JP2014085503A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 位相差検出用の画素を備えた撮像素子を有する撮像装置において、指定された合焦位置に位相差検出用の画素が配置されていない場合でも、位相差検出方式による合焦位置検出を行うことができる撮像装置および撮像方法を提供する。
【解決手段】 合焦検出に用いる信号を出力する合焦用画素と、被写体像に基づく画像信号を出力する撮像用画素と、を撮像面に備えた撮像素子と、撮像素子に被写体像を結像させる撮影光学系と、撮像素子が撮像した被写体像における撮影光学系が合焦する位置を指定する合焦位置指定手段と、撮像面を含む撮影平面上における撮像素子の位置を制御する制御部と、を有し、制御部は、合焦位置指定手段により指定された合焦位置に対応する撮影平面上の位置に合焦用画素を配置すべく、撮像素子を移動させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、合焦位置の検出用の画素を備えた撮像素子を有する撮像装置および撮像方法に関するものである。
近年、スチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の自動化が進み、自動露出調整機構や自動焦点調節機構を備えた撮像装置が広く実用化されている。これら撮像装置の多機能化の一環として、装置全体の振れに起因する像振れを補正する技術や、位相差検出方式とコントラスト方式を併用して自動的に合焦する技術も実用化されている。
像振れを補正するために、撮像装置の振れを相殺する方向に撮像素子を移動させて撮像する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の撮像装置は、撮影光軸の直交方向に撮像素子を移動可能な可動部、この可動部を駆動する駆動部、撮像素子の位置を検出する位置検出部、撮像素子が基準位置にあることを示す基準位置情報を位置検出部の出力に基づいて記憶する記憶部、を備える。
特許文献1の撮像装置は、手振れによる撮像装置本体の振れ量を検出し、その振れ量に基づく像移動量を目標値として設定する。また、特許文献1の撮像装置は、撮像素子の位置を検出して、撮像素子の位置(検出値)と目標値との差がなくなるように(相殺するように)駆動部による可動部の移動量および方向に係るフィードバック制御を行う。
また、位相差検出方式とコントラスト方式を併用して自動的に合焦検出を行う撮像装置として、位相差検出方式用の画像信号を出力する撮像素子と、コントラスト方式用の画像信号を出力する撮像素子と、を一体化した撮像素子を有するものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2の撮像装置は、測距専用モジュールを用いることなく、撮影用の光路を介して取得される位相差検出方式用の画像信号に基づいて、位相差検出方式による合焦処理を行う。特許文献2の撮像装置は、この位相差検出方式による合焦処理の結果に基づいて、フォーカスレンズの駆動範囲を狭く限定し、コントラスト方式による合焦処理を行う。
ここで、特許文献2の撮像装置は、撮像素子に位相差検出用の画素も含まれているので、測距専用モジュールを用いることなく、自動合焦処理(いわゆる「AF処理」)の高速化を図ることができる。
しかし、特許文献2の撮像装置には、位相差検出方式による合焦処理を行える範囲と撮影画像の画質との関係において課題がある。すなわち、撮像素子の撮像面には、撮像用画素と並んで位相差検出用の画素も配置される。この位相差検出用の画素から出力される画像信号は、撮影画像には用いられない。よって、位相差検出用の画素がある部分の画像信号は欠落することになり、該当部分の撮影画像は欠落することになる。そこで、撮影画像の欠落を補うために、位相差検出用の画素が配置されている部分に相当する画像を、その他の撮像用画素から出力される画像信号によって補完した画像を用いる。
補完処理を行う画素数が多くなると、撮影画像の画質が低下する。よって、位相差検出用の画素を、撮像素子の撮像面全体に配置することはできない。つまり、位相差検出用の画素は、一定の領域に配置される。一般的に被写体への焦点合わせは撮影画像の中央付近で行われることが多いから、位相差検出用の画素は、撮像素子の撮像面の中央付近の領域に配置されることになる。
位相差検出用の画素が、撮像素子の撮像面の中央付近にしか配置されないと、ユーザが撮像面上の中央付近ではない周辺の領域に合焦させたいとき、位相差検出方式による合焦処理を行うことができない。この場合、コントラスト方式の合焦処理のみを行うことになる。そうすると、フォーカスレンズを全駆動範囲において駆動させながらコントラストAF処理を行うことになるので、AF処理に時間を要する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、指定された合焦させたい領域が、位相差検出用の画素が配置されている領域とは異なる領域であっても、位相差検出方式による合焦位置検出を行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は撮像装置に関するものであって、合焦検出に用いる信号を出力する合焦用画素と、被写体像に基づく画像信号を出力する撮像用画素と、を撮像面に備えた撮像素子と、撮像素子に被写体像を結像させる撮影光学系と、撮像素子が撮像した被写体像における撮影光学系が合焦する位置を指定する合焦位置指定手段と、撮像面を含む撮影平面上における撮像素子の位置を制御する制御部と、を有し、制御部は、合焦位置指定手段により指定された合焦位置に対応する撮影平面上の位置に、合焦用画素を配置すべく、撮像素子を移動させる、ことを主な特徴とする。
本発明によれば、指定された合焦させたい領域が、位相差検出用の画素が配置されている領域とは異なる領域であっても、位相差検出方式による合焦位置検出を行うことができる。
