JP5191040B2 - 杭頭余盛コンクリートの処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、場所打ちコンクリート杭の杭頭部に形成される余盛コンクリートを固化前に処理して、その後の杭頭部の処理を容易にするための装置に関するものである。
場所打ちコンクリート杭は、予め地中に掘削孔を設け、この掘削孔内に鉄筋等を配設した後に掘削孔内にコンクリートを打設して、地中にコンクリート杭を形成するものである。この場所打ちコンクリート杭を形成する工程では、掘削孔内に泥水等を充填した後に、水中で生コンクリートを打設する。このため、コンクリート中に泥水や掘削クズ(スライム)等が混ざって強度低下を引き起こすおそれがあり、杭頭部に余盛コンクリートを打設して、所定時間経過後に余盛コンクリートを除去している。
上述したように、余盛コンクリートには泥水や掘削クズが混ざっているため、コンクリート杭の本体部分と比較して若干強度が低下している可能性がある。しかし、若干の強度低下があったとしても、おしなべて強度は高い。
このため、コンクリートが固化した後に、ブレーカ等を用いて余盛コンクリートを除去する方法では、騒音や振動が発生し、周囲の環境に悪影響を及ぼすおそれがある。また、杭頭部に鋼製のキャップを挿入して解体を容易にする方法などがあるが、コストが上昇するばかりでなく、さらなる産業廃棄物が発生するという問題があった。
そこで、従来、場所打ちコンクリート杭の杭頭部に形成される余盛コンクリートのはつり処理を容易に行うための技術が種々提案されている。例えば、杭頭部の余盛コンクリートを破砕して、はつり作業の効率を向上させるための杭頭処理方法が開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載された技術は、コンクリート固化前に杭頭部の余盛コンクリートに注入管を挿入し、この注入管の先端部に設けた孔から空気を注入してコンクリートの強度を低下させることにより、余盛コンクリートの強度を低下させることができるとしている。
また、場所打ちコンクリート杭の杭頭部に、はつり処理が容易となるような低強度の余盛コンクリートを形成するための処理用治具が開示されている(特許文献2参照)。この特許文献2に記載された技術は、余盛コンクリートにエアーを噴出させるための複数の噴出口が設けられたエアー噴射体と、このエアー噴射体を掘削孔内の余盛コンクリート形成予定位置に吊り下げておくための吊下具と、掘削孔の外側から余盛コンクリート形成予定位置に水を供給するための給水管とを備えた構成となっている。そして、エアーパイプを介して圧縮エアーをエアー噴射体に供給し、噴出口からエアーを噴射させてエアー噴射体の近傍を攪拌し、コンクリートとベントナイト溶液とを混合させることにより、余盛コンクリートの強度を低下させることができるとしている。
特開2001−288743号公報 特開2001−172962号公報
上記特許文献1に記載された技術は、コンクリート固化前に杭頭部の余盛コンクリートに空気を注入することにより、余盛コンクリートの強度を低下させようとするものである。しかし、ただ単に余盛コンクリートに空気を注入しただけでは、セメント成分が残っているため、コンクリートの強度を十分に低下させることができるとは言い難かった。
また、上記特許文献2に記載された技術は、掘削孔の外側から余盛コンクリート形成予定位置に水を供給するとともに、エアーを噴射してコンクリートとベントナイト溶液を混合させるものである。しかし、ただ単にエアーを噴射してコンクリートとベントナイト溶液を混合させようとしても、周辺部までエアーが届かずに、杭頭部の全体にわたってコンクリートの強度を十分に低下させることができるとは言い難かった。
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、場所打ちコンクリート杭の杭頭部に形成される余盛コンクリートを固化前に処理して、コストダウンを図るとともに、産業廃棄物の排出量を減少させて環境負荷を低減することが可能な杭頭余盛コンクリートの処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。すなわち、本発明に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置は、場所打ちコンクリート杭の杭頭部に形成される余盛コンクリートを固化前に処理するための装置であって、余盛コンクリート内に挿入する挿入管と、挿入管の内部に配設された高圧水供給管及び高圧空気供給管と、高圧水供給管に高圧水を供給する高圧水供給装置と、高圧空気供給管に高圧空気を供給する高圧空気供給装置とを備えている。そして、挿入管は、その先端部に高圧水を噴射する高圧水噴出口及び高圧空気を噴射する高圧空気噴出口が組となって設けられると共に、その先端部付近が螺旋状に湾曲していることを特徴とするものである。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置を用いて余盛コンクリートの処理を行うには、掘削孔内に打設したコンクリートが固化する前に、余盛コンクリート内に挿入管を挿入する。そして、高圧水供給装置により高圧水供給管に高圧水を供給するとともに、高圧空気供給装置により高圧空気供給管に高圧空気を供給すると、高圧水噴出口から高圧水が噴射するとともに、高圧空気噴出口から高圧空気が噴射する。
また、先端部付近が螺旋状に湾曲した挿入管は、当該螺旋状の先端部を補強する円筒管や円形螺旋板を備える構成とすることが可能である。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、挿入管の先端部が余盛コンクリートの中心部よりも外周側に位置するため、大口径(例えば100cm以上の口径)の場所打ちコンクリート杭を形成する場合であっても、周辺部分にまで高圧空気及び高圧水が到達する。この際、螺旋部分は円筒管や円形螺旋板により補強される。
また、先端部付近が螺旋状に湾曲している挿入管は、軸状の挿入管の上部から分岐して当該軸状の挿入管の周囲を取り囲むように配設することが可能である。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、挿入管を杭頭余盛コンクリートに貫入する際に、軸状の挿入管を回転中心として、螺旋状の挿入管が軸回りに回転するので、貫入性を向上させることができる。
