JP2014080207A - 容器の殺菌方法、及び、無菌飲料充填システム - Google Patents

容器の殺菌方法、及び、無菌飲料充填システム Download PDF

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茂広 杉山
Yasue Takeuchi
靖恵 竹内
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Abstract

【課題】殺菌対象の菌、カビを確実に死滅させることができるとともに、ランニングコストの低減が可能な殺菌方法を提供することを目的とする。
【解決手段】過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する殺菌工程と、無菌水を供給して少なくとも容器内の過酢酸系殺菌剤を洗い流すすすぎ工程と、を備え、殺菌工程、及び、すすぎ工程を以下にしたがって行なう。すなわち、殺菌工程では、過酢酸系殺菌剤中の過酸化水素(H)の濃度を300ppm以下、好ましくは200ppm以下に維持するとともに、過酢酸系殺菌剤の温度を50℃以下とする。また、すすぎ工程では、65℃以上の無菌水を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料などの液体を充填する容器の殺菌方法に関する。
飲料水等の液体をPETボトルやガラス瓶、ボトル缶等の容器に充填する装置として、回転式の充填装置が用いられている。この回転式の充填装置は、回転する円形のホイールの外周部に複数の充填バルブを備えており、ホイールがほぼ1回転して容器が周方向に搬送される間に、充填バルブから容器内への充填を行う。そして、容器への充填が終了した後、キャッパ(打栓機)により容器へのキャップの装着が行われる。
ところで、飲料水の場合、雑菌等の容器への混入を防ぐことが必要であり、このため、クリーンルーム内で、容器殺菌・すすぎ、キャップ殺菌、製品液の充填及びキャップ装着といった一連の工程を行ういわゆる無菌充填方式や、充填する液体を高温に加熱しておき、搬送工程でキャッピングされた容器全体を横又は上下倒立させた状態に転倒させて、容器内の液体未接触部位の殺菌をこの液自体の熱によって行う、高温充填方式が採用されている。
前者の無菌充填方式において、過酸化水素、過酢酸を含む水溶液からなる過酢酸系殺菌剤(以下、単に殺菌剤ということがある)を用いて容器を殺菌し、その後に無菌水により容器をすすぐことが知られている。殺菌剤を用いる殺菌方法としては、例えば、特許文献1には、63〜66℃の温水により殺菌した後に、殺菌剤によりさらに殺菌する方法が開示されている。また、特許文献2には、60℃以上に加温された殺菌剤を用いる殺菌方法が開示されている。さらに、特許文献3には、60〜80℃の殺菌剤を用いて殺菌処理した後に、容器内に残留する過酸化水素濃度を低減し、その後に無菌水により容器内をすすぐ殺菌方法が開示されている。
特開平7−291236号公報 特開平8−58744号公報 特開2009−113858号公報
近年、過酢酸に強い耐性菌が顕在化しつつあることが問題となっている。殺菌仕様の一例として6D(100万個の菌を1個に減らす殺菌能力)が求められる。ところが、過酢酸耐性菌として知られるPaenibacillus属の細菌は、特許文献3に記載されるように、過酢酸濃度2000ppm、温度65℃、8秒の条件で、0.5D程度の殺菌能力に留まる。