本発明に係る撮像装置の例であるデジタルカメラの実施の形態を示す、(a)上面図、(b)正面図、(c)背面図である。 上記デジタルカメラの内部構成を示す機能ブロック図である。 上記デジタルカメラの動作の概要を示すフローチャートである。 上記デジタルカメラが備える撮像素子の画素配置の例を示す正面図である。 上記撮像素子の撮像面の拡大平面図である。 上記撮像素子を構成する画素と、上記デジタルカメラが備える撮像光学系の関係の例を示す図であって、(a)画素配置の一部拡大図、(b)(a)におけるA−A線断面図である。 上記デジタルカメラが備える撮像光学系と水平方向の合焦用画素との関係を説明する図であって、(a)画素配置の一部拡大平面図、(b)(a)におけるA−A線断面図である。 上記デジタルカメラが備える撮像光学系と垂直方向の合焦用画素との関係を説明する図であって、(a)画素配置の一部拡大平面図、(b)(a)におけるA−A線断面図である。 上記デジタルカメラのレンズ鏡胴の固定筒を示す正面図である。 上記デジタルカメラが備えるCMOSステージの分解斜視図である。 上記撮像素子の移動可能範囲と合焦用画素の移動可能範囲の例を示す図である。 上記デジタルカメラにおいて、ユーザが合焦位置を指定したときに設定される合焦位置と、合焦用画素の配置領域の関係の例を示す図である。 上記デジタルカメラにおいて、ユーザが合焦位置を指定したときに設定される合焦位置と、合焦用画素の配置領域の関係の別の例を示す図である。 上記デジタルカメラが備えるLCDモニタの表示面と、ユーザに指定される合焦領域の関係の例を示す図である。 上記デジタルカメラにおいて、ユーザが合焦位置を指定する操作を行った状態の例を示す図である。 上記デジタルカメラにおいて、ユーザが合焦位置を指定する操作を行った状態の別の例を示す図である。 上記デジタルカメラにおける指定合焦位置の設定処理と撮像処理の関係を示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る撮像装置と撮像方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明に係る撮像装置の実施の形態について、図を用いながら説明する。
●撮像装置の全体構成
図1は、本実施の形態に係る撮像装置の例であるデジタルカメラ100の外観を示す、(a)上面図、(b)正面図、(c)背面図である。
図1(a)に示すように、デジタルカメラ100の上面には、レリーズスイッチSW1、モードダイヤルスイッチSW2、サブLCD1、が配設されている。
図1(b)に示すように、デジタルカメラ100の正面には、撮影レンズを含む鏡胴ユニット7、光学ファインダ4、ストロボ発光部3、リモコン受光部6、が配設されている。
図1(c)に示すように、デジタルカメラ100の背面には、電源スイッチSW13、LCDモニタ130、タッチパネル128、AFLED8、ストロボLED9、が配設されている。また、デジタルカメラ100の背面には、広角方向ズームスイッチSW3、望遠方向ズームスイッチSW4、セルフタイマの設定・削除するセルフタイマスイッチSW5、メニュースイッチSW6、上移動・ストロボセットスイッチSW7、が配設されている。また、デジタルカメラ100の背面には、右移動スイッチSW8、ディスプレイスイッチSW9、下移動・マクロスイッチSW10、左移動・画像確認スイッチSW11、OKスイッチSW12、手振れ補正スイッチSW14、が配設されている。また、デジタルカメラ100の側面には、メモリカード/電池装填室の蓋2が配設されている。
●撮像装置の機能ブロック
次に、デジタルカメラ100の内部構成について説明する。図2は、デジタルカメラ100の内部構成を示す機能ブロック図である。プロセッサ104は、デジタルカメラ100の全体を制御する制御部である。プロセッサ104は、A/D変換器10411、第1CMOS信号処理ブロック1041、第2CMOS信号処理ブロック1042、CPUブロック1043、ローカルSRAM1044、を有する。また、プロセッサ104は、USBブロック1045、シリアルブロック1046、撮影画像に対してJPEG圧縮処理およびJPEG伸長処理を行うJPEG・CODECブロック1047、を有する。また、プロセッサ104は、画像データのサイズを補間処理により拡大または縮小するRESIZEブロック1048、画像データを液晶モニタやTVなどの外部表示機器に表示させるためのビデオ信号に変換するTV信号表示ブロック1049、を有する。また、プロセッサ104は、撮影画像データを記録するメモリカードの制御を行うメモリカードコントローラブロック10410、を有する。これら各ブロックは、相互にバスラインで接続されている。
また、プロセッサ104の外部には、RAW−RGB画像データ、YUV画像データ、JPEG画像データを保存するSDRAM103、が配置されている。なお、RAW−RGB画像データは、ホワイトバランス設定や、γ設定が行われた状態の画像データである。YUV画像データは、RAW−RGB画像データに対し輝度データ変換と色差データ変換を行った状態の画像データである。JPEG画像データは、JPEG圧縮された状態の画像データである。SDRAM103は、メモリコントローラ(不図示)、バスラインを介してプロセッサ104に接続されている。
さらに、プロセッサ104の外部には、RAM107、メモリカードスロットにメモリカードが装着されていない場合でも撮影画像データを記憶するための内蔵メモリ120、制御プログラムやパラメータなどを格納するROM108、が配置されている。これらもバスラインによってプロセッサ104に接続されている。
ROM108に格納される制御プログラムは、デジタルカメラ100の電源スイッチSW13が投入されたとき、プロセッサ104のメインメモリ(不図示)にロードされる。プロセッサ104は、ロードされた制御プログラムに従って各部の動作制御を行うと共に、制御データやパラメータ等をRAM107等に一時的に保存させる。
鏡胴ユニット7は、ズームレンズ71aを有するズーム光学系71、フォーカスレンズ72aを有するフォーカス光学系72、絞り73aを有する絞りユニット73、メカシャッタ74aを有するメカシャッタユニット74、からなるレンズ鏡筒を備えている。なお、ズームレンズ71a、フォーカスレンズ72aおよび絞り73aは撮影光学系を構成している。なお、以下の説明において、撮影光学系の光軸をZ軸とし、このZ軸に直交する平面をX-Y平面とする。
ズーム光学系71、フォーカス光学系72、絞りユニット73、メカシャッタユニット74は、ズームモータ71b、フォーカスモータ72b、絞りモータ73b、メカシャッタモータ74bによってそれぞれ駆動されるようになっている。各モータは、モータドライバ75によって駆動される。モータドライバ75は、CPUブロック1043によって制御される。
