JP2014083192A - 接続具、壁付け什器、及び、壁付け什器の留め付け方法 - Google Patents

接続具、壁付け什器、及び、壁付け什器の留め付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】縦板と横板と背板の合計3枚の板材を壁など留付部に対して固定するための新規な技術を提供する。
【解決手段】縦板12、底板14(横板)、背板15の板材が集結するコーナー部3に用いる接続具30であって、縦板12に固定される被固定部31bと、底板14に固定される被固定部32bと、背板15を差し込む挿入隙間33(溝)と、を有する接続具30とする。これにより、板材を組み立ててなる壁付け什器などが、そのコーナー部において補強された状態となり、堅牢性の高い壁付け什器が実現される。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の板材を連結させつつ壁などの留付部に留め付けるための技術に関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されるように、家具をその後方の壁に固定するための家具固定構造が知られており、家具の固定に用いられる固定具についても、具体的な構造が知られている。
特許文献1では、一部材からなる固定具のスリットに背板を挿通させつつ、固定具の前部、背板、固定具の後部に対して順にビスを挿通することで、家具を構成する板材である底板などを壁に固定する構成としている。
また、90度の角度をなすように配置される縦板(側板)と横板(底板、天板)は、一方にダボ穴を、他方にダボを設けることで、両者が接合される構成とされている。
特開2010−104728号公報
上述したような従来構成において、例えば、縦板と横板と背板の合計3枚の板材を、一箇所において壁に対して留め付けることによれば、各板材を個別に壁に留め付ける必要がなくなるため、留め付け箇所を少なくすることが可能となる。これにより、施工工数を削減するための要求に応えることが可能となる。
また、二枚の板材をダボ穴とダボによって接合する形態では、板材に作用する荷重の大きさによっては、90度などの所定の角度が維持されずに変形することが懸念される。このため、ダボ穴とダボの接合を補強できる構造が要求されることになる。
そこで、本発明は以上の問題点に鑑み、縦板と横板と背板の合計3枚の板材を壁など留付部に対して固定するための新規な技術を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
縦板、横板、背板の板材が集結するコーナー部に用いる接続具であって、
前記縦板に固定される被固定部と、
前記横板に固定される被固定部と、
前記背板を差し込む溝と、
を有する接続具とする。
また、請求項2に記載のごとく、
前記接続具は、
留め具を挿通させる連通孔部であって、
前記留め具を前記背板を貫いて留付部に差し込むための連通孔部を有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の接続具とする。
また、請求項3に記載のごとく、
前記接続具は、
前記縦板に設けるための第一の接続部材と、
前記横板に設けるための第二の接続部材と、から構成される、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の接続具とする。
また、請求項4に記載のごとく、
前記第一の接続部材と前記第二の接続部材を組み合わせた際に、
前記連通孔部と、
前記第一の接続部材と前記第二の接続部材の間に背板を差し込むための前記挿入隙間と、
が形成される、
ことを特徴とする請求項3に記載の接続具とする。
また、請求項5に記載のごとく、
前記第一の接続部材と、前記第二の接続部材には、
それぞれ、前記縦板と前記横板を所定の角度で配置するための当接部が形成されている、
ことを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の接続具とする。
また、請求項6に記載のごとく、
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の接続具を用いてなる壁付け什器であって、
前記縦板と、前記横板には、
それぞれ、前記背板の端部を挿入するための背板挿入溝部が形成されている、
ことを特徴とする壁付け什器とする。
また、請求項7に記載のごとく、
縦板、横板、背板の板材を接続してなる壁付け什器の留め付け方法であって、
前記縦板に接続具を設ける第一の工程と、
