JP2014088729A - 横目地モルタル敷き込み型枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロック塀などを構成するコンクリートブロック間の目地モルタルを均一に手間なく敷き込みできる横目地モルタル敷き込み型枠を提供すること。
【解決手段】
横目地モルタルAを型枠内に充填することで、ブロック組積体Bを構成するコンクリートブロックC上面に敷き込み可能とする横目地モルタル敷き込み型枠10であって、型枠は、矩形状を有する枠体11に、コンクリートブロックCに形成された空洞Oを塞ぐ塞ぎ板12を枠体11内に配設すると共に、塞ぎ板12以外の枠体11内の空間部を、横目地モルタルAを充填する充填空間Kとしたことを特徴とする横目地モルタル敷き込み型枠10である。
【選択図】図1

Description

本発明は、横目地モルタル敷き込み型枠、詳しくは、ブロック塀等のコンクリート
空洞ブロックの接合する目地モルタルを効率よく敷き込む充填型枠に関する。
一般に、ブロック塀等は、複数のコンクリートブロックを上下左右に組積して構成しているが、その際、コンクリートブロック間に目地モルタルを塗布して接合させるようにしている。
ブロック塀などを構築する際には、ブロックを定位置に設置するために、作業者が鏝を使用してモルタルを必要量取り、下段のコンクリートブロックの上面に塗布させて上段のコンクリートブロックを組積していた。このコンクリートブロックには、空洞が複数穿設されているが、隣り合うブロック同士を接合する空洞部(縦目地)以外の空洞には充填モルタルを入れる必要がなく、作業者が鏝での手作業によりコンクリートブロックの空洞に入り込まないように目地モルタルの量を調整しながら塗布していた。
このように、横目地モルタルは空洞を避けるようにブロックの狭小な面へ塗布しなければならないために、素早く塗布する熟練技能者が必要であった。また、作業者の技量によって、作業時間やコンクリートブロック間の目地モルタルの量にも変化が生じていた。しかも、作業者での手作業であるため、目地モルタルの量が不均一な場合が生じ、接合時にコンクリートブロック間から目地モルタルがはみ出した分を鏝で掻き落しする作業を必要としていた。
そこで、例えば、特許文献1には、コンクリートブロック上面に目地モルタルを塗布するのを支援するためのブロック積みサポート器具が開示されている。その特許文献1にはコンクリートブロックの空洞を塞ぐ島部を複数備えた枠体からなるブロック積みサポート器が開示されている。そして、ブロック積みサポート器の枠体内に目地モルタルを充填することで、コンクリートブロック上面に積層するようにしている。
特開2001−059345号公報
ところが、上記特許文献1に記載のブロック積みサポート器具では、一部の空洞に目地モルタルが入り込まないように島部を設けているものの、特に塗布する目地モルタルの高さ量を調節できるものではなかった。したがって、目地モルタルの高さ量を一定にしたり、その量を微調整したりできるものではなかった。この結果、あるコンクリートブロック間では、目地モルタルの量が不安定で、ブロック塀等の全体の強度が不均一になるおそれが生じていた。
また、上記特許文献1では、単一のコンクリートブロックに対して目地モルタルを塗布するものであるため、複数のコンクリートブロックに対して連続して充填できるものではなかった。このため、1個のコンクリートブロックに対して、個別に上記ブロック積みサポート器具を組み込んで目地モルタルを充填する構成としているため、施工作業の効率が低いものであった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ブロック塀等を構成する際、コンクリートブロック間に塗布する目地モルタルを均一に手間なく敷き込みできる横目地モルタル敷き込み型枠を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、目地モルタルを型枠内に充填することで、ブロック組積体を構成するコンクリートブロック上面に敷き込み可能とする横目地モルタル敷き込み型枠であって、型枠は、矩形状を有する枠体に、コンクリートブロックに形成された空洞を塞ぐ塞ぎ板を枠体内に配設すると共に、塞ぎ板以外の枠体内の空間部を、目地モルタルを充填する充填空間としたことを特徴とする横目地モルタル敷き込み型枠である。
請求項2に記載の発明は、型枠は、その枠体に目地モルタルの高さ調整をする高さ調整ネジを配設したことを特徴とする請求項1に記載の横目地モルタル敷き込み型枠である。
請求項3に記載の発明は、型枠は、複数のコンクリートブロック分を連設して一体に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横目地モルタル敷き込み型枠である。
請求項4に記載の発明は、型枠は、上記塞ぎ板に縦筋を挿入可能な縦筋挿入部を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の横目地モルタル敷き込み型枠である。
