JP2014084611A - 埋設杭の引き抜き装置 - Google Patents

埋設杭の引き抜き装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014084611A
JP2014084611A JP2012233484A JP2012233484A JP2014084611A JP 2014084611 A JP2014084611 A JP 2014084611A JP 2012233484 A JP2012233484 A JP 2012233484A JP 2012233484 A JP2012233484 A JP 2012233484A JP 2014084611 A JP2014084611 A JP 2014084611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
buried pile
buried
drilling
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012233484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5631371B2 (ja
Inventor
Takaaki Yoshida
貴昭 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Corp filed Critical Toa Corp
Priority to JP2012233484A priority Critical patent/JP5631371B2/ja
Publication of JP2014084611A publication Critical patent/JP2014084611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5631371B2 publication Critical patent/JP5631371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

【課題】引き抜き穴21の削孔時に、埋設杭11の外周の土や玉石を排土し、埋設杭11を簡単かつ確実に引き抜くことのできる装置を提供すること。
【解決手段】削孔ケーシング15は、下端部の掘削用ケーシング15aと連結用ケーシング15bからなり、この掘削用ケーシング15aに設けた噴射ノズル17と掘削ビット16により液体を噴射しつつ埋設杭11の周りを回転して引き抜き穴21を削孔し、この引き抜き穴21の削孔後に埋設杭11を引き抜くようにした埋設杭の引き抜き装置において、前記掘削用ケーシング15aを構成する円筒体36の内壁の下端から上端まで連続して又は間欠的に、前記埋設杭11に付着した土砂を剥離するための螺旋状に突出した排土用突条27を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、地中に埋設してある埋設杭を簡単かつ確実に引き抜くことのできる埋設杭の引き抜き装置に関するものである。
従来から地盤10に埋設された埋設杭11を引き抜くには、図6に示すような工法で行われていた。
(a)埋設されている埋設杭11の位置を確認し、バックホウ12で穴13を掘削して、埋設杭11の頭出しを行う。
(b)穴13の掘削深度が深く、地盤10が崩壊し易い場合は、後述の削孔ケーシング15より大きな径の表層ケーシング14を設置する。
(c)表層ケーシング14内の杭頭に削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15aをセットし、所定の深度まで連結用ケーシング15bを順次連結しながら回転して掘削ビット16の先端刃で埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔する。このとき、先端刃の近くから液体を噴射する。削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15aに、所定の深度まで連結用ケーシング15bを順次連結したり、削孔後に切り離すときには、図5に示す高所作業車が使用される。この高所作業車は、無端帯車のベースマシン23にブーム24とガイド柱25を設けて、削孔ケーシング15をガイド柱25に沿って掘進するもので、削孔ケーシング15の上端部に掘進機26が取り付けられる。
(d)削孔ケーシング15で埋設杭11下端部まで引き抜き穴21を削孔したら、削孔ケーシング15を地上まで引き抜く。このとき、噴射ノズル17からの泥水で引き抜き穴21の孔壁の崩壊を防止する。
