JP2014081045A - 無反力型伸縮継手およびその組立て - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一対づつの各第1パイプ5,第2パイプ11と,一つの連結パイプ19と、幅の狭い一対づつの第1リング13,第2リング17,との螺着締結体からなり、その第1パイプ5の外周にピストン8を止め輪3aで固定する。
【選択図】 図1
Description
この継手は、内装管と外装管との間に形成される空間部に、夫々一対の継手本体の一端部をスライド自在に挿入する。その継手本体は、一端部に環状凸部が突設形成され、それが空間部に配置されるものである。内装管は、その軸線方向中央に環状凸部が形成され、その外周面に溝部が形成されている。外装管は、一対存在し、その端部内周面に内フランジ状の環状部を有し、それが継手本体に摺接する。各外装管の他端部は、外周側に環状凸部を有し、その環状凸部に係止部を有するT字状の環状体が被嵌されて継手を構成するものである。
そこで本発明は、パイプ材とリング材との組立て体からなり、製造容易で量産性の高い継手を安価に提供することを課題とする。
外周面および内周面に外シールリング(6)および内シールリング(7)が取付られて、幅の狭い環状に形成され、夫々の第1パイプ(5)のピストン取付部(2)に被嵌され、止め輪(3)を介して各第1パイプ(5)の外周に固定される一対のピストン(8)と、
夫々の第1パイプ(5)に軸線方向に移動自在に被嵌されて、その内面が前記ピストン(8)の外シールリング(6)に摺接し、両端に螺着部(9)(10)を有する一対の第2パイプ(11)と、
夫々第1パイプ(5)の前記接続部(1)側で、それに被嵌された第2パイプ(11)の一方の前記螺着部(9)に螺着され、内周に内シールリング(12)を有する幅の狭い環状の一対の第1リング(13)と、
軸線方向の両端に螺着部(14)(15)を有し、その一端が夫々の第2パイプ(11)の他方の螺着部(10)に螺着され、内周に内シールリング(16)を有する幅の狭い環状の一対の第2リング(17)と
夫々の第2リング(17)の他端の螺着部(15)に両端が螺着連結される連結パイプ(19)と、を具備する無反力型伸縮継手である。
第1パイプ(5)の接続部(1)側と、第1リング(13)と、第2リング(17)との夫々の外周に螺回工具嵌着面(18)が形成された無反力型伸縮継手である。
夫々の第1パイプ(5)の外周に、第1リング(13)および、そのピストン取付部(2)にピストン(8)被嵌し、一対の止め輪係止溝(3)に夫々止め輪(3a)を嵌着してピストンを固定する工程と、
夫々の第1リング(13)に第2パイプ(11)の一端を螺着接続すると共に、その他端と第2リング(17)とを螺着接続しかつ、一対の第2リング(17)どうしを連結パイプ(19)で螺着接続する工程と、を具備する無反力型伸縮継手の組立て方法である。
その第1リング(13)に第2パイプ(11)の一端を螺着接続すると共に、その他端と第2リング(17)とを螺着接続しかつ、一対の第2リング(17)どうしを連結パイプ(19)で螺着接続する工程とを有するものである。そのため、容易、迅速に継手の組立てを行うことができる。
この継手は、図1及び図2に示す如く、一対の第1パイプ5と、夫々の第1パイプ5の外周に被嵌されるピストン8と、そのピストン8の外周に被嵌される一対の第2パイプ11と、各第2パイプ11の両端に螺着される一対の幅の狭い環状の第1リング13,第2リング17と、各第2リング17間を連結する連結パイプ19とからなる。
第1パイプ5はこの例では、一端に雄ネジからなる接続部1及び、六角の螺回工具嵌着面18が形成された細長い筒状体からなり、その外周に図2に示す如く、ピストン8の間隔で一対の止め輪係止溝3が形成されている。
次に、第2パイプ11はその内周面がピストン8の外周に整合し、その両端に内ネジとして螺着部9,10が螺着形成されている。
このようにしてなる管継手は、一対の第1パイプ5の各接続部1に配管20の端部が螺着締結される。そして、地震その他によって軸線方向に外力が加わると、配管と接続された第1パイプ5は、第2パイプ11及び連結パイプ19に対して軸線方向に移動する。このとき、ピストン8が第1パイプ5と共に移動し、そのピストン8と第2リング17との空間容積が変化する。そしてその間に存在する空気がエアー抜き孔23から流出したり、外部からの空気が進入したりする。
