JP2014086882A - 車種特定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車載機器と通信することなく、携帯機器を用いて車両の車種を特定する方法を提供する。
【解決手段】車両30の車種を特定する方法は物理量パターン取得ステップと、パターン照合ステップと、車種特定ステップからなる。物理量パターン取得ステップにおいては、車両30に車種毎に異なるように設けられた固有部上で携帯機器10が動くようにし、その携帯機器10が動いている際に、物理量パターンである加速度及び角速度を取得する。その物理量パターンと予め記憶された固有パターンとを照合し、その物理量パターンに合致すると判定された固有パターンから、車両30の車種を特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯機器を用いて車両の車種を特定する車種特定方法に関する。
従来から、車両の車種を特定し、その車種に関する情報を利用して車両のユーザーに様々な情報を提供する技術が知られている。特許文献1には、車両の車種に関する情報を携帯電話からサーバーへ送信し、その車種の情報に関連づけられたエンジン燃費特性マップに基づいて、燃費の向上を支援するための情報をサーバーから受信してドライバに対して表示する省燃費運転支援装置が開示されている。
特開2008―279836号公報
また、近年スマートフォンで利用可能なアプリケーションを利用したサービスが提供されている。そのサービスでは、スマートフォンが車両のユーザーの運転履歴及び行動履歴を取得してセンタへ送信し、センタにおいてユーザーの嗜好性を分析して、ユーザーへその分析結果を提供する。例えばこのサービスによると、カーシェアリングサービスを利用するユーザーがどの車種を普段多く利用しているかという情報を提供することができる。この場合、スマートフォンによってユーザーが利用した車両の車種を特定する必要がある。
このような従来の技術において車両の車種を特定するには、携帯電話やスマートフォンなどの携帯機器を用いて車両の通信機器と通信することによって車種に関する情報を取得する必要があった。しかしながら、通信機能を有さない車両において車種を特定するには、ユーザーが車種に関する情報を手動で携帯機器に入力しなければならず、ユーザーが煩わしさを感じるおそれがあった。
本発明は上記課題に対処するためになされたものであって、その目的の一つは、車両の機器と通信接続をしなくても車両の車種を特定する車種特定方法を提供することにある。
本発明に係る車種特定方法は、
車両の、車種毎に異なる固有の物理量を、携帯機器が取得する物理量取得ステップと、
前記取得された物理量に基づいて、前記車両の車種を特定する車種特定ステップと、
を有する。
これによれば、携帯機器が車両の車種毎に異なる物理量を取得し、その物理量に基づいて前記車両の車種を特定する。これによって、通信接続をすることなく車両の車種を特定することが可能となる。
この場合、前記取得された物理量のパターンを、予め記憶された複数の固有パターンと照合し、前記物理量のパターンと一致する固有パターンを判定するパターン照合ステップを更に有し、
前記判定された固有パターンに基づいて、前記車両の車種を特定する車種特定ステップと、
を有することが望ましい。
これによれば、携帯機器が車両の車種毎に異なる物理量のパターンを取得し、その物理量のパターンと一致する固有パターンを判定し、その固有パターンに基づいて車両の車種を特定する。これによって、精度よく車種を特定することができる。
この場合、前記物理量のパターンは、車種毎に異なる固有部に従って前記携帯機器が動いている間にセンサが検出した値であることが望ましい。
これによれば、車両が有する車種毎に異なる固有部を設けておくだけで、その固有部を前記携帯機器が動いている間にセンサが検出した値を、予め記憶された複数の固有パターンと照合することで簡単に車種を特定することができる。
また、本発明に係る車両は、携帯機器を収容し前記携帯機器に車種毎に異なる挙動を発生させるように設けられた携帯機器収容部を有する。
これによれば、携帯機器の挙動に伴って発生する物理量を取得可能な携帯機器を有するユーザーが利用する車両の車種を、通信接続を用いずに特定することが可能となる。
