JP2014087684A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の吸口体での清掃効率または操作性を向上しただけでなく、第2の吸口体の収納性も向上した電気掃除機を提供する。
【解決手段】吸込具100は、屈曲可能な複数の関節機構は、第2の吸口体15を構成する第1と第2の継手管との間に設けられ、第1と第2の継手管の軸とを通る第1の平面上で第1と第2の継手管のうちの一方の管に対し他方の管を回動可能とする第1の関節機構、第2の吸口体15を構成する第2の継手管の軸と継手部材の軸とを通る第2の平面上で第2の継手管と継手部材とのうちの一方に対し他方を回動可能とする第2の関節機構、第2の吸口体15に設けられ、第2の吸口体15が略90度の形状となる第1の位置と第2の吸口体15が略I字形状となる第2の位置との間を回動可能とする1つの回動軸を有する第3の関節機構と、から構成され、第1と第2の平面とは同一平面であり、かつ吸口面に対して垂直な面である。
【選択図】図10

Description

本発明は電気掃除機に係り、特に、床用の吸口以外に、もう一つの吸口を備える電気掃除機に関する。
従来の電気掃除機は、例えば特許文献1(特開2000−300484号公報)に開示されているように、グリップ部と延長パイプの間に延長パイプ折曲用アタッチメントを設けている。この折曲用アタッチメントは、L字状の2本のエルボパイプから構成され、この2本のエルボパイプを回動可能に接続している。そして、このエルボパイプを回動させることにより、ベッドやテーブルの下、あるいはエアコンなどの上部の掃除を行うようにしている。
また、特許文献2(特開2002−253456号公報)に開示されているように、上延長管と下延長管との間に回動可能な関節部を設け、ソファやベッドの下などの掃除を行うようにした電気掃除機が提案されている。
また、特許文献3(特開2007−44267号公報)に開示されているように、吸込口部に連結部を介して接続管を接続し、連結部の回動軸を中心にし接続管を吸込口部の吸込口側まで回動させ、エアコンや家具の上などの掃除を行うようにした電気掃除機が提案されている。
また、特許文献4(特開2009−66332号公報)に開示されているように、延長管にフック体を用いて伸縮可能な付属吸込み具を取り付けるようにした電気掃除機が提案されている。
また、非特許文献4(日立アプライアンス株式会社、2009年3月発行「HITACHI、クリーナー、総合カタログ、2009−3」、4−6ページ)に開示されているように、2つの関節を備え、その1つの関節の間の管が伸縮可能で、先端にブラシを有する付属吸口を備えた掃除機が提案されている。この付属吸口は、使用時には、床用吸口の代わりに、延長管の先端に接続され、高い棚や冷蔵庫の上のホコリを掃除でき、収納時には、延長管の側面に係合できる。
特開2000−300484号公報 特開2002−253456号公報 特開2007−44267号公報 特開2009−66332号公報
日立アプライアンス株式会社、2009年3月発行「HITACH I、クリーナー、総合カタログ、2009−3」、4−6ページ
しかしながら、上記特許文献1に記載の電気掃除機においては、回動部としての延長パイプ折曲用アタッチメントは、グリップ部と延長パイプの間にのみあるので、高所を掃除するにあたっては重い延長パイプと床用吸込具を高所の上面と同じ高さまで持ち上げる必要があり、また操作ハンドル位置も高いため、腕を上げながらの掃除を強いられ、身体的負担が大きい。また、床用吸込具に代えて簡単なブラシ付き吸込具にした場合、ブラシ面を高所の上面に押し付けるようにするため、延長管及び操作ハンドルはさらに高い位置に持ち上げながら掃除しなければならないという問題がある。
また、上記特許文献2に記載の電気掃除機においても、上延長管と下延長管との間に回動可能な関節部を設けているので、高所を掃除するにあたっては重い延長管と床用吸込具を高所の上面と同じ高さまで持ち上げる必要があり、腕を上げながらの掃除を強いられ、身体的負担が大きいものである。
また、上記特許文献3に記載の掃除機においては、高所掃除の場合、掃除箇所に接続管が接触するので、吸込口部の長さ分しか奥行きに対して掃除ができず、家具や冷蔵庫の天面などの奥が掃除できないものであった。
また、上記特許文献4に記載の電気掃除機においては、付属吸込み具に関節機構がなく、高所を掃除するのが困難であった。
また、上記非特許文献1に記載の掃除機においては、先端のブラシが軸方向に長いため、使用者が手前と奥とを往復させて操作する場合には清掃効率が低下し、または使用者が左右に往復させて操作する場合には管部分がたわんで不安定になりまた操作性も低下するものであった。
本発明の目的は、第2の吸口体での清掃効率または操作性を向上した電気掃除機を提供することにある。
また、本発明の目的は、第2の吸口体での清掃効率または操作性を向上しただけでなく、第2の吸口体の収納性も向上した電気掃除機を提供することにある。