鏡胴ユニット7の各レンズ系により撮像素子であるCMOS101の撮像面に被写体像が結像される。CMOS101は被写体像を画像信号に変換して出力する撮像素子である。なお、CMOS101の詳細については、後述する。
CPUブロック1043は、音声記録回路1151による音声記録動作を制御する。音声記録回路1151は、マイクAMP1152に接続されている。マイクAMP1152にはマイク1153が接続されている。マイクAMP1152はマイク1153により変換された音声信号を増幅する。音声記録回路1151は、増幅された信号をCPUブロック1043の指令に応じて記録する。
CPUブロック1043は、音声再生回路1161の動作も制御する。音声再生回路1161は、指令により適宜メモリに記憶されている音声信号を再生してオーディオAMP1162に出力する。これにより、スピーカ1163から音声が発せられる。CPUブロック1043は、さらに、ストロボ回路114を制御する。これにより、ストロボ発光部3が発光制御される。
また、CPUブロック1043は、サブCPU109に接続されている。サブCPU109は、サブLCDドライバ111を介してサブLCD1の表示制御を行う。サブCPU109は、さらに、AFLED8、ストロボLED9、リモコン受光部6、操作キーユニット(SW1〜SW14)、およびブザー113に接続されている。
プロセッサ104のUSBブロック1045には、USBコネクタ122が接続されている。シリアルブロック1046には、シリアルドライバ回路1231を介してRS-232Cコネクタ1232が接続されている。
TV信号表示ブロック1049は、LCDドライバ117を介してLCDモニタ130が接続されると共に、ビデオAMP118を介してビデオジャック119が接続されている。メモリカードコントローラブロック10410は、メモリカードスロット121のカード接点に接続されている。
なお、ビデオAMP118は、TV信号表示ブロック1049から出力されたビデオ信号を75Ωインピーダンスに変換するためのアンプである。また、ビデオジャック119は、カメラをTVなどの外部表示機器に接続するためのジャック(接続端子)である。
LCDドライバ117は、LCDモニタ130を駆動すると共に、TV信号表示ブロック1049から出力されたビデオ信号を、LCDモニタ130に表示可能な信号へ変換する処理を行う。LCDモニタ130は、撮影前の被写体の状態を確認するための画像や、また、撮影された画像やメモリカードおよび内蔵メモリ120に記録された画像が表示される液晶ディスプレイである。
LCDモニタ130の表面には、タッチパネル128が配設されている。タッチパネル128は、撮影前の被写体の画像(ライブビュー画像)が表示されている状態で、ライブビュー画像上のユーザが触れた位置を検出するセンサーである。タッチパネル128によって検出された位置は、コントローラ127とシリアルブロック1046を介してプロセッサ104へと入力される。プロセッサ104は、このタッチパネル128から入力された位置に係る情報に基づいて、ライブビュー画像上でユーザが触れた位置に対応するCMOS101の撮像面上の位置を「指定合焦位置」として設定する。
タッチパネル128、コントローラ127、シリアルブロック1046、およびプロセッサ104において指定合焦位置設定処理を実行するソフトウェアにより合焦位置指定手段が構成される。合焦位置指定手段によって設定される「指定合焦位置」に基づいて、後述するように、撮像素子であるCMOS101の位置が制御される。
なお、合焦位置指定手段は、タッチパネル128に代えて、スイッチSW7、スイッチSW8、スイッチSW10、スイッチSW11、により実現してもよい。詳細は後述する。
デジタルカメラ100の本体には、鏡胴ユニット7の一部を構成する固定筒10(図9参照)が設けられている。固定筒10にはCMOSステージ1251が設けられている。このCMOSステージ1251には、撮像素子であるCMOS101が載置されている。このCMOSステージ1251の位置が制御されて、CMOS101がX−Y平面内を移動可能に構成されている。固定筒10およびCMOSステージ1251の詳細な構造については後述する。
CMOSステージ1251は、アクチュエータ1255によって駆動される。アクチュエータ1255は、ドライバ1254によってPWM駆動制御されるモータである。ドライバ1254は、コイルドライブ第1MDとコイルドライブ第2MDとから構成されている。
固定筒10には、デジタルカメラ100の電源スイッチSW13がオフのとき、CMOSステージ1251を中央位置(原点位置、通常位置)に強制的に保持する保持機構1263が設けられている。保持機構1263は、アクチュエータとしてのステッピングモータSTMにより制御される。ステッピングモータSTMは、ドライバ1261によって駆動される。ドライバ1261は、ROM108から入力される制御データによって、ステッピングモータSTMの動作を制御する。
CMOSステージ1251には、位置検出素子1252が取り付けられている。この位置検出素子1252は、CMOSステージ1251の位置を検出する位置検出部としての機能を有する。この位置検出素子1252からの出力は、アンプ1253に入力され、増幅されてA/D変換器10411に入力される。
CMOSステージ1251と、位置検出素子1252と、保持機構1263と、ステッピングモータSTMと、ドライバ1261と、アクチュエータ1255と、ドライバ1254と、ROM108と、ROM108に記憶されている制御プログラムと、により、撮像素子であるCMOS101の位置を制御する制御部が構成される。
また、デジタルカメラ100には、手振れを検出するためのジャイロセンサ1241がピッチ(Pitch)方向とヨー(Yaw)方向との回転を検出可能に設けられている。ジャイロセンサ1241の出力は、ローパスフィルタ兼用のLPF-アンプ1242を介してA/D変換器10411に入力される。
●撮像装置の動作
次に、デジタルカメラ100の動作の例について説明する。図3は、デジタルカメラ100の動作の概要を示すフローチャートである。図3において、各処理ステップは、S1、S2・・・のように表す。デジタルカメラ100は、撮影モードと再生処理モードの少なくとも2つの動作モードを有する。デジタルカメラ100は、撮影モードでは、ライブビュー画像の表示中にメニュー呼び出しを行うことができ、各種設定を変更することができる。また、デジタルカメラ100は、再生処理モードでは、撮影した画像をLCDモニタ130に表示させることができる。
