092170A - モータ - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • F16C27/06Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement by means of parts of rubber or like materials
    • F16C27/066Ball or roller bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

【課題】ロータの振動をより抑制することができるモータを提供する。
【解決手段】モータケース11は第1の軸受収容部25及び第2の軸受収容部32を有する。モータケース11の内部に配置されたロータ81は、軸方向の一端部に回転を出力する出力端部82aを備えた回転軸82を有する。第1の軸受収容部25には、第1の軸受収容部25との間に緩衝隙間を有して配置され回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51が収容されている。第2の軸受収容部32には、第2の軸受収容部32の内周面に嵌合するとともに第1のボールベアリング51よりも出力端部82a側で回転軸82の外周面に嵌合し回転軸82を軸支する第2のボールベアリング61が収容されている。前記緩衝隙間における軸方向に離間した2箇所には、周方向に連なるとともに第1のボールベアリング51と第1の軸受収容部25との両方に接触し弾性を有する弾性部材101が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関するものである。
従来、モータには、例えば特許文献1に記載されているように、モータケースの内部にロータを収容し、モータケースにて支持された一対のボールベアリング(玉軸受)にてロータの回転軸を軸支したものがある。そして、特許文献1に記載されたモータでは、各ボールベアリングとモータケースとの間に隙間が形成されている。更に、各ボールベアリングの外周面には、周方向に沿って環状に延びる溝が軸方向に離間して複数形成されるとともに、各溝には、緩衝材としてのOリングが装着されている。Oリングは、該Oリングが装着されたボールベアリングとモータケースとの間の前記隙間に配置されるとともに、各ボールベアリングは、Oリングを介してモータケースに対して支持されている。このようなモータでは、ロータの径方向の振動がOリングによって吸収されるとともに抑制されるため、ロータの径方向の振動によってモータケースが振動することが抑制される。
特開2008−67552号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたモータでは、回転軸を軸支する一対のボールベアリングの両方にOリングが装着されるため、モータの製造コストが高くなってしまう。また、一対のボールベアリングの両方ともがモータケースとの間に径方向に隙間を有するとともにOリングを介してモータケースに支持されるため、ロータの径方向の振動を抑制する効果が小さくなる虞があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロータの振動をより抑制することができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、第1の軸受収容部及び第2の軸受収容部を有するモータケースと、軸方向の一端部に回転を出力する出力端部を備えた回転軸を有し前記モータケースの内部に配置されたロータと、前記第1の軸受収容部に収容されて前記回転軸を軸支するとともに、前記第1の軸受収容部及び前記回転軸の少なくとも一方との間に緩衝隙間を有する第1のボールベアリングと、前記第2の軸受収容部の内周面に嵌合するとともに前記第1のボールベアリングよりも前記出力端部側で前記回転軸の外周面に嵌合して前記回転軸を軸支する第2のボールベアリングと、前記緩衝隙間における軸方向に離間した複数箇所の各々に設けられ弾性を有し前記回転軸の回転方向に連なるとともに前記第1のボールベアリングと前記第1のボールベアリングと共に当該緩衝隙間を形成する前記第1の軸受収容部若しくは前記回転軸との両方に接触した弾性部材と、を備えている。
この構成によれば、ロータの回転軸を軸支する第1のボールベアリング及び第2のボールベアリングのうち一方の第1のボールベアリングは、第1の軸受収容部及び回転軸の少なくとも一方との間に弾性部材が設けられる緩衝隙間を有する。その一方、第2のボールベアリングは、第2の軸受収容部の内周面及び回転軸に嵌合しており、第2の軸受収容部との間及び回転軸との間に緩衝隙間を備えない。従って、ロータは、第1のボールベアリング側では、緩衝隙間において軸方向に離間した複数箇所の各々に設けられた弾性部材によって該ロータの径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリングは、モータケース及び回転軸に対して径方向に相対移動し難いため、ロータの径方向の振動を減衰させやすい。従って、ロータの振動をより抑制することができる。また、第1のボールベアリング側では、ロータの径方向の振動が第1のボールベアリングを介してモータケースに伝達されることが複数の弾性部材によって抑制される。そのため、ロータの径方向の振動によってモータケースが振動することが抑制される。また、回転軸を軸支する第1のボールベアリング及び第2のボールベアリングのうち一方の第1のボールベアリング側にのみ弾性部材が設けられるため、モータの製造コストが高くなることが抑制されている。
上記モータにおいて、前記緩衝隙間における軸方向に離間した複数箇所の各々に設けられた前記弾性部材は、前記緩衝隙間に設けられた状態における弾性特性が互いに異なることが好ましい。
この構成によれば、緩衝隙間に設けられた複数の弾性部材の弾性特性が異なるため、複数の弾性部材は、ロータの径方向の振動により外力が加えられたときの振動特性が互いに異なることになる。従って、複数の弾性部材の振動がずれるため、複数の弾性部材は相互にエネルギーの消費を促進させるようになる。その結果、ロータの振動を更に抑制することができる。
上記モータにおいて、前記第1のボールベアリングは、円環状をなし外周面が前記第1の軸受収容部と径方向に対向する外輪と、前記外輪の内側に配置され円環状をなし内周面が前記回転軸と径方向に対向する内輪と、前記第1のボールベアリングの軸方向の中央部で前記内輪と前記外輪との間に介在されて前記内輪から前記外輪へ荷重を伝達する球体状の複数のボールとを有し、前記緩衝隙間は、前記外輪の外周面と前記第1の軸受収容部との間、及び前記内輪の内周面と前記回転軸との間の何れか一方に設けられ、前記弾性部材は2つ備えられ、2つの前記弾性部材は、前記緩衝隙間における前記第1のボールベアリングの軸方向の中央から軸方向にずれた2箇所であって前記第1のボールベアリングの軸方向の中央の軸方向の両側となる2箇所に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、複数のボールは、第1のボールベアリングの軸方向の中央部に配置されているため、第1のボールベアリングの軸方向の中央において内輪から外輪へ荷重が伝達される。そして、2つの弾性部材は、緩衝隙間において、第1のボールベアリングの軸方向の中央、即ち複数のボールが内輪から外輪へ荷重を伝達する位置から軸方向にずれた2箇所であって、複数のボールが内輪から外輪へ荷重を伝達する位置の軸方向の両側となる2箇所に設けられている。従って、2つの弾性部材は、第1のボールベアリングと共に緩衝隙間を形成する第1の軸受収容部若しくは回転軸に対して、第1のボールベアリングを安定して支持することができる。そして、2つという少ない数の弾性部材にてロータの振動を抑制するため、モータの製造コストを低減させることができる。
上記モータにおいて、2つの前記弾性部材は、前記緩衝隙間における前記第1のボールベアリングの軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられるとともに、異なる材料から形成されていることが好ましい。
この構成によれば、2つの弾性部材は、第1のボールベアリングの軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。更に、複数のボールは第1のボールベアリングの軸方向の中央部に配置されているため、2つの弾性部材は、内輪から外輪へ荷重を伝達するボールに対して同ボールの軸方向の両側であって同ボールからの軸方向の距離が等しい2箇所に設けられている。従って、2つの弾性部材は、第1のボールベアリングと共に緩衝隙間を形成する第1の軸受収容部若しくは回転軸に対して、第1のボールベアリングをより安定して支持することができる。更に、2つの弾性部材は、互いに異なる材料から形成されているため、容易に振動特性(周波数特性)を異ならせることができる。そして、2つの弾性部材の振動特性が異なることから、第1のボールベアリング側でロータの径方向の振動をより減衰させやすい。従って、ロータの振動を一層抑制することができる。
上記モータにおいて、2つの前記弾性部材のうち前記出力端部から遠い方の一方の前記弾性部材は、他方の前記弾性部材よりも剛性が高いことが好ましい。
この構成によれば、2つの弾性部材のうち出力端部から遠い方の一方の弾性部材は、出力端部から近い方の他方の弾性部材よりも剛性が高いため、出力端部から近い方の他方の弾性部材に比べて径方向に変形し難い。そして、回転軸は、出力端部から軸方向に遠い部分ほど、径方向の変位量が多くなりやすい。従って、ロータの径方向の振動によって回転軸が径方向に変位しようとしたときに、出力端部から遠い方の一方の弾性部材によって回転軸の径方向の変位を小さく抑えることができる。よって、ロータの振動をより一層抑制することができる。
上記モータにおいて、2つの前記弾性部材は、同じ材料から形成されるとともに同じ形状をなしており、2つの前記弾性部材のうち前記出力端部から遠い方の一方の前記弾性部材は、他方の前記弾性部材よりも前記第1のボールベアリングの軸方向の中央に近いことが好ましい。
