JPH0618385B2 - ディジタル通信方法及びその装置 - Google Patents

ディジタル通信方法及びその装置

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JPH0618385B2
JPH0618385B2 JP12202285A JP12202285A JPH0618385B2 JP H0618385 B2 JPH0618385 B2 JP H0618385B2 JP 12202285 A JP12202285 A JP 12202285A JP 12202285 A JP12202285 A JP 12202285A JP H0618385 B2 JPH0618385 B2 JP H0618385B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は多重干渉に強いディジタル通信方法及びその
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば、移動無線のように、異なる伝送経路を経て到達
する多重波(以下、簡単に説明する場合は希望波(D
波)と非希望波(U波)として説明する。)がある場合
には、D波とU波の振幅,位相がそれぞれ別々に変化す
るため、このようなD波とU波の合成による受信波は時
間と共に振幅,位相が変化する。この受信信号は、送信
された元の信号と異なり振幅,位相の乱れが大きいた
め、結果として受信し復調された信号は符号誤り率が悪
くなる。このため移動無線によるデジタル通信の回線構
成は極めて困難と考えられていた。
この解決策の一つとして、送信側でDouble Phase Shift
Keying(以下、DSK変調と呼ぶ。)を行うDSK方
式が考案されている(特願昭60−10555号(特開昭61−1
69049号公報))。
DSK変調は第2図に示すように2値情報シンボルの
「0」,「1」に対し搬送波の位相を1/2タイムスロッ
ト毎に、例えば ずつ2回シフトさせるものである。例えば、2値情報シ
ンボル「1」に対し ずつ2回シフトさせ、2値情報シンボル「0」に対し ずつ2回シフトさせる(第2図(A))。
このような位相シフトを行うDSK方式における2値情
報信号「1、0、1」に対するDSK変調された信号の
位相シフトの関係を第2図(B)に示す。
その復調器は第4図に示す通常の遅延検波回路を用い
る。受信信号は (T:タイムスロットの長さ)した信号と遅延のかから
ない信号にわけられ乗算後低域フィルタ(LPF)を通
すことにより元の変調信号に対応する信号e(t)が得ら
れる。
ところで、移動無線における伝搬路では通常、送信点か
らの信号は、直接波(D波)のほか反射波(U波)をも
受信点に到着する。今、第3図にD波とU波が受信点に
到着する時間即ち、伝搬路における遅れ時間がτだけち
がう同一送信点からの二つの信号をとりあげてみる。こ
のようなD波とU波による二つの信号の合成信号が第4
図に示される復調器で復調されるとその誤り特性は第5
図に示すようになることが理論的に確認されている(電
子通信学会研究報告CS84-67P41〜47)。第5図におい
て、縦軸はビットエラーレイトで示される符号誤り率、
横軸はτ/T(Tはタイムスロットの幅、τはD波とU
波の時間差)、Eは1ビット当たりの信号エネルギ
ー、Nは1サイクル当たりの雑音電力、Pd/Puは
D波とU波の平均電力比、fはフェージングの周波
数、である。
この第5図に示す特性図からわかるように、DSK方式
ではτ/Tが0.1〜0.35の間において符号誤り率が極
めて良い。これを便宜上DSK方式の符号誤り率改善性
という。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、通常の移動無線において音声帯域を利用
するデータ伝送程度(数千ボー以下)のものでは遅延時
間差τが小さくτ/Tは0.1より十分小さい。このた
め、例えば移動無線においては、上記のようなDSK変
調を行なって送信し、受信側で上記のような遅延検波を
行ない復調しても第5図に示す特性における符号誤り率
改善性が十分に発揮できないという問題があった。
そこで、この発明は上記のような問題点を解決するため
になされたもので、例えば通常の移動無線におけるデー