まず、デジタルカメラ100に設定されている動作モードを判断する処理が実行される(S1)。モードダイヤルスイッチSW2によって、動作モードが撮影モードに設定されている場合は(S1のYes)、ライブビュー動作が実行される(S2)。ライブビュー動作とは、CMOS101が撮像した画像を所定のフレームレート(例えば30フレーム毎秒)の動画像としてLCDモニタ130に表示させる動作をいう。このライブビュー動作によってLCDモニタ130に表示される動画像がライブビュー画像である。
次いで、撮影命令の入力有無を判断する処理が実行される(S3)。撮影命令とは、例えば、レリーズスイッチSW1が押下されることをいう。撮影命令が入力された場合(S3のYes)、位相差検出方式による合焦処理とコントラストAF方式による合焦処理によって、フォーカス光学系72が所定のレンズ位置に移動し、被写体に合焦した状態で撮影処理が実行される(S4)。撮影処理(S4)が終了した後、ライブビュー動作(S2)に戻る。撮影命令が入力されない場合(S3のNo)、後述するステップS8に進む。
また、ステップS1において、動作モードが撮影モードに設定されていない場合(S1のNo)、デジタルカメラ100の動作モードが再生モードに設定されているか否かの判断処理が実行される(S5)。モードダイヤルスイッチSW2によって、再生モードに設定されている場合(S5のYes)、撮影画像をLCDモニタ130に表示させる再生処理が実行される(S6)。モードダイヤルスイッチSW2によって、動作モードが再生モードに設定されていない場合(S5のNo)、撮影・再生以外の処理が実行される(S7)。
処理S3、処理S6、処理S7の後、電源スイッチSW13が押下されたか否かの判断処理が実行される(S8)。電源スイッチSW13が押下された場合(S8のYes)、一連の処理を終了する。電源スイッチSW13が押下されていない場合(S8のNo)、処理S1に戻る。
本発明に係る撮像方法は、ライブビュー動作(S2)の実行から、撮影命令の入力まで(S3のYES)の間に、繰り返し実行される。
まず、LCDモニタ130にライブビュー画像が表示されているとき、例えば、ユーザが触れた位置をタッチパネル128によって検出する処理が実行される。次いで、タッチパネル128により検出された位置を、指定合焦位置として設定する処理が実行される。指定合焦位置は、撮影画像に対してユーザが任意に合焦させたい位置である。次いで、設定された指定合焦位置と、CMOS101が備える合焦用画素の配置位置との関係を判定する判定処理が実行される。次いで、判定結果に基づいて、CMOS101の位置移動処理が実行される。この判定処理および位置移動処理の詳細については、後述する。
CMOS101の位置移動処理が実行された後に、位相差検出方式の合焦処理が実行される。位相差検出方式の合焦処理が実行された後、CMOS101を通常位置に移動させる処理が実行されて、その後、コントラスト方式の合焦処理が実行される。
●撮像素子の構造
次に、撮像素子であるCMOS101について説明する。図4は、CMOS101の画素配置の例を示す正面図である。CMOS101は、撮影画像用の信号を出力する撮像用画素150と、位相差検出方式の合焦位置検出に用いる信号を出力する合焦用画素151と、を撮像面に備えている。
CMOS101は、画素が2次元的に複数配列されてなる。そして、2行×2列の4画素のうち、対角位置にG(緑色)の分光感度を有する画素を2つ配置し、R(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置した、ベイヤー配列を採用している。
さらに、8行×8列=64画素を1ブロックとし、水平方向の位相差検出をするために1組のスリットSHAおよびSHBが形成されている合焦用画素151と、垂直方向の位相差検出をするために1組のスリットSVCおよびSVDが形成されている合焦用画素151と、を各ブロックに配置している。図4は、合焦用画素151が配置されている領域の一部を拡大した図である。本実施の形態において、合焦用画素151が配置されている領域内における、CMOS101の各ブロック内の合焦用画素151の配置は共通である。
図5は、CMOS101の撮像面の拡大平面図である。図5において、被写体像光を電気信号に変換する光電変換部152は黒の矩形で示している。この光電変換部152は各画素の最下層に設けられており、すべての画素でほぼ正方形状を有する。図5において、光電変換部152の全体が見えている画素が撮像用画素150である。また、図5に示すように、光電変換部152の上層には電極群154が配置されている。この電極群154によって、光電変換部152から出力される電気信号がF/E-IC102に入力される。
電極群154の一部は、光電変換部152を覆うように延伸され、この延伸部分の一部にスリットSHAおよびSHB、スリットSVCおよびSVDが形成されている。すなわち、スリットSHAおよびSHB、スリットSVCおよびSVDが形成されている合焦用画素151には、被写体からの像光の一部のみが入射する。これによって、視差が生じるので、スリットSHAおよびSHB、スリットSVCおよびSVDを介して合焦用画素151に入射された被写体像光から生じる画像信号を用いることで、位相差検出方式の合焦位置検出が可能となる。
次に、撮影光学系と各画素の関係について説明する。図6は、撮像光学系と、CMOS101を構成する各画素の関係を示す図である。図6(a)は、画素配置の一部拡大平面図、図6(b)は、図6(a)におけるA−A線断面図である。図6(a)に示すように、撮像用画素150と合焦用画素151は隣接して配置されている。
図6(b)に示すように、光電変換部152の上面にはマイクロレンズ162とカラーフィルタ160が配置されている。撮影光学系の射出瞳TL全域を通過した光束は、撮像用画素150に効率的に取り込まれるように構成されている。よって、撮像用画素150の光電変換部152が投影された瞳EPNRMは、撮影光学系の射出瞳TLをほぼカバーする。
図7は、水平方向(X方向)の位相差検出用画素(合焦用画素151)と撮影光学系との関係を説明する図である。図7(a)は、画素配置の一部拡大平面図、図7(b)は、図7(a)におけるA−A線断面図である。
