JP2014083227A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌に対する柔らかな風合いとクッション性とをさらに向上させ、かつ、これらの表面特性を使用時においても持続可能とする吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面層1、防漏層3、及び吸収層2を有する吸収性物品であって、前記表面層1は、肌当接面側及び非肌当接面側が一体的に厚み方向に変形してなる複数の凸部11と凹部12とを有し、該凸部11と凹部12とが平面視異なる方向に交互に隣接して配されて凹凸形状をなし、前記吸収層2は、熱融着性を有する熱収縮繊維27と、親水性繊維とを有しており、前記表面層1の凸部11の非肌当接面側には前記吸収層2との間に空間部4が配されており、前記表面層1の凹部12の非肌当接面側は、接合部5における前記熱収縮繊維27の熱融着により、前記吸収層2と接合固定されている吸収性物品。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキンやパンティーライナー、使い捨ておむつなどの吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品においては、各部材の材料や構造を改良し、その機能や着用感の向上が図られてきた。部材としての表面シートや吸収体についても、かかる改良を企図して開発がなされている。
例えば、特許文献1には、表面層と吸収層とを一体化させて凸部と凹部とを交互に形成した吸収性物品が開示されている。この吸収性物品においては、前記凸部の表面層不織布の繊維密度が前記凹部の表面層不織布の繊維密度より疎であり、前記表面層が前記吸収層より嵩高くされている。これにより、液体吸収性及び液漏れ防止性に優れ、しかも、柔らかな風合いとクッション性を有し、ムレ防止性が高いとされる。
また、特許文献2には、吸収体内部にコイル状に捲縮した繊維に高吸収性ポリマー等を取り込んだ小塊状体を有する吸収性物品が開示されている。この吸収性物品は、全体として伸長性を有し、引き伸ばして使用者の身体にフィットさせることができるとされる。
加えて、特許文献3には、表面層から吸収層にかけて押圧した凹部が複数形成され、該凹部において前記表面層及び前記吸収層の繊維が接合された吸収性物品が開示されている。これによれば、比較的薄い構造でも、湿潤時に凹部が潰れにくく、液引き込み性が保持されるとされる。
さらに、特許文献4には、複数条のひだで起伏を繰り返す不織布製透液性シートを備えた体液吸収性着用物品が開示されている。前記ひだは、長手方向に筋状に形成され、頂部及び底部の高密度域と、前記頂部と前記底部との間の低密度域とを有する。前記底部が吸収性コアに当接して液を引き込む。この不織布製透液性シートにより、体液吸収速度を犠牲にすることなく、吸収容量を最大限に活用することができるとされる。
特開2008−161319号公報 特開2005−237952号公報 特開2003−291234号公報 特開2000−135239号公報
本発明は、前記の肌に対する柔らかな風合いとクッション性とをさらに向上させ、かつ、これらの表面特性を使用時においても持続可能とする吸収性物品に関する。
本発明は、肌当接面側に配置された表面層、非肌当接面側に配置された防漏層、及び前記表面層と前記防漏層との間に配置された液保持性の吸収層を有する吸収性物品であって、前記表面層は、肌当接面側及び非肌当接面側が一体的に厚み方向に変形してなる複数の凸部と凹部とを有し、該凸部と凹部とが平面視異なる方向に交互に隣接して配されて凹凸形状をなし、前記吸収層は、熱融着性を有する熱収縮繊維と、親水性繊維とを有しており、前記表面層の凸部の非肌当接面側には前記吸収層との間に空間部が配されており、前記表面層の凹部の非肌当接面側は、接合部における前記熱収縮繊維の熱融着により、前記吸収層と接合固定されている吸収性物品を提供する。
また、本発明は、前記吸収性物品の好適な製造方法として、
周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合わせ部に、表面層用シートを搬送、挟持させて、該シートに凹部と凸部を賦形する工程と、該賦形された前記シートの凸部を、熱融着性を有する熱収縮性繊維と親水性繊維を含有する吸収層前駆体に接触させる工程と、前記接触した吸収層前駆体と表面層用シートを加熱して一体化させるとともに、前記熱収縮性繊維によって熱融着させる工程と、ついで、加熱処理によって前記熱収縮性繊維を収縮させる工程と、を含む、表面層と吸収層とを備えた吸収性物品の製造方法を提供する。
本発明の吸収性物品は、肌に対する柔らかな風合いとクッション性とをさらに向上させ、かつ、これらの表面特性を使用時においても持続させることができる。
本発明の吸収性物品の好ましい一実施形態の要部断面により示した斜視図である。 図1におけるIIIの部分(表面層、吸収層及び防漏層)を拡大して模式的に示した断面図である。 図1の表面層の肌当接面側を模式的に示した平面図である。 本発明の吸収性物品の好ましい一実施形態を模式的に示した平面図である。 本発明の吸収性物品の好ましい製造方法の一部の工程を模式的に示した工程説明図である。 図5に示した工程において用いられるエンボスロールの一部を拡大して模式図に示した拡大斜視図である。 図5に示した工程説明図の上層と下層とを接合する工程部分を拡大して模式的に示した説明図である。 図7の接合工程後の熱風回復処理の工程を拡大して模式的に示し説明図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は本発明の吸収性物品の直交する2切断面で示した斜視図である。本実施形態の吸収性物品は、肌当接面側に配置された液透過性の表面層1、非肌当接面側に配置された液難透過性の防漏層3、及び前記表面層1と前記防漏層3との間に配置された液保持性の吸収層2を有する。