前記横板に前記接続具を設ける第二の工程と、
前記接続具に前記背板を差し込む第三の工程と、
前記接続具に形成される連通孔部に留め具を挿入して前記背板を貫いて壁に留めつける第四の工程と、
を有する壁付け什器の留め付け方法とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、
板材を組み立ててなる壁付け什器などが、そのコーナー部において補強された状態となり、堅牢性の高い壁付け什器が実現されることになる。
また、請求項2に記載の発明においては、
接続具が配置される合計4箇所のコーナー部について留め具による留め付けを実施することで、留付部に対する留め付けを完了することができ、施工工数が少ないものとなって、短時間で施工を完了することができる。
また、請求項3に記載の発明においては、
予め縦板と横板に対してそれぞれ第一の接続部材と第二の接続部材を固定しておいた上で、組立作業を行うことができるため、組立作業の作業性がよい構成が実現できる。なお、第一の接続部材と第二の接続部材を二部材で構成するほか、一部材で構成することも可能であり、さらには、三部材、四部材などで構成することも可能であり、部品数については特に限定されるものではない。ただし、施工性の観点からは、部品点数を少なく構成することが好ましい。
また、請求項4に記載の発明においては、
二部材とした場合においても、連通孔部を用いた留め付けや、背板の差し込みが実施可能となる。
また、請求項5に記載の発明においては、
当接部が互いに当接しあうことで、縦板や横板の倒れが規制され、コーナー部における補強が実施されることになる。
また、請求項6に記載の発明においては、
背板の端部を縦板と横板の背板挿入溝部に差し込んだ実施形態が実現できる。
また、請求項7に記載の発明においては、
合計4箇所のコーナー部について留め具による留め付けを実施することで、壁に対する留め付けを完了することができ、施工工数が少ないものとなって、短時間で施工を完了することができる。
本発明実施形態の壁付け什器の全体構成について示す斜視図。 (A)は第一の接続部材について示す斜視図。(B)は第二の接続部材について示す斜視図。 (A)は第一の接続部材と第二の接続部材を組み合わせた状態について示す前方斜視図。(B)は第一の接続部材と第二の接続部材を組み合わせた状態について示す後方斜視図。 壁に接続具を留め付けた状態について示す断面図。 (A)は側板に対する第一の接続部材の固定について示す図。(B)は底板に対する第二の接続部材の固定について示す図。(C)は背板の差込について説明する図。(D)は側板の取り付けについて説明する図。(E)は組み立てた壁付け什器の壁への留め付けについて説明する図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は壁付け什器1の全体構成について示す斜視図であり、壁付け什器1は、縦板11,12と、天板13と、底板14と、背板15の各板材とを組み立てて構成される。
横方向に平行に配置される天板13と底板14の両端部には、それぞれ縦方向に縦板11,12が互いに平行に配置されて、全体として矩形の筒状体が構成されるとともに、筒状体の一側の開口部16aが背板15によって塞がれることで、筒状体の他側の開口部16bが開放される。
なお、縦板11,12と、天板13と、底板14における「側」、「天」、「底」は、図面を用いた説明において位置関係を明確にするために便宜上用いるものであって、特にその配置において本願の構成を限定するものではない。
図1に示すごとく、壁付け什器1は、奥行き方向において裏側となる背板15側が壁20に対して留め付けられ、奥行き方向において表側となる開口部16bを通じてものの出し入れが行えるように構成される。このような壁付け什器1は、一般住宅に備える壁付け家具(収納)や、オフィス什器として使用することができる。
この壁付け什器1において、各板材が集結するコーナー部には、それぞれ、接続具30,30が配置されており、この接続具30が配置される箇所において、3枚の板材、つまり、例えば、縦板12、底板14、背板15が接続されるとともに、壁20に対して留め付けられる。コーナー部は、合計で4箇所構成されるため、壁付け什器1は、合計4箇所で壁20に対して留め付けられる。
次に接続具30の詳細について説明する。
図2(A)は、第一の接続部材31について示す斜視図、図2(B)は、第二の接続部材32について示す斜視図である。図3(A)は、第一の接続部材31と第二の接続部材32を組み合わせた状態について示す前方斜視図、図3(B)は、第一の接続部材31と第二の接続部材32を組み合わせた状態について示す後方斜視図である。図4は、壁20に接続具30を留め付けた状態について示す断面図である。