(e)引き抜かれた削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15a部分に引き抜きワイヤ18が引き掛けられる。
(f)再度削孔ケーシング15を引き抜き穴21に挿入し、引き抜きワイヤ18の先端の玉掛け部19を埋設杭11の途中にセットし、削孔ケーシング15だけを引き抜き穴21から引き抜く。
(g)埋設杭11を、玉掛けした引き抜きワイヤ18により前記ベースマシン23で引き抜く。地盤10には、引き抜いた跡に空洞20が形成される。
(h)空洞20にバックホウ12にて埋め戻し砂22を投入して埋め戻しを行う。
(i)埋め戻し後、表層ケーシング14を撤去して埋設杭11の引き抜きを完了する。
以上のような埋設杭11の引き抜く工法において、地盤10を泥水状態にするため、大量の泥水やベントナイトの懸濁水などの削孔水を使用すると、大量の削孔水を送り込むための設備が必要になるとともに、埋め戻した時にセメントなどの固化剤が希釈化されて地盤の強度が低下するおそれがあるので、代わりに発砲水を噴射するという工法が提案されている(特許文献1)。
また、埋設杭11の外周に削孔ケーシング15で引き抜き穴21を削孔する際に、削孔ケーシング15の外周に螺旋羽根を設けてこの削孔ケーシング15を正回転しながら埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔し、この引き抜き穴21が埋設杭11の底に達したら螺旋羽根付き削孔ケーシング15を逆回転しながら引き抜く。また、削孔ケーシング15の内側には、突片を設けて削孔ケーシング15の引き上げの際に埋設杭11の泥をかき落とす、という工法が記載されている(特許文献2)。
特開2012−122197号公報 特開2007−138544号公報
特許文献1に示す工法では、大量の削孔水を送り込む代わりに発砲水を噴射し、埋め戻した時にセメントなどの固化剤が希釈化されて地盤の強度が低下しないようにしている。
しかし、この工法では、引き抜き穴21を削孔しても埋設杭11の周りに土や玉石が固く付着したままであり、埋設杭11を引き抜くのに極めて大きな力を出力可能な大型の引き抜き機を必要とし、このような大型機械を現場に搬入したり、搬出するのに煩雑な作業となるという問題があった。
また、埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔しただけでは、削孔ケーシング15を抜いたとき引き抜き穴21が崩れて元の状態に埋まってしまい、埋設杭11が抜けにくくなる。
特許文献2に示す工法では、外周に螺旋羽根を有する削孔ケーシング15を正回転しながら埋設杭11の周り侵入させ、削孔ケーシング15が埋設杭11の底に達したら螺旋羽根付き削孔ケーシング15を逆回転しながら引き抜くものであるが、この工法では、削孔ケーシング15の下端部に掘削ビット16がなく、削孔ケーシング15の正回転時に削孔ケーシング15が埋設杭11の周りの地盤に食い込みながら削孔するため、埋設杭11の直径の6〜7倍の大きな穴を掘らなければならず、無駄な削孔工事となる。また、削孔ケーシング15の内側に突片を設けて削孔ケーシング15の引き上げの際に埋設杭11の泥をかき落とすとしているが、削孔ケーシング15の内側に突片を付けだけでは十分に埋設杭11の泥をかき落とすことはできない。
本発明は、特に、H形鋼などの複雑な形状の埋設杭11を引き抜くための引き抜き穴21の削孔時に、埋設杭11の外周の土や玉石を排土し、埋設杭11を簡単かつ確実に引き抜くことのできる埋設杭の引き抜き装置を提供することを目的とするものである。
本発明による埋設杭の引き抜き装置は、削孔ケーシング15は、下端部の掘削用ケーシング15aとこの掘削用ケーシング15aに連結される連結用ケーシング15bからなり、この掘削用ケーシング15aに設けた噴射ノズル17と掘削ビット16により液体を噴射しつつ埋設杭11の周りを回転して引き抜き穴21を削孔し、この引き抜き穴21の削孔後に埋設杭11を引き抜くようにした埋設杭の引き抜き装置において、前記掘削用ケーシング15aを構成する円筒体36の内壁に、前記埋設杭11に付着した土砂を剥離するための螺旋状に突出した排土用突条27を設けたことを特徴とする。
埋設杭11の周りの排土を効率よく行うために、排土用突条27は、掘削用ケーシング15aの内壁の下端から上端まで連続して又は間欠的に設けられ、この排土用突条27の傾斜角度は、削孔ケーシング15の地盤10への侵入する螺旋角度より小さくなるように設定する。
引き抜き穴21の外形を大きくするために連結用ケーシング15bの外周にも螺旋状に突出した排土用突条35を形成してもよい。
