JP2014081181A - スポットクーラーの冷風吹き出し口構造 - Google Patents

スポットクーラーの冷風吹き出し口構造 Download PDF

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Abstract

【課題】冷風の風量を低下させることなく、吹き出しダクトから冷風と一緒にドレン水が吹き出されるのを防止する。
【解決手段】吹き出しダクト15から冷風Cを吹き出すスポットクーラーの冷風吹き出し口構造であって、ケーシング2の冷風吹き出し口12に接続されたエルボ管13と吹き出しダクト15と、エルボ管13の内方に配設され、エルボ管13の内部空間の一部を上部空間S1と下部空間S2とに区画すると共に、送風機により吹き飛ばされたドレン水Wが衝突して回収されるドレン水回収プレート14とから成り、下流側端部14bの下方位置にドレン水Wが下部空間S2内へ流れ込む下流側間隙G1を形成し、ドレン水回収プレート14に衝突したドレン水Wが送風機からの風圧によりドレン水回収プレート14の上面を伝って下流側へ流れ下流側間隙G1から下部空間S2内を流下し、下部空間S2からケーシング2内へ戻されるようにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、危険場所のある工場内やその他の工場内、或いは、実験室や研究室等に於いて作業環境の改善や装置の冷却等に使用され、吹き出しダクトから所望の方向へ冷風を吹き出すようにしたスポットクーラーの改良に係り、特に、冷風の風量を低下させることなく、極めて簡単な構造でもって吹き出しダクトから冷風と一緒にドレン水が吹き出されるのを防止できるようにしたスポットクーラーの冷風吹き出し口構造に関するものである。
従来、この種のスポットクーラーとしては、図示していないが、ボックス状のケーシング内に、圧縮機、凝縮器、膨張機構及び蒸発器等を含む冷媒回路と、凝縮器用送風機及び蒸発器用送風機と、冷媒回路及び各送風機を制御する制御装置とをそれぞれ収納して成り、ケーシング内に取り入れた空気を蒸発器に通してここで冷媒との熱交換により冷却して冷風とし、この冷風をケーシングに設けた可撓性の吹き出しダクトから任意の方向へ吹き出す構成となっている(例えば、特許文献1〜特許文献5参照)。
ところで、従来のスポットクーラーに於いては、蒸発器で空気中の水分が結露してドレン水が発生し、このドレン水は、蒸発器の下方に配設したドレンパンに集められ、ドレンパンからドレンパンの下方に配設したドレンタンク内に貯留されるようになっている。
ところが、従来のスポットクーラーに於いては、結露によって発生するドレン水が蒸発器に付着し、この付着したドレン水の一部が蒸発器用送風機の風圧により吹き飛ばされ、吹き出しダクトから冷風と一緒に室内へ吹き出されると云う問題があった。
特に、スポットクーラーを長時間運転した場合には、吹き出されたドレン水が室内の床面を濡らして作業に支障を来たしたり、また、吹き出されたドレン水が作業者に当たって作業者に不快感を与えることになる。
そこで、上述した問題を解決するため、従来のスポットクーラーに於いては、吹き出しダクトの内方にデミスターを装着し、デミスターにより冷風中のドレン水を取り除くことが行われている。
しかし、吹き出しダクト内にデミスターを装着したスポットクーラーは、デミスターを装着したことにより通気抵抗が大きくなり、冷風の風量が少なくなると云う別の問題が発生することになる。
一方、化学薬品やガス等の危険物を取り扱う工場内等でスポットクーラーを使用する場合には、スポットクーラー自体を防爆構造とすると共に、結露対策を施さなければならず、しかも、防爆性の確保の点から結露対策は簡単な構造のもので行う必要があった。
しかし、このようなスポットクーラーは、未だ開発されていないのが実情であり、防爆構造及び簡易な構造の結露対策を施したスポットクーラーの開発が望まれている。
実開平5−52646号公報 特開平6−337159号公報 特開平11−83143号公報 特開平11−230609号公報 特開2005−249288号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、冷風の風量を低下させることなく、極めて簡単な構造でもって吹き出しダクトから冷風と一緒にドレン水が吹き出されるのを防止できるようにしたスポットクーラーの冷風吹き出し口構造を提供することにある。