表面層1は、吸収層2の肌当接面側に配される凹凸形状を有するシート体であり、排泄液を吸収層2へと素早く透過させる。表面層1は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収層2に伝達する観点と、肌触りのよさの観点から、親水性のエアスルー不織布からなる。防漏層3は、吸収層2の非肌当接面側の全面を覆って接合され、液漏れを防いでいる。防漏層3は、この観点から、液難透過性の部材からなり、例えば、通気性を有し液不透過性の透湿性フィルム等を用いて形成されたシート体である。前記液難透過性とは、液を透過させにくい性質を意味し、防水性、撥水性及び液不透過性を含む。なお、本発明においては、表面層1及び防漏層3は、本実施形態のシート体に限らず、複数の部材を組み合わせたものや厚みに変化を持たせたものなど、種々の態様のものを任意に採用できる。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。着用時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み(厚さ)方向といいその量を厚み(厚さ)という。
まず、図1〜3を参照して、表面層1について以下に詳述する。
表面層1は、図1に示すように、肌当接面側及び非肌当接面側が一体的に厚み方向に変形した複数の凸部11及び凹部12が繰り返す、凹凸形状を有している。凸部11は、肌当接面側から見れば肌当接面側(Z1)方向に突出した表面凸部11aであり、非肌当接面側から見れば非肌当接面側(Z2)から肌当接面側(Z1)へと窪んだ裏面凹部11bである。一方、凹部12は、肌当接面側から見れば非肌当接面側(Z2)に窪んだ表面凹部12aであり、非肌当接面側から見れば肌当接面側(Z1)から非肌当接面側(Z2)へと突出した裏面凸部12bである。これらの凹部11と凸部12とが、平面視交差する異なる方向(図1におけるX方向、Y方向及びこれらと交差する異なる方向など)において交互に、隣接して周期的に複数配置されている。これにより、表面層1は、図1に示すように、凹凸の周期的な繰り返しを平面方向のほぼ全域に亘って有する形状である。
このような表面層1の肌当接面側は、図2に示すように、表面凸部11aで着用者の肌と接触することとなり、接触面積を効果的に抑制できる。また、表面凹部12aは、肌との間に空間を形成し通気性に優れる。加えて表面凹部12aは、周囲の表面凸部11aから流れ落ちる排泄液の捕捉性が高く、表面層1の肌当接面側での液の拡散を効果的に抑制し得る。そのため、肌と排泄液との接触が好適に抑制され、着用者の肌の濡れた感じが抑制される。これらにより良好な着用感が奏される。
さらに、表面凸部11aは、肌との接触面積を低減する観点から、表面凹部12aから肌当接面側へと隆起して頂部11tを有するドーム形状であることが好ましい。また、表面凹部12aの窪みは、液捕捉性の観点から、その周辺の複数の表面凸部11aから底部12tへと至る窪み形状であることが好ましい。例えば、円錐や円錐台、楕円錐、楕円錐台を逆さにした形状、すり鉢形状ないしお椀形状など、凹部の広がりが底部12tへと収束する形状であることが好ましい。
一方、表面層1の非肌当接面側においては、図2に示すように、表面凹部12aに対応する裏面凸部12bが、吸収層2と接合部5において接合固定されている。接合部5では、エンボス処理が施され、吸収層2にある熱収縮繊維27の熱融着により表面層1と吸収層2とが接合されている。この点は、後述の吸収層2の説明においてさらに詳述する。
また、表面凸部11aに対応する裏面凹部11bは、複数の接合部5に囲まれた領域で吸収層2と非接合であり、その断面形状が吸収層2に対してアーチ8を形成する。これにより、裏面凹部11bと吸収層2との間には、空間部4が形成されている。
空間部4の存在によって、凸部11と吸収層2とが分離した状態とされている。この部分において、表面層1は、吸収層2の厚みによる剛直性の影響を受けず、自在に変形可能とされている。つまり、表面層1の肌当接面側からの押圧に対し、表面凸部11aが吸収層2の制限を受けず圧縮仕事量が大きく、肌に触れたときのふんわりとした感触が増す。これによりやわらかなクッション感が得られる。
特に、本実施形態の表面層1及び吸収層2を組み込んだ吸収性物品は、複数の頂部11t付近で着用者の肌と接触することとなる。この場合、凸部11は、肌との接触面積を低減する一方で、体圧を直接受けることとなる。この体圧は、厚み方向の押圧(図2の白矢印f1)に限らず、着用者の動きに合わせた多方向からの圧力(図2の白矢印f2、f3)などとして加えられる。この場合でも、凸部11は、裏面凹部11bにおいて吸収層2に対しアーチ8が維持されつつ、空間部4の存在で表面凸部11aは、吸収層2とは分離して動きやすい(圧縮仕事量が大)。そして、多方向からの力に対しても柔軟に変形し、追従することができる。そのため表面凸部11aが弾けるようにして肌と擦れることが生じ難く、摩擦が少ない。その結果、肌に触れた感じが柔らかく、優しい肌触りとなる。これらのことが、後述の吸収層2の柔らかな風合いと相俟って、吸収性物品の着用感の向上をもたらす。加えて、凸部11は、空間部4の介在により吸収層2と密着せず、液を吸った後の吸収層2のヘタリの影響を受けず形状が維持され易い。
次に、図2を参照して、吸収層2について説明する。さらに熱収縮繊維27と表面層1との相乗作用について説明する。
吸収層2は、熱融着性を有しかつ熱によって収縮した熱収縮繊維27を有する。また、排泄液を吸収保持する部材として親水性繊維を有する。吸収層2は、これらの構成繊維が積繊されてなる積繊体(吸収性コア)である。なお、吸収層2には、吸水性ポリマーなど他の機能素材を含んでもよい。本実施形態における吸収層2は、周囲を被覆するコアラップシートを有さず、表面層1及び防漏層3と直接接合固定されている。
熱収縮繊維27は、吸収層2の厚み方向(Z軸方向)にみて、少なくとも肌当接面側に存在しており、好ましくは偏在している。この偏在というとき、肌当接面側における熱収縮繊維27の含有率が、非肌当接面側よりも高いことをいい、含有率に相対的な差があることをいう。例えば、図2に示す、接合部5が配設された領域M1において、接合部5周辺の領域P4における熱収縮繊維27の含有率(r4)が、これより下方にある領域P5における熱収縮繊維27の含有率(r5)よりも高い(r4>r5)。この含有率の偏在においては、熱収縮繊維27が領域P5に全くなく、肌当接面側の表面付近のみにある状態でもよい。この含有率は、後述の繊維密度の測定方法と同様の方法により測定することができる。
本発明において熱収縮繊維27とは、熱によってその収縮性が発現した後の繊維のことであり、部分的にその発現が抑制されているものを含む。つまり、表面層1との接合部5において、その熱収縮性の発現が抑制されていたとしても、該繊維の全体としては、収縮性が発現し、後述する、肌当接面側のクッション性と表面層1の凹凸形状の安定性に寄与した状態ものを熱収縮繊維27という。一方、熱収縮性が発現する前の状態のものを熱収縮性繊維270という。つまり、後述の製造工程の途中段階で熱風回復処理される前の状態のものを熱収縮性繊維270という。