殺菌能力を高めるには、特許文献2に示されるように、殺菌剤の温度を高くすればよい。しかし、過酢酸溶液は、過酢酸+水⇔酢酸+過酸化水素の平衡溶液であり、温度が高いほど平衡が右側にずれ、過酢酸が分解する方向に反応が進む。過酢酸が分解すると、殺菌能力が低下するので、過酢酸を追加し、濃度を一定に保って殺菌性能を維持する必要がある。殺菌剤の温度を低くすれば過酢酸の分解速度が遅くなり、殺菌剤の使用量が減るメリットもあるが、一方で、カビを殺菌するためには、使用する殺菌剤の温度を高くする必要がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、殺菌性能を下げることなく、ランニングコストを低減可能な殺菌方法、及び、その殺菌方法を実現する無菌飲料充填システムを提供することを目的とする。
本発明は、過酢酸溶液中の過酸化水素の濃度を低減することで過酢酸耐性菌に対する殺菌性能を向上するとともに、殺菌時における殺菌剤の温度を低く設定することで過酢酸の分解を抑制することで過酢酸耐性菌に対する殺菌性能を確保すること、さらに、カビに対する殺菌性能はすすぎ工程で担保すること、により、上記目的を達成する。
すなわち本発明の容器の殺菌方法は、過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する殺菌工程と、無菌水を供給して少なくとも容器内の過酢酸系殺菌剤を洗い流すすすぎ工程と、を備え、殺菌工程、及び、すすぎ工程を以下にしたがって行なう。
すなわち、殺菌工程では、過酢酸系殺菌剤中の過酸化水素(H)の濃度を300ppm以下、好ましくは200ppm以下に維持するとともに、過酢酸系殺菌剤の温度を50℃以下とする。また、すすぎ工程では、65℃以上の無菌水を用いる。
本発明の殺菌方法において、殺菌工程における過酢酸(CHCOOOH)の濃度は4000ppm以上に維持することが、過酢酸耐性菌に対して確実な殺菌性能を提供するので、好ましい。
また、本発明において、過酸化水素の濃度を300ppm以下という低い値に維持するために、過酢酸系殺菌剤に、過酸化水素分解酵素(以下、カタラーゼ(Catalase)ということがある)を投入するか、または、オゾン(O)を投入することが好ましい。カタラーゼおよびオゾンは、ともに、過酸化水素を人体に無害な酸素と水に分解するので、容器の殺菌に用いても支障がない。本発明では、両者を過酸化水素濃度抑制剤と総称する。
本発明は、以上の殺菌方法を実施する無菌飲料充填システムも提供する。
すなわち本発明の無菌飲料充填システムは、無菌環境下で製品液を容器に充填するものであり、過酢酸及び過酸化水素を含む殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する殺菌部と、すすぎ剤を供給して、殺菌部で供給された殺菌剤を洗い流すすすぎ部と、殺菌剤を保持するとともに、殺菌装置に向けて殺菌剤を供給する殺菌剤供給部と、殺菌剤供給部から殺菌装置に向けて供給される殺菌剤の過酸化水素の濃度を検知する分析器と、殺菌剤供給部に向けて過酸化水素分解酵素、及び、オゾン(O)の1種又は2種からなる過酸化水素濃度抑制剤を供給する抑制剤供給部と、制御部と、を備える。
この制御部は、分析器で検知された過酸化水素の濃度が、300ppmを越えている場合に、抑制剤供給部から過酸化水素濃度抑制剤を供給するよう指示する。また、殺菌部に供給する殺菌剤の温度を50℃以下、すすぎ部に供給するすすぎ剤の温度を65℃以上、に制御することを特徴とする
本発明の無菌飲料充填システムは、過酢酸溶液を保持するとともに、殺菌剤供給部に向けて過酢酸溶液を供給する過酢酸補充部を備えることができる。この場合、分析器は、貯留タンクから殺菌装置に向けて供給される殺菌剤の過酢酸の濃度を検知し、制御部は、分析器で検知された過酢酸の濃度が4000ppm未満の場合に、過酢酸補充部から殺菌剤供給部に過酢酸溶液を供給するよう指示する。
本発明によれば、殺菌性能を下げることなく、ランニングコストを低減可能な殺菌方法が提供される。