本願発明者等は、長期に亘ってスポットクーラーの開発を行って来たが、開発の過程に於いて、冷風吹き出し口に接続したエルボ管内にプレートを配設することにより、蒸発器用送風機の風圧により吹き飛ばされたドレン水を前記プレートで回収できることを知得した。
本願発明者等は、実機を用いて、エルボ管とプレートとの関係について試験を繰り返し行って来た。
上記試験結果から、エルボ管に45°のエルボ管を使用し、その内方にプレートを45°の傾斜角度でもって配設すれば、吹き飛ばされたドレン水を最も回収できることを見い出した。
即ち、前記プレートを用いた場合、蒸発器用送風機により吹き飛ばされたドレン水は、プレートの上面に衝突し、蒸発器用送風機からの風圧によりプレートの上面を伝ってプレートの下流側(上端側)へ流れ、プレートの下流側端(上端)で圧力差によってプレート下面とエルボ管の下側内面との間隙に入り、当該間隙を流下してケーシング内に戻されることになる。
何故なら、プレート上面とエルボ管の内周面上側との間の空間には、蒸発器用送風機による動圧と静圧が作用するのに対して、プレート下面とエルボ管の内周面下側との間の空間には、静圧が主として作用しており、プレートの上面側空間の圧力がプレートの下面側圧力よりも高くなっているからである。
本発明は、本願発明者等の前記知見を基にして創作されたものであり、請求項1の発明は、ケーシング内に、冷媒回路と、送風機と、冷媒回路及び送風機を制御する制御装置とから成る冷凍機を内蔵し、ケーシング内に吸引した空気を冷凍機により冷却して冷風とし、この冷風を送風機によりケーシングの冷風吹き出し口に接続した吹き出しダクトから吹き出すようにしたスポットクーラーの冷風吹き出し口構造であって、前記冷風吹き出し口構造は、ケーシングの周壁に形成した冷風吹き出し口に接続され、下流側端部の開口が上を向くエルボ管と、エルボ管の下流側端部に接続された可撓性の吹き出しダクトと、少なくともエルボ管の内方に下流側端部が上を向く傾斜姿勢でもって配設され、エルボ管の内部空間の一部を上部空間と下部空間とに区画すると共に、冷凍機で結露して送風機の風圧により吹き飛ばされたドレン水が衝突して回収されるドレン水回収プレートとから成り、前記ドレン水回収プレートの下流側端部の下方位置にドレン水が下部空間内へ流れ込む下流側間隙を形成し、ドレン水回収プレートに衝突したドレン水が、送風機からの風圧によりドレン水回収プレートの上面を伝って下流側へ流れ、下流側間隙から下部空間内へ流入して下部空間内を流下し、下部空間内からケーシング内へ戻されるようにしたしたことに特徴がある。
本発明の請求項2の発明は、請求項1の発明に於いて、エルボ管を30°又は45°若しくは60°のエルボ管とすると共に、当該エルボ管の内方にドレン水回収プレートをその下流側端部が上を向く傾斜姿勢でもって配設したことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明に於いて、ドレン水回収プレートの上流側端部を下向きに折り曲げ、冷風が下部空間内へ入り込まないようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に於いて、冷媒回路を内圧防爆構造とし、また、送風機及び制御装置を耐圧防爆構造とし、スポットクーラーを防爆型のスポットクーラーとしたことに特徴がある。
本発明は、ケーシングの周壁に形成した冷風吹き出し口にエルボ管を接続し、エルボ管の内方にドレン水回収プレートを配設してエルボ管の内部空間の一部を上部空間と下部空間とに区画すると共に、ドレン水回収プレートの下流側端部の下方位置にドレン水が通過する下流側間隙を形成しているため、ドレン水回収プレートに衝突したドレン水は、蒸発器用送風機からの風圧によりドレン水回収プレートの上面を伝ってドレン水回収プレートの下流側(上端側)へ流れ、ドレン水回収プレートの下流側端(上端)で上部空間と下部空間との圧力差によって下流側間隙から下部空間内へ流入し、下部空間内を流下してケーシング内に戻されることになる。