タ伝送においてもDSK方式の符号誤り率改善特性を十
分に発揮しうる新規なディジタル通信方法及びその装置
を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るディジタル通信方法は、第1の局におい
て、ディジタル信号に対応して1タイムスロットで搬送
波の位相を1/2タイムスロット毎にシフトし、変調して
DSK変調信号を生じさせ、2つに分割した一方の信号
経路から上記DSK変調信号による電波を空間に放射す
ると共に、他方の信号経路からの上記DSK変調信号を
所定時間だけ遅延させ、上記電波と非干渉な形態の電波
を空間に放射し、第2の局において、上記一方及び他方
の信号経路からの電波を受信し、これらの合成した信号
とこれら合成した信号を上記1/2タイムスロットの長さ
の時間に対応して遅延させた信号とを乗算する遅延検波
を行ない、上記第2の局から放射されたDSK変調信号
による互いに非干渉な形態の電波を上記第1の局におい
てそれぞれ受信し、この第1の局において一方の受信し
たDSK変調信号を所定時間だけ遅延させ、他方の受信
したDSK変調信号と合成して上記の遅延検波を行なう
ようにしたものである。
また、この発明のディジタル通信装置は、ディジタル信
号に対応して1タイムスロットで搬送波の位相を1/2タ
イムスロット毎にシフトし、変調してDSK変調信号を
生じさせるDSK変調回路と、このDSK変調回路によ
るDSK変調信号を伝送する2つの信号経路と、これら
2つの信号経路からのDSK変調信号をそれぞれ空間に
放射する第1及び第2のアンテナと、一方の信号経路に
よるDSK変調信号より他方の信号経路によるDSK変
調信号を所定時間だけ遅延させる第1の遅延回路と、外
部の局からのDSK変調信号を上記第1及び第2のアン
テナで受信し、このしたいずれか一方のDSK変調信号
を所定時間だけ遅延させる第2の遅延回路と、この第2
の遅延回路の出力信号と他方のDSK変調信号とを合成
し、この合成信号を1/2タイムスロットの長さの時間に
対応して遅延させた信号と上記合成信号とを乗算する遅
延検波回路とを備えたものである。
〔作用〕
この発明に係るディジタル通信方法においては、2つに
分割した一方の信号経路からのDSK変調信号に対し、
他方の信号経路からのDSK変調信号を所定時間だけ遅
延させて放射し、外局からの一方の受信したDSK変調
信号に対し、他方の受信したDSK変調信号を所定時間
だけ遅延させて遅延検波を行なうので、2/Tの小さい移
動無線におけるデータ伝送に関してもDSK方式として
の符号誤り率改善効果を得ることができる。
また、この発明に係るディジタル通信装置においても、
同様に移動無線におけるデータ伝送に関してもDSK方
式としての符号誤り率改善効果を得ることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を第1図について説明する。
第1図において(1)は基地局で、基地局送信装置(11)、
基地局受信装置(12)及び基地局アンテナ部(13)より構成
される。基地局送信装置(11)は2系統に分けられた送信
信号経路から構成されている。基地局の送信装置(11)
は、データ入力端子(111)からの信号を2系統に分けて
おり、第1の系統には遅延回路(112)(以下、DL(112)
という)、 DSK変調を行う変調器(113)(以下、MOD(113)とい
う。)、電力増幅器(113)(以下、PA(115)という。)
を設け、また第2の系統にはDSK変調を行うMOD(1
14)、PA(116)を設けて構成している。
基地局受信装置(12)は、基地局送信装置(11)と同様に第
1及び第2の系統を構成し、その第1の系統には高周波
増幅(121)(以下、RFA(121)という。)ミキサ(128)
(以下、MIX(128)という。)、1F増幅器(125)(以
下IFA(125)という)、遅延回路(127)(以下、DL(1
27)という。)を設け、第2の系統にはRFA(122)、M
IX(124)、IFA(126)を設け、これらの二系統の出力
信号を合成した後T/2遅延回路でもって遅延検波を行う
復調器(128)(以下、DEM(128)という。)及び出力端
子(129)より構成される。
また、基地アンテナ部(13)はダイプレクサー(131)(以
