JP2014084097A5 - - Google Patents

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後方バンパー組立体を車両に取り付けるための装置及び方法
本発明は、車両構成要素、特に車両の後部近傍に配置された車両構成要素に関する。
後端衝突(rear end impacts)は、車両に大きな損傷を生じさせ、車両の乗員を負傷させかねない。
車両の後部近傍の改良された構成は、例えば車両のバンパー組立体の衝突エネルギーの吸収を増すことによって、且つ/又は、オーバーライド又はアンダーライド(over or under ride)を回避することによって、車両の安全性を向上させることができる。
本発明の例示は、ガセットであって、バンパー補強ブラケット(又はバンパーブラケット)を、車両の下方後部に取り付け、且つ、更に本体下部において車両の後方側部部材に取り付けるように構成されたガセットを有する。ガセットは、バンパー補強ブラケット、ひいてはバンパー補強ブラケットを含むバンパー組立体と、車両と、の間の取り付けを維持する役割を果たす。特に、車両の後方側部部材へのガセットの直接的な機械的取り付けは、衝突の間、バンパー組立体の取り付けを車両に保持する役割を果たす。
いくつかの例示において、ガセットは、車両の後部に傾斜表面を提供する(presenting)傾斜部を有する。いくつかの例示において、ガセットは、車両に対する後部衝突中、鉛直な表面を提供するために傾斜部が再配向するように変形される。鉛直な表面は、衝突からの機械的エネルギーの吸収において有効である。
鉛直方向に対するガセットの傾斜部の例示的角度は、鉛直な表面から30度である。他の例示において、角度は、30°±30°、すなわち、0°(鉛直方向)から60°の角度であってもよい。他の例示において、角度は、10°から60°の間の角度であってもよく、或いは、より詳細には、角度の最適な範囲は、30°±10°、すなわち、20°から40°の間の角度である。0度の場合、傾斜部は鉛直であり、それとは別に、ガセットが車両に取り付けられるときの取付部から下方に延在する、延在部と呼ばれてもよい。
例示的ガセットは、第1のプレート及び第2のプレートを具備する。プレートは、鋼鉄で形成されてもよく、共に溶接されてもよく、例えば共にアーク溶接されてもよい。代表的な例示において、第1のプレートは、傾斜部及び取付部を備え、且つ、バンパー補強ブラケット及び車両の下方後部への取り付けを可能とする穴を備える曲げプレートである。第2のプレートは、一対の側部であって、本体下部において車両の後方側部部材に取り付ける第2の取付部によって橋渡し(bridged)された一対の側部を有する。
いくつかの例示において、第1のプレートは、傾斜部であって、傾斜表面を提供し、バンパー補強ブラケットに対するガセットの取り付けを可能とする一対の穴のような1又は複数の穴を備える鉛直な取り付け表面の下方に位置する、傾斜部を有する。第1のプレートの背部は、2つの側部と、側部間で延在する略水平な第2の取付部と、を有する第2のプレートに溶接される。第2のプレートの側部は、略三角形であってもよく、下方にテーパ状であってもよく、第2のプレートの後方に面した側部において第1のプレートの傾斜部に取り付けられてもよい。
ガセットは、金属製の1部品から形成されてもよく、或いは、その他、複数の構成部品から組み立てられてもよい。いくつかの例示において、ガセットは、更にカラーを有し、カラーは、排気ハンガー(exhaust hanger)が取り付けを妨げ得る場合において後方側部部材に対するガセットの設置を容易とする。
ガセットによって提供される後方側部部材に対する付加的取付具は、例えば後部衝突の間、バンパー補強ブラケットが下方後部パネルに取り付けられるのを維持する役割を果たす。これは、バンパー補強部自体が下方後部パネルに取り付けられるように維持する役割も果たし、後部衝突の間、エネルギーを吸収するように機能する。更に、ガセットは、衝突する車両のバンパー構造が対象車両のバンパー補強部を乗り上げ、オーバーライドとして公知の状態となるのを防ぐ役割を果たす。構造は、衝突する車両のバンパー構造が対象車両のバンパー構造の下方にもぐり込もうとする(ride under)アンダーライドを防ぐ役割も果たす。