本発明の実施形態に係る携帯機器、センタ及び車両の構成を示すブロック図である。 図1の車両内部に設けられた携帯機器収容部の概略図である。 図1に示した携帯機器における処理フローを表すフローチャートである。 図2に示した携帯機器収容部内を携帯機器が動く様子を模式的に表した図である。 図4において、携帯機器10に働く加速度の時間変化を表したグラフである。 図1の車両内部に設けられた別の携帯機器収容部の概略図である。 図6に示した携帯機器収容部内を携帯機器が動く様子を模式的に表した図である。 図7において、携帯機器10に働く加速度の時間変化を表したグラフである。 図1の車両内部に設けられた別の携帯機器収容部の概略図である。 図9に示した携帯機器収容部内を携帯機器が動く様子を模式的に表した図である。 図10において、携帯機器10に働く加速度及び角速度の時間変化を表したグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る車種特定方法について説明する。
本車種特定方法は、携帯機器に搭載されたセンサが取得した、車種毎に異なる物理量を、予め記憶された複数の固有パターンと照合することによって、その車種を特定する方法である。
図1に、本車種特定方法を実行する携帯機器10の構成を示す。携帯機器10は、本車種特定方法を用いて車両30の車種情報を特定し、特定した車種情報をセンタ20へ送信する。
携帯機器10は、スマートフォンや携帯電話のような、携帯可能でありかつ情報処理機能及び通信機能を備えた端末である。携帯機器10は、通信部11、記憶部12、センサ部13、制御部14、表示部17、操作部18を備えている。
通信部11は、アンテナを介して3G回線などの携帯電話回線を用いて音声通信及びデータ通信を行う。通信部11は、外部のセンタ20とデータ通信を行うことができる。
記憶部12はフラッシュメモリなどの不揮発性メモリによって構成される。記憶部12は、制御プログラム及びデータを記憶する。記憶部12が記憶するデータは、例えば後述される「車種毎に異なる固有パターン」などが含まれる。
センサ部13は、加速度センサ及びジャイロセンサによって構成される。加速度センサ及びジャイロセンサは、携帯機器10が動いたときに携帯機器10に働く加速度及び角速度といった物理量をそれぞれ取得する。
制御部14は、処理部15及び照合部16を含んで構成される。制御部14はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などによって構成される。処理部15は、記憶部12に記憶されたプログラムに従って、携帯機器10の各部の制御を行う。照合部16は、センサ部13によって取得された物理量のパターン(以下、物理量パターンと称呼する。)と、記憶部12に予め記載された複数の固有パターンとの照合を行う。
表示部17は、液晶タッチパネルによって構成される。表示部17は、ユーザーの操作に応じて様々な情報を表示する。
操作部18は、前述した液晶タッチパネル上に表示されたボタン(アイコン)及び、テンキー等の物理キーによって構成される。操作部18は、ユーザーの操作入力を認識し、その操作入力に応じて制御部14へ信号を送信する。
センタ20は、携帯機器10から送信されたユーザー情報を取得し、その取得した情報に基づいてユーザーへ種々の情報を提供する。
車両30は、センターコンソールボックス40を有している。センターコンソールボックス40には、携帯機器収納部50及び小物収納部60が設けられている。携帯機器収納部50は、その内部に携帯機器10を収納することができるようになっている。携帯機器収納部50は車種毎に異なる形状をしており、本実施例においては図2に示すように、挿入口51、空洞部52(52A〜52C)及び取出し口53によって構成される。小物収納部60は、その内部にユーザーの所有する小物類等を収納することができるようになっている。小物収納部60は従来用いられているものと同様であり、ここでは詳細についての説明は割愛する。
挿入口51は、開口部とその開口部の両端部に設けられた開閉可能な蓋部54から構成される。挿入口51を介して、携帯機器10を携帯機器収納部50に挿入することができる。挿入口51の開口部は長方形状をしており、一般の携帯機器(スマートホンや携帯電話)が挿入できる程度の大きさを持つ。蓋部54は、挿入口51の開口部の約半分の面積を持つ2枚の板体であり、挿入口51の端部にそれぞれ図示されないヒンジ部を介して設けられている。蓋部54は、ヒンジ部に用いられるバネの反力によって通常時は閉じており、ある一定以上の重さが加わると携帯機器収納部50の内側方向に開くように構成されている。