本実施の形態における無菌飲料充填システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態における殺菌装置の構成を示す図である。 過酢酸の温度と分解速度の関係を示すグラフである。 実験例1に示される過酸化水素濃度と殺菌性能の関係を示すグラフである。 実験例2に示される殺菌温度と殺菌性能の関係を示すグラフである。 実験例3に示される温水による殺菌時間と殺菌性能の関係を示すグラフである。 実験例4に示されるすすぎ時間(温度80℃)とシュリンク量の関係を示すグラフである。 実験例5に示される過酢酸濃度と殺菌性能の関係を示すグラフである。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、無菌飲料充填システム1は、容器100を無菌飲料充填システム1内に搬入する搬入コンベア10と、容器100を殺菌する殺菌装置11と、容器100をすすぐすすぎ装置13と、殺菌およびすすぎを終えた容器100に液体(飲料)を充填する充填装置14と、飲料が充填された容器100にキャップ20を装着するキャッパ15と、容器100を無菌飲料充填システム1外に搬出する搬出コンベア16と、を各構成要素として備えている。これら、各構成要素の間には、搬送スターホイール17が設けられ、これによって、各構成要素の間で容器100の受け渡しが行われるようになっている。無菌飲料充填システム1は、コントローラ60を備えており、上述した各構成要素の動作、さらには後述する殺菌装置11の動作を制御する。
殺菌装置11、すすぎ装置13、充填装置14、キャッパ15において容器100の搬送経路は、ベース架台21上に設けられ、ベース架台21上には、殺菌装置11、すすぎ装置13、充填装置14、キャッパ15における容器100の搬送経路を無菌環境に維持するため、ベース架台21上の空間の側方および上方を覆うチャンバー50が設けられている。
そして、チャンバー50内には、チャンバー50の内部に殺菌剤、すすぎ液等を散布するため、シャワー状、あるいはスプリンクラー状の散布ノズル(図示無し)が設けられている。また、殺菌装置11、すすぎ装置13にも、容器100の内部に殺菌剤、すすぎ液を散布するため、シャワー状、あるいはスプリンクラー状の散布ノズルが設けられている。この具体的な構成例については、後述する。
殺菌装置11には、過酢酸系殺菌剤を保持するとともに、殺菌装置11に向けて過酢酸系殺菌剤を供給する殺菌剤供給部11a、及び、過酢酸溶液を保持するとともに、殺菌剤供給部11aに向けて過酢酸溶液を供給する過酢酸補充部11bが付随して設けられている。
殺菌剤供給部11aに保持される殺菌剤は、容器100の殺菌を行なう際に供給配管P1を介して殺菌装置11に供給され、かつ、殺菌が終わった殺菌剤は回収配管P2を介して殺菌剤供給部11aに戻される。このように、殺菌装置11と殺菌剤供給部11aの間で殺菌剤は循環される。ただし、供給した殺菌剤の全量を回収することは困難であること、また、殺菌剤の濃度が継時的に変化することから、必要に応じて、過酢酸補充部11bから過酢酸溶液を殺菌剤供給部11aに補充する。したがって、過酢酸補充部11bには、殺菌剤よりも過酢酸の濃度の高い溶液が貯留されている。
また、殺菌装置11には、濃度分析器11c、及び、過酸化水素の濃度抑制剤を供給する抑制剤供給装置11dが付随して設けられている。
濃度分析器11cは、供給配管P1を流れる殺菌剤を採取し、過酢酸濃度、及び、過酸化水素濃度を定期的に分析する。殺菌剤の採取、分析は、コントローラ60の指示に従って行なわれ、コントローラ60は分析結果(過酢酸濃度、及び、過酸化水素濃度)を取得する。
抑制剤供給装置11dは、過酸化水素の濃度抑制剤としてのカタラーゼを保持するとともに、コントローラ60の指示に従って、回収配管P2を介して、カタラーゼを必要な量だけ殺菌剤供給部11aに供給する。過酸化水素の濃度抑制剤としては、カタラーゼの他にオゾン(O)を用いることができる。