本発明は、電動送風機及び集塵部を有する掃除機本体と、一端が前記掃除機本体に接続可能なホースと、一端が前記ホースの他端に接続可能な手元操作部と、一端が該手元操作部の他端に接続可能な延長管と、前記延長管の他端に接続可能な第1の吸口体と備えた電気掃除機において、前記手元操作部または前記延長管の他端側に接続可能な吸込具を備え、前記吸込具は、前記手元操作部または前記延長管の他端側に接続可能な接続管と前記接続管に接続可能で吸口面を有する第2の吸口体とを備え、前記吸込具は、複数の関節機構により屈曲可能であり、前記複数の関節機構は、前記第2の吸口体を構成する第1の継手管と第2の継手管との間に設けられ、前記第1の継手管の軸と前記第2の継手管の軸とを通る第1の平面上で前記第1の継手管と前記第2の継手管のうちの一方の管に対し他方の管を回動可能とする第1の関節機構、前記第2の吸口体を構成する第2の継手管の軸と継手部材の軸とを通る第2の平面上で前記第2の継手管と前記継手部材とのうちの一方に対し他方を回動可能とする第2の関節機構、前記第2の吸口体に設けられ、前記第2の吸口体が略90度の形状となる第1の位置と前記第2の吸口体が略I字形状となる第2の位置との間を回動可能とする1つの回動軸を有する第3の関節機構と、から構成され、前記第1の平面と前記第2の平面とは同一平面であり、かつ前記吸口面に対して垂直な面であることを特徴とする。
本発明によれば、第2の吸口体が略90度の形状であるため、操作性の低下を招くことなく、清掃効率を向上できる。特に、第2の吸口体に接続される接続管を含めた吸込具が複数の関節機構を有する、高所を清掃することができ、清掃範囲を広げることができる。
また、第2の吸口体が複数の関節機構を備えるため、使用者の使い勝手を向上することができる。
本発明の一実施例に係る掃除機用アタッチメントの斜視図。 本発明の一実施例に係る手元側の回動接続部の分解図。 本発明の一実施例に係る椀形状カバーのP視図。 本発明の一実施例に係る接続管の斜視図。 本発明の一実施例に係る接続管の延長時斜視図。 本発明の一実施例に係る接続管のストッパー断面図。 本発明の一実施例に係る接続管のストッパー押し時断面図。 本発明の一実施例に係る先端側の回動接続部の分解図。 本発明の一実施例に係る掃除機用アタッチメントの回動及び延長時の斜視図 。 本発明の一実施例に係る高所掃除の一例図。 本発明の一実施例に係る掃除機用アタッチメントの分離時斜視図。 本発明の一実施例に係る掃除機用アタッチメントの分離時斜視図。(逆組 ) 本発明の一実施例に係る天井掃除の一例図。 本発明の一実施例に係る床面掃除の一例図。 本発明の一実施例に係る電気掃除機の外観斜視図。 本発明の一実施例に係る先端側の回動接続部の外観斜視図および横断面図 。 本発明の一実施例に係る先端側の回動接続部の横断面図。 本発明の一実施例に係る先端側の回動接続部の外観斜視図および上断面図 。 本発明の一実施例に係る吸込具の上面図および上断面図。 本発明の一実施例に係る吸口形成部の分離時斜視図。 本発明の一実施例に係る先端側の回動接続部を手元操作部に接続した時の 外観斜視図。
以下、本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明する。
図15は本発明の一実施例に係る電気掃除機の外観斜視図である。図15において、10は吸引力を発生させる電動送風機及び集塵部を備えた掃除機本体、11は一端がホース継手11aを介して掃除機本体10に接続されたホースであり、集塵部と連通する。12は一端がホース11の他端に接続され、電動送風機の入切を行うスイッチ操作部12aを備えた手元操作部である。13は一端が手元操作部12の他端に接続され伸縮可能な延長管であり、14は延長管13の他端に接続された吸口体であり、15は延長管13と吸口体14との間または手元操作部12と延長管13との間に接続された吸口体である。ホース11,手元操作部12,延長管13,吸口体14,吸口体15のそれぞれの内部には吸込み通路が形成され、吸口体14と掃除機本体10の集塵部とが連通する。使用者がスイッチ操作部12aを操作し電動送風機が運転を開始すると、吸引力が発生する。この吸引力は吸口体14に至り、吸口体14から吸込んだ塵埃は延長管13,手元操作部12,ホース11を通り、掃除機本体10の集塵部に集塵される。吸口体14は、吸込流によって回転するまたは電動で回転する回転ブラシを吸口(開口)内に有し、主に床面清掃用に利用される。吸口体15は、ブラシを吸口(開口)周囲に有し、主に家具の隙間、あるいは家具の上部やエアコンの清掃用に利用される。ただし、吸口体15は、必須の構成ではない。
手元操作部12と延長管13、延長管13と吸口体14と、さらには手元操作部12および延長管13と吸口体15、延長管13および吸口体14と吸口体15はそれぞれ着脱自在に接続されている。木床や畳,絨毯といった掃除の場合は、手元操作部12,延長管13,吸口体14を接続した状態で掃除を行う。家具の隙間、あるいは家具の上部やエアコンを掃除する場合には、手元操作部12から延長管13を、あるいは延長管13から吸口体14を取り外し、手元操作部12あるいは延長管13に付属の吸込具100を接続して目的に応じた掃除を行う。以下、本実施例においては、特に家具の上部やエアコンといった高所掃除に有効な掃除機用の吸込具100について説明するが、被清掃場所は、高所に限定されない。
図1は本発明の一実施例に係る掃除機用の吸込具100の全体外観図である。掃除機用の吸込具100は、手元操作部12または延長管13側(根元側)にある回動接続部200と、中間の接続管300と、先端側の回動接続部400とから構成されている。中間の接続管300は回動接続部200と回動接続部400との間に位置し、軸方向に伸縮可能となっている。ただし、接続管300の伸縮は必須の構成ではなく、接続管300は伸縮しなくてもよい。回動接続部200および回動接続部400は、軸方向に回動可能な関節機構を有する。回動接続部200は1つの関節機構を有し、回動接続部400は2つの関節機構を有するが、この数に限定されるものではない。吸口体14を第1の吸口体とすると、回動接続部400は第2の吸口体を形成する。吸口体15は、吸口(開口)端にさらに延長管13の接続部や延長管13の接続部を接続可能であるが、吸口体14や回動接続部400は、吸口(開口)端に延長管13の接続部や延長管13の接続部を接続不可能である。