請求項5に記載の発明は、型枠は、その枠体と塞ぎ板部分を取り外し可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の横目地モルタル敷き込み型枠である。
請求項1に記載の発明によれば、枠体内に目地モルタルを充填するだけでよく、施工性が簡単であり、作業効率を向上させることができる。したがって、目地モルタルを塗布する熟練者でなくても、簡単に均一に目地モルタルを充填することができる。しかも、型枠内にモルタルを充填させれば済む作業であるため、目地モルタルに直接触れずに汚すことなく作業が可能になる。
また、型枠は、コンクリートブロックに形成された空洞を塞ぐ塞ぎ板を枠体内に配設しているので、コンクリートブロックの空洞に目地モルタルを充填することなく、コンクリートブロックの空洞以外の部分に簡単に横方向の目地モルタル(横目地モルタル)を敷き込む(塗布)できる効果を有する。さらに、目地モルタルを必要とする量だけ使用することができ、目地モルタルの材料のロス率が少なくなり、従来のような余分な目地モルタルを鏝で掻き落す作業を必要としない。
さらに、目地モルタルを型枠内に充填すれば、ブロック接合面に均等にムラなく敷き込むことができる。これにより、全コンクリートブロック間の目地モルタル量を均一にすることができ、コンクリートブロックを構成するブロック塀全体を強固なものにすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、目地モルタルの高さを微調整することができる。これにより、コンクリートブロックの種類、天候などの環境、目地モルタル素材の混合比等に応じて、適宜目地モルタルの高さを調整することができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数のコンクリートブロック分を連設して一体に形成しているので、複数のコンクリートブロック分に対して同時に目地モルタルを充填することができる。
請求項4に記載の発明によれば、型枠は、上記塞ぎ板に縦筋を挿入可能な縦筋挿入部を配設しているので、基礎コンクリート上に立設した縦筋を縦筋挿入部に挿入しながら、型枠をコンクリートブロック上に載置して目地モルタルを充填できる効果を有する。
請求項5に記載の発明によれば、型枠は、その枠体と塞ぎ板部分を取り外し可能としているので、現場では組み立てることで目地モルタル充填用の型枠として使用し、それ以外では分解して輸送可能な形態とすることができる。また、コンクリートブロックの大きさ、空洞の数、大きさに応じて、枠体及び塞ぎ板の大きさ、数などを変更したものを準備し、これらを組み合わせる等して型枠を形成することが可能となる。
本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠の全体構造を示した説明図である。 本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠のネジ有り構造を示した説明図である。 本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠の縦筋を横抜きする構造を示した説明図である。 施工前のコンクリートブロックの状態を説明する説明図である。 コンクリートブロックの上に横目地モルタル敷き込み型枠を載置した状態を説明する説明図である。 横目地モルタル敷き込み型枠内に目地モルタルを充填した状態を説明する説明図である。 コンクリートブロックから横目地モルタル敷き込み型枠を型抜きした状態を説明する説明図である。 上段側にコンクリートブロックを組積した状態を説明する説明図である。 型枠に配設した高さ調整ネジによる目地モルタルの高さ調整を説明する説明図である。
[横目地モルタル敷き込み型枠の構造]
まず、本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠10の構造について図1を参照して説明する。
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠10の全体構造を説明する説明図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠10は、枠体11と複数の塞ぎ板12とを備え、その枠体11内の複数の塞ぎ板12以外の空間を横目地モルタルAの充填空間Kとして構成している。なお、横目地モルタル敷き込み型枠10の素材は限定されず、木製、金属製、樹脂製でもよい。
枠体11は、コンクリートブロックC上面と略同一の矩形形状を有している。枠体11の大きさはコンクリートブロックCの大きさに基づいて適宜選択可能である。枠体11は、その左右の幅員がコンクリートブロックCの幅員より若干大きく形成されている。塞ぎ板12の厚みも、ブロックCを叩いて高さを調整し据え付けるためコンクリートブロックC間に敷き込む横目地モルタルAの仕上げ厚(通常10mm)より若干厚めである。また、横目地モルタルAをこれ以上の仕上げ厚にする場合には、下記に説明する高さ調整ネジ21を用いて調整可能である。
