JP2014078322A - 同軸コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、同軸ケーブルをより確実に保持することを可能とする。
【解決手段】同軸ケーブルSCの内部導体SCaを挟持するように折り曲げて使用する導電コンタクト12の接点部12a3,12a7を、同軸ケーブルSCの軸線方向に複数並列して設けたことで、同軸ケーブルSCの内部導体SCaに対して導電コンタクト12の接点部12a3,12a7をより確実に接触させる構成を採用したものである。
【選択図】図10

Description

本発明は、絶縁ハウジングに取り付けられた導電コンタクトを折り曲げることで同軸ケーブルの内部導体を挟持する構成になされた同軸コネクタに関する。
一般に、携帯電話等の種々の電子機器又は電気機器において、信号電送媒体として同軸ケーブルが広く採用されているが、その同軸ケーブルを印刷配線基板側に対して効率的に接続する電気コネクタとして同軸コネクタが使用されている。例えば、下記の特許文献1に記載された同軸コネクタでは、同軸ケーブルの内部導体に接続される導電コンタクトが、同軸ケーブルの内部導体を径方向に挟持するように折り曲げられることで、当該導電コンタクトの接点部が同軸ケーブルの内部導体に電気的に接続される。このような構成を有する同軸コネクタによれば、導電コンタクトと同軸ケーブルとを接続するための半田接続作業が省略され、その分だけ、組立て作業性が向上されるとともに、半田材の廃棄等による環境的観点の問題が解消され、しかも半田の使用量の差に起因した特性インピーダンスのズレが無くなるという利点が得られる。
しかしながら、このような従来の同軸コネクタにおいては、同軸ケーブルの内部導体に接続される導電コンタクトの挟持面が平坦面形状をなすように形成されており、同軸ケーブルの内部導体に対する導電コンタクトの接触圧が比較的小さくなっているとともに、同軸ケーブルの内部導体を板横幅方向に位置規制する機能を有していないことから、例えば、同軸ケーブルを引き抜く方向に外力が付加されるなど、予想外の外力が加えられた場合において同軸ケーブルが位置ズレしたり軸線方向に離脱してしまうおそれがある。
特開2011−40262号公報
そこで本発明は、簡易な構成によって、同軸ケーブルをより確実に保持することができるようにした同軸コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、同軸ケーブルの内部導体に接続される接点部を有する導電コンタクトを備え、前記導電コンタクトが、前記同軸ケーブルの内部導体を径方向に挟持するように折り曲げられることで当該導電コンタクトの接点部が前記同軸ケーブルの内部導体に電気的に接続される構成になされた同軸コネクタにおいて、前記導電コンタクトの接点部が、前記同軸ケーブルの軸線方向に複数並列して設けられた構成になされている。
このような構成によれば、同軸ケーブルの内部導体に対する導電コンタクトの接触箇所が増大された状態となり、その分、同軸ケーブルの内部導体に対する接触力が増大し、保持性が高められる。
また、本発明における前記導電コンタクトの接点部は、前記同軸ケーブルの内部導体の径方向における一方側および他方側にそれぞれ接触する第1および第2の突状接点部からなり、それら第1および第2の突状接点部は、前記同軸ケーブルの径方向に互いに対向することなく前記同軸ケーブルの軸線方向に異なる位置に形成されていることが望ましい。
このような構成によれば、導電コンタクトに設けられた第1および第2の突状接点部が、同軸ケーブルの軸線方向において異なる位置で径方向に押圧するように接触することとなり、それら導電コンタクトの第1および第2の突状接点部の押圧接触力によって、同軸ケーブルが屈曲した状態となって、さらに良好な保持性が得られる。
また、本発明においては、前記第1および第2の突状接点部の一方が、前記導電コンタクトに形成された凹部又は穴部の端縁により形成され、前記第1および第2の突状接点部の他方が、前記導電コンタクトに形成された凸部により構成されていることが望ましい。
このような構成によれば、第1および第2の突状接点部の一方を構成している凹部又は穴部の内方に、第1および第2の突状接点部の他方を構成している凸部が入り込むような配置関係とすることによって、同軸ケーブルの屈曲が確実に行われることとなり、同軸ケーブルの保持性がさらに向上される。
また、本発明においては、前記第1および第2の突状接点部の一方が、前記導電コンタクトの板幅方向において前記同軸ケーブルを挟んだ両側から対向するように配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、導電コンタクトの接点部によって、同軸ケーブルが導電コンタクトの板幅方向に位置規制されることとなり、導電コンタクトの接点部と同軸ケーブルとの電気的接触が更に確実に行われる。
