JP2019083141A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を、比較的簡単な構成を有した係止部材支持部により支持されたものとすることができるコネクタ装置を提供する。【解決手段】基板側コネクタ11とケーブル側コネクタ12とを備え、ケーブル側コネクタ12に、ケーブル側コネクタ12の導電性シェル21に設けられた支持部25Bに回転可能に係合する被支持部36と基板側コネクタ11の導電性シェル15に設けられた被係合部18に押圧当接する係合部34とを有した係止部材22が、回動可能に設けられ、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結されたとき、係止部材22が、係合部34を被係合部18に押圧当接させて被係合部18を係止し、ケーブル側コネクタ12に基板側コネクタ11との連結状態を維持させる。【選択図】図8
Description
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、回路基板に取り付けられる基板側コネクタと、複数のケーブルが電気的に接続されたもとで基板側コネクタに連結されるケーブル側コネクタと、を含んで構成されるコネクタ装置に関する。
複数の比較的細いケーブルを、各種の電気回路部品が装着される回路基板に接続するにあたっては、回路基板に電気的接続がなされて取り付けられる基板側コネクタと、複数のケーブルが電気的に接続されたもとで基板側コネクタに連結されるケーブル側コネクタとが用いられることが多い。その際には、ケーブル側コネクタには、複数のケーブルとの電気的接続がなされる複数のケーブル側導電コンタクトが配された差込部が設けられる。また、基板側コネクタには、ケーブル側コネクタに設けられた差込部が挿入される嵌合部が設けられ、さらに、回路基板との電気的接続がなされたもとで、嵌合部内においてケーブル側コネクタの差込部における複数のケーブル側導電コンタクトに夫々押圧接触する、複数の基板側導電コンタクトが配される。
基板側コネクタは、嵌合部が形成されるとともに複数の基板側導電コンタクトが配列配置された絶縁ハウジングと、外部からの電磁波ノイズ対策のため、即ち、外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るため、絶縁ハウジングを部分的もしくは全体的に覆ってグラウンド接続される、金属製の導電性シェルとを備えて構成される。また、ケーブル側コネクタは、差込部が形成されるとともに複数のケーブル側導電コンタクトが配列配置された絶縁ハウジングと、外部からの電磁波ノイズ対策のため、即ち、外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るため、絶縁ハウジングを部分的もしくは全体的に覆ってグラウンド接続される、金属製の導電性シェルとを備えて構成され、絶縁ハウジングに形成された差込部においては、複数のケーブル側導電コンタクトの夫々の一部分が露出せしめられたものとされる。そして、ケーブル側コネクタは、複数のケーブル側導電コンタクトに複数のケーブルが夫々電気的に接続されたもとで、差込部が基板側コネクタの嵌合部に挿入されて、基板側コネクタに連結される。その際、差込部において露出せしめられた複数のケーブル側導電コンタクトに基板側コネクタの複数の基板側導電コンタクトが夫々押圧接触するものとされ、それにより、ケーブル側コネクタに接続された複数のケーブルと基板側コネクタが取り付けられた回路基板との電気的接続がなされる。
このようにして、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたときには、複数のケーブルが接続されたケーブル側コネクタについての基板側コネクタとの連結状態が安定に維持されることが望まれる。そのため、従来にあっては、ケーブル側コネクタに、当該ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示される従来提案されているコネクタ装置は、基板側コネクタ(相手側コネクタ(200))に連結されるケーブル側コネクタ(コネクタ(100))に、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を成す操作レバー(160) が設けられたものとされている。操作レバーは、一本の断面形状が円形の棒材が折り曲げられて形成されており、その両端部が、ケーブル側コネクタにおける複数のケーブル側導電コンタクト(コンタクト(110))が配列配置された絶縁ハウジング(保持部材(120))を部分的に覆う導電性シェル(シェル(130))によって回転可能に支持されていて、その全体が導電性シェルに対して回動可能とされている。
ケーブル側コネクタに設けられた操作レバーには、ケーブル側コネクタの導電性シェルによって支持された両端部に夫々比較的近い2箇所に、一対の係合係止部(係止部(170))が設けられている。これらの一対の係合係止部の夫々は、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたとき、基板側コネクタにおける複数の基板側導電コンタクト(相手側コンタクト(210))が配列配置された絶縁ハウジング(相手側保持部材(220))を部分的に覆う導電性シェル(相手側シェル(230))に設けられた被係止部(202) に、直接的に係合して被係止部に対する係止を行うものとされている。
そして、複数のケーブル(10)の接続がなされたケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたもとで、操作レバーが、ケーブル側コネクタの導電性シェルに対して回動せしめられ、それにより、一対の係合係止部の夫々に基板側コネクタの導電性シェルに設けられた被係止部に係合する状態をとらせるとき、操作レバーが成す係止部材によって導電性シェルに設けられた被係止部に対する係止が行われ、その結果、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態が機械的に維持されることになる。