また、枠体11はコンクリートブロックCの左右端部から左右に所定幅突出させ、その突出させた枠体11の下部からさらに下方に所定長さ突出させており、この下方に所定長さ突出させた部分を係止突起19としている。そして、この係止突起19でコンクリートブロックCの左右端部に係止させるように構成している。
塞ぎ板12は、コンクリートブロックC上の複数の空洞Oが位置する箇所にそれぞれ配設されている。すなわち、塞ぎ板12は、図1(a)及び図1(b)に示すように、コンクリートブロックC上の複数の空洞Oが位置する箇所であって、空洞Oを塞ぐように複数並列して構成することで、横目地モルタルAが塗布されないようにしている。
空洞Oは略矩形で4角にアールを形成しているが、塞ぎ板12の形状もこれに合致し、または、これより若干大きめに形成されている。このように、本実施形態では、横目地モルタル敷き込み型枠10に設けた塞ぎ板12で空洞Oを塞ぎ、枠体11内の塞ぎ板12以外の充填空間Kに横目地モルタルAを敷き込むように構成している。
また、塞ぎ板12間を棒状の連結片13aで連結すると共に連結すると共に、枠体11と塞ぎ板12との間にも棒状の連結片13bで連結することで、枠体11内と複数の塞ぎ板12とが一体となって構成されている。棒状の連結片13a,13bは、その部分には横目地モルタルAが塗布されないので、可及的に細い方が望ましい。
なお、型枠10は、枠体11と各塞ぎ板12とを取り外し可能とすることもできる。このように、枠体11と塞ぎ板12を取り外しすることで、コンクリートブロックCの大きさ、空洞Oの大きさに応じた枠体11と塞ぎ板12とを準備して配置することができる。
また、本実施形態では、枠体11の中央と両端には縦筋15を挿入可能な縦筋挿入部18a〜18cを設けている。これにより、基礎コンクリート22上に立設した縦筋15に影響されることなく、コンクリートブロックC上に型枠10を載置可能としている。
枠体11の中央(2つのコンクリートブロックC間)に配設した縦筋挿入部18a〜18cは、図2(a)及び図2(b)に示すような、縦筋15に対して枠体11を上から下へ挿入するタイプ(貫通孔18a)と、図3(a)及び図3(b)に示すような、縦筋15に対して横方向から挿入するタイプ(切欠部18b)とが挙げられる。
図2(a)及び図2(b)に示すように、縦方向から挿入するタイプとしては、中央に位置するコンクリートブロックC間の塞ぎ板12に長円形の貫通孔18aが形成されたものである。これに対して、図3(a)及び図3(b)に示すように、横方向から挿入するタイプとしては、塞ぎ板12の端部にかけて長円形の切欠部18bを有したものである。
また、枠体11の両端に配設した縦筋挿入部18a〜18cは、枠体11の両端部内方に形成された凹部18cである。このようにして、型枠10の中央にある縦筋15ではコンクリートブロックC,C間に配設された縦筋挿入部18a〜18cにより挿入可能とし、コンクリートブロックCの両端にある縦筋15では、型枠10の両端に設けた凹部18cにより挿入可能としている。
そして、本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠10は、塞ぎ板12以外の空間部を横目地モルタルAの充填空間Kとしている。すなわち、上記塞ぎ板12とこの塞ぎ板12間の連結部以外の空間は横目地モルタルAの充填空間Kである。したがって、この充填空間Kに横目地モルタルAを充填させれば、空洞O以外のコンクリートブロックC上面のほぼ全面に横目地モルタルAを敷き込む(塗布)することができる。
本実施形態における型枠10は、複数のコンクリートブロックC分を連設して一体で形成したものである。本実施形態では、2個のコンクリートブロックCに対して同時に横目地モルタルAを充填するように形成しているが、2個の数に限定されず、3個以上でもよい。また、型枠10は、コンクリートブロックC1個分の枠体11を後付けで接合させて複数のコンクリートブロックC分になるようにしてもよい。
このように、複数のコンクリートブロックC分を一つの型枠10で構成することにより、複数のコンクリートブロックCに対して同時に横目地モルタルAを充填することができ、1つのコンクリートブロックCに対して横目地モルタルAを敷き込む場合に比べて作業を効率化することができる。
[コンクリートブロックCの構造]
一般に、コンクリートブロックCは、図8に示すように、略直方体に構成されたブロック本体を有しており、ブロック本体には左右両端には断面半円弧状の縦溝Tが形成されていると共に、ブロック本体内には上下に貫通させた空洞Oが所定間隔有して複数形成されている。上記ブロック本体の左右両端の縦溝Tは、ブロック同士を接合することで略空洞Qとなる。その略空洞Qにはブロック塀Bの補強用となる縦筋15を配筋できるように上記縦溝Tは断面半円弧状に形成されている。