いくつかの例示において、ガセットは、車両の後部に傾斜表面を提供する傾斜部を有する。この点に関して、傾斜表面とは、水平な路上における通常状態の車両に取り付けられたときに水平又は鉛直ではない表面である。傾斜表面と鉛直方向との間の角度は、0°と60°との間の角度であってもよく、例えば10°と60°との間の角度であってもよく、より詳細には20°と40°との間の角度であってもよく、例えば約30°であってもよい。いくつかの例示において、範囲限定は概算値である。いくつかの例示において、範囲限定は包括的(inclusive)なものである。いくつかの例示において、範囲限定は排他的(exclusive)なものである。
いくつかの例示において、別の車両(衝突体)のバンパーへの衝突は、衝突によってバンパーがつぶされた(collapsed)ときに、鉛直な方向へと傾斜表面を推し進め且つ再配向しようとする機械的モーメントを生じさせる。ガセット、ひいては傾斜表面の再配向は、後方側部部材における第1の曲げ点によって容易とされる。衝突構造が衝突される車両のバンパーに衝突するとき、次いでガセットの鉛直な後方表面が衝突する。衝突体が鉛直な方向にある車両のガセット表面に衝突すると、エネルギーの吸収を容易とし、且つ、乗員が負傷する危険性を低減するため、好適である。ガセット表面との衝突は、次いで側部部材において第2の曲げ点周りで後方側部部材の下方への曲げを生じさせる。
本発明の例示によるガセットを示す。 本発明の例示によるガセットを示す。 本発明の例示によるガセットを示す。 本発明の例示によるガセットを示す。 後方側部部材に対する傾斜表面及び取付具の位置(presentation)を示す側面図である。 下方後部パネルに対する取付具を示す。 第2のプレート及び後方側部部材の側部形状を示す右側面図である。 第1のプレートによって提供された傾斜表面の背部に配置された第2のプレートの、2つの下方に延在する側部を示す背面図である。 ガセットの別の図面である。 後方側部部材に取り付けられたガセットを示す側面図であり、後方側部部材は、第1の曲げ点及び第2の曲げ点を有する。 排気ハンガーが存在する場合に側部部材への設置を容易とするためのカラーが追加された別の構成を示す。
本発明の例示は、車両の後部において使用するためのガセットであって、本体へのバンパー補強ブラケットの取り付けを維持し、更に後部衝突の間、逆のモーメントを生成することによって後方側部部材の適切な変形を促すガセットを含む。ガセットは、下方後部パネルのバンパー補強ブラケットを車両の後方側部部材に結合するために2つの鋼鉄部品を共に溶接することによって作られてもよい。バンパー補強ブラケットの取り付けを維持することは、衝突中のエネルギーを吸収する役割を果たし、更に衝突構成要素(例えば衝突試験で使用される別のバンパー又は障壁)が補強部に乗り上げる(riding over)のを防ぐ役割を果たす。
例示的ガセットは、本体下部の後方側部部材への連結によって、車両本体に対するバンパー補強ブラケットの取り付けを維持する機能を果たす。例示的ガセットは、後部衝突の間、逆のモーメントを生成することによって後方側部部材32の適した変形モードを維持してもよく、衝突構造(例えば衝突試験で用いられる障壁又は衝突する車両のフロントバンパー)及び対象車両(subject vehicle)における高さの変化が考慮される場合であっても機能するように設計される。これらの高さの変化は、車両間の製造バリエーション、サスペンション構成要素のバリエーション及び道路の不規則性の影響等から生じ得る。