下、DUP(131)という。)DUP(132)、水平偏波アン
テナ(133)、垂直偏波アンテナ(134)より構成される。
移動局(2)は第1のアンテナ(21)、これと直交偏波の第
2アンテナ(22)、ハイブリット回路(23)、T/2遅延回路
でもって遅延検波を行う復調器を備えた受信器(24)、D
SK変調を行う変調器を備えた受信器(25)、受信出力端
子(26)、送信入力端子(27)より構成される。
次に動作について説明する。
まず基地局送信,移動局受信の場合について説明する。
基地局送信装置(11)ではデータ入力端子(111)からの信
号は二つに分けられ、一方はDL(112)、MOD(113)、
PA(115)、DUP(131)並びに水平偏波アンテナ(133)
を経て送信される。他方はそのままMOD(114)、PA
(116)、DUP(132)並びに垂直偏波アンテナ(134)を経
て送信される。移動局では送信装置(11)内のDL(112)
で遅延時間差をつけた二つの信号を受信検出することに
なる。
ところで、伝送速度が低い場合、例えば移動無線におけ
る空間伝送路での遅延時間差はタイムスロットの幅に比
して極めて小さく なので、DSK方式で最良の符号誤り率を得るに必要な
遅延時間差 をDL(112)により人工的に与えるようDL(112)の遅延
量を設定する。
他方、移動局からは、一つのTX(26)からのDSK変調
された信号は交差する第1のアンテナ(21)及び第2アン
テナ(22)から送信され、基地局アンテナ部(13)で受信さ
れる。基地局アンテナ部(13)は水平偏波アンテナ(133)
及び垂直偏波アンテナ(134)で移動局送信機(25)から送
信される信号を受信し水平偏波、垂直偏波の信号に対応
した二系統の受信系で中間周波まで変換され、水平偏波
の受信系のみDL(127)で遅延を与えた後に合成してD
EM(128)へ導く。DL(127)はDSK方式の最良の符号
誤り率を得るに必要な遅延量に設定されているので、基
地局受信装置(12)においても符号誤り率は非常によいデ
ータが得られる。
ここで、上述の電子通信学会研究報告CS84-67、P44に
述べられているように、本願で示す第4図の出力e(t)
は第3図の領域(c)においてφ=180゜の場合でも零
でなく、またe(t)は全ての領域(a)〜(d)におい
て同時に零にはならない。なお、φはD波とU波の搬送
波の位相差である。
そこで、第1図において、遅延回路(112)を経由して所
定時間だけ遅延させられたDSK変調信号は、水平偏波
アンテナ(133)により空間に放射される。この放射され
た電波は反射されて移動局(2)の水平偏波アンテナ(21)
により受信される伝送路を有する。一方、基地局送信装
置(11)のDSK変調器(114)からのDSK変調信号は、
垂直偏波アンテナ(134)より空間に放射され、移動局(2)
の垂直偏波アンテナ(22)により受信される。
このとき、移動局(2)の水平偏波アンテナ(21)で受信さ
れたDSK変調信号と移動局(2)の垂直偏波アンテナ(2
2)で受信されたDSK変調信号とは、遅延回路(112)に
よる遅延時間(−T)と上記した−τ時間だけの時間差
(−T−τ)を有する。
また、基地局(1)の水平偏波アンテナ(133)から移動局
(2)の水平偏波アンテナ(21)へのD波とU波はτ時間、
同様に基地局(1)の垂直偏波アンテナ(134)から移動局
(2)の垂直偏波アンテナ(22)へのD波とU波はτ時間、
さらに水平偏波アンテナ(133)から水平偏波アンテナ(2
1)へのU波と垂直偏波アンテナ(134)から垂直偏波アン
テナ(22)へのU波は−T時間だけ時間差を有する。
次に人工的に遅延時間Tを付与した場合に符号誤り率
が改善されることを説明する。
簡単のため、モデルを第6図のように仮定する。送信装
置(500)から遅延時間差Tを有する2つの信号、A(0)
とB(−T)を送信すると、受信装置(600)にはそれ
ぞれの直接波と反射波が受信され、合成されて遅延検波
器(602)に導かれる。
A(0)の直接波はA(0)、反射波はA(τ)、B(-TD)の
直接波はB(-TD)、反射波はB(−T−τ)であるの
で、遅延検波器では次の4つの信号の間で乗算が行われ
加算される。
組合せ−1:A(0),A(0−τ)とA(0−TL),A(0
−τ−TL)の積 組合せ−2:B(-TD),B(−T−τ)とB(-TD-TL),
