JP2014086422A - 自動車分野において高圧電流を伝送するための接続装置 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車分野において高圧電流を伝送するための接続装置を提供する。
【解決手段】第１の接続要素４は、第１の絶縁ハウジング部２０を有しケーブル１４の内部導体１６に電気的に接続される少なくとも１つの第１の接触要素１８を備える、少なくとも１つのハウジング配置構造と、ケーブル１４のシールドに接続されるシールド配置構造２８とを有し、シールド配置構造２８は、シールド部３２によりシールドハウジング部１２に接続され、第２の接続要素６は、第２の絶縁ハウジング部４２を有する少なくとも１つの第２のハウジング配置構造４１であって、第２の絶縁ハウジング部４２は電流線要素に接続される少なくとも１つの第２の接触要素４６を備える、少なくとも１つの第２のハウジング配置構造４１を有し、シールド部３２は、スプリングリング３６を有するシールドスリーブ３４として設計される。
【選択図】図１

Description

本発明は、少なくとも１つの第１の接続要素と、少なくとも１つの第２の接続要素と、少なくとも１つのシールドハウジング部と、固定手段とを有する、自動車分野において高圧電流を伝送するための接続装置に関する。第１の接続要素は、第１の絶縁ハウジング部を有する少なくとも１つの第１のハウジング配置構造であって、第１の絶縁ハウジング部はケーブルの内部導体に電気的に接続される少なくとも１つの第１の接触要素を備える、少なくとも１つの第１のハウジング配置構造と、ケーブルのシールドに接続されるシールド配置構造とを有し、シールド配置構造は、シールド部を用いてシールドハウジング部に接続され、第２の接続要素は、第２の絶縁ハウジング部を有する少なくとも１つの第２のハウジング配置構造であって、第２の絶縁ハウジング部は電流線要素に電気的に接続される少なくとも１つの第２の接触要素を備える、少なくとも１つの第２のハウジング配置構造を有する。

電流および／または高圧電流を伝送するための多数の接続装置が、電気工学および電子工学の分野から公知である。電磁干渉信号を送ることを目的とするケーブルおよび接続装置のシールドは、特に、高圧電流を伝送する場合に重要な役割を果たす。これは、特に、きわめて多岐にわたるタイプの電気モータ、アクチュエータ、および付属するケーブルが、極端に狭い設置空間に置かれる自動車の分野に当てはまる。ハイブリッド分野の最新の開発ならびに電気モータおよび燃料電池分野の開発により、高電圧技術も自動車分野に導入されている。連続生産および／または大量生産を背景にして、上記タイプの接続装置が単純かつコスト効率のよい態様で取り付けることが同時に可能となる一方で、上記タイプの接続装置の構造およびシールドに関する要件は、結果としてより厳しくなっている。例えば、（特許文献１）は、自動車分野において高圧電流を伝送する接続装置を開示している。この接続装置ではシールドの構造が単純化され、設置するのが難しい空間の場合でも取り付けることができる。しかし、上記タイプの接続装置は、特に、シールドが問題なく機能するように特殊な固定を行っているため、依然としてその取り付けは非常に複雑であるように思われる。

独国特許出願公開第１０ ２００６ ００７ ６０４Ａ１号明細書

したがって、本発明の目的は、自動車分野において高圧電流を伝送する、単純化した接続装置を提供することである。上記接続装置は、特に、頑強性および実用寿命に関する要件を踏まえて、最適なシールドを保証する。

上記目的は、シールド部が、スプリングリングを備えるシールドスリーブとして設計されることで達成される。この方法により、第１の接続要素は、接続装置内で常に予圧がかかった状態に保たれると同時に、きわめて広範な負荷がかかった状態でさえ、最適なシールドが保証される。

ここで、シールドハウジング部がフランジ部として設計されると特に有利である。シールドハウジング部はまた、スプリングリング用の支持面を有することができる。シールドとシールドスリーブとの間の適切な電気接続を保証するために、シールド配置構造は圧着スリーブを有することができる。

特にコンパクトで信頼性のある実施形態が、第２の接続要素をシールドハウジング部において第１の接続要素とは反対の側に配置することで可能になる。

有利には、第１の絶縁ハウジング部はプラスチックから製造され、例えば、ねじなどの取り外し可能な固定手段により、シールドハウジング部に接続される。有利には、第２の絶縁ハウジング部もプラスチックから製造することができ、例えば、ねじなどの取り外し可能な固定手段により、シールドハウジング部に接続することができる。