例示的ガセットは、衝突時の側部部材の適した曲げを促す傾斜表面も有する。アンダーライド衝突の場合、ガセットの傾斜区分は、衝突構造(例えば障壁)が側部部材に荷重付与し、側部部材の第2の曲げ点を付勢する前に、第1の曲げ点を付勢することを可能とする。曲げ点を付勢することは、曲げ点周りに後方側部部材の曲げを生じさせることを意味する。通常の状態又はオーバーライドの状態において、ガセットの傾斜表面は、衝突体(impactor)(衝突する車両の障壁又はフロントバンパーのような衝突構造)を捉え、第1の曲げ点の後、同様に第2の曲げ点を付勢する逆のモーメントを側部部材に付与する。これらの両方の衝突の状況において、ガセットの傾斜部は、側部部材の第1の曲げ点及び第2の曲げ点が、順次的に付勢することを確実とするように機能する。
例示的ガセットは、共に溶接された1又は複数の鋼鉄部品を具備する。1つの構成要素は、バンパー補強ブラケット及び車両の下方後部に取り付けられる曲げられた鋼鉄プレートであってもよく、後部衝突体に傾斜表面を提供してもよい。別の構成要素は、形成されて穿孔され、第1の構成要素に対して溶接され、且つ、後方側部部材に取り付けられた、第2のプレートであってもよい。一度取り付けられると、ガセットは、本体下部/後方側部部材と下方後部パネルにおけるバンパー補強ブラケットとの間で、取り付けを維持するように機能する。更に、排気ハンガーの存在が車両への直接的な設置を妨害し得るとき、一度ガセットが取り付けられると、カラー(例えば第2のプレートに溶接されたカラー)は、第2のプレートと後方側部部材との間の隙間を補うために使用され得る。
例示的ガセットは、後部衝突中に逆のモーメントを生じさせ、目的とする後方側部部材を通した様々な曲げ点の順次的付勢を促すように、バンパー補強部及び車両の後方側部部材に結合され得る。
一度ガセットが本体に取り付けられると、本体下部において後方側部部材に付加的取り付け力を付与することによって、バンパー補強ブラケットが下方後部パネルに取り付けられるように維持する。バンパー補強ブラケットの取り付けの維持は、バンパー補強部の取り付けも維持し、衝突中のエネルギーを吸収し、衝突構造(例えば障壁)が補強部をオーバーライドするのを防ぐように機能する。
図1Aから図1Dは、様々な方向からの例示的ガセット10を示す。図1Aは、車両の後部に傾斜表面を提供する傾斜部12と、一対の取付穴14及び16を備える第1の取付部24と、を有するガセット10の図を示す。この例示において、傾斜部12及び取付部24は、傾斜部12と取付部24との間に曲げ角を有する第1のプレート11によって共に設けられる。第1のプレート11における曲げは、略鉛直な取付部24と傾斜部12との間で生じる。2つの取付穴14及び取付穴16は、車両(図示せず)のバンパー補強ブラケット及び後部パネルに対する取り付けのための取付部24を有する。
第2のプレート13は、第1のプレート11に溶接され(例えばアーク溶接され)、2つの側部26及び28と、2つの側部26及び28間で延在する第2の取付部20であって、ガセット10の後方側部部材32への取り付けのための設置穴18を有する第2の取付部20と、第2の取付部20から延在する、延在する上部22と、を有する。
図1Bは、側部26、延在する上部22、(第1のプレートにおいて鉛直に構成された)第1の取付部24、第2の取付部20の側部形状を示す。傾斜部12は、側部26の後方に面する傾斜縁に隣接する。図1Bは、下方に向かう狭い箇所を備えるテーパ状とされたような側部26を示し、側部26の後方に面する縁部(この図において右)は、傾斜部12と側部26の後方に面する縁部との間の接触部29に沿った溶接を用いて傾斜部に取り付けられる。アーク溶接は、傾斜部12と接触部29に沿った側部26の縁部との間で延在する。他の側部28(この図に示されず)も同様に構成される。
図1Cは、取付部24及び取付穴14を有するガセット10の別の図を示す。
図1Dは、設置穴18と、延在する上部22と、取付部24と、を有するガセット10の上面図である。
図2Aは、ガセット10の中心を通る側部断面図である。この断面図は、下方に延在する傾斜部12を示す。側部間のこの断面において、側部は示されない。図は、設置穴18を用いてガセット10を後方側部部材32に取り付ける取付具30を示し、更に、後方側部部材32と、下方後部パネル34と、(部分的に)バンパー補強ブラケット36と、を示す。
