JP2003137228A - 容器の殺菌方法及び装置並びに無菌充填装置 - Google Patents

容器の殺菌方法及び装置並びに無菌充填装置

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JP2003137228A
JP2003137228A JP2001332783A JP2001332783A JP2003137228A JP 2003137228 A JP2003137228 A JP 2003137228A JP 2001332783 A JP2001332783 A JP 2001332783A JP 2001332783 A JP2001332783 A JP 2001332783A JP 2003137228 A JP2003137228 A JP 2003137228A
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sterilizing
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aqueous solution
sodium hydroxide
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Shogo Yamaguchi
昇吾 山口
Yasushi Oyama
泰史 大山
Takuya Kitada
卓也 北田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 市販の一般的な殺菌剤を使用して殺菌と洗
浄を行う方法とこの方法を利用した簡便な殺菌装置並び
に無菌充填装置を提供すること。. 【解決手段】 倒立して移動中の容器に対して下方から
容器内部に、上部及び側部から容器外部に殺菌剤溶液を
供給して容器の全面を殺菌する殺菌方法において、殺菌
剤溶液として先ず次亜塩素水溶液を供給し、次に水酸化
ナトリウム水溶液を供給して殺菌処理した後、無菌水を
供給して殺菌剤溶液を洗い流す容器の殺菌方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填前の飲料容器
類の殺菌方法と装置並びに無菌充填装置に関する。
【従来の技術】従来の殺菌剤として特開2001−22
6208号に公示されたものは、次亜塩素酸塩とアミン
オキサイド他の薬剤を、特定の重量比で含有する水溶液
からなる液状殺菌剤組成物であり、高い殺菌効果と安全
性、作業性に優れたものであるとされている。また、特
開平10−236444号に開示された従来例は、加温
した塩素化苛性ソーダを飲料容器類に接触させて殺菌し
洗浄する方法である。さらに、飲料容器類を殺菌するに
は熱水による殺菌方法や過酢酸と過酸化水素の混合した
殺菌剤の水溶液による殺菌方法が用いられている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開2001−
226208号に公示された従来例は、次亜塩素酸塩単
独では殺菌力に限度があるためにアミンオキサイド他の
薬剤を加えて殺菌力を高めたものであり、特殊な薬剤を
混入しなければならないので、コストが高くなり、排水
処理にも問題を残すことになる。また、特開平10−2
36444号に開示された従来例は、殺菌剤に塩素化苛
性ソーダを使用しているが、アルカリ性液中の塩素は酸
性乃至中性液中の塩素と比較して殺菌力が弱く、加熱し
たり、紫外線照射を組合わせたりして殺菌力を補う必要
がある。また、熱水殺菌はPET等のプラスチック容器
には不向きであり、過酢酸と過酸化水素の混合した殺菌
剤の水溶液は過酸化水素が残留する可能性があり、場合
によっては酢酸臭が残る不具合がある。本発明は、市販
の一般的な殺菌剤を使用して殺菌と洗浄を行う方法とこ
の方法を利用した簡便な殺菌装置並びに無菌充填装置を
提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し、本
発明は以下の各項に述べる方法と装置により課題の解決
を図る。 (1)倒立して移動中の容器に殺菌剤溶液を供給して容
器を殺菌する殺菌方法において、殺菌剤溶液として、先
ず次亜塩素水溶液及び水酸化ナトリウム水溶液の2種の
