JP6547321B2 - フロントクロスメンバの取付部構造 - Google Patents

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本開示は、フロントクロスメンバとフロントサイドフレームとの取付部の構造に関する。
車両の車体前部では、サスペンションアーム等を支持するフロントクロスメンバがフロントサイドフレームの下方に設けられている。フロントクロスメンバは、フロントサイドフレームにボルトで固定されている。そして、車両の中には、フロントクロスメンバを前方側に延長し、エンジンやトランスミッション等のパワーユニットを支持するサブフレームとして構成したものがある。このような車両では、車両が前面衝突した際の荷重をサブフレームで受け、フロントサイドフレームの後方側に伝達することで衝撃荷重を吸収しパワーユニット等の車室側への侵入を抑制している。
ところで、車両が衝突し、フロントクロスメンバが後方に押されると、フロントクロスメンバ後方の固定箇所では、ボルトの頭部側(下方側)が後方に傾斜して倒れ込む現象が起こる。ボルトが後方に倒れるとボルトには抜け方向への引っ張り荷重が作用するため、ボルトがサイドメンバ側から抜け落ち、フロントクロスメンバが脱落してしまう虞がある。フロントクロスメンバが衝突初期の段階で脱落してしまうと衝突荷重を十分に支えきれずにパワーユニット等の車室側への侵入量が増大するため、従来から対策が施されている。(例えば、特許文献1〜2)
特許文献1では、フロントサブフレーム(フロントクロスメンバ)の後マウント部に衝突脱落防止装置を設けることでエンジンの後退量を抑え、車室の変形を抑制する技術が開示されている。より詳細には、フロントサブフレームをフロントサイドフレームに取り付ける上述のボルトによる係止(固定)に加えて、衝突脱落防止装置の係止ロッドがアンダボデーやダッシュボード側の係止接合部に嵌っている。この係止ロッドは、ボルトがねじ込まれる際にボルトの先端によって押されることで上記の係止接合部まで前進して嵌るよう構成されている。そして、前突荷重が作用した際には、フロントサブフレームの後退に伴って係止ロッドが後退することで係止接合部に引っ掛かり、係止接合部の設けられるアンダボデー等に荷重が伝達されることで、エンジンの後退量を抑制している。
特許文献2では、サブフレーム(フロントクロスメンバ)の後側取付部とフロントサイドフレームのフロア側水平部の間の空間にステーが設けられており、前突荷重が作用した際にはステーが変形されることで前突荷重を吸収することが開示されている。このステーの一端は、サブフレームと共にボルトで共締めされており、他端は、上記のフロア側水平部のナットにボルトで係止されている。そして、ステーがあることでサブフレームの後方への移動が抑制され、ボルトの後方への倒れが阻止される。
特開2009−96331号公報 特開2012−206653号公報
しかし、特許文献1〜2では、フロントサイドフレームとフロントクロスメンバがボルトによって固定されており、フロントサイドフレームからフロントクロスメンバが脱落していないことが前提となっている。例えば、車体前方からの前突荷重によってボルトが抜け落ちることや破断が生じ、両者の固定が解除される場合については考慮されていない。例えば、特許文献1では、上記の固定が解除されると、係止ロッドは下方に下がることによって、係止ロッドは係止接合部に嵌らず、衝突脱落防止装置が機能しないおそれがある。そして、このようにボルトの脱落によって衝突脱落防止装置が機能しないような場合には、エンジンの後退量が抑えられないおそれがある。同様に、特許文献2でも、上述のボルト抜け等が生ずる場合にはステーが外れることになるため、ステーによる前突荷重の吸収が適切に行われないおそれがある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、フロントサイドフレーム部からのフロントクロスメンバの脱落を防止することが可能なフロントクロスメンバの取付部構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造は、
車体前後方向に延在すると共に、ボルトが締結されるナットが固定されるフロントサイドフレーム部と、
前記フロントサイドフレーム部の下部に設置され、後側取付部の下面から挿入される前記ボルトが前記後側取付部を貫通して上方に位置する前記ナットに締結されることにより前記フロントサイドフレーム部に取り付けられるよう構成されるフロントクロスメンバと、
前記フロントサイドフレーム部に固定される脱落防止ブラケットと、を備え、
前記脱落防止ブラケットは、前記ボルトの下方を覆う底面部を有する。