その結果、本発明は、吹き出しダクトから吹き出される冷風にドレン水が混ざると云うことがなく、仮にスポットクーラーを長時間運転していても、室内の床面が濡れて作業に支障を来たしたり、或いは、作業者に不快感を与えると云うことがない。
また、本発明は、エルボ管の内方にドレン水回収プレートを配設してエルボ管の内部空間の一部を上部空間と下部空間とに区画しているだけであるため、通気抵抗が大きくなると云うこともなく、冷風の風量が低下することもない。
更に、本発明は、エルボ管の内方にドレン回収プレートを配設するだけで、ドレン水の吹き出しを防止することができ、構造も極めて簡単になると共に、コストの上昇を抑制することができる。
そのうえ、本発明は、ドレン水回収プレートの上流側端部を下向きに折り曲げ、冷風が下部空間内へ入り込まないようにしているため、蒸発器用送風機により吹き飛ばされたドレン水がドレン水回収プレートの上面に確実に衝突することになり、ドレン水の回収をより良好に行える。
加えて、本発明は、冷媒回路を内圧防爆構造とし、また、凝縮器用送風機、蒸発器用送風機及び制御装置を耐圧防爆構造としているため、危険場所である所謂第一類危険箇所又は第二類危険箇所での作業環境の改善に使用したり、装置の冷却に使用したりすることができ、至極便利である。
本発明の実施形態に係る冷風吹き出し口構造を備えたスポットクーラーの正面図である。 スポットクーラーの左側面図である。 スポットクーラーの右側面図である。 スポットクーラーの背面図である。 スポットクーラーの平面図である。 スポットクーラーの冷風吹き出し口構造の縦断面図である。 スポットクーラーの冷風吹き出し口構造の要部の概略斜視図(エルボ管は省略)である。 図6のA−A線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は本発明の実施形態に係る冷風吹き出し口構造を備えたスポットクーラー1の一例を示し、当該スポットクーラー1は、各種工場内等に於いて作業環境の改善や装置の冷却等に使用されるものであり、特に、危険場所である所謂第一類危険箇所又は第二類危険箇所で使用できるように防爆構造に構成されている。
即ち、前記スポットクーラー1は、ボックス状のケーシング2内に、圧縮機、凝縮器、膨張機構及び蒸発器等を含む冷媒回路(図示省略)と、凝縮器用送風機及び蒸発器用送風機(何れも図示省略)と、冷媒回路及び各送風機を制御する制御装置(図示省略)とから成る圧縮式冷凍機を内蔵すると共に、蒸発器の下方位置にドレン水Wを集めるドレンパン(図示省略)とドレンパンからのドレン水Wを貯留するドレンタンク(図示省略)とを順次配設し、蒸発器で冷媒との熱交換により発生した冷風Cを可撓性の吹き出しダクト15から吹き出すようにしたものであり、前記冷媒回路を内圧防爆構造とし、また、凝縮器用送風機、蒸発器用送風機及び制御装置をそれぞれ耐圧防爆構造としたものである。
具体的には、前記ケーシング2は、ステンレス鋼板によりボックス状に形成されており、底壁の四隅には、ストッパー付キャスター3が取り付けられ、工場内等の床面を任意の位置へ移動できるようになっている。
また、ケーシング2の前壁、左側壁及び天井壁には、加温された空気(温風)をケーシング2外へ排出する凝縮器側排気口4がそれぞれ形成されていると共に、ケーシング2の右側壁には、空気をケーシング2内に取り入れるフィルター付の蒸発器側吸込口5とフィルター付の凝縮器側吸込口6とがそれぞれ形成されている。
尚、図1及び図2に於いて、7は電源スイッチ、8は温度調節計、9は耐圧防爆構造の表示灯、10はコーナーゴム、11はドレンタンク取り出し用の開閉扉である。
前記冷媒回路は、全密閉形の圧縮機と、強制通風式フィンチューブ型の凝縮器と、膨張機構(膨張弁又はキャピラリーチューブ)と、強制通風式フィンチューブ型の蒸発器と、これら相互間を接続する冷媒配管等から成り、回路内に封入した冷媒(例えば、HFC−404A)を回路内で循環させて蒸発又は凝縮させるようにしたものである。
前記凝縮器用送風機は、凝縮器に冷却用の空気を送り込んで高温の冷媒を冷却すると共に、加温された空気(温風)をケーシング2外へ排出するものであり、耐圧防爆構造のモータと、モータにより回転駆動するシロッコファンとから成る。