すすぎ装置13には、すすぎ剤である無菌水を保持するとともに、すすぎ装置13に向けて無菌水を供給するすすぎ剤供給部13aが付随して設けられている。
すすぎ剤供給部13aに保持されるすすぎ剤は、容器100のすすぎを行なう際に供給配管P3を介してすすぎ装置13に供給され、かつ、すすぎが終わったすすぎ剤は回収配管P4を介してすすぎ剤供給部13aに戻される。
供給配管P3には、すすぎ剤を加熱する熱交換器13bが設けられており、コントローラ60の指示にしたがって、すすぎ剤を加熱する。
コントローラ60は、殺菌剤供給部11aに保持される殺菌剤について、過酢酸濃度の設定値Vと、過酸化水素濃度の設定値Vとを保持している。過酢酸濃度の設定値V、及び、過酸化水素濃度の設定値Vの具体的な値については、後述する。
コントローラ60は、分析結果(過酢酸の分析濃度C、及び、過酸化水素の分析濃度C)を取得すると、設定値Vと分析濃度Cを、また、設定値Vと分析濃度Cを照合する。
過酢酸の設定値Vより分析濃度Cが低い場合には、過酢酸補充部11bから一定量の過酢酸溶液を殺菌剤供給部11aに供給するように指示する。コントローラ60は、濃度分析器11cから過酢酸の分析濃度Cを逐次取得して、設定値Vより分析濃度Cが高くなるまで、過酢酸補充部11bから過酢酸溶液を供給するように指示する。
過酸化水素の設定値Vより分析濃度Cが低い場合には、抑制剤供給装置11dより一定量のカタラーゼを殺菌剤供給部11a(回収配管P2)に供給するように指示する。コントローラ60は、濃度分析器11cから過酸化水素の分析濃度Cを逐次取得して、設定値Vより分析濃度Cが低くなるまで、過酢酸補充部11bから過酢酸溶液を供給するように指示する。
以上のようにして、無菌飲料充填システム1は、殺菌装置11に供給される殺菌剤中の過酢酸の濃度、及び、過酸化水素の濃度を維持、管理する。
図2は、殺菌装置11の構成例を示す図である。すすぎ装置13は、殺菌装置11と同様の構成を備え、容器100に供給するのを無菌水にすればよい。
図2に示すように、殺菌装置11は、中空の回転軸31に、円盤状のホイール32、33が設けられている。このホイール32、33は、モーターなどの駆動源(図示せず)によって回転軸31を中心として回転駆動されることでほぼ水平面内で回転するようになっており、ホイール32、33の外周部には、洗浄すべき容器100を倒立状態で保持するグリッパ42がホイール32、33の周方向に一定間隔ごとに配置されている。
回転軸31の中には、殺菌剤を供給するための供給配管38が配置され、開閉弁35を介して容器100の下方に位置するノズル39と接続されている。ノズル39は、回転軸31に固設された支え板34と開閉弁35で支えられ、開閉弁35の開閉により倒立状態の容器100内に殺菌剤を噴射する。開閉弁35は、開閉弁35のプランジャ弁35aの先端のローラ36が外部固定部材に取り付けられたカム37により適当なタイミングで開閉される。容器100の外側には、必要に応じて容器100の外側に向けて殺菌剤を噴射するようノズル41A、41B、41Cを設ける。
倒立状態の容器100内に噴射された殺菌剤は自然落下して、図示を省略するドレンパンに一旦収容された後、回収配管P2を介して、殺菌剤供給部11aに戻される。
以上説明した殺菌装置11で行なわれる殺菌工程、すすぎ工程について説明する。
<殺菌工程>
殺菌工程は、過酸化水素を含む過酢酸系殺菌剤を供給して容器100の少なくとも内面を殺菌処理する。
過酢酸を含む殺菌剤は、次式のような化学平衡状態にあり、過酢酸、水、酢酸、過酸化水素を混合状態で含む水溶液である。
CHCOOOH(過酢酸)+HO(水) ⇔ CHCOOH(酢酸)+H(過酸化水素)