上記の(1)の構成によれば、脱落防止ブラケットはフロントサイドフレーム部に固定されると共に、脱落防止ブラケットの底面部は、フロントサイドフレーム部にフロントクロスメンバを固定するボルトの下方を覆っている。このため、車体前方から前突荷重が作用した際に、フロントクロスメンバが車両後方に後退することに伴い、フロントサイドフレーム部とフロントクロスメンバとのボルトによる固定に異常が生じるような場合でも、脱落防止ブラケットによってフロントクロスメンバが支持されることにより、フロントサイドフレーム部からのフロントクロスメンバの脱落を防止することができる。また、このようにして衝突初期段階でのフロントクロスメンバの脱落が防止されることにより、衝突荷重が十分に支えることができるため、パワートレイン(エンジンや変速機など)がキャビン(車室)に侵入することを抑制することができ、車両の安全性を向上させることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記フロントサイドフレーム部は、
傾斜して延在する傾斜部と、
前記フロントクロスメンバが取り付けられる取付部を形成するブラケットであって、前記取付部の裏側に前記ナットが固定されるフレームブラケットを含み、
前記フロントクロスメンバは、前記ボルトが前記フレームブラケットの有する前記ナットに締結されることにより前記フロントサイドフレーム部に取り付けられる。
上記の(2)の構成によれば、フロントサイドフレーム部のフレームブラケットに取り付けられるフロントクロスメンバの脱落を防止することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(2)の構成において、
前記脱落防止ブラケットは、 前記脱落防止ブラケットは、前記底面部に連なる側面部によって前記フロントサイドフレーム部に固定されており、
前記フロントサイドフレーム部の車幅方向を向く両側は前記側面部によって挟まれている。
上記の(3)の構成によれば、脱落防止ブラケットは、その側面部によって、フロントサイドフレーム部の車幅方向(車両の左右方向)を向く両側を挟み込む状態で固定される。このように、フロントサイドフレーム部へ脱落防止ブラケットの固定が複数箇所において複数の側面部によって行われるので、フロントクロスメンバ3の脱落防止を強化することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記脱落防止ブラケットは、さらに、前記フロントサイドフレーム部の後方に固定される前記側面部を有する。
上記の(4)の構成によれば、脱落防止ブラケットは、側面部によって、フロントサイドフレーム部の両側と後方に固定されている。これによって、前突荷重やフロントクロスメンバの脱落により生じる荷重を、より強固に脱落防止ブラケットによって支えることができる。また、この側面部の傾斜角度を調整することで、泥の排出を適切に行うこともできる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)〜(4)の構成において、
前記脱落防止ブラケットの前記側面部は、前記ボルトの頭部の周囲に位置する。
上記の(5)の構成によれば、フロントサイドフレーム部にフロントクロスメンバを固定するボルトの頭部の周囲には、脱落防止ブラケットの側面部が位置する。すなわち、脱落防止ブラケットの側面部がボルトの頭部に対する防御壁の役割を果たすことで、ボルトの破損や変形、これらに伴うボルトによるが上記の固定力の低下が防止される。このため、フロントサイドフレーム部とフロントクロスメンバとのボルトによる固定の信頼性を高めることができ、フロントクロスメンバの脱落防止を強化することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(3)〜(5)の構成において、
前記脱落防止ブラケットの側面部は切り欠きを有する。
上記の(6)の構成によれば、フロントサイドフレーム部にフロントクロスメンバを組み付ける際などに両者が干渉することを防止することができ、作業性を向上することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、
前記脱落防止ブラケットの前記底面部は前記ボルトの頭部の径よりも大きい穴部を有する。
上記の(7)の構成によれば、穴部を通してボルトの挿脱をすることができ、製造(擬装)や保守における作業性を向上することができる。また、運転時には、脱落防止ブラケットに侵入する水や泥などの排出を穴部により行うことができる。このため、腐食などからボルトが保護されるので、フロントサイドフレーム部とフロントクロスメンバとのボルトによる固定の信頼性を高めることが、フロントクロスメンバの脱落防止を強化することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の構成において、
前記脱落防止ブラケットは、溶接によって、前記フロントサイドフレーム部に固定される。