B(−T−τ−TL)の積 組合せ−3:A(0),A(0-τ)とB(-TD-TL),B(-TD
-TL)の積 組合せ−4:B(-TD),B(−T−τ) A(0-TL),A(0−τ−TL)の積 送信波はDSK信号でありビットの途中で位相が変化す
るので、上記各組合せの乗算は第7図(イ)〜(ニ)に示す
ように、それぞれ4つ異なる出力が発生する区間をも
つ。
区間aは先行ビットの影響領域であり、区間b、区間
c、区間d、は自己の信号により出力が得られる領域で
ある。区間b、と区間dは同じ動作を行い、区間cはこ
れより位相が だけシフトした動作をしている。
人工的にT遅延させた効果は、組合せ3と組合せ4に
示すように区間cがTによって大きくなっていること
である。
こうして、移動局(2)では水平偏波アンテナ(21)、垂直
偏波アンテナ(22)では受信されたDSK変調は合成さ
れ、上記組合せ−3、組合せ−4をも移動局(2)におい
て遅延検波される。
また、移動局(2)における遅延検波による出力e(t)は、
搬送波の位相差φに拘わらず、シンボル「1」に対して
は正の極性、シンボル「0」に対しては負の極性を呈す
ることから、第7図に示す区間(b)(d)の復調出力と区間
(c)の復調出力とは、搬送波の位相差φの変化に対して
相補的な関係となっている。
従って、第7図(イ)や(ロ)の如く区間(b)(d)は比較的大
きくても出力が小さい場合、第7図(イ)や(ロ)における
区間(c)は比較的小さく十分補完することが難しくて
も、第7図(ハ)や(ニ)における区間(c)は比較的大きい
ので十分補完することが可能である。
逆に、第7図(ハ)や(ニ)の如く区間(c)が比較的大きく
ても出力が小さい場合には第7図(イ)や(ロ)の区間(b)
(d)が比較的大きいので、これによって補完することが
可能となる。
このようなことから、遅れ間τが比較的小さい場合で
も、上記のように構成することによって第7図(ハ)や
(ニ)の如く区間(c)を比較的大きく確保することがで
き、区間(b)(d)と区間(c)の出力は互いに補完すること
によって第5図にて説明した符号誤り率を改善すること
ができる。
同様に移動局(2)からのDSK変調信号に対しても基地
局受信装置(12)に遅延回路(127)を設けることによっ
て、符号誤り率が改善される。
このように、移動無線における水平偏波信号と垂直偏波
信号のような無相関(又は相関性の非常に少ない)の伝
送経路を経て伝送される二つのDSK信号の間の遅延時
間差を所要の大きさ(DSK方式における符号誤り改善
機能が発揮できる遅延時間)に設定するために、二つの
受信信号を遅延検波を行う復調器(128)に供給すること
により、DSK方式としての符号誤り改善効果を得るこ
とができる。遅延回路(112)又は(127)の挿入個所は前記
実施例のように、DSK変調を行う前の信号を二分割し
て一方を遅延させて所要の遅延時間差を与えた上で各々
DSK変調を行い、二つの無相関の伝送系路へ送り込み
(水平偏波と垂直偏波を利用)、受信側ではこの二つの
経路を経て受信された信号を合成し、遅延検波する方式
(送信側遅延付与方式)、一つのDSK信号を二分割し
て二つの無相関の伝送路へ送り込み、受信側で第1の伝
送路と第2の伝送路を経て受信された信号の一方を遅延
させて所要の遅延時間差を与えたのち合成して遅延検波
する方式(受信側遅延付与方式)が考えられる。また、
送信側遅延付与方式の他の変形方式の一つとしてはDS
K信号を二分割して遅延時間差を与えたのち無相関の伝
送経路へ送り込む方式、受信側遅延付与方式の他の変形
方式の一つとしては、一つのDSK信号を分割して二つ
の無相関伝送路へ送り込み、二つの無相関伝送系路の各
人出力間に所要遅延時間差を与えたのち合成し遅延検波
する方式等であってもよい。
以上の説明は基地局側又は移動局側の一方にのみ遅延回
路を挿入する場合をのべたが、基地局側と移動局側とに
分けて挿入することでもよい。また、以上の説明は無相
関伝送系路として水平偏波信号と垂直偏波信号を利用す
る場合について説明したが、設置位置をずらせた二組の
アンテナを利用する方法(いわゆるスペースダイバシテ
ィーの概念利用)、指向性の異なる二つのアンテナを利
用する方法(いわゆる指向性ダイバシティーの概念利
用)あるいは偏波設置場所・指向性のいずれか二つ又は
