JP2014086762A - 光伝送システム及び光伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光伝送路を用いた通信の伝送性能を改善する。
【解決手段】光伝送システム1は、伝送符号列を光信号に変換して送信する光送信機10と、光信号を受信し、伝送符号列を生成する光受信機200とを備える。光送信機10は、伝送符号列に含まれる符号のそれぞれについて、時間的に離間して同一又は所定変換規則により変換された符号が複数回出現するように多重化する多重化符号列生成部90aと、多重化符号列生成部90aにおいて生成された多重化符号列を光信号に変換して送信する光送信部90bを有し、光受信機200は、光送信機10から送信された光信号を受信して符号列に変換する光受信部240と、光受信部240によって変換された符号列に含まれる、相互に対応する複数の符号の値に基づいて符号の識別を行うことにより、伝送符号列を再生する伝送符号列再生部380を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送システム及び光伝送方法に関する。
近年、光伝送路を用いることにより、高速で伝送符号列等の送受信を行う、光送受信システムの開発が行われている。
光送受信システムに用いる技術として、直交偏波多重およびデジタルコヒーレント受信方式が注目されている。
直交偏波多重は、光の電磁波としての性質を活用し、偏波を用いることで信号チャネルを多重化する方法である。より具体的には、直交偏波多重は、光が横波であって進行方向に直角な二つの偏波成分を持つことから、この二つの偏波成分に独立した情報をのせて多重化し、より多くの情報を伝送する方法である。
デジタルコヒーレント受信方式は、コヒーレント光通信技術にデジタル信号処理を活用する方法であって、例えば受信側では、伝送された光信号と、設置された局部発振機とを干渉させることにより、そのビート信号を使用して情報を受信する。
特許文献1には、X偏波信号とY偏波信号とを分離して信号の伝送を行う光伝送システムであって、2つの偏波信号のうちのいずれがX偏波信号かY偏波信号かを判別する、光伝送システムが記載されている。
特許文献2には、送信装置において、信号光を位相変調し、さらに隣接ビット同士の偏波方向を直交させ、受信装置では受信した信号光と、その信号光を偶数データ分だけ遅延させた信号光を干渉させることにより遅延検波を行う光伝送システムが記載されている。
特許文献3には、隣接する2つのパルスの偏波状態の同じスロットどうしを合成することで、光パルスが一部重なった場合であってもビット誤りを起こさない差動位相シフトキーイング光伝送システムが記載されている。
特許文献4には、DSK方式の符号誤り率改善特性の効果を発揮できるディジタル通信装置が記載されている。
特開2011−188044号公報 特開2009−027525号公報 特開2010−050735号公報 特開昭61−280136号公報
しかしながらコヒーレント光を用いた光伝送路において、隣接チャネルによる非線形光学効果の影響などの時間的に変動して発生する劣化により、伝送性能が低下する場合がある。そのため、受信感度は元の伝送符号列をそのまま伝送した場合と同等であり、非線形光学効果等による劣化が小さい光伝送システムが望まれていた。
本発明にかかる光伝送システムは、伝送符号列を光信号に変換して送信する光送信機と、前記光信号を受信し、伝送符号列を生成する光受信機とを備える光伝送システムであって、前記光送信機は、前記伝送符号列に含まれる符号のそれぞれについて、時間的に離間して同一又は所定変換規則により変換された符号が複数回出現するように多重化する多重化符号列生成部と、前記多重化符号列生成部において生成された多重化符号列を光信号に変換して送信する光送信部を有し、前記光受信機は、前記光送信機から送信された光信号を受信して符号列に変換する光受信部と、前記光受信部によって変換された符号列に含まれる、相互に対応する複数の符号の値に基づいて符号の識別を行うことにより、伝送符号列を再生する伝送符号列再生部を有する。
また本発明にかかる光伝送方法は、伝送符号列を光信号に変換して送信し、前記光信号を受信し、伝送符号列を生成する光伝送方法であって、前記伝送符号列に含まれる符号のそれぞれについて、時間的に離間して同一又は所定変換規則により変換された符号が複数回出現するように多重化するステップと、前記生成された多重化符号列を光信号に変換して送信するステップと、送信された光信号を受信して符号列に変換するステップと、変換された符号列に含まれる、相互に対応する複数の符号の値に基づいて符号の識別を行うことにより、伝送符号列を再生するステップを有する。
本発明によれば、光伝送路を用いた通信の伝送性能を改善できる。
実施の形態1にかかる光送受信システムの構成図である。 実施の形態1にかかる光送信機における符号列を示す図である。 実施の形態1にかかる光受信機における符号列を示す図である。 実施の形態2にかかる光送受信システムの構成図である。 実施の形態2にかかる光送信機における符号列を示す図である。 実施の形態2にかかる光受信機における符号列を示す図である。 実施の形態3にかかる光送受信システムの構成図である。 実施の形態3にかかるQPSK変調方式を示す図である。 実施の形態3にかかる光送信機における符号列を示す図である。 実施の形態3にかかる光受信機における符号列を示す図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、光送受信システム1の構成を示した図である。光送受信システム1は、光送信機10と、光ファイバ伝送路100と、光受信機200を備える。
光送信機10は、多重化符号列生成部90aと、光送信部90bを備える。