この構成によれば、2つの弾性部材は、同じ材料から形成されて同じ形状をなすため、弾性部材にかかるコストを低減させることができる。また、2つの弾性部材のうち出力端部から遠い方の一方の弾性部材は、他方の弾性部材よりも第1のボールベアリングの軸方向の中央に近い位置に配置されている。回転軸は、出力端部から軸方向に遠い部分ほど、径方向の変位量が多くなりやすい。従って、出力端部から軸方向に離れる方向に第1のボールベアリングの軸方向の中央からずれた位置に配置される弾性部材は、第1のボールベアリングの軸方向の中央よりも出力端部から軸方向に離れた範囲内で回転軸の径方向の変位量がより少ない位置に配置されやすくなる。その結果、出力端部から遠い方の一方の弾性部材が出力端部に近い方の他方の弾性部材よりも第1のボールベアリングの軸方向の中央から遠い位置に配置される場合に比べて、ロータの径方向の振動によって回転軸が径方向に変位しようとしたときに一方の弾性部材によって回転軸の径方向の変位を小さく抑えやすくなる。よって、2つの弾性部材が同じ材料から形成されて同じ形状をなす場合に、2つの弾性部材をこのように配置することでロータの振動を一層抑制することができる。
上記モータにおいて、前記内輪は、前記回転軸の外周面に嵌合され、前記外輪の外周面には、前記第1のボールベアリングの軸方向の中央からの軸方向の距離が等しい2箇所に周方向に延びる環状の保持溝が形成されており、前記緩衝隙間は、前記外輪の外周面と前記第1の軸受収容部との間に設けられ、2つの前記弾性部材は、2つの前記保持溝に配置されたOリングであることが好ましい。
この構成によれば、外輪の外周面において、第1のボールベアリングの軸方向の中央からの軸方向の距離が等しい2箇所に保持溝が形成されている。そして、各保持溝に、Oリングである弾性部材が配置されている。従って、2つの弾性部材は、第1のボールベアリングの軸方向の中央部から軸方向に等間隔となる2箇所に配置されている。更に、複数のボールは第1のボールベアリングの軸方向の中央部に配置されているため、2つの弾性部材は、内輪から外輪へ荷重を伝達するボールに対して同ボールの軸方向の両側であって同ボールからの軸方向の距離が等しい2箇所に配置されている。従って、2つの弾性部材は、第1のボールベアリングと共に緩衝隙間を形成する第1の軸受収容部若しくは回転軸に対して、第1のボールベアリングをより安定して支持することができる。また、弾性部材が保持溝に配置されているため、弾性部材の第1のボールベアリングに対する軸方向の移動が規制される。従って、第1のボールベアリングに対する弾性部材の軸方向の位置ずれが抑制される。また、保持溝は外輪の外周面に形成されるため、当該保持溝を形成し易いとともに、当該保持溝に弾性部材を配置し易い。更に、弾性部材は、Oリングであるため、弾性部材にかかるコストを小さく抑えることができる。
上記モータにおいて、前記第1のボールベアリングは、円環状をなし外周面が前記第1の軸受収容部と径方向に対向する外輪と、前記外輪の内側に配置され円環状をなし前記回転軸の外周面に嵌合された内輪と、前記第1のボールベアリングの軸方向の中央部で前記内輪と前記外輪との間に介在されて前記内輪から前記外輪へ荷重を伝達する球体状の複数のボールとを有し、前記緩衝隙間は、前記外輪の外周面と前記第1の軸受収容部との間に設けられ、前記外輪を軸方向に付勢する付勢部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、付勢部材によって外輪が軸方向に付勢されることにより、外輪を介してボールが軸方向に付勢される。そのため、ボールの軸方向の振動が抑制される。その結果、ボールの軸方向の振動に起因した外輪の径方向の振動を抑制することができる。従って、モータケースが振動することをより抑制できる。
本発明のモータによれば、ロータの振動をより抑制することができる。
一実施形態のモータの断面図。 第1実施形態のモータの部分拡大断面図。 第2実施形態のモータの部分拡大断面図。 第3実施形態のモータの部分拡大断面図。 第4実施形態のモータの部分拡大断面図。 第5実施形態のモータの部分拡大断面図。 第6実施形態のモータの部分拡大断面図。 別の実施形態のモータの部分拡大断面図。 別の実施形態のモータの部分拡大断面図。
(第1実施形態)
以下、モータの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、モータ1が備えるモータケース11は、有底円筒状をなすケース本体21と、該ケース本体21の軸方向の一端開口部を閉塞するエンドフレーム31とを有する。
ケース本体21は、円筒状の側壁22と、該側壁22の軸方向の一端を閉塞する底部23と、側壁22の軸方向の他端から径方向外側に延設されたフランジ部24とを有する。ケース本体21の底部23の径方向の中央部には、第1の軸受収容部25が同底部23と一体に形成されている。第1の軸受収容部25は、ケース本体21の内側に開口する有底円筒状をなしている。そして、第1の軸受収容部25の側壁である収容側壁25aは、円筒状をなすとともに、ケース本体21の側壁22と同軸となるように(即ち互いの中心軸線が一致するように)形成されている。また、第1の軸受収容部25の底部である収容底部25bは、収容側壁25aに対して直角をなす略円板状をなしている。そして、この第1の軸受収容部25には、第1のボールベアリング51が収容されている。
前記エンドフレーム31は略円板状をなしている。エンドフレーム31の外周縁部は、前記フランジ部24に軸方向から当接している。そして、エンドフレーム31は、その外周縁部とフランジ部24とが螺子41にて固定されることによりケース本体21に対して固定されている。また、エンドフレーム31の略中央部には、第2の軸受収容部32が形成されている。第2の軸受収容部32は、エンドフレーム31の厚さ方向(ケース本体21の軸方向に同じ)の一端面であってケース本体21とは反対側の外側面からモータ1の軸方向に沿って凹設された凹部であり、ケース本体21と反対側に開口している。また、第2の軸受収容部32は、軸方向と直交する断面の形状が円形状をなしている。更に、この第2の軸受収容部32の内周面32aは円筒状をなすとともに、モータケース11において前記第1の軸受収容部25の収容側壁25aと同軸となるように(即ち互いの中心軸線が一致するように)形成されている。また、第2の軸受収容部32の底面32bは、軸方向と直交する平面状をなしている。そして、この第2の軸受収容部32には、第2のボールベアリング61が収容されている。また、エンドフレーム31の径方向の中央部には、同エンドフレーム31を軸方向に貫通する貫通孔33が形成されている。貫通孔33は、第2の軸受収容部32の底面32bの径方向の中央部を通ってエンドフレーム31を貫通している。
前記ケース本体21の側壁22の内周面には、円筒状をなすステータ71が固定されている。そして、このステータ71の内側にロータ81が配置されている。ロータ81は、同ロータ81を内部に収容するモータケース11の径方向の中央部に配置された回転軸82と、該回転軸82に固定されたロータコア83と、該ロータコア83の外周面に固定されたマグネット84とを有する。
回転軸82は、略円柱状をなしており、モータケース11の内部でケース本体21の側壁22と同軸となるように(即ち互いの中心軸線が一致するように)配置されている。そして、回転軸82の基端部(図1において右側の端部)は、前記第1のボールベアリング51にて軸支されている。また、同回転軸82の先端部(図1において左側の端部)は、前記貫通孔33を通ってモータケース11の外部に突出している。この回転軸82の先端部は、ロータ81の回転を出力する出力端部82aである。また、回転軸82における出力端部82aよりもやや基端部寄りの部分は、第2のボールベアリング61にて軸支されている。
前記ロータコア83は、回転軸82において第1のボールベアリング51と第2のボールベアリング61との間であってステータ71の径方向内側となる部分に固定されている。また、前記マグネット84は、N極とS極とが周方向に交互となるようにロータコア83の外周面に固定されている。そして、マグネット84は、ステータ71と径方向に対向している。
また、回転軸82には、第2のボールベアリング61とロータコア83との間となる部分に、円環状のレゾルバロータ91が一体回転可能に固定されている。そして、モータケース11の内部には、このレゾルバロータ91と径方向に対向する略円環状のレゾルバステータ92が配置されている。レゾルバロータ91及びレゾルバステータ92は、ロータ81の回転位置、回転速度等を検出するレゾルバ93を構成している。
図2に示すように、第1のボールベアリング51は、円環状をなす第1の外輪52と、第1の外輪52の内側に配置されて円環状をなす第1の内輪53と、第1の外輪52と第1の内輪53との間に介在された複数の第1のボール54とを有する。尚、図2においては、複数の第1のボール54のうち2つのみを図示している。
第1の外輪52の軸方向の長さは、前記第1の軸受収容部25の収容側壁25aの軸方向の長さよりも短い。また、第1の外輪52の外径D1は、収容側壁25aの内径D2(即ち第1の軸受収容部25の内径)よりも若干小さく形成されている。更に、第1の外輪52の外周面は、直径が一定の円筒状をなしている。そして、第1の外輪52は、第1の軸受収容部25の内部に収容側壁25aと同軸となるように収容され、その外周面が収容側壁25aと径方向に対向している。更に、第1の外輪52の外径D1は収容側壁25aの内径D2よりも若干小さいため、第1の外輪52の外周面と収容側壁25aの内周面との間には、緩衝隙間Sが形成される。本実施形態の緩衝隙間Sは、第1の外輪52の外周縁と収容側壁25aとの間で、周方向の何れの位置においても径方向の幅が一定であるとともに軸方向の何れの位置においても径方向の幅が一定となっている。
また、第1の外輪52の外周面には、軸方向に離間した2箇所の各々に保持溝52aが形成されている。2つの保持溝52aは、第1のボールベアリング51の軸方向の中央(本実施形態では第1の外輪52の軸方向の中央に同じ)から軸方向にずれた2箇所であって、第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。そして、各保持溝52aは、周方向に沿って延びる円環状をなしている。
