JP2014090987A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背凭れ及び肘掛けをそれぞれ支持体に対して所期の位置に正確に位置決めできるようにした椅子を提供する。
【解決手段】この椅子Cは、支持体1に背凭れ3と肘掛け4とを支持させてなるものであって、位置決め部材tを有した支持体1と、この支持体1の位置決め部材tに直接当接して位置決めされる背当接部x3を有した背凭れ3と、この背凭れ3の背当接部x3に重なった状態で配され位置決め部材tに直接当接する肘掛当接部42を有した肘掛け4とを具備するようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、学校用または事務用等として好適に使用される椅子に関する。
従来、この種の椅子として、支持体に対して背凭れと肘掛けとを支持させてなる椅子が知られている(例えば特許文献1参照)。このものは、支持体に背凭れを支持させる一方、支持体の背凭れを支持する領域とは離れた領域に肘掛けを支持させるようにしているのが一般的である。
しかしながら、背凭れと肘掛けとを重ね合わせた状態で支持体に支持させるようにする場合には、従来のものは、肘掛けを背凭れに対して取り付けるようにしていたため、肘掛けを支持体に対して正確に位置決めさせるためには一定の限界が生じていた。
特開2011−244960号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、背凭れ及び肘掛けをそれぞれ支持体に対して所期の位置に正確に位置決めできるようにした椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の椅子は次の構成をなしている。
請求項1に記載の椅子は、支持体に背凭れと肘掛けとを支持させてなる椅子であって、位置決め部材を有した支持体と、この支持体の位置決め部材に直接当接して位置決めされる背当接部を有した背凭れと、この背凭れの背当接部に重なった状態で配され前記位置決め部材に直接当接して位置決めされる肘掛当接部を有した肘掛けとを具備してなるものである。
請求項2に記載の椅子は、請求項1に係る構成において、前記位置決め部材が取付部品であり、前記背凭れの背当接部が第一の止着具により前記取付部品に対して取り付けられるとともに、前記肘掛けの肘掛当接部が前記第一の止着具とは異なる第二の止着具により前記取付部品に対して取り付けられるものである。
請求項3に記載の椅子は、請求項1又は2に係る構成において、前記肘掛当接部と前記背当接部との間に隙間を設けているものである。
請求項4に記載の椅子は、請求項1、2又は3に係る構成において、前記背凭れが、前記位置決め部材が挿入される穴を有したものであり、この穴を構成する壁が前記背当接部を構成しているものである。
請求項5に記載の椅子は、請求項1、2、3又は4に係る構成において、前記背当接部が、貫通孔を有したものであり、前記肘掛当接部が、前記貫通孔を通して前記位置決め部材に当接する突起を備えたものである。
請求項6に記載の椅子は、請求項1、2、3、4又は5に係る構成において、前記支持体が、左右の後脚とこれら左右の後脚の上端間に架設された横架材とを備えたものであり、前記位置決め部材が前記横架材から上方に突設されたものである。
以上説明したように本発明によれば、背凭れ及び肘掛けをそれぞれ支持体に対して所期の位置に正確に位置決めできるようにした椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における側面図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における背面図。 同実施形態における分解斜視図。 背パッドと背凭れを示す斜視図。 ブレーキ機構を説明するための分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 取付部品に対する背凭れ及び肘掛けの取り付け態様を説明するための概略断面図。 同実施形態における部分拡大背面図。 背凭れの部分拡大正面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜11を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を前後方向にネスティング可能な椅子C、すなわち、水平方向にスタッキング可能な椅子Cに適用したものである。椅子Cは、図2に示すように、座2を使用位置(U)と跳ね上げ位置(J)との間で回動可能に構成されたものであり、座2を跳ね上げ位置(J)に保持した状態で同一構造をなす他の椅子と前後方向にネスティングし得るものである。
椅子Cは、支持体1に対して、座2、背凭れ3、及び肘掛け4をそれぞれ支持させてなるものであり、背凭れ3にはオプション体である背パッド5が着脱可能に取り付けられるようになっている。更に、この椅子Cは、左右の後脚12の上端部間に架設された横架材15と、横架材15に支持された背凭れ3と、横架材15に支持された座2とを具備してなり、左右の後脚12と横架材15とによって、図4に示すように、背面視において門型すなわち下方に開口するコ字形をなすフレーム構造を備えている。以下、詳述する。