殺菌工程では、殺菌剤供給部11aに保持され、殺菌装置11(容器100)に供給される殺菌剤に含まれる過酸化水素の濃度を300ppm以下、好ましくは250ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下に維持する。これは、後述する実施例1に基づくものであり、過酸化水素の濃度を300ppm以下にすると、殺菌能力を評価するD値が極めて高くなるという結果に基づいている。過酸化水素の濃度の下限は特に限定されないが、過酸化水素の濃度を低くするためには、過酸化水素の濃度抑制剤としてのカタラーゼを添加するが、ランニングコストを考慮するとその添加量を抑えるべきである。したがって、過酸化水素の濃度は50ppm以上、さらには100ppm以上にするのが好ましい。過酸化水素の濃度抑制剤としては、カタラーゼと一緒に又は代えて、オゾン(O)を用いることができる
また、D値については、詳細を後述するが、10個の菌を1個に減らす殺菌能力を1Dとする対数表示の値で、10個の菌を1個に減らす殺菌能力はnDである。
次に、本実施形態は、殺菌剤供給部11aに保持され、殺菌装置11(容器100)に供給される殺菌剤に含まれる過酢酸の濃度を4000ppm以上にすることが好ましい。過酢酸耐性菌に対する確実な殺菌性能を提供するためである。過酢酸の濃度を必要以上に高くすると、過酢酸の過剰使用でランニングコストが高くなるので、8000ppm以下とすることが好ましい。安定した殺菌効果を得ながらも、短時間ですすぎ工程を行うためには、5000〜6000ppmとすることがより好ましい。
次に、本実施形態は、殺菌剤供給部11aに保持され、殺菌装置11(容器100)に供給される殺菌剤の温度(殺菌温度)を50℃以下にする。これは、殺菌剤に含まれる過酢酸の分解を抑えるためである。これまで、殺菌温度は、特許文献3にも記載されるように、殺菌能力を高めるためには60℃以上とすることが推奨されているが、本実施形態では、過酢酸の分解を抑えることを主眼として、殺菌温度を50℃以下にする。ただし、殺菌温度が低くなりすぎると、殺菌能力の低下を無視できなくなるので、殺菌温度は20℃以上とするのが好ましく、30℃以上にするのがより好ましい。図3に一例を示すが、65℃で殺菌するのに比べて、50℃まで温度を下げることで、過酢酸の分解速度を約26%まで低減可能である。
殺菌温度を50℃以下にすることにより、過酢酸の分解抑制に加えて、カタラーゼの添加に際して、殺菌剤を冷却するといった処理が不要になる。つまり、カタラーゼは50℃以下で活性を持つため、60℃以上に加温された殺菌剤を用いる場合には、回収配管P2上に熱交換器を設けるなどして、殺菌剤を50℃以下に冷却する必要があるが、殺菌温度が50℃以下であれば、冷却の手段を省くことができる。もちろん、60℃以上に加温するための手段も不要になるので、装置のコストダウンにつながる。
殺菌時間は、供給量にもよるが、容器100を均一に殺菌するためには3秒以上とすることが好ましいが、20秒を超えて行っても殺菌効果は飽和するので、3〜20秒とすることが好ましい。工程時間短縮の観点から、3〜10秒とすることがより好ましい。
<すすぎ工程>
すすぎ工程では、例えば無菌水をすすぎ剤として供給して容器100に残留する殺菌剤を洗い流す。
すすぎ工程で用いられるすすぎ装置13は、上述の殺菌装置11と同様の構成を有する装置を採用することができ、殺菌剤の代替として無菌水を用いる。
本実施形態では、すすぎ工程に65℃以上の無菌水を用いる。殺菌工程では、殺菌温度を50℃以下に制限しているため、カビに対する殺菌が不十分となる。そこで本実施形態では、カビに対する殺菌性能をすすぎ工程に持たせる。カビに対する殺菌性能を確保するためには、すすぎ剤の温度を65℃以上にすることが好ましく、75℃以上にすることがさらに好ましい。