請求項1記載の発明によれば、削孔ケーシングは、掘削用ケーシングとこの掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングからなり、この掘削用ケーシングに設けた噴射ノズルと掘削ビットにより液体を噴射しつつ埋設杭の周りを回転して引き抜き穴を削孔し、この引き抜き穴の削孔後に埋設杭を引き抜くようにした埋設杭の引き抜き装置において、前記掘削用ケーシングを構成する円筒体の内壁に、前記埋設杭に付着した土砂を剥離するための螺旋状に突出した排土用突条を設けたので、埋設杭がH形鋼のように外形に凹凸のあるような複雑な形状であっても効率よく埋設杭に付着する土砂を排土することができる。そのため、掘削用ケーシングとの共回りをなくして埋設杭の引き抜きが容易になる。
請求項2記載の発明によれば、排土用突条は、掘削用ケーシングの内壁の下端から上端まで連続して又は間欠的に設けられ、この排土用突条の傾斜角度は、削孔ケーシングの地盤への侵入する螺旋角度より小さくなるように設定したので、埋設杭に付着する土砂の排土がより効率的に行える。
請求項3記載の発明によれば、排土用突条は、掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングの内壁にも形成したので、埋設杭に付着する土砂の排土がなお一層効率的に行える。
請求項4記載の発明によれば、連結用ケーシングの外周に引き抜き穴の外形を大きくするための螺旋状に突出した排土用突条を形成したので、掘削用ケーシングの削孔後の引き抜きが容易になる。
請求項5記載の発明によれば、噴射ノズルから噴射する液体は、ベントナイトを水で希釈し、かつ、気泡を混合したものからなるので、削孔後の引き抜き穴の内壁が崩壊するのを防止し、掘削用ケーシングの引き戻しと、埋設杭の引き抜きが容易になる。
本発明による埋設杭の引き抜き装置の実施例1を示すもので、(a)は、掘削用ケーシング15aの縦断面図、(b)は、掘削用ケーシング15aの平面図である。 本発明による埋設杭の引き抜き装置の実施例2を示すもので、(a)は、掘削用ケーシング15aの縦断面図、(b)は、排土用突条27の模式的な斜視図である。 本発明による埋設杭の引き抜き装置の実施例3を示す掘削用ケーシング15aの正面図である。 本発明による削孔ケーシング15の回転数と排土用突条27の螺旋角度の関係を示すもので、(a)は、削孔ケーシング15が10回転したときと、5回転したときの螺旋角度の説明図、(b)は、削孔ケーシング15の貫入速度と螺旋角度の関係を示す説明図である。 (a)は、引き抜き穴21を削孔するときに使用される一般的な高所作業車の正面図、(b)は、埋設杭11がH形鋼であるときの引き抜き穴21との説明図である。 従来から採用されている埋設杭11の引き抜きの工程図である。
本発明による埋設杭の引き抜き装置は、削孔ケーシング15は、下端部の掘削用ケーシング15aとこの掘削用ケーシング15aに連結される連結用ケーシング15bからなり、この掘削用ケーシング15aに設けた噴射ノズル17と掘削ビット16により液体を噴射しつつ埋設杭11の周りを回転して引き抜き穴21を削孔し、この引き抜き穴21の削孔後に埋設杭11を引き抜くようにした埋設杭の引き抜き装置において、前記掘削用ケーシング15aを構成する円筒体36の内壁に、前記埋設杭11に付着した土砂を剥離するための螺旋状に突出した排土用突条27を設ける。
排土用突条27は、掘削用ケーシング15aの内壁の下端から上端まで連続して設けてもよいし、また、90度設けたら360度設けずにさらに90度設けることを繰り返して間欠的に設けてもよい。この排土用突条27の傾斜角度は、削孔ケーシング15の地盤10への侵入する螺旋角度より小さくなるように設定することで排土をより効果的に行わせることができる。
排土用突条27は、掘削用ケーシング15aに連結される連結用ケーシング15bの内壁にも形成してもよい。また、連結用ケーシング15bの外周に引き抜き穴21の外形を大きくするための螺旋状に突出した排土用突条35を形成してもよい。
噴射ノズル17から噴射する液体は、ベントナイトを水で希釈し、かつ、気泡を混合したものを使用することで引き抜き穴の内壁が崩れるのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施例1を図面に基づき説明する。
図1において、削孔ケーシング15は、先端部の掘削用ケーシング15aと、この掘削用ケーシング15aに連結される連結用ケーシング15bとからなる。本発明による掘削用ケーシング15aは、その内壁に排土用突条27を有することを特徴としている。
削孔ケーシング15は、図5に示すように、先端部の掘削用ケーシング15aに連結用ケーシング15bが埋設杭11の長さに応じて順次連結される。