<支持体1>
支持体1は、金属部材を主体に構成されている。支持体1は、下端にキャスタ111を有した左右の前脚11と、下端にキャスタ121を有した左右の後脚12と、左右の前脚11の上端と左右の後脚12の中間部分とをそれぞれ繋ぐ左右の側フレーム13と、左右の前脚11の上端近傍部間に架設された前フレーム14と、左右の後脚12の上端部間に架設された横架材15とを備えている。また、支持体1は、横架材15の左右両端部、より具体的には左右の後脚12の上端部と接続する横架材15の左右両端に近い位置に配された支持フレームたる取付部品tと、横架材15の上側を覆う上カバーeと、横架材15の下側を覆う下カバーfと、左右の後脚12の外側を覆う外カバーgとを備えている。
前脚11、後脚12、側フレーム13、及び前フレーム14は、それぞれ金属パイプ材を主体に構成されている。前脚11と側フレーム13は、共通の金属パイプ材を折曲げることにより一体に構成されたもので、側フレーム13の後端は後脚12の中間部分よりも上側の位置に溶接等により剛結されている。後脚12の内側面にはネスティング時に同一構造をなす他の椅子が当接する緩衝用の当たり部123が取り付けられている。前フレーム14は、左右の前脚11に溶接等により剛結されており、この前フレーム14の上面に、座2の下面に形成されたフレーム当接部h1が使用位置(U)において当接するようになっている。
横架材15は、左右の後脚12の上端間を繋ぐ金属製の中実の四角棒状をなすものであり、中間部分が後方に凸となるように若干湾曲した形状をなしている。横架材15の両端部分は、左右の後脚12の上端に設けられ横架材15の形状に沿う形状に凹ませた凹陥部122に嵌り込んで位置決めされた状態で溶接により接続されている。凹陥部122は、パイプ材により形成された後脚12の上端部分を切り欠いて形成されている。横架材15は、長手方向中央部及び左右2箇所に背凭れ取付用のボルトv3が挿通される上下方向に貫通した貫通孔151を備えているとともに、下カバーfを横架材15に対して取り付けるためのねじ孔152を備えている。
取付部品tは、背凭れ3と肘掛け4とをそれぞれ別個に直接当接させることにより背凭れ3及び肘掛け4を所定の箇所で位置決めする機能と、背凭れ3と肘掛け4とをそれぞれ別個に支持する機能とを有する金属板状のものである。取付部品tは、横架材15から上方に突設された背凭れ取付部及び肘掛け取付部たる上支持部t1と横架材15から下方に突設された座取付部たる下支持部t3とを備えており、上支持部t1に背凭れ3及び肘掛け4を取り付けているとともに下支持部t3に座2を回動可能に取り付けている。すなわち、取付部品tは、上支持部t1、及び下支持部t3を一体に備えたものであり、換言すれば、取付部品tは、横架材15に支持される中間部t2と、この中間部t2から上方に延出する上支持部t1と、中間部t2から下方に延出する下支持部t3とを単一の金属部材により一体に備えたものである。
上支持部t1は、横架材15の左右両端部、すなわち横架材15における左右の後脚12に近い箇所の上側に配されて背凭れ3を支持するとともに肘掛け4を支持するものである。上支持部t1は、上端を尖らせており平面部分を左右に向けるとともに端縁が前後を向くように形成された板状のものである。上支持部t1は、背凭れ3を取り付けるための第一の止着具v1が螺合する第一のねじ孔t11と、肘掛け4を取り付けるための第二の止着具v2が螺合する第二のねじ孔t12を備えている。中間部t2は、四角棒状をなす横架材15が貫通する四角形状の角孔t21を備えたものである。本実施形態における2つの取付部品tは、角孔t21に横架材15を通過させた状態で横架材15の左右2箇所にそれぞれ溶接により固着されている。なお、角孔t21に対して当該角孔t21に対応する形状の横架材15を差し込んだ上で、取付部品tと横架材15とを溶接するようにしてあるので、横架材15に対する取付部品tの位置決めを容易にしている。下支持部t3は、横架材15の左右両端部、すなわち横架材15における左右の後脚12に近い箇所の下側に配されて座2を回動可能に支持するもので、左右方向に連通する貫通孔t31を備えている。貫通孔t31は、丸孔であり座3を軸支持するものである。
なお、下支持部t3と下支持部t3に支持される座2との間には、一定の摩擦力を維持した状態で座2を回動させるためのブレーキ機構bが設けられているが、詳しくは後述することとする。
上カバーeは、横架材15の上側を覆うものであり、平板状のカバー本体e1とこのカバー本体e1から下方に突設されたカバー取付部e2とを備えている。
カバー本体e1は、背凭れ3の下に配設されるもので、左右両側に取付部品tの上支持部t1が通過可能な矩形状の窓e11を備えるとともに、背凭れ3の下縁に突設された円柱状の突出部x1が通過し得る複数の通過孔e12と、周縁部分から下カバーf側に突出した突出縁部e13と、背凭れ3の下端に形成された前後壁x5の先端が嵌合する溝部e14を備えている。