前記蒸発器用送風機は、蒸発器に空気を送って蒸発器で発生した低温の冷気を冷風Cとしてケーシング2外へ放出するものであり、耐圧防爆構造のモータと、モータにより回転駆動するシロッコファンとから成る。
そして、本発明の実施形態に係るスポットクーラー1の冷風吹き出し口構造は、図2〜図8に示す如く、ケーシング2の周壁(前壁、左側壁、右側壁及び背壁から成る)に形成した冷風吹き出し口12と、冷風吹き出し口12に接続され、下流側端部の開口が上を向くエルボ管13と、エルボ管13の下流側端部に接続された可撓性を有する吹き出しダクト15と、少なくともエルボ管13の内方に配設され、エルボ管13の内部空間の一部を上部空間S1と下部空間S2とに区画すると共に、蒸発器で結露して蒸発器用送風機の風圧により吹き飛ばされたドレン水Wが衝突して回収されるドレン水回収プレート14とから成り、前記ドレン水回収プレート14の下流側端部14bの下方位置(即ち、ドレン水回収プレート14の下流側端部14bとエルボ管13の外周側内面との間)にドレン水Wが下部空間S内へ流れ込む下流側間隙G1を形成すると共に、ドレン水回収プレート14の上流側端部14aとケーシング2の内面との間にドレン水Wが下部空間S2から排出される上流側間隙G2を形成し、ドレン水回収プレート14に衝突したドレン水Wが、蒸発器用送風機からの風圧によりドレン水回収プレート14の上面を伝って下流側へ流れ、ドレン水回収プレート14の下流側端(上端)で上部空間S1と下部空間S2との圧力差によって下流側間隙G1から下部空間S2内へ流入し、下部空間S2内を流下して上流側間隙G2からケーシング2内へ戻されるようにしたものである。
尚、上部空間S1と下部空間S2との間に圧力差が生じるのは、上部空間S1には、蒸発器用送風機による動圧と静圧が作用し、また、下部空間S2には、主として静圧が作用しているからであり、上部空間S1の圧力が下部空間S2よりも高くなっている。
具体的には、前記冷風吹き出し口12は、ケーシング2の背壁に形成されており、図6に示す如く、ケーシング2の背壁に形成した開口2aの周縁部に短管を45°の角度で接続することにより形成されている。
この実施形態では、冷風吹き出し口12は、ケーシング2の背壁に二つ形成されている。
前記エルボ管13は、その下流側端部の開口が真上を向く姿勢で冷風吹き出し口12(短管)に接続されており、上流側端部が短管に溶接により固着又は上流側端部が短管に着脱自在に嵌合されている。
この実施形態では、エルボ管13には、呼び径が100mmの45°のエルボ管13が二本使用されている。
尚、エルボ管13及び冷風吹き出し口12を形成する短管の外周面には、結露を防止するために断熱材(図示省略)が巻き付けられている。
前記吹き出しダクト15は、可撓性を有する樹脂材により蛇腹構造に形成されており、各エルボ管13の下流側端部に着脱自在に接続され、吹き出しダクト15を任意の方向へ曲げることによって、冷風Cの向きを可変できるようになっている。
この実施形態では、吹き出しダクト15には、先端部に金属製のリングを装着した呼び径が100mmで且つ長さが500mmの蛇腹ホースが二本使用されている。
前記ドレン水回収プレート14は、図6〜図8に示す如く、耐食性に優れたステンレス鋼板等の金属板により略長方形状に形成されており、各エルボ管13の内方に上流側端部14aが冷風吹き出し口12の内方に望む状態で且つ下流側端部14bが上を向く45°の傾斜姿勢でもって配設固定され、各エルボ管13の内部空間の一部を上部空間S1と下部空間S2とに区画している。このとき、ドレン水回収プレート14の両側縁とエルボ管13の内周面との間には、シリコン樹脂16が充填されて隙間ができないようにしている。
また、ドレン水回収プレート14の下流側端部14bの下方位置(ドレン水回収プレート14の下流側端部14bとエルボ管13の外周側内面との間)には、蒸発器用送風機からの風圧によりドレン水回収プレート14の上面を伝って下流側へ流れたドレン水Wを下部空間S2内へ流入させる下流側間隙G1が形成されている。
更に、ドレン水回収プレート14の上流側端部14aは、下向きに折り曲げられてケーシング2内に位置しており、蒸発器用送風機により送られて来た冷風Cが下部空間S1内へ入り込まないようにしている。
