JP6639159B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
このため、室内ユニットが設置される天井裏空間内では、高さ方向にドレンパンを取り外すための一定のスペースが必要とされる。したがって、構造上の制約により設置スペースの高さ方向の寸法を大きく設定できない建築物の天井裏空間などでは、点検やあるいは清掃を行うことが困難なものとなっていた。
この発明は、設置される空間に十分な高さ方向寸法が存在しなくても、メンテナンス性を向上させることができる空気調和装置を提供することを目的とする。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図1に示す構成の模式図、図2に示すブロック図を参照し、本発明の第1実施形態による天井埋込型室内ユニット(以下、空気調和装置と記す)100の構成を説明する。
このうち、筺体1は、送風方向にて対向する側壁面16a,16bには、空気吸込開口部12,空気吹出開口部18が一対、形成されている。
そして、熱交換器14は、一次空間10側から送風された空気を通過させる際、伝熱管28の内部の冷媒と空気との間にて熱交換を行う。これにより、熱交換器14を通過した空気は、冷却されて二次空間20から空気吹出開口部18を介して、筺体1の外部に送り出される。
図2中、たとえば二点鎖線に示すように、熱交換器14の下端部14aをドレンパン15の底面部15aに当接させている状態では、熱交換器14にドレンパン15の長手方向の端部(挿抜方向で奥側の端部)に形成されている縦壁が干渉してしまい、ドレンパン15をスライド移動させて開口部24から挿抜させることができない。
しかしながら、実線の位置にて示すように、熱交換器14の下端部14aの位置をドレンパン15が干渉しない位置となるように配置すると、熱交換器14の下端部14aと、ドレンパン15の底面部15aとの間に隙間が形成されてしまう。
本実施形態の空気調和装置100では、空気調和装置100の筺体1は、内部に整流部50を含んでいる。整流部50は、一次空間10内をさらに区画する隔壁60と、この隔壁60に連設されて、隔壁60および、ドレンパン15よりも上方に固定された熱交換器14の間をシールするシール部材70とを有している。
そして、この実施形態では、前記隔壁側接続部72を隔壁60に固着させることにより、隔壁60およびシール部材70を一体としている。
これにより、熱交換器14と底面部15aとの間に形成された空間内に、開口部24からドレンパン15をスライド挿抜させても、下端部14aがドレンパン15の奥側縦壁の上縁に干渉しない。
したがって、熱交換器14を通過せずに空気吹出開口部18の方向へ流出する空気の流れが減少もしくは遮断されて、ファン13からの送風のほとんど全てを熱交換器14に通過させることが可能となり、冷房効率を向上させることができる。
したがって、ファン13の送風側口部13aの正面に対峙する熱交換器14のフィン26の有効面積S1を、二点鎖線に示すシール構造のフィン26の有効面積S2に比して、大きく(S1>S2)、しかも、熱交換器14内の通風方向(前後方向)のフィンの長さ寸法についても長く設定することができ、効率的にフィン26による熱交換を行うことが可能となる。
熱交換器14で生成された凝縮水は、垂れ落ちてもドレンパン15によって受けとめられる。そして、円滑にスライド水平方向にドレンパン15を開口部24から挿抜できるため、メンテナンス時における凝縮水の飛散が防止される。
シール材80は、幅広帯状を呈して、筺体1の平面視では、開口部24の位置で開放する略コ字状となるように筺体1の内側面に添着されている。
そして、ドレンパン収納状態では、ドレンパン15の周囲と筺体1との間にシール材80が介装されて、当接によりシール面がドレンパン15を囲むように形成されて、筺体1内部への流出を抑制することができる。
図4は、実施形態の空気調和装置100にて、ドレンパン15の構成を説明し、筺体1からドレンパン15が取り外されている状態での斜視図である。
この実施形態の空気調和装置100は、ドレンパン15の挿入方向aにて、開口部24側の幅方向寸法W1よりも奥側方向の幅方向寸法W2が小さく(W1>W2)なるように構成されている。そして、挿抜している途中の状態では、奥側方向におけるシール材80への接触面積が小さく、摺接による摩擦抵抗が生じにくい。
このため、少ない摺接抵抗でスライド挿入されたドレンパン15は、筺体1内に収容されると、開口部24以外の全周にて、周囲をシール材80に当接させて、シールすることができる。