カバー取付部e2は、前後に対をなすもので、先端に内向きに突出する爪e21を備えている。カバー取付部e2は、カバー本体e1の両端部分からそれぞれ横架材15側に向かって突設されており、左右の後脚12と横架材15との間の隙間aに挿入されて横架材15の前後を挟み込むとともに横架材15に弾性係合するように構成されている。
下カバーfは、横架材15の前後面及び下面を覆う横架材カバー部f1と、横架材カバー部f1の両端から連続して形成され後脚12における上端部分の内側を覆う後脚カバー部f2とを備えている。
横架材カバー部f1は、横架材15の前後面を覆う前壁f11及び後壁f12と、横架材15の下面を覆う底壁f13とを具備している。前後壁f11、f12には、上カバーeの突出縁部e13が入り込む凹部f111、f121と、これら凹部f111、f121への取り付けを補助すべく凹部f111、f121に隣接して配されたガイド片f112、f122とを備えている。ガイド片f112、f122は、前後壁f11、f12に対して一定の間隔をあけて間欠的に設けられ、上カバーeの突出縁部e13を下カバーfの凹部f111、f121に嵌める作業を行い易くしてある。底壁f13は、取付部品tの下支持部t3が通過可能な矩形状の窓f131と、下カバーfを横架材15の下面に取り付けるためのねじv4が挿通されるねじ挿通用の孔f132とを備えている。
後脚カバー部f2は、パイプ状をなす左右の後脚12の形状に沿わせて形成されたものであり、内面から後脚12側に向けて突設されたねじ挿通孔f211を有した突出部f21を後脚12に形成された取付孔124に嵌め込むことにより位置決めされるようになっている。
左右の外カバーgは、左右の後脚12の上端付近の外側を覆うものであり、左右の後脚12の形状に沿うように形成されている。外カバーgは、ねじ穴g11を有した突出部g1が後脚12側に突設されており、後脚12に形成された取付孔124に嵌め込むことにより位置決めされるようになっている。
<座2>
座2は、取付部品tの下支持部t3に回動可能に支持されるものである。座2は、座本体21と、この座本体21の上に配されたクッション22とを備えている。座本体21は、樹脂により形成されたインナーシェル211と、樹脂により形成されインナーシェル211の外側に添設されたアウターシェル212と、このアウターシェル212に取り付けられた金属製の支持アーム213と、この支持アーム213の下に配され、当該支持アーム213を覆い隠してアウターシェル212に取り付けられる左右の下部カバー214とを備えてなる。
インナーシェル211は、アウターシェル212の上に配されるものであり、中央部分が若干下方に凹んだ皿形状をなしている。インナーシェル211は、先端部が下方に垂れ下がった形状をなしており、後端部が円弧状の形状をなしている。
アウターシェル212は、下面に設けられ支持体1の前フレーム14が当接し得るフレーム当接部h1と、後部両端から上方に突設された左右の突出部h2と、支持アーム213の基端部分が図示しないボルトにより取り付けられる図示しない支持アーム取付部とを備えている。左右の突出部h2は、先端部分に取付部品tの下支持部t3が挿通可能なスリットh21を備えている。
支持アーム213は、金属板を折り曲げて形成されたもので、先端部分が取付部品tの下支持部t3に枢着され、基端部分がアウターシェル212の図示しない支持アーム取付部にボルトにより取り付けられている。支持アーム213の先端側はアウターシェル212の突出部h2内に配されている。支持アーム213は、ねじ孔j1を有し内方に突出する矩形柱状の角軸jを備えている。
クッション22は、クッション性のあるスポンジ素材の外面に張り地を張り設けた通常のものである。クッション22は、インナーシェル211の上に位置しており、インナーシェル211と同様に先端部が下方に垂れ下がった形状をなすとともに後端部が円弧状の形状をなしている。なお、クッション22の張り地は、クッション22の下面に添設されたインナーシェル211の周縁部分を包み、一体に紐締めされるようになっている。クッション22を備えた座2と支持体1との間には、座2を支持体1に対して一定の摩擦力を維持した状態で回動させるためのブレーキ機構bを備えている。
ブレーキ機構bは、図7に示すように、支持アーム213と、この支持アーム213の角軸jが挿通される丸孔b11を有し支持アーム213に添設する樹脂製の第一のブレーキ部材b1と、角軸jが挿通される丸孔状の貫通孔t31を有し第一のブレーキ部材b1に添設する下支持部t3と、角軸jが挿通される丸孔b21を有し下支持部t3に添設する樹脂製の第二のブレーキ部材b2と、挿通される角軸jの寸法に略一致する寸法に形成された角孔b31を有し第二のブレーキ部材b2に添設する金属製の回転板b3と、この回転板b3に添設するねじ頭b41を有し角軸jのねじ穴j1に螺着するねじb4とを備えたものである。