2つの保持溝52aには、弾性を有する弾性部材101がそれぞれ配置されている。本実施形態の弾性部材101は、NBR(ニトリルゴム)にて形成された円環状のOリングである。更に、2つの弾性部材101は、同じ形状をなしている。そして、各弾性部材101は、その内周側の部分がそれぞれ保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。そして、2つの弾性部材101は、それぞれ保持溝52aに配置された状態で前記緩衝隙間Sに設けられている。従って、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した2箇所の各々に弾性部材101が設けられるとともに、これらの弾性部材101は、当該2箇所で周方向(回転軸82の回転方向の同じ)に連なっている。更に、2つの弾性部材101は、緩衝隙間Sにおける第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向にずれた2箇所であって、第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。また、各弾性部材101の外周側の部分は、保持溝52aから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。更に、2つの弾性部材101は、第1のボールベアリング51の外周面(即ち第1の外輪52の外周面)と該第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25の収容側壁25aの内周面との両方に接触している。そして、2つの弾性部材101は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。従って、第1の外輪52は、2つの弾性部材101を介して第1の軸受収容部25にて支持されている。即ち、第1のボールベアリング51は、2つの弾性部材101を介してモータケース11にて支持されている。尚、2つの弾性部材は、同じ材料から形成されるとともに同じ形状をなしている。更に、緩衝隙間Sは、第1の外輪52の外周縁と収容側壁25aとの間で何れの位置においても径方向の幅が一定である。そのため、2つの弾性部材は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって同様に径方向に圧縮されており、互いの弾性特性が等しくなっている。また、各弾性部材101は、その内周側の部分が保持溝52a内に配置されることにより、当該保持溝52aによって第1の外輪52に対する軸方向の移動が規制されている。
前記第1の内輪53は、その外径が前記第1の外輪52の内径よりも小さく、第1の外輪52の内側で同第1の外輪52と同軸となるように第1の軸受収容部25の内部に収容されている。また、第1の内輪53の軸方向の長さは、第1の外輪52の軸方向の長さと等しく形成されている。そして、第1の内輪53の軸方向の中央は、軸方向において、第1の外輪52の軸方向の中央と等しい位置に位置する。この第1の内輪53は、回転軸82の基端部の外周面に嵌合している。本実施形態では、第1の内輪53は、回転軸82の基端部の外周にしまりばめにて固定されている。即ち、第1の内輪53の内側に回転軸82の基端部が圧入されることにより、回転軸82の基端部に第1の内輪53が固定されている。そして、第1の内輪53の内周面は、回転軸82と径方向に対向する。この第1の内輪53は回転軸82と一体回転する。
複数の前記第1のボール54は、等しい直径を有する球体状をなすとともに、第1の外輪52と第1の内輪53との間で周方向に並んでいる。そして、複数の第1のボール54は、軸方向には、第1のボールベアリング51の軸方向の中央部に配置されている。即ち、複数の第1のボール54は、軸方向には、第1の外輪52の軸方向の中央部(本実施形態では第1の内輪53の軸方向の中央部に同じ)に配置されている。従って、第1のボール54の中心O1を通り第1のボールベアリング51の直径方向に延びる直線L1は、第1の外輪52の軸方向の中央及び第1の内輪53の軸方向の中央を通る。そして、複数の第1のボール54は、第1の外輪52に対する第1の内輪53の相対回転に伴って第1の外輪52と第1の内輪53との間で転動する。更に、複数の第1のボール54は、第1の内輪53から第1の外輪52へロータ81の径方向の荷重を伝達する。
また、モータ1には、第1の外輪52と収容底部25bとの間に第1の外輪52を軸方向に付勢する付勢部材102が備えられている。本実施形態では、付勢部材102は、円環状のワッシャである。この付勢部材102は、第1の軸受収容部25の内部で第1の外輪52と収容底部25bとの間に介在されて、第1の外輪52における収容底部25b側の軸方向端面を第1の軸受収容部25の開口部側に軸方向に付勢する。
図1に示すように、第2のボールベアリング61は、円環状をなす第2の外輪62と、第2の外輪62の内側に配置されて円環状をなす第2の内輪63と、第2の外輪62と第2の内輪63との間に介在された複数の第2のボール64とを有する。尚、図1においては、複数の第2のボール64のうち2つのみを図示している。
第2の外輪62の軸方向の長さは、前記第2の軸受収容部32の軸方向の深さと略等しい。また、第2の外輪62の外径は、第2の軸受収容部32の内径と略等しく形成されている。更に、第2の外輪62の外周面は、直径が一定の円筒状をなしている。そして、第2の外輪62は、第2の軸受収容部32の内部に同第2の軸受収容部32の内周面32aと同軸となるように収容され、その外周面が第2の軸受収容部32の内周面32aと径方向に対向している。また、第2の外輪62は、第2の軸受収容部32の内周面32aに嵌合(すきまばめでもしまりばめでもよい)している。即ち、第2のボールベアリング61は、エンドフレーム31にて直接支持されている。そして、第2の外輪62は第2の軸受収容部32の内周面32aに嵌合しているため、第2の外輪62の外周面と第2の軸受収容部32の内周面32aとの間には、前記弾性部材101を介在させるだけの径方向の隙間は形成されていない。また、第2の外輪62の軸方向の両端面のうち底面32b側の軸方向の端面は、底面32bに軸方向から当接している。そして、第2の軸受収容部32の開口部が径方向内側に向けてかしめられることにより、第2の外輪62は、第2の軸受収容部32の内部に軸方向に移動不能に収容されている。
前記第2の内輪63は、その外径が前記第2の外輪62の内径よりも小さく、第2の外輪62の内側で同第2の外輪62と同軸となるように第2の軸受収容部32の内部に収容されている。また、第2の内輪63の軸方向の長さは、第2の外輪62の軸方向の長さと等しく形成されている。そして、第2の内輪63の軸方向の中央は、軸方向において、第2の外輪62の軸方向の中央と等しい位置に位置する。この第2の内輪63は、第1のボールベアリング51よりも出力端部82a側で回転軸82の外周面に嵌合している。即ち、第2のボールベアリング61は、第1のボールベアリング51よりも出力端部82a側で回転軸82を軸支している。本実施形態では、第2のボールベアリング61は、回転軸82におけるレゾルバロータ91が固定された部分と出力端部82aとの間の部分に嵌合して同回転軸82を軸支している。尚、第2の内輪63は、回転軸82におけるレゾルバロータ91が固定された部分と出力端部82aとの間の部分の外周にしまりばめにて固定されている。即ち、第2の内輪63の内側に回転軸82が圧入されることにより、回転軸82に第2の内輪63が固定されている。そして、第2の内輪63は、回転軸82の外周面に嵌合しているため、第2の内輪63の内周面と回転軸82の外周面との間には、前記弾性部材101を介在させるだけの径方向の隙間は形成されていない。また、第2の内輪63は、その外径が前記貫通孔33の内径よりも小さく、第2の軸受収容部32の内部で同第2の軸受収容部32の内周面32a及び底面32bに接触することなく回転軸82と共に回転可能である。
複数の前記第2のボール64は、等しい直径を有する球体状をなすとともに、第2の外輪62と第2の内輪63との間で周方向に並んでいる。そして、複数の第2のボール64は、軸方向には、第2のボールベアリング61の軸方向の中央部に配置されている。即ち、複数の第2のボール64は、軸方向には、第2の外輪62の軸方向の中央部(本実施形態では第2の内輪63の軸方向の中央部に同じ)に配置されている。従って、第2のボール64の中心O2を通り第2のボールベアリング61の直径方向に延びる直線L2は、第2の外輪62の軸方向の中央及び第2の内輪63の軸方向の中央を通る。そして、複数の第2のボール64は、第2の外輪62に対する第2の内輪63の相対回転に伴って第2の外輪62と第2の内輪63との間で転動する。更に、複数の第2のボール64は、第2の内輪63から第2の外輪62へロータ81の径方向の荷重を伝達する。
次に、本第1実施形態のモータ1の作用を説明する。
ロータ81の回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51は、第1の軸受収容部25との間に弾性部材101が設けられる緩衝隙間Sを有する。その一方、第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、第2の軸受収容部32との間及び回転軸82との間に緩衝隙間Sを備えない。従って、モータ1の駆動時にロータ81が径方向に振動した場合、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間した2箇所の各々に設けられた弾性部材101によってロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61側では、モータケース11及び回転軸82に対して第2のボールベアリング61が径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)ロータ81は、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間した2箇所の各々に設けられた弾性部材101によって該ロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61は、モータケース11及び回転軸82に対して径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。従って、ロータ81の振動をより抑制することができる。また、第1のボールベアリング51側では、ロータ81の径方向の振動が第1のボールベアリング51を介してモータケース11に伝達されることが2つの弾性部材101によって抑制される。そのため、ロータ81の径方向の振動によってモータケース11が振動することが抑制される。また、回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51側にのみ弾性部材101が設けられるため、モータ1の製造コストが高くなることが抑制されている。