そして、ドレン水回収プレート14の上流側端部14aとケーシング2の内面との間には、下部空間S2内を流下して来たドレン水Wが排出される上流側間隙G2が形成されている。
尚、この実施形態では、ドレン水回収プレート14の長さは約180mmに、ドレン水回収プレート14の幅は約80mmに、ドレン水回収プレート14の上流側端部14aの折り曲げ部分の長さは約15mmにそれぞれ設定されている。また、ドレン水回収プレート14とエルボ管13の外周側内面との間隔は、最も広い部分で約10mmに設定されている。
而して、上述したスポットクーラー1に於いては、凝縮器用送風機の駆動により凝縮器側吸込口6からケーシング2内に吸引された空気は、凝縮器で冷媒と熱交換して昇温し、温風となって凝縮器側排気口4からケーシング2外へ排出される。
一方、蒸発器用送風機の駆動により蒸発器側吸込口5からケーシング2内に吸引された空気は、蒸発器で冷媒と熱交換して冷風Cとなり、冷風吹き出し口12及びエルボ管13を経て吹き出しダクト15から作業者や装置等へ向って吹き出される。
また、蒸発器を通過して空気中から分離した水分は、ドレン水Wとなって蒸発器の下方に配設したドレンパンに集められた後、ドレンパンから排出されてドレンタンク内に貯留される。
ところで、スポットクーラー1に於いては、結露によって発生するドレン水Wが蒸発器に付着し、この付着したドレン水Wの一部が蒸発器用送風機により吹き飛ばされ、冷風Cと共に吹き出しダクト15から室内へ吹き飛ばされる。
しかし、上述したスポットクーラー1に於いては、エルボ管13の内方にドレン水回収プレート14を配設しているため、蒸発器用送風機により吹き飛ばされたドレン水Wは、ドレン水回収プレート14の上面側に衝突し、蒸発器用送風機からの風圧によりドレン水回収プレート14の上面を伝ってドレン水回収プレート14の下流側端部14bへ流れ、ドレン水回収プレート14の下流側端(上端)で上部空間S1と下部空間S2との圧力差によって下流側間隙G1から下部空間S2内へ流入した後、下部空間S2内を流下して上流側間隙G2からケーシング2内のドレンパン内に流入する。
その結果、前記スポットクーラー1に於いては、吹き出しダクト15から冷風Cと一緒にドレン水Wが吹き出されると云うことが皆無となり、仮えスポットクーラー1を長時間運転していても、室内の床面が濡れて作業に支障を来たしたり、或いは、作業者に不快感を与えると云うことがない。
また、前記スポットクーラー1に於いては、エルボ管13の内方にドレン水回収プレート14を配設してエルボ管13及び冷風吹き出し口12の内部空間の一部を上部空間S1と下部空間Sとに区画しているだけであるため、通気抵抗が大きくなると云うこともなく、冷風の風量が低下することもない。
実機を用いた試験によれば、エルボ管13に45°のエルボ管13を使用し、45°のエルボ管13内にドレン水回収プレート14を図6〜図8に示す形態で配設したときに、蒸発器用送風機により吹き飛ばされたドレン水Wをほぼ完全に回収できることが確認された。
尚、上記の実施形態に於いては、スポットクーラー1に冷風吹き出し口12、エルボ管13及び吹き出しダクト15をそれぞれ二つ設けるようにしたが、他の実施形態に於いては、スポットクーラー1に冷風吹き出し口12、エルボ管13及び吹き出しダクト15をそれぞれ一つ又は三つ設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態に於いては、エルボ管13を冷風吹き出し口12を形成する短管に接続するようにしたが、他の実施形態に於いては、短管を省略し、ケーシング2に形成した開口2aの外周縁部にエルボ管13の上流側端部を直接接続するようにしても良い。
更に、上記の実施形態に於いては、ドレン水回収プレート14をその上流側端部14aがケーシング2の内方に望む状態でエルボ管13の内方に配設するようにしたが、他の実施形態に於いては、ドレン水回収プレート14をその上流側端部14aが冷風吹き出し口12の内方又はエルボ管13の内方に望む状態でエルボ管13の内方に配設するようにしても良い。