(領域M1について)
次に、接合部5が配設された吸収層2の領域M1についてさらに詳述する。領域M1においては、肌当接面側の表面が、表面層1の凸部11の根元にあたる裏面凸部12と、接合部5で接合固定されている。接合部5では、吸収層2の肌当接面側にある複数の熱収縮繊維27のうちのいくつかの熱収縮繊維27aがその繊維長の一部について取り込まれ、熱融着繊維27aの熱融着性の発現で表面層1と吸収層2とが接合固定されている。さらに、領域M1においては、接合部5の直下に、これと連接する繊維圧密融着部24が配設されている。この繊維圧密融着部24は、接合部5形成時のエンボス処理により吸収層2の繊維が圧密化されて形成されたものである。しかも、吸収層2の肌当接面側にある複数の熱収縮繊維27のうちのいくつかの熱収縮繊維27bがその繊維長の一部において取り込まれている。
これらの熱収縮繊維27a及び27bは、取り込まれた部分において、エンボスの熱によって熱融着性が発現し、表面層1の繊維ないし吸収層2の他の構成繊維と融着している。そのため、この部分の繊維密度は高く、繊維の動きが拘束されている。これにより接合部5による表面層2の凹部12の固定化がより効果的なものとなる。
また、一部が取り込まれ固定化された熱収縮繊維27a及び27bは、接合部5及び繊維圧密融着24の外側で、他の繊維とは融着せずに、繊維の収縮が顕在化された状態とされている。この収縮により、繊維が2元的ないし3次元的な屈曲や湾曲の変形を生じている。そのため熱収縮繊維27a及び27bは、他の構成繊維とは異なり、弾力性を有する。しかもこの部分において、他の構成繊維とは融着されていないため、繊維の動きが拘束されず、弾力性が発揮され易い。これにより、熱収縮繊維27a及び27bは、表面層1の凸部11の起立性を下支えする接合部5ないし繊維圧密融着部24に対しても柔らかな弾力性を付与する。その結果、表面層2の凸部11が肌と接触した際に、良好なクッション感が得られる。
さらに、熱収縮繊維27a及び27bは、その収縮により繊維径は太くなり、非直線的形状への変形を生じている。この熱収縮繊維27a及び27bは、他の親水性繊維など非収縮性の繊維に比べて、湿潤時のヘタリが生じ難く、接合部5における吸収層2の型崩れが生じ難い。そのため、たとえ接合部5が裏面凸部12の底部12tの周辺の範囲に限られ、その接合面積が筋状の接合部に比して小さく抑えられていても、凸部11の基礎部分がしっかりと固定され維持され得る。これにより、凸部11の形状とその起立性がより効果的に維持され易い。
加えて、熱収縮繊維27aや熱収縮繊維27bの収縮が顕在化した部分には、吸収層2の他の構成繊維が取り込まれ接合部5ないし繊維圧密融着部24の周辺に引き寄せられている。この状態は、例えば、図2の円Aにおいて繊維の様子を模式的に示したように、熱収縮繊維27a及び27bに他の構成繊維28が絡みついた繊維集合体29が複数配されている。これにより、この部分での繊維密度が高められ接合部5ないし繊維圧密融着部24に支えられた表面層1の形状維持性を補強する。また、この場合も、前述のとおり、繊維同士は融着せず、繊維の動きが拘束されない。これにより、繊維集合体29の存在にも係らずクッション性が阻害されず好ましい。
前述の領域M1における表面層1凹部12の確かな固定と凸部11の形状維持性の向上、及び良好なクッション性の付与の観点から、領域M1の厚み(h3)における、接合部5から繊維圧縮融着部24までの厚み(h4)とその下方の部分の厚み(h5)とは、(h4<h5)であることが好ましい。その比率(h4/h5)は、凹部12の固定性及び形状維持性の観点から、0.3以上が好ましく、0.5以上がより好ましい。その上限は、クッション性を良好なものとする観点から、3.0以下が好ましく、2.0以下がより好ましい。
本実施形態において、接合部5は、凹部12の底部12tの周辺である。図3に示すとおり、底部12tは等間隔で配置された列をなし、この列が複数等間隔で配置されている。つまり、接合部5も、この底部12tの配置に併せて形成されている。
この接合部5を、後述の複数列の凹凸歯車を備えたエンボスロールを用いて形成する場合、その配列は、各列の歯車におおける凸部の間隔によって決まる。この場合、各列における接合部5及び繊維圧密融着部24の列方向での長さは、0.1mm以上が好ましく、0.3mm以上がより好ましい。その上限は、20mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましい。上記下限以上とすることで、表面層1と吸収層2中に含まれる熱融着性を有する熱収縮性繊維27とが確実に融着し、着用中に表面層1と吸収層2が剥離することを確実に防止することができる。上記上限以下とすることで圧縮を受け繊維同士が互いに融着し、硬くなる接合部5による表面層1の風合いの低下を抑制することができる。また前記エンボスロールによって接合部5を形成する場合、表面層1の凸部11の起立性を確実なものとするため、各列における接合部5のピッチを、隣り合う列同士で半ピッチすれた配列とすることが好ましい。
また、接合部5と重なる表面層1の凹部12の平面配置は、図3に示すように、4つの凹部12が1つの凸部11を囲む配置に限らず、凹凸が繰り返す配置を任意に設定できる。例えば、1つの凸部11の周囲を6つの凹部12が取り囲む配置などでもよい。この場合、隣り合う2つの接合部を1組みとして接合部列の1構成要素とみなし、この構成要素が配列される列を凹部列ないし接合部列と捉えることができる。また、接合部5自体の平面形状は、円形、三角形、方形、多角形、楕円形、星型等の図形など、接合部としてとり得る形状を任意に採用できる。
(領域M2について)
一方、接合部5が配されない領域M2においても、肌当接面側に熱収縮繊維27が配されることが好ましい。これにより、領域M1と同様に、肌当接面側に柔らかな弾力性が付与される。その結果、表面層1の凸部11が肌と接触し、強い押圧を受けた場合でも、吸収層2の厚さに係らず、その弾力性により良好なクッション感が得られる。