図2は回動接続部200の分解斜視図である。図2に示すように手元操作部12または延長管13側の回動接続部200は、手元操作部12または延長管13に手元操作部12または延長管13と連通する略円筒状の筒形状部205とこの筒形状部205の軸方向と直角方向に開いている椀形状部206とから成る後継手(管)201と、椀形状部206と略対称形状で対向してある椀形状カバー204と、接続管300に連通する略円筒状の筒形状部207と筒形状部207の軸方向と直角方向に軸を持つ樽形状部208とから成る前継手(管)202とで構成されている。筒形状部207は中間の接続管300と接続される。つまり、後継手201の一端が手元操作部12または延長管13に接続可能であり、前継手202の一端が接続管300に接続可能である。そして、後継手201の他端と前継手202の他端とが回動可能に連結される。尚、筒形状部205の椀形状部206とは反対側の開口端が、手元操作部12または延長管13の開口端の内側に挿入され、当接することによって、椀形状部206が手元操作部12または延長管13に接続される。
よって、椀形状部206の開口端の外側表面径が先端に向かうに従って徐々に狭くなっており、その狭くなっている途中の外側表面径が、手元操作部12または延長管13の開口端の内側表面径に相当(一致)するのが好ましい。
前継手202の樽形状部208は、後継手201の椀形状部206及び、椀形状カバー204の内側表面を略オフセットした形状であり、椀形状部206と椀形状カバー204に摺動可能(回動可能)に当接して組み立てられる。椀形状部206と椀形状カバー204には、それぞれ切り欠き部209,210があり、前継手202は切り欠き部の上端211と下端212の間を回動できる。前継手202と椀形状カバーの間には、回動角度位置を知らしめるノッチ感(クリック感)を発生させるノッチリング203を配置している。ノッチリング203は、円環形状で内周に回り止め突起213を有し、外周にはノッチ感を(クリック感)発生させるノッチ突起214(突起)を有し、ノッチ突起214は前継手202の樽形状部208の椀形状カバー204が当接する側の底面に設けた回り止め溝215に挿入してあり、前継手202と一緒に回動するようになっている。ただし、このような構造であるため、後継手201と前継手202との回動範囲は、360度ではなく、所定の範囲に限定される。
図3に示すように椀形状カバー204の内側底面には、ノッチリング203の外周のノッチ突起214を押し込み、ノッチリング203をたわませる略円形リブ216があり、この円形リブ216にはノッチリング203の外周のノッチ突起214を押し込まない凹み部217が所定の角度に形成されている。これにより後継手201と前継手202は、椀形状部206と樽形状部208の中心軸を軸として回動可能で、ノッチリング203はノッチ突起214が略円形リブ216の凹み部217内に収まっていて、前継手202の回動に際しノッチリング203は前継手202と一緒に回動し、ノッチ突起214は凹み部217を乗り上げてリングの半径方向にたわみ、略円形リブ216に当接しながら回動先の凹み部217へ到達し、たわみが解放されて凹み部217に収まり、この収まりによって回動角度位置はある程度固定されるのである。
本実施例においては、ノッチ突起214の個数は2個で、凹み部217の箇所は2箇所であるが、本構成に限定されるものではない。ノッチリング203の設置については、本事例とは逆にノッチリング203を挿入する溝215を椀形状カバー204に、ノッチリング203をたわませる円形リブ216を前継手202に形成してもよい。また、ノッチリング203は、後継手201と前継手202が当接する側にあってもよく、さらに、両側に設けて2個使いとすれば、それぞれのノッチリングに掛かるたわみ力を分散できて、信頼性を向上することができる。ノッチ感を発生させる方法は、本事例の方法に限定されるものではなく、例えばリングの代わりにコイルバネを、ノッチ突起の代わりに鋼球を使用すれば、同様の効果を得られるのである。
後継手201の筒形状部205には手元操作部11の接続部または延長管13が接続可能となっており、手元操作部11または延長管13に設けられた着脱用クランプの抜け止め用の爪(図示せず)を受ける凹み部218が筒形状部205の椀形状部206側の外側表面にある。また前継手202の筒形状部207には接続管300が接続部305によって接続可能となっており、接続管の抜け止め用突起305を受ける円周方向に延びる2つの穴部219がある。