コンクリートブロックCは、上下に複数組積することでブロック塀Bや擁壁等を構成するために利用されている。それらを上下に複数組積して接合するために、コンクリートブロックC間に横目地モルタルAを塗布している。本実施形態では、横目地モルタルAの施工性を良くする共に、横目地モルタルA量を均一化させて施工できる横目地モルタル敷き込み型枠10に関するものである。
[横目地モルタル敷き込み型枠を使用した施工方法]
本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠10を使用した施工方法を図4〜図8を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、1段目のコンクリートブロックCの上に2段目のコンクリートブロックCを積む工程について説明する。もちろん、本実施形態における施工方法は基礎コンクリート22上に1段目のコンクリートブロックCを積むことにも適用することができる。また、表面を加工した化粧ブロックにも適用することができる。
図4は、基礎コンクリート22上に1段目のコンクリートブロックCを載置した後、1段目の上面に横目地モルタルAを施工する前の状態を示す説明図である。
図4に示すように、コンクリートブロックCの両端には縦溝Tが形成されており、1段目のコンクリートブロックC同士を接合することで上記縦溝Tの接合による略空洞Qが形成される。その略空洞Qにはその下端側が基礎コンクリート22上に配筋された縦筋15がモルタルと共に配設されている。
図5は、コンクリートブロックCの上面に横目地モルタル敷き込み型枠10を載置した状態を示す説明図である。
図5に示すように、1段目のコンクリートブロックC上に2つのコンクリートブロックCをまたぐように横目地モルタル敷き込み型枠10を載置する。すなわち、横目地モルタル敷き込み型枠10の左右下部に突設させた係止突起19を1段目コンクリートブロックCの幅方向左右端部に係止させる。
これにより、コンクリートブロックCに対して横目地モルタル敷き込み型枠10が左右方向に揺動するのを規制する。このとき、各空洞Oの箇所を塞ぐように塞ぎ板12が位置している。枠体11内の充填空間Kには、コンクリートブロックCの上面が露出している。
また、コンクリートブロックC間にある塞ぎ板12部分に配設した貫通孔18aに縦筋15を挿入した形で載置する。すなわち、上からのタイプは横目地モルタル敷き込み型枠10を縦筋15の上から挿通してコンクリートブロックCの上面に載置する。これに対して、横からのタイプは横から縦筋15を切欠部18bに挿通することで、コンクリートブロックC上面に載置できる。
このように、本願発明では、縦筋15を挿入した状態で横目地モルタル敷き込み型枠10をコンクリートブロックC上に載置することができる。すなわち、基礎コンクリート22上に予め縦筋15が配筋された状態でも、型枠10をコンクリートブロックC上に設置できる効果を有している。
図6は、横目地モルタル敷き込み型枠10内の充填空間Kに横目地モルタルAを充填した状態を示す説明図である。
そして、枠体11内の塞ぎ板12以外の空間に横目地モルタルAを充填する。充填する横目地モルタルAは、一般的に使用されているものであり、セメントに水と細骨材(砂)を混合して練って形成されたものである。
充填空間Kに横目地モルタルAを充填することで、空洞O以外のコンクリートブロックC上面全体に横目地モルタルAを敷き込むことができる。また、図6に示すように、横目地モルタル敷き込み型枠10内に充填した横目地モルタルAの表面をならして均一化している。均一化作業は枠体11の上端部と枠体11の最上面と枠体11上面とを一致させるように鏝16でならす。この均一化により、型枠10内の横目地モルタルAの量を枠体一杯にして充填することができる。
このようにして、型枠10の枠体11一杯になるまで横目地モルタルAを充填することでモルタル全面の高さ位置を均一にすることができる。したがって、ブロック間の横目地モルタルA量をブロック塀B等の全体で均一にして、コンクリートブロックCを構成するブロック塀B全体を強固なものにすることができる。
図7は、横目地モルタル敷き込み型枠10をコンクリートブロックCから外した状態を示す説明図である。
図7に示すように、上記横目地モルタルAの充填作業が完了すれば、コンクリートブロックC上に載置した横目地モルタル敷き込み型枠10を取り外す。これにより、コンクリートブロックCの上面には塗布した横目地モルタルAの部分が残る。この残った部分が上下のコンクリートブロックCを接合する部分となる。組積するコンクリートブロックC1の左右両端部に縦目地モルタルA1を塗布しておく。
図8は、下段コンクリートブロックCの上に上段コンクリートブロックCを組積した状態を示す説明図である。
図8に示すように、横目地モルタルAが敷き込まれた下段コンクリートブロックCの上に上段コンクリートブロックCを組積する。このとき、水平に張られた図示しない水糸により水平状態を確認しながら組積する。これにより、上段コンクリートブロックCと下段コンクリートブロックCとを横目地モルタルAにより接合する。