この領域M2における熱収縮繊維27としては、例えば、前述の熱収縮繊維27a及び27bの収縮部分の端部がこの領域に及ぶようにされてもよい。または、接合部5ないし繊維圧密融着部24には取り込まれない、熱収縮繊維27cが複数散在するようにしてもよい。この熱収縮繊維27cの場合、吸収層2の肌当接面側の表面付近(図2の領域P1など)ではなく所定の深さの位置(図2の領域P2など)にあると、熱収縮による他の構成繊維の押し上げが生じ、結果、空間部4側へと繊維が盛り上がった隆起部25が形成される。隆起部25は、熱収縮によって行き場を失った繊維が空間部4へと開放されるように移動して形成される。そのため、隆起部25は、繊維の押し上げで繊維密度が粗な状態とされ嵩高く柔らかな風合いとなる。これにより、肌と接する凸部11に対して、吸収層2の肌当接面側は、柔らかな層(柔軟層251)と弾力のある熱融着繊維27cの層(弾力層252)との2層構造となり、より一層着用感が向上して好ましい。
なお、隆起部25とは、接合部5における吸収層2の肌当接面の位置よりも盛り上がっている部分であり、典型的には図2に示す高さ(h2)である。ただし、このように領域M2の吸収層2の部分全体が隆起する形状に限定されるものではなく、同領域に複数の隆起部が形成されてもよい。この場合の隆起部の高さは、接合部5の吸収層1の肌当接面側の表面と最も高さのある隆起部の頂点との高低差で示される。
前述の柔軟層251及び弾力層252の両者が隆起部25に形成されてもよく、柔軟層251が隆起部25に形成されて弾力層252が隆起部25の下に形成されるようにしてもよい。また、前述の2層(柔軟層251及び弾力層252)よる作用をより効果的なものとするために、弾力層252の形成領域としては、当該層の上端は、隆起部25が形成された状態で、隆起部25の最も高い地点の吸収層2の厚み(h1)に対し、肌当接面側の表面から10%以上の深さの位置にあることが好ましく、20%以上の深さの位置であることがより好ましい。また当該層の下端は、50%以下の深さの位置であることが好ましく、70%以下の深さの位置であることが好ましい。
また、領域M2における熱収縮繊維27としては、対向する2つの接合部5ないし繊維圧密融着部24に繊維の両端が取り込まれた熱収縮繊維27dが配されていてもよい。この場合、熱収縮性の発現の結果、両端の接合部5ないし繊維圧密融着部24が引き寄せられた状態となる。これにより、表面層1の凸部11の起立がより明確なものとなり好ましい。またこの場合、表面層1の凸部11を、各凹部12における接合部5の個々の点で支えるのではなく、各接合部5が熱収縮繊維27dで連結された線で支えることになる。これにより、凸部11の起立性及び形状維持性がさらに高められて好ましい。
加えて、領域M2における隆起部25の形成による2層(柔軟層251及び弾力層252)の粗密構造は、弾力層252の繊維が密な部分で毛管力が生じ、液の引き込み性を高める。同時に、領域M1との間にも繊維密度の粗密構造ができ、吸収層2の内部での液拡散性を更に高める。このことが、吸収層2自体の液吸収性能の向上に寄与し得る。
(繊維密度の測定方法)
繊維密度は、例えば、以下の方法で測定することができる。
吸収層2の切断面を、走査電子顕微鏡を用いて拡大観察(繊維断面が30〜60本計測できる倍率(好ましくは150〜500倍)に調整し、繊維の断面数を測定し、一定面積あたりの前記切断面によって切断されている繊維の断面数を数え、1mm当たりの繊維の断面数に換算する。次に、得られた拡大画像から各繊維の断面積を測定し、各々の繊維を測定した断面積を有する柱状の構造体と仮定し、1mm当りの占有体積を算出する。各々の繊維の占有体積にその繊維の比重を乗じて1mm当りに含まれる全繊維重量を求めることで繊維密度(g/cm)を算出する。測定は3ヶ所行い、平均してそのサンプルの繊維密度とする。上記走査電子顕微鏡には、日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いることができる。
さらに、吸収層2の肌当接面側は、熱収縮繊維27(27a,27b,27c,27d)の存在によって、弾力性を有する。そのため、この吸収層2を備えた吸収性物品は、エンボス部分があっても、肌の曲面に沿わせやすい柔軟性を有する。その結果、吸収性物品の着用者に対するフィット性が向上する。
以上のように、本発明の吸収性物品は、表面層1の凹凸形状、空間部4及び吸収層2の熱収縮繊維27が相乗的に作用し、良好なクッション性及び柔らかな風合いが持続可能とされている。また、熱収縮繊維27を取り込んだ接合部5及び繊維圧密融着部24によって、表面層1の凹凸形状が維持され、前記クッション性等が持続可能となる。
この観点から、熱収縮繊維は、熱収縮により、繊維長手方向に対して屈曲したり湾曲したりする捲縮繊維であることが好ましい。この屈曲部分や湾曲部分が、外部からの圧力に対して弾力性を発揮する。また、捲縮繊維としては、2次元的に変形したものや、3次元的に変形したものなどが挙げられる。2次元的に変形したものとは、繊維の捲縮が平面的に生じたものであり、例えば、繊維の長手方向に対して左右に屈曲ないし湾曲した繊維などが挙げられる。他方、3次元的に変化したものとは、屈曲ないし湾曲が立体的に生じたものである。この3次元的に変化したもののうち、コイル状に捲縮したコイル状繊維であることがさらに好ましい。コイル状繊維は、螺旋状に繊維が変形したものである。その螺旋構造がバネのような動きを示し、圧縮されるとそれに抗して元の状態に戻ろうとする性質を有し、前述のクッション性等に寄与して好ましい。なお、前記捲縮繊維とは、前述の熱収縮繊維の定義と同様に、捲縮が発現した後の繊維である。また、捲縮が発現する前であって、潜在的に捲縮性を備えたものを捲縮性繊維という。
次に、領域M2における空間部4の液吸収性能に関する作用について説明する。
(空間部4による液の調整弁としての機能)
空間部4の配置により、表面凸部11aで直接受けた排泄液は、裏面凹部11bにある空間部4に一旦取り込まれ、吸収層2へと引き渡される(図2の矢印a1)。空間部4が介在することで、排泄液の排泄量が一度に多量となった場合でも、空間部4が表面層1からの液を一時的に保持して液吸収の調整弁となり得る。そして、空間部4は、親水性繊維等からなる吸収層2とは違って保水力が低い。これにより、液を吸収層2へと素早く引き渡すことができる。このように空間部4は、液の調整弁として一時液を保持しつつもすぐに空間が回復し得るので、多量の排泄の場合のみならず、繰り返しの排泄の場合であっても、十分対応可能である。また、前述のとおり、吸収層2の肌当接面側の表面付近が繊維密度の粗な状態であれば、液透過性に優れ好ましい。