図2Bは、バンパー補強ブラケット36を取付部24及び下方後部パネル34に取り付ける取付具40の断面図である。
図3Aは、側面図を示し、更に、傾斜部12に取り付けられた側部26の側部形状を示す。図は、後方側部部材32、バンパー補強ブラケット36、及び、バンパー補強部をバンパー補強ブラケット36に取り付けるための取付具42の一部も示す。バンパー補強部(図示せず)は、バンパーカバーを支持してもよく、左右のガセットとそれぞれ関連した左右のバンパー補強ブラケット間で延在してもよい。
図3Bは、側部26及び28、第1の取付部24、及び傾斜部12を示す背面図を示し、更にバンパー補強ブラケット36の部分を示す。図示の明確性のため、ガセット10の取付部24を覆うバンパー補強ブラケット36の部分は、省略されている。
図3Cは、側部28を示す、図3Bに類似した斜視図である。側部26及び28は、傾斜部12の隣接した面に従った、後方に面する傾斜縁をそれぞれ有する。側部28は、この斜視図に示される。明確性のため、ガセット10の取付部24を覆うバンパー補強ブラケット36の部品は、省略されている。
図4は、後方側部部材32内における、第1の曲げ点52及び第2の曲げ点54をそれぞれ示す、後方側部部材32の側面図である。後方側部部材32は、後部50を有する。車両の後部への荷重の付与は、図の右にある、左を指す矢印によって示され、衝突荷重に対して、側部部材32の後部50を上方へと曲げ、ガセット10(図1Aに示す)の傾斜部12を鉛直な配向にしようとする。これは、後方側部部材32内の第1の曲げ点52によって容易とされる。荷重付与点がガセットに至るとき、第2の曲げ点54周りで後方側部部材32の更なる曲げが生じ得る。この構成は、後方側部部材32によってエネルギーの吸収を容易とする機能を果たし、車両乗員の負傷を防ぐ機能を果たし、更にバンパー構造を車両へと保持する機能を果たす。これは、衝突する車両の、路上のバンパーの、不適合な距離によって引き起こされるオーバーライド状態又はアンダーライド状態の危険を回避する機能を果たす。
図5は、図2Aの側部断面図と類似した別の構成の側部断面図であるが、取付部64(ガセット10を後方側部部材32に取り付けるためのものであり、図1Aの取付部20と類似しているが、わずかに下方に配置される)と後方側部部材32との間に配置された、付加的部分である、カラー60を含む。これは、排気ハンガー62が取り付けを妨げ得る場合であっても、ガセット10を後方側部部材32に取り付ける役割を果たす。取付具自体は、上部64(図2Aの要素20に類似)、カラー60及び後方側部部材32の壁の穴を通して延在する66で示される。上述したように、この構成は、図2Aにおいて示された構成に類似しており、違いは、ガセット10に対するカラー60の取り付けである。カラーは、取付部64に直接溶接されてもよく、或いは、分離された構成要素であってもよい。
従って、本発明の例示は、排気ハンガーから分離した組立体として車両に取り付けられたガセットを有し、更に、排気ハンガーは、ガセット近傍にある。
衝突安全態様
車両は、車両と移動する障壁との間の衝突を用いて衝突試験され得る。後部衝突のため、路面上の所定の高さの障壁は、所定の速度で車両の後部に衝突する。障壁高さは、衝突する車両のバンパー構造が路上高さにおいて変化し得る高さであって、概して実際に衝突する高さへと変化させることができる。いくつかの例示において、(例えば第1のプレートの)傾斜部によって提供された傾斜表面は、障壁高さが変化する場合であっても、付加的な車両保護を可能とする。この点に関して、障壁とは、衝突試験のために用いられる障壁、或いは、衝突する車両の対応するバンパー組立体を示すものである。
重要な態様は、後部衝突体に対する傾斜表面の構成である。この点に関して、傾斜表面は、鉛直方向から、例えば0°と60°との間(>0° and 60°)、約30°といった、いくらかの角度を有する。水平及び鉛直という語句は、明確性のために用いられており、平らな地面において通常の構成にある車両に対する配向に関する。水平平面は、車輪中心を通過する平面であり、鉛直方向は、これに直交する。