座2の支持アーム213が支持体1の下支持部t3に対して回動すると、第一のブレーキ部材b1は角軸jに対して回動可能な状態で支持アーム213と下支持部t3に摺接するとともに第二のブレーキ部材b2は角軸jに対して回動可能な状態で下支持部t3と回転板b3に摺接し、一定のブレーキ力を発揮するようになっている。一方で、角軸jに螺着されたねじb4のねじ頭b41は角軸jとともに一体的に回転する回転板b3に当接しているので、ねじb4と回転板b3とが相対的に回転することが禁止され、座3の回転操作に伴ってねじb4が緩むのを抑制している。ブレーキ力は、ねじb4の螺合の程度すなわち締め付け度合いによって調節することができるようになっている。
また、座2は、図2に示すように前側よりも後側の厚み寸法を厚く設定してある。このため、座2を使用位置(U)と跳ね上げ位置(J)との間で回動可能に構成した椅子Cにおいて、着座者の着座位置に対応する部分である座2の後部を強度に優れたものとすることができるようになっている。このため、着座者に対して着座時の安心に寄与するホールド感を提供することができるものとなっている。更に、座2の厚み寸法をこのように設定することにより、クッション22の後部側の厚みを前部側よりも厚くする等、着座者の座り心地を良好にするための設計の自由度を高くしてある。
座2の後端縁近傍部分における厚み寸法は、座2の前側よりも厚く設定されており背凭れ3に近い側に位置している。しかして、同一形状をなす他の椅子に対して、本実施形態に示す椅子Cを後方からネスティングした場合、座2の後端縁近傍部分が、他の椅子Cの横架材15をカバーする上カバーeや背凭れ3の周縁部xの下端縁に当たらないように設計されている。このようにすることで、ネスティングに伴って部材同士が当たって損傷等が生じてしまうことを回避しており、スムーズ且つ効率的なネスティングに寄与するものとなっている。
取付部品tは、横架材15の左右両端部、すなわち左右の後脚12の位置から若干内側に位置している。そして、取付部品tにおける横架材15よりも下に突出している部分に回動可能に取り付けられる座2は、横架材15の下側で懸吊支持されている。より具体的に言えば、本実施形態では、座2が、横架材15の下側に突設された下支持部t3に枢着されている。
<背凭れ3>
背凭れ3は、複数の長孔y1を有した樹脂製のものであり、平面視において中央部が後方に膨出するように湾曲した形状をなしており、側面視において下部寄りの中央部分が前方に向かって凸となるように湾曲したくの字形状をなしている。本実施形態では、背凭れ3は、支持体1の横架材15の上に載置されるように配されている。背凭れ3は、周縁部xとこの周縁部xに囲まれて長孔y1が形成された中間部yとを備えている。
周縁部xは、網目形状に形成された中間部yを囲繞するものであり、下方に向かうにしたがって厚み寸法が増加するように形成されている。周縁部xは、下端縁に形成され間隔をあけて下方に向けて突出する複数の突出部x1と、下端縁の両端部に設けられ取付部品tの上支持部t1が挿入される穴x2と、当該穴x2を構成する壁x22により構成され上支持部t1に直接当接して位置決めされる背当接部x3と、側端縁の下部に形成された外方に開放された凹陥部x4と、背凭れ3の下端における前側及び後側に左右方向に延びるように形成された前後壁x5とを備えている。この前後壁x5の先端は、上カバーeの溝部e14に嵌合するようになっている。
突出部x1は、円柱状をなしており先端が上カバーeの通過孔e12を通して横架材15の上面に添設し得るように配されたものである。これら複数の突出部x1の内、中間と左右両側に配された突出部x1にはねじ穴x11が形成されており、横架材15の下面側から挿通された背凭れ取付用のボルトv3により横架材15に対して取り付けられる。
取付部品tは、横架材15の左右両端部、すなわち左右の後脚12の位置から若干内側に位置している。そして、取付部品tにおける横架材15よりも上に突出している部分に取り付けられる背凭れ3は、横架材15の上に載置されるように、取付部品tの上から横架材15に当接する位置まで差し込まれている。より具体的に言えば、本実施形態では、背凭れ3が、横架材15を覆う上カバーeの上に載置されるように、背凭れ3を下方に移動させて穴x2の内部に取付部品tの上支持部t1を挿入するとともに、下縁を上カバーeに当接させている。
穴x2は、下端に開口部kを有するもので内壁x21と外壁x22と前後壁x23、x24により上支持部t1が挿入される空間を形成している。
背当接部x3は、穴x2を構成する外壁x22を主体に構成されたもので、肘掛当接部42の突起422が通過可能な左右方向に貫通する貫通孔x31が上下2箇所に設けられているとともに、これら貫通孔x31の上に第一の止着具v1が通過する通過孔x32が設けられている。
凹陥部x4は、周縁部xの左右の側縁の下部に外側に向けて凹陥してなるものであり、前後壁x41、x42とこの前後壁x41、x42間を繋ぐ底壁x43とを備えており、底壁x43は穴x2を構成する外壁x22により形成されている。この凹陥部x4には、後述する肘掛け4の肘掛当接部42が所定の隙間sを有した状態で配される。すなわち、肘掛け4は背凭れ3に接していない状態で凹陥部x4に配されている。なお、凹陥部x4は、肘掛け4を支持体1に取り付けない場合には、背凭れ側縁カバー(図示せず)によって閉塞されるようになっている。