多重化符号列生成部90aは、送信側遅延発生部30と、多重部40を備える。
送信側遅延発生部30は、入力された伝送符号列にビット遅延を付与することで、新たな伝送符号列を生成する、伝送符号列生成部である。具体的には、送信側遅延発生部30は、光送信機10に入力された第1の伝送符号列20aに対し、M(Mは自然数)ビット遅延を付与することにより第2の伝送符号列20bを生成し、多重部40に出力する。
多重部40は、第1の伝送符号列20aと第2の伝送符号列20bを交互に選択して多重し、2倍の符号速度で伝送する多重化符号列50を生成する。より具体的には、多重部40は、光送信機10に入力された第1の伝送符号列20aと、送信側遅延発生部30から出力された第2の伝送符号列20bを入力する。多重部40は、第1の伝送符号列20aから符号Bを選択し、符号B0を生成する。次に、多重部40は、第2の伝送符号列20bから符号Aを選択し、符号A1を生成する。ここで、符号Bと符号B0は同一の符号であり、符号Aと符号A1は同一の符号である。多重部40は、生成した符号B0やA1を時系列に並べることにより、第1の伝送符号列20aや第2の伝送符号列20bに比べて2倍の符号速度で伝送する、多重化符号列50を生成する。多重部40は、多重化符号列50をコヒーレント光送信器60に出力する。
光送信部90bは、コヒーレント光送信器60を備える。
コヒーレント光送信器60は、入力された多重化符号列50を信号光70に変換して出力する。より具体的には、コヒーレント光送信器60は、多重化符号列50を信号光70に変換し、光ファイバ伝送路100を介して、光受信機200に送信する。
光ファイバ伝送路100は、コヒーレント光送信器60から出力された信号光70を、光受信機200が受信するまでの伝送経路である。
光受信機200は、光受信部240と、デジタル信号処理回路300を備える。
光受信部240は、コヒーレント光受信器210と、AD変換器220を備える。
コヒーレント光受信器210は、コヒーレント光送信器60から受信した信号光70を、電気信号に変換する。またコヒーレント光受信器210は、信号光70を変換することにより生成した電気信号を、AD変換器220に出力する。ここで、コヒーレント光受信器210が生成する電気信号は、アナログ信号である。
AD変換器220は、コヒーレント光受信器210から入力された電気信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。AD変換器220は、生成したデジタル信号を、デジタル信号処理回路300に出力する。
デジタル信号処理回路300は、半固定等化回路310と、可変等化回路320と、伝送符号列再生部380を備える。
半固定等化回路310は、信号光70が光ファイバ伝送路100を介して送信された際の、波長分散の補償を行う。より具体的には、半固定等化回路310は、AD変換器220から入力された第1の受信信号230aについて、波長分散の影響を受けていない状態の信号となるように補正する。半固定等化回路310は、補正した信号を、可変等化回路320に出力する。
可変等化回路320は、偏波変動および偏波分散の補償を行う。より具体的には、可変等化回路320は、半固定等化回路310から入力した信号について、偏波変動および偏波分散の補償を行った第1の受信信号230aを生成し、受信側遅延発生部330と、加算部340に出力する。
伝送符号列再生部380は、受信側遅延発生部330と、加算部340と、識別部360を備える。
受信側遅延発生部330は、入力された信号に遅延を付与する回路である。具体的には、受信側遅延発生部330は、可変等化回路320から入力された第1の受信信号230aに対し、N(Nは自然数)ビットの遅延を付与することにより、遅延受信信号を生成する。ここで遅延受信信号を、第2の受信信号230bとする。受信側遅延発生部330は、第2の受信信号230bを加算部340に出力する。
加算部340は、入力された2つの信号の加算を行う。具体的には、加算部340は、可変等化回路320から入力した第1の受信信号230aと、受信側遅延発生部330から入力した第2の受信信号230bを加算し、加算信号350を生成する。加算部340は、加算信号350を識別部360に出力する。
識別部360は、加算部340から入力した加算信号350のうち、同じ符号のものから生成された符号どうしが加算されたビットの符号を識別し、伝送符号列370として出力する。
次に、光送受信システム1の動作について説明する。最初に、信号送信側である光送信機10の動作について説明する。
図2は、多重部40が、第1の伝送符号列20aと第2の伝送符号列20bから、多重化符号列50を生成する様子を示している。
光送信機10において、2分された第1の伝送符号列20aが、送信側遅延発生部30と多重部40に入力される。
送信側遅延発生部30は、第1の伝送符号列20aに対し、Mビットの遅延を付与することで第2の伝送符号列20bを生成し、多重部40に出力する。
ここで、第1の伝送符号列20a及び第2の伝送符号列20bは、それぞれ符号A、B、C・・・で構成されており、符号A、B、C・・・はそれぞれ1ビットである。送信側遅延発生部30は、第2の伝送符号列20bを生成するために、第1の伝送符号列20aに対し1.5ビットの遅延を付与しているものとして説明する。
多重部40は、第1の伝送符号列20aと第2の伝送符号列20bを多重化することで、多重化符号列50を生成し、コヒーレント光送信器60に出力する。
より具体的には、多重部40は、t1〜t2において、第1の伝送符号列20aから符号Bを選択する。また多重部40では、t2〜t3において、第2の伝送符号列20bから符号Aを選択する。このとき多重部40は、t1〜t2において、多重化符号列50として符号B0を出力する。また多重部40は、t2〜t3において、多重化符号列50として符号A1を出力する。