図4,図5に示すように接続管300は、中空の鞘体301(外管)に中空のブレード体302(内管)が伸縮自在に収められている。鞘体301の接続部305の断面形状は略円形状であり、鞘体301の接続部305以外の断面形状は略角形状である。ブレード体302の外側下面には等間隔で凹み部309が形成されている。鞘体301のブレード体302が伸縮出入りする側の端部には、ストッパー303が軸304で半径方向に回動自在に備えられている。鞘体301の他端側(接続部305)の外周には、抜け止め突起305が形成され、ブレード体302の先端部の両側面にも、軸方向に垂直な方向に延びる抜け止め突起306が形成されている。抜け止め突起306は、両側面のそれぞれに、軸方向にすらして2個づつ形成される。抜け止め突起306は、両側面のそれぞれに、1個でもよいし、3個以上でもよい。ブレード体302の先端部は、短手方向の幅が吸込具100で最も狭くなっており、先端部から他端側下方に向かって傾斜するように(テーパ状に)形成されているため、手元操作部12あるいは延長管13に接続管300を接続した状態で、隙間等の掃除を行うことができる。つまり、ブレード体302の先端部は、すきま用吸口(ノズル)を形成する。また、このブレード体302の先端部は回動接続部400との接続部となっており、この接続部に回動接続部400と接続した時の抜け止め突起306が形成されている。本実施例のように、使用者が、接続管300と回動接続部200とを容易に分離可能であることが好ましいが、使用者が、接続管300と回動接続部200とを容易に分離不可能な接続構造であってもよい。
図6,図7にストッパー303の構成を示す。図6,図7に示すようにストッパー303は、バネ等の弾性体307により爪部308がブレード体302の外表面に形成された複数の凹み部309に嵌まる方向に付勢されており、ブレード体302の伸縮位置を固定する。弾性体307の付勢に抗して使用者が指でストッパー303を押している間は、爪部308がブレード体302の凹み部309から離れるので、ブレード体302の伸縮を自由に行うことができる。
図8に回動接続部400の構成を示す。図16(A)に、略T字形状時の回動接続部400の外観斜視図を示し、図16(B)に図16(A)のA−A断面の横断面図を示す。
図17に、略T字形状時の回動接続部400の図16(A)のA−A断面の横断面図を示す。図18(A)に、略T字形状時の回動接続部400の外観斜視図を示し、図18(B)に図18(A)のB−B断面の横断面図を示す。図8に示すように先端側の回動接続部400は、接続管300のブレード体302の先端部(接続部)を受け入れる筒形状部406と、横断面が略円形の回動ベース部407とから成る後継手(管)401と、横断面が略円形の回動部408と筒形状部409とから成る前継手(管)402と、前継手402の回動部408と対向してある回動カバー405と、蓋体404と、前継手402の軸突起427を軸支する連結穴423にて連結される回動軸体(継手部材)424と、回動軸体424と連結する回動突起425を設けた吸口形成部426とから構成されている。
前継手402の回動部408と回動カバー405は、後継手401の回動ベース部407を覆うように、且つ回動ベース部407に対し摺動可能に組み立てられる。前継手402の回動部408と反対側の端部の両側面に、円柱状の軸突起427を備え、さらに、軸突起427の上側に円柱状の摺動突起428を備える。
前継手402の回動部408と回動カバー405には、それぞれ切り欠き部410,411があり、前継手402は切り欠き部の上端部412と下端部413が後継手401に突き当たるまでの間を回動できる。回動ベース部407と回動部408の接続間には、回動角度位置を知らしめるノッチ感を発生させるノッチリング403を配置している。ノッチリング403は、ノッチリング203と同様な形状であり、回り止め突起414とノッチ突起415(突起)を有し、後継手401の回動ベース部407の側面に設けた回り止め溝416に挿入してある。
前継手402の回動部408には、ノッチリング403の外周のノッチ突起415を押し込みノッチリング403をたわませる略円形穴417があり、この円形穴417にはノッチリング403の外周のノッチ突起214を押し込まない凹み部418が所定の角度に形成されている。また、回動部408には爪穴419が形成されており、蓋体404は爪420を嵌め合わせ固定されている。
これにより後継手401と前継手402は、回動ベース部407と回動部408の中心軸を軸として回動可能で、ノッチリング403はノッチ突起415が略円形穴417の凹み部418内に収まっていて、前継手402の回動に際し、ノッチ突起415は凹み部418を乗り上げてリングの半径方向にたわみ、略円形穴417に当接しながら回動先の凹み部418へ到達し、たわみが解放されて凹み部418に収まり、この収まりによって回動角度位置はある程度固定されるのである。
本実施例においては、ノッチ突起415の個数は2個で、ノッチする箇所は2箇所であるが、本構成に限定されるものではない。ノッチリング403の設置については、本実施例とは逆にノッチリング403を挿入する溝416を前継手402に、ノッチリング403をたわませる略円形穴417を後継手401に形成してもよい。また、ノッチリング403は、後継手401と回動カバー405が当接する側にあってもよく、さらに、両側に設けて2個使いとすれば、それぞれのノッチリングに掛かるたわみ力を分散できて、信頼性を向上することができる。ノッチ感(クリック感)を発生させる方法は、本事例の方法に限定されるものではなく、例えばリングの代わりにコイルバネを、ノッチ突起の代わりに鋼球を使用すれば、同様の効果を得られるのである。ただし、このような構造であるため、後継手401と前継手402との回動範囲は、360度ではなく、所定の範囲に限定される。 回動軸体424の左右側面には、軸突起426と軸支し前継手402と連結する連結穴423と、摺動突起428を固定し前継手402の位置決めをする摺動穴429を形成している。摺動穴429は、連結穴423よりも上側に形成され、側面のそれぞれに2個づつ形成される。