(空間部4による液拡散機能)
また、空間部4に取り込まれた排泄液は、繊維密度の高い接合部5及び繊維圧密融着部24の周辺へも拡散して取り込まれる。つまり、空間部4は、表面層1と吸収層2との間で液を拡散し(図2の矢印a3)、吸収層2の広い面積で液を引き渡すことができる(図2の矢印a2,a3)。
一方、表面層1の肌当接面側での液拡散防止の観点では、表面層1の凹凸の繰り返しがさらに効果的な作用を奏する。図1に示すように、表面層1の肌当接面側には、すり鉢状に窪んだ表面凹部12aが複数分散配置されている。そのため、凹凸が筋状に形成される場合に比べて、表面凸部11aから流れ落ちる排泄液の捕捉性が高く、表面層1の肌当接面側での液の拡散を効果的に抑制し得る。
そして、表面凹部12aで捕捉された排泄液は、凸部11と凹部12とを繋ぐ壁部13などを介して、空間部4へと素早く透過される。また同時に、接合部5ないし繊維圧密融着部24周辺の繊維密度が高められた領域から積極的に引き抜かれる。
このように、表面層1の凹凸形状、吸収層2の領域M1における繊維の粗密、領域M2における繊維の粗密(隆起部25等)が相乗的に作用して、表面層1の肌当接面側での液拡散を防止し、積極的に液を吸収層2へと取り込み、液残りや液戻りを防止して、液吸収性能の向上に貢献し得る。しかも、前述のとおり、湿潤時においても表面層1の凹凸形状が維持されるため、前記液吸収性能が持続可能である。その結果、表面層1の肌当接面側は、さらっとしたドライ感を呈し、良好な着用感が得られる。このように本発明の吸収性物品は、従来、サブレイヤやコアラップシートが担う機能までも備えるものである。つまり、本発明は、これらの従来からの部材の省略を可能とし、製造コストを抑制し、より薄型で軽量化された、吸収性能の良い吸収性物品の提供を可能とする。
以上のとおり、凸部11が肌に柔らかく接触して優れたクッション性を得る観点から、凸部11の高さ(h6)は、1mm以上が好ましく、1.2mm以上がより好ましい。その上限は、10mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましい。また、液拡散性を効果的なものとするべく空間部4の容積を好適なものとする観点から、凸部11の底面積は、4mm以上が好ましく、9mm以上がより好ましい。その上限は、900mm以下が好ましく、625mm以下がより好ましい。
さらに、空間部4による液吸収性能の向上の観点から、凸部11の高さ(h6)と空間部4の高さ(h7)との比率(h7/h6)は、9/10以下が好ましく、4/5以下がより好ましい。一方、優れたクッション性の凸部11の形状維持の観点から、1/10以上が好ましく、1/5以上がより好ましい。
なお、図2に示すように、凸部11の高さ(h6)は、接合部5から凸部11の頂部11aまでの高さである。また、空間部4の高さ(h7)は、隆起部25の頂部25tから裏面凹部11bの最も肌当接面側へと窪んだ部分までの高さである。さらに、凸部11の底面積は、凸部11を囲む裏面凸部12bにおける接合部5で確定されるその内側の領域の広さである。これは隆起部25の底面積にも一致し、繊維圧密融着部24で囲まれるその内側の領域の広さに相当する。
次に、本実施形態の吸収性物品の全体構造について、その一実施形態としての生理用ナプキン30を模式的に示す図4により説明する(これを拡大して2辺を断面により示しした斜視図が図1に相当する。)。ただし、本発明の吸収性物品はこの形態に限定して解釈されるものではない。本実施形態の生理用ナプキン30は、表面層1及び吸収層2からなる複合素材が防漏層3にホットメルト型接着剤による接合手段により接合されている。さらに吸収性物品の周辺部分においては、表面層1のみが延出され、防漏層3と熱シール、超音波シール等の接合手段、もしくは、ホットメルト型接着剤の併用により接合されている。また、着用者の排泄部に対向する排泄部対向部(縦横の中央部)を囲むように防漏溝38が形成されている。着用者に当接する表面には、凸部11が多数配設されている。これに加え、空間部4、接合部5及び繊維圧密融着部24については、既に図1〜図3を参照して詳しく説明した。
次に、本発明の吸収性物品の製造方法として好ましい態様を、図5〜8を参照しながら詳しく説明する。ただし、本発明の製造方法はこれにより限定して解釈されるものではない。
図5は本発明の製造方法について、その工程の一部を模式的に示す工程説明図である。まず、原反ロール(図示せず)から表面層用シートである上層(不織布シート)42を矢印49aの方向に繰り出す。これとは別の原反ロール(図示せず)から吸収層前駆体である下層(繊維の積繊体)43を矢印49eの方向に繰り出す。下層43は、吸収層となるべく、熱融着性を有し、潜在的に熱収縮性を有する熱収縮性繊維270と親水性繊維等とを積繊してなる。熱収縮性繊維270は、この時点では熱収縮性は発現していない。なお、下層43は、製造工程において搬送される前に、軽くプレスして上層42との接合面を平らに均しておくことが、後述の空間部4を良好に形成するために好ましい。
次いで、繰り出された上層42を、周面が凹凸形状となっている第1ロール(凹凸パターンを有するエンボスロール)401と、第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2ロール402との噛み合わせ部に搬送する。この噛み合わせ部に上層42の不織布シートが噛み込まれて挟持され、凹部12と凸部11とが賦形される。
図6には、第1ロール401の部分拡大斜視図を示した。第1ロール401は、所定の歯幅を有する平歯車401a,401b,・・・を複数枚組み合わせてロール状に形成したものである。各歯車の歯幅は、所望の液吸収透過性シートの凸部の間隔に応じて定めることが好ましい。この態様においては隣り合う歯車は、その歯のピッチが半ピッチずつずれるように組み合わされている。