内いずれか一方の殺菌剤溶液を供給し、次に前記2種の
内他方の殺菌剤溶液を供給して殺菌処理した後、無菌水
を供給して殺菌剤溶液を洗い流す容器の殺菌方法。 (2)倒立して移動中の容器に対して下方から容器内部
に、上部及び側部から容器外部に殺菌剤溶液を供給して
容器の全面を殺菌する殺菌方法において、殺菌剤溶液と
して先ず次亜塩素水溶液を供給し、次に水酸化ナトリウ
ム水溶液を供給して殺菌処理した後、無菌水を供給して
殺菌剤溶液を洗い流す容器の殺菌方法。 (3)上記(1)又は(2)に記載する容器の殺菌方法
において、次亜塩素水溶液は塩素濃度が5〜100PP
M、温度は常温(10〜40℃)、容器への噴射、注流
等の供給時間は3〜20秒の各範囲、また、水酸化ナト
リウム水溶液は濃度が0.3〜5.0wt%、温度は2
0〜60℃、容器への噴射、注流等の供給時間は3〜2
0秒の各範囲において選択可能とした容器の殺菌方法。
【0004】(4)上記(1)又は(2)に記載する容
器の殺菌方法によりPETびんを殺菌処理するとき、次
亜塩素水溶液の有効塩素濃度は50〜100PPM、温
度は常温、容器への噴射、注流等の供給時間は5〜15
秒の各範囲、また、水酸化ナトリウム水溶液の濃度は2
〜5wt%、温度は50〜60℃、容器への噴射、注流
等の供給時間は5〜15秒の各範囲において選択可能と
した容器の殺菌方法。 (5)上記(1)〜(4)に記載する容器の殺菌方法に
おいて、次亜塩素水溶液は循環使用し、有効塩素濃度が
規定濃度範囲以下となったら次亜塩素の原液(50,0
00〜170,000PPM)から補給して規定の有効
塩素濃度を保ち、水酸化ナトリウム水溶液も循環使用
し、水酸化ナトリウム濃度が規定濃度範囲以下となった
ら水酸化ナトリウムの原液(20〜40wt%)から補
給して規定の有効水酸化ナトリウム濃度を保つようにし
た容器の殺菌方法。
【0005】(6)単列で送られて来た容器を一定ピッ
チに広げて水平に回動しながら容器を倒立させる容器反
転手段と、容器を倒立させたままの状態で水平に回動し
ながら容器に次亜塩素水溶液を供給して容器を殺菌する
第1の殺菌手段と、第1の殺菌手段から容器を倒立した
まま受取り水平に回動しながら容器に水酸化ナトリウム
水溶液を供給して容器を殺菌する第2の殺菌手段と、第
2の殺菌手段から容器を倒立したまま受取り水平に回動
しながら容器に無菌水を供給して殺菌剤溶液を洗い流す
濯ぎ手段とにより構成され、上記1又は2の方法により
容器を殺菌処理する容器の殺菌装置。
【0006】(7)上記(6)に記載する容器の殺菌装
置において、前記第1の殺菌手段と前記第2の殺菌手段
との間に、容器を倒立させたままの状態で水平に回動し
ながら容器内の殺菌剤溶液を排出し受け渡しする受渡し
手段を設け、第2の殺菌手段の回動範囲の後段を殺菌剤
溶液の排出ゾーンとし、前記濯ぎ手段を第1の濯ぎ手段
と第2の濯ぎ手段の2段階とし、第1の濯ぎ手段の回動
範囲の後段を濯ぎ水の排出ゾーンとした容器の殺菌装
置。 (8)上記(6)又は(7)に記載する容器の殺菌装
置、前記濯ぎ手段を通過した容器を正立させる容器正転
手段と、殺菌済みの容器に飲料を充填する無菌充填機
と、熱水によりキャップを殺菌するキャップ殺菌手段
と、充填済みの容器に殺菌済みのキャップを螺合密封す
るキャッパーと、前記殺菌装置、キャップ殺菌手段、前
記無菌充填機及び前記キャッパーを外気と遮断する囲い
とを有する無菌充填装置。
【0007】(9)上記(8)に記載する無菌充填装置
において、上記第2の濯ぎ手段の回収水の1部を超高温
処理(UHT)して処理後の熱水を上記キャップ殺菌手
段に使用する無菌充填装置。 (10)上記(9)に記載する無菌充填装置において、
上記第2の濯ぎ手段の回収水の1部を超高温処理(UH
T)して再度殺菌処理し、上記キャップ殺菌手段に使用
する熱水とすると同時に、その1部を上記第1の濯ぎ手
段の洗浄水として使用する無菌充填装置。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係わる容器殺
菌方法と装置について、ペットボトルに適用した殺菌方
法と装置を例として図に基づいて説明する。図1は本発
明の容器殺菌方法を用いた飲料無菌充填の工程を示すブ
ロック図、図2は図1の飲料無菌充填の工程に、濯ぎ水