(2)複数の第1のボール54は、第1のボールベアリング51の軸方向の中央部に配置されているため、第1のボールベアリング51の軸方向の中央において第1の内輪53から第1の外輪52へ荷重が伝達される。そして、2つの弾性部材101は、緩衝隙間Sにおいて、第1のボールベアリング51の軸方向の中央、即ち複数の第1のボール54が第1の内輪53から第1の外輪52へ荷重を伝達する位置から軸方向にずれた2箇所であって、複数の第1のボール54が第1の内輪53から第1の外輪52へ荷重を伝達する位置の軸方向の両側となる2箇所に設けられている。従って、2つの弾性部材101は、第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25に対して、第1のボールベアリング51を安定して支持することができる。そして、2つという少ない数の弾性部材101にてロータ81の振動を抑制するため、モータ1の製造コストを低減させることができる。
(3)第1の外輪52の外周面において、第1のボールベアリング51の軸方向の中央からの軸方向の距離が等しい2箇所に保持溝52aが形成されている。そして、各保持溝52aに、Oリングである弾性部材101が配置されている。従って、2つの弾性部材101は、第1のボールベアリング51の軸方向の中央部から軸方向に等間隔となる2箇所に配置されている。更に、複数の第1のボール54は第1のボールベアリング51の軸方向の中央部に配置されているため、2つの弾性部材101は、第1の内輪53から第1の外輪52へ荷重を伝達する第1のボール54に対して同第1のボール54の軸方向の両側であって同第1のボール54からの軸方向の距離が等しい2箇所に配置されている。従って、2つの弾性部材101は、第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25に対して、第1のボールベアリング51をより安定して支持することができる。また、弾性部材101が保持溝52aに配置されているため、弾性部材101の第1のボールベアリング51に対する軸方向の移動が規制される。従って、第1のボールベアリング51に対する弾性部材101の軸方向の位置ずれが抑制される。また、保持溝52aは第1の外輪52の外周面に形成されるため、当該保持溝52aを形成し易いとともに、当該保持溝52aに弾性部材101を配置し易い。更に、弾性部材101は、Oリングであるため、弾性部材101にかかるコストを小さく抑えることができる。
(4)付勢部材102によって第1の外輪52が軸方向に付勢されることにより、第1の外輪52を介して第1のボール54が軸方向に付勢される。そのため、第1のボール54の軸方向の振動が抑制される。その結果、第1のボール54の軸方向の振動に起因した第1の外輪52の径方向の振動を抑制することができる。従って、モータケース11が振動することをより抑制できる。
(5)2つの弾性部材101は、同じ材料から形成されて同じ形状をなすため、弾性部材101にかかるコストを低減させることができる。
(6)従来のモータでは、回転軸を軸支する一対のボールベアリングの両方がOリングを介してモータケースに支持されていた。そのため、ロータが径方向に大きく振動した場合に、ボールベアリングとモータケースとの間で音が発生する虞があった。これに対し、本実施形態のモータ1では、回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51のみを緩衝隙間Sに設けられた弾性部材101によってモータケース11に対して支持している。そして、他方の第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、モータケース11及び回転軸82に対して径方向に相対移動し難い。そのため、第1のボールベアリング51とモータケース11との間、及び第2のボールベアリング61とモータケース11との間で音が発生することを抑制できる。
(第2実施形態)
以下、モータの一実施形態を図面に従って説明する。尚、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本第2実施形態のモータ120は、上記第1実施形態のモータ1において2つの弾性部材101に代えて、2つの弾性部材121,122(第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122)を備えている。
第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122は、上記第1実施形態の弾性部材101と同様の円環状をなすOリングである。そして、第1の弾性部材121は、その内周側の部分が2つの保持溝52aのうち第1の軸受収容部25の収容底部25b側の一方の保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。更に、第2の弾性部材122は、その内周側の部分が2つの保持溝52aのうち第1の軸受収容部25の開口部側の他方の保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。そして、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122は、それぞれ保持溝52aに配置された状態で緩衝隙間Sに設けられている。従って、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122は、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した2箇所で周方向(回転軸82の回転方向の同じ)に連なっている。更に、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122は、緩衝隙間Sにおける第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向にずれた2箇所であって、第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。また、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122における外周側の部分は、保持溝52aから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。更に、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122は、第1のボールベアリング51の外周面(即ち第1の外輪52の外周面)と該第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25の収容側壁25aの内周面との両方に接触している。そして、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。従って、第1の外輪52は、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122を介して第1の軸受収容部25にて支持されている。即ち、第1のボールベアリング51は、第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122を介してモータケース11にて支持されている。
第1の弾性部材121と第2の弾性部材122とは、同じ形状をなしているが、弾性を有する異なる材料から形成されている。例えば、第1の弾性部材121は、シリコン、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)及びSBR(スチレンブタジエンゴム)のうちの何れか1つの材料から形成されている。そして、第2の弾性部材122は、シリコン、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)及びSBR(スチレンブタジエンゴム)のうちの何れか1つの材料であって第1の弾性部材121とは異なる材料から形成されている。
次に、本第2実施形態のモータ120の作用を説明する。
ロータ81の回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51は、第1の軸受収容部25との間に第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122が設けられる緩衝隙間Sを有する。その一方、第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、第2の軸受収容部32との間及び回転軸82との間に緩衝隙間Sを備えない。従って、モータ120の駆動時にロータ81が径方向に振動した場合、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間して設けられた第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122によってロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61側では、モータケース11及び回転軸82に対して第2のボールベアリング61が径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。
また、第1の弾性部材121と第2の弾性部材122とは、異なる材料から形成されているためにヤング率が異なる。従って、同じ形状をなす第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122であっても、弾性特性が互いに異なることになる。そのため、ロータ81の径方向の振動により外力が加えられたときの第1の弾性部材121の振動特性と第2の弾性部材122の振動特性とが異なることになる。その結果、第1の弾性部材121の振動と第2の弾性部材122の振動とがずれるため、第1の弾性部材121と第2の弾性部材122とによって互いにエネルギーの消費を促進させることができる。よって、第1のボールベアリング51側でロータ81の径方向の振動をより減衰させやすい。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(4),(6)と同様の効果に加えて以下の効果を有する。