上記の(8)の構成によれば、フロントサイドフレーム部に脱落防止ブラケットを固定するための追加部品を不要とすることができると共に、脱落防止ブラケットの取付け忘れ等を防止することができるなど、作業性を向上することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、フロントサイドフレーム部からのフロントクロスメンバの脱落を防止することが可能なフロントクロスメンバの取付部構造が提供される。
本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造を備える車体の前方構造を概略的に示す図である。 図1のA方向から見たフロントクロスメンバの取付部構造の側面図である。 図1のA方向から見たフロントクロスメンバの取付部構造の断面斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造をフロントサイドフレーム部の車幅方向外側の底部からみた斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造をフロントサイドフレーム部の車幅方向内側からみた斜視図である。 本発明の一実施形態に係る後側面部を有しない脱落防止ブラケットの構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る後側面部を有する脱落防止ブラケットの構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両左側に用いられる脱落防止ブラケットを示す図である。 本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバの取付部構造の底面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るフロントクロスメンバ3の取付部構造1を備える車体の前方構造を概略的に示す図である。図2は、図1のA方向から見たフロントクロスメンバ3の取付部構造1の側面図である。
図1〜2に示されるように、フロントクロスメンバ3の取付部構造1(以下、取付部構造1)は、フロントサイドフレーム部2、フロントクロスメンバ3と、脱落防止ブラケット4とを備える。
フロントサイドフレーム部2は車体前部構造を形成する骨格部材の1つであり、図1に示されるように、車幅方向の両側のそれぞれにおいて、フロントサイドフレーム部2は車体前後方向に延在する。より詳細には、衝撃や振動を和らげるために車両前部に設けられるフロントバンパー(不図示)から客室(不図示)の前方にわたってフロントサイドフレーム部2は配置されると共に、車幅方向両側の左右からエンジンや変速機などからなるパワートレイン7を挟むように2つのフロントサイドフレーム部2が配置される。
より詳細には、図2に示されるように、フロントサイドフレーム部2は、上下方向に傾斜して延在する傾斜部22と、傾斜部22の前方側で水平方向に延在する前方延設部23とから構成される。また、傾斜部22は、前方延設部23の後方から下方向に傾斜しており、この傾斜部22の後方には、フロントフロアサイドフレーム8が連結されている。なお、後述するフロントクロスメンバ3は、このフロントサイドフレーム部2の下部に取り付けられる。
また、フロントサイドフレーム部2は中空状を成す。そして、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の下面には開口部24が形成されており、フレームブラケット25にフロントクロスメンバ3を取り付けるためのボルト5が干渉することなく貫通可能となっている(図3参照)。そして、図2に示される実施形態では、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の下部には、フロントクロスメンバ3を固定するためのフレームブラケット25が設けられている。
このフレームブラケット25は、図2〜図3に示されるように、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の下面に固定されることで、フロントサイドフレーム部2の一部を形成している。また、フロントサイドフレーム部2は袋構造を有する(図3参照)。そして、フレームブラケット25の袋構造の内部空間の底面を形成する内底部26には、ボルト5が締結されるナット6が固定されている。図2の例示では、フレームブラケット25は側面視において三角形状をしており(図2参照)、最も長い1辺に対応する箇所(上面箇所)がフロントサイドフレーム部2の傾斜部22の傾斜に沿って固定されることで、三角形状の上面箇所以外の他の1辺がおおよそ水平に形成されている。そして、この水平に形成されている部分によってフロントクロスメンバ3(後述)を取り付けるための取付面27(図3参照)が形成されている。つまり、ナット6が固定される上記の内底部26は、フレームブラケット25の取付面27の裏側となる(図2〜図3参照)。なお、ナット6は溶接等によって内底部26に固定されても良い。