の排水を再度殺菌処理をしてリンサーに再利用する流れ
を加えたブロック図、図3は本発明の殺菌方法を用いる
ことが可能なロータリー殺菌装置を含む無菌充填装置を
示す平面模式図、図4は図3に示す殺菌装置における容
器殺菌中の状態を示す容器ホルダー部分の側面断面図で
ある。
【0009】はじめに、殺菌装置が備えられた無菌充填
装置の概略を説明する。図3において、コンベア1で搬
送されて来た空のペットボトル15Aは、タイミングス
クリュ2によって一本づつ一定ピッチに割り出されて、
びん下向き回転手段兼スターホイール3に受け渡され、
びん下向き回転手段兼スターホイール3において水平に
回転移動しながら、ペットボトル15Aは180度転回
され(ペットボトル15Aは下向きペットボトル15B
となる)た後、ロータリー式の殺菌リンサー4へ送り込
まれ、ロータリー式殺菌リンサ4のロータリーディスク
(図4の部品番号32、33)の外周のボトルホルダー
部に下向きのまま一定ピッチで受け渡される。図4に示
すように、殺菌リンサー4が連続で水平回転してペット
ボトル15Bを回動しているときに、ペットボトル15
Bの下向きの口を通して、殺菌リンサ4の中空回転軸3
1に固設された支え板34と開閉弁35で支えられたノ
ズル39よりペットボトル15B内に次亜塩素水溶液が
噴射され、同時にペットボトル15Bの外側に設けられ
固定部材に取付けられているノズル41A、41B、4
1Cからペットボトル15Bの外側に同じ次亜塩素水溶
液を噴出して、次亜塩素水溶液に溶けているCl2の殺
菌作用によりペットボトル15Bの内外を殺菌する。ノ
ズル39へ供給される次亜塩素水溶液は、図示略のロー
タリジョイントを通して外の配管より供給され、中空回
転軸31の中に設置された供給管38より開閉弁35へ
流入し、開閉弁35のプランジャ弁35aの先端のロー
ラ36が外部固定部材に固設されたカム37により適当
なタイミングで開閉弁35を開くことにより供給され
る。42は外部固定部材に取付けられたボトルガイドで
ある。
【0010】次亜塩素水溶液のCl2に曝されて第1次
の殺菌工程を終わったペットボトル15Bは、逆立のま
ま受け渡し用スターホィール5で次亜塩素水溶液の水切
りとドレーンを行い、第2の殺菌リンサーであるNaO
H水溶液の殺菌リンサ6へ受け渡される。第1の殺菌リ
ンサー4と同様に、NaOH水溶液の殺菌リンサ6が連
続で水平回転してペットボトル15Bを回動していると
きに、回動角度aの範囲のペットボトル15Bに、殺菌
リンサ6に固設されたノズル39よりNaOH水溶液を
ペットボトル15B内に噴射し、同時に、固定部材に取
付けられているノズル41A、41B、41Cから同じ
NaOH水溶液をペットボトル15Bの外側に向けて噴
出して、NaOH水溶液の殺菌作用によりペットボトル
15Bの内外を殺菌する。ノズル39よりNaOH水溶
液を噴射する機構の構成は、図4に示す殺菌リンサ4と
同様である。ペットボトル15Bが回動角度aの範囲を
過ぎると各ノズルからのNaOH水溶液の噴出を止め、
殺菌リンサー6の回動角度bの範囲においてペットボト
ル15Bの内外からNaOH水溶液が水切りドレーンさ
れる。
【0011】殺菌リンサー6で殺菌洗浄を終わったペッ
トボトル15Bは逆立のままプレリンサー7へ受け渡さ
れる。プレリンサー7が連続で水平回転してペットボト
ル15Bを回動しているときに、プレリンサー7に固設
されたノズル39より無菌水(膜濾過無菌水またはUH
T無菌水)をペットボトル15B内に噴射し、同時に固
定部材に取付けられているノズル41A、41B、41
Cから無菌水を噴出することによりペットボトル15B
の内外をプレリンスする。次いでペットボトル15Bは
逆立のまま濯ぎリンサー8へ受け渡される。濯ぎリンサ
ー8が連続で水平回転してペットボトル15Bを回動し
ているときに、回動角度cの範囲で、濯ぎリンサー8に
固設されたノズル39より無菌水をペットボトル15B
内に噴射し、同時に固定部材に取付けられているノズル
41A、41B、41Cから無菌水を噴出することによ
りペットボトル15Bの内外を濯ぎリンスする。ペット
ボトル15Bが回動角度cの範囲を過ぎると各ノズルか
らの無菌水の噴出を止め、濯ぎリンサー8の回動角度d