軸突起427と連結穴423にて形成される連結部432を軸に、先端部に向かって前継手402の上面方向に回動することができ、一方の摺動穴429に収まっていた摺動突起428は、一方の摺動穴429を乗り上げて回動軸体424の側面を外側にたわませながら当接し、回動先の他方の摺動穴429へ収まることで、前継手402に対する回動軸体424の回動角度位置は固定されるのである。吸口形成部426は、回動軸体424に対して360度回動可能である。そして、図19(A)(B)に示すように、後継手401または前継手402の軸方向に対して、吸口形成部426の長手方向が略90度になった状態で回動接続部400を上側から見ると、回動接続部400は略T字形状となる。図19(E)(F)に示すように、後継手401または前継手402の軸方向に対して、吸口形成部426の長手方向が略一致した状態で回動接続部400を上側から見ると、回動接続部400は略I字形状となる。特許文献4や非特許文献1と同様に、吸込具100を延長管13の側面に取り付けて収納する際には、回動接続部400は略I字形状とするのが好ましい。
図17に示すように、吸口形成部426の吸口(開口)の内面は、吸口形成部426の長手方向の端部から中央部に向かって傾斜しており、それに伴って、吸口形成部426の吸口(開口)の反対側の外面(上面)も、吸口形成部426の長手方向の端部から中央部に向かって傾斜しており、横断面では台形をしている。つまり、吸口形成部426の長手方向を横から見ると、左右対称である。尚、吸口形成部426の短手方向を横から見ても、左右対称である。このように、吸口形成部426の吸口(開口)の内面が傾斜しているため、吸口形成部426の吸口(開口)から通気穴430へ向かう空気の流れの乱れが少なくなる。そして、吸口形成部426の上面の吸口形成部426の長手方向の中央部かつ吸口形成部426の短手方向の中央部に、回動突起425が形成される。回動突起425の内側に通気穴430が形成され、通気可能である。通気穴430は略円形状であり、回動突起425はその通気穴430の周囲に複数形成される。複数の回動突起425が形成された円の中心が、回動軸体424に対する吸口形成部426の回動軸心となる。尚、複数の回動突起425が形成された円の中心は、通気穴430の中心、回動穴433の中心とも一致する。図18(B)中の一点破線は、吸口形成部426の長手方向の中心線と、吸口形成部426の短手方向の中心線を示す。回動軸体424に対する吸口形成部426の回動軸心は、吸口形成部426の長手方向の中央でかつ吸口形成部426の短手方向の中央、つまり図18(B)に示すように吸口形成部426の長手方向の中心線と吸口形成部426の短手方向の中心線の交点に位置するのが好ましい。つまり、回動軸体424に対する吸口形成部426の回動軸心から吸口形成部426の長手方向の両端面(端部)への距離は等しくなり、回動軸体424に対する吸口形成部426の回動軸心から吸口形成部426の短手方向の両端面(端部)への距離は等しくなる。またこの場合は、後継手401の軸心上または前継手402の軸心上または接続管300の軸心上に、回動軸体424に対する吸口形成部426の回動軸心が存在することとなる。これによって、使用者が、吸込具100を手前と奥の往復操作および左右の往復操作の際に、回動接続部400の動きが安定し、それ故、操作性が向上する。
図17中の一点破線は、後継手401の筒形状部406の軸心、前継手401の筒形状部409の軸心を示す。前継手401は、後継手401に対して、上側に角度αまで回動可能である。角度αは、5度から10度程度である。筒形状部409の上面と下面とは、略平行であるため、図17に示すように、前継手401が後継手401に対して上側に角度αである状態では、筒形状部409の上面の形成方向および下面の形成方向も、後継手401の軸方向に対して上側に角度αをなす方向となる。回動接続部400を略I字形状である状態において、吸口形成部426の上面と筒形状部409の下面とが対向し、吸口形成部426の上面と筒形状部409の下面の間隔は、0以上5mm以下であるのが好ましい。吸口形成部426の上面と筒形状部409の下面とが略平行であるのが好ましい。
この場合は、吸口形成部426の上面は、後継手401の軸方向に対して上側に角度αをなす方向となる。よって、回動軸体424は、筒形状部409に対して、軸突起427を軸として、吸口形成部426の上面が後継手401の軸方向に対して上側に角度αをなす方向となるまで、回動するのが好ましい。上記したように、筒形状部409に対する回動軸体424の回動角度は、連結穴423と摺動穴429との相互位置関係によって定めることができる。そして、吸口形成部426の吸口面と筒形状部409の軸方向とが略平行となる場合には、吸口形成部426の上面と吸口形成部426の吸口面とのなす角度が、角度αとなる。さらに、図17に示すように、吸口形成部426の回動軸体424との連結部(通気穴430の中心)つまり吸口形成部426の長手方向の中心から、吸口形成部426の長手方向の端部(端面)までの長さ、つまり吸口形成部426の長手方向の長さの1/2は、筒形状部409の軸方向の長さ、または筒形状部409の吸口形成部426との連結部の回動軸(回動穴433の中心)から筒形状部409の回動部408側端部(端面)までの長さ、または前継手402の吸口形成部426との連結部の回動軸(回動穴433の中心)から前継手402の後継手401との連結部の回動軸(回動部408の軸心)との長さと略同等または短いのが好ましい。これによって、連通軸方向から吸口形成部426の吸口を近づけることができ、吸口形成部426を後方へ配置することで回動接続部400さらには吸込具100全長を短くできるため、かさばらずに収納することができ、収納性を向上できる。後継手401と前継手402間で軸方向に回動するだけでなく、前継手402と回動軸体424間で軸方向に回動し、さらに、回動軸体424と吸口形成部426間で、軸方向とは異なる方向に回動するため、収納性が向上する。また、前継手401よりも先端側の重心が、前継手401の軸心上に近くなるため、収納時の安定性も増す。