また、軸状の挿入管の先端部は、螺旋状の挿入管の先端部よりも下方に位置させることが好ましい。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、杭頭余盛コンクリート内において、まず初めに軸状の挿入管が貫入され、続いて軸状の挿入管を回転中心として螺旋状の挿入管が軸回りに回転しながら貫入するので、挿入管の直進性を保つことができる。
また、軸状の挿入管又は螺旋状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口は、互いに位置をずらして2組以上設けることが可能である。さらに、螺旋状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口は、軸状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口のいずれか一つと対向する位置に設けることが好ましい。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、杭頭余盛コンクリート内で多方向へ向かって高圧水及び高圧空気を噴射させることができるので、杭頭余盛コンクリートの処理範囲(改良範囲)を拡大することができる。
また、軸状の挿入管と螺旋状の挿入管は、その接合部付近が処理対象となる余盛コンクリートよりも上方へ位置するように設定することが好ましい。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、軸状の挿入管と螺旋状の挿入管の接合部付近が杭頭余盛コンクリートに貫入しないので、当該接合部付近が貫入抵抗とならず、貫入性を向上させることができる。
また、挿入管は、その先端部分に、挿入方向へ高圧水を噴射する補助高圧水噴出口を設けることが好ましい。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、余盛コンクリートに挿入管を貫入する際に高圧水を噴射することにより、貫入性を向上させることができる。
また、高圧水噴出口を囲むようにして、複数の高圧空気噴出口を設けることが可能である。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、高圧水により高圧空気が押し出されて遠方まで到達する。
また、余盛コンクリートの打設時に余盛コンクリート内に設置して、挿入管の挿入補助を行うための挿入補助具を備えたことが可能である。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理措置では、予め余盛コンクリート内に挿入補助具が設置し、この挿入補助具を用いて余盛コンクリート内に挿入具を貫入する。
また、余盛コンクリート内に大量の低圧水を供給する低圧水供給管と、該低圧水供給管に低圧水を供給する低圧水供給装置とを備え、挿入管の先端部に、大量の低圧水を噴射する低圧水噴出口が設けた構成とすることが可能である。
このような構成からなる杭頭余盛コンクリートの処理装置では、余盛コンクリート内に、高圧水及び高圧空気とともに大量の低圧水が供給される。
なお、本発明に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置において、高圧空気とは、4〜7kgf/cm2程度で噴出する空気のことをいい、高圧水とは2〜100kgf/cm2程度で噴出するジェット水のことをいい、低圧水とは10kgf/cm2程度以下で噴出する水のことをいう。この場合、高圧空気は、例えばコンプレッサにより供給され、高圧水は、例えばハイウォッシャー等に使用される高圧ポンプにより供給される。また、低圧水は、基礎工事等で一般的に使用されている工事用水中ポンプ(口径2〜6インチ、最大吐出量0.2〜3m3/分、全揚程10〜60m)により供給され、ノズルからの実質供給量は、100〜300リットル/分程度である。
本発明に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置では、掘削孔内に打設したコンクリートが固化する前に、余盛コンクリート内に高圧水と高圧空気とが噴射される。高圧空気は余盛コンクリート内で小気泡の上昇流を発生させ、高圧水との相乗作用により、余盛コンクリートのセメント分を流出させることができる。この際、高圧水及び高圧空気は、余盛コンクリートの周辺部分にまで達する。
したがって、余盛コンクリートの全体にわたってセメント分が洗い流されて砕石等の粗骨材や砂等の細骨材のみとなり、はつり作業を行うことなく余盛コンクリートを除去することが可能となる。また、セメント分を完全に洗い流すことができなかった場合であっても、固化後の余盛コンクリートは、ハンマーやツルハシ等を用いて容易に破損あるいは破壊できる程度の硬さであるため、容易に除去することが可能となる。
さらに、セメント分が洗い流されているため、粗骨材や細骨材を再利用することができ、産業廃棄物の排出量を減少させることが可能となる。
また、挿入管の先端部を螺旋状に湾曲させた構成とした場合には、挿入管の先端部が余盛コンクリートの中心部よりも外周側に位置するため、大口径の場所打ちコンクリート杭を形成する場合であっても周辺部分にまで高圧空気及び高圧水が到達して、余盛コンクリートの強度を低下させることが可能となる。螺旋部分を回転させながら挿入管を余盛コンクリート内へ貫入することにより、挿入管を容易に余盛コンクリート内へ貫入することができる。この際、螺旋部分を円筒管や円形螺旋板で補強することにより、挿入管の損傷を防止することができる。
また、軸状の挿入管と、この軸状の挿入管の上部から分岐して軸状の挿入管の周囲を取り囲む螺旋状の挿入管とを設けることにより、余盛コンクリートに対する挿入管の貫入性を向上させることができる。この際、軸状の挿入管の先端部を、螺旋状の挿入管の先端部よりも下方に位置させたり、螺旋状の挿入管の上端部付近が処理対象となる余盛コンクリートよりも上方へ位置するように高さを設定したり、挿入管の先端部分に、挿入方向へ高圧水を噴射する補助高圧水噴出口を設けたりすることにより、余盛コンクリートへの貫入性をさらに向上させることができる。