空洞部52は、略直方体形状をした空洞部が複数連なった、一連の空洞部である。空洞部52はセンターコンソールボックス40内に設けられ、その一端部は挿入口51と連結されている。空洞部52は底面と水平面とがなす角度が異なる3つの直方体形状をした空洞部(52A〜52C)から構成される。3つの空洞部(52A〜52C)は、底面における摩擦係数がそれぞれ異なるように構成されており、空洞部52Aの底面における摩擦係数が一番小さく、空洞部52Cの底面における摩擦係数が一番大きい。空洞部52が有する空洞部の数、長さ、底面と水平面とがなす角度、摩擦係数は車種毎に異なるように予め設計されている。そして、ある車種における空洞部52上を携帯機器10が動くときの加速度の時間変化の値(パターン)は、予めメーカーによって計測されており、その車種の固有パターンとしてメーカーが所有するデータベースに保存されている。そして、ユーザーが本車種特定方法を実行するためのアプリケーションを携帯機器10にインストールすることによって、携帯機器10の記憶部12に保存される。
取出し口53は、携帯機器10を携帯機器収納部50から取り出すための開口部である。取出し口53は、空洞部52の端部に連通して設けられている。取出し口53は、長方形状をしており、一般の携帯機器(スマートホンや携帯電話)よりも十分大きい。
続いて、図3を参照しながら、ユーザーが携帯機器10を用いて本車種特定方法を実行する手順について説明する。なお、図3は携帯機器10の処理フローを示すフローチャートである。
まずユーザーは、携帯機器10の操作部18を操作して、表示部17に表示された「本車種特定方法を実行するためのアプリケーション(以下、アプリと称呼する。)」のアイコンを選択する。これによってアプリが起動する(S11)。
続いて、処理部15は、表示部17に「開始」の表示ボタンと「終了」の表示ボタンを表示させる(S12)。
続いて、処理部15は、ユーザーによって「開始」が選択されたか否かの判定を開始する(S13)。
ユーザーが操作部18を操作して「開始」を選択した場合、処理部15はユーザーによって「開始」が選択されたと判定する(S13においてYes)。このとき、処理部15はセンサ部13による加速度のパターンの計測を開始させる(S14)。
ユーザーはその後、携帯機器10を携帯機器収納部50の蓋部54の上に設置する。蓋部54は、携帯機器10の重さによって、携帯機器収納部50の内側方向へ開く。その後携帯機器10は、空洞部52A〜52Cの底面上をスライドするようにして動き、空洞部52Cの端部に到達したとき、その端部の側壁に衝突することによって停止する。
携帯機器10が空洞部52上をスライドし、停止するまでの間、センサ部13は携帯機器10に生じる加速度を計測し続ける。そして、センサ部13が計測する加速度が0になってから所定時間が経過したとき、処理部15は計測された加速度の時間変化の情報を物理量パターンとして一時的に記憶する(S15)。
続いて、照合部16は、S15で記憶された物理量パターンを、記憶部12に記憶された複数の固有パターンと照合し、物理量パターンと一致する固有パターンを摘出する(S16)。
続いて、処理部15は、S16で摘出された固有パターンと対応する車種の情報を記憶部12から取得する。以上によって、車両20の車種が特定される(S17)。
続いて、通信部11は、S17で特定された車種の情報を、その日のユーザーの走行履歴、走行時間などの情報と共にセンタ20へ送信する(S18)。これによって、センタ20はユーザーが利用した車種についての情報を取得することができる。そして、センタ20はその取得した情報をもとにユーザーへ種々のサービスを提供することができる。
S13において、ユーザーが「開始」を選択しなかった場合(S13においてNo)、処理部15はユーザーによって「終了」が選択されたか否かを判定する(S19)。
ユーザーが操作部18を操作して「終了」を選択した場合、処理部15はユーザーによって「終了」が選択されたと判定する(S19においてYes)。このとき、処理部15はアプリの起動を停止させ、本処理フローは終了する。
S19において、ユーザーが「終了」を選択しなかった場合(S19においてNo)、S13に戻って上記の処理フローを継続する。
続いて、図4を用いて上記処理フローのS14において計測される加速度のパターン(物理量パターン)について説明する。図4は、空洞部52の底面上を携帯機器10が動く様子を模式的に表した図である。図中の矢印の方向は携帯機器10が動く方向を表し、矢印の長さは携帯機器10の速度を表す。なお、便宜上空洞部52B及び空洞部52C内を動いているときの携帯機器10は破線で表すこととする。
携帯機器10が空洞部52Aの底面上に存在するとき、携帯機器10は重力による力を受ける。空洞部52Aの底面における摩擦係数は比較的小さいため、重力の斜面平行方向の成分が携帯機器10に働く静止摩擦力よりも大きくなり、携帯機器10は斜面平行方向に一定の加速度をもって動き出す。
携帯機器10が空洞部52Aの底面上を動き続けると、やがて空洞部52Bに差しかかる。空洞部52Bはその底面と水平面とがなす角が、空洞部52Aの底面と水平面とがなす角よりも小さい。また、空洞部52Bの底面における摩擦係数よりは空洞部52Aの底面における摩擦係数よりも大きい。よって、携帯機器10は空洞部52B上において一定の減速度(負の加速度)を受けながら更に動き続ける。