(7)緩衝隙間Sに設けられた2つの弾性部材121,122の弾性特性が異なるため、2つの弾性部材121,122は、ロータ81の径方向の振動により外力が加えられたときの振動特性が互いに異なることになる。従って、2つの弾性部材121,122の振動がずれるため、2つの弾性部材121,122は相互にエネルギーの消費を促進させるようになる。その結果、ロータ81の振動を更に抑制することができる。
(8)第1の弾性部材121と第2の弾性部材122とは、第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。更に、複数の第1のボール54は第1のボールベアリング51の軸方向の中央部に配置されているため、2つの弾性部材121,122は、第1の内輪53から第1の外輪52へ荷重を伝達する第1のボール54に対して同第1のボール54の軸方向の両側であって同第1のボール54からの軸方向の距離が等しい2箇所に設けられている。従って、2つの弾性部材121,122は、第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25に対して、第1のボールベアリング51をより安定して支持することができる。更に、2つの弾性部材121,122は、互いに異なる材料から形成されているため、容易に振動特性(周波数特性)を異ならせることができる。
(第3実施形態)
以下、モータの一実施形態を図面に従って説明する。尚、本第3実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本第3実施形態のモータ130は、上記第1実施形態のモータ1において2つの弾性部材101に代えて、2つの弾性部材131,132(第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132)を備えている。
第1の弾性部材131は、上記第1実施形態の弾性部材101と同様にNBR(ニトリルゴム)にて形成された円環状のOリングである。この第1の弾性部材131は、その内周側の部分が2つの保持溝52aのうち第1の軸受収容部25の収容底部25b側の一方の保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。更に、第1の弾性部材131における外周側の部分は、当該保持溝52aから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。そして、第1の弾性部材131は、第1のボールベアリング51の外周面(即ち第1の外輪52の外周面)と該第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25の収容側壁25aの内周面との両方に接触している。また、第1の弾性部材131は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。
前記第2の弾性部材132は、第1の弾性部材131と同じ材料(即ちNBR(ニトリルゴム))にて形成された円環状のOリングである。この第2の弾性部材132は、第1の弾性部材131よりも太さが太くなっている。第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132は、モータ130に組付けられる前の状態では、その周方向と直交する断面の形状が円形状をなしている。そして、本実施形態では、第2の弾性部材132における周方向と直交する断面の直径は、第1の弾性部材131における周方向と直交する断面の直径よりも大きい。この第2の弾性部材132は、その内周側の部分が2つの保持溝52aのうち第1の軸受収容部25の開口部側の他方の保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。更に、第2の弾性部材132における外周側の部分は、当該保持溝52aから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。そして、第2の弾性部材132は、第1の弾性部材131と同様に、第1の外輪52の外周面と収容側壁25aの内周面との両方に接触している。また、第2の弾性部材132は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。
上記のような第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132は、それぞれ保持溝52aに配置された状態で緩衝隙間Sに設けられることにより、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した2箇所で周方向(回転軸82の回転方向の同じ)に連なっている。更に、第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132は、緩衝隙間Sにおける第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向にずれた2箇所であって、第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。そして、第1の外輪52は、第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132を介して第1の軸受収容部25にて支持されている。即ち、第1のボールベアリング51は、第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132を介してモータケース11にて支持されている。
次に、本第3実施形態のモータ130の作用を説明する。
ロータ81の回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51は、第1の軸受収容部25との間に第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132が設けられる緩衝隙間Sを有する。その一方、第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、第2の軸受収容部32との間及び回転軸82との間に緩衝隙間Sを備えない。従って、モータ130の駆動時にロータ81が径方向に振動した場合、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間して設けられた第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132によってロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61側では、モータケース11及び回転軸82に対して第2のボールベアリング61が径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。
また、第1の弾性部材131と第2の弾性部材132とは、周方向と直交する断面の直径が異なる。即ち、第1の弾性部材131と第2の弾性部材132とは、太さが異なる。そのため、第1の弾性部材131と第2の弾性部材132とは、同じ材料から形成されているが、弾性特性が互いに異なることになる。従って、ロータ81の径方向の振動により外力が加えられたときの第1の弾性部材131の振動特性と第2の弾性部材132の振動特性とが異なることになる。その結果、第1の弾性部材131の振動と第2の弾性部材132の振動とがずれるため、第1の弾性部材131と第2の弾性部材132とによって互いにエネルギーの消費を促進させることができる。よって、第1のボールベアリング51側でロータ81の径方向の振動をより減衰させやすい。
上記したように、本第3実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(4),(6)及び上記第2実施形態の(7)と同様の効果に加えて、以下の効果を有する。
(9)第1の弾性部材131と第2の弾性部材132との太さを異ならせる(即ち周方向と直交する断面の直径を異ならせる)ことで、容易に振動特性(周波数特性)を異ならせることができる。
(第4実施形態)
以下、モータの一実施形態を図面に従って説明する。尚、本第4実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本第4実施形態のモータ140は、上記実施形態のモータ1において第1の軸受収容部25の形状を異ならせたものである。
ケース本体21の底部23の径方向の中央には、第1の軸受収容部141が同底部23と一体に形成されている。第1の軸受収容部141は、ケース本体21の内側に開口する有底筒状をなしている。この第1の軸受収容部141は、略円筒状をなす収容側壁141aと、略円板状をなす収容側壁25aとから構成されている。収容側壁141aは、収容底部25bから軸方向に沿って第1の軸受収容部141の開口部側に向かうに連れてその内径が大きくなる筒状をなしている。即ち、第1の軸受収容部141は、収容底部25bから軸方向に沿ってその開口部側に向かうに連れてその内径が大きくなる円錐台形状をなしている。そのため、収容側壁141aの内周面は、収容底部25bに近づくに連れて回転軸82との間の径方向の距離が短くなるように回転軸82の軸方向に対して傾斜している。尚、収容側壁141aの内径は、収容底部25b側の最も小さい部分において、第1の外輪52の外径よりも大きくなっている。
このような第1の軸受収容部141には、上記第1実施形態と同様に2つの弾性部材101が装着された第1のボールベアリング51が収容されている。そして、第1のボールベアリング51の外周面(即ち第1の外輪52の外周面)と第1の軸受収容部141の収容側壁141aの内周面との間に緩衝隙間Sが形成されている。更に、2つの保持溝52aに配置された2つの弾性部材101は、第1の外輪52の外周面と収容側壁141aの内周面との両方に接触している。また、2つの弾性部材101は、第1の外輪52と収容側壁141aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。従って、第1の外輪52は、2つの弾性部材101を介して第1の軸受収容部141にて支持されている。