次に多重部40は、t3〜t4において、第1の伝送符号列20aから符号Cが選択する。多重部40は、t3〜t4において、多重化符号列50として符号C0を出力する。
次に多重部40は、t4〜t5において、第2の伝送符号列20bから符号Bを選択する。多重部40は、t4〜t5において、多重化符号列50として符号B1を出力する。なお、符号B0と符号B1は同一の符号である。
以下同様に処理を行うことで、多重化符号列50には、3ビットごとに同一の符号から生成された符号が含まれる状態となる。
コヒーレント光送信器60は、多重化符号列50を信号光70に変換し、光ファイバ伝送路100を介して、光受信機200に送信する。例えばコヒーレント光送信器60は、多重化符号列50に記録されている符号の値が0であれば振幅が0、符号の値が1であれば振幅が10である波形を送信する。
次に、信号受信側である光受信機200の動作について説明する。図3は、第1の受信信号230aと第2の受信信号230bから、加算信号350を生成することで、伝送符号列370を生成する様子を示している。
コヒーレント光受信器210は、コヒーレント光送信器60から受信した信号光70を、アナログ信号に変換し、AD変換器220に出力する。
AD変換器220は、コヒーレント光受信器210から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、半固定等化回路310に出力する。ここで、光ファイバ伝送路100において、振幅方向に最大で5にあたるノイズが加えられると仮定すると、0を表す波形の振幅は0〜5、1を表す波形の振幅は5〜15となる。例えばAD変換器220は、アナログ信号の振幅の値を、0〜15の16段階に量子化して、半固定等化回路310に出力する。
半固定等化回路310は、AD変換器220から入力された信号を、光ファイバ伝送路100を介して送受信した際の、波長分散の影響を受けていない状態の信号となるように補正する。半固定等化回路310は、補正した信号を、可変等化回路320に出力する。
可変等化回路320は、半固定等化回路310から入力した信号について、偏波変動および偏波分散の補償を行うことにより第1の受信信号230aを生成し、受信側遅延発生部330と、加算部340に出力する。
受信側遅延発生部330は、可変等化回路320から入力された第1の受信信号230aに対し、Nビットの遅延を付与することにより第2の受信信号230bを生成し、加算部340に出力する。より具体的には、受信側遅延発生部330は、光送信機10の送信側遅延発生部30において第2の伝送符号列20bに与えられている遅延が1.5ビットであることに基づき、第1の受信信号230aに対して1.5ビットの遅延を付与することで、第2の受信信号230bを生成する。
加算部340は、入力された2つの信号の加算を行う。具体的には、加算部340は、可変等化回路320から入力された第1の受信信号230aと、受信側遅延発生部330から入力された第2の受信信号230bを加算することで、加算信号350を生成し、識別部360に出力する。
具体的には、加算部340が、入力した第1の受信信号230aと第2の受信信号230bを加算すると、同一の符号から生成された符号が加算されたビットと、異なる符号から生成された符号が加算されたビットが交互に現れる。
例えば図3において、t11〜t12間では、第1の受信信号230aの符号はB1であり、第2の受信信号230bの符号はB0であって、同一の符号から生成されたものである。このときの加算信号350は、B1+B0である。t12〜t13間では、第1の受信信号230aの符号はD0であり、第2の受信信号230bの符号はA1であって、異なる符号から生成された符号である。このときの加算信号350は、D0+A1である。さらにt13〜t14間では、第1の受信信号230aの符号はC1であり、第2の受信信号230bの符号はC0であって、同一の符号から生成されたものである。このときの加算信号350は、C1+C0である。
識別部360は、加算部340から入力した加算信号350のうち、同一の符号から生成された符号が加算されたビットの信号の符号を識別し、伝送符号列370を出力する。例えば識別部360は、加算信号350のうちB1+B0などが加算されているビットを抽出する。その後、例えば識別部360は、B1+B0からは符号Bを生成し、伝送符号列370として出力する。典型的には、識別部360は、加算信号350の奇数ビットのみを抽出することによって、同一の符号から生成された符号が加算されているビットの抽出を行う。
ここで例えば、符号B1の量子化された振幅の値が11であり、符号B0の量子化された振幅の値が8であるとすると、B1+B0は19である。AD変換器220の動作に基づき、符号が1を表す波形の振幅は5〜15であるため、B1とB0の2つの振幅を加算すると、10〜30が1を表す値となる。したがって識別部360では、B1+B0が19であれば、符号Bは1であるものとして、伝送符号列370を生成する。
同様にして、符号が0を表す波形の振幅は0〜5であるため、2つの振幅を量子化した値を加算すると、0〜10が0を表す値となる。例えばC1+C0=6であれば、識別部360は、符号Cは0であるものとして、伝送符号列370を生成する。
これにより、デジタルコヒーレント光伝送方式において、送信側で伝送符号列を複製して時間多重により伝送することで、光ファイバ伝送路中で発生する時間的に変動する様々な劣化、例えば隣接チャネルによる非線形効果の影響等を分散することができる。光ファイバ伝送路中の非線形光学効果の影響を低く抑えることができるため、高密度波長多重を行った光伝送システムにおける最大伝送距離を延伸することができる。