背凭れ3の背当接部x3は、穴x2に挿入された上支持部t1に対して通過孔x32を通過した第一の止着具v1により取り付けられている。なお、後述する肘掛け4の肘掛当接部42は、穴x2に挿入された上支持部t1に対して第一の止着具v1とは異なる第二の止着具v2により取り付けられるようになっている。
中間部yは、合成樹脂製のもので、上下方向に延びる長孔y1を左右位置を合わせて上下に複数配列させた長孔列yfを備え、複数の長孔列yfを左右方向に間隔をあけて配列させてなる樹脂メッシュ構造をなしている。樹脂メッシュ構造をなす中間部yは略同一の厚み寸法に形成されている。左右に隣接する各長孔列yf同士は、上下方向の長孔配列ピッチの半分に相当する寸法だけ相対的に上下にずらして配列させてあり、左右両側縁を除き、各長孔列yfの両側には、規則的に屈曲蛇行する合成樹脂製の線条体sjがそれぞれ配されている。周縁部xの上縁部分と下縁部分とはこれら複数本の線条体sjにより一体に接続されている。
背凭れ3は、周縁部xが下方に向かうにしたがって厚み寸法が増加するように形成されており、中間部yが略同一の厚み寸法に形成されているため、背凭れ3の背面側の下部に周縁部xと中間部yとによって凹み部分が形成されている。すなわち、周縁部xは下に行くほど漸次厚くなるように設定されており、中間部yは周縁部xの前面に面一になるように設けられている。
以下、背凭れの中間部yについて、図11を参照して更に詳述する。
長孔y1は上下に延びるものであり、長手方向に延びる等幅部分y111を有した幅広部y11と、この幅広部y11の上下に連続して略等幅に形成され長手方向に延びる幅狭部y12とを備えたものである。幅広部y11は、上下に延びる等幅部分y111と、この等幅部分y111の上下端部から漸次幅寸法が短くなるように形成され幅狭部y12に連続する漸次幅狭部分y112とを備えている。
中間部yは、一の長孔y1と当該一の長孔の横に上下位置をずらして設けられた他の長孔y1’(図11を参照)との間に、左右に屈曲した屈曲帯部y21とこの屈曲帯部y21の端部からそれぞれ上下に延伸した直線帯部y22とを有した第一の帯部材y2を備えている。また、中間部yには、複数の長孔y1が上下に間隔をあけて形成され、これら長孔y1間に帯状をなす第二の帯部材y3を備えている。第一の帯部材y2と第二の帯部材y3とは同一厚み寸法に設定されている。しかして、中間部yは、複数の長孔y1の両側に第一の帯部材y2が複数上下に連結されてなる線条体sjを備えている。中間部yは、線条体sjと、当該線条体sjに隣り合う他の線条体sj同士を連結する第二の帯部材y3とによって網目構造を形成している。
この実施形態では、第二の帯部材y3とこの第二の帯部材y3に接続された4本の直線帯部y22とによって、正面視において略H字状に形成され着座者の荷重を受け付ける当たり部atを構成している。この当たり部atは、着座者の荷重を積極的に受け止める機能を営むものであり、着座者に対して着座時の安心感を提供している。
また、この実施形態では、第一、第二の帯部材y2、y3により構成される当たり部atや網目構造が緩やかに連続し、背凭れ3曲面や背凭れ3平面を形成しているものとなっている。このため、背凭れ3は、着座者の背中に追従して弾性変形を好適に惹起するものとなり着座者に良好なフィット感を提供することができるとともに着座者に対して着座時の安心感を提供するようになっている。
各線条体sjは、複数の第一の帯部材y2を上下方向に一体に連続させたものである。左右に隣接する線条体sjは、前述した複数の第二の帯部材y2により接続されて網目構造を形成している。
各第二の帯部材y3付近は、第二の帯部材y3と、この第二の帯部材y3により接続された左右の線条体sjによって正面視H形をなす複数の当たり部atが上下左右に所定のピッチで点在している。
以上の構成を有する背凭れ3は、等幅部分y111を有した幅広部y11とこの幅広部y11に隣接して当該等幅部分y111よりも短い幅寸法で等幅に形成された幅狭部y12を備えているため、背凭れ3を正面から見た場合には長孔y1を通して椅子Cの後部が視認される(例えば、図3及び図4を参照)一方で、背凭れ3を一定の角度で斜めから見た場合には、幅狭部y12のみが椅子Cの後部からの光を遮ることになり、幅狭部y12を通して椅子Cの後部が視認されないようになっている(例えば、図5及び図6を参照)。すなわち、本実施形態の背凭れ3は、見る角度によってその表情が変わるものとなっている。より具体的には、本実施形態の背凭れ3は、見る角度を変更することにより、長孔1の幅広部y11と幅狭部y12の双方を通じて椅子Cの後部を視認可能にできる視認状態と、長孔y1の幅広部y11を通じて椅子Cの後部を視認可能にするとともに幅狭部y12からは椅子Cの後部を視認不可能にする部分視認状態とを幅広部y11と幅狭部y12とが隣接する構造によって選択的に採り得るものとなっている。