また、軸状の挿入管又は螺旋状の挿入管の先端部において、高圧水噴出口及び高圧空気噴出口を、互いに位置をずらして2組以上設けたり、螺旋状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口を、挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口のいずれか一つと対向する位置に設けたりすることにより、杭頭余盛コンクリートの処理範囲(改良範囲)を拡大することができる。
また、高圧水及び高圧空気とともに低圧水を大量に供給する構成とした場合には、低圧水によりセメント分の洗い流し作用がさらに増強される。
以下、図面を参照して、本発明に係る余盛コンクリートの処理装置の実施形態を説明する。
本発明の実施形態に係る余盛コンクリートの処理装置は、場所打ちコンクリート杭の杭頭部に形成される余盛コンクリートを固化前に処理して、コストダウンを図るとともに、産業廃棄物の排出量を減少させて環境負荷を低減するための装置である。
この余盛コンクリートの処理装置は、直径1,000mm〜2,000mm程度の場所打ちコンクリート杭に好適に用いられる。
<第1の実施形態>
図1〜3は、本発明の第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置に関するもので、図1は使用状態の説明図、図2は挿入管先端部分の拡大図、図3は高圧水噴出口及び高圧空気噴出口の拡大図である。
本発明の第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10は、図1及び図2に示すように、地中に設けた掘削孔20内に鉄筋30等を配設した後に、掘削孔20内にコンクリートを打設して場所打ちコンクリート杭40を作成する際に、杭頭の余盛コンクリート50を処理するために使用する。
この杭頭余盛コンクリートの処理装置10は、余盛コンクリート50内に挿入する挿入管60を備えている。挿入管60の上部には、高圧水供給管70及び高圧空気供給管80が接続されており、高圧水供給管70及び高圧空気供給管80が挿入管60の内部に引き込まれている。また、挿入管60の先端部分には、高圧水供給管70に連通接続されて高圧水を噴射する高圧水噴出口90と、高圧空気供給管80に連通接続されて高圧空気を噴射する高圧空気噴出口100とが設けられている。
挿入管60の上端部にはスイベルジョイント110が取り付けられており、スイベルジョイント110の上部には円環状の係止部111が設けられている。さらに、挿入管60の途中には、外周面から外側へ向かって突出した棒状の回転アーム120が設けられている。図1に示す例では、棒状の回転アーム120が、互いに180度だけ周方向の位置をずらして設けられているが、回転アーム120の形状はこれに限定されるものではなく、挿入管60を中心とした円環状のハンドル等であってもよい。
また、高圧水供給管70の他端部には、高圧水を供給するための高圧水供給装置130が連通接続されており、高圧空気供給管80の他端部には、高圧空気を供給する高圧空気供給装置140が連通接続されている。高圧空気供給装置140は、例えばコンプレッサからなり、4kgf/cm2程度の圧力で空気を供給する。また、高圧水供給装置130は、例えばハイウォッシャー等に使用される高圧ポンプからなり、2〜100kgf/cm2程度の圧力でジェット水を供給する。
図1及び図2に示すように、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100は、挿入管60の外周面から互いに180度だけ周方向の位置をずらして設けられている。また、図3に示すように、高圧空気噴出口100は、高圧水噴出口90を中心とした同心円状に複数個配置されている。
なお、図1及び図2に示す例では、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100を2組設けているが、噴射する水及び空気の圧力を上昇させるために、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100を1組としてもよい。また、1組の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100における各噴出口の数や配設位置は、図3に示されるものに限定されず、適宜変更して実施することができる。例えば、挿入管60の先端部付近において、下方に高圧空気噴出口100を配設するとともに上方に高圧水噴出口90を配設する等、種々の態様とすることができる。
第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10を用いて、余盛コンクリート50の処理を行うには、適宜設けた支持手段(図示せず)と、スイベルジョイント110の係止部111との間にロープ(図示せず)を掛け渡して、処理装置10を杭頭の上部に位置させる。そして、ロープの長さを調整して、挿入管60を余盛コンクリート50内に貫入する。その後、回転アーム120を操作して挿入管60を軸回りに回転させながら、余盛コンクリート50内から挿入管60を引き抜く。この際、高圧水供給装置130及び高圧空気供給装置140を駆動して、高圧水噴出口90から高圧水を噴射するとともに、高圧空気噴出口100から高圧空気を噴射する。余盛コンクリート50内に高圧水及び高圧空気が噴射されると、高圧水と小気泡の上昇流との相乗作用により、余盛コンクリート50のセメント分が流出して、粗骨材及び細骨材が洗い出される。さらに、条件によっては、鉄筋30を露出させることもできる。
このようにして、挿入管60を徐々に余盛コンクリート50の深部へ挿入して、余盛コンクリート50の処理を行うことができる。そして、余盛コンクリート50のセメント分が流出したら、残った粗骨材及び細骨材を除去することにより、面倒なはつり作業を行うことなく、余盛コンクリート50を処理することができる。
また、図示しないが、挿入管60の先端部に、挿入管60の挿入方向へ向かって高圧水を噴出する補助高圧水噴出口を設けてもよい。この補助高圧水噴出口は、例えば、高圧水供給管70に接続されており、余盛コンクリート50に挿入管60を貫入する際に高圧水を噴射することにより、余盛コンクリート50へ容易に挿入管60を貫入することができる。さらに、挿入管60の先端部を円錐状に尖らせることにより、貫入抵抗を低減することができる。