第1ロール401における各歯車の歯溝部には吸引孔403が形成されている。この歯溝部は、第1ロール401の周面における凹凸形状のうちの凹部に相当するものである。吸引孔403は、ブロワや真空ポンプなどの吸引源(図示せず)に通じ、図5に示すように、第1ロール401(回転方向:矢印49c)と第2ロール402(回転方向:矢印49b)との噛み合い部45から上層42と下層43との合流部46まで吸引されるように制御されている。したがって、第1ロールと第2ロールとの噛み合いによって凹凸賦形された上層42は、吸引孔403による吸引力によって第1ロール401周面に密着し、その凹凸賦形された状態が保持される。この場合、図6に示すように、隣り合う歯車間に所定の空隙Gを設けておくと、上層42に無理な伸長力や、ロールの凹凸噛み合いによる切断効果を加えることなく上層42を第1ロール401の周面に密着させられる。空隙Gは歯車の全歯たけや上層42の坪量にもよるが、上層42に破断や損傷を与えることなく密着を行うことができるため、0.1〜50mmが好ましく、0.1〜5mm程度がより好ましい。
次いで、図5に示すように、上層42を第1のロール401の周面に引きつづき密着させた状態で、合流部46で別に繰り出されている下層43を重ね合わせ、その重ね合わせたものを第1ロール401とアンビルロール404(回転方向:矢印49d)との間で挟圧し、複合シートが矢印49fの方向に得られる。この合流部46の近辺を図7に模式的に拡大した部分断面図として示した。
図7に示すように、第1ロール401の凸部(各歯車の歯先)51において、凸部51の熱で、上層42と下層43とが圧縮され熱融着される。その際、下層の上面側に配された熱収縮性繊維270aの熱融着性が発現し、上層42の不織布繊維及び下層の親水性繊維等と融着し固定される。これにより、接合部5が形成される。また、凸部51による圧縮で、熱収縮性繊維270bが取り込まれて熱融着性が発現し、吸収層2の肌当接面側に繊維圧密融着部24が形成される。一方、接合部5及び繊維圧密融着部24の形成されない領域では、第1ロール401の凹部52に沿って窪んだ上層42と、下層43との間に空間部4が形成され、両層が非接合とされている。
また、本実施形態においては、上層42及び下層43の接合工程と、下層43における繊維圧密融着部24の形成工程とを、1回の工程で行う。つまり、第1ロール401の凸部51による圧着だけで、必要な個所に対し好適に加熱できる。これにより、工程数の増加による煩雑さや、余計な繊維融着を防止でき、上層42及び下層43の風合いを阻害しない。この点において本実施形態の製造方法は好ましい。
この繊維圧密融着部24を形成するにあたり、熱収縮性繊維270を取り込んだ繊維圧密融着部24の確実な形成の観点から、第1ロール401の凸部分を吸収層前駆体(下層43)の表面から一定深さまでくい込ませて、表面層用シート(上層42)が吸収層前駆体(下層43)の表面から一定深さの位置で接触するようにすることが好ましい。
さらに、接合部5及び繊維圧密融着部24を形成するに当たり、吸収層前駆体である下層43の底部まで圧着して形成するよりも、前述のとおり、接合部5及び繊維圧密融着部24の厚み(h4)とその下方の部分の厚み(h5)の好ましい比率(h4/h5)として形成することが好ましい。
次いで、図8に示すように、上層42及び下層43が接合された複合体に対し、上層42側から熱風W1を吹き付けて加熱処理し、繊維の熱風回復処理を行う。この熱風回復処理においては、上層42の不織布の繊維の嵩高さが回復するとともに、下層43の肌当接面側に含有された熱収縮性繊維270の熱収縮性が発現する。具体的には、まず、前記工程で形成された接合部5及び繊維圧密融着部24にその一部を取り込まれた熱収縮性繊維270a及び270bは、その残りの繊維長の部分において、接合部5及び繊維圧密融着部24に向かって熱収縮する。その収縮時に親水性繊維等を熱融着せずにからませて引き寄せる。また、接合部5及び繊維圧密融着部24のない部分においては、好ましくは、接合部5等に取り込まれなかった熱収縮性繊維270c、繊維長の両端を接合部5等に取り込まれた熱収縮性繊維270dが熱収縮して吸収層の肌当接面側に弾力性を付与する。また熱収縮性繊維270dの場合は、その収縮性の発現により、繊維の両端にある接合部5及び繊維圧密融着部24の距離が縮まり、表面層1の凸部11の起立性が促され好ましい。
この工程において、熱収縮性繊維270(270a,270b,270c,270d)は、熱収縮した熱収縮繊維27(27a,27b,27c,27d)となる。熱収縮が十分なものとなるよう、熱収縮性繊維270が親水性繊維等の他の構成繊維と融着されないことが好ましい。そのため、熱風回復処理においては、熱収縮性繊維270の熱融着性が発現する温度よりも低く、熱収縮性が十分に発現する温度であることが好ましい。
このことから、好ましい熱風回復処理の温度の下限は、60℃以上、より好ましくは70℃である。また、好ましい熱風回復処理の温度の上限は130℃以下、より好ましくは120℃以下である。上記下限以上とすることで、熱収縮性繊維270(270a,270b,270c,270d)を、熱収縮した熱収縮繊維27(27a,27b,27c,27d)とすることができる。また、上記上限以下とすることで、吸収層2中で熱収縮性繊維270が親水性繊維等の他の繊維と融着することを防止し、柔軟で且つ弾力性を有した吸収層2を形成することができる。
その後、本発明の吸収性物品の製造方法においては、上層(表面層用シート)42と下層(吸収層前駆体)43とを一体化した複合シート41に防漏シートを積層する。このとき防漏シートは、下層43の上層42を付されていない側に積層される。これにより例えば図1に示したような、表面層、吸収層、及び防漏層の設けられた吸収性物品の構成が得られる。
このようにして、本発明の製造方法によれば、吸収性物品に用いられる複合素材に、優れた液体吸収機能と、柔らかなふんわり感とを与えることができる。具体的には例えば、図1に示した実施形態のような優れた機能を発揮しうる吸収性物品を連続した工程で効率的に製造することができる。
次に、本発明の吸収性物品に用いられる部材の好ましい形成素材について説明する。