<肘掛け4>
肘掛け4は、肘当て411を有する肘掛け本体41とこの肘掛け本体41の基端に配された肘掛当接部42とを備えたもので、樹脂により一体に形成されている。肘掛け本体41は前後に延びるもので、先端側の縁部を丸みを帯びた形状にしており基端側を上下に延びる肘掛当接部42に接続している。肘掛当接部42は、図9において概略的に示すように、背凭れ3の背当接部x3に正面視において左右に重なった状態で配され上支持部t1に直接当接するものである。具体的には、肘掛当接部42は、上端を尖らせた板状の肘掛当接部本体421と、この肘掛当接部本体421から背凭れ3側に向けて突設され貫通孔x31を通して上支持部t1に当接する突起422とを備えており、この突起422が直接上支持部t1に当接して位置決めされるようになっている。すなわち、本実施形態の肘掛け4は、支持体1の上支持部t1に対して直接当接して支持されるようになっている。肘掛当接部42には、左右方向に穿設されたボルト挿通用の貫通孔423が突起422に対応させて2箇所に形成されており、突起422の先端を上支持部t1に当接させた状態で、第二の止着具v2によって上支持部t1に対して取り付けられる。肘掛け4が上支持部t1に対して直接当接して取り付けられるようになっているので、肘掛け4を所期の位置に取り付けることができるものとなっている。
<背パッド5>
背パッド5は、中間部yに複数の孔すなわち長孔y1を有した樹脂製の背凭れ3に対して着脱可能に装着されるものである。背パッド5は、着座者にクッション性を付与するためものである。
背パッド5は、背凭れ3の前面側を覆う背パッド本体51と、背凭れ3に対してスライドすることにより長孔y1に係わり合う引っ掛け部52と、この引っ掛け部52が長孔y1に係わり合った段階で、引っ掛け部52が係わり合った長孔y1とは異なる別の長孔y1に係わり合って戻り止めをする戻り止め手段53とを具備してなるものである。
背凭れ3に形成された長孔y1は、引っ掛け部52を挿通可能な幅広部y11と、この幅広部y11の上下に形成され幅広部y11よりも幅狭の空間を有した幅狭部y12とを備えており、幅狭部y12に引っ掛け部52が係わり合うように構成されている。
背パッド本体51は、背凭れ3の中間部xを前側から覆い隠す面積を有するもので、板状をなし背凭れ3に添設する板材511と、この板材511に一体的に取り付けられたクッション512とを備えている。本実施形態では、板材511の後面から引っ掛け部52及び戻り止め手段53がそれぞれ突設されており、これら板材511、引っ掛け部52、及び戻り止め手段53は樹脂により一体に成形されている。背パッド本体51のクッション512は外面に張り地が張り設けられたものである。
引っ掛け部52は、背パッド本体51から後方に突出したもので、基端を背パッド本体51に接続した四角柱状の突出部材521と、この突出部材521の先端に設けられた抜け止め用の円盤状のヘッド部材522とを備えたものである。突出部材521は上下幅よりも左右幅を短くした板状に形成されており左右幅を幅狭部y12の幅寸法に略一致させている。突出部材521の両側面及び下面は幅広部y11の下側の幅狭部yを形成する直線帯部y22と第二の帯部材y3にそれぞれ係わり合うようになっている。ヘッド部材522は、幅狭部y12の幅寸法よりも大きな左右幅寸法を有するものである。ヘッド部材522と背パッド本体51との離間寸法は背凭れ3の中間部yの厚み寸法、すなわち、直線帯部y22と第二の帯部材y3の厚み寸法と略同じになるように設定されている。換言すれば、突出部材521は、背凭れ3に取り付けた状態で、背凭れ3に対する左右方向への移動を規制するとともに下方向への移動を規制する左右移動規制手段であり、ヘッド部材522は、背凭れ3に対する前後方向への移動を規制する前後移動規制手段である。
戻り止め手段53は、引っ掛け部52を長孔y1の幅広部y11に挿通した後に下方にスライドさせ、引っ掛け部52を長孔y1の幅狭部y12の周囲に係わり合わせた段階で、長孔y1に係わり合って上方への戻り止めをするものである。戻り止め手段53は、背パッド本体51から突設させたもので、引っ掛け部52が幅狭部y12の周囲に係わり合った段階で、長孔y1の幅広部y11に挿通され、幅広部y11に嵌り込むように形成された突出体である。
すなわち、戻り止め手段53は、基端を背パッド本体51に接続した縦長板状の第一の突出部531と、この突出部531の先端から左右に延出させた板状の戻り止め部532と、突出部531の上下両端に配されて戻り止め部531の端部にそれぞれ接続する円柱状の第二の突出部533とを備えている。戻り止め手段53を構成する第一の突出部531と戻り止め部532によって、先端を尖らせた矢印形状が形成されている。すなわち、戻り止め部532は案内用の傾斜面532aを有しており、長孔y1の幅広部y11に向けて押し込む際に通過させ易い形状に形成されている。一方で、戻り止め部532は、端部に引っ掛かり部532bを備え、幅広部y11を通過した後は、引っ掛かり部532bが幅広部y11の周囲に係わり合って抜け止め機能を発揮するようになっている。第二の突出部533は、背凭れ3に取り付けた状態で、幅広部y11の漸次幅狭部分y112に配されるもので、幅狭部y12の幅寸法よりも大きな直径の円柱形状のものである。戻り止め手段53は、抜け止め手段とともに、背凭れ3に対する上下動を規制する上下動規制手段を兼ねているものである。