前記本発明による掘削用ケーシング15aは、埋設杭11が幅300mm程度までであれば、直径700mm、高さ1000mm、厚さ9mm程度の金属製の円筒体36の内部に、幅20mm程度の排土用突条27を溶接等で取り付けたものを主体とし、前記円筒体36の下端部には、例えば60度の間隔で先端刃を有する掘削ビット16が固定的に取り付けられている。また、円筒体36の上端部には、前記連結用ケーシング15bの連結リング28と連結するための連結リング28が設けられている。排土用突条27の幅は、回転時の抵抗があまり大きくならず、埋設杭11の排土効果が上がるように決定される。
前記排土用突条27の螺旋角度θは、削孔ケーシング15の貫入速度V及び回転数Nによって設定される。さらに詳しくは、例えば、図4に示すように、掘削用ケーシング15aの直径が700mm、長さが1000mmとしたとき、全周囲の長さが2199mmとなる。回転数が5rpmで、貫入速度が1.0m/minであれば、削孔時の螺旋角度は、5.20度となる。ここで、排土用突条27のθを5.20度とすると、削孔された孔の壁面には、螺旋状の溝が形成されるだけで、排土の効果が小さくなる。
そこで、回転数が5rpmで、貫入速度が1.0m/minのときの排土用突条27の角度θは、5.20度より小さな値に設定する。
同様にして、図4に示すように、回転数が5rpmで、貫入速度が2.0m/minのときの排土用突条27の角度θは、10.40度より小さな値に設定し、回転数が10rpmで、貫入速度が1.0m/minのときの排土用突条27の角度θは、2.60度より小さな値に設定し、回転数が10rpmで、貫入速度が2.0m/minのときの排土用突条27の角度θは、5.20度より小さな値に設定し、回転数が20rpmで、貫入速度が1.0m/minのときの排土用突条27の角度θは、係止突片30度より小さな値に設定し、回転数が20rpmで、貫入速度が2.0m/minのときの排土用突条27の角度θは、2.60度より小さな値に設定する。
以上は、例示であってこれらの数値に限定されるものではなく、地盤10の性質、埋設杭11の形状や太さ等によって適宜決定される。
前記削孔ケーシング15の外周には、垂直方向に1本、又は180度間隔で2本の高圧ホース32が取り付けられる。この高圧ホース32は、掘削用ケーシング15a、連結用ケーシング15b毎に取り付けられ、掘削用ケーシング15aと連結用ケーシング15bを連結するときに高圧ホース32も連結される。掘削用ケーシング15aにおける高圧ホース32の下端部は、噴射ノズル17となっている。前記高圧ホース32を、掘削用ケーシング15aと連結用ケーシング15bの外周に取り付けるために、図1(b)及び図3に示すように、連結リング28、掘削用ケーシング15a、連結用ケーシング15bのそれぞれの外周にアングル材などでホースガイド溝33を形成し、このホースガイド溝33内に高圧ホース32を収納し、削孔時の保護のためにホースカバー34を被せる。掘削用ケーシング15aと連結用ケーシング15bを連結するには、掘削用ケーシング15aの係止溝29に連結用ケーシング15bの係止突片30を嵌め込み回動し、係止溝29に回り止め板31を圧入固着する。固着したら連結用ケーシング15bの高圧ホース32と掘削用ケーシング15aの高圧ホース32とをねじで連結する。
以上のような構成による作用を説明する。
図6(a)(b)に示すように、埋設されている埋設杭11の位置を確認し、穴13を掘削して、埋設杭11の頭出しを行い、穴13の掘削深度が深く、地盤10が崩壊し易い場合は、表層ケーシング14を設置する。頭出しをした埋設杭11の傍に図5に示すように、高所作業車38のガイド柱25を垂直に設置し、表層ケーシング14内の杭頭に削孔ケーシング15の掘削用ケーシング15aをセットし、所定の深度まで連結用ケーシング15bを順次連結しながら回転して掘削ビット16の先端刃で埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔する。このとき、先端刃の近くの噴射ノズル17から液体を噴射する。
この液体は、ベントナイトを水で1000倍程度に希釈したものが地上のタンクに貯留されており、削孔ケーシング15の上端部までポンプで汲み上げ、スイベル37から2股に分かれた高圧ホース32で噴射ノズル17に送り込む。スイベル37の位置が高いので、噴射ノズル17では十分な水圧がかかるが、必要に応じて高圧で送り出して噴射ノズル17から噴射する。この液体に気泡を混合すれば、気体の注入量を減らして地盤の強度を低下しないようにする。気泡を混合することで、削孔した壁面が崩れるのを防止し、掘削作業をやり易くする。