そして、収容側壁141aの内径は、収容底部25bから軸方向に沿って第1の軸受収容部141の開口部側に向かうに連れて大きくなるため、緩衝隙間Sは、収容底部25bから軸方向に沿って第1の軸受収容部141の開口部側に向かうに連れてその径方向の幅が広くなる。そのため、2つの弾性部材101のうち収容底部25bに近い方の一方の弾性部材101の径方向の圧縮量と、第1の軸受収容部141の開口部に近い方の他方の弾性部材101の径方向の圧縮量とが異なる。詳しくは、2つの弾性部材101のうち収容底部25bに近い方の一方の弾性部材101の径方向の圧縮量の方が、第1の軸受収容部141の開口部に近い方の他方の弾性部材101の径方向の圧縮量よりも多い。
次に、本第4実施形態のモータ140の作用を説明する。
ロータ81の回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51は、第1の軸受収容部141との間に弾性部材101が設けられる緩衝隙間Sを有する。その一方、第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、第2の軸受収容部32との間及び回転軸82との間に緩衝隙間Sを備えない。従って、モータ140の駆動時にロータ81が径方向に振動した場合、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間した2箇所の各々に設けられた弾性部材101によってロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61側では、モータケース11及び回転軸82に対して第2のボールベアリング61が径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。
また、緩衝隙間Sは、収容底部25bから軸方向に沿って第1の軸受収容部141の開口部側に向かうに連れてその径方向の幅が広くなるため、2つの弾性部材101のうち収容底部25bに近い方の一方の弾性部材101の径方向の圧縮量と、第1の軸受収容部141の開口部に近い方の他方の弾性部材101の径方向の圧縮量とが異なる。従って、2つの弾性部材101は、同じ材料から形成されて同じ形状をなしているが、緩衝隙間Sに設けられた状態における弾性特性が互いに異なることになる。そのため、ロータ81の径方向の振動により外力が加えられたときの2つの弾性部材101の振動特性が互いに異なることになる。その結果、一方の弾性部材101の振動と他方の弾性部材101の振動とがずれるため、2つの弾性部材101によって互いにエネルギーの消費を促進させることができる。よって、第1のボールベアリング51側でロータ81の径方向の振動をより減衰させやすい。
上記したように、本第4実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(6)の効果及び上記第2実施形態の(7)と同様の効果に加えて、以下の効果を有する。
(10)収容側壁141aを、収容底部25bから軸方向に沿って第1の軸受収容部141の開口部側に向かうに連れてその内径が大きくなる筒状とするだけで、緩衝隙間Sにおける弾性部材101が各々設けられる2箇所の径方向の幅を異ならせることができる。従って、緩衝隙間Sに設けられた2つの弾性部材101の径方向の圧縮量を容易に異ならせて当該2つの弾性部材101の弾性特性を容易に異ならせることができる。
(第5実施形態)
以下、モータの一実施形態を図面に従って説明する。尚、本第5実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本第5実施形態のモータ150は、上記第1実施形態のモータ1において2つの弾性部材101に代えて、2つの弾性部材151,152(第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152)を備えている。
第1の弾性部材151は、上記第1実施形態の弾性部材101と同じものである。第1の外輪52の外周面には、該外周面の軸方向の両端部のうち第1の軸受収容部25の開口部側の端部寄りの位置に周方向に沿って延びる円環状をなす保持溝52aが形成されている。そして、第1の弾性部材151は、その内周側の部分が当該保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。更に、第1の弾性部材151における外周側の部分は、当該保持溝52aから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。そして、第1の弾性部材151は、第1のボールベアリング51の外周面(即ち第1の外輪52の外周面)と該第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25の収容側壁25aの内周面との両方に接触している。また、第1の弾性部材151は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。
第2の弾性部材152は、弾性を有するゴム材料から形成されて円環状をなしている。第2の弾性部材152は、円環状をなす第1支持部152aと、同じく円環状をなし第1支持部152aと一体に形成された第2支持部152bとから構成されている。第1支持部152aは、周方向と直交する断面の形状が四角形状をなしている。また、第2支持部152bは、第1支持部152aの軸方向の一端面における外周縁部から軸方向に突出している。そして、第2支持部152bの内径は第1支持部152aの内径よりも大きく、第2支持部152bの外径は第1支持部152aの外径と等しくなっている。また、第2支持部152bは、周方向と直交する断面の形状が四角形状をなしている。
第1の外輪52の軸方向の一端部(保持溝52aから遠い方の端部)には、保持段差52cが形成されている。保持段差52cは、第1の外輪52の軸方向の一端部の外径を同第1の外輪52の軸方向の中央部よりも小さくすることにより形成されている。この保持段差52cが形成されることにより、第1の外輪52の軸方向の一端部には、軸方向と直交する平面状をなすとともに収容底部25b側を向く軸方向当接面52dが形成されている。更に、第1の外輪52の軸方向の一端部には、軸方向当接面52dと第1の外輪52の軸方向の一端面(収容底部52bと軸方向に対向する端面)との間に径方向外側を向く円筒状の径方向当接面52eが形成されている。この径方向当接面52eの直径は、前記第1支持部152aの内径よりも大きい。
前記第2の弾性部材152は、保持段差52cに第2支持部152bの内周側の部分が配置されるとともに、第1のボールベアリング51と第1の軸受収容部25との間に形成された緩衝隙間Sにおける第1のボールベアリング51と収容底部25bとの間の部分に第1支持部152aが配置されている。そして、第2支持部152bは、軸方向から軸方向当接面52dに接触するとともに、同第2支持部152bの内周面は、径方向当接面52eに接触している。また、第2支持部152bの外周側の部分は、保持段差52cから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。更に、第2支持部152bは、収容側壁25aの内周面に接触している。そして、第2支持部152bは、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。また、第1支持部152aは、第1の外輪52の軸方向の一端面(収容底部25bと軸方向に対向する端面)と、収容底部25bの内側面との両方に軸方向から接触している。更に、第1支持部152aの外周面は、収容側壁25aの内周面に接触している。
上記のような第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152は、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した2箇所で周方向(回転軸82の回転方向の同じ)に連なっている。そして、第1の外輪52は、第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152を介して第1の軸受収容部25にて支持されている。即ち、第1のボールベアリング51は、第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152を介してモータケース11にて支持されている。
次に、本第5実施形態のモータ150の作用を説明する。
ロータ81の回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51は、第1の軸受収容部25との間に第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152が設けられる緩衝隙間Sを有する。その一方、第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、第2の軸受収容部32との間及び回転軸82との間に緩衝隙間Sを備えない。従って、モータ150の駆動時にロータ81が径方向に振動した場合、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間して設けられた第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152によってロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61側では、モータケース11及び回転軸82に対して第2のボールベアリング61が径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。
また、第2の弾性部材152において、第1支持部152aは、第1の外輪52の軸方向の一端面(収容底部25bと軸方向に対向する端面)と、収容底部25bの内側面との両方に軸方向から接触している。更に、第2の弾性部材152において、第2支持部152bは、軸方向から軸方向当接面52dに接触している。そのため、第1のボールベアリング51を径方向からのみ弾性部材によって支持する場合に比べて、第1のボールベアリング51の軸方向の振動を第1のボールベアリング51と第1の軸受収容部25との間でより吸収することができる。
上記したように、本第5実施形態によれば、上記第1実施形態の(1),(2),(6)と同様の効果に加えて、以下の効果を有する。
(11)第1のボールベアリング51に軸方向から接触する第2の弾性部材152によって、第1のボールベアリング51の軸方向の振動をより吸収することができる。従って、ロータ81の径方向の振動だけでなく同ロータ81の軸方向の振動をより抑制することができるとともに、ロータ81の軸方向の振動が第1のボールベアリング51を介してモータケース11に伝達されることをより抑制できる。