三つの異なる組合わせを用いた二組のアンテナを利用す
る方式(偏波・空間・指向性ダイバシティーの組合わせ
を利用)でもよい。また以上は基地局、移動局共に水平
偏波と垂直偏波のアンテナを別々に備えた場合について
のべたが、次のような理由によって移動局の偏波面は一
種類でよい場合もある。移動無線に於ては、伝送路が複
雑なため伝送路に於ける偏波面の乱れが発生する場合が
多い。
このため水平偏波又は垂直偏波で送信したものが、移動
局では一部垂直偏波成分又は水平偏波成分として受信さ
れるものがある。
上記のように偏波面の乱れが生じたとしても、送信機か
ら遅延時間差のある二つの信号が発せられているので復
調系には所定の遅延時間差を有する信号成分が供給でき
ることになり、DSK符号誤り率改善性が発揮できる。
また、逆のルートについてみると移動局からの送信波は
水平偏波と垂直偏波の成分をもった信号となって基地局
アンテナ部の水平偏波アンテナ(133)と垂直偏波アンテ
ナ(134)にて抽出され二系統の受信部の遅延回路で所定
の遅延時間差を付与された上で合成されるのでDSK方
式での符号誤り改善効果を得ることができる。
さらに各信号は円偏波で放射しても同様な効果が得られ
る。
さらに、以上はDSK方式について説明したが、他の変
調方式においても遅延時間差を大きくとることによっ
て、符号誤り率の改善から得られる場合には同様の方法
で遅延時間を与える改善効果が得られる。
なお、以上の説明は上り、下り両系統に対しDSK方式
等の改善効果のある変調方式を適用する場合を説明した
が、費用,要求性能等を考慮して一方の系統にのみ本願
方式を適用し他方を別の改善方式を適用することもでき
る。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係るディジタル通信方法は二
つの伝送路を経て伝送するDSK信号等の間に所定の遅
延時間差を設けることにより、受信したDSK信号を遅
延検波して符号誤り率改善性を達成しうる。また、この
発明に係るディジタル通信装置は、所定の遅延時間差を
確保するに必要な遅延回路を上記二つのDSK信号の信
号経路の一方に設けたので、空間伝搬路そのものの遅延
時間が、DSK方式等が所要の改善動作をするに必要な
遅延時間差より小さい場合でも、上記遅延回路により所
要遅延時間差を与えることができ、所望の符号誤り率改
善性が発揮できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの実施例に係る系統図、第2図はDSK方式
の説明図、第3図は遅延時間差のある二つの信号を説明
する説明図、第4図はDSK方式の復調回路の系統図、
第5図はDSK方式における遅延時間差に対する符号誤
り率の関係を示す特性図、第6図はこの発明の一実施例
を説明するための構成図、第7図(イ)〜(ニ)はこの発明
を説明するための説明図である。 (1)……基地局、(11)……基地局送信装置、(111) ……
データ入力端子、 (112)……遅延回路、 (113)……DS
K変調器、 (114)……DSK変調器、 (133)……水平偏
波アンテナ、(134) ……垂直偏波アンテナ、(12)……基
地局受信装置、(121) ……高周波増幅器、(122) ……高
周波増幅器、(127) ……遅延回路、(128) ……復調器、
(129) ……データ出力端子、(2)……移動局、(21)……
第1の偏波面をもつアンテナ、(22)……第1の偏波面と
直交する偏波面をもつ第2のアンテナ、(24)……受信
機、(25)……送信機、(26)……データ出力端子、(27)…
…データ入力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲吉▼田 進 京都府宇治市木幡北畠10―7 (72)発明者 竹内 勉 京都府向日市寺戸町山縄手10―63 (72)発明者 シリキヤツト・アリヤウイシタクン 京都府京都市左京区▲吉▼田神楽岡町4番 地 倉橋マンシヨン3号 (72)発明者 笹田 雅昭 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社通信機製作所内 (56)参考文献 米国特許 4229821(US,A) 電子通信学会技術研究報告CS84−67 P.41−47(昭59.8.30)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の局において、ディジタル信号に対応