フロントクロスメンバ3は、図1〜図2に示されるように、車幅方向両側に延在する各フロントサイドフレーム部2を架け渡しながら、フロントサイドフレーム部2の下部に設置される。具体的には、図1〜図2の例示では、フロントクロスメンバ3は、車幅方向の両外側の前後にそれぞれ、前側取付部33と後側取付部32を有している。そして、前側取付部33は上方に延設されて、フロントサイドフレーム部2の前方延設部23の下面に固定され、後側取付部32は、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22に設けたフレームブラケット25に固定されている。また、フロントクロスメンバ3の車幅方向の両端にはロアアーム36が取り付けられることでサスペンション装置が設けられると共に、上部にはマウント部材を介してパワートレイン7の後部が搭載される。すなわち、パワートレイン7の下部とサスペンション装置の下部がフロントクロスメンバ3によって支持される。
ここで、フロントクロスメンバ3の後側取付部32の取付構造について、図3を用いて詳細に説明する。なお、図3では、図2に示される脱落防止ブラケット4(後述)が省略されている。図3に示されるように、フロントクロスメンバ3は、フロントクロスメンバ3の後側取付部32の下面から挿入されるボルト5が後側取付部32を貫通して上方に位置するナット6に締結されることによりフロントサイドフレーム部2のフレームブラケット25に取り付けられるよう構成されている。具体的には、この後側取付部32の上面と下面には、ボルト5が貫通可能に構成されるボルト穴が設けられており、フロントクロスメンバ3がフロントサイドフレーム部2の下方に配置された後に、ボルト5は、後側取付部32の下面から上方に向けて後側取付部32のボルト穴を貫通して上方に位置するフレームブラケット25のナット6に締結されるよう構成されている。つまり、フロントクロスメンバ3がフレームブラケット25の取付面27に重ねられた状態で、ボルト5が、フロントクロスメンバ3とフレームブラケット25の取付面27を貫通して、フレームブラケット25の内部空間に固定されたナット6に締結される。このように、フロントクロスメンバ3は、ボルト5とナット6によってフレームブラケット25(フロントサイドフレーム部2)に取り付けられている。なお、図3の例示のように、フロントクロスメンバ3は中空構造をしていても良く、また、ボルト5とナット6の間にカラー34が介在しても良く、この中空構造においてボルト穴の周囲を囲むカラー34を設けても良い。
脱落防止ブラケット4は、図2に示されるように、フロントサイドフレーム部2に固定されると共に、ボルト5の下方を覆う底面部43を有することで、フロントサイドフレーム部2からのフロントクロスメンバ3の脱落を防止する役割を担っている。幾つかの実施形態では、図4Aに示されるように、脱落防止ブラケット4は、フロントサイドフレーム部2(フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の側面)との固定箇所28から下方に伸びる側面部42と、側面部42の下端においてボルト5の下方まで伸びる底面部43を備える。言い換えると、側面部42はフロントサイドフレーム部2に固定されており、この固定箇所28とは反対側の側面部42の端部に底面部43が連なると共に、底面部43はボルト5の頭部51を覆うように水平方向に伸びている。側面部42と底面部43の連なりは、金属などの材料を折り曲げることで形成しても良い。なお、上述の通り、フロントクロスメンバ3は、車体の車幅方向の両側に設けられる各フロントサイドフレーム部2にそれぞれ連結固定されるが、脱落には、片側の固定のみ外れることや、両側の固定が外れることも含まれる。
この脱落防止ブラケット4の作用効果について説明する。前突時の荷重によってボルト5の抜け落ちなどが発生し、フロントクロスメンバ3とフロントサイドフレーム部2とのボルト5による固定が解除された場合には、フロントクロスメンバ3はフロントサイドフレーム部2から脱落しようとする。ところが、脱落防止ブラケット4によってフロントクロスメンバ3は支持されることで、フロントサイドフレーム部2からのフロントクロスメンバ3の完全な脱落が阻止されることになる。つまり、脱落しようとするフロントクロスメンバ3は、脱落防止ブラケット4の底面部43に接触し、そのままこの底面部43に載る。その一方で、この底面部43と連結されている脱落防止ブラケット4の側面部42はフロントサイドフレーム部2に固定されているため、フロントクロスメンバ3は、脱落防止ブラケット4を介してフロントサイドフレーム部2に支持された状態が維持される。