(第6実施形態)
以下、モータの一実施形態を図面に従って説明する。尚、本第6実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本第4実施形態のモータ160は、上記第1実施形態のモータ1において2つの弾性部材101に代えて、2つの弾性部材161,162(第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162)を備えている。
第1の弾性部材161は、上記第1実施形態の弾性部材101と同じものである。第1の外輪52の外周面には、該外周面の軸方向の両端部のうち第1の軸受収容部25の開口部側の端部寄りの位置に周方向に沿って延びる円環状をなす保持溝52aが形成されている。そして、第1の弾性部材161は、その内周側の部分が当該保持溝52a内に配置されるように第1の外輪52の外周に嵌められている。更に、第1の弾性部材161における外周側の部分は、当該保持溝52aから径方向外側に突出しており、第1の外輪52の外周面よりも径方向外側に突出している。そして、第1の弾性部材161は、第1のボールベアリング51の外周面(即ち第1の外輪52の外周面)と該第1のボールベアリング51と共に緩衝隙間Sを形成する第1の軸受収容部25の収容側壁25aの内周面との両方に接触している。また、第1の弾性部材161は、第1の外輪52と収容側壁25aとによって径方向に圧縮された状態で配置されている。
第2の弾性部材162は、弾性を有するゴム材料から形成されて円環状をなしている。また、第2の弾性部材162は、周方向と直交する断面の形状が四角形状をなしている。そして、第2の弾性部材162の内径は、第1の外輪52の内径より大きく且つ第1の外輪52の外径より小さい。また、第2の弾性部材162の外径は、第1の外輪52の外径より大きく、収容側壁25aの内径と略等しい。この第2の弾性部材162は、緩衝隙間Sにおける第1のボールベアリング51と収容底部25bとの間の部分に配置されている。また、第2の弾性部材162は、第1の外輪52の軸方向の一端面(収容底部25bと軸方向に対向する端面)と、収容底部25bの内側面との両方に軸方向から接触している。更に、第2の弾性部材162の外周面は、収容側壁25aの内周面に接触している。
上記のような第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162は、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した2箇所で周方向(回転軸82の回転方向の同じ)に連なっている。そして、第1の外輪52は、第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162を介して第1の軸受収容部25にて支持されている。即ち、第1のボールベアリング51は、第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162を介してモータケース11にて支持されている。
次に、本第6実施形態のモータ160の作用を説明する。
ロータ81の回転軸82を軸支する第1のボールベアリング51及び第2のボールベアリング61のうち一方の第1のボールベアリング51は、第1の軸受収容部25との間に第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162が設けられる緩衝隙間Sを有する。更に、第1の弾性部材161は、第1の外輪52の外周面と収容側壁25aの内周面との間で第1のボールベアリング51を第1の軸受収容部25に対して径方向に支持するとともに、第2の弾性部材162は、第1の外輪52の軸方向の一端面に接触することで第1のボールベアリング51を第1の軸受収容部25に対して径方向に支持している。その一方、第2のボールベアリング61は、第2の軸受収容部32の内周面32a及び回転軸82に嵌合しており、第2の軸受収容部32との間及び回転軸82との間に緩衝隙間Sを備えない。従って、モータ160の駆動時にロータ81が径方向に振動した場合、第1のボールベアリング51側では、緩衝隙間Sにおいて軸方向に離間して設けられた第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162によってロータ81の径方向の振動が吸収されるとともに抑制される。その一方で、第2のボールベアリング61側では、モータケース11及び回転軸82に対して第2のボールベアリング61が径方向に相対移動し難いため、ロータ81の径方向の振動を減衰させやすい。
また、第2の弾性部材162は、第1の外輪52の軸方向の一端面(収容底部25bと軸方向に対向する端面)と、収容底部25bの内側面との両方に軸方向から接触している。そのため、第1のボールベアリング51を径方向からのみ弾性部材によって支持する場合に比べて、第1のボールベアリング51の軸方向の振動を第1のボールベアリング51と第1の軸受収容部25との間でより吸収することができる。
上記したように、本第6実施形態によれば、上記第1実施形態の(1),(2),(6)と同様の効果に加えて、以下の効果を有する。
(12)第1の外輪52の軸方向の一端面(収容底部25bと軸方向に対向する端面)と、収容底部25bの内側面との間に配置された第2の弾性部材162によって、第1のボールベアリング51の軸方向の振動をより吸収することができる。従って、ロータ81の径方向の振動だけでなく同ロータ81の軸方向の振動をより抑制することができるとともに、ロータ81の軸方向の振動が第1のボールベアリング51を介してモータケース11に伝達されることをより抑制できる。
尚、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第5実施形態のモータ150において、第2の弾性部材152は、第1の外輪52の軸方向の一端面と収容底部25bとによって軸方向に圧縮されるとともに、軸方向当接面52dと収容底部25bとによって軸方向に圧縮された状態で配置されてもよい。このようにすると、第2の弾性部材152を、第1の外輪52を軸方向に付勢する付勢部材とすることができる。そして、第2の弾性部材152によって第1の外輪52が軸方向に付勢されることにより、第1の外輪52を介して第1のボール54が軸方向に付勢される。そのため、第1のボール54の軸方向の振動が抑制される。その結果、第1のボール54の軸方向の振動に起因した第1の外輪52の径方向の振動を抑制することができる。従って、モータケース11が振動することをより抑制できる。尚、第6実施形態のモータ160において、第2の弾性部材162を、第1の外輪52の軸方向の一端面と収容底部25bとによって軸方向に圧縮した状態で配置しても同様の効果を得ることができる。
・上記第1実施形態では、第1の外輪52を軸方向に付勢する付勢部材102には、ワッシャが用いられている。しかしながら、付勢部材102は、第1の外輪52を軸方向に付勢するものであればワッシャ以外のものであってもよい。例えば、第1の外輪52の軸方向の一端面と収容底部25bとの間に介在されて第1の外輪52を軸方向に付勢するOリングであってもよい。また、モータ1は、必ずしも付勢部材102を備えなくてもよい。このことは、第2実施形態のモータ120、第3実施形態のモータ130及び第4実施形態のモータ140においても同様である。
・上記第1実施形態では、第1の外輪52の外周面に弾性部材101が配置される保持溝52aが形成されている。しかしながら、第1の外輪52の外周面に必ずしも保持溝52aを設けなくてもよい。第1の外輪52の外周面に保持溝52aを設けない場合には、図8に示すモータ170のように、収容側壁25aの内周面において、軸方向に離間した2箇所の各々に周方向に延びる円環状をなす保持溝25dを設けてもよい。尚、図8では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付している。この場合、各保持溝25dに配置された弾性部材101は、その外周側の部分が保持溝52a内に配置される一方で、その内周側の部分が保持溝25dから径方向内側に突出して第1の外輪52の外周面に接触する。そして、各弾性部材101は、保持溝25dによって軸方向の位置決めがなされる。また、上記第1実施形態のモータ1に、図8に示した保持溝25dを設けてもよい。尚、このことは、第2〜第6実施形態のモータ120,130,140,150,160においても同様である。
・上記第1実施形態では、同じ材料から形成され同じ形状をなす2つの弾性部材101は、緩衝隙間Sにおいて、第1のボールベアリング51の軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられている。しかしながら、同じ材料から形成され同じ形状をなす2つの弾性部材101は、出力端部82aから遠い方の一方の弾性部材101が、他方の弾性部材101よりも第1のボールベアリング51の軸方向の中央に近い位置に配置されるように緩衝隙間Sに設けられてもよい。このようにすると、次のような効果を得ることができる。回転軸82は、出力端部82aから軸方向に遠い部分ほど、径方向の変位量が多くなりやすい。従って、出力端部82aから軸方向に離れる方向に第1のボールベアリング51の軸方向の中央からずれた位置に配置される弾性部材101は、第1のボールベアリング51の軸方向の中央よりも出力端部82aから軸方向に離れた範囲内で回転軸82の径方向の変位量がより少ない位置に配置されやすくなる。その結果、出力端部82aから遠い方の一方の弾性部材101が出力端部82aに近い方の他方の弾性部材101よりも第1のボールベアリング51の軸方向の中央から遠い位置に配置される場合に比べて、ロータ81の径方向の振動によって回転軸82が径方向に変位しようとしたときに一方の弾性部材101によって回転軸82の径方向の変位を小さく抑えやすくなる。よって、2つの弾性部材101が同じ材料から形成されて同じ形状をなす場合に、2つの弾性部材101をこのように配置することでロータ81の振動を一層抑制することができる。