図18(B)に示すように、吸口形成部426には、回動軸体424の底面にある回動穴433に挿入し吸口形成部426を連結する回動突起425が設けられ、回動軸方向に回動することができる。回動突起425には、ノッチリング203とノッチリング403と同様に回動角度位置を知らしめるノッチ感を発生させるノッチ突起435が形成され、回動軸体424の底面の凹み部434に収まっている。吸口形成部426の回動に際し、ノッチ突起435は凹み部434を乗り上げて回動穴433の半径方向にたわみ、略円形壁436に当接しながら略円形壁436の終端に到達したわみが解放される。凹み部434には次のノッチ突起435が収まり、この収まりによって回動角度位置はある程度固定されるのである。また、ノッチ突起435は抜け止め用の爪にもなっており、吸口形成部426が回動軸体424から抜けないようになっている。
図19(A)に、回動接続部400を略T字形状とした時の吸込具100の上面図を示し、図19(B)に、回動接続部400を略T字形状とした時の回動接続部400の上面図を示し、図19(C)に、回動接続部400を略T字形状とした時の吸込具100の上断面図を示し、図19(D)に、回動接続部400を略T字形状とした時の回動接続部400の上断面図を示し、図19(E)に、回動接続部400を略I字形状とした時の吸込具100の上面図を示し、図19(F)に、回動接続部400を略I字形状とした時の回動接続部400の上面図を示し、図19(G)に、回動接続部400を略I字形状とした時の吸込具100の上断面図を示し、図19(H)に、回動接続部400を略I字形状とした時の回動接続部400の上断面図を示す。図19(E)(F)(G)(H)に示すように、吸口形成部426の短手方向の幅を、回動ベース部407や回動部408などで形成される連結部431の幅(軸方向に垂直な方向の幅)と略同等または短くする。また、吸口形成部426の短手方向の幅を、後継手401の幅または前継手402の幅と略同等または短くしてもよい。また、吸口形成部426の短手方向の幅を、接続管300の最大幅と略同等または短くしてもよい。尚、接続管300の最大幅は、接続部305に形成される。これによって、吸込具100を延長管13の側面に係合して収納する際に、吸口形成部426が出っ張って邪魔にならないため、収納性が向上する。さらに、使用者が、吸口形成部426の長手方向を、後継手401および前継手402の軸方向に沿った方向になるように、前継手402に対して吸口形成部426を回動して、吸口形成部426を略I字形状とすれば、奥まった狭いすき間を掃除することもできる。また、使用者が、吸口形成部426の長手方向が、後継手401および前継手402の軸方向と垂直な方向になるように、前継手402に対して吸口形成部426を回動して、吸口形成部426を略T字形状に回動させれば、掃除面を幅広にとることができ、使用者の前後方向(手前と奥の往復方向)の掃除面を多く取れるため前後させる回数を減らすことができ、清掃効率を向上することができる。さらに、吸口形成部426の長手方向の幅は吸口体14の長手方向よりも短いため、吸口体14の入らないすき間を掃除することができる。また、略I字形状よりも左右方向への摩擦面が少なくなることで抵抗が減り、使用者の手元への負担を減らすことができる。
後継手401の筒形状部406には、接続管300のブレード体302の先端部にある抜け止め突起306を受ける穴部421がある。筒形状部406にブレード体302の先端部(接続部)が挿入され、抜け止め突起306が抜け止め突起306にはめ込まれることによって(ブレード体302の先端部の外側表面が筒形状部406の内側表面に当接することによって)、接続管300と回動接続部400とが接続される。これによって、使用者は、接続管300と回動接続部400とを容易に接続、分離することができる。
図20に、吸口形成部426の分離時斜視図を示す。吸口形成部426の吸口面(開口面)には、本実施例のように、切り口部の端面に刷毛422を植毛することもでき、この刷毛422により、掃き、拭きといった掃除効果も得られる。刷毛422の形成方向は、吸口形成部426の吸口面の法線方向であってもよいし、吸口形成部426の吸口面の法線方向よりも外側に拡がっていてもよい。また、吸口形成部426を刷毛台438と吸口部437とに分割可能な構造とすることもできる。つまり、刷毛台438に複数の係合爪439を設け、係合爪439を吸口部437にはめ込むことによって、係合爪439を吸口部437に取り付けることができる。これによって、刷毛422の劣化、抜けなどあった際は刷毛台438だけを取替えることでよく、刷毛部のメンテナンス性をあげることができる。