いくつかの例示において、第1のプレートは、下方後部パネル及びバンパーブラケットへの取り付けのための1又は複数の(例えば2つの)穴を有する。第2のプレートは、後方側部部材への取り付けのための少なくとも1つの穴を有する。第2のプレートの構成は、バンパーブラケットが車両の下方後部パネルに取り付けられるよう維持する役割を果たす。これは、障壁が、オーバーライド状態及びアンダーライド状態を含めてライディングと呼ばれるような、バンパー構造の上部及び下部の、強度の劣る部分に反れて(deviating)車両と衝突するのではなく、バンパー構造と係合されるのを維持する役割も果たす。後方側部部材へのガセットの取り付けは、この危険な状態を回避する重要な態様である。
障壁と衝突する衝突試験の間、障壁は、概して後方側部部材32の第1の曲げ点への荷重入力を提供するバンパーの後部に衝突する。これは後方側部部材32を第1の曲げ点において曲げ、ガセット10の後方傾斜面が概して鉛直となるように、側部部材の後部を上方に回転させようとする。概してミリ秒オーダーの短時間の間に、障壁の衝突は、バンパー及び障壁を潰し(collapse)、次いで、鉛直となったガセット10の平面に衝突する。初期の荷重が上方部のみに向けられていたのに対し、これは、新しい荷重をガセット10の下部の傾斜部に付与する。このわずかに遅れた荷重入力は、後方側部部材32を第2の曲げ点において下方へと曲げようとする。試験において、バンパー構造の初期衝突とガセット10との衝突との間の従来の時間間隔は、約12ミリ秒であったが、これは、例示的な時間であり、限定されるものではない。ガセット10の背面の鉛直な配向は、ガセット10の下への障壁の滑動を回避する役割を果たす。これは、ガセット10が衝突する障壁と係合されるのを維持する役割を果たす。
ガセットの傾斜表面は、例示的部品の有用な態様である。ガセットに接触する障壁は、この角度によってアンダーライド状態(車両が地面からより高くなる)が遅らされる。これは、障壁がガセットに接触する前に側部部材に荷重付与し、第1の曲げ点を付勢するのを可能とする。第1の曲げ点が付勢され、障壁がガセットと接触した後、次いで荷重は、ガセットを通して伝達され、側部部材は、次いで第2の曲げ点を付勢する。
通常状態又は障壁オーバーライド状態(車両が地上に対して下方にある状態)において、比較的高い障壁位置で結合されたバンパー補強部の大きな突出は、側部部材に対して大きなモーメント入力を生じ得る。従来の構成において、この高いモーメント入力は、側部部材に、第1の曲げ点を付勢することなく第2の曲げ点近傍で曲げを生じさせることができる。しかしながら、本発明の例示によるガセットを有することによって、ガセットの傾斜表面は、側部部材に逆のモーメントを付与して障壁を捉えることができる。この逆のモーメントは、側部部材に対する大きなモーメント入力を打ち消そうとし、第2の曲げ点の後に第1の曲げ点が付勢されるのを可能とする。ガセット角は調整されてもよく、ガセットが障壁オーバーライド状態及び障壁アンダーライド状態の両方のために、説明されたように機能するのを可能としてもよい。
他の態様
説明されたガセットの別の利点は、必要材料が完全に剛体のガセットより少ないということである。例えば、製造された典型的な(representative)ガセットのため、3.2mmの板厚が使用された。曲げられないように設計された異なる部品の厚さは、薄くされてもよい。例えば曲げないガセットは、厚さ6mmであってもよい。より薄い厚さの使用は、使用される材料の低減、コスト及び重量の低減を共に可能とし、更に衝突によるガセットの曲げを容易とする。これは、ガセットの曲げの際、障壁への衝突へと向かう鉛直面を提供する際に驚くほどに好適な特徴である。従って、より少ない材料を用いることにより、より安全なガセットが提供され、驚くべき結果となる。