なお、図1〜3に示される実施形態では、上述の通り、フロントサイドフレーム部2は傾斜部22と、傾斜部22に設けられたフレームブラケット25を備え、フロントクロスメンバ3は、フロントサイドフレーム部2のフレームブラケット25に取り付けられている。これによって、フロントサイドフレーム部2のフレームブラケット25に取り付けられるフロントクロスメンバ3の脱落が防止される。他の幾つかの実施形態では、フロントサイドフレーム部2には傾斜部22がなくても良く、フロントクロスメンバ3は、フレームブラケット25を介することなくフロントサイドフレーム部2に取り付けられても良い。これによって、フロントサイドフレーム部2からのフロントクロスメンバ3の脱落が防止される。
上記の構成によれば、脱落防止ブラケット4はフロントサイドフレーム部2に固定されると共に、脱落防止ブラケット4の底面部43は、フロントサイドフレーム部2にフロントクロスメンバ3を固定するボルト5の下方に位置している。このため、車体前方から前突荷重が作用した際に、フロントクロスメンバ3が車両後方に後退することに伴い、フロントサイドフレーム部2とフロントクロスメンバ3とのボルト5による固定に異常が生じるような場合でも、脱落防止ブラケット4によってフロントクロスメンバ3が支持されることにより、フロントサイドフレーム部2からのフロントクロスメンバ3の脱落を防止することができる。また、このようにして衝突初期段階でのフロントクロスメンバ3の脱落が防止されることにより、衝突荷重が十分に支えることができるため、パワートレイン7(エンジンや変速機など)がキャビン(車室)に侵入することを抑制することができ、車両の安全性を向上させることができる。
また、図1に示される実施形態では、脱落防止ブラケット4は、フロントサイドフレーム部2に固定される少なくとも1つの側面部42を有している。他の幾つかの実施形態では、図4A〜4Bに示されるように、脱落防止ブラケット4は、底面部43に連なる側面部42によってフロントサイドフレーム部2(フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の側面)に固定されており、フロントサイドフレーム部2の車幅方向を向く両側は側面部42によって挟まれている。具体的には、図4A〜4Bの例示では、脱落防止ブラケット4は2つの側面部42を有している(図5A参照)。図5Aに例示されるように、この2つの側面部42(左側面部42a、右側面部42b)は、底面部43に連なるように形成されている。また、底面部43の反対側に位置する端部は、フロントサイドフレーム部2の左右方向(車幅方向)の両側(固定箇所28)にそれぞれ固定されることによって、フロントサイドフレーム部2はこの2つの側面部42(左側面部42a、右側面部42b)によって挟まれている。このため、例えば、脱落防止ブラケット4はコの字状の形状をしていても良い。言い換えると、脱落防止ブラケット4の底面部43には、上方向に延びてフロントサイドフレーム部2に固定される側面部42が少なくとも2つ別々に形成されており、各側面部42がそれぞれフロントサイドフレーム部2を挟み込むように設置され、固定される。
より具体的に説明すると、図4Aは、図1の矢印Aの方向において斜め下から取付部構造1を見た図であり、脱落防止ブラケット4の一方の側面部42(車幅方向の外側に位置する側面部42)が、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の車幅方向の外側の側面に固定されている。一方、図4Bは、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22を車幅方向の内側から見た図であり、2つ目の側面部42(車幅方向の内側)が、フロントサイドフレーム部2の傾斜部22の車幅方向の内側の側面に固定されている。このように、脱落防止ブラケット4の2つの側面部42がフロントサイドフレーム部2を挟み込んだ状態で、図4A〜4Bでは、それぞれの側面部42がフロントサイドフレーム部2に固定(溶接)されている。このように、フロントサイドフレーム部2へ脱落防止ブラケット4の固定が複数箇所において複数の側面部42によって行われるので、フロントクロスメンバ3の脱落防止を強化することができる。
また、その他の幾つかの実施形態では、図5Bに示されるように、脱落防止ブラケット4の底面部43には、フロントサイドフレーム部2の左右の両側の側面部42(左側面部42a、右側面部42b)、および、その後ろ側に固定される側面部42(後側面部42c)が設けられている。言いかえると、後側面部42cは、傾斜部22の後方に固定されている。一方、図5Aには、後側面部42cが設けられていない実施形態が対比として示されている。なお、図5Bに示される実施形態では、後側面部42cは傾斜部22の後部に固定されているが、他の幾つかの実施形態では、フロントフロアサイドフレーム8など他の構造に固定されても良い。これによって、前突荷重やフロントクロスメンバ3の脱落により生じる荷重を、脱落防止ブラケット4によって支えることができる。また、この側面部42の傾斜角度を調整することで、泥の排出を適切に行うこともできる。