の範囲においてペットボトル15Bから洗浄水が水切り
ドレーンされる。プレリンサー7及び濯ぎリンサー8へ
ノズル39より無菌水をペットボトル15B内に噴射す
る機構の構成は、図4に示す殺菌リンサ4と同様であ
る。
【0012】濯ぎリンサー8での洗浄とドレーンを終わ
ったペットボトル15Bは、びん上向き回転手段兼スタ
ーホイール9に受け渡され、びん上向き回転手段兼スタ
ーホイール9において水平に回転移動しながら、ペット
ボトル15Bは180度転回された後(ペットボトル1
5Bは殺菌済みの上向きペットボトル15Aとなる)、
ロータリー式の無菌充填機10へ送り込まれ、この無菌
充填機10において、ミネラルウォータやお茶などが充
填される。無菌充填機10で飲料を充填されたペットボ
トル15Aは、受け渡しスターホィール11を介してキ
ャッパー12に受け渡され、このキャッパー12におい
て殺菌済みのキャップ20が螺合密封され(ペットボト
ル15Aはキャップ20で螺合密封されて製品ペットボ
トル15Cとなる)、スターホィール13を経て製品排
出コンベア14によりパッケイジング部門へ送り出され
る。キャップ20は供給シュート21より整列してキャ
ップ熱水殺菌槽22に送り込まれ、熱水殺菌槽22にお
いて熱水殺菌され、キャップ濯ぎ槽23において常温の
無菌水が注がれて濯ぎ、冷却された後、シュート24に
よりキャッパー12へ供給される。
【0013】タイミングスクリュ2から始まる各殺菌リ
ンサー、各洗浄リンサー及び無菌充填機、キャッパー1
2等は外部エアと遮断するため囲い16で覆われてい
る。また、囲い16は仕切られた2つの独立の室17、
室18を有し、室17内には次亜塩素水溶液の殺菌リン
サー4を収容し、室18内にはNaOH水溶液の殺菌リ
ンサー6を収容している。室17は室内のエアを外部へ
導き、僅かな負圧をかけて次亜塩素水溶液から発生する
Cl2ガスが他場所に拡散することを避けるようにして
あり、また、室18は加温されたNaOH水溶液の温度
が下がらぬように緩やかなエアの遮断をするようにした
ものである。
【0014】上記の殺菌洗浄の作用について説明する。
図1の容器殺菌方法を用いた飲料無菌充填の工程を示す
ブロック図において、次亜塩素水溶液を使用する殺菌リ
ンサー4は、次亜塩素水溶液の塩素濃度は5〜100P
PM、温度は常温(10〜40℃)、容器への噴射、注
流時間は3〜20秒の各範囲から殺菌条件を選択するこ
とができる。また、次亜塩素水溶液は循環使用し、有効
塩素濃度が規定濃度範囲以下となったら次亜塩素の原液
(50,000〜170,000PPM)から補給して
規定の有効塩素濃度を保つことができる。500mlの
容量のペットボトル15空容器に対して、この次亜塩素
水溶液による殺菌処理の実用範囲は、次亜塩素水溶液の
有効塩素濃度は50〜100PPM、温度は常温、容器
への噴射、注流時間は5〜15秒から選択できる。
【0015】水酸化ナトリウム水溶液を使用する殺菌リ
ンサー6は、水酸化ナトリウム水溶液の濃度は0.3〜
5.0wt%、温度は20〜60℃、容器への噴射、注
流時間は3〜20秒の各範囲から殺菌条件を選択するこ
とができる。また、水酸化ナトリウム水溶液も循環使用
し、水酸化ナトリウム濃度が規定濃度範囲以下となった
ら水酸化ナトリウムの原液(20〜40wt%)から補
給して規定の有効水酸化ナトリウム濃度を保つことがで
きる。500mlのペットボトル15に対して、この水
酸化ナトリウム水溶液による殺菌処理の実用範囲は、水
酸化ナトリウムの濃度は2〜5wt%、温度は50〜6
0℃、容器への噴射、注流時間は5〜15秒から選択で
きる。
【0016】プレリンサー7は水酸化ナトリウム水溶液
による殺菌処理済みのペットボトル15に常温の無菌水
を2〜3秒噴射してプレリンス(前洗浄)する。濯ぎリ
ンサー8はプレリンス済みのペットボトル15に常温の
無菌水を2〜3秒噴射して濯ぎ洗浄する。これらのペッ
トボトル15の殺菌洗浄処理に平行してキャップ20の
殺菌処理が行われる。キャップ20は整列してキャップ
熱水殺菌槽22中を通して80〜90℃の熱水に20秒
間浸積または注水されて殺菌処理された後、キャップ濯
ぎ槽23を通して洗浄されキャッパー12に送られる。
濯ぎリンサー8で洗浄済みのペットボトル15は無菌充