図2乃至図4に示すごとく、本実施形態の接続具30では、第一の接続部材31と第二の接続部材32の二部材で構成している。なお、一部材で構成することも可能であり、さらには、三部材、四部材などで構成することも可能であって、部品数については特に限定されるものではない。ただし、施工性の観点からは、部品点数を少なく構成することが好ましい。また、接続具30は、例えば、樹脂成形品で構成することができる。
図2(A)に示すごとく、第一の接続部材31は、壁20(図1参照)に対してその裏面が当接する壁面当接部31aと、第一の板材となる縦板12(板材)に対して固定される被固定部31bと、縦板12の板面12aに対して当接する板面当接部31cと、を有している。
縦板12の板面12aには、予め、固定穴12bが形設されており、この固定穴12bに対して被固定部31bが嵌入されることによって、縦板12に対する第一の接続部材31が固定される。
縦板12に対して第一の接続部材31が固定された状態においては、板面当接部31cが縦板12の板面12aに当接することによって、第一の接続部材31の倒れが防止され、壁面当接部31aが縦板12に対して垂直に配置された状態が維持されるようになっている。
また、板面当接部31cの下面には、突起部31g,31gが突設されており、突起部31g,31gが、縦板12の板面12aに形設された穴部12g,12gに対しそれぞれ挿入される。このように突起部31g,31gが穴部12g,12gに挿入されることによって、第一の接続部材31の矢印R1方向の回転が規制され、縦板12に対して第一の接続部材31がずれてしまうことが防止される。
図2(B)に示すごとく、第二の接続部材32は、壁20(図1参照)に対して当接する壁面当接部32aと、第二の板材となる底板14(板材)に対して固定される被固定部32bと、底板14の板面14aに対して当接する板面当接部32cと、板面当接部32cと垂直の面を構成する連結面部32dと、を有している。
底板14の板面14aには、予め、固定穴14bが形設されており、この固定穴14bに対して被固定部32bが嵌入されることによって、底板14に対する第二の接続部材32が固定される。
底板14に対して第二の接続部材32が固定された状態においては、壁面当接部32a、板面当接部32cが底板14の板面14aに当接することによって、第二の接続部材32の倒れが防止され、連結面部32dが底板14に対して垂直に配置された状態が維持されるようになっている。
また、板面当接部32cの下面には、突起部32gが突設されており、突起部32gが、底板14の板面14aに形設された穴部14gに対し挿入される。このように突起部32gが穴部14gに挿入されることによって、第二の接続部材32の矢印R2方向の回転が規制され、底板14に対して第二の接続部材32がずれてしまうことが防止される。
また、板面当接部32cには、厚み方向に貫通する貫通穴32xが設けられており、貫通穴32xを通じてビスなどの留め具41(図3(A))を底板14に挿入することで、板面当接部32cが底板14に対して留め具41によって固定されることとしている。
なお、この貫通穴32xを省略した構成とすることや、貫通穴32xを通じた留め具41による固定を省略することも可能であるが、底板14に大きな荷重が作用した際にも底板14が抜け落ち難くするように、この留め具41による固定がなされることが好ましい。
また、第二の接続部材32の壁面当接部32aは、第一の接続部材31の壁面当接部31aの側部31m(図2(A))に当接すべく構成されており、第一の接続部材31と第二の接続部材32が互いに当接しあうことで、図3(A)(B)に示すごとく、縦板12の矢印R3方向、底板14の矢印R4方向の倒れが規制される。
図2(A)(B)に示すごとく、第一の接続部材31の被固定部31bと、第二の接続部材32の被固定部32bには、それぞれ、背板15を差し込むための差込部31e,32eが形成されている。本実施形態では、被固定部31bと被固定部32bは、それぞれ円筒状に構成されており、その円筒軸の軸方向を深さ方向とする溝形状にて構成されている。
また、第一の接続部材31の差込部31eは、壁面当接部31aと板面当接部31cの間の位置であって、縦板12に形成される背板挿入用溝12sと連通する位置に形成される。同様に、第二の接続部材32の差込部32eは、壁面当接部32aと板面当接部32cの間の位置であって、底板14に形成される背板挿入用溝14sと連通する位置に形成される。