以上述べたように本発明は、同軸ケーブルの内部導体を挟持するように折り曲げて使用する導電コンタクトの接点部を、同軸ケーブルの軸線方向に複数並列して設け、同軸ケーブルの内部導体に対して導電コンタクトの接点部をより確実に接触させる構成を採用したものであるから、簡易な構成によって、同軸ケーブルをより確実に保持することができ、同軸コネクタの信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタに同軸ケーブルをセットして接続する作業の途中過程を表した外観斜視説明図である。 図1に示されたプラグコネクタ単体の初期状態を表した外観斜視説明図である。 図2に示されたプラグコネクタ単体の正面説明図である。 図3中の A−A線に沿った縦断面説明図である。 図1〜図4に示されたプラグコネクタに用いられている導電コンタクトを拡大して表した外観斜視説明図である。 図5に表された導電コンタクトの正面説明図である。 図5に表された導電コンタクトの側面説明図である。 図6中の B−B線に沿った縦断面説明図である。 図4で示された初期状態にあるプラグコネクタに同軸ケーブルをセットした状態を表した縦断面説明図である。 図9に表された同軸ケーブルのセット状態からシェル蓋部を折り曲げて接続作業を完了した状態を表した縦断面説明図である。 図10中のC部を拡大して表した縦断面説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる導電コンタクトを拡大して表した外観斜視説明図である。 図12に表された導電コンタクトの正面説明図である。 図12に表された導電コンタクトの側面説明図である。 図13中のD−D線に沿った縦断面説明図である。
以下、信号伝送媒体として細線同軸ケーブルを使用する同軸コネクタに本発明を適用した実施形態についての説明を図面に基づいて詳細に行う。
[同軸コネクタ組立体全体構造について]
図1〜図11に示されている本発明の実施形態にかかるプラグコネクタ10は、信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分が連結された状態(図10および図11参照)で、図示を省略した所定の印刷配線基板上に実装されたリセプタクルコネクタなどからなる相手コネクタに対して、上方から差し込むようにして嵌合または抜去される構成になされている。その相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に対するプラグコネクタ10の嵌合・抜去作業は、印刷配線基板の平面に対して略直交する方向に行われる。
より具体的には、プラグコネクタ10の全体は、略円筒形状をなすように形成されており、その略円筒形状をなすプラグコネクタ10に対して径方向外方側から細線同軸ケーブルSCの端末部が連結された状態で、相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の上方位置に対面するようにプラグコネクタ10が配置される。そして、当該プラグコネクタ10の全体が、印刷配線基板の外表面に対して略直交する方向に下降されていくことによってプラグコネクタ10の下端部分が、相手コネクタの上端部分に対して嵌合状態になされる。
このように、相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)にプラグコネクタ10が差し込まれた嵌合状態においては、細線同軸ケーブルSCの端末部が、プラグコネクタ10および相手コネクタを介して印刷配線基板上の配線パターン導電路に接続されることとなるが、以下においては、プラグコネクタ10を差し込む方向を「下方向」とし、それとは反対に抜き出す抜去方向を「上方向」とする。また、プラグコネクタ10において、細線同軸ケーブルSCの端末部が接続される方の端縁部を「後端縁部」とするとともに、それと反対側の端縁部を「前端縁部」とし、その「後端縁部」から「前端縁部」に向かう方向を「前方」、その逆方向を「後方」とする。さらに、それらの「上下方向」および「前後方向」の双方に直交する方向を「左右方向」とする。
[同軸ケーブルについて]
特に図1および図10に示されているように、信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分は、外周被覆材が皮剥きされることによって、ケーブル内部導体(信号線)SCaおよびケーブル外部導体(シールド線)SCbが、同軸状をなすように露出されており、当該細線同軸ケーブルSCの中心軸に沿うようにして配置されたケーブル内部導体SCaが、絶縁ハウジング11に取り付けられた導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12に接続されることによって信号回路が構成される。また、ケーブル内部導体SCaの外周側を取り囲むように配置されたケーブル外部導体SCbは、後述するシールドシェル13に接続され、そのシールドシェル13が、外部導電コンタクト(グランド導電コンタクト)として機能することによってグランド回路が構成されるようになっている。
[絶縁ハウジングについて]