上述した例示において、ガセットは、共に溶接された2つの鋼鉄プレートで形成されたものとして説明され、いくつかの例示において、取り付けられた選択的カラーを備えて説明される。しかしながら、ガセットは、目的の製造方法によって金属プレート、成形され若しくは鋳造された金属部品、又は、他の部品といった、1又は複数の金属部品、或いは、非金属部品から形成されてもよい。金属は、鋼鉄、他の鉄合金、或いは、アルミニウム合金のような非鉄合金であってもよい。いくつかの例示において、構成は、非一様であってもよく、例えば、異なる構成の板から形成されてもよい。いくつかの例示において、ガセットは、衝突の衝撃で変形し得る強化高分子材料から形成されてもよい。
いくつかの例示において、第1のプレートは、下方後部パネル及びバンパーブラケットへの取り付けのための1又は複数の穴(開口部)、及び、下方に延在する傾斜部を有する曲げられた鋼鉄プレートであってもよい。第2のプレートは、水平な橋渡し部又は上部によって接続された2つの側部を有してもよい。第2のプレートの下方に面する側部は、第1のプレートの傾斜部が溶接され得る傾斜縁を有してもよい。
本発明に係る例示によれば、例示的バンパー組立体は、第1の端部及び第2の端部を備えるバンパー補強部を有し、バンパー補強部のそれぞれの端部は、バンパー補強ブラケットに取り付けられ、それぞれのバンパー補強ブラケットは、ガセットに取り付けられる。ガセットは、バンパー補強ブラケット及び下方後部パネルに取り付けられる第1の取付部と、後方側部部材に取り付けられる第2の取付部と、を有する。後方から見ると、車両は、第1のガセット及び第2のガセットを有してもよく、第1のガセットは、左手バンパー補強ブラケット及び左の後方側部部材に取り付けられ、第2のガセットは、右手バンパー補強ブラケット及び右の後方側部部材に取り付けられる。車両は、自動車、トラック又は類似した陸上車であってもよい。取付具は、ナット、ボルト、リベット、プラグ、ねじ、スナップ留め要素又は他の機械的取付具を含んでもよい。
衝突体による車両への後部衝突の間の車両の安全性を向上する方法であって、車両がバンパー補強ブラケット、下方後部パネル及び後方側部部材を含むバンパー組立体を有する方法は、ガセットを用いて車両の下方後部パネル及び後方側部部材の両方にバンパー補強ブラケットを取り付けることを含む。後方側部部材に対する付加的な取り付けは、バンパー組立体を下方後部パネルに対してのみ取り付けるのと比較して、顕著な安全性の利点を提供する。ガセットは、衝突体が車両に近づいたときに衝突体に傾斜表面を提供するように構成されてもよく、側部部材の曲げ点及びガセットは、後部衝突中の車両の安全性を向上させるために、衝突体による最初の後部衝突が、ガセットの傾斜表面を鉛直な方向へと再配向するために後方側部部材を曲げるように構成される。
ガセットの傾斜部並びに第1の曲げ点及び第2の曲げ点は、ガセットがバンパー補強ブラケットを下方後部パネル及び後方側部部材に取り付けたときに、車両に対する後部衝突が第1の曲げ点及び第2の曲げ点を順次的に付勢するように構成されてもよい。いくつかの場合において、上述したように、第1の曲げ点が最初に付勢され、次いで第2の曲げ点が付勢される。他の場合において、第2の曲げ点が最初に付勢され、次いで第1の曲げ点が付勢される。この点に関して、付勢された曲げ点は、後方部材の曲げが生じる箇所である。
発明は、上述された例示に限定されない。説明された例示は、本発明の範囲を限定しようとするものではない。この変形例、要素の他の組合せ、別の構成、及び、他の適用例は、当業者によって実現し得る。
説明された我々の発明において以下の特許を請求する。
10 ガセット
11 第1のプレート
12 傾斜部
13 第2のプレート
14 取付穴
16 取付穴
18 設置穴
20 第2の取付部
22 延在する上部
24 取付部
26 側部
28 側部
29 接触部
30 取付具
32 後方側部部材
34 下方後部パネル
36 バンパー補強ブラケット
40 取付具
42 取付具
50 後部
52 第1の曲げ点
54 第2の曲げ点
60 カラー
62 排気ハンガー
64 取付部
66 取付具

Claims (18)

  1. 後方バンパー組立体を車両に取り付けるための装置であって、前記後方バンパー組立体がバンパー補強ブラケットを有し、前記車両が、後方側部部材及び下方後部パネルを有する装置であって、