更に、上記の実施形態に於いては、エルボ管13に30°のエルボ管13を使用し、30°のエルボ管13内にドレン水回収プレート14をその下流側端部14bが上を向く傾斜姿勢でもって配設しても良く、或いは、エルボ管13に60°のエルボ管13を使用し、60°のエルボ管13内にドレン水回収プレート14をその下流側端部14bが上を向く傾斜姿勢でもって配設しても良い。
更に、上記の実施形態に於いては、ケーシング2内に圧縮式冷凍機を内蔵するようにしたが、他の実施形態に於いては、ケーシング内に吸収式冷凍機を内臓するようにしても良い。
更に、上記の実施形態に於いては、スポットクーラー1を防爆構造としたが、他の実施形態に於いては、スポットクーラー1を非防爆構造としても良い。
1はスポットクーラー、2はケーシング、2aは開口、3はストッパー付キャスター、4は凝縮器側排気口、5は蒸発器側吸込口、6は凝縮器側吸込口、7は電源スイッチ、8は温度調節計、9は耐圧防爆構造の表示灯、10はコーナーゴム、11はドレンタンク取り出し用の開閉扉、12は冷風吹き出し口、13はエルボ管、14はドレン水回収プレート、14aは上流側端部、14bは下流側端部、15は吹き出しダクト、16はシリコン樹脂、Cは冷風、G1は下流側間隙、G2は上流側間隙、S1は上部空間、S2は下部空間、Wはドレン水。

Claims (4)

  1. ケーシング(2)内に、冷媒回路と、送風機と、冷媒回路及び送風機を制御する制御装置とから成る冷凍機を内蔵し、ケーシング内に吸引した空気を冷凍機により冷却して冷風(C)とし、この冷風(C)を送風機によりケーシング(2)の冷風吹き出し口(12)に接続した吹き出しダクト(15)から吹き出すようにしたスポットクーラー(1)の冷風吹き出し口構造であって、前記冷風吹き出し口構造は、ケーシング(2)の周壁に形成した冷風吹き出し口(12)に接続され、下流側端部の開口が上を向くエルボ管(13)と、エルボ管(13)の下流側端部に接続された可撓性の吹き出しダクト(15)と、少なくともエルボ管(13)の内方に下流側端部(14b)が上を向く傾斜姿勢でもって配設され、エルボ管(13)の内部空間の一部を上部空間(S1)と下部空間(S2)とに区画すると共に、冷凍機で結露して送風機の風圧により吹き飛ばされたドレン水(W)が衝突して回収されるドレン水回収プレート(14)とから成り、前記ドレン水回収プレート(14)の下流側端部(14b)の下方位置にドレン水(W)が下部空間(S2)内へ流れ込む下流側間隙(G1)を形成し、ドレン水回収プレート(14)に衝突したドレン水(W)が、送風機からの風圧によりドレン水回収プレート(14)の上面を伝って下流側へ流れ、下流側間隙(G1)から下部空間(S2)内へ流入して下部空間(S2)内を流下し、下部空間(S2)内からケーシング(2)内へ戻されるようにしたことを特徴とするスポットクーラーの冷風吹き出し口構造。
  2. エルボ管(13)を30°又は45°若しくは60°のエルボ管(13)とすると共に、当該エルボ管(13)の内方にドレン水回収プレート(14)をその下流側端部(14b)が上を向く傾斜姿勢でもって配設したことを特徴とする請求項1に記載のスポットクーラーの冷風吹き出し口構造。
  3. ドレン水回収プレート(14)の上流側端部(14a)を下向きに折り曲げ、冷風(C)が下部空間(S2)内へ入り込まないようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスポットクーラーの冷風吹き出し口構造。
  4. 冷媒回路を内圧防爆構造とし、また、送風機及び制御装置を耐圧防爆構造とし、スポットクーラーを防爆型のスポットクーラーとしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のスポットクーラーの冷風吹き出し口構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0961229A (ja) * 1995-08-21 1997-03-07 Kubota Corp 耐圧防爆型の制御装置
JP2000052742A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Zexel Corp 建設機械用空調装置
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