このようなプラグコネクタ10の絶縁ハウジング11は、略円板形状に形成された絶縁本体部11aおよび絶縁挿入部11bを一体的に有している。そのうちの絶縁本体部11aの略中央部分には、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されるとともに(図9参照)、導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12が取り付けられており、導電コンタクト12の周囲を取り囲むようにして、外部導電コンタクト(グランド導電コンタクト)としてのシールドシェル13が取り付けられている。このうちの絶縁本体部11aの後端部分には、コネクタ正面視略半円形状の凹溝からなるケーブル支持部11c(図2参照)が形成されており、そのケーブル支持部11cの内部に、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されて受けられるようになっている。
また、絶縁ハウジング11の絶縁挿入部11bは、前記絶縁本体部11aから下方に向かって突出する中空円筒状部材から形成されており、その絶縁挿入部11bが、嵌合相手である相手コネクタ(リセプタクルコネクタ)の内方に向かって下端側から挿入される構成になされている。
[シールドシェルについて]
さらに、上述した絶縁本体部11aおよび絶縁挿入部11bを有する絶縁ハウジング11の外側表面は、薄板金属状部材からなるシールドシェル13によって覆われている。このシールドシェル13は、特に図1ないし図4、および図10に示されているように、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの外周側面を環状に覆うシェル本体部13aと、同じく絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの上面部を覆うシェル蓋部13bと、絶縁ハウジング11に設けられた絶縁挿入部11bを外方側から覆うシェル挿入部13cと、を有している。
このとき、細線同軸ケーブルSCの端末部分を接続して固定する前の段階である初期状態においては、上述したシールドシェル13のシェル蓋部13bが、図1および図9に示されているような開放状態になされている。すなわち、その初期状態におけるシェル蓋部13bは、シェル本体部13aの前端部分に細幅状部材からなる繋ぎ部材13dを介して略鉛直上方に立ち上がるように配置されている。また、そのシェル蓋部13bの内方側には、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aから上方に立ち上がる絶縁押圧板11dが、シェル蓋部13bの内表面に沿うように配置されている。なお、上述の繋ぎ部材13dの設置位置および設置個数は任意に選定することが可能である。
そして、上述したシールドシェル13の開放状態において、細線同軸ケーブルSCの端末部分が、図1および図9のようにケーブル支持部11cに受けられるように載置されてセットされた後、繋ぎ部材13dが絶縁押圧板11dとともに略直角下方に折り曲げられるようにしてシールドシェル13のシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒される。これによって、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aがシェル蓋部13bにより上方側から覆われてシールドシェル13が閉塞状態になされる(図11参照)。
このときのシェル蓋部13bは、当該シェル蓋部13bが上述したように略水平状態まで押し倒された際に、シェル本体部13aの上方側部分および外周側部分を覆うように被せられる構造になされているが、その際において、当該シェル本体部13aの後端部分から突出する一対の後方板バネ部13e,13eに対して、シェル蓋部13bに突設された一対の係合舌片13f,13fが固定されるようになっている。すなわち、それらの係合舌片13f,13fを構成している両側板状部材の端縁側部分が、後方板バネ部13e,13eを両側外方から覆うように装着され、その後に内方側に折り曲げられてカシメによる固定が行われ、それによってシェル本体部13aに対するシェル蓋部13bの固定が行われている。
また、このときのシェル蓋部13bは、細線同軸ケーブルSCに対しても、上方から外側部分を覆うように被せられる構成になされている。すなわち、シェル蓋部13bにおいて細線同軸ケーブルSCに対応した位置には、一対のケーブル保持部13g,13gが、細線同軸ケーブルSCを挟んで左右方向に対向するように設けられている。それらのケーブル保持部13g,13gは、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、その先端部分が内方側に折り曲げられてカシメによる固定が行われる構成になされているが、そのときケーブル外部導体SCbがケーブル保持部13g,13gに接触することで(図10参照)、シールドシェル13によるグランド回路が構成されるようになっている。