余盛コンクリート50の処理は、予め所定深さまで挿入管60を挿入した後に挿入管60を引き上げながら行ってもよいし、上部から余盛コンクリート50内に挿入管60を挿入しながら行ってもよい(他の実施形態においても同様)。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置は、上述した第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の構成に加えて、挿入補助具を備えた構成としたものである。図4及び図5を参照して、第2の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置を説明する。図4及び図5は、第2の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置に関するもので、図4は挿入補助具の斜視図、図5は大口径の場所打ちコンクリート杭における杭頭余盛コンクリートの処理を説明する説明図である。
第2の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置210は、図4に示すように、余盛コンクリート50の打設時に余盛コンクリート50内に設置して、挿入管60の挿入補助を行うための挿入補助具180を備えている。挿入補助具180は、内径が挿入管60の外径よりも若干大きく設定された円筒状の部材で、軸方向に二分割可能となっており、下端部に落下蓋190を被せてある。
この挿入補助具180は、余盛コンクリート50が硬化する前に、余盛コンクリート50内に設置されるもので、設置時には一体となって下端部に落下蓋190が被せられている。その他の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10とほぼ同様であるため、詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置210を用いて余盛コンクリートを処理するには、予め余盛コンクリート50内に挿入補助具180を設置しておく。そして、一体となった挿入補助具180の上部から挿入部60を挿入し、挿入補助具180を上方へ向かって引き上げることにより、落下蓋190が外れて挿入補助具180が左右に二分割され、余盛コンクリート50内から容易に挿入補助具180を引き抜くことができる。
なお、挿入補助具180は、場所打ちコンクリート杭の径に合わせて適宜位置に設置される。例えば、100cm以上の大口径の場所打ちコンクリート杭を形成する場合には、図5に示すように、掘削孔内の3箇所に挿入補助具180を設置することにより、余盛コンクリート50のほぼ全範囲にわたって処理範囲200を拡大することができる。
また、挿入管60の先端部を円錐状に尖らせることにより、貫入抵抗を低減することができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置は、上述した第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の構成に加えて、挿入管の先端部付近に大量の低圧水を供給する構成としたものである。図6を参照して、第3の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置を説明する。図6は、第3の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の挿入管の先端部分の拡大図である。
第3の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置310は、高圧水及び高圧空気とともに大量の低圧水を供給するもので、図6に示すように、挿入管60の上部には、低圧水供給管150が接続されている。また、挿入管60の先端部分には、低圧水供給管150に連通接続されて大量の低圧水を噴射する低圧水噴出口160が設けられている。また、低圧水供給管150の他端部には、大量の低圧水を供給するための低圧水供給装置170が連通接続されている。
その他の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10とほぼ同様であるため、詳細な説明を省略する。
低圧水供給管150に大量の低圧水を供給する低圧水供給装置170は、例えば高揚程ポンプからなり、10kgf/cm2程度以下の圧力で水を供給する。また、低圧水の供給量は、例えば100〜200リットル/分程度である。
第3の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置310では、低圧水噴出口160から外周部へ向かって大量の低圧水を噴射することにより余盛コンクリート50内に大量の低圧水が供給されて、セメント分の洗い流し作用がさらに増強される。
また、挿入管60の先端部を円錐状に尖らせることにより、貫入抵抗を低減することができる。
<第4の実施形態>
図7及び図8を参照して、第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置を説明する。図7及び図8は、本発明の第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置に関するもので、図7は使用状態の説明図、図8は挿入管先端部分の拡大図である。
第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置410は、図7及び図8に示すように、上述した第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10の構成に加えて、挿入管60の先端部付近を螺旋状に湾曲させて螺旋状湾曲部610を形成するとともに、螺旋状湾曲部610を補強する円筒管620を備えたものである。その他の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10とほぼ同様であるため、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置410は、図7及び図8に示すように、挿入管60の先端部付近を螺旋状に湾曲させて螺旋状湾曲部610が形成されている。また、螺旋状湾曲部610の先端部は、円錐状の突出部611となっており、余盛コンクリート50への挿入抵抗を低減させている。