図7(b)に示すように、スリットSHAは、マイクロレンズ162を介して、撮影光学系の射出瞳TLに、瞳EPHAとして投影される。同様に、スリットSHBは、撮影光学系の射出瞳TLに、瞳EPHBとして投影される。すなわち、撮影光学系の射出瞳TLは焦点検出用の一対の瞳EPHAおよびEPHBに分割され、分割された瞳EPHAと瞳OPHBを通過した光束は、スリットSHAを有する合焦用画素151とスリットSHBを有する合焦用画素151において、受光される。
合焦用画素151は、水平方向に規則的に配列されている。スリットSHAを備える複数の合焦用画素151の出力を連ねて生成した第1の像信号と、スリットSHBを備える複数の合焦用画素151の出力を連ねて生成した第2の像信号との像ずれ量を検出することで位相差を検出することができる。これによって、位相差検出方式による被写体像への合焦処理を行うことができる。
図8は、垂直方向(Y方向)の位相差検出用画素(合焦用画素151)と撮像光学系との関係を説明する図である。図8(a)は、画素配置の一部拡大平面図、図8(b)は、図8(a)におけるA−A線断面図である。
図7(b)と同様に、図8(b)においても、スリットSVCは、撮影光学系の射出瞳TL上に、瞳EPVCとして投影される。また、スリットSVDは、撮影光学系の射出瞳TL上に、瞳EPVDとして投影される。すなわち、撮影光学系の射出瞳TLは焦点検出用の一対の瞳EPVCおよびEPVDに分割され、分割された瞳EPVCを通過した光束は、スリットSVCを有する合焦用画素151と、スリットSVDを有する合焦用画素151において、受光される。
合焦用画素151は、垂直方向に規則的に配列されている。スリットSVCを備える複数の合焦用画素151の出力を連ねて生成した第3の像信号と、スリットSVDを備える複数の合焦用画素151の出力を連ねて生成した第4の像信号との像ずれ量を検出することで位相差を検出することができる。これによって、位相差検出方式による被写体像への合焦処理を行うことができる。
以上のように、CMOS101は、合焦用画素151から出力される信号に基づいて、位相差検出方式の合焦を行うことができる。
●撮像素子の移動機構
次に、撮像素子であるCMOS101の位置を制御する制御部について説明する。なお、保持機構1263は鏡胴ユニット7の繰り出しに連動してCMOSステージ1251の解放動作を行い、鏡胴ユニット7の収納に連動してCMOSステージ1251の保持動作を行う。
図9は、鏡胴ユニット7の一部を構成する固定筒10の正面図である。図10は、CMOSステージ1251の分解斜視図である。
図9において、固定筒10は箱形形状で、その内側が鏡胴ユニット7の受入用の収納空間になっている。固定筒10の背面には、全体的に略矩形状の板状のベース部材(不図示)が取り付けられている。固定筒10の内周壁には、鏡胴ユニット7を繰り出し・繰り入れるためのヘリコイド(不図示)が形成されている。固定筒10は少なくとも2つの角部10aと角部10bが切り欠かれている。一方の角部10aは後述するステッピングモータSTMの取り付け部とされている。他方の角部10bは後述するフレキシブルプリント基板20の折り曲げ箇所とされている。
図10に示すようにCMOSステージ1251は、環枠形状のX方向ステージ13と、矩形状のY方向ステージ14と、載置ステージ15と、を有してなる。
X方向ステージ13は、ベース部材に固定されている。このX方向ステージ13には、X方向に延びる一対のガイド軸13aとガイド軸13bが、Y方向に間隔を開けて設けられている。X方向ステージ13には直方体形状の4個の永久磁石16a〜16dが配置されている。
この4個の永久磁石16a〜16dは対向して配置される2個を一対とする。一対の永久磁石16aと永久磁石16bは、X−Y平面内のY方向において、間隔を開けて平行に配置されている。一対の永久磁石16cと永久磁石16dは、X−Y平面内のX方向において、間隔を開けて平行に配置されている。一対のガイド軸13aとガイド軸13bは、一対の永久磁石16aと永久磁石16bを貫通している。なお、CMOSステージ1251のX方向ステージ13の構成は、これに限るものではなく、一対のガイド軸13aとガイド軸13bと、一対の永久磁石16aと永久磁石16bは、併設して設けられていても良い。
Y方向ステージ14は、Y方向に延びる一対のガイド軸14cとガイド軸14dが、X方向に間隔を開けて設けられている。Y方向ステージ14には、X方向に間隔を開けて対向する2個一対の被支承部17aと被支承部17a’、および被支承部17bと被支承部17b’がY方向に間隔を開けて形成されている。各一対の被支承部17aと被支承部17a’、被支承部17bと被支承部17b’は、X方向ステージ13の一対のガイド軸13aとガイド軸13bにそれぞれ可動可能に支承され、これによりY方向ステージ14がX方向に可動可能になっている。
CMOS101は、載置ステージ15に固定されている。載置ステージ15は、X方向に張り出した一対のコイル取付板部15cおよびコイル取付板部15dと、Y方向に張り出した一対のコイル取付板部15aおよびコイル取付板部15bと、を有する。CMOS101は、その載置ステージ15の中央に固定されている。
載置ステージ15には、CMOS101の撮像面と同じ側にY方向に間隔を開けて対向する2個一対の被支承部(符号を略す)がX方向に間隔を開けて形成されている。各一対の被支承部はY方向ステージ14の一対のガイド軸14cとガイド軸14dに可動可能に支承されている。これにより、載置ステージ15は全体としてX−Y方向に可動可能になっている。CMOS101には撮像面と反対側の面に保護板19が貼り付けられている。保護板19には、その中央にテーパ形状の凹所19aが形成されている。
一対のコイル取付板部15cとコイル取付板部15dには、それぞれ偏平かつ渦巻き状のコイル体COL1、コイル体COL1’が貼り付けられている。コイル体COL1とコイル体COL1’は、直列に接続されている。また、一対のコイル取付板部15aとコイル取付板部15bには、それぞれ偏平かつ渦巻き状のコイル体COL2とコイル体COL2’が貼り付けられている。コイル体COL2とコイル体COL2’も直列に接続されている。
コイル体COL1と永久磁石16c、コイル体COL1’と永久磁石16dは、対向位置に配置される。同様に、コイル体COL2と永久磁石16a、コイル体COL2’と、永久磁石16bは、対向位置に配置される。永久磁石16a・16bおよび永久磁石16c・16dと、コイル体COL1・COL1’およびコイル体COL2・COL2’は、撮像素子であるCMOS101をX方向とY方向に移動させるボイスコイルモータであるアクチュエータ1255を構成している。