まず、吸収層2に含有される熱収縮繊維27が熱収縮する前の熱収縮性繊維270について説明する。熱収縮性繊維270としては、この種の物品に用いられる素材を任意に採用できる。例えば、具体的には、下記の繊維などが挙げられる。ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維等のポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を単独で用いてなる繊維;芯鞘型、サイドバイサイド型等の構造の複合繊維、例えば鞘成分がポリエチレン又は低融点ポリプロピレンである芯鞘構造の繊維が好ましく挙げられ、該芯/鞘構造の繊維の代表例としては、PET(芯)とPE(鞘)、PP(芯)とPE(鞘)、PP(芯)と低融点PP(鞘)等の芯鞘構造の繊維。更に具体的には、上記構成繊維は、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレン複合繊維、ポリプロピレン複合繊維を含むのが好ましい。ここで、該ポリエチレン複合繊維の複合組成は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンであり、該ポリプロピレン複合繊維の複合組成が、ポリエチレンテレフタレートと低融点ポリプロピレンであるのが好ましく、より具体的には、PET(芯)とPE(鞘)、PET(芯)と低融点PP(鞘)が挙げられる。また、これらの繊維は、単独で用いて不織布を構成してもよいが、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
熱収縮性繊維のなかでも、捲縮性繊維を用いる場合、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする、偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなることが好ましい。具体的な収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料の例としては、例えば、エチレン−プロピレンランダム共重合体(EP)とポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)との組み合わせが好適に挙げられる。またこの他には、α-オレフィンとプロピレンコポリマー、エチレン−プロピレン-ブテン-13元共重合体等の組み合わせも挙げられ、必ずしも上記の樹脂だけではなく、上記以外の樹脂の使用も可能である。
熱収縮性繊維は含まれる2つの樹脂成分の熱挙動の差により収縮性を発現する。即ち、より融点の低い第1樹脂成分が、より融点の高い第2樹脂成分よりも先に熱により軟化することで、両樹脂成分間に剛性の違いが生まれる。この両樹脂成分間の剛性の違いにより、両樹脂成分間の界面において剪断力が生じ、熱による収縮性が発現される。第1樹脂成分の熱による軟化は、第1樹脂成分の融点よりも低い温度で開始され、融点に近づくにつれて軟化が進行するため、熱による収縮性が進行する。しかしながら、第1樹脂成分の融点以上の温度では第1樹脂成分が融解し、第2樹脂成分上に油滴状に付着し、第1樹脂成分と第2樹脂成分の界面面積が小さくなるため、収縮性は喪失される。
このことから、本発明に用いられる熱収縮性繊維としては、熱収縮性繊維の熱による収縮が第1樹脂成分の融点よりも低い温度で開始されるものが好ましい。
その他、表面層1、吸収層2の熱収縮繊維以外の構成繊維、及び防漏層3の形成材料としては、この種の物品に採用されるものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面層1は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収層2に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面層1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
防漏層3としては、防水性があり透湿性を有していれば特に限定されないが、例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
吸収層2の熱収縮繊維以外の構成素材としては、親水性繊維、該親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子との混合物、または、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物などが挙げられる。親水性繊維としては、親水性表面を有する繊維を用いることができ、例えば天然パルプ繊維やレーヨン繊維等、合成繊維を必要に応じ界面活性剤等により親水化処理したものが挙げられる。具体的には、例えば、木材パルプ、木綿パルプ及びワラパルプ等の天然セルロース繊維、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維及びポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維などが挙げられ、これらを複数と組み合わせてもよい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態の生理用ナプキンのほか、失禁パッド、失禁ライナ、使い捨ておむつや尿とりパッド等に適応することができる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品及びその製造方法を開示する。
<1>肌当接面側に配置された表面層、非肌当接面側に配置された防漏層、及び前記表面層と前記防漏層との間に配置された液保持性の吸収層を有する吸収性物品であって、前記表面層は、肌当接面側及び非肌当接面側が一体的に厚み方向に変形してなる複数の凸部と凹部とを有し、該凸部と凹部とが平面視異なる方向に交互に隣接して配されて凹凸形状をなし、前記吸収層は、熱融着性を有する熱収縮繊維と、親水性繊維とを有しており、前記表面層の凸部の非肌当接面側には前記吸収層との間に空間部が配されており、前記表面層の凹部の非肌当接面側は、接合部における前記熱収縮繊維の熱融着により、前記吸収層と接合固定されている吸収性物品。
<2>前記熱収縮繊維が、3次元的に捲縮した捲縮繊維である前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>前記熱収縮繊維が、コイル状である前記<1>又は<2>のいずれかに記載の吸収性物品。
<4>前記吸収層の肌当接面側は、前記吸収層の非肌当接面側に比べ、前記熱収縮繊維の含有率が高い前記<1>〜<3>のいずれかに記載の吸収性物品。
<5>前記凸部の肌当接面側は頂点を有するドーム形状であり、前記凹部の肌当接面側は該凹部周辺の複数の前記凸部から底部へと至る窪み形状である前記<1>〜<4>いずれかに記載の吸収性物品。
<6>前記吸収層の前記接合部以外の部分が、肌当接面側の前記空間部へと隆起している前記<1>〜<5>のいずれかに記載の吸収性物品。
<7>前記熱収縮繊維の両端が前記接合部に接合固定されている前記<1>〜<6>いずれかに記載の吸収性物品。