図21に、先端側の回動接続部400を手元操作部12に接続した時の外観斜視図を示す。回動接続部400の筒形状部406は、外側表面の上側と下側が手元操作部12の接続部または延長管13の内側表面に対応した形状、つまりR形状を有する係合部441を備える。係合部441の外側表面の上側と下側は、軸方向で回動ベース部407へ向かうに従って徐々に拡がっているのが好ましい。筒形状部406の係合部441よりも開口側の外形(外側表面の直径)は、係合部441の外形(外側表面の直径)よりも小さい。そして、回動接続部400の筒形状部406が、後継手201の筒形状部205と同様に手元操作部12の接続部または延長管13の内側に挿入され、係合部441が手元操作部12の接続部または延長管13の内側表面に当接し、そして、手元操作部12または延長管13に設けられた着脱用クランプの抜け止め用の爪(図示せず)、筒形状部205に設けられた凹み部440にはめ込まれる。これによって、回動接続部400と手元操作部12または延長管13とが接続される。接続管300に接続することなく回動接続部400を吸込具として使用することができるため、軽量で負担なく、机や高さの低い棚など身近な場所を容易に掃除することができる。
図9は接続管300に回動接続部200及び回動接続部400を接続した状態を示す図である。図9では、回動接続部200が接続管300に接続された状態で接続管300を下方に向けるように回動しており、さらに回動接続部400が接続管300に接続された状態で回動接続部400の先端部が下方に向くように回動している。接続管300の軸心上に対して吸口形成部426が下側にくる位置まで回動している。図9に示すように、手元側の回動接続部200と中間の接続管300と先端側の回動接続部400はそれぞれの接続部で接続され、抜け止め突起により容易に外れなくなっている。手元側の回動接続部200と先端側の回動接続部400は、それぞれ回動角45°回動させ、ノッチにより回動位置がある程度固定される。手元操作部12に延長管12の一端を接続し、延長管12の他端に回動接続部200を接続し、中間の接続管300を最長に延長すると、図10に示すように、例えば家具の上面や一般的な冷蔵庫の上面を掃除することができる。手元操作部12は家具900より低い位置にあり、これに接続される延長管13の一端も家具900より低い位置にあるが、延長管13は他端(先端)は家具900の上方に位置している。延長管13は他端側が上を向くように傾斜した状態となっている。延長管13の他端に接続される回動接続部200は、これに接続される接続管300が家具900の上面に沿うように、下方に向けて回動している。この回動により、接続管300は家具900の上面を沿うような状態となる。さらに接続管300に接続される回動接続部400は、前継手402の先端部が家具900の上面に向くように下方に向けて回動し、前継手402の先端部に設けられた刷毛422が家具900の上面に接触する。これにより、家具の上面や一般的な冷蔵庫の上面を掃除することが可能となる。本実施例の場合、高さ寸法が1800mm、奥行き寸法が600mmあるような家具900においても、手元操作部12を1200mm程度の高さまで持ち上げると、家具900の上面の奥まで容易に掃除を行うことができる。
本実施例においては、手元側の回動接続部200と先端側の回動接続部400といったように回動接続部を複数設けたことにより、手元操作部12の高さ位置は高所の被掃除面よりも低い位置にあり、使用者の腕に掛かる負担は小さいのである。また、回動接続部間を伸縮可能としているので、奥行き寸法が短い高所にも対応するのである。ノッチは、ロックに比べロック解除の操作が不要であり、また、無理に力が掛かった場合、ロックではロック箇所が破損する恐れがあるのに対し、ノッチでは回動することで力が集中せず逃げるので破損の恐れは少ない。
ここで、掃除機用の吸込具100は、手元操作部12の接続部にも接続可能であるから、延長管13を接続せずに使用することもできる。また、接続方法は抜け止め突起による方法に限らず、ねじ接続やクランプ接続で構成して、強固な接続としてもよい。
また、図11に示すように、手元側の回動接続部200と中間の接続管300と先端側の回動接続部400は、分離可能としてもよい。これらは、抜け止め突起で容易に外れないようになってはいるものの接続しないで使用することは可能であり、例えば先端側の回動接続部400を接続しないようにすれば、先端側の回動接続部400の幅では入らなかった狭い隙間にも到達することが可能となるし、また、手元側の回動接続部200に短い吸込み口(図示せず)を接続すれば身近な所の掃除に適するのである。
回動接続部400は、接続管300に接続された状態で刷毛422が下方側を向くような状態(図1,図9,図10,図11)の他に、図12に示すように、接続管300に接続された状態で刷毛422が上方側を向くような状態となるように、先端側の回動接続部400を上下(左右)逆にして取り付けることができる。すなわち、回動接続部400の回動方向が接続管300に対して異なる方向に回動するように、回動接続部400が接続管300に着脱自在となっている。回動接続部400を接続管300に対して上下方向(左右方向)を逆に接続することにより、接続管300に対する回動接続部400の回動方向を異ならせることができ、掃除できる範囲が広がる。
本実施例では、接続管300に接続された状態で刷毛422が上方側を向くようにすると、図13に示すように、例えば天井800など、掃除面が真下を向いた箇所も掃除することができ、しかも回動接続部間を伸縮可能としているので、家具900などが邪魔をして延長管13などが届かない、奥行きのある狭い空間の天井面でも掃除することができる。