また、位置検出素子1252として、ホール素子が用いられている。一対のコイル取付板部15c・15dの一方のコイル取付板部15dに、位置検出素子1252としてのホール素子1252aが設けられている。同様に一対のコイル取付板部15a、15bの一方のコイル取付板部15bに、位置検出素子1252としてのホール素子1252bが設けられている。
CMOS101は、フレキシブルプリント基板20を介してF/E-IC102に電気的に接続されている(図2参照)。ホール素子1252a、1252bはフレキシブルプリント基板20を介してオペレーションアンプ1253に電気的に接続されている。各コイル体COL1・COL1’・COL2・COL2’は、ドライバ1254(図2参照)に電気的に接続されている。
以上の構成によりCMOS101は、プロセッサ104によって、撮像光学系の光軸に直交する撮像面を含む平面(撮影平面)において、位置が制御される。このCMOS101の位置制御によって、合焦用画素151の撮影平面上の位置も、プロセッサ104により制御される。
●撮像方法
次に、本発明に係る撮像方法の実施の形態について説明する。図11は、CMOS101の移動可能な範囲と、CMOS101の移動によって合焦用画素151が移動可能な範囲の例を示す図である。図11において、符号1010は、CMOS101の撮像面を示している。また、符号1011は、撮像面1010を含む平面である撮影平面上において、CMOS101が移動可能な範囲(撮像素子移動範囲)を示している。
また、符号1510は、CMOS101の撮像面1010において合焦用画素151が配置されている領域(合焦用画素配置領域)を示している。また、符号1511は、撮像面1010を含む平面である撮影平面上において、合焦用画素配置領域1510が移動可能な範囲(合焦領域移動範囲)を示している。
本実施の形態において、撮像面1010の中心(CMOS101の中心)と撮影レンズ(不図示)の光軸は一致しているものとする。言い換えると、撮像面1010が撮像素子移動範囲1011の中央に位置しているものとする。
また、合焦用画素配置領域1510は、撮像面1010の中央付近に配置されている。合焦用画素配置領域1510の大きさは、例えば撮像面1010の縦方向と横方向それぞれの長さを5等分して25分割(縦5分割、横5分割)した1つの領域の大きさに相当する大きさとする。
また、撮像素子移動範囲1011の大きさは、例えば撮像面1010を均等な面積で25分割した1つ領域の大きさに相当する分だけ、上下左右の各方向に広げた大きさに相当する大きさとする。
また、合焦領域移動範囲1511は、CMOS101が撮像素子移動範囲1011一杯に移動した場合に、合焦用画素151が移動し得る最大範囲を示している。例えば、合焦領域移動範囲1511の大きさは、図11に示すように、撮像面1010を均等な面積で25分割した領域のうち9つ分の領域に相当する大きさである。
なお、本発明において、合焦用画素配置領域1510、合焦領域移動範囲1511、撮像素子移動範囲1011の大きさは、上記の例に限ることはない。
図12および図13は、ユーザによって合焦位置が指定されたときに設定される指定合焦位置と、合焦用画素配置領域1510の関係について説明する図である。ここで指定される「合焦位置」とは、合焦状態における光軸上における撮影レンズの位置ではなく、撮像面1010上においてユーザが合焦させたい位置をいう。
図12は、ユーザに指定された合焦位置が、合焦領域移動範囲1511の右上の角に相当する位置である場合の例である。また、図13は、ユーザに指定された合焦位置が、合焦領域移動範囲1511の左下の角に相当する位置である場合の例である。なお、図12および図13において、ユーザに指定された合焦位置(指定合焦位置)を符号1512として示している。
図12(a)に示すように、指定合焦位置1512は所定の面積を持つ領域として、デジタルカメラ100のプロセッサ104に認識される。図12(a)に示す指定合焦位置1512は、合焦用画素配置領域1510を含む位置ではなく、かつ、合焦領域移動範囲1511の中に含まれる位置である。この場合は、前述したとおりCMOS101の移動を制御する制御部によって、CMOS101を図中の右上方向に移動させる処理が実行される。CMOS101が移動すると、図12(b)に示すように、合焦用画素配置領域1510も右上方向に移動する。所定の移動を完了すると、図12(c)に示すように、指定合焦位置1512に合焦用画素配置領域1510が移動している。これによって、ユーザが指定した合焦位置で位相差方式の合焦処理が行われる。
一方、図13(a)に示すように、指定合焦位置1512が、合焦領域移動範囲1511の左下に相当する位置に設定されたときは、CMOS101を図中の左下方向に移動させる処理が実行される。このCMOS101の移動によって、図13(b)に示すように、合焦用画素配置領域1510も左下方向に移動する。所定の移動が完了すると、図13(c)に示すように、指定合焦位置1512に合焦用画素配置領域1510が移動している。これによって、ユーザが指定した合焦位置で位相差方式の合焦処理が行われる。
ここで、図12および図13に示した例は、説明を簡素化するために、指定合焦位置1512として認識される領域の大きさと、合焦用画素配置領域1510の大きさとを同じ大きさにしている。
ただし、本発明においては、例えば、指定合焦位置1512として認識される領域の大きさが、合焦用画素配置領域1510の大きさよりも大きくても、小さくてもよい。どちらの場合であっても、合焦用画素配置領域1510の中心が、指定合焦位置1512として認識される領域の中心位置にできるだけ近づくように、CMOS101を移動制御すればよい。
次に、合焦位置の指定方法の例について図14から図16を用いて説明する。図14は、デジタルカメラ100の背面に配設されているLCDモニタ130の表示面と、指定合焦位置1512の関係を示す例である。図14は、LCDモニタ130に、合焦用画素配置領域1510に対応する位置を示す合焦位置表示枠200と、合焦領域移動範囲1511に対応する位置を示す合焦領域移動枠201が、表示されている例である。なお、合焦位置表示枠200と、合焦領域移動枠201は、ライブビュー動作時に、ライブビュー画像に重ねて表示されてもよいが、ユーザが任意に、表示の有無を切り替えられる構成としてもよい。