填機10に受け渡され、ミネラルウォータ、お茶等の常
温のノンガス飲料が充填され、続いてキャッパー12に
おいてキャップ20の螺合、密封が行われて飲料の製品
となって搬送される。
【0017】濯ぎリンサー8の回収水の1部をUHT処
理ヒータ25で超高温処理(UHT処理:120〜15
0℃)し、その熱水をキャップ熱水殺菌槽22に利用す
る。また、図2に示すように、UHT処理ヒータ25で
超高温処理した回収水の1部を冷却してプレリンサー7
の洗浄水の1部として使用することもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、次亜塩素水溶液による殺菌作
用と水酸化ナトリウム水溶液の殺菌作用とを各々独立し
て作用させ組み合わせたので、ミネラルウォータ、お茶
等の常温、ノンガスの飲料を充填する容器(特にペット
ボトル)を殺菌洗浄する安価で安全な方法となってい
る。外気と遮断した囲いの中で、容器を倒立した状態で
ロータリディスク外周に保持し、回転移動しながら容器
内外に上記の殺菌剤溶液を注ぎ、その同じ姿勢で無菌水
による洗浄を行い無菌充填をするので、完全な無菌状態
で常温の飲料の充填可能な無菌充填装置となっている。
濯ぎリンサーの回収水の1部をUHT処理ヒータで超高
温処理し、その熱水をキャップ熱水殺菌に利用すること
ができるので、無菌洗浄水の節約ができる。また、UH
T処理ヒータで超高温処理した回収水の1部をプレリン
サーの洗浄水の1部として使用することにより、無菌洗
浄水のなお一層の節約ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる容器殺菌方法を用い
た飲料無菌充填の工程を示すブロック図である。
【図2】図1の飲料無菌充填の工程に、濯ぎ水の排水を
再度殺菌処理をしてリンサーに再利用する流れを加えた
ブロック図である。
【図3】図1、図2に示す本発明の殺菌方法を用いるこ
とが可能なロータリー式殺菌装置を含む無菌充填装置を
示す平面模式図である。
【図4】図3に示す殺菌装置における容器殺菌中の状態
を示す容器ホルダー部分の側面断面図である。
【符号の説明】
3 びん下向き回転手段兼スターホイール 4 次亜塩素水溶液の殺菌リンサー(第1の殺菌手
段) 6 NaOH水溶液の殺菌リンサー(第2の殺菌手
段) 7 プレリンサー(第1の濯ぎ手段) 8 濯ぎリンサー(第2の濯ぎ手段) 9 びん上向き回転手段兼スターホイール 10 無菌充填機 12 キャッパー 15A 上向きペットボトル 15B 下向きペットボトル 15C キャップを被せた実入り製品ペットボトル 16 外気遮断囲い 22 キャップ熱水殺菌槽 23 キャップ濯ぎ槽 39 上向き噴射ノズル 41A、41C びん側面洗浄ノズル 41B びん底洗浄ノズル 25 UHT処理ヒータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倒立して移動中の容器に殺菌剤溶液を供
    給して容器を殺菌する殺菌方法において、殺菌剤溶液と
    して、先ず次亜塩素水溶液及び水酸化ナトリウム水溶液
    の2種の内いずれか一方の殺菌剤溶液を供給し、次に前
    記2種の内他方の殺菌剤溶液を供給して殺菌処理した
    後、無菌水を供給して殺菌剤溶液を洗い流すことを特徴
    とする容器の殺菌方法。
  2. 【請求項2】 倒立して移動中の容器に対して下方から
    容器内部に、上部及び側部から容器外部に殺菌剤溶液を
    供給して容器の全面を殺菌する殺菌方法において、殺菌
    剤溶液として先ず次亜塩素水溶液を供給し、次に水酸化
    ナトリウム水溶液を供給して殺菌処理した後、無菌水を
    供給して殺菌剤溶液を洗い流すことを特徴とする容器の
    殺菌方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載する容器の殺菌方
    法において、次亜塩素水溶液は塩素濃度が5〜100P
    PM、温度は常温(10〜40℃)、容器への噴射、注
    流等の供給時間は3〜20秒の各範囲、また、水酸化ナ
    トリウム水溶液は濃度が0.3〜5.0wt%、温度は
    20〜60℃、容器への噴射、注流等の供給時間は3〜