掘削用ケーシング15aで埋設杭11の周りの削孔を開始すると、円筒体36の内側に形成されている排土用突条27で埋設杭11に付着している土砂を剥離する。掘削用ケーシング15aが回転数5rpm、貫入速度1.0m/minであると、掘削用ケーシング15aは、螺旋角度5.20度で侵入する。そこで、排土用突条27の傾斜角度θを掘削用ケーシング15aの侵入時の螺旋角度5.20度と異なる角度、例えば、4.0〜5.0度程度の小さな角度に設定しておくと、埋設杭11の周りから土砂が排土される。排土用突条27の傾斜角度θを螺旋角度の5.20度より大きな5.5〜6.0度程度とするようにしてもよい。
このようにして埋設杭11の周りに引き抜き穴21を削孔しつつ埋設杭11の土砂を排土し、掘削用ケーシング15aの連結リング28に連結用ケーシング15bの連結リング28を連結ながら埋設杭11の先端まで削孔する。掘削用ケーシング15aが埋設杭11の先端に到達したら、逆回転して埋設杭11の周りの土砂を排土しつつ上部の連結用ケーシング15bを順次解体しながら掘削用ケーシング15aを地上まで引き上げる。
削孔ケーシング15の外周の高圧ホース32は、ホースガイド溝33に収納され、ホースカバー34で保護されているので削孔ケーシング15による削孔作業中に損傷することはない。
削孔された引き抜き穴21は、掘削用ケーシング15aの掘削ビット16により形成されたままではなく、排土用突条27で埋設杭11の周りの土砂を崩しながら排土しているので、削孔ケーシング15と埋設杭11が共周りすることがなくなり、埋設杭11が抜けやすくなる。また、抜いた埋設杭11が長いときは、適当な長さに切断しながら引き抜きができ、高所作業車38も埋設杭11より低いものであってもよい。
図1に示す前記実施例では、排土用突条27は、掘削用ケーシング15aの内部上端から下端まで連続して形成したが、これに限られるものではなく、図2(a)(b)に示すように、180度排土用突条27を形成したら360度は形成せず、次の180度形成するというように、一定間隔で間欠的に形成してもよい。排土用突条27の形成角度と形成しない割合はこの例に限られるものではない。
前記実施例では、掘削用ケーシング15aの内壁だけに排土用突条27を形成したが、連結用ケーシング15bの内壁にも排土用突条27を形成してもよい。
前記実施例では、掘削用ケーシング15aと連結用ケーシング15bの内壁だけに排土用突条27を形成したが、掘削用ケーシングの削孔後の引き抜きが容易にするために、図3に示すように、掘削用ケーシング15aの外壁にも排土用突条35を形成してもよい。この排土用突条35の螺旋角度は、内壁の排土用突条27の螺旋角度と同一でもよいし、異ならせてもよい。
10…地盤10¥、11…埋設杭、12…バックホウ、13…穴、14…表層ケーシング、15…削孔ケーシング、15a…掘削用ケーシング、15b…連結用ケーシング、16…掘削ビット、17…噴射ノズル、18…引き抜きワイヤ、19…玉掛け部、20…空洞、21…引き抜き穴、22…埋め戻し砂、23…ベースマシン、24…ブーム、25…ガイド柱、26…掘進機、27…排土用突条、28…連結リング、29…係止溝、30…係止突片、31…回り止め板、32…高圧ホース、33…ホースガイド溝、34…ホースカバー、35…排土用突条、36…円筒体、37…スイベル、38…高所作業車。

Claims (5)

  1. 削孔ケーシングは、掘削用ケーシングとこの掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングからなり、この掘削用ケーシングに設けた噴射ノズルと掘削ビットにより液体を噴射しつつ埋設杭の周りを回転して引き抜き穴を削孔し、この引き抜き穴の削孔後に埋設杭を引き抜くようにした埋設杭の引き抜き装置において、前記掘削用ケーシングを構成する円筒体の内壁に、前記埋設杭に付着した土砂を剥離するための螺旋状に突出した排土用突条を設けたことを特徴とする埋設杭の引き抜き装置。
  2. 排土用突条は、掘削用ケーシングの内壁の下端から上端まで連続して又は間欠的に設けられ、この排土用突条の傾斜角度は、削孔ケーシングの地盤への侵入する螺旋角度より小さくなるように設定したことを特徴とする請求項1記載の埋設杭の引き抜き装置。
  3. 排土用突条は、掘削用ケーシングに連結される連結用ケーシングの内壁にも形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の埋設杭の引き抜き装置。
  4. 連結用ケーシングの外周に引き抜き穴の外形を大きくするための螺旋状に突出した排土用突条を形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の埋設杭の引き抜き装置。