そして、図4に示すごとく、両差込部31e,32eは、壁付け什器の奥行き方向Dの位置において一致するように設計されており、両差込部31e,32eに対して背板15が挿入され得るように構成されている。
また、図3(A)(B)、及び図4に示すごとく、第二の接続部材32の連結面部32dは、第一の接続部材31の壁面当接部31aに対向しつつ、壁面当接部31aとの間に背板15が挿入され得るような挿入隙間33を形成すべく構成されている。また、この挿入隙間33は、壁付け什器の奥行き方向Dの位置において、第一の接続部材31と第二の接続部材32にそれぞれ形成される差込部31e,32eと一致するように設計されている。
また、図2(A)(B)に示すごとく、第一の接続部材31の壁面当接部31aには、厚み方向に貫通する貫通穴31fが設けられ、第二の接続部材32の連結面部32dには、厚み方向に貫通する貫通穴32fが設けられている。
また、図3(A)に示すごとく、両貫通穴31f,32fは、壁付け什器の幅方向W,高さ方向Hにおいて、互いに一致するように設計されている。これにより、図4に示すごとく、両貫通穴31f,32fによって、連続する連通孔部35が形成される。
そして、図4に示すごとく、この連通孔部35を通じてビスなどの留め具43を挿入することで、第一の接続部材31と第二の接続部材32が壁20に対して留め付けられる。
さらに、図4に示すごとく、第一の接続部材31と第二の接続部材32の間に形成される挿入隙間33には、背板15が差し込まれた状態となっており、連通孔部35(貫通穴31f,32f)に留め具43を差し込みつつ、背板15を貫通するようにして留め具43が壁20に差し込まれる。
これにより、縦板12(第一の接続部材31)と底板14(第二の接続部材32)と背板15の合計3枚の板材が、同時に、一つの留め具43によって壁20に対して固定される。なお、留め具43の本数については、一本に限定されることなく、例えば、連通孔部35が二つ形成されような接続具30の設計として、二本の留め具43による留め付けが実施されることとしてもよい。
また、図4に示すごとく、第一の接続部材31の壁面当接部31aの奥行き方向Dの厚みD1は、壁面当接部31aの背面部31hが壁20の表面20hに当接し得る寸法に設定されている。
これにより、縦板12に第一の接続部材31を取付けた状態において、壁面当接部31aの背面部31hが壁20の表面20hに当接することになるため、壁面当接部31aと壁20の間に、芯材などの別部材を介装する必要がない。
次に、図5を用いて、壁付け什器1の施工方法について説明する。
まず、図5(A)に示すごとく、縦板12について第一の接続部材31を嵌着する。また、図5(B)に示すごとく、底板14について第二の接続部材32を嵌着するとともに、留め具41にて留め付ける。
また、図5(A)(B)に示すごとく、縦板12の幅方向W1の両端においては、奥行き方向Dに複数のダボ穴12d,12dが形設されており、このダボ穴12d,12dに対して、底板14の幅方向W2の両端面に突設されるダボ14d,14dを嵌入することで、図5(C)に示すごとく、縦板12と底板14が略直角の状態で接合される。
また、この状態では、第一の接続部材31と第二の接続部材32が、図3(A)(B)に示すように、互いに対向する状態となり、挿入隙間33が形成される。
また、図5(C)に示すごとく、底板14と同様に、天板13についても第二の接続部材32が固定された状態で、縦板12に対して接続がされる。これにより、三枚の板材(縦板12、天板13、底板14)が略コ字状に組立られた状態となる。
次いで、図5(C)に示すごとく、天板13の背板挿入用溝と底板14の背板挿入用溝14sについて、背板15の高さ方向H1の両端部15m,15mを差込み、そのまま、背板15の幅方向W3の端部15nを、縦板12の背板挿入用溝12sに至るまで差し込む。
この背板15の差込の際に、背板15は、図3(A)(B)に示すごとく、第一の接続部材31と第二の接続部材32によって形成される挿入隙間33や、差込部31e,32eによってガイドされつつ、背板挿入用溝12s,13s,14sに対してそれぞれ差し込まれることから、このガイドがない場合と比較して、背板15の背板挿入用溝12s,13s,14sに対する挿入を容易に行うことができる。
次いで、図5(D)に示すごとく、もう一つの縦板11についても同様に、第一の接続部材31(不図示)を嵌着した状態として、天板13と底板14のダボを縦板11のダボ穴に差し込むことによって、縦板11を天板13と底板14に対して固定する。この際、縦板11に形成した背板挿入用溝11sに背板15の幅方向W3の端部15pが差し込まれる。