また、このシールドシェル13のシェル挿入部13cは、嵌合相手である相手コネクタ(リセプタクルコネクタ)の径方向外方に挿入される構成になされており、前述した相手コネクタ(リセプタクルコネクタ)の径方向内方側に挿入される絶縁ハウジング11の絶縁挿入部11bとともにコネクタ連結部分を構成している。より具体的には、シェル挿入部13cは、略円筒形状を有するように形成されており、当該シェル挿入部13cの挿入側の下端部分に、径方向内方側に向かって突出する環状凹溝からなる連結係合部13hが形成されている。そして、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、当該連結係合部13hが、嵌合相手である相手コネクタ(リセプタクルコネクタ)に設けられた連結係止部(図示省略)に対して弾性的な嵌合関係になされるようになっている。
[シグナル導電コンタクトについて]
また、本実施形態において採用されている導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12は、前述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに圧入又はインサート成形等により取り付けられているが、特に図5〜図11に示されているように、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに接続されるケーブル挟持部12aを有しているとともに、そのケーブル挟持部12aから下方側に向かって延出するように設けられた弾性バネ部12bが、嵌合の相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に設けられた導電コンタクト(図示省略)に対して弾性的に接触する構成になされている。
そのうちのケーブル挟持部12aは、側面視において略C字形状又は略L字形状をなすように折り曲げ形成されたクリップビーム構造を有しており、両辺部同士を互いに近付けるように折り曲げることによって、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaを上下からクリップ状に挟む構造になされている。より具体的には、このケーブル挟持部12aを構成している上側ビーム部12a1は、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分を連結する前の段階である初期状態において、例えば図5ないし図9に示されているような上方開放状態になされている。その初期状態における上側ビーム部12a1は、略上方に向かって立ち上がる形状を有している。そして、図1および図9のように、細線同軸ケーブルSCの端末部分がケーブル支持部11cに載置されてセットされた後、シールドシェル13のシェル蓋部13bが絶縁押圧板11dとともに略水平状態まで押し倒された際に(図10参照)、その絶縁押圧板11dによってケーブル挟持部12aの上側ビーム部12a1が略水平状態まで押し倒され、当該上側ビーム部12a1が、ケーブル内部導体(信号線)SCaを上方側から押圧する構成になされている。
ここで、上述したケーブル挟持部12aを構成している上側ビーム部12a1における延在方向の途中位置は、ケーブル内部導体(信号線)SCaを上方側から押圧する上方電極部に形成されている。この上方電極部は、細線同軸ケーブルSCを挟持する下方向に突出する屈曲形状に形成されている。そして、この上側ビーム部12a1の上方電極部には、当該上方電極部の屈曲形状の頂部を含む部位に、平面略矩形状をなす接点用穴12a2が、上側ビーム部12a1を板厚方向に貫通するように形成されている。
この貫通孔からなる接点用穴12a2の下方側開口部は、上述した上方電極部の屈曲形状に伴って押し広げられた状態に変形されており、その接点用穴12a2の下方側開口部を形成している内周縁部が、細線同軸ケーブルSC側に向かってエッジ形状に突出する第1の突状接点部12a3になされている。この第1の突状接点部12a3は、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに対して上方側から圧接する構成になされている。
このように導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12の上側ビーム部12a1に形成された第1の突状接点部12a3を、細線同軸ケーブルSCの軸線方向に見たときには、特に図10および図11に示されているように、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに対して、一対の第1の突状接点部12a3,12a3が、細線同軸ケーブルSCの軸線方向に並列して設けられた構成となっている。
さらに、上述した上側ビーム部12a1に対して、ケーブル内部導体SCaを挟んだ反対側の下方部位には、ケーブル挟持部12aの下側ビーム部12a4が配置されている。この下側ビーム部12a4には、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaが上方側から載置されるようにしてセットされ(図9参照)、その下側ビーム部12a4上にセットされたケーブル内部導体(信号線)SCaに対し、前述した上側ビーム部12a1が折り曲げ変形されて上方側から押し付けられることで、それら両ビーム部12a1,12a4同士の間にケーブル内部導体(信号線)SCaが挟持される構成になされている。