また、他の幾つかの実施形態では、図4A〜図4Bに示されるように、脱落防止ブラケット4は、ボルト5の頭部51の周囲に位置する側面部42を有し、側面部42は、フロントサイドフレーム部2に固定される。言い換えると、フロントサイドフレーム部2にフロントクロスメンバ3を固定するボルト5の頭部51の周囲には、脱落防止ブラケット4の側面部42が位置する。図4Aの例示では、ボルト5の頭部51の左側と右側に、それぞれ左側面部42aと右側面部42bが位置している。他方、図4Bの例では、ボルト5の頭部51の両側面の左側面部42aと右側面部42bに加えて、後側面部42cが後方に位置している。すなわち、脱落防止ブラケット4の側面部42がボルト5の頭部51に対する防御壁の役割を果たすことで、ボルト5の破損や変形、これらに伴うボルト5による上記の固定力の低下が防止される。このため、フロントサイドフレーム部2とフロントクロスメンバ3とのボルト5による固定の信頼性を高めることが、フロントクロスメンバ3の脱落防止を強化することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図4A〜図4Bに示されるように、脱落防止ブラケット4の側面部42は、切り欠き部44を車両前方側の端部に有する。すなわち、側面部42(左側面部42a、右側面部42b)の車両前方側の端部は、フロントサイドフレーム部2との固定箇所28から底面部43まで直線的に伸びてはおらず、その途中で、側面部42の車両後方側に向けて湾曲した後に、再度、側面部42の車両前方側に湾曲しており、凹状に湾曲する箇所(切り欠き部44)を有している。そして、フロントクロスメンバ3の後側取付部32の端部は、この切り欠き部44に入り込んでおり、図4A〜図4Bの例示では、側面部42が形成する平面から突出しながら、入り込んでいる。すなわち、切り欠き部44によって、フロントクロスメンバ3の後側取付部32と脱落防止ブラケット4との干渉が回避されている。また、フロントクロスメンバ3が車両の前側から後側に移動(スライド)されながら、フロントサイドフレーム部2との取付箇所(取付面27)に位置決めされる場合などにおいて、フロントクロスメンバ3が脱落防止ブラケット4に干渉するのも回避される。このように、フロントサイドフレーム部2にフロントクロスメンバ3を組み付ける際などに両者が干渉することを防止することができ、作業性を向上することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図6に示されるように、切り欠き部44は、脱落防止ブラケット4の左側面部42aと右側面部42bとで異なる大きさを有している。図6には、車両左側に用いられる脱落防止ブラケット4(図4A〜図4B、図5A参照)を抜き出した図が示されている。そして、図6の例示では、切り欠き部44の上下方向の長さWは、車両の外側に位置する側面部42(図6の例では左側面部42a)の長さW1より、車両の内側に位置する側面部42(図6の例では右側面部42b)の長さW2の方が大きい。これは、図4A〜図4Bの例示では、フロントクロスメンバ3は車両外側に向けて先細るような形状をしているからであり、フロントクロスメンバ3の形状に合わせた切り欠き部44を設けることにより、フロントクロスメンバ3の脱落時の支持や、組み付け性を向上することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図4Aに示されるように、脱落防止ブラケット4の底面部43はボルトの頭部の径よりも大きい穴部45を有する。また、幾つかの実施形態では、図7の取付部構造1の底面図に示されるように、ボルト5の頭部51と穴部45の位置は底面から見ると重なっている。
この構成による作用効果を説明すると、例えば、脱落防止ブラケット4をフロントサイドフレーム部2に固定した後に、フロントクロスメンバ3を取り付ける場合には、フロントクロスメンバ3を脱落防止ブラケット4の底面部43の上方に配設した後(位置決めした後)にボルト5によって連結することになる。この際、穴部45は、ボルトの頭部の径よりも大きく、穴部45からボルト5や工具を挿入できるので、ボルトの締め作業が容易となる。また、メンテナンス時などボルト5を外す場合においても穴部45からボルト5や工具を挿入できるので、ボルトの挿抜の作業が容易となる。また、運転時においては、脱落防止ブラケット4に止入する水や泥などが穴部45を介して排出される。特に、脱落防止ブラケット4がコの字状の形状をしている場合などフロントクロスメンバ3の後側取付部32の全ての周囲が脱落防止ブラケット4の側面部42によって囲まれていない場合には、泥や水の侵入の可能性が高く、これらは穴部45から排出されることになる。