伝送信号の符号速度は元の伝送符号列の2倍になるため、そのままでは受信感度が3dB低下するが、受信側で2系列の受信信号を加算した後に識別する処理を行い、これによって受信感度を3dB改善できる。このため受信感度としては元の伝送符号列をそのまま伝送した場合と同等になる。
なお上記の実施例では、送信側遅延発生部30において、第2の伝送符号列20bは、第1の伝送符号列20aに対して1.5ビットの遅延が与えることで生成するものとして説明したが、2.5ビットの遅延や、3.5ビットの遅延が与えられていても良い。言い換えると、送信側遅延発生部30において付与するMビットの遅延について、M=k+0.5(kは自然数)とすることができる。
<実施の形態2>
図4は、光送受信システム2の構成を示した図である。光送受信システム2は、光送信機11と、光ファイバ伝送路101と、光受信機201を備える。
光送信機11は、多重化符号列生成部91aと、光送信部91bを備える。
多重化符号列生成部91aは、送信側遅延発生部31を備える。
送信側遅延発生部31は、入力された符号列にビット遅延を付与することで、新たな伝送符号列を生成する、伝送符号列生成部である。送信側遅延発生部31は、第1の伝送符号列21aに対し、Mビット遅延を付与することにより第2の伝送符号列21bを生成し、コヒーレント光送信器61bに出力する。
光送信部91bは、コヒーレント光送信器61aと、コヒーレント光送信器61bと、偏波多重部81を備える。
コヒーレント光送信器61aは、入力された符号列をX偏光の信号光に変換して送信する、X偏光用のコヒーレント光送信器である。より具体的には、コヒーレント光送信器61aは、入力された第1の伝送符号列21aを構成する符号を、X偏光の信号光71aに変換して、偏波多重部81に出力する。
コヒーレント光送信器61bは、入力された符号列をY偏光の信号光に変換して送信する、Y偏光用のコヒーレント光送信器である。より具体的には、コヒーレント光送信器61bは、送信側遅延発生部31から入力された第2の伝送符号列21bを構成する符号を、Y偏光の信号光71bに変換して、偏波多重部81に出力する。
偏波多重部81は、X偏光の信号光71aとY偏光の信号光71bを偏波多重して信号光71を生成し、光ファイバ伝送路101を介して光受信機201に送信する。
光ファイバ伝送路101は、偏波多重部81から出力された信号光71を、光受信機201が受信するまでの伝送経路である。
光受信機201は、光受信部241と、デジタル信号処理回路301を備える。光受信機201は、偏波ダイバーシチコヒーレント光受信方式を用いた受信機である。
光受信部241は、コヒーレント光受信器211と、AD変換器221a、221bを備える。
コヒーレント光受信器211は、偏波多重部81から受信した信号光71を、互いに直交する偏波成分に分けて電気信号に変換し、一方をAD変換器221aに出力し、他方をAD変換器221bに出力する。なおコヒーレント光受信器211が生成する電気信号は、アナログ信号である。
AD変換器221a、221bは、コヒーレント光受信器211から入力された電気信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。AD変換器221aは、生成したデジタル信号を、デジタル信号処理回路301の半固定等化回路311aに出力する。AD変換器221bは、生成したデジタル信号を、デジタル信号処理回路301の半固定等化回路311bに出力する。
デジタル信号処理回路301は、半固定等化回路311a、311bと、可変等化回路321a、321bと、伝送符号列再生部381を備える。
半固定等化回路311a、311bは、信号光71が光ファイバ伝送路101を介して送信された際の、波長分散の補償を行う。半固定等化回路311aは、AD変換器221aから入力されたデジタル信号について補正を行い、可変等化回路321aに出力する。半固定等化回路311bは、AD変換器221bから入力されたデジタル信号について補正を行い、可変等化回路321bに出力する。
可変等化回路321a、321bは、偏波分散の補償およびX偏波成分とY偏波成分の分離を行う。可変等化回路321aは、半固定等化回路311aから入力した信号について偏波分散の補償を行い、X偏波成分に分離された第1の受信信号231aを生成して、受信側遅延発生部331に出力する。可変等化回路321bは、半固定等化回路311bから入力した信号について偏波偏波分散の補償を行い、Y偏波成分に分離された第2の受信信号231bを生成して、加算部341に出力する。
伝送符号列再生部381は、受信側遅延発生部331と、加算部341と、識別部361を備える。
受信側遅延発生部331は、入力された信号に遅延を付与する回路である。具体的には、受信側遅延発生部331は、可変等化回路321aから入力された第1の受信信号231aに対し、Nビットの遅延を付与することで、遅延受信信号を生成する。ここで、遅延受信信号を第3の受信信号231cとする。受信側遅延発生部331は、第3の受信信号231cを、加算部341に出力する。
加算部341は、入力された2つの信号の加算を行う。具体的には、加算部341は、可変等化回路321bから入力した第2の受信信号231bと、受信側遅延発生部331から入力した第3の受信信号231cを加算し、加算信号351を生成する。加算部341は、加算信号351を識別部361に出力する。
識別部361は、加算部341から入力した加算信号351のうち、同じ符号が加算されたビットの符号を識別し、伝送符号列371として出力する。
次に、光送受信システム2の動作について説明する。最初に、信号送信側である光送信機11の動作について説明する。