特に有利な実施形態では、２つ以上の第１の接続要素および第２の接続要素がある場合に、第１の接続要素および／または第２の接続要素それぞれを確実に接続するために、嵌合手段を設けることができる。これらの嵌合手段は、連結手段あるいは色識別子を含み得る。

取り付けを特に簡単にするために、第１の接触要素がソケットの形態をとり、第２の接触要素がピンの形態をとると有利である。結果として、簡単に製造できるプラグ状接続配置構造を形成することができる。

さらに有利な実施形態では、第１の接続要素は、衝撃保護手段を有することができる。この衝撃保護手段は、上記の嵌合をさらに確実にするために着色することができる。さらに、衝撃保護手段は、第２の絶縁ハウジング部の対応するラッチ係合手段と相互作用するラッチ手段を有することができる。

本発明は、図面を参照して下記にさらに詳細に説明される。

本発明による接続配置構造の分解斜視図を示す。 装着した状態の、図１の接続配置構造の断面図を示す。

図１は、自動車分野において高圧電流を伝送する、本発明による接続装置２の分解斜視図を示している。この例示的な実施形態では、接続装置２は、ピン−ソケット接続の形態のプラグ接続器として設計されているが、他のタイプの接続器も本発明の範囲内で可能であることは明らかである。さらに、図１は、２つの第１の接続要素４と２つの第２の接続要素６とを有する接続装置２を示している。どちらも、一方が他方内で係合し、ここではねじとして設計された固定手段８、１０により、シールドハウジング部１２に固定されている。ここで、第２の接続要素６は、シールドハウジング部１２において第１の接続要素４とは反対の側に配置されている。

第１の接続要素４は、ここで高圧電流ケーブル１４に接続される。このために、内部導体１６が第１の接触要素１８に接続される。この第１の接触要素１８は、ソケット状の丸い接点として設計されている。さらに、第１の接続要素４は、第１の絶縁ハウジング部２０を有する。この第１の絶縁ハウジング部２０は、公知のように、ケーブル１４の方に向けられた側にキャップ要素２２および封止要素２４を有する。この例示的な実施形態では、プラスチックから製造された第１の絶縁ハウジング部２０は穴２６を有する。ねじ８は、この穴２６を貫通して、シールドハウジング部１２の対応するねじ穴と係合することができる。シールド３０（これに関しては図２を参照のこと）に接続されるシールド配置構造２８も設けられている。この例示的な実施形態では、シールド配置構造２８は、本発明に基づいて、スプリングリング３６を備えるシールドスリーブ３４として設計されたシールド部３２を有する。結果として、シールドスリーブ３４が、予圧がかかった状態でシールドハウジング部１２に常に押し当てられることにより、接続要素４も、同様に予圧がかかった状態で保持されることから、高い機能信頼性とともにシールドが確実に最適化される。圧着スリーブ３８により、シールド配置構造２８が完全なものとなり、歪みを緩和するケーブルの絶縁圧着が確実になると同時に、シールド圧着も確実となる。第１の接触要素１８は、衝撃保護手段３９がさらに設けられる。この衝撃保護手段３９は、嵌合手段を用いて取り付ける際に、誤った接続を防止するために異なる色とすることができる。さらに、第１の絶縁ハウジング部２０はまた、誤った取り付けを防止するように、シールドハウジング部１２の対応する凹部と相互に係合する、幾何学的突起の形態の嵌合手段を有することができる。第２の接続要素６は、シールドハウジング部１２において高圧電流ケーブルとは反対の側に設けられる。前記第２の接続要素は、第２の絶縁ハウジング部４２を実質的に有する。前記第２の接続要素および第２の絶縁ハウジング部は、ここで、連結片４４によって互いに連結されている。ここで、電流線要素として設計された第２の接触要素４６が、公知の態様で、第２の絶縁ハウジング部４２内に設けられている。ここでもまた、第２の接続要素６は、ねじ１０が貫通する穴４８を有し、ねじ１０は、対応するねじ穴５０と係合する。ここで、嵌合手段５２により、取り付けが単純で確実となる。嵌合手段５２は、ピンの形態で設計され、シールドハウジング部１２の対応する穴５４に係合する。衝撃保護装置３９はまた、第２の絶縁ハウジング部４２のラッチ係合手段６０に対応するラッチ手段４０を有する。