なお、図7及び図8に示すように、挿入管60の先端部分を下方へ向かって延長して軸状部60′とするとともに、挿入管60の途中から螺旋状湾曲部610を分岐させてもよい。さらに、軸状部60′の先端部を円錐状に尖らせることにより、貫入抵抗を低減することができる。
また、螺旋状湾曲部610の先端部には、余盛コンクリート50の外周部へ向かう方向と、内部へ向かう方向とに、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100が設けられている。高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100の形状等は、上述した第1の実施形態とほぼ同様である。
さらに、螺旋状湾曲部610の内側に、挿入管60を補強するための円筒管620を備えている。円筒管620の直径や長さは、螺旋状湾曲部610の形状に合わせて適宜変更して設定することができる。
第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置410を用いて、余盛コンクリート50の処理を行うには、適宜設けた支持手段(図示せず)と、スイベルジョイント110の係止部111との間にロープ(図示せず)を掛け渡して、処理装置を杭頭の上部に位置させる。そして、ロープの長さを調整するとともに、回転アーム120を操作して挿入管60を軸回りに回転させながら、余盛コンクリート50内に貫入する。
ここで、挿入管60の先端部付近が螺旋状湾曲部610となっているため、挿入管60の先端部が余盛コンクリート50の中心部よりも外周側に位置して、大口径の場所打ちコンクリート杭を形成する場合であっても周辺部分にまで高圧空気及び高圧水を到達させることができる。また、螺旋状湾曲部610は円筒管620により補強されているので、螺旋状湾曲部610が屈曲したり損傷したりすることがない。
そして、高圧水供給装置130及び高圧空気供給装置140を駆動して、高圧水噴出口90から高圧水を噴射するとともに、高圧空気噴出口100から高圧空気を噴射する。余盛コンクリート50内に高圧水及び高圧空気が噴射されると、高圧水と小気泡の上昇流との相乗作用により、余盛コンクリート50のセメント分が流出して、粗骨材及び細骨材が洗い出されるとともに鉄筋30が露出する。
このようにして、挿入管60を徐々に余盛コンクリート50の深部へ挿入して、余盛コンクリート50の処理を行うことができる。そして、余盛コンクリート50のセメント分が流出したら、残った粗骨材及び細骨材を除去することにより、面倒なはつり作業を行うことなく、余盛コンクリート50を処理することができる。
第4の実施形態においても、挿入管60の先端部に、挿入管60の挿入方向へ向かって高圧水を噴射するための補助高圧水噴出口を設けてもよいし、上述した第3の実施形態と同様に挿入管60の先端部付近に低圧水を大量に供給する構成としてもよい。
<第5の実施形態>
図9及び図10を参照して、第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置を説明する。図9及び図10は、本発明の第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置に関するもので、図9は使用状態の説明図、図10は挿入管先端部分の拡大図である。
第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置510は、図9及び図10に示すように、上述した第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10の構成に加えて、挿入管60の先端部付近を螺旋状に湾曲させて螺旋状湾曲部610を形成するとともに、螺旋状湾曲部610を補強する円形螺旋板630を備えたものである。その他の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10とほぼ同様であるため、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置510は、図9及び図10に示すように、挿入管60の先端部付近が螺旋状に湾曲して螺旋状湾曲部610が形成されている。螺旋状湾曲部610の先端部は、円錐状の突出部611となっており、余盛コンクリート50への挿入抵抗を低減させている。
また、螺旋状湾曲部610の先端部には、余盛コンクリート50の外周部へ向かう方向と、内部へ向かう方向とに、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100が設けられている。高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100の形状等は、上述した第1の実施形態とほぼ同様である。
さらに、螺旋状湾曲部610の先端部付近に、挿入管60を補強するための円形螺旋板630を備えている。円形螺旋板630の直径や形状は、螺旋状の先端部の形状に合わせて適宜変更して設定することができる。
第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置510を用いて、余盛コンクリート50の処理を行うには、適宜設けた支持手段(図示せず)と、スイベルジョイント110の係止部111との間にロープ(図示せず)を掛け渡して、処理装置を杭頭の上部に位置させる。そして、ロープの長さを調整して、挿入管60を余盛コンクリート50内に貫入する。その後、回転アーム120を操作して挿入管60を軸回りに回転させながら、余盛コンクリート50内から挿入管60を引き抜く。
ここで、挿入管60の先端部付近が螺旋状湾曲部610となっているため、挿入管60の先端部が余盛コンクリート50の中心部よりも外周側に位置して、大口径の場所打ちコンクリート杭を形成する場合であっても周辺部分にまで高圧空気及び高圧水を到達させることができる。また、螺旋状湾曲部610は円形螺旋板630により補強されているので、螺旋状湾曲部610が屈曲したり損傷したりすることがない。