ただし、PETボトルは、加熱されると体積が収縮(シュリンク)する性質を備えているが、製品として無視できない程度のシュリンクがすすぎ工程で生じるのを避ける必要がある。そのためには、すすぎに要する時間を短くする。例えば、すすぎ剤の温度を80℃とする場合には0.5秒以下が好ましく、長くても1秒以下にすることが推奨される。また、すすぎ剤の温度を70℃とする場合には2〜3秒の範囲にすることが推奨される。このように、すすぎ剤の温度に応じて殺菌時間を定めることが必要である。
なお、例えば、無菌水はそれを蓄えるタンク内で加熱されるか、または、加熱された無菌水を当該タンクに供給し、そこからすすぎ装置13に送られる。
以下、本発明を完成するに当たって行なった実験例を示しておく。
[実験例1]…過酸化水素濃度と殺菌性能の関係
容器として500mlPETボトル(以下、ボトルと記す)を使用し、殺菌工程で用いる過酢酸系殺菌剤の過酸化水素濃度を調整して、過酢酸耐性菌であるPeanibacillus Chibensis細菌に対する殺菌能力D値を調べた。なお、他の条件は以下の通りである。
過酢酸の濃度:5000ppm
殺菌温度:50℃
殺菌時間:7秒
D値の測定方法は次の通りである。噴霧器にPeanibacillus Chibensis細菌を含む濃度調整した菌液を入れ、噴霧器よりボトル内面に噴きつけ、その後ボトル内の菌液を完全に乾燥させ評価用ボトルを作製する。その後、以上のように過酸化水素濃度を調整した殺菌剤を噴射する殺菌テストを行う。殺菌テスト後、直ちに滅菌水を用い、ボトル内面を洗い、すすいだ全ての液をメンブレンフィルターで吸引濾過する。吸引濾過したメンブレンフィルターを、30〜35℃で1週間以上保持して細菌を培養する。このとき、比較のためブランクを培養する。メンブレンフィルター上で培養後、生菌数(出現コロニー)をカウントし、ボトルにスプレーした菌数との差から次式(1)に基づき殺菌能力D値を求める。なお、式(1)において、Iは初発菌数、MVは殺菌処理後の生菌数(平均値)である。
D値=log〔I/(MV)〕・・・・・(1)
結果を図4に示すが、過酸化水素濃度が300ppm近傍より低くなると、D値が顕著に高くなり、過酢酸耐性菌に対して強い殺菌能力を示すことがわかる。過酸化水素濃度が200ppm以下にすれば、6D以上のD値が容易に得られる。
[実験例2]…殺菌温度と殺菌性能の関係
殺菌温度を調整するとともに、殺菌の条件を下記の通りにする以外は、実験例1と同様にしてD値を求めた。その結果を図5に示す。
過酢酸の濃度:5000ppm
過酸化水素の濃度:200ppm
殺菌時間: 7秒
殺菌温度が低くなると殺菌性能が低下するが、45℃においてもD値は6近傍を示していることから、本発明で殺菌温度を50℃以下に規制しても、過酢酸耐性菌に対して十分な殺菌性能を確保することができる。
[実験例3]…温水による殺菌時間と殺菌性能の関係
Peanibacillus Chibensis細菌に代えてChaetomium globosum(カビ)をD値の測定対象にすること、また、殺菌剤の代わりに無菌水を用い、噴射される無菌水の温度(すすぎ温度)、噴射時間(すすぎ時間)を調整する以外は、実験例1と同様にしてD値を求めた。その結果を図6に示す。
すすぎ温度が80℃であれば、0.5秒のすすぎ時間で、7近傍のD値の殺菌性能を得ることができる。すすぎ温度が70℃であっても、すすぎ時間を2秒以上にすれば、6以上のD値の殺菌性能を得ることができる。
以上より、すすぎ剤の温度を高めに設定することにより、カビの殺菌に十分に対応できることが判る。
[実験例4]…すすぎ時間とシュリンク量の関係
すすぎ温度を80℃とし、すすぎ時間を調整する以外は、実験例5と同様にしてボトルの容積収縮量を求めた。その結果を図7に示す。
すすぎ温度が高くても、すすぎ時間を調整することで、ボトルの収縮量を製品にしても支障のないレベルに抑えることができる。
[実験例5]…過酢酸濃度と殺菌性能の関係
過酢酸の濃度を調整するとともに、殺菌の条件を下記の通りにする以外は、実験例1と同様にしてD値を求めた。その結果を図8に示す。