このときの下側ビーム部12a4は、上側ビーム部12a1との連結部分から基本的に平坦状をなして延出する板状部材から形成されており、前述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの上表面に載置された状態で固定されている。この下側ビーム部12a4には、第1接続監視穴12a5が貫通形成されているが、当該導電第1接続監視穴12a5とほぼ同軸状をなして、絶縁ハウジング11に相手側コネクタに設けられた導電コンタクトが挿入される挿入孔が、第2接続監視穴11b1としての機能を兼ねて貫通形成されている。そして、それらの第1接続監視穴12a5および第2接続監視穴11b1を通して、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaの配置状態が下方側から目視可能となっている。
さらに、上述した下側ビーム部12a4の後端側部分には、板幅方向である左右方の両側に板状をなして略水平に張り出す一対の係止固定部12a6,12a6が形成されている。それら一対の係止固定部12a6,12a6は、絶縁ハウジング11側に圧入されるものであって、導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12の全体の固定を行うように構成されている。
さらにまた、下側ビーム部12a4の上側表面には、上述した係止固定部12a6,12a6の根本部分に相当する位置に、上方に向かって突出する第2の突状接点部12a7が形成されている。この第2の突状接点部12a7は、断面略半円状の凸形状をなして板幅方向(左右方向)に延在しており、当該第2の突状接点部12a7の上から、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaが載置されるようにセットされる(図1および図9参照)。このとき、当該第2の突状接点部12a7は、細線同軸ケーブルSCの軸線方向において、上述した接点用穴12a2の略中心部分に配置されており、当該第2の突状接点部12a7が、前述したように細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに対して下方側から圧接する構成になされている。
この第2の突状接点部12a7は、特に図11に示されているように、前述した一対の第1の突状接点部12a3,12a3同士の間部分に配置されており、これら一対の第1の突状接点部12a3,12a3および第2の突状接点部12a7を、前述した細線同軸ケーブルSCの軸線方向に見たとき、当該軸線方向において順に、一対の第1の突状接点部12a3,12a3の一方、第2の突状接点部12a7、一対の第1の突状接点部12a3,12a3の他方が、並列して設けられた構成となっている。
そして、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに対して、一対の第1の突状接点部12a3,12a3が、上方側から圧接されるようにして接触されるとともに、それら一対の第1の突状接点部12a3,12a3同士の間部分において第2の突状接点部12a7が、下方側から圧接されるようにして接触される構成になされている。このように、複数の突状接点部12a3,12a7,12a3が、細線同軸ケーブルSCの軸線方向において交互に圧接されることで、当該細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaが屈曲した形状に変形された状態となり、強固な接続状態が得られる。
一方、ケーブル挟持部12aから下方側に延出している弾性バネ部12bは、上述した下側ビーム部12a4の板幅方向(左右方向)に対向配置された一対の板状部材から形成されており、前述した下側ビーム部12a4の板幅方向(左右方向)両側縁から外方側に張り出すように突出して直角下方側に向かって湾曲するように形成されている。これら一対の弾性バネ部12b,12bは、板状部材からなる電極部12b1をそれぞれ有しており、それらの電極部12b1,12b1同士の間部分に、嵌合の相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に設けられたピン形状の信号導電コンタクト(図示省略)が、圧接状態で挿入される構成になされている。
このように本実施形態においては、導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12に設けられた第1の突状接点部12a3,12a3および第2の突状接点部12a7が、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaの軸線方向において複数並列して設けられていることから、ケーブル内部導体(信号線)SCaに対する導電コンタクト12の接触箇所が増大された状態となり、その分、ケーブル内部導体(信号線)SCaに対する接触力が増大し、保持性が高められる。
しかも本実施形態では、それら複数の第1の突状接点部12a3,12a3および第2の突状接点部12a7が、軸線方向において異なる位置で径方向に押圧するように接触することとなり、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaが屈曲した状態で、さらに強固な接続状態が得られている。