光送信機11において、2分された第1の伝送符号列21aが、送信側遅延発生部31とコヒーレント光送信器61aに入力される。なお、第1の伝送符号列21aを構成する符号を符号A0、B0、C0・・・とする。
送信側遅延発生部31は、第1の伝送符号列21aに対し、Mビットの遅延を付与することで第2の伝送符号列21bを生成し、コヒーレント光送信器61bに出力する。第2の伝送符号列21bを構成する符号を符号A1、B1、C1・・・とする。符号A0とA1、符号B0とB1は同一の符号であり、他の符号についても同様である。
コヒーレント光送信器61aは、第1の伝送符号列21aに基づいてX偏光の信号光71aを生成し、偏波多重部81に出力する。例えばコヒーレント光送信器61aは、符号の値が0であれば振幅0、符号の値が1であれば振幅10である波形を出力する。
コヒーレント光送信器61bは、送信側遅延発生部31から入力された第2の伝送符号列21bに基づいてY偏光の信号光71bを生成し、偏波多重部81に出力する。例えばコヒーレント光送信器61bは、符号の値が0であれば振幅0、符号の値が1であれば振幅10である波形を出力する。
偏波多重部81は、X偏光の信号光71aと、Y偏光の信号光71bを偏波多重し、信号光71を生成する。
図5は、偏波多重部81に入力されるX偏光の信号光71aと、Y偏光の信号光71bである。X偏光の信号光71aの符号A0、B0、C0・・・は、それぞれ1ビットであり、Y偏光の信号光71bの符号A1、B1、C1・・・は、それぞれ1ビットである。送信側遅延発生部31によって付与された遅延により、Y偏光の信号光71bは、X偏光の信号光71aに対して、1.5ビットだけ遅延した状態である。偏波多重部81は、信号光71を、光ファイバ伝送路101を介して光受信機201に送信する。
次に、信号受信側である光受信機201の動作について説明する。
コヒーレント光受信器211は、偏波多重部81から受信した信号光71について、互いに直交する偏波成分に分けてアナログ信号に変換し、一方をAD変換器221aに出力し、他方をAD変換器221bに出力する。
AD変換器221aは、コヒーレント光受信器211から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、半固定等化回路311aに出力する。
AD変換器221bは、コヒーレント光受信器211から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、半固定等化回路311bに出力する。
ここで、光ファイバ伝送路101において、振幅方向に最大で5にあたるノイズが加えられると仮定すると、0を表す波形の振幅は0〜5、1を表す波形の振幅は5〜15となる。例えばAD変換器221a、221bは、アナログ信号の振幅の値を、0〜15の16段階に量子化する。
半固定等化回路311aは、AD変換器221aから入力された信号を、光ファイバ伝送路101を介して送受信した際の、波長分散の影響を受けていない状態の信号となるように補正する。半固定等化回路311aは、補正した信号を、可変等化回路321aに出力する。
半固定等化回路311bは、AD変換器221bから入力された信号を、光ファイバ伝送路101を介して送受信した際の、波長分散の影響を受けていない状態の信号となるように補正する。半固定等化回路311bは、補正した信号を、可変等化回路321bに出力する。
可変等化回路321aは、半固定等化回路311aから入力した信号について、偏波変動および偏波分散の補償を行うことにより第1の受信信号231aを生成し、受信側遅延発生部331に出力する。
可変等化回路321bは、半固定等化回路311bから入力した信号について、偏波変動および偏波分散の補償を行うことにより第2の受信信号231bを生成し、加算部341に出力する。
受信側遅延発生部331は、可変等化回路321aから入力された第1の受信信号231aに対し、Nビットの遅延を付与することにより第3の受信信号231cを生成し、加算部341に出力する。より具体的には、受信側遅延発生部331は、光送信機11の送信側遅延発生部31において第2の伝送符号列21bに与えられている遅延が1.5ビットであるため、第1の受信信号231aに対して、1.5ビットの遅延を付与することで第3の受信信号231cを生成する。
加算部341は、入力された2つの信号の加算を行う。具体的には、加算部341は、可変等化回路321bから入力された第2の受信信号231bと、受信側遅延発生部331から入力された第3の受信信号231cを加算することで、加算信号351を生成し、識別部361に出力する。
ここで、図6は、第2の受信信号231bと第3の受信信号231cから、加算信号351を生成し、伝送符号列371を生成する様子を示している。具体的には、受信側遅延発生部331は、第1の受信信号231aに対して1.5ビットの遅延を付与することで第3の受信信号231cを生成する。これにより、加算部341は、第2の受信信号231bと第3の受信信号231cで同じ符号の要素が加算される。言い換えると、t11〜t12間において、第3の受信信号231cの要素はA0、第2の受信信号231bの要素はA1であることに基づき、加算部341は、加算信号A0+A1を生成する。また、t12〜t13間では、第3の受信信号231cの要素はB0、第2の受信信号231bの要素はB1であることに基づき、加算部341は、加算信号B0+B1を生成する。以下、他の要素についても同様である。
識別部361は、加算部341から入力した加算信号351を識別し、伝送符号列371を出力する。例えば図6において、識別部361は、加算信号351のA0+A1から、符号Aを生成する。その後、識別部361は、生成した符号Aを伝送符号列371として出力する。他の符号についても同様である。