図14は合焦位置が指定される前の合焦位置表示枠200と、合焦領域移動枠201の位置を示している。前述したとおり、LCDモニタ130にはタッチパネル128が設置されている。ユーザがLCDモニタ130の表示面に触れると、タッチパネル128がその位置を検出し、指定合焦位置として設定される。
図15は、ユーザの指AがLCDモニタ130に触れて合焦位置を指定する操作を行った状態の例を示している。図15のように、LCDモニタ130に表示されている合焦領域移動枠201の左下を指Aにより指定した場合、この位置が指定合焦位置1512となる。この指定合焦位置1512に相当する位置に合焦位置表示枠200が表示される。
図15に示す合焦位置の指定操作が行われたとき、図13を用いて説明したとおり、CMOS101が図中の左下に移動して、合焦用画素配置領域1510が合焦位置表示枠200の表示されている位置に対応する位置(指定合焦位置1512)に移動する。
以上説明をしたとおり、ユーザがライブビュー画像上の任意の位置を指定合焦位置1512として指定したとき、その指定合焦位置1512が合焦領域移動範囲1511に含まれる位置であれば、合焦位置表示枠200を移動させ、合わせて合焦用画素配置領域1510が指定合焦位置1512に移動するように、CMOS101を移動させる。
LCDモニタ130に、ライブビュー画像と共に合焦位置表示枠200と合焦領域移動枠201とを表示させることで、ユーザに、撮影領域と共に、指定合焦位置1512と合焦領域移動範囲1511とを把握させることができる、その上で、ユーザに指定された合焦位置に対応する位置に、合焦用画素配置領域1510が移動し、指定された合焦位置に対して位相差方式の合焦処理とコントラスト方式の合焦処理を行うことができる。
図16は、ユーザの指BがLCDモニタ130に触れて合焦位置を指定する操作を行った状態の別の例を示している。図16のように、LCDモニタ130に表示されている合焦領域移動枠201の枠外を指Bにより指定した場合、この位置は、合焦領域移動範囲1511に対応する位置ではないので、指定合焦位置1512として設定はされず、合焦位置表示枠200も移動しない。指定合焦位置1512が設定されないので、CMOS101の移動は行われない。
なお、ユーザがタッチパネル128に触れた位置に対応する領域は、合焦領域移動範囲1511を均等に分割した領域(例えば縦3分割、横3分割の9分割された領域)のうち、最も近い位置にある領域とすればよい。すなわち、ユーザがタッチパネル128に触れた位置に最も近い領域を指定合焦位置1512として認識すればよい。
ここで、合焦位置の指定方法は、タッチパネル128に限ることはない。例えば、ユーザがSW7からSW11を操作してLCDモニタ130に表示されている合焦位置表示枠200を上下左右に移動させて、合焦位置表示枠200が表示されている位置に対応する合焦領域移動範囲1511内の領域を、指定合焦位置1512として設定してもよい。
また、ユーザがタッチパネル128上の特定位置を、指で円を描くように取り囲む操作により指定合焦位置1512を設定してもよい。この場合、合焦領域移動範囲1511を均等に分割された領域(例えば9分割された領域)のうち、操作によって指定された位置の中に含まれる領域を、指定合焦位置1512として認識すればよい。ここでは、例えば、指定合焦位置1512として認識される領域の大きさは、合焦用画素配置領域1510の大きさよりも大きくなる。
次に、指定合焦位置の設定処理と撮像処理の関係について説明する。図17は、指定合焦位置の設定処理と撮像処理の関係を示すタイミングチャートである。図17において「合焦指示」は、レリーズボタンの操作により、ピントを合わせる旨のユーザの指示をいう。ただし、合焦指示がピント合わせの指示のみではなく、撮影指示(撮影命令)であってもよい。
以下、ライブビュー動作(図3のS2)が実行されているときに、図15に示すように、ユーザの指AがLCDモニタ130に触れた場合を例に説明する。この場合、タッチパネル128は、ユーザにより触れられた位置を検出してプロセッサ104に通知する。プロセッサ104は、通知された位置に対応する撮像面1010上の領域を特定し、指定合焦位置1512として設定する。続いて、プロセッサ104は、設定された指定合焦位置1512が、合焦領域移動範囲1511に含まれている領域である否かを判定する。
図15の場合は、指定合焦位置1512は、合焦領域移動範囲1511に含まれている。続いて、プロセッサ104は、この指定合焦位置1512の位置が、撮像面1010上における合焦用画素配置領域1510の位置に当たるか否かを判定する。
図15の場合、指定合焦位置1512の位置は、撮像面1010上における合焦用画素配置領域1510の位置には当たらない。よって、プロセッサ104は、指定合焦位置1512の位置に対応する撮像面1010上の位置へ、合焦用画素配置領域1510が位置するように、CMOSステージ1251を制御して、CMOS101を移動させる(T1)。
CMOS101の位置の移動開始と共に、LCDモニタ130によるライブビュー画像の表示の固定又は停止をする。
ここで、「ライブビュー画像の表示を固定する」とは、ライブビュー画像の更新を止めて最後に表示した画像(最新の画像)を表示し続けることをいう。また、「ライブビュー画像の表示を停止する」とは、LCDモニタ130に画像を表示せずに、LCDモニタ130を消灯する(又は、黒画面を表示する)ことをいう。
CMOS101が移動して、指定合焦位置1512の位置に対応する撮像面1010上の位置に、合焦用画素配置領域1510が移動した後(T2)、位相差検出方式による合焦処理(位相差AF)が実行される。位相差検出方式による合焦処理が実行された後(T3)、CMOS101を通常位置に戻す処理が実行される。CMOS101が通常位置に戻った後(T4)、ライブビュー画像の表示が再開され、フォーカスレンズ72aが駆動されてコントラストAFが実行される。これによって、フォーカスレンズの駆動範囲を狭めた後にコントラストAFを実行することができる。
以上説明した実施の形態によれば、合焦指示がされた指定合焦位置1512と合焦用画素配置領域1510との関係に基づいて、CMOS101を移動させることができる。