また、ピストン8と第1リング13との間には、内部流体(液体)が存在し、それが連通孔4を介して流出入する。
なお、図2の場合と逆に、図1の左側にエルボ型の配管20が取付られた場合には、左側のピストン8に加わる流体圧が左側の配管の外力と平衡する。
次に、本発明の継手の組立て順序の一例につき説明する。
なお、本継手は図1に示す如く、同一形状の各部品が左右対称に一対づつ配置されるものであるから、その左側部分のみの組立てにつき説明し、右側は同様に組立てるものとして省略する。
先ず、図3に示す如く、第1パイプ5の外周に、その接続部1と反対側から第1リング13とピストン8とを順に挿入する。そして、ピストン8をピストン取付部2の位置に保持し、その両側の止め輪係止溝3に止め輪3aを嵌着する。ついで、第2パイプ11をピストン8及び第1リング13の外周に被嵌し、第2パイプ11の一方の螺着部9の雌ネジと第1リング13の雄ネジとを螺着締結する。
次いで、図5及び図6に示す如く、第1パイプ5に連結パイプ19を被嵌し、その一端の雄ネジを第2リング17の雌ネジである螺着部15に螺着締結し、本継手を完成する。
これらの各部品の螺着締結において、第1パイプ5と第1リング13と第2リング17とには、夫々の外周に螺回工具嵌着面18が設けられ、そこにスパナ等の螺回工具を嵌着して、共回りを防止した状態で、それらと第2パイプ11及び連結パイプ19との間を螺着締結する。第2パイプ11及び連結パイプ19の外周は、パイプの外周を咬着把持する工具によって把持した状態で、そのパイプを回転させる。
2 ピストン取付部
3 止め輪係止溝
3a 止め輪
4 連通孔
5 第1パイプ
6 外シールリング
7 内シールリング
9 螺着部
10 螺着部
11 第2パイプ
12 内シールリング
12a 外シールリング
13 第1リング
14 螺着部
15 螺着部
17 第2リング
18 螺回工具嵌着面
19 連結パイプ
20 配管
21 流体
23 エアー抜き孔
Claims (3)
- 夫々軸線方向の一端に配管の接続部(1)が形成され、その中間部の外周のピストン取付部(2)に一対の止め輪係止溝(3)がピストンの幅の間隔を有して形成され、前記接続部(1)とピストン取付部(2)との間に連通孔(4)が穿設された一対の第1パイプ(5)と、
外周面および内周面に外シールリング(6)および内シールリング(7)が取付られて、幅の狭い環状に形成され、夫々の第1パイプ(5)のピストン取付部(2)に被嵌され、止め輪(3)を介して各第1パイプ(5)の外周に固定される一対のピストン(8)と、
夫々の第1パイプ(5)に軸線方向に移動自在に被嵌されて、その内面が前記ピストン(8)の外シールリング(6)に摺接し、両端に螺着部(9)(10)を有する一対の第2パイプ(11)と、
夫々第1パイプ(5)の前記接続部(1)側で、それに被嵌された第2パイプ(11)の一方の前記螺着部(9)に螺着され、内周に内シールリング(12)を有する幅の狭い環状の一対の第1リング(13)と、
軸線方向の両端に螺着部(14)(15)を有し、その一端が夫々の第2パイプ(11)の他方の螺着部(10)に螺着され、内周に内シールリング(16)を有する幅の狭い環状の一対の第2リング(17)と
夫々の第2リング(17)の他端の螺着部(15)に両端が螺着連結される連結パイプ(19)と、を具備する無反力型伸縮継手。 - 請求項1において、
第1パイプ(5)の接続部(1)側と、第1リング(13)と、第2リング(17)との夫々の外周に螺回工具嵌着面(18)が形成された無反力型伸縮継手。 - 請求項2に記載の無反力型伸縮継手の組立て方法において、
夫々の第1パイプ(5)の外周に、第1リング(13)および、そのピストン取付部(2)にピストン(8)被嵌し、一対の止め輪係止溝(3)に夫々止め輪(3a)を嵌着してピストンを固定する工程と、
夫々の第1リング(13)に第2パイプ(11)の一端を螺着接続すると共に、その他端と第2リング(17)とを螺着接続しかつ、一対の第2リング(17)どうしを連結パイプ(19)で螺着接続する工程と、を具備する無反力型伸縮継手の組立て方法。
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