携帯機器10が空洞部52Bの底面上を動き続けると、やがて空洞部52Cに差しかかる。空洞部52Cはその底面が水平である。また、空洞部52Cの底面における摩擦係数よりは空洞部52Bの底面における摩擦係数よりも更に大きい。よって、携帯機器10は空洞部52C上において一定の強い減速度(負の加速度)を受けながら更に動き続ける。
携帯機器10は空洞部52Cの底面上を動き続けると、次第に空洞部52Cの端部に至り、端部の外壁に衝突することによって停止する。
上述した携帯機器10に働く加速度の時間変化(パターン)を、図5に示す。この加速度のパターンが、車両10の空洞部52が有する物理量パターンである。
この物理量パターンは、予めメーカーによって車種毎に測定されており、固有パターンとしてメーカーが所有するデータベースに記憶されている。そして、その固有パターンは、車種毎に異なる固有部の形状によって異なる。例えば、固有部を形成するある空洞部の、底面と水平面とがなす角が大きくなるほど加速度の絶対値は大きくなる。また、ある空洞部の底面における摩擦係数が小さくなるほど加速度の絶対値は大きくなる。更に、空洞部の長さ、数などのバリュエーションを変化させることによって、豊富な固有パターンを用意することができる。これによって、メーカーは数ある車種毎に異なる固有部を設けることができ、ユーザーは本車種特定方法を用いて、通信を用いなくても車両の車種を特定することができる。
上記実施例においては、車両30の固有部は固定されていたが、固有部が可動であって携帯機器10がその固有部に従って動いてもよい。
図6に、別の固有部の実施形態を示す。ダッシュパネルにはナビ装置160が設けられており、その下方には携帯機器収納部150が設けられている。携帯機器収納部150は、トレイ部154と開閉ボタン155からなる。トレイ部154は断面が凹形状をしており、その底面の大きさは携帯機器10よりも少し大きい。トレイ部154は、車両前後方向に摺動可能となっている。トレイ部154は、平常時はダッシュパネル内に納まっており、ユーザーが開閉ボタン155を押すごとに、ダッシュパネルから突出した状態(開状態)と、ダッシュパネル内に収まっている状態(閉状態)との遷移を繰り返す。そして、この開状態から閉状態へ遷移する際の加速度は、車種毎に異なるように設計されている。即ち、本実施形態においてはトレイ部154が固有部となる。
図7を用いて、本実施形態について携帯機器10の処理フローのS14において計測される加速度のパターン(物理量パターン)について説明する。図7は、トレイ部154が携帯機器10を収納した状態で開状態から閉状態へ遷移する際に動く様子を模式的に表した図である。図中の矢印の方向は携帯機器10が動く方向を表す。
(A)まず、トレイ部154はダッシュパネル170から突出した状態で静止している(開状態)。
(B)開閉ボタン155が押されると、トレイ部154は、ダッシュパネル170から遠ざかる方向(車両後方方向)に移動する。このとき、トレイ部154は等速運動をし、一定量移動したところで一旦停止する。
(C)その後、トレイ部154は、ダッシュパネル170へ近づく方向に移動する。このとき、トレイ部154は等速運動をする。
(D)トレイ部154全体がダッシュパネル170内に収まると、トレイ部154は停止する。
上述した携帯機器10に働く加速度の時間変化(パターン)を、図8に示す。なお、図8において右方向(車両後方方向)が正の方向であるとする。この加速度のパターンが、車両10の固有部(即ち、トレイ部154)が有する物理量パターンである。例えば、(C)において等速直線運動をする時間を車種毎に変えることによって、豊富な固有パターンのバリュエーションを用意することができる。
上述の(B)において、トレイ部154は一旦ダッシュパネル170から遠ざかる方向へ引き出され、その後ダッシュパネル170へ近づく方向へ引き込まれる。こうすることによって、取得された物理量パターン(加速度パターン)中において、「照合されるべき箇所」を容易に判別するために行うことができる。つまり、図3の処理フローのS14において加速度パターンの計測が開始されると、携帯機器10は加速度パターンを計測し続ける。このため、ユーザーが携帯機器10をトレイ部154上に置くための動作に伴う加速度パターンも計測してしまうが、この加速度パターンは固有部の動作とは関係のないノイズであると言える。よって、計測された加速度パターンと固有パターンとを照合するためには、固有部に関係あるパターンとノイズとを判別し、固有部に関係あるパターンのみを抽出する必要がある。