このように、デジタルカメラ100は、ユーザに指定された合焦させたい位置が、位相差検出用の画素が配置されている位置とは異なる位置であっても、位相差検出方式による合焦位置検出を行うことができる。
また、CMOS101を移動させるときには、ライブビュー画像の表示を「固定」又は「停止」させるので、CMOS101の移動による乱れたライブビュー画像が表示されることを避けることができる。
また、CMOS101の移動は、ライブビュー画像の停止または固定の後に開始してもよい。これによって、乱れたライブビュー画像が表示されることを、確実に避けることができる。
また、CMOS101の通常位置への移動と、位相差検出方式により検出された合焦位置へのフォーカスレンズ72aの移動は、同時に行なってもよい。これによって、AF処理に要する時間をより短縮することができる。
なお、図16の場合は、指定合焦位置1512が、合焦領域移動範囲1511に含まれていない(合焦領域移動範囲1511の範囲外)ので、CMOS101を移動させても位相差検出方式による合焦位置検出を行うことができない。この場合は、CMOS101を移動させず、位相差検出方式による合焦位置検出を行うことなく、コントラストAF方式による合焦位置検出を行えばよい。
また、以上説明した実施の形態によれば、ライブビュー画像を確認しながら、タッチパネル128上の所定の位置に触れるなど、ユーザが任意かつ容易に合焦位置を指定することができる。これによって、デジタルカメラ100は、より広範囲での位相差検出方式による合焦位置検出と、コントラストAF方式による合焦位置検出を行うことができる。
また、デジタルカメラ100は、CMOSステージ1251を用いることで、手振れ補正処理を行うこともできる。すでに説明をした実施の形態においては、ライブビュー動作(S2)中の手振れ補正処理は行わない。しかし、ライブビュー動作(S2)中に手振れ補正を行う場合には、CMOSステージ1251の位置が時々刻々と変化するため、合焦領域移動範囲1511の位置も時々刻々と変化する。よって、この場合、デジタルカメラ100は、合焦位置の指定操作のタイミングで、合焦領域移動範囲1511の位置および合焦用画素配置領域1510の位置を、CMOSステージ1251の位置から算出し、算出された位置に基づいて、指定合焦位置との位置関係を判定すればよい。
100 デジタルカメラ
101 CMOS
104 プロセッサ
128 タッチパネル
130 LCDモニタ
150 撮像用画素
151 合焦用画素
特開2007−094320 特開2009−244862

Claims (10)

  1. 合焦検出に用いる信号を出力する合焦用画素と、被写体像に基づく画像信号を出力する撮像用画素と、を撮像面に備えた撮像素子と、
    上記撮像素子に被写体像を結像させる撮影光学系と、
    上記撮像素子が撮像した被写体像における上記撮影光学系が合焦する位置を指定する合焦位置指定手段と、
    上記撮像面を含む撮影平面上における上記撮像素子の位置を制御する制御部と、
    を有し、
    上記制御部は、上記合焦位置指定手段により指定された合焦位置に対応する上記撮影平面上の位置に、上記合焦用画素を配置すべく、上記撮像素子を移動させることを特徴とする撮像装置。
  2. 上記合焦用画素は、位相差検出方式の合焦位置検出に用いる信号を出力する画素であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記撮像素子から出力される画像信号に基づく画像が表示される表示部を有し、
    上記合焦位置指定手段は、上記表示部に表示される画像に基づいて、上記撮影平面内における上記撮影光学系が合焦する位置を指定することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 上記制御部は、上記撮像素子を移動させるとき、上記表示部に表示される画像の表示を固定し、
    上記画像の表示が固定された後に、上記撮像素子の移動を行うことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 上記制御部は、上記撮像素子を移動させるとき、上記表示部に表示される画像の表示を停止し、
    上記画像の表示が停止された後に、上記撮像素子の移動を行うことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  6. 上記制御部は、上記合焦用画素が出力する信号に基づいて、上記合焦位置指定手段により指定された位置に対応する上記撮影平面上に上記撮影光学系の焦点が合うように上記撮影光学系の撮像レンズを移動させている間に、上記撮像素子を移動前の位置に戻すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 上記合焦位置指定手段は、上記表示部の表面に配設されたタッチセンサを用いて、上記撮影光学系が合焦する位置を指定することを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 上記合焦位置指定手段は、上記表示部の一部を特定する枠を表示し、上記枠を移動させる操作部材の入力に応じて、上記撮影光学系が合焦する位置を指定することを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 上記制御部は、上記合焦位置指定手段により指定された合焦位置に対応する上記撮影平面上の位置が、上記合焦用画素が移動できる範囲外である場合に、上記撮像素子の移動を行なわないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 合焦位置検出に用いる信号を出力する合焦用画素と、被写体像に基づく画像信号を出力する撮像用画素と、を撮像面に備えた撮像素子と、上記撮像素子に被写体像を結像させる撮影光学系と、上記撮像面を含む撮影平面上における上記撮像素子の位置を制御する制御部と、を有する撮像装置における撮像方法であって、
    上記撮像素子が撮像した被写体像における上記撮影光学系が合焦する位置を指定する合焦位置指定工程を備え、
    上記制御部は、上記合焦位置指定工程により指定された合焦位置に対応する上記撮影平面上の位置に、上記合焦用画素を配置すべく、上記撮像素子を移動させることを特徴とする撮像装置における撮像方法。
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