手元操作部12は天井800より低い位置にあり、これに接続される延長管13の一端も天井800より低い位置にあるが、延長管13は他端(先端)は天井800の近くに位置している。延長管13は他端側が上を向くように傾斜した状態となっている。延長管13の他端に接続される回動接続部200は、これに接続される接続管300が天井800に沿うように、下方に向けて回動している。この回動により、接続管300は天井800の下面を沿うような状態となる。さらに接続管300に接続される回動接続部400は、前継手402の先端部が天井800を向くように上方に向けて回動し、前継手402の先端部に設けられた刷毛422が天井800に接触する。これにより、天井800を掃除することが可能となる。しかも家具900の上方に位置する天井800であっても、家具900と干渉することなく、家具900との接触を回避しつつ天井800の掃除を行うことができる。本実施例の場合、高さ寸法が2200mmの天井800においても、手元操作部12を1400mm程度の高さまで持ち上げると、天井800の清掃を容易に掃除を行うことができる。
また、本実施例では、図14に示すように机1000の下など、床面との空間が狭く、延長管13の入らない奥行きのある隙間でも掃除することができる。この場合、接続管300に接続される回動接続部200を、図9,図10,図13に示す状態とは上下逆に回動するように取り付ける。図9,図10,図13においては、延長管13に接続された回動接続部200が、延長管13に対して接続管300を下方に回動するように接続している。図14では、これとは逆に延長管13に接続された回動接続部200が、延長管13に対して接続管300を上方に回動するよう接続にしている。
手元操作部12は机1000より高い位置にあり、これに接続される延長管13の一端も机1000より高い位置にあるが、延長管13は他端(先端)は下方の床面1200近くに位置している。延長管13は他端側が下を向くように傾斜した状態となっている。延長管13の他端に接続される回動接続部200は、これに接続される接続管300が床面1200に沿うように、延長管13の軸方向に対して上方に向けて回動している。この回動により、接続管300は床面1200を沿うような状態となる。さらに接続管300に接続される回動接続部400は、前継手402の先端部が床面1200を向くように下方に向けて回動し、前継手402の先端部に設けられた刷毛422が床面1200に接触する。これにより、床面1200を掃除することが可能となる。
また、図12に示すように後継手201の筒形状部205、または回動接続部400の筒形状部406を凹み部440で受ける形状ではなく、テーパ嵌合とすれば、抜け止め用の爪がない延長管や操作ハンドルにも接続することができ、専用の接続部品を必要としないことが可能である。
テーパ嵌合とした場合には、吸込具100、または回動接続部400を手元操作部12、または延長管13の他端側に上下逆に取り付けすることができる。この場合でも、上述した本実施例の効果を得ることができる。
以上のように本実施例によれば吸込具100に回動連結部を複数設け、回動連結部の間に設けた接続管に対して回動連結部の少なくとも一方を接続管に対して上下逆に取り付け可能にしたので、家具などが邪魔をして延長管などが届かない、奥行きのある狭い空間の天井面でも掃除することができる。また、回動連結部(関節)間を伸縮自在としたので、さまざまな高所の奥行きに対応可能である。さらに、吸込具100は手元操作部12、または延長管13の他端側に上下逆に取り付け可能にしたので、机の下など、床面との空間が狭く、延長管の入らない奥行きのある隙間でも掃除することができる。さらに、吸込具100の先端の吸口形成部426を直接、手元操作部、または延長管の他端側に取り付け可能であり、略T字形状とすることで前後方向への掃除面を多くとることがで、左右方向へは摩擦面を減らすことができるため手元側への負担を減らすことができる。
10 掃除機本体
11 ホース
12 手元操作部
13 延長管
14,15 吸口体
100 吸込具
200,400 回動接続部
300 接続管__

Claims (1)

  1. 電動送風機及び集塵部を有する掃除機本体と、一端が前記掃除機本体に接続可能なホースと、
    一端が前記ホースの他端に接続可能な手元操作部と、一端が該手元操作部の他端に接続可能な延長管と、
    前記延長管の他端に接続可能な第1の吸口体と備えた電気掃除機において、
    前記手元操作部または前記延長管の他端側に接続可能な吸込具を備え、
    前記吸込具は、前記手元操作部または前記延長管の他端側に接続可能な接続管と前記接続管に接続可能で吸口面を有する第2の吸口体とを備え、
    前記吸込具は、複数の関節機構により屈曲可能であり、
    前記複数の関節機構は、
    前記第2の吸口体を構成する第1の継手管と第2の継手管との間に設けられ、前記第1の継手管の軸と前記第2の継手管の軸とを通る第1の平面上で前記第1の継手管と前記第2の継手管のうちの一方の管に対し他方の管を回動可能とする第1の関節機構、
    前記第2の吸口体を構成する第2の継手管の軸と継手部材の軸とを通る第2の平面上で前記第2の継手管と前記継手部材とのうちの一方に対し他方を回動可能とする第2の関節機構、
    前記第2の吸口体に設けられ、前記第2の吸口体が略90度の形状となる第1の位置と前記第2の吸口体が略I字形状となる第2の位置との間を回動可能とする1つの回動軸を有する第3の関節機構と、
    から構成され、
    前記第1の平面と前記第2の平面とは同一平面であり、かつ前記吸口面に対して垂直な面であることを特徴とする電気掃除機。
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