そして、高圧水供給装置130及び高圧空気供給装置140を駆動して、高圧水噴出口90から高圧水を噴射するとともに、高圧空気噴出口100から高圧空気を噴射する。余盛コンクリート50内に高圧水及び高圧空気が噴射されると、高圧水と小気泡の上昇流との相乗作用により、余盛コンクリート50のセメント分が流出して、粗骨材及び細骨材が洗い出されるとともに鉄筋30が露出する。
このようにして、挿入管60を徐々に余盛コンクリート50の深部へ挿入して、余盛コンクリート50の処理を行うことができる。そして、余盛コンクリート50のセメント分が流出したら、残った粗骨材及び細骨材を除去することにより、面倒なはつり作業を行うことなく、余盛コンクリート50を処理することができる。
第5の実施形態においても、挿入管60の先端部に、挿入管60の挿入方向へ向かって高圧水を噴射するための補助高圧水噴出口を設けてもよいし、上述した第3の実施形態と同様に挿入管60の先端部付近に低圧水を大量に供給する構成としてもよい。
なお、上述した第4の実施形態及び第5の実施形態では、螺旋状湾曲部610を補強するための円筒管620や円形螺旋板630を設けているが、螺旋状湾曲部610の補強が必要でない場合には、円筒管620や円形螺旋板630を省略することができる。
また、上述した第4の実施形態及び第5の実施形態を大口径の場所打ちコンクリート杭に適用する場合には、図5に示した例と同様に、掘削孔内の複数箇所に挿入管を貫入することにより、余盛コンクリートのほぼ全範囲にわたって処理範囲を拡大することができる。
<第6の実施形態>
図11乃至図14を参照して、第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置を説明する。図11乃至図14は、本発明の第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置に関するもので、図11は斜視図、図12は軸状の挿入管と螺旋状の挿入管の位置関係を示す拡大図、図13は軸状の挿入管の先端部分の拡大図、図14は螺旋状の挿入管の先端部分の拡大図である。
第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置710は、図11乃至図14に示すように、上述した第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10では1本であった挿入管60を、軸状の挿入管800とこの軸状の挿入管800の周囲を取り囲む螺旋状の挿入管810とから構成したものである。
その他の構成は、図1〜図3に示す第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置10とほぼ同様であるため、同様の機能を有する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置710は、図11に示すように、軸状の挿入管800と、この挿入管800の上部から分岐して挿入管800の周囲を取り囲む螺旋状の挿入管810とを備えている。ここで、軸状の挿入管800の下端部は、螺旋状の挿入管810の下端部よりも10cm程度下方に位置している。また、軸状の挿入管800と螺旋状の挿入管810の接合部付近は、処理対象となる余盛コンクリートよりも上方へ位置するように設定されている。
また、各挿入管800、810の先端部には、高圧水供給管70に連通接続されて高圧水を噴射する高圧水噴出口90と、高圧空気供給管80に連通接続されて高圧空気を噴射する高圧空気噴出口100とが設けられている。軸状の挿入管800に設けられた高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100は、挿入管800の外周面から互いに180度だけ周方向の位置をずらして設けられている。すなわち、一方の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100が余盛コンクリートの中心側に向かって設けられており、他方の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100が余盛コンクリートの外側に向かって設けられている。さらに、軸状の挿入管800において、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100を上下に並べて設けてもよい。
また、螺旋状の挿入管810の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100は、余盛コンクリートの外周部へ向かう方向と、内部へ向かう方向に設けられている。この場合、複数の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100は、ほぼ同一の処理位置へ向かって高圧水及び高圧空気を噴出するように配置してもよいし、互いに異なる処理位置へ向かって高圧水及び高圧空気を噴出するように配置してもよい。
さらに、図12に示すように、軸状の挿入管800の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100と、螺旋状の挿入管810の高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100とは、互いに対向する位置に設けられている。また、図13及び図14に示すように、高圧空気噴出口100は、高圧水噴出口90を中心とした同心円状に複数個配置されている。
軸状の挿入管800の先端部は、円錐状の突出部801となっている。また、螺旋状の挿入管810の先端部は、円錐状の突出部811となっている。このように、挿入管800、810の先端部を円錐状の突出部801、811とすることにより、余盛コンクリートへの挿入抵抗を低減させることができる。