<8>前記吸収層には、前記接合部に対応する繊維圧密融着部が配設されており、前記接合部及び前記繊維圧密融着部には、前記熱収縮繊維の繊維長の一部が取り込まれており、前記接合部及び前記繊維圧密融着部の周辺には、前記熱収縮繊維の熱収縮部分を有する繊維集合体が配されている前記<1>〜<7>のいずれかに記載の吸収性物品。
<9>前記表面層の凸部は、その高さが1mm以上10mm以下で、底面積が4mm以上900mm以下であり、前記表面層の凹部に形成される前記表面層と前記吸収層の接合部は、列方向での長さが0.1mm以上20mm以下である前記<1>〜<8>のいずれかに記載の吸収性物品。
<10>前記表面層の凹部及び前記接合部の重なりの配列は、隣り合う列と半ピッチずれた配列とされている前記<1>〜<9>のいずれかに記載の吸収性物品。
<11>前記吸収層に吸水性ポリマーが含有されている前記<1>〜<10>のいずれかに記載の吸収性物品。
<12>前記接合部の領域では、該接合部から繊維が圧縮融着されている部分までの厚みは、それよりも下方の厚みよりも小さい、前記<1>〜<11>のいずれかに記載の吸収性物品。
<13>前記吸収層の前記接合部が配されない領域においても、肌当接面側に熱収縮繊維が含まれる、前記<1>〜<12>いずれかに記載の吸収性物品。
<14>周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合わせ部に、表面層用シートを搬送、挟持させて、該シートに凹部と凸部を賦形する工程と、
該賦形された前記シートの凸部を、熱融着性を有する熱収縮性繊維と親水性繊維とを含有する吸収層前駆体に接触させる工程と、
前記接触した吸収層前駆体と表面層用シートを加熱して一体化させるとともに、前記熱収縮性繊維によって熱融着させる工程と、
ついで、加熱処理によって前記熱収縮性繊維を収縮させる工程と、を含む、表面層と吸収層とを備えた吸収性物品の製造方法。
<15>前記第1のロールの凸部分を前記吸収層前駆体の表面から一定深さまでくい込ませて、前記表面層用シートの前記凸部が吸収層前駆体の表面から一定深さの位置で接触するようにする<14>記載の製造方法。
1 表面層(不織布シート)
11 凸部
11t 凸部の頂部
11a 表面凸部
11b 裏面凹部
12 凹部
12t 凹部の底部
12a 表面凹部
12b 裏面凸部
13 壁部
2 吸収層(繊維の積繊体)
24 繊維圧密融着部
25 隆起部
27,27a,27b,27c,27d 熱収縮繊維
270,270a,270b,270c,270d 熱収縮性繊維
28 熱収縮繊維以外の吸収層の構成繊維(親水性繊維等)
29 繊維集合体
3 防漏層
4 空間部
5 接合部
8 アーチ
41 複合シート
42 上層(表面層用シート)
43 下層(吸収層前駆体)
401 第1ロール(エンボスロール)
402 第2ロール(噛み合いロール)
403 吸引孔
404 アンビルロール
51 第1ロールの凸部
52 第1ロールの凹部

Claims (10)

  1. 肌当接面側に配置された表面層、非肌当接面側に配置された防漏層、及び前記表面層と前記防漏層との間に配置された液保持性の吸収層を有する吸収性物品であって、
    前記表面層は、肌当接面側及び非肌当接面側が一体的に厚み方向に変形してなる複数の凸部と凹部とを有し、該凸部と凹部とが平面視異なる方向に交互に隣接して配されて凹凸形状をなし、
    前記吸収層は、熱融着性を有する熱収縮繊維と、親水性繊維とを有しており、
    前記表面層の凸部の非肌当接面側には前記吸収層との間に空間部が配されており、前記表面層の凹部の非肌当接面側は、接合部における前記熱収縮繊維の熱融着により、前記吸収層と接合固定されている吸収性物品。
  2. 前記熱収縮繊維が、3次元的に捲縮している請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記熱収縮繊維が、コイル状である請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収層の肌当接面側は、前記吸収層の非肌当接面側に比べ、前記熱収縮繊維の含有率が高い請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記凸部の肌当接面側は頂点を有するドーム形状であり、前記凹部の肌当接面側は該凹部周辺の複数の前記凸部から底部へと至る窪み形状である請求項1〜4いずれか1項記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収層の前記接合部以外の部分が、肌当接面側の前記空間部へと隆起している請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記熱収縮繊維の両端が前記接合部に接合固定されている請求項1〜6いずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収層には、前記接合部に対応する繊維圧密融着部が配設されており、前記接合部及び前記繊維圧密融着部には、前記熱収縮繊維の繊維長の一部が取り込まれており、前記接合部及び前記繊維圧密融着部の周辺には、前記熱収縮繊維の熱収縮部分を有する繊維集合体が配されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 周面が凹凸形状となっている第1のロールと、該第1のロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2のロールとの噛み合わせ部に、表面層用シートを搬送、挟持させて、該シートに凹部と凸部を賦形する工程と、
    該賦形された前記シートの凸部を、熱融着性を有する熱収縮性繊維と親水性繊維とを含有する吸収層前駆体に接触させる工程と、
    前記接触した吸収層前駆体と表面層用シートを加熱して一体化させるとともに、前記熱収縮性繊維によって融着させる工程と、ついで、加熱処理によって前記熱収縮性繊維を収縮させる工程と、を含む、表面層と吸収層とを備えた吸収性物品の製造方法。
  10. 前記第1のロールの凸部分を前記吸収層前駆体の表面から一定深さまでくい込ませて、前記表面層用シートの前記凸部が吸収層前駆体の表面から一定深さの位置で接触するようにする請求項9記載の製造方法。
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