前述の「トレイ部154を一旦引き出す動作(以下、引き出し動作と称呼する。)」は、車種にはよらない共通の動作であり、車種毎に異なる動作を行う直前に、その引き出し動作が行われるように予め設計されている。また、引き出し動作における携帯機器10に働く加速度パターンも予めメーカーによって計測されており、携帯機器10の記憶部12に保存されている。そして、図3の処理フローのS16において、照合部15は、まず取得された加速度パターン中から引き出し動作に該当する加速度パターン(以下、引き出し動作パターンと称呼する。)を検出する。そして、照合部15はその引き出し動作パターンの直後から始まる加速度パターンを、「車両30の固有部がもたらす加速度パターン」であるとして抽出する。そして照合部15は、その抽出された加速度パターンと予め記憶された固有パターンとを照合することによって、その車両30の車種を特定する。
固有部が可動する例として他の実施例を示す。本発明に係る他の実施例として、回転蓋256を有する携帯機器収納部250を図9に示す。携帯機器収納部250は、シフトレバーの近傍に車両前方方向に離間して設けられている。携帯機器収納部250は、回転蓋256と固定ツメ257を有する。回転蓋256は、薄板体を用いて構成され、その平面形状は略長方形であり、大きさは一般的な携帯機器よりも少し大きい。回転蓋256の長辺を有する端部は、図示されないモーターのシャフト258が取り付けられて土台に固定されている。そして回転蓋256は、そのモーターの動力によって開閉することができる。固定ツメ257は、薄板体を用いて構成され、断面がL字形状をしている。固定ツメ257は、L字形状の短い方の板体の端部が回転蓋256に固定されており、L字形状の長い方の板体が回転蓋256と所定距離をもって平行に離間している。このL字形状の長い方の板体と回転蓋256との間のすき間に、携帯機器10を保持することができるようになっており、図示されない固定部によって携帯機器10が固定される。回転蓋256の近傍に開閉スイッチ259が設けられており、この開閉スイッチを操作することによって回転蓋256の開閉を切り換えることができる。
開閉スイッチ259が一旦押されると、回転蓋256は垂直になる状態まで開く。以下、この状態を開状態と称呼する。回転蓋256が開状態において、再度開閉スイッチ259が押されると、回転蓋256は閉じる方向に動き、水平になると停止する。即ち、回転蓋256は垂直になる状態(開状態)から水平になる状態(閉状態)までの90°の範囲内にて回転可能である。そして、この開状態から閉状態へ遷移する際の回転蓋256の加速度及び角速度が車種毎に異なるように、モーターの駆動速度が設計されている。即ち、本実施形態においては回転蓋256が固有部となる。
図10を用いて、本実施形態について携帯機器10の処理フローのS14において計測される加速度及び角速度のパターン(物理量パターン)について説明する。図10は、携帯機器収納部250が携帯機器10を保持した状態で開状態から閉状態へ遷移する際に動く様子を模式的に表した図である。図中の矢印の方向は回転蓋256及び携帯機器10が動く方向を表す。
まず、回転蓋256は略垂直に開いて静止している(開状態)。続いて、ユーザーが開閉スイッチ259を押すと、モーターのシャフト258が回転することによって回転蓋256は閉まる方向(図の矢印の方向)に回転運動を始める。このとき、携帯機器10は一定の加速度をもって加速する。回転蓋256が開状態から90°回転すると、モーターのシャフト258が回転を停止し、従って、蓋部256は停止する。つまり、この瞬間には、蓋部256の回転運動を妨げる方向に大きな加速度が生じる。
上述した携帯機器10に働く加速度及び角速度の時間変化(パターン)を、図11に示す。なお、図10における矢印の方向が正の方向であるとする。この加速度のパターンが、車両10の固有部(即ち、蓋部256)が有する物理量パターンである。例えば、蓋部256の略長方形状の短辺の長さを変えることによって、蓋部256の回転運動の半径が変わり、それによって開状態から閉状態に移行するまでの時間を変化させることができる。また、携帯機器の設置する向きを変えることによって、角速度の働く方向を変化させることができる。これらによって、車種毎に豊富な固有パターンのバリュエーションを用意することができる。
以上のとおり、本車種特定方法は、車両30の、車種毎に異なる固有の物理量(加速度及び角速度)を、携帯機器10が取得する物理量取得ステップと、
前記取得された物理量に基づいて、前記車両30の車種を特定する車種特定ステップと、を有する。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