以上説明したように、本実施形態に係る椅子Cは、支持体1に背凭れ3と肘掛け4とを支持させてなるものである。しかして、位置決め部材である取付部品t、より具体的に言えば、上支持部t1を有した支持体1と、この支持体1の上支持部t1に直接当接して位置決めされる背当接部x3を有した背凭れ3と、この背凭れ3の背当接部x3に重なった状態で配され上支持部t1に直接当接して位置決めされる肘掛当接部42を有した肘掛け4とを具備してなるものである。このため、背凭れ3及び肘掛け4をそれぞれ支持体1に対して所期の位置に正確に位置決めできるものとなっている。
しかも、背凭れ3の背当接部x3と肘掛け4の肘掛当接部42とが上支持部t1に対して重なる状態で配されているにも関わらず、背凭れ3と肘掛け4とをそれぞれダイレクトに上支持部t1に当接させるように構成しているので、上支持部t1に対して背凭れ3と肘掛け4とが重なって状態で配されているものであっても、それぞれを所期の位置に正確に位置決めすることができるものとなっている。
背凭れ3の背当接部x3が第一の止着具v1により上支持部t1に対して取り付けられるとともに、肘掛け4の肘掛当接部42が第一の止着具v1とは異なる第二の止着具v2により上支持部t1に対して取り付けられるものであるので、背凭れ3及び肘掛け4をそれぞれ支持体1に対して所期の位置に正確に固定することができるものとなっている。
肘掛当接部42と背当接部x3との間に隙間sを積極的に設けているため、部品のバラつきに左右されること無く、肘掛け4を上支持部t1の所定の箇所に容易に取り付けることができるものとなる。すなわち、背凭れ3が上支持部t1に第一の止着具v1によって直接取り付けられている状態から、肘掛け4の肘掛当接部42と背当接部x3とが隙間sを介して隣り合う態様で、肘掛当接部42の突起422を上支持部t1に直接当接させて第二の止着具v2により取り付けるようにしているため、肘掛け4を背凭れ3を介して容易に上支持部t1に取り付けることができるようになっている。換言すれば、背当接部x3と肘掛当接部42との間に隙間sが形成されるようになっているため、肘掛け4の取り付け及び取り外しを背凭れ3の形状の影響を受けずに行うことができるようになっている。例えば、背凭れ3の側面側から第二の止着具v2をねじ込んで肘掛け当接部42を支持体1に取り付けても、背凭れ3の中に肘掛当接部42が沈み込むようなことが無くなり、その逆に、背凭れ3に対して肘掛け当接部42の位置が所期の位置よりも飛び出るようなことが無くなるものとなる。
背当接部x3と肘掛当接部42との間には隙間sが形成されているため、肘掛け4を背凭れ3に触れない態様で支持体1に取り付けることができ、背凭れ3や肘掛け4に微細な寸法誤差が生じていても、肘掛け4を所期の位置に適切に取り付けることができるようになっている。
背凭れ3が、上支持部t1が挿入される穴x2を有したものであり、この穴x2を構成する壁すなわち外壁x22が背当接部x3を構成しているものであるため、穴x2に挿通された上支持部t1と背当接部x3とを取り付けることによって背凭れ3が支持体1に支持される構造を実現することができるようになっている。
しかも、穴x2を形成する外壁x22が背当接部x3を構成するものとしているため、上支持部t1と背当接部x3との取り付けを背凭れ3の外側から行うことができることになり、第一の止着具v1を用いた背凭れ3と支持体1との組み付け作業を容易に行うことができるものとなる。
背当接部x3が、貫通孔x31を有したものであり、肘掛当接部42が、貫通孔x31を通して上支持部t1に当接する突起422を備えたものであるので、背凭れ3の外側から肘掛け4を支持体1に対して取り付けることができるものとなる。
肘掛当接部42の突起422を貫通孔x31を通過させることにより、突起422が上支持部tに当接して取り付けられるようになっているため、取り付け時に突起422が貫通孔x31にガイドされて上支持部t1の所定位置に導かれるものとなっている。
背当接部x3の二箇所に貫通孔x31が形成されており、これら二箇所の貫通孔x31を通過するように肘掛当接部42の突起422が複数設けられ、複数すなわち二つの突起422が上支持部t1に直接当接して取り付けられるので、上支持部t1に対して肘掛け4を2点で止めることができ、がたつきの発生を抑制し得るものとなっている。