図２は、装着した状態にある図１の接続装置の断面図を示している。シールドハウジング部１２は、第１に、簡単に取り付けられるように、それぞれの第１の絶縁ハウジング部２０に対応する突出支持面５６を有し、第２に、最適なシールドを保証するために、シールド配置構造２８のスプリングリング３６に対応する陥凹支持面５８を有するフランジ部の形態をとることが前記図から明らかに分かる。

２ 接続装置
４ 第１の接続要素
６ 第２の接続要素
８ 固定手段
１０ 固定手段
１２ シールドハウジング部
１４ ケーブル
１６ 内部導体
１８ 第１の接触要素
２０ 第１の絶縁ハウジング部
２２ キャップ要素
２４ 封止要素
２６ 穴
２８ シールド配置構造
３０ シールド
３２ シールド部
３４ シールドスリーブ
３６ スプリングリング
３８ 圧着スリーブ
３９ 衝撃保護手段
４０ ラッチ手段
４１ 第２のハウジング配置構造
４２ 第２の絶縁ハウジング部
４４ 第２の接触要素
４８ 穴
４６ 第２の接触要素
５０ ねじ穴
５２ 嵌合手段
５４ 嵌合手段
５６ 突出支持面
５８ 陥凹支持面
６０ ラッチ係合手段

Claims (11)

1. 少なくとも１つの第１の接続要素（４）と、少なくとも１つの第２の接続要素（６）と、少なくとも１つのシールドハウジング部（１２）と、固定手段（８、１０）とを有する、自動車分野において高圧電流を伝送する接続装置であって、前記第１の接続要素（４）は、第１の絶縁ハウジング部（２０）を有する少なくとも１つのハウジング配置構造であって、前記第１の絶縁ハウジング部（２０）はケーブル（１４）の内部導体（１６）に電気的に接続される少なくとも１つの第１の接触要素（１８）を備える、少なくとも１つのハウジング配置構造と、前記ケーブル（１４）のシールド（３０）に接続される少なくとも１つのシールド配置構造（２８）とを有し、前記シールド配置構造（２８）は、シールド部（３２）により前記シールドハウジング部（１２）に接続され、前記第２の接続要素（６）は、第２の絶縁ハウジング部（４２）を有する少なくとも１つの第２のハウジング配置構造（４１）であって、前記第２の絶縁ハウジング部（４２）は電流線要素に接続される少なくとも１つの第２の接触要素（４６）を備える、少なくとも１つの第２のハウジング配置構造（４１）を有する接続装置において、前記シールド部（３２）が、スプリングリング（３６）を備えるシールドスリーブ（３４）として設計されることを特徴とする接続装置。
2. 前記シールドハウジング部（１２）は、フランジ部として設計されることを特徴とする、請求項１に記載の接続装置。
3. 前記シールドハウジング部（１２）は、前記スプリングリング（３６）用の支持面（５８）を有することを特徴とする、請求項１または２に記載の接続装置。
4. 前記シールド配置構造（２８）は、圧着スリーブ（３８）を有することを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載の接続装置。
5. 前記第２の接続要素（６）は、前記シールドハウジング部（１２）において前記第１の接続要素（４）とは反対の側に配置されることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の接続装置。
6. 前記第１の絶縁ハウジング部（２０）はプラスチックから製造され、例えば、ねじなどの取り外し可能な固定手段（８）により前記シールドハウジング部（１２）に連結されることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載の接続装置。
7. 前記第２の絶縁ハウジング部（４２）はプラスチックから製造され、例えば、ねじなどの取り外し可能な固定手段（１０）により前記シールドハウジング部（１２）に連結されることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の接続装置。
8. ２つ以上の第１の接続要素（４）および第２の接続要素（６）がある場合に、前記第１の接続要素（４）および／または前記第２の接続要素（６）それぞれを確実に接続するために、嵌合手段（５２、５４）を設けることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載の接続装置。
9. 前記第１の接触要素（１８）はソケットの形態をとり、前記第２の接触要素（４６）はピンの形態をとることを特徴とする、請求項１〜８のいずれか一項に記載の接続装置。
10. 前記第１の接続要素（４）は、衝撃保護手段（３９）を有することを特徴とする、請求項１〜９のいずれか一項に記載の接続装置。
11. 前記衝撃保護手段（３９）は、前記第２の絶縁ハウジング部（４２）の対応するラッチ係合手段（６０）と相互作用するラッチ手段（４０）を有することを特徴とする、請求項１０に記載の接続装置。

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