例えば、取得される物理量は、エンジンの振動に伴って発生する加速度であってもよい。携帯機器に搭載された加速度センサによって、エンジンの始動後、アイドリング回転数でエンジンが安定している最中の加速度パターンを取得し、それと一致する固有パターンから車種を特定してもよい。また、異なる車種で同一のエンジンが用いられている場合、エンジンの振動から車種を特定することは難しいので、単にエンジンの型式を特定するようにしてもよい。
また、携帯機器10ではなく、センタ20が照合部を有していてもよい。この場合、携帯機器10の処理部14は、車両30の物理量パターンを取得し、その物理量パターンを通信部11を介してセンタ20へ送信する。そしてセンタ20は、取得された物理量パターンと、センタ20のデータベースに記憶された、固有パターンとを照合することによって車種を特定してもよい。
また、車種を特定するのに固有パターンとの照合を行わなくてもよい。例えば、センサ部13によって取得された物理量パターン(例えば加速度のパターン)について、閾値との比較から車種を特定してもよい。即ち、携帯機器10が携帯機器収納部250に収納される際に携帯機器に生じる加速度が、予め設定された閾値を「上回る時間」及び「下回る時間」が車種毎に異なるように設定しておく。そして、取得された加速度のパターンにおける「閾値を上回る時間」と「閾値を下回る時間」とから、車種を特定してもよい。これによって、加速度が閾値を上回ったか(もしくは下回ったか)否かとその時間によって判定がなされ、加速度の絶対値には自由度を持たせることができるため、携帯機器の形状・表面の材質によって生じる加速度の絶対値のバラツキの影響を小さくすることができる。この場合、閾値は複数個あってもよい。
また、取得される物理量パターンは、「物理量の時間変化」ではなくてもよく、ある物理量の最大値、振幅(最大値と最小値との差)、周波数(単位時間あたりの繰り返し回数)なども含まれる。例えば、携帯機器10が携帯機器収納部250に収納される際に携帯機器に生じる加速度の最大値が、車種毎に異なるように設定しておく。そして、第1の閾値と、第1の閾値よりも大きい第2の閾値を設定しておく。このとき、センサ部13によって取得された加速度の最大値が、第1の閾値以上第2の閾値未満であれば第1の車種であり、第2の閾値以上であれば第2の車種であると特定すればよい。閾値の数は二つに限らず、それ以上であってもよい。
更に、取得される物理量は携帯機器10が動くことによって発生する物理量に限られず、音、温度など携帯機器10が取得できるものであって、予め車種毎に異なるように設定できる物理量であればその種類は問わない。例えば、ACCオン(即ち、補機類の電源がオンとなる)時に、車種毎に異なる音楽が流れるように予め設定しておき、その音楽の旋律を携帯機器10のマイクロフォンによって取得し、その旋律を予め記憶された車種固有の旋律と照合することによって車種を特定してもよい。
10…携帯機器、 11…無線部、 12…記憶部、 13…センサ部、 14…制御部、 15…処理部、 16…照合部、 17…表示部、 18…操作部、 20…センタ、 30…車両、 40…センターコンソールボックス、 50…携帯機器収納部、 51…挿入口、 52…空洞部、 53…取り出し口、54…蓋部、 60…小物収納部、 150…携帯機器収納部、 154…トレイ部、 155…開閉ボタン、 160…ナビ装置、 170…ダッシュパネル、 250…携帯機器収納部、 256…回転蓋、 257…固定ツメ、258…シャフト、259…開閉スイッチ

Claims (4)

  1. 車両の、車種毎に異なる固有の物理量を、携帯機器が取得する物理量取得ステップと、
    前記取得された物理量に基づいて、前記車両の車種を特定する車種特定ステップと、
    を有する、車種特定方法。
  2. 請求項1に記載の車種特定方法であって、
    前記取得された物理量のパターンを、予め記憶された複数の固有パターンと照合し、前記物理量のパターンと一致する固有パターンを判定するパターン照合ステップを更に有し、
    前記判定された固有パターンに基づいて、前記車両の車種を特定する車種特定ステップと、
    を有する、車種特定方法。
  3. 請求項2に記載の車種特定方法において、
    前記物理量のパターンは、車種毎に異なる固有部に従って前記携帯機器が動いている間にセンサが検出した値であることを特徴とする、車種特定方法。
  4. 携帯機器を収容し、前記携帯機器に車種毎に異なる挙動を発生させるように設けられた、携帯機器収容部を有する車両。
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