  5. 噴射ノズルから噴射する液体は、ベントナイトを水で希釈し、かつ、気泡を混合したものからなることを特徴とする請求項1記載の埋設杭の引き抜き装置。
JP2012233484A 2012-10-23 2012-10-23 埋設杭の引き抜き装置 Active JP5631371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012233484A JP5631371B2 (ja) 2012-10-23 2012-10-23 埋設杭の引き抜き装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012233484A JP5631371B2 (ja) 2012-10-23 2012-10-23 埋設杭の引き抜き装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014084611A true JP2014084611A (ja) 2014-05-12
JP5631371B2 JP5631371B2 (ja) 2014-11-26

Family

ID=50787960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012233484A Active JP5631371B2 (ja) 2012-10-23 2012-10-23 埋設杭の引き抜き装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5631371B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106703034A (zh) * 2017-01-20 2017-05-24 中铁十二局集团第七工程有限公司 旋转钻机配合套管钻头拔桩施工装置及方法
CN108277804A (zh) * 2018-01-31 2018-07-13 上海交大海科检测技术有限公司 用于海洋废弃油井平台管切割的下沉定位装置及方法
JP2021038559A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 株式会社タケミ企画 ファーストチューブ及びこれを用いた地中障害物の除去方法
JP2021042580A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 鹿島建設株式会社 掘削装置およびモノパイル基礎の施工方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615121A (ja) * 1984-06-19 1986-01-10 Kajima Corp 既設杭の引抜き工法
JPH0782744A (ja) * 1993-09-13 1995-03-28 Toshihiko Fujii 杭抜き工法及び同工法に使用するケーシングパイプ
JPH07216885A (ja) * 1994-02-08 1995-08-15 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd ケーシングチューブ
JP3101153U (ja) * 2003-10-21 2004-06-03 株式会社狩野重機 杭抜き装置
JP2007138544A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Marui Kiso:Kk 既設杭の引抜き工法
JP2012122197A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Yokohama Wright Industries Co Ltd 埋設杭の引抜き方法、及び発泡水生成装置
JP2012241329A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Takuma Uchida 既設杭を撤去する工法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615121A (ja) * 1984-06-19 1986-01-10 Kajima Corp 既設杭の引抜き工法
JPH0782744A (ja) * 1993-09-13 1995-03-28 Toshihiko Fujii 杭抜き工法及び同工法に使用するケーシングパイプ