従来では、この接合する横目地モルタルAの量が作業者の感覚で盛り付けられるため、コンクリートブロックC間から横目地モルタルAが溢れ出すことがあり、この溢れ出した分を作業者が鏝16で掻き落す作業を要していた。
本実施形態では、横目地モルタルAを枠体11内に充填すれば一定の量が敷き込まれることになるため、横目地モルタルAの材料ロスが少なくなり、上記のような掻き落し作業が不要になり、作業効率も向上する。
最後に、1段目のコンクリートブロックC上に2段目のコンクリートブロックCを載置した後、縦筋15が配設されている略空洞Q、すなわち左右のコンクリートブロックC同士の端部間で構成された略空洞Qには、モルタルを充填できるようにしている。これにより、縦筋15を固定できるようにしている。
[目地モルタルの高さ調整]
コンクリートブロックCの重さ、環境の違い、横目地モルタルAの材料によって、横目地モルタルAの量を調整する必要がある。このため、横目地モルタルAの高さを微調整することで横目地モルタルAの量を制御することが必要である。本実施形態では上記横目地モルタル敷き込み型枠10に加え、横目地モルタルAの高さの微調整を可能としている。すなわち、上記型枠10に加え、図2(a)及び図2(b)に示すように、型枠10の枠体11に高さ調整ネジ21を配設可能としている。
図9(a)〜図9(b)は、型枠10に配設した高さ調整ネジ21により横目地モルタルAの高さ調整する前の状態を説明する説明図である。図9(c)〜図9(d)は、型枠10に配設した高さ調整ネジ21により横目地モルタルAの高さ調整した後の状態を説明する説明図である。図9(a)〜図9(d)に示すように、横目地モルタル敷き込み型枠10の高さ位置を調整することにより、横目地モルタルAの高さ量を調節することができる。
すなわち、高さ調整ネジ21は、調整用ボルト21aに高さ調整ナット21bを螺合して構成したものである。高さ調整ネジ21は、枠体11の長さ方向の前後であって、左右に4個設けている。高さ調整ネジ21の位置は、コンクリートブロックCの前後両端であって左右両端の位置に設けている。なお、この高さ調整ネジ21の位置には横目地モルタルAを塗布することができないので、後で手作業により横目地モルタルAを塗布するようにしてもよい。
高さ調整ネジ21の調整にあっては、図9(a)〜図9(d)に示すように、調整用ボルト21aの下端部21cがコンクリートブロックCの左右端部の上面に当接しており、下部に設けた高さ調整ナット21bに対して調整用ボルト21aをネジ込むことにより、型枠10全体が上方にスライドする。
高さ調整ネジ21により、型枠10を上方にスライドさせることで横目地モルタルAの量を増やすことができ、型枠10を降下させることで横目地モルタルAの量を抑えることができる。このように、適用箇所に応じたコンクリートブロックC間の横目地モルタルAの量を調節できることができる。
以上のように、本実施形態における横目地モルタル敷き込み型枠10は枠体11内の充填空間Kに横目地モルタルAを充填させるだけでよく、施工が簡単なため作業効率を上げることができる。熟練者でなくてもコンクリートブロックC上に横目地モルタルAを敷き込むことができる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
A 目地モルタル
C コンクリートブロック
10 横目地モルタル敷き込み型枠
11 枠体
12 塞ぎ板
18a〜18c 縦筋挿入部
21 高さ調整ネジ

Claims (5)

  1. 目地モルタルを型枠内に充填することで、ブロック組積体を構成するコンクリートブロック上面に敷き込み可能とする横目地モルタル敷き込み型枠であって、
    型枠は、矩形状を有する枠体に、コンクリートブロックに形成された空洞を塞ぐ塞ぎ板を枠体内に配設すると共に、
    塞ぎ板以外の枠体内の空間部を、目地モルタルを充填する充填空間としたことを特徴とする横目地モルタル敷き込み型枠。
  2. 型枠は、その枠体に目地モルタルの高さ調整をする高さ調整ネジを配設したことを特徴とする請求項1に記載の横目地モルタル敷き込み型枠。
  3. 型枠は、複数のコンクリートブロック分を連設して一体に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の横目地モルタル敷き込み型枠。
  4. 型枠は、上記塞ぎ板に縦筋を挿入可能な縦筋挿入部を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の横目地モルタル敷き込み型枠。
  5. 型枠は、その枠体と塞ぎ板部分を取り外し可能としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の横目地モルタル敷き込み型枠。
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