・上記第2実施形態のモータ120において、2つの弾性部材121,122のうち出力端部82aから遠い方の一方の第1の弾性部材121を、他方の第2の弾性部材122よりも剛性が高いものとしてもよい。このようにすると、2つの弾性部材121,122のうち出力端部82aから遠い方の一方の第1の弾性部材121は、出力端部82aから近い方の他方の第2の弾性部材122よりも剛性が高いため、出力端部82aから近い方の他方の第2の弾性部材122に比べて径方向に変形し難い。そして、回転軸82は、出力端部82aから軸方向に遠い部分ほど、径方向の変位量が多くなりやすい。従って、ロータ81の径方向の振動によって回転軸82が径方向に変位しようとしたときに、出力端部82aから遠い方の一方の第1の弾性部材121によって回転軸82の径方向の変位を小さく抑えることができる。よって、ロータ81の振動をより一層抑制することができる。
・上記第1実施形態のモータ1若しくは上記第4実施形態のモータ140において、緩衝隙間Sに設けられる弾性部材101の軸方向の位置を変更してもよい。2つの弾性部材101は、緩衝隙間Sにおける軸方向にずれた2箇所に配置されていればよい。このことは、第2実施形態の第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122、第3実施形態の第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132についても同様である。
・上記各実施形態では、緩衝隙間Sは、第1のボールベアリング51と第1の軸受収容部25との間にのみ設けられている。しかしながら、緩衝隙間Sは、第1のボールベアリング51と回転軸82との間に設けられてもよい。緩衝隙間Sが第1のボールベアリング51と回転軸82との間に設けられる場合には、図9に示すモータ180のように、第1の内輪53の内周面における軸方向に離間した2箇所の各々に保持溝53aを形成してもよい。尚、図9では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付している。そして、各保持溝53aにそれぞれ弾性を有する弾性部材181が配置されている。弾性部材181は、円環状のOリングであり、各保持溝53aに配置された状態で第1のボールベアリング51と回転軸82との間に設けられた緩衝隙間Sに設けられている。更に、各弾性部材181は、第1の内輪53と回転軸82との両方に接触するとともに、第1の内輪53と回転軸82とによって径方向に圧縮された状態で当該緩衝隙間Sに配置されている。尚、図9に示すモータ180においては、第1の外輪52は収容側壁25aに固定(嵌合)されている。更に、第1の内輪53とロータコア83との間には、該第1の内輪53を軸方向に付勢する内輪付勢部材としてのコイルスプリング182が介在されている。この内輪付勢部材には、コイルスプリング182以外に、弾性を有するゴム部材を用いてもよい。このようにしても上記第1実施形態の(1)と同様の効果を得ることができる。また、内輪付勢部材としてのコイルスプリング182によって第1の内輪53が軸方向に付勢されることにより、第1の内輪53を介して第1のボール54が軸方向に付勢される。そのため、第1のボール54の軸方向の振動が抑制される。尚、第1〜第6実施形態のモータ1,120,130,140,150,160に、第1のボールベアリング51と回転軸82との間の緩衝隙間S及び弾性部材181を設けてもよい。また、緩衝隙間Sが第1のボールベアリング51と回転軸82との間に設けられる場合には、回転軸82の外周面に弾性部材181が配置される保持溝を設けてもよい。
・上記各実施形態では、第1のボール54は、第1のボールベアリング51の軸方向の中央部に配置されているが、第1のボールベアリング51の軸方向の中央部から軸方向にずれた位置に配置されてもよい。
・上記第1実施形態では、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した2箇所の各々に弾性部材101が設けられている。しかしながら、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した3以上の箇所の各々に弾性部材101を設けてもよい。このことは、第2〜第6実施形態のモータ120,130,140,150,160においても同様である。
・弾性部材101,121,122,131,132,151,152,161,162は、ゴム材料、エラストマ、その他の樹脂材料等、弾性を有する材料から形成されていればよい。
・上記第1実施形態及び第4実施形態では、弾性部材101は、円環状のOリングである。しかしながら、弾性部材101の形状は、これに限らない。弾性部材101は、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した複数箇所の各々に設けられて周方向(即ち回転軸82の回転方向)に連なる形状をなしていればよい。従って、例えば、弾性部材101は、円弧状であってもよい。また、例えば、緩衝隙間Sにおける軸方向に離間した複数箇所の各々で、弾性部材101は、周方向に断続的に連なるものであってもよい。このことは、第2実施形態の第1の弾性部材121及び第2の弾性部材122、第3実施形態の第1の弾性部材131及び第2の弾性部材132、第5実施形態の第1の弾性部材151及び第2の弾性部材152、第6実施形態の第1の弾性部材161及び第2の弾性部材162についても同様である。
11…モータケース、25,141…第1の軸受収容部、32…第2の軸受収容部、32a…第2の軸受収容部の内周面、51…第1のボールベアリング、52…外輪としての第1の外輪、52a…保持溝、53…内輪としての第1の内輪、54…ボールとしての第1のボール、61…第2のボールベアリング、81…ロータ、82…回転軸、82a…出力端部、101,181…弾性部材、102…付勢部材、121…弾性部材としての第1の弾性部材、122…弾性部材としての第2の弾性部材、131…弾性部材としての第1の弾性部材、132…弾性部材としての第2の弾性部材、151…弾性部材としての第1の弾性部材、152…弾性部材としての第2の弾性部材、161…弾性部材としての第1の弾性部材、162…弾性部材としての第2の弾性部材、S…緩衝隙間。

Claims (8)

  1. 第1の軸受収容部及び第2の軸受収容部を有するモータケースと、
    軸方向の一端部に回転を出力する出力端部を備えた回転軸を有し前記モータケースの内部に配置されたロータと、
    前記第1の軸受収容部に収容されて前記回転軸を軸支するとともに、前記第1の軸受収容部及び前記回転軸の少なくとも一方との間に緩衝隙間を有する第1のボールベアリングと、
    前記第2の軸受収容部の内周面に嵌合するとともに前記第1のボールベアリングよりも前記出力端部側で前記回転軸の外周面に嵌合して前記回転軸を軸支する第2のボールベアリングと、
    前記緩衝隙間における軸方向に離間した複数箇所の各々に設けられ弾性を有し前記回転軸の回転方向に連なるとともに前記第1のボールベアリングと前記第1のボールベアリングと共に当該緩衝隙間を形成する前記第1の軸受収容部若しくは前記回転軸との両方に接触した弾性部材と、
    を備えたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記緩衝隙間における軸方向に離間した複数箇所の各々に設けられた前記弾性部材は、前記緩衝隙間に設けられた状態における弾性特性が互いに異なることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータにおいて、
    前記第1のボールベアリングは、円環状をなし外周面が前記第1の軸受収容部と径方向に対向する外輪と、前記外輪の内側に配置され円環状をなし内周面が前記回転軸と径方向に対向する内輪と、前記第1のボールベアリングの軸方向の中央部で前記内輪と前記外輪との間に介在されて前記内輪から前記外輪へ荷重を伝達する球体状の複数のボールとを有し、
    前記緩衝隙間は、前記外輪の外周面と前記第1の軸受収容部との間、及び前記内輪の内周面と前記回転軸との間の何れか一方に設けられ、
    前記弾性部材は2つ備えられ、2つの前記弾性部材は、前記緩衝隙間における前記第1のボールベアリングの軸方向の中央から軸方向にずれた2箇所であって前記第1のボールベアリングの軸方向の中央の軸方向の両側となる2箇所に設けられていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項3に記載のモータにおいて、
    2つの前記弾性部材は、前記緩衝隙間における前記第1のボールベアリングの軸方向の中央から軸方向に等間隔となる2箇所に設けられるとともに、異なる材料から形成されていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータにおいて、
    2つの前記弾性部材のうち前記出力端部から遠い方の一方の前記弾性部材は、他方の前記弾性部材よりも剛性が高いことを特徴とするモータ。
  6. 請求項3に記載のモータにおいて、
    2つの前記弾性部材は、同じ材料から形成されるとともに同じ形状をなしており、2つの前記弾性部材のうち前記出力端部から遠い方の一方の前記弾性部材は、他方の前記弾性部材よりも前記第1のボールベアリングの軸方向の中央に近いことを特徴とするモータ。
  7. 請求項3乃至5の何れか1項に記載のモータにおいて、
    前記内輪は、前記回転軸の外周面に嵌合され、
    前記外輪の外周面には、前記第1のボールベアリングの軸方向の中央からの軸方向の距離が等しい2箇所に周方向に延びる環状の保持溝が形成されており、
    前記緩衝隙間は、前記外輪の外周面と前記第1の軸受収容部との間に設けられ、
    2つの前記弾性部材は、2つの前記保持溝に配置されたOリングであることを特徴とするモータ。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のモータにおいて、
    前記第1のボールベアリングは、円環状をなし外周面が前記第1の軸受収容部と径方向に対向する外輪と、前記外輪の内側に配置され円環状をなし前記回転軸の外周面に嵌合された内輪と、前記第1のボールベアリングの軸方向の中央部で前記内輪と前記外輪との間に介在されて前記内輪から前記外輪へ荷重を伝達する球体状の複数のボールとを有し、
    前記緩衝隙間は、前記外輪の外周面と前記第1の軸受収容部との間に設けられ、
    前記外輪を軸方向に付勢する付勢部材を備えたことを特徴とするモータ。
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