以上のようにして、縦板11,12と、天板13と、底板14と、背板15の組立が完了し、次いで、図5(E)に示すごとく、壁20に対する留め付けが行われる。まず、組み立てたものを、天板13が略水平になるような状態とし、壁20の所定の位置に配置するとともに、図4に示すごとく、連通孔部35を通じて留め具43を壁20に差し込む。
これにより、図4に示すごとく、第一の接続部材31と,第二の接続部材32と、背板15が同時に壁20に対して留め付けられることになる。この留め具43の留め付けは、図5(E)に示すごとく、合計4箇所のコーナー部3,3について実施されることになる。
このように、合計4箇所のコーナー部3,3について留め具43による留め付けを実施することで、壁20に対する留め付けを完了することができることによって、施工工数が少ないものとなり、短時間で施工を完了することができる。
また、例えば、縦板12と底板14の関係において、ダボとダボ穴による接合に加え、第一の接続部材31と第二の接続部材32が留め具43によって壁20に対して押圧され、さらに、図3(A)(B)に示すごとく、第一の接続部材31と第二の接続部材32が互いに当接しあうことで、縦板12の矢印R3方向、底板14の矢印R4方向の倒れが規制されることにより、コーナー部3,3の角度が維持されるように補強される。
このように、第一の接続部材31と第二の接続部材32を用いることによって、板材を組み立ててなる壁付け什器1が、そのコーナー部3,3において補強された状態となり、堅牢性の高い壁付け什器1が実現されることになる。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図1、図2(A)(B)、及び、図3(A)(B)に示すごとく、縦板12、底板14(横板)、背板15の板材が集結するコーナー部3に用いる接続具30であって、縦板12に固定される被固定部31bと、底板14に固定される被固定部32bと、背板15を差し込む挿入隙間33(溝)と、を有する接続具30とするものである。
この構成により、板材を組み立ててなる壁付け什器1が、そのコーナー部3,3において補強された状態となり、堅牢性の高い壁付け什器1が実現されることになる。
また、図4に示すごとく、接続具30は、留め具43を挿通させる連通孔部35であって、留め具43を背板15を貫いて留付部(壁20)に差し込むための連通孔部35を有する、こととしている。
この構成により、接続具30が配置される合計4箇所のコーナー部3,3について留め具43による留め付けを実施することで、留付部に対する留め付けを完了することができ、施工工数が少ないものとなって、短時間で施工を完了することができる。
また、図2(A)(B)、及び、図3(A)(B)に示すごとく、接続具30は、縦板12に設けるための第一の接続部材31と、底板14(横板)に設けるための第二の接続部材32と、から構成される、こととしている。
この構成により、予め縦板12と底板14(横板)に対してそれぞれ第一の接続部材31と第二の接続部材32を固定しておいた上で、組立作業を行うことができるため、組立作業の作業性がよい構成が実現できる。なお、第一の接続部材31と第二の接続部材32を二部材で構成するほか、一部材で構成することも可能であり、さらには、三部材、四部材などで構成することも可能であり、部品数については特に限定されるものではない。ただし、施工性の観点からは、部品点数を少なく構成することが好ましい。
また、図2(A)(B)、及び、図3(A)(B)に示すごとく、
第一の接続部材31と第二の接続部材32を組み合わせた際に、連通孔部35と、第一の接続部材31と第二の接続部材32の間に背板15を差し込むための挿入隙間33(溝)が形成される、こととしている。
これにより、二部材とした場合においても、連通孔部35を用いた留め付けや、背板15の差し込みが実施可能となる。
また、図3(A)(B)に示すごとく、
第一の接続部材31と、第二の接続部材32には、
それぞれ、縦板12と底板14(横板)を所定の角度で配置するための当接部(第一の接続部材31の壁面当接部31aの側部31m、第二の接続部材32の壁面当接部32a)が形成されることとしている。
これにより、当接部が互いに当接しあうことで、縦板12の矢印R3方向、底板14(横板)の矢印R4方向の倒れが規制され、コーナー部における補強が実施されることになる。
また、図3(A)(B)、及び、図5に示すごとく、接続具30を用いてなる壁付け什器1であって、縦板12と、底板14(横板)には、それぞれ、背板15の端部を挿入するための背板挿入溝部12s,14sが形成されている、こととする。