また、ドレンパン15を引き出している途中では、少ない摺接抵抗で筺体1内からスライド抜出できるため、ユーザの負担が減少してメンテナンス性が良好である。
本実施形態では、前記筺体1の一側面22には、前記熱交換器14の複数のフィン26を貫通して設けられた伝熱管28の接続部29a,29bが取付けられている。
そして、開口部24および接続部29a,29bが形成される同じ一側面22に、制御パネル30が取付けられている。
このため、蓋体94は、着脱作業と、ドレンパン15を引き出す作業とを個別に行うことができる。よって、一体で形成されている場合のように、ドレンパン15に溜まった凝集水を溢すおそれなく、開口部24から円滑にドレンパン15を引き出すことができる。
図6は、変形例の空気調和装置200で、図2に相当する位置での断面図である。
この変形例の空気調和装置200は、図2の空気調和装置100の空気吸込開口部12に代えて、筺体1Aの下面部201に空気吸込開口部112を形成している。他の構成及び作用効果については、前記実施形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
そして、実施形態の空気調和装置100,200の筺体1,1Aに接続されるダクト部材の形状については、丸形状,四角形状などどのような形状を呈していてもよい。
以上のように、実施形態における空気調和装置によれば、筺体1の一側面22に形成された開口部24から、ドレンパン15をスライドさせて挿抜させることができる。
このため、屋根裏空間などの設置される空間に十分な高さ方向寸法が確保できない設置スペースにおいて、空気調和装置100,200を設置する場合であっても、ユーザは、容易に清掃などを行えて、メンテナンス性を向上させることができる。
このため、凝縮水の漏れを減少させることができるとともに、ドレンパン15の挿抜方向の摺動抵抗を減少させることができ、さらにメンテナンスが良好である。
このため、ユーザは、点検項目に応じて、1つの天井点検口90を介して容易にメンテナンスを行うことができる。
10 一次空間
11 送風モータ
12,112 空気吸込開口部
13 ファン
13a 送風側口部
14 熱交換器
14a 下端部
15 ドレンパン
16a,16b 側壁面
18 空気吹出開口部
20 二次空間
22 側面
24 開口部
26 フィン
28 伝熱管
29a 接続部
30 制御パネル
50 整流部
60 隔壁
70 シール材
72 隔壁側接続部
74 交換器側接続部
80 シール材
90 天井点検口
94 蓋体
95 把持部
96 板金部材
100,200 空気調和装置
Claims (4)
- 熱交換器と、
前記熱交換器で生成された凝縮水を受けとめて溜めるドレンパンと、
前記熱交換器および前記ドレンパンを収容する筺体とを備え、
前記筺体の側面には、前記ドレンパンを挿抜可能な開口部を形成し、
前記ドレンパンの周囲と前記筺体との間に、平面視で略コ字状のシール部が設けられているとともに、
前記略コ字状のシール部における対向する部分の間の幅方向寸法を、前記ドレンパンの挿入方向にて、前記開口部から奥側方向へ向けて減少するように、前記開口部側の幅方向寸法よりも奥側方向の幅方向寸法を小さく設定したことを特徴とする空気調和装置。 - 前記熱交換器は、前記開口部から挿抜される前記ドレンパンに干渉しない位置に配設されていること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記筺体の内部に形成された空間を区画する隔壁と、前記隔壁に連設されて、該隔壁と、前記熱交換器との間をシールするシール部材とを有すること
を特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。 - 前記熱交換器は、熱交換を行うフィンと、前記フィンを貫通する伝熱管とを有し、前記伝熱管の接続部は、前記開口部を形成する前記筺体の側面に取付けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の空気調和装置。
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JP2015172468A JP6639159B2 (ja) | 2015-09-02 | 2015-09-02 | 空気調和装置 |
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- 2015-09-02 JP JP2015172468A patent/JP6639159B2/ja active Active
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