ここで例えば、符号B0の量子化された振幅の値が8であり、符号B1の量子化された振幅の値が11であるとすると、B0+B1は19である。AD変換器221a、221bの動作に基づき、符号が1を表す波形の振幅は5〜15であるため、B0とB1の2つの振幅を加算すると、10〜30が1を表す値となる。したがって識別部361では、B0+B1が19であれば、符号Bは1であるものとして、伝送符号列371を生成する。同様にして、符号が0を表す波形の振幅は0〜5であるため、2つの振幅を量子化した値を加算すると、0〜10が0を表す値となる。例えばC0+C1=6であれば、識別部361は、符号Cは0であるものとして、伝送符号列371を生成する。
これにより、偏波直交方式を用いたデジタルコヒーレント光伝送方式において、送信側で伝送符号列を複製し、時間をずらして2つの偏波を用いて二重に伝送することができる。信号を二重化しない場合に比べて伝送信号のボーレートは2倍になるため、そのままでは受信感度が3dB低下するが、受信側で2つの偏波を用いて送られてきた受信信号を加算した後に識別処理しており、これによって受信感度が3dB改善している。このため受信感度としては、信号を二重化せずにそのまま伝送した場合と同等になる。
一方、本発明によると、元の伝送符号列と複製した伝送符号列について、時間と偏波をずらして伝送しているため、光ファイバ伝送路中で発生する時間的に変動する様々な劣化、例えば隣接チャネルによる非線形効果の影響等が分散される。
<実施の形態3>
図7は、光送受信システム3の構成を示した図である。光送受信システム3は、光送信機12と、光ファイバ伝送路102と、光受信機202を備える。
光送信機12は、多重化符号列生成部92aと、光送信部92bを備える。
多重化符号列生成部92aは、符号変換部32と、多重部42を備える。
符号変換部32は、入力された伝送符号列を相補符号に変換することで、新たな伝送符号列を生成する、伝送符号列生成部である。ここで図8は、コンスタレーション図上におけるQPSK変調方式の伝送信号のマッピングを示したものである。QPSK変調方式では1タイムスロットで同時に2ビットの符号を一組として伝送する。ここでIQ軸の原点をはさんで対称に位置する符号、すなわち(00)と(11)、(10)と(01)はお互いに相補的な符号であり、対応する変調信号は互いにπだけ位相がずれている。
符号変換部32は、光送信機12に入力された第1の伝送符号列22aを入力し、第2の伝送符号列22bを生成して、多重部42に出力する。第2の伝送符号列22bは、第1の伝送符号列22aに対し、相補符号列である。
多重部42は、入力された2つの符号列を多重する回路である。具体的には多重部42は、第1の伝送符号列22aと、符号変換部32から出力された第2の伝送符号列22bを入力して多重し、多重化符号列52を生成する。多重部42は、多重化符号列52をコヒーレント光送信器62に出力する。
光送信部92bは、コヒーレント光送信器62を備える。
コヒーレント光送信器62は、入力された多重化符号列52を信号光72に変換し、光ファイバ伝送路102を介して、光受信機202に送信する。
光ファイバ伝送路102は、コヒーレント光送信器62から出力された信号光72を、光受信機202が受信するまでの伝送経路である。
光受信機202は、光受信部242と、デジタル信号処理回路302を備える。
光受信部242は、コヒーレント光受信器212と、AD変換器222を備える。
コヒーレント光受信器212は、コヒーレント光送信器62から受信した信号光72を、電気信号に変換し、AD変換器222に出力する。ここで、コヒーレント光受信器212が生成する電気信号は、アナログ信号である。
AD変換器222は、コヒーレント光受信器212から入力された電気信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。AD変換器222は、生成したデジタル信号を、デジタル信号処理回路302に出力する。
デジタル信号処理回路302は、半固定等化回路312と、可変等化回路322と、伝送符号列再生部382を備える。
半固定等化回路312は、信号光72が光ファイバ伝送路102を介して送信された際の、波長分散の補償を行う。より具体的には、半固定等化回路312は、AD変換器222から入力された信号について、波長分散の影響を受けていない状態の信号となるように補正する。半固定等化回路312は、補正した信号を、可変等化回路322に出力する。
可変等化回路322は、偏波変動および偏波分散の補償を行う。より具体的には、可変等化回路322は、半固定等化回路312から入力した信号について、偏波変動および偏波分散の補償を行った第1の受信信号232aを生成し、受信側遅延発生部332と、減算部342に出力する。
伝送符号列再生部382は、受信側遅延発生部332と、減算部342と、識別部362を備える。
受信側遅延発生部332は、入力された信号に遅延を付与する回路である。具体的には、受信側遅延発生部332は、可変等化回路322から入力された第1の受信信号232aに対し、2タイムスロット分の遅延を付与することにより遅延受信信号を生成する。ここで、遅延受信信号を第2の受信信号232bとする。受信側遅延発生部332は、第2の受信信号232bを、減算部342に出力する。
減算部342は、入力された2つの信号の減算を行う。具体的には、減算部342は、可変等化回路322から入力した第1の受信信号232aと、受信側遅延発生部332から入力した第2の受信信号232bを減算し、差分信号352を生成する。減算部342は、差分信号352を識別部362に出力する。