    して1タイムスロットで搬送波の位相を1/2タイムスロ
    ット毎にシフトし、変調してDSK変調信号を生じさ
    せ、2つに分割した一方の信号経路から上記DSK変調
    信号による電波を空間に放射すると共に、他方の信号経
    路からのDSK変調信号を所定時間だけ遅延させ、上記
    電波と非干渉な形態の電波を空間に放射し、第2の局に
    おいて、上記一方及び他方の信号経路からの電波を受信
    し、これらの合成した信号とこれら合成した信号を上記
    1/2タイムスロットの長さの時間に対応して遅延させた
    信号とを乗算する遅延検波を行ない、上記第2の局から
    放射されたDSX変調信号による互いに非干渉な形態の
    電波を上記第1の局においてそれぞれ受信し、この第1
    の局において一方の受信したDSK変調信号を所定時間
    だけ遅延させ、他方の受信したDSK変調信号と合成し
    て上記の遅延検波を行なうようにしたことを特徴とする
    ディジタル通信方法。
  2. 【請求項2】上記第1の局は基地局、上記第2の局は移
    動局であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のディジタル通信方法。
  3. 【請求項3】ディジタル信号に対応して1タイムスロッ
    トで搬送波の位相を1/2タイムスロット毎にシフトし、
    変調してDSK変調信号を生じさせるDSK変調回路
    と、このDSK変調回路によるDSK変調信号を伝送す
    る2つの信号経路と、これら2つの信号経路からのDS
    K変調信号をそれぞれ空間に放射する第1及び第2のア
    ンテナと、一方の信号経路によるDSK変調信号より他
    方の信号経路によるDSK変調信号を所定時間だけ遅延
    させる第1の遅延回路と、外部の局からのDSK変調信
    号を上記第1及び第2のアンテナで受信し、この受信し
    たいずれか一方のDSK変調信号を所定時間だけ遅延さ
    せる第2の遅延回路と、この第2の遅延回路の出力信号
    と他方のDSK変調信号とを合成し、この合成信号を1/
    2タイムスロットの長さの時間に対応して遅延させた信
    号と上記合成信号とを乗算する遅延検波回路とを備えた
    ディジタル通信装置。
  4. 【請求項4】上記第1の遅延回路の出力をDSK変調す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のディジ
    タル通信装置。
  5. 【請求項5】上記一つの信号源からの信号をDSK変調
    し、このDSK変調信号を分割して一方の信号経路に上
    記第1の遅延回路を設けたことを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載のディジタル通信装置。
  6. 【請求項6】上記一つの信号源からの信号を分割したそ
    れぞれの信号経路でDSK変調を行ない、いずれか一方
    の信号経路に上記DSK変調を行なった信号を上記第1
    の遅延回路に入力するようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第3項記載のディジタル通信装置。
  7. 【請求項7】上記第1及び第2のアンテナは、水平偏波
    アンテナと垂直偏波アンテナから構成したことを特徴と
    する特許請求の範囲第3項記載のディジタル通信装置。
  8. 【請求項8】上記第1及び第2のアンテナは、互いに指
    向性の異なるアンテナで構成したことを特徴とする特許
    請求の範囲第3項記載のディジタル通信装置。
  9. 【請求項9】外部からのDSK変調信号は、遅延検波を
    行なう復調回路及び送信機を具備する移動体より放射さ
    れたものであることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載のディジタル通信装置。
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