第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置710では、挿入管800の上端部にスイベルジョイント110が取り付けられており、スイベルジョイント110の上部には円環状の係止部111が設けられている。さらに、スイベルジョイント110の下方には、外周面から外側へ向かって突出した棒状の回転アーム120が設けられている。図11に示す例では、棒状の回転アーム120が、互いに180度だけ周方向の位置をずらして設けられているが、回転アーム120の形状はこれに限定されるものではなく、挿入管800を中心とした円環状のハンドル等であってもよい。
また、スイベルジョイント110の上部には、高圧水供給管70及び高圧空気供給管80が接続されており、高圧水供給管70及び高圧空気供給管80が軸状の挿入管800及び螺旋状の挿入管810の内部に引き込まれている。
第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置710では、スイベルジョイント110の上部に高圧水供給管70及び高圧空気供給管80が接続されているため、回転アーム120を用いて軸状の挿入管800及び螺旋状の挿入管810を回転させた場合であっても、高圧水供給管70及び高圧空気供給管80が他の部材に絡み付くことがない。
第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置710を用いて、余盛コンクリートの処理を行うには、適宜設けた支持手段(図示せず)と、スイベルジョイント110の係止部111との間にロープ(図示せず)を掛け渡して、処理装置を杭頭の上部に位置させる。そして、ロープの長さを調整するとともに、回転アーム120を操作して軸状の挿入管800及び螺旋状の挿入管810を軸回りに回転させながら、余盛コンクリート内に貫入する。
そして、高圧水供給装置130及び高圧空気供給装置140を駆動して、高圧水噴出口90から高圧水を噴射するとともに、高圧空気噴出口100から高圧空気を噴射しながら、回転アーム120を操作して軸状の挿入管800及び螺旋状の挿入管810を軸回りに回転させて、余盛コンクリートから引き抜く。余盛コンクリート内に高圧水及び高圧空気が噴射されると、高圧水と小気泡の上昇流との相乗作用により、余盛コンクリートのセメント分が流出して、粗骨材及び細骨材が洗い出されるとともに鉄筋30が露出する。
このようにして、軸状の挿入管800及び螺旋状の挿入管810を徐々に余盛コンクリートの深部から引き抜いて、余盛コンクリートの処理を行うことができる。そして、余盛コンクリートのセメント分が流出したら、残った粗骨材及び細骨材を除去することにより、面倒なはつり作業を行うことなく、余盛コンクリートを処理することができる。
第6の実施形態においても、軸状の挿入管800及び螺旋状の挿入管810の先端部に、挿入管800、810の挿入方向へ向かって高圧水を噴射するための補助高圧水噴出口を設けてもよいし、上述した第3の実施形態と同様に軸状の挿入管800あるいは螺旋状の挿入管810の先端部付近に低圧水を大量に供給する構成としてもよい。
第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置710によれば、軸状の挿入管800の先端部を、螺旋状の挿入管810の先端部よりも下方(例えば10cm程度)に位置させたり、螺旋状の挿入管810の上端部付近が処理対象となる余盛コンクリートよりも上方へ位置するように高さを設定したり、挿入管の先端部分に、挿入方向へ高圧水を噴射する補助高圧水噴出口を設けたりすることにより、余盛コンクリートへの貫入性を向上させることができる。また、軸状の挿入管800の先端部において、高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100を互いに周方向の位置をずらして、あるいは上下方向の位置をずらして2箇所以上設けるとともに、螺旋状の挿入管810の先端部に設けられた高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100を、挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口90及び高圧空気噴出口100のいずれか一つと対向する位置に設けることにより、杭頭余盛コンクリートの処理範囲(改良範囲)を拡大することができる。
<杭頭余盛コンクリートの処理例>
次に、図15を参照して、本発明の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置による処理の一例を説明する。図15は、本発明の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置による処理の一例を示す説明図である。
本発明の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置は、大口径の掘削孔に対しても適用することができる。例えば、図15に示すように、掘削孔20の中心部付近は、螺旋状の挿入管を有する処理装置Bを用いて処理を行い、掘削孔20の周辺部分は軸状の挿入管を有する処理装置Aを用いて処理を行うことにより、杭頭余盛コンクリートを隅々までくまなく処理することができる。
<他の実施形態>
上述した実施形態では、回転アーム120を操作することにより挿入管60等を人力で回転させているが、モータ及び歯車等を用いた回転装置を設け、この回転装置により挿入管60等を回転させてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の使用状態の説明図。 本発明の第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の挿入管先端部分の拡大図。 本発明の第1の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の高圧水噴出口及び高圧空気噴出口の拡大図。 本発明の第2の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置に用いる挿入補助具の斜視図。 大口径の場所打ちコンクリート杭における杭頭余盛コンクリートの処理を説明する説明図。 本発明の第3の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の挿入管及び低圧水供給管の先端部分の拡大図。 