JPH07216885A (ja) * 1994-02-08 1995-08-15 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd ケーシングチューブ
JP3101153U (ja) * 2003-10-21 2004-06-03 株式会社狩野重機 杭抜き装置
JP2007138544A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Marui Kiso:Kk 既設杭の引抜き工法
JP2012122197A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Yokohama Wright Industries Co Ltd 埋設杭の引抜き方法、及び発泡水生成装置
JP2012241329A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Takuma Uchida 既設杭を撤去する工法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106703034A (zh) * 2017-01-20 2017-05-24 中铁十二局集团第七工程有限公司 旋转钻机配合套管钻头拔桩施工装置及方法
CN108277804A (zh) * 2018-01-31 2018-07-13 上海交大海科检测技术有限公司 用于海洋废弃油井平台管切割的下沉定位装置及方法
JP2021038559A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 株式会社タケミ企画 ファーストチューブ及びこれを用いた地中障害物の除去方法
JP2021042580A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 鹿島建設株式会社 掘削装置およびモノパイル基礎の施工方法
JP7248545B2 (ja) 2019-09-11 2023-03-29 鹿島建設株式会社 掘削装置およびモノパイル基礎の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5631371B2 (ja) 2014-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5631371B2 (ja) 埋設杭の引き抜き装置
JP6343445B2 (ja) 土留め壁の構築方法
JP2009256999A (ja) 既設中空杭の杭抜き工法
JP5191040B2 (ja) 杭頭余盛コンクリートの処理装置
JP2007332559A (ja) 既設地中杭の撤去方法
JP4947724B2 (ja) 立坑の坑口装置
JP6710121B2 (ja) 曲がり削孔式薬液注入工法による地盤改良工法
JP4374338B2 (ja) 杭の撤去装置
KR101442822B1 (ko) 직천공 강관 보강 그라우팅 장치 및 이를 이용한 수평 고압분사 터널 보강 그라우팅 방법
CN104631479B (zh) 换土搅拌的止水帷幕的施工方法
JP3940735B2 (ja) 土留め工法
JP6807285B2 (ja) 地盤改良体の造成方法およびケーシングパイプ
JP5875849B2 (ja) 噴射攪拌地盤改良工法
JP2681760B2 (ja) 打設鋼管杭内の土砂除去装置及び該鋼管杭内の土砂除去方法
JP2014163213A (ja) 既存杭の撤去工法
JP5506880B2 (ja) 杭状物施工方法
JP2007138544A (ja) 既設杭の引抜き工法
JP2010106462A (ja) 掘削方法及び杭状物施工方法
JP5573235B2 (ja) 噴射攪拌装置及び地盤改良方法
JP2011196023A (ja) 杭施工方法、杭施工装置および地盤施工用杭
JP4781195B2 (ja) 打込材の打設方法及び先行掘削用打込材
JP6408948B2 (ja) 遮水壁の構築方法
JP2006152745A (ja) 矩形掘進機
JP6338088B2 (ja) 液状化対策用ドレーンの構築方法
JP5607944B2 (ja) 掘削ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140326

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140514

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5631371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250