さらに、本実施形態においては、第1の突状接点部12a3,12a3が、接点用穴12a2の内周端縁によりエッジ形状をなすように形成され、それら第1の突状接点部12a3,12a3同士の間部分に、第2の突状接点部12a7が入り込むように形成されていることから、同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaが、より確実に屈曲状態になされ、同軸ケーブルSCの保持性がさらに向上されるようになっている。
特に、上述した第1の突状接点部12a3,12a3を形成している接点用穴12a2の内周端縁は、板幅方向(左右方向)において同軸ケーブルSCを挟んだ両側から対向するエッジ形状を有していることから、同軸ケーブルSCが径方向に位置規制されることとなり、同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaとの電気的接触が、さらに確実に行われる。
一方、上述した第1の実施形態と同一の構成部材に対して同一の符号を付した図12ないし図15にかかる第2の実施形態においては、ケーブル挟持部12aの上側ビーム部12a1に設けられた第1の突状接点部12a3が、上側ビーム部12a1の一部を凹状に窪ますようにして形成された接点用凹部12a8の端縁角部にエッジ形状をなすように形成されている。このような構成を有する第2実施形態においても、上述した第1実施形態と同様な作用・効果が得られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、垂直嵌合型の電気コネクタに本発明を適用したものであるが、水平嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
また、本発明は、上述した実施形態のような単芯の細線同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、多極状に配置された同軸ケーブル用コネクタや、同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 プラグコネクタ(同軸コネクタ)
SC 細線同軸ケーブル(信号伝送媒体)
SCa ケーブル内部導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
11 絶縁ハウジング
11a 絶縁本体部
11b 絶縁挿入部
11b1 第2接続監視穴
11c ケーブル支持部
11d 絶縁押圧板
12 導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)
12a ケーブル挟持部
12a1 上側ビーム部
12a2 接点用穴
12a3 第1の突状接点部
12a4 下側ビーム部
12a5 第1接続監視穴
12a6 係止固定部
12a7 第2の突状接点部
12a8 接点用凹部
12b 弾性バネ部
12b1 電極部
13 シールドシェル(外部導電コンタクト)
13a シェル本体部
13b シェル蓋部
13c シェル挿入部
13d 繋ぎ部材
13e 後方板バネ部
13f 係合舌片
13g ケーブル保持部
13h 連結係合部

Claims (4)

  1. 同軸ケーブルの内部導体に接続される接点部を有する導電コンタクトを備え、
    前記導電コンタクトが、前記同軸ケーブルの内部導体を径方向に挟持するように折り曲げられることで当該導電コンタクトの接点部が前記同軸ケーブルの内部導体に電気的に接続される構成になされた同軸コネクタにおいて、
    前記導電コンタクトの接点部が、前記同軸ケーブルの軸線方向に複数並列して設けられていることを特徴とする同軸コネクタ。
  2. 前記導電コンタクトの接点部は、前記同軸ケーブルの内部導体の径方向における一方側および他方側にそれぞれ接触する第1および第2の突状接点部からなり、
    それら第1および第2の突状接点部は、前記同軸ケーブルの径方向に互いに対向することなく前記同軸ケーブルの軸線方向に異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
  3. 前記第1および第2の突状接点部の一方が、前記導電コンタクトに形成された凹部又は穴部の端縁により形成され、
    前記第1および第2の突状接点部の他方が、前記導電コンタクトに形成された凸部により構成されていることを特徴とする請求項2記載の同軸コネクタ。
  4. 前記第1および第2の突状接点部の一方が、前記導電コンタクトの板幅方向において前記軸ケーブルを挟んだ前記同軸ケーブルの径方向両側から対向するように配置されていることを特徴とする請求項2記載の同軸コネクタ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016025019A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 第一精工株式会社 同軸型電気コネクタ

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