これにより、背板15の端部を縦板12と底板14(横板)の背板挿入溝部12s,14sに差し込んだ実施形態が実現できる。
また、図5に示すごとく、
縦板12、天板13(横板)、底板14(横板)、背板15の板材を接続してなる壁付け什器の留め付け方法であって、縦板12に接続具30(第一の接続部材31)を設ける第一の工程と、横板に接続具30(第二の接続部材32)を設ける第二の工程と、接続具30に背板15を差し込む第三の工程と、接続具30に形成される連通孔部に留め具43(図4)を挿入して背板15を貫いて壁20に留めつける第四の工程と、を有する壁付け什器の留め付け方法とする。
これにより、合計4箇所のコーナー部3,3について留め具43による留め付けを実施することで、壁20に対する留め付けを完了することができ、施工工数が少ないものとなって、短時間で施工を完了することができる。
なお、図1に示すごとく、本実施形態の壁付け家具1では、縦板11,12の上下端部の内側に天板13と底板14が当接する、いわゆる、縦勝ちの構成とするものであるが、その逆、つまりは、天板13と底板14の左右端部の内側に縦板11,12が当接する、いわゆる、横勝ちの構成としてもよい。または、留め接合の構造としても良い。
本発明は、住宅等に設置される壁付けの収納家具など、板材を組み立てて壁などに設置する形態の什器について、幅広く適用することができる。
1 壁付け什器
3 コーナー部
11 側板
12 側板
13 天板
14 底板
15 背板
20 壁
30 接続具
31 第一の接続部材
31f 貫通穴
32 第二の接続部材
32f 貫通穴
33 挿入隙間
34 背板差込部
35 連通孔部
43 留め具


Claims (7)

  1. 縦板、横板、背板の板材が集結するコーナー部に用いる接続具であって、
    前記縦板に固定される被固定部と、
    前記横板に固定される被固定部と、
    前記背板を差し込む溝と、
    を有する接続具。
  2. 前記接続具は、
    留め具を挿通させる連通孔部であって、
    前記留め具を前記背板を貫いて留付部に差し込むための連通孔部を有する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の接続具。
  3. 前記接続具は、
    前記縦板に設けるための第一の接続部材と、
    前記横板に設けるための第二の接続部材と、から構成される、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の接続具。
  4. 前記第一の接続部材と前記第二の接続部材を組み合わせた際に、
    前記連通孔部と、
    前記第一の接続部材と前記第二の接続部材の間に背板を差し込むための前記挿入隙間と、
    が形成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の接続具。
  5. 前記第一の接続部材と、前記第二の接続部材には、
    それぞれ、前記縦板と前記横板を所定の角度で配置するための当接部が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の接続具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の接続具を用いてなる壁付け什器であって、
    前記縦板と、前記横板には、
    それぞれ、前記背板の端部を挿入するための背板挿入溝部が形成されている、
    ことを特徴とする壁付け什器。
  7. 縦板、横板、背板の板材を接続してなる壁付け什器の留め付け方法であって、
    前記縦板に接続具を設ける第一の工程と、
    前記横板に前記接続具を設ける第二の工程と、
    前記接続具に前記背板を差し込む第三の工程と、
    前記接続具に形成される連通孔部に留め具を挿入して前記背板を貫いて壁に留めつける第四の工程と、
    を有する壁付け什器の留め付け方法。
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JPS58104407U (ja) * 1982-01-08 1983-07-15 有限会社 スペ−ステクニツク社 棚の部材連結具
JPS60196011U (ja) * 1984-06-08 1985-12-27 許 栄煌 フラツトプレ−ト用ジヨイント

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