識別部362は、減算部342から入力した差分信号352のうち、同じ符号が減算されたビットの符号を識別し、伝送符号列372として出力する。
次に、光送受信システム3の動作について説明する。最初に、信号送信側である光送信機12の動作について説明する。
光送信機12において、2分された第1の伝送符号列22aが、符号変換部32と多重部42に入力される。
符号変換部32は、第1の伝送符号列22aに対し、符号の変換を行うことで第2の伝送符号列22bを生成し、多重部42に出力する。図9は、第1の伝送符号列22aと、第2の伝送符号列22bに基づき、多重化符号列52を生成する状態を示した図である。第1の伝送符号列22aが例えばA(00),B(10),C(11),D(00),E(01)・・・であった場合、第2の伝送符号列22bはA'(11),B'(01),C'(00),D'(11),E'(10)・・・となる。
多重部42は、第1の伝送符号列22aと第2の伝送符号列22bを多重化することで、多重化符号列52を生成し、コヒーレント光送信器62に出力する。具体的には、多重部42では、第1の伝送符号列22aと、第2の伝送符号列22bが交互に多重され、多重化符号列52はA(00),B(10),A'(11),B'(01),C(11),C'(00),D'(11),D(00),E(01)・・・となる。
コヒーレント光送信器62は、多重化符号列52をQPSK変調された信号光72に変換し、光ファイバ伝送路102を介して、光受信機202に送信する。
次に、信号受信側である光受信機202の動作について説明する。
コヒーレント光受信器212は、コヒーレント光送信器62から受信した信号光72を、アナログ信号に変換し、AD変換器222に出力する。
AD変換器222は、コヒーレント光受信器212から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、半固定等化回路312に出力する。
半固定等化回路312は、AD変換器222から入力された信号を、光ファイバ伝送路102を介して送受信した際の、波長分散の影響を受けていない状態の信号となるように補正する。半固定等化回路312は、補正した信号を、可変等化回路322に出力する。
可変等化回路322は、半固定等化回路312から入力した信号について、偏波変動および偏波分散の補償を行うことにより第1の受信信号232aを生成し、受信側遅延発生部332と、減算部342に出力する。
受信側遅延発生部332は、可変等化回路322から入力された第1の受信信号232aに対し、2タイムスロット分の遅延を付与することにより、第2の受信信号232bを生成し、減算部342に出力する。
減算部342は、入力された2つの信号の減算を行う。具体的には、減算部342は、可変等化回路322から入力された第1の受信信号232aと、受信側遅延発生部332から入力された第2の受信信号232bを減算することで、差分信号352を生成し、識別部362に出力する。
図10は、第1の受信信号232aと第2の受信信号232bに基づいて、差分信号352を生成し、伝送符号列372を生成した状態を示した図である。
減算部342は、第2の受信信号232bのA、B、C、D、E、Fのタイムスロットに対しては第1の受信信号232aのA'、B'、C'、D'、E'、F'を減算する。両者は互いに相補的、すなわち同符号の位相がπだけずれた信号であるため、減算すると振幅が2倍のA、B、C、D、E、Fという信号となる。これに対して、減算部342は、第2の受信信号232bのA'、B'、C'、D'のタイムスロットに対しては、相関関係がない第1の受信信号232aのC、D、E、Fを減算し、その差分信号352はA'−C、B'−D、C'−E、D'−Fというランダムな信号になる。
識別部362は、差分信号352のA、B、C、D、E、Fのタイムスロットに対して信号識別を行い、伝送符号列372を出力する。例えば識別部362は、特定の周波数f0のクロックでシリアルパラレル変換を行い、f0/2のタイミングで読みだすことで、差分信号352から信号を取り出す。
これにより、デジタルコヒーレント光伝送方式において、送信側で元の信号と相補関係にある伝送符号列を複製し、時間をずらして二重に伝送することができる。伝送信号の符号速度は元の伝送符号列の2倍になるため、そのままでは受信感度が3dB低下するが、受信側で2系列の互いに相補関係にある信号を減算した後に識別する処理を行なっており、これによって減算を行った後の振幅は2倍となり、受信感度は3dB改善される。このためトータルの受信感度としては元の伝送符号列をそのまま伝送した場合と同等になる。
一方、本発明によると、元の伝送符号列と複製した伝送符号列を、時間をずらして多重した状態で伝送しているため、光ファイバ伝送路中で発生する時間的に変動する様々な劣化、例えば隣接チャネルによる非線形効果の影響等が分散される。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば実施の形態2において、光送信機11で遅延が付与される偏波信号は、X偏波信号であってもよくY偏波信号であっても良い。なおこの場合には、光受信機201において遅延が付与される信号も、光送信機11で遅延が付与される偏波方向に基づいて変更する必要がある。
1 光送受信システム
2 光送受信システム
3 光送受信システム
10、11、12 光送信機
30、31 送信側遅延発生部
32 符号変換部
40、42 多重部
50、52 多重化符号列
60、61a、61b、62 コヒーレント光送信器
81 偏波多重部
90a、91a、92a 多重化符号列生成部
90b、91b、92b 光送信部
100、101、102 光ファイバ伝送路
200、201、202 光受信機