    20秒の各範囲において選択可能としたことを特徴とす
    る容器の殺菌方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載する容器の殺菌方
    法によりPETびんを殺菌処理するとき、次亜塩素水溶
    液の有効塩素濃度は50〜100PPM、温度は常温、
    容器への噴射、注流等の供給時間は5〜15秒の各範
    囲、また、水酸化ナトリウム水溶液の濃度は2〜5wt
    %、温度は50〜60°C、容器への噴射、注流等の供
    給時間は5〜15秒の各範囲において選択可能としたこ
    とを特徴とする容器の殺菌方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載する容器の殺菌方法
    において、次亜塩素水溶液は循環使用し、有効塩素濃度
    が規定濃度範囲以下となったら次亜塩素の原液(50,
    000〜170,000PPM)から補給して規定の有
    効塩素濃度を保ち、水酸化ナトリウム水溶液も循環使用
    し、水酸化ナトリウム濃度が規定濃度範囲以下となった
    ら水酸化ナトリウムの原液(20〜40wt%)から補
    給して規定の有効水酸化ナトリウム濃度を保つようにす
    ることを特徴とする容器の殺菌方法。
  6. 【請求項6】 単列で送られて来た容器を一定ピッチに
    広げて水平に回動しながら容器を倒立させる容器反転手
    段と、容器を倒立させたままの状態で水平に回動しなが
    ら容器に次亜塩素水溶液を供給して容器を殺菌する第1
    の殺菌手段と、第1の殺菌手段から容器を倒立したまま
    受取り水平に回動しながら容器に水酸化ナトリウム水溶
    液を供給して容器を殺菌する第2の殺菌手段と、第2の
    殺菌手段から容器を倒立したまま受取り水平に回動しな
    がら容器に無菌水を供給して殺菌剤溶液を洗い流す濯ぎ
    手段とにより構成され、請求項1又は2の方法により容
    器を殺菌処理することを特徴とする容器の殺菌装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載する容器の殺菌装置にお
    いて、前記第1の殺菌手段と前記第2の殺菌手段との間
    に、容器を倒立させたままの状態で水平に回動しながら
    容器内の殺菌剤溶液を排出し受け渡しする受渡し手段を
    設け、第2の殺菌手段の回動範囲の後段を殺菌剤溶液の
    排出ゾーンとし、前記濯ぎ手段を第1の濯ぎ手段と第2
    の濯ぎ手段の2段階とし、第1の濯ぎ手段の回動範囲の
    後段を濯ぎ水の排出ゾーンとしたことを特徴とする容器
    の殺菌装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載する容器の殺菌装
    置と、前記濯ぎ手段を通過した容器を正立させる容器正
    転手段と、殺菌済みの容器に飲料を充填する無菌充填機
    と、熱水によりキャップを殺菌するキャップ殺菌手段
    と、充填済みの容器に殺菌済みのキャップを螺合密封す
    るキャッパーと、前記殺菌装置、前記キャップ殺菌手
    段、前記無菌充填機及び前記キャッパーを外気と遮断す
    る囲いとを有することを特徴とする無菌充填装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載する無菌充填装置におい
    て、上記第2の濯ぎ手段の回収水の1部を超高温処理
    (UHT)して処理後の熱水を上記キャップ殺菌手段に
    使用することを特徴とする無菌充填装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載する無菌充填装置にお
    いて、上記第2の濯ぎ手段の回収水の1部を超高温処理
    (UHT)して再度殺菌処理し、上記キャップ殺菌手段
    に使用する熱水とすると同時に、その1部を上記第1の
    濯ぎ手段の洗浄水として使用することを特徴とする無菌
    充填装置。
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