支持体1が、左右の後脚12とこれら左右の後脚12の上端間に架設された横架材15とを備えたものであり、上支持部t1が横架材15から上方に突設されたものであるので、背凭れ3及び肘掛け4を上支持部t1に合理的に取り付けできる構造を実現することができるものとなる。すなわち、上支持部t1は上向きに突設されているものであるため、背凭れ3の穴x2は、上下方向に延びる背凭れ3形状に沿って形成すれば、上支持部t1の突出方向に対応した合理的な形状にすることができる。更には、上下方向に延びる背凭れ3の下端に上下方向に延びる穴x2を形成しているため、上支持部t1の先端が当接し得る背凭れ3の穴x2底部分は背凭れ3の内部に位置するので強度に優れたものとなり、上支持部t1に対して背凭れ3を安定支持させることができるものとなる。
上支持部t1は上向きに突設されているものであるため、肘掛け4の肘掛当接部42は上支持部t1の突出方向に対応させて縦長形状に形成することができ、肘掛当接部本体421に当接する着座者の荷重を縦長形状に形成された肘掛当接部42を通して上支持部t1に効率良く伝達することができるものとなる。
横架材15は左右の後脚12の上端部間に架設されているので、例えば、後脚の左右の上端部分が背凭れ等に連結しているような従来のものと比べて、後脚12が所期の箇所で安定するため支持体1の全体を強固なものとするための設計の自由度に優れたものとなっている。特に、本実施形態のものは、左右の後脚12と横架材15とによって、背面視において門型をなすフレーム構造を構成しているものであるため、個性的な外観を奏するとともに、左右の後脚12を支持する剛性に優れた構造を提供することができるものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
位置決め部材は、種々の形状のものが考えられ、本実施形態に示されるブレード状のものには限定されるものではない。
背凭れは、位置決め部材に位置決めされるものであればよく、当該位置決め部材に対して取り付けられるものでなくても良い。すなわち、背凭れを位置決め部材に直接当接して位置決めするとともに、支持体における位置決め部材とは異なる部分で背凭れを支持体に対して種々の手段で取り付けるようにしても良い。
肘掛けは、位置決め部材に位置決めされるものであればよく、当該位置決め部材に対して取り付けられるものでなくても良い。すなわち、肘掛けを位置決め部材に直接当接して位置決めするとともに、支持体における位置決め部材とは異なる部分で肘掛けを支持体に対して種々の手段で取り付けるようにしても良い。
肘掛当接部と背当接部との間に設けられた隙間、すなわちクリアランスの幅寸法は種々の寸法に設定することができる。
椅子は、本実施形態に示すような、座を使用位置と跳ね上げ位置との間でネスティング可能な椅子に限定されるものではない。
椅子は、背パッドを備えたものでなくても良い。
上支持部と下支持部は、本実施形態に示されるように取付部品として一体に形成されたものに限定されるものではない。例えば、上支持部と下支持部とをそれぞれ別部材として別個独立に形成し、それぞれを横架材に対して止着するようにしても良い。
上支持部や下支持部は、本実施形態に示されるように横架材に対して溶接により止着したものには限定されず、ねじ等の他の手段によって止着するようにしても良いし、横架材に対して上支持部や下支持部を一体に形成したものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…支持体
2…座
3…背凭れ
4…肘掛け
5…背パッド(オプション体)
12…後脚
15…横架材
C…椅子
t…取付部品
y…中間部
y1…長孔

Claims (6)

  1. 支持体に背凭れと肘掛けとを支持させてなる椅子であって、
    位置決め部材を有した支持体と、この支持体の位置決め部材に直接当接して位置決めされる背当接部を有した背凭れと、この背凭れの背当接部に重なった状態で配され前記位置決め部材に直接当接して位置決めされる肘掛当接部を有した肘掛けとを具備してなることを特徴とする椅子。
  2. 前記位置決め部材が取付部品であり、前記背凭れの背当接部が第一の止着具により前記取付部品に対して取り付けられるとともに、前記肘掛けの肘掛当接部が前記第一の止着具とは異なる第二の止着具により前記取付部品に対して取り付けられる請求項1記載の椅子。
  3. 前記肘掛当接部と前記背当接部との間に隙間を設けている請求項1又は2記載の椅子。
  4. 前記背凭れが、前記位置決め部材が挿入される穴を有したものであり、この穴を構成する壁が前記背当接部を構成している請求項1、2又は3記載の椅子。
  5. 前記背当接部が、貫通孔を有したものであり、前記肘掛当接部が、前記貫通孔を通して前記位置決め部材に当接する突起を備えたものである請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 前記支持体が、左右の後脚とこれら左右の後脚の上端間に架設された横架材とを備えたものであり、前記位置決め部材が前記横架材から上方に突設されたものである請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
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