    前記バンパー補強ブラケット及び前記下方後部パネルに取り付けるように構成された第1の取付部と、
    該第1の取付部に対して角度を有して前記第1の取付部の下方から延在する傾斜部であって前記車両の後方に傾斜表面を提供する傾斜部と、
    前記車両の前記後方側部部材に取り付けるように構成された第2の取付部と、
    対の側部であって、前記第2の取付部が当該一対の側部間で延在すると共に当該一対の側部を相互連結し、それぞれの側部が、前記第2の取付部から下方に延在し、且つ、前記傾斜部に隣接した傾斜縁を有する一対の側部と、を有し、
    当該装置が、前記バンパー補強ブラケットを前記下方後部パネル及び前記後方側部部材に取り付ける金属ガセットである装置。
  2. 前記傾斜部と前記第1の取付部との間の前記角度が、10度と60度との間の角度である請求項1に記載の装置。
  3. 前記角度が、20度と40度との間の角度である請求項1又は請求項2に記載の装置。
  4. 前記傾斜部及び第1の取付部が、第1の金属プレートから形成され、
    前記第2の取付部及び前記一対の側部が第2の金属プレートから形成され、
    該第2の金属プレートが前記第1の金属プレートに溶接された請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の装置。
  5. 前記後方側部部材が、第1の曲げ点及び第2の曲げ点を有し、前記第1の曲げ点が前記第2の曲げ点より前記後方バンパー組立体近傍にあり、
    前記ガセットの前記傾斜部並びに前記第1の曲げ点及び前記第2の曲げ点は、前記車両に対する後部衝突が前記第1の曲げ点及び前記第2の曲げ点を順次的に付勢するように構成された請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の装置。
  6. 後方バンパー組立体を車両に取り付けるための装置であって、前記後方バンパー組立体がバンパー補強ブラケットを有し、前記車両が、後方側部部材及び下方後部パネルを有する装置であって、
    当該装置を前記バンパー補強ブラケット及び前記下方後部パネルに取り付けるように構成された第1の取付部を備える第1の金属プレートと、
    第2の取付部及び一対の側部を備える第2の金属プレートと、を有し、
    前記第2の取付部が、当該装置を前記車両の前記後方側部部材に取り付けるように構成された第2の取付点を備え、
    前記一対の側部が前記第2の取付部によって相互連結され、それぞれの側部が前記第1のプレートに隣接した縁部を有し、
    前記第1のプレート及び前記第2のプレートが、それぞれの側部の前記縁部に沿って共に溶接され、
    当該装置が、前記バンパー補強ブラケットを前記下方後部パネル及び前記後方側部部材に取り付けるためのガセットである装置。
  7. 前記第1の取付部が、前記バンパー補強ブラケットと前記第1の取付部と前記下方後部パネルとの間で機械的取付具を受容するように構成された取付穴を有し、
    前記第2の取付部が、前記第2の取付部と前記後方側部部材との間で機械的取付具を受容するように構成された設置穴を有する請求項6に記載の装置。
  8. 前記第1の金属プレート及び前記第2の金属プレートが、それぞれ鋼鉄プレートである請求項6又は請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の金属プレートが更に傾斜部を有し、前記傾斜部が前記取付部から延在し、前記傾斜部が後部衝突体に傾斜表面を提供し、前記第1の金属プレートが前記傾斜部と前記第1の取付部との間の曲げ角を有し、前記曲げ角が10度と60度との間の角度である請求項6から請求項8のいずれか1つに記載の装置。
  10. 前記曲げ角が、20度と40度との間の角度である請求項6から請求項9のいずれか1つに記載の装置。
  11. 前記第1の金属プレート及び前記第2の金属プレートが、互いに溶接され、溶接が、それぞれの側部の前記傾斜縁と前記第1のプレートの前記傾斜部との間で延在する請求項6から請求項10のいずれか1つに記載の装置。