210、210、212 コヒーレント光受信器
220、221a、221b、222 AD変換器
240、241、242 光受信部
300、301、302 デジタル信号処理回路
310、311a、311b、312 半固定等化回路
320、321a、321b、322 可変等化回路
330、331、332 受信側遅延発生部
340、341 加算部
342 減算部
360、361、362 識別部
380、381、382 伝送符号列再生部

Claims (9)

  1. 伝送符号列を光信号に変換して送信する光送信機と、前記光信号を受信し、伝送符号列を生成する光受信機とを備える光伝送システムであって、
    前記光送信機は、
    前記伝送符号列に含まれる符号のそれぞれについて、時間的に離間して同一又は所定変換規則により変換された符号が複数回出現するように多重化する多重化符号列生成部と、
    前記多重化符号列生成部において生成された多重化符号列を光信号に変換して送信する光送信部を有し、
    前記光受信機は、
    前記光送信機から送信された光信号を受信して符号列に変換する光受信部と、
    前記光受信部によって変換された符号列に含まれる、相互に対応する複数の符号の値に基づいて符号の識別を行うことにより、伝送符号列を再生する伝送符号列再生部を有する光伝送システム。
  2. 前記伝送符号列再生部は、前記光受信部によって変換された符号列に含まれる符号の値と、相互に対応する複数の符号が実質的に同一タイミングとなるように当該符号列を遅延させることにより生成した遅延符号列に含まれる符号の値に基づいて符号の識別を行うことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  3. 前記多重化符号列生成部は、
    前記伝送符号列を所定量遅延させて遅延符号列を生成する手段と、
    生成した遅延符号列と、前記伝送符号列のそれぞれより、符号を交互に抽出し、時分割多重することによって多重化符号列を生成する手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の光伝送システム。
  4. 前記多重化符号列生成部は、
    前記伝送符号列を所定量遅延させて遅延符号列を生成する手段と、
    前記伝送符号列と、前記遅延符号列とを出力する手段とを有し、
    前記光送信部は、
    前記伝送符号列を第1の偏光の信号光に変換する手段と、
    前記遅延符号列を第2の偏光の信号光に変換する手段と、
    前記第1の偏光の信号光と、前記第2の偏光の信号光を偏波多重する手段とを有し、
    前記光受信部は、
    前記光送信機から送信された光信号を受信して伝送符号列と、前記遅延符号列に変換する手段を有し、
    前記伝送符号列再生部は、
    前記伝送符号列に対して前記多重化符号列生成部において遅延させた遅延量に応じた遅延量だけ遅延させる手段と、
    前記伝送符号列に含まれる符号の値と、前記遅延符号列において対応する符号の値に基づいて符号の識別を行う手段とを有する請求項1又は2記載の光伝送システム。
  5. 前記伝送符号列再生部は、相互に対応する複数の符号の値を加算し、加算後の値と閾値とを比較することにより、符号の識別を行うことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の光伝送システム。
  6. 前記多重化符号列生成部は、
    伝送符号列に含まれる2ビットの符号からなる第1のタイムスロットを複数含む第1の伝送符号列と、前記第1のタイムスロットに含まれる2ビットの符号の相補符号を含む第2のタイムスロットを複数含む第2の伝送符号列とを生成する手段と、
    前記第1の伝送符号列から抽出された二つの第1のタイムスロットと、前記第2の伝送符号列から抽出された二つの第2のタイムスロットとを交互に連続させることにより多重化する手段とを有し、
    前記光送信部は、前記第1、第2のタイムスロットに含まれる2ビットの符号に応じて位相を決定して、QPSK変調方式で変調することにより光信号に変換し、
    前記光受信部は、
    前記光送信機から送信された光信号を受信して復調することにより、符号列に変換する手段を有し、
    前記伝送符号列再生部は、
    前記符号列に対して所定遅延量だけ遅延させる手段と、
    前記符号列に含まれる符号の値と、遅延させた符号列において対応する相補符号である符号の値に基づいて符号の識別を行う手段とを有することを特徴とする請求項1又は2記載の光伝送システム。
  7. 前記伝送符号列再生部は、
    前記符号列に含まれる符号の値と、遅延させた符号列において対応する相補符号である符号の値を減算する手段と、
    減算結果に基づいて符号の識別を行う手段を有することを特徴とする請求項6記載の光伝送システム。
  8. 前記光信号は、コヒーレント光であることを特徴とする請求項1〜7記載の光伝送システム。
  9. 伝送符号列を光信号に変換して送信し、前記光信号を受信し、伝送符号列を生成する光伝送方法であって、
    前記伝送符号列に含まれる符号のそれぞれについて、時間的に離間して同一又は所定変換規則により変換された符号が複数回出現するように多重化するステップと、
    前記生成された多重化符号列を光信号に変換して送信するステップと、
    送信された光信号を受信して符号列に変換するステップと、
    変換された符号列に含まれる、相互に対応する複数の符号の値に基づいて符号の識別を行うことにより、伝送符号列を再生するステップを有する光伝送方法。
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