本発明の第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の使用状態の説明図。 本発明の第4の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の挿入管先端部分の拡大図。 本発明の第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の使用状態の説明図。 本発明の第5の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の挿入管先端部分の拡大図。 本発明の第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の斜視図。 本発明の第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の軸状の挿入管と螺旋状の挿入管の位置関係を示す拡大図。 本発明の第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の軸状の挿入管の先端部分の拡大図。 本発明の第6の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置の螺旋状の挿入管の先端部分の拡大図。 本発明の実施形態に係る杭頭余盛コンクリートの処理装置による処理の一例を示す説明図。
符号の説明
10、210、310、410、510、710 杭頭余盛コンクリートの処理装置
20 掘削孔
30 鉄筋
40 場所打ちコンクリート杭
50 余盛コンクリート
60 挿入管
60′ 軸状部
70 高圧水供給管
80 高圧空気供給管
90 高圧水噴出口
100 高圧空気噴出口
110 スイベルジョイント
111 係止部
120 回転アーム
130 高圧水供給装置
140 高圧空気供給装置
150 低圧水供給管
160 低圧水噴出口
170 低圧水供給装置
180 挿入補助具
190 落下蓋
200 処理範囲
610 螺旋状湾曲部
611、801、811 突出部
620 円筒管
630 円形螺旋板
800 軸状の挿入管
810 螺旋状の挿入管
A 軸状の挿入管を有する処理装置
B 螺旋状の挿入管を有する処理装置

Claims (12)

  1. 場所打ちコンクリート杭の杭頭部に形成される余盛コンクリートを固化前に処理するための装置であって、
    余盛コンクリート内に挿入する挿入管と、
    前記挿入管の内部に配設された高圧水供給管及び高圧空気供給管と、
    前記高圧水供給管に高圧水を供給する高圧水供給装置と、
    前記高圧空気供給管に高圧空気を供給する高圧空気供給装置と、
    を備え、
    前記挿入管は、その先端部に高圧水を噴射する高圧水噴出口及び高圧空気を噴射する高圧空気噴出口が組となって設けられると共に、その先端部付近が螺旋状に湾曲していることを特徴とする杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  2. 前記螺旋状の先端部を補強する円筒管を備えていることを特徴とする請求項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  3. 前記螺旋状の先端部を補強する円形螺旋板を備えていることを特徴とする請求項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  4. 前記先端部付近が螺旋状に湾曲している挿入管は、軸状の挿入管の上部から分岐して当該軸状の挿入管の周囲を取り囲むように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  5. 前記軸状の挿入管の先端部は、前記螺旋状の挿入管の先端部よりも下方に位置することを特徴とする請求項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  6. 前記軸状の挿入管又は螺旋状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口は、互いに位置をずらして2組以上設けられていることを特徴とする請求項又はに記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  7. 前記螺旋状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口は、前記軸状の挿入管の先端部に設けられた高圧水噴出口及び高圧空気噴出口のいずれか一つと対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  8. 前記軸状の挿入管と前記螺旋状の挿入管は、その接合部付近が処理対象となる余盛コンクリートよりも上方へ位置するように設定されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  9. 前記挿入管は、その先端部分に、挿入方向へ高圧水を噴射する補助高圧水噴出口を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  10. 前記高圧水噴出口を囲んで複数の高圧空気噴出口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  11. 余盛コンクリートの打設時に余盛コンクリート内に設置して、前記挿入管の挿入補助を行うための挿入補助具を備えたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
  12. 余盛コンクリート内に大量の低圧水を供給する低圧水供給管と、
    該低圧水供給管に低圧水を供給する低圧水供給装置と、
    を備え、
    前記挿入管の先端部に、大量の低圧水を噴射する低圧水噴出口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の杭頭余盛コンクリートの処理装置。
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