  12. 前記後方側部部材が、第1の曲げ点及び第2の曲げ点を有し、前記第1の曲げ点が、前記第2の曲げ点より前記後方バンパー組立体近傍にあり、前記ガセットが前記バンパー補強ブラケットを前記下方後部パネル及び前記後方側部部材に取り付けるときに、
    前記ガセットの前記傾斜部は、前記車両に対する後部衝突が前記第1の曲げ点及び前記第2の曲げ点を順次的に付勢するように構成された請求項6から請求項11のいずれか1つに記載の装置。
  13. 衝突体による車両に対する後部衝突中の車両の安全性を向上する方法であって、前記車両がバンパー補強ブラケットと、下方後部パネルと、後方側部部材と、を備えるバンパー組立体を有する方法であって、
    前記バンパー補強ブラケットを、ガセットを用いて前記車両の前記下方後部パネル及び前記後方側部部材の両方に取り付けることを含み、
    前記車両の前記下方後部パネル及び前記後方側部部材の両方への、前記バンパー補強ブラケットの前記取り付けが、後部衝突中の車両の安全性を向上させ
    前記ガセットが第1の金属プレート及び第2の金属プレートを有し、
    前記第1の金属プレートが、前記ガセットを前記バンパー補強ブラケット及び前記下方後部パネルに取り付けるように構成された第1の取付部を有し、
    前記第2の金属プレートが、第2の取付部及び一対の側部を有し、
    前記第2の取付部が、前記ガセットを前記車両の前記後方側部部材に取り付けるように構成された第2の取付点を有し、
    前記一対の側部が、前記第2の取付部によって相互連結され、
    それぞれの側部が、前記第1の金属プレートに隣接した縁部を有し、
    前記第1の金属プレート及び前記第2の金属プレートが、それぞれの側部の前記縁部に沿って共に溶接される、方法。
  14. 前記ガセットが、前記衝突体が前記車両に近づいたときに前記衝突体に傾斜表面を提供する方法であって、
    前記後方側部部材において少なくとも1つの曲げ点を設けることを更に含み、後部衝突の間の前記車両の安全性を向上させるため、前記曲げ点及び前記ガセットは、前記衝突体による最初の前記後部衝突が前記ガセットの前記傾斜表面を鉛直な方向へと再配向するために前記後方側部部材を曲げるように構成された請求項13に記載の方法。
  15. 前記ガセットが、前記衝突体が前記車両に近づいたときに前記衝突体に傾斜表面を提供し、前記後方側部部材が、第1の曲げ点及び第2の曲げ点を有し、前記第1の曲げ点が、より前記ガセット近傍である請求項13又は請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の曲げ点及び前記第2の曲げ点並びに前記ガセットの前記傾斜部は、前記後部衝突が最初に前記第1の曲げ点を付勢し、次いで前記第2の曲げ点を付勢するように構成された請求項13から請求項15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 前記第1の曲げ点及び前記第2の曲げ点並びに前記ガセットの前記傾斜部は、前記後部衝突が最初に前記第2の曲げ点を付勢し、次いで前記第1の曲げ点を付勢するように構成された請求項13から請求項16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 前記車両が、左の後方側部部材、左のバンパー補強ブラケット、右の後方側部部材及び右のバンパー補強ブラケットを有し、前記ガセットが、第1のガセットであり、
    前記バンパー組立体が、前記左のバンパー補強ブラケットを備える左の端部と、前記右のバンパー補強ブラケットを備える右の端部と、を有し、
    前記左の端部を、前記第1のガセットを用いて前記下方後部パネル及び前記左の後方側部部材に取り付けることと、
    前記右の端部を、第2のガセットを用いて前記下方後部パネル及び前記右の後方側部部材に取り付けることと、を含む請求項13から請求項17のいずれか1つに記載の方法。
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