上記の構成によれば、穴部45を通してボルト5の挿脱をすることができ、製造(擬装)や保守における作業性を向上することができる。また、運転時には、脱落防止ブラケットに侵入する水や泥などの排出を、穴部を通して行うことができる。このため、腐食などからボルト5が保護されるので、フロントサイドフレーム部2とフロントクロスメンバ3とのボルト5による固定の信頼性を高めることが、フロントクロスメンバ3の脱落防止を強化することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、脱落防止ブラケット4は、溶接によって、フロントサイドフレーム部2(傾斜部22)に固定されても良い。図4A〜図4Bに示される実施形態では、フロントサイドフレーム部2に固定されたフレームブラケット25のフランジ29を覆うように、脱落防止ブラケット4の側面部42が溶接されて固定されている。これによって、脱落防止ブラケット4をフロントサイドフレーム部2に固定するための追加部品を不要とすることができると共に、脱落防止ブラケット4の取付け忘れ等を防止することができるなど、作業性を向上することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 取付部構造
2 フロントサイドフレーム部
22 傾斜部
23 前方延設部
24 開口部
25 フレームブラケット
26 内底部
27 取付面
28 固定箇所
29 フランジ
3 フロントクロスメンバ
32 後側取付部
33 前側取付部
34 カラー
36 ロアアーム
4 脱落防止ブラケット
42 側面部
42a 左側面部
42b 右側面部
42c 後側面部
43 底面部
44 切り欠き部
45 穴部
5 ボルト
51 頭部
52 下面
6 ナット
7 パワートレイン
8 フロントフロアサイドフレーム

Claims (8)

  1. 車体前後方向に延在すると共に、ボルトが締結されるナットが固定されるフロントサイドフレーム部と、
    前記フロントサイドフレーム部の下部に設置され、後側取付部の下面から挿入される前記ボルトが前記後側取付部を貫通して上方に位置する前記ナットに締結されることにより前記フロントサイドフレーム部に取り付けられるよう構成されるフロントクロスメンバと、
    前記フロントサイドフレーム部に固定される脱落防止ブラケットと、を備え、
    前記脱落防止ブラケットは、前記フロントクロスメンバの下方側から前記ボルトの下方を覆う底面部を有することを特徴とするフロントクロスメンバの取付部構造。
  2. 前記フロントサイドフレーム部は、
    傾斜して延在する傾斜部と、
    前記フロントクロスメンバが取り付けられる取付部を形成するブラケットであって、前記取付部の裏側に前記ナットが固定されるフレームブラケットを含み、
    前記フロントクロスメンバは、前記ボルトが前記フレームブラケットの有する前記ナットに締結されることにより前記フロントサイドフレーム部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  3. 前記脱落防止ブラケットは、前記底面部に連なる側面部によって前記フロントサイドフレーム部に固定されており、
    前記フロントサイドフレーム部の車幅方向を向く両側は前記側面部によって挟まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  4. 前記脱落防止ブラケットは、さらに、前記フロントサイドフレーム部の後方に固定される前記側面部を有することを特徴とする請求項3に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  5. 前記脱落防止ブラケットの前記側面部は、前記ボルトの頭部の周囲に位置することを特徴とする請求項3又は4に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  6. 前記脱落防止ブラケットの前記側面部は、切り欠き部を車両前方側の端部に有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  7. 前記脱落防止ブラケットの前記底面部は前記ボルトの頭部の径よりも大きい穴部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
  8. 前記脱落防止ブラケットは、溶接によって、前記フロントサイドフレーム部に固定されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のフロントクロスメンバの取付部構造。
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