過酸化水素の濃度:200ppm
殺菌温度:50℃
殺菌時間:7秒
なお、上記実施の形態では、特定の無菌飲料充填システム1、殺菌装置11に基づいて説明したが、本発明は過酢酸系殺菌剤で容器を殺菌し、次いですすぐという工程を順次行うシステムに広く適用することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 無菌飲料充填システム
10 搬入コンベア
11 殺菌装置
11a 貯留タンク
11b 供給タンク
11c 濃度分析器
11d 抑制剤供給装置
13 すすぎ装置
14 充填装置
15 キャッパ
16 搬出コンベア
17 搬送スターホイール
20 キャップ
21 ベース架台
31 回転軸
32 ホイール
34 支え板板
35 開閉弁
35a プランジャ弁
36 ローラ
37 カム
38 供給配管
39,41A,41B,41C ノズル
42 グリッパ
50 チャンバー
60 コントローラ
100 容器
P1 供給配管
P2 回収配管

Claims (5)

  1. 過酢酸及び過酸化水素を含む殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する殺菌工程と、
    すすぎ剤を供給して、殺菌工程で供給された前記殺菌剤を洗い流すすすぎ工程と、を備え、
    前記殺菌工程において、前記殺菌剤中の過酸化水素(H)の濃度を300ppm以下に維持するとともに、前記殺菌剤の温度を50℃以下とし、
    前記すすぎ工程において、前記すすぎ剤の温度を65℃以上とする、
    ことを特徴とする殺菌方法。
  2. 前記殺菌工程において、
    前記殺菌剤の過酢酸(CHCOOOH)の濃度を4000ppm以上に維持する、
    請求項1に記載の殺菌方法。
  3. 前記殺菌工程において、
    過酸化水素分解酵素、及び、オゾン(O)の1種又は2種からなる過酸化水素濃度抑制剤が投入された前記殺菌剤を供給する、
    請求項1に記載の殺菌方法。
  4. 無菌環境下で製品液を容器に充填する無菌飲料充填システムであって、
    過酢酸及び過酸化水素を含む殺菌剤を供給して容器の少なくとも内面を殺菌処理する殺菌部と、
    すすぎ剤を供給して、前記殺菌部で供給された前記殺菌剤を洗い流すすすぎ部と、
    前記殺菌剤を保持するとともに、前記殺菌装置に向けて前記殺菌剤を供給する殺菌剤供給部と、
    前記殺菌剤供給部から前記殺菌装置に向けて供給される前記殺菌剤の過酸化水素の濃度を検知する分析器と、
    前記殺菌剤供給部に向けて、過酸化水素分解酵素、及び、オゾン(O)の1種又は2種からなる過酸化水素濃度抑制剤を供給する抑制剤供給部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記分析器で検知された過酸化水素の濃度が、300ppmを越えている場合に、前記抑制剤供給部から前記過酸化水素濃度抑制剤を供給するよう指示し、かつ、
    前記殺菌部に供給する前記殺菌剤の温度を50℃以下、
    前記すすぎ部に供給する前記すすぎ剤の温度を65℃以上、に制御する、
    ことを特徴とする無菌飲料充填システム。
  5. 過酢酸溶液を保持するとともに、前記殺菌剤供給部に向けて前記過酢酸溶液を供給する過酢酸補充部を備え、
    前記分析器は、前記貯留タンクから前記殺菌装置に向けて供給される前記殺菌剤の過酢酸の濃度を検知し、
    前記制御部は、前記分析器で検知された過酢酸の濃度が4000ppm未満の場合に、前記過酢酸補充部から前記殺菌剤供給部に前記過酢酸溶液を供給するよう指示する、
    請求項4に記載の無菌飲料充填システム。
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