このような特許文献1に示される従来提案されているコネクタ装置にあっては、ケーブル側コネクタの導電性シェルが、第1シェル(140) と第2シェル(150) とから成り、それにおける複数のケーブル側導電コンタクトの配列方向の両端部に、各々が操作レバーの端部を回転可能に支持する一対の操作レバー支持部(保持部(104))が夫々設けられている。斯かる一対の操作レバー支持部の夫々は、第1シェルの一部が成す底部(142) とその底部に配された受容部(122) と底部に配された受容部を覆うものとされた第2シェルの一部が成す蓋部(152) とが組み合わされて形成され、操作レバーの端部を受容部と蓋部とで挟持して回転可能に支持するものとされている。
前述のような、ケーブル側コネクタに当該ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材が設けられたコネクタ装置として従来提案されているものにあっては、係止部材を成す操作レバーがケーブル側コネクタの導電性シェルによって回動可能に支持されるものとされ、そのため、ケーブル側コネクタの導電性シェルには、操作レバーの両端部を夫々回転可能に支持する一対の操作レバー支持部が設けられる。斯かる一対の操作レバー支持部の夫々は、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を支持する係止部材支持部を成すものとして、極めて複雑な構成を有するものとされている。具体的には、ケーブル側コネクタの導電性シェルが、第1シェルと第2シェルとから成るもとにあって、一対の操作レバー支持部の夫々は、第1シェルの一部が成す底部とその底部に配された受容部と底部に配された受容部を覆うものとされた第2シェルの一部が成す蓋部とが組み合わされて形成されており、操作レバーの端部が、受容部と蓋部とによって挟持されて回転可能に支持されるものとされる。
このような複数の部材が組み合わされて形成される複雑な構成を有した操作レバー支持部が成す係止部材支持部が備えられるコネクタ装置にあっては、係止部材を成す操作レバーに設けられた一対の係合係止部の夫々が、基板側コネクタの導電性シェルに設けられた被係止部に対する係止を適正かつ堅固に行って、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態が安定に維持される状態を得るべく、それを構成する底部,受容部,蓋部等の夫々の寸法精度及びそれらの組立て精度を比較的高いものとしなければならないことになる。そして、このことが、コネクタ装置についての構成部品点数や製造工数の増加,コストの増大をまねく虞がある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、回路基板に電気的に接続されて取り付けられる基板側コネクタと複数のケーブルが電気的に接続されたもとで基板側コネクタに連結されるケーブル側コネクタとを含んで構成され、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を、比較的簡単な構成を有した係止部材支持部により支持されたものとすることができ、かつ、係止部材によるケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態の維持を安定に行うことができるコネクタ装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項6までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係るコネクタ装置は、第1の絶縁ハウジング, 第1の絶縁ハウジングに配列配置された複数の第1の導電コンタクト、及び、第1の絶縁ハウジングを部分的もしくは全体的に覆う第1の導電性シェルを備え、複数の第1の導電コンタクトが回路基板に電気的に接続される状態をもって当該回路基板に取り付けられる基板側コネクタと、第2の絶縁ハウジング, 第2の絶縁ハウジングに配列配置された複数の第2の導電コンタクト、及び、第2の絶縁ハウジングを部分的もしくは全体的に覆う第2の導電性シェルを備え、複数の第2の導電コンタクトに複数のケーブルが電気的に接続されたもとで、複数の第2の導電コンタクトを複数の第1の導電コンタクトに夫々接触させる状態をもって基板側コネクタに連結されるケーブル側コネクタとを含んで構成され、ケーブル側コネクタに、第2の絶縁ハウジングに対して回動可能に配され、第2の絶縁ハウジングから離隔した第1の状態と第2の絶縁ハウジングに近接して当該第2の絶縁ハウジングを第2の導電性シェルを介して覆う第2の状態とを選択的にとる係止部材が設けられ、係止部材が、第2の導電性シェルに設けられた支持部に回転可能に係合する被支持部と第1の導電性シェルに設けられた被係合部に押圧当接する係合部とを有していて、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたもとで係止部材が被支持部を支持部に対して回転させて第2の状態をとるとき、係止部材が、係合部を第1の導電性シェルにおける被係合部に押圧当接させて当該被係合部に対する係止を行って、ケーブル側コネクタに基板側コネクタとの連結状態を維持させることを特徴とするものとされる。
特に、本願発明に係るコネクタ装置のうちの、請求項2に記載されたものにあっては、第2の導電性シェルにおける支持部が突起部を成すものとされるとともに、係止部材における被支持部が、支持部が成す突起部に嵌合する透孔部を成すものとされることを特徴とするものとされる。
上述のように構成される本願発明に係るコネクタ装置にあっては、ケーブル側コネクタに、第2の絶縁ハウジングに対して回動可能に配されて、第2の絶縁ハウジングから離隔した第1の状態と第2の絶縁ハウジングに近接して当該第2の絶縁ハウジングを第2の導電性シェルを介して覆う第2の状態とを選択的にとる係止部材が、それが有する被支持部が第2の導電性シェルに設けられた支持部に回転可能に係合することにより、第2の導電性シェルによって支持されたものとされて設けられる。従って、第2の導電性シェルに設けられた支持部及び係止部材が有する被支持部が、係止部材を支持する係止部材支持部を構成していることになる。そして、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたもとで、係止部材が被支持部を支持部に対して回転させて第2の状態をとるとき、当該係止部材が、それが有する係合部を基板側コネクタの第1の導電性シェルに設けられた被係合部に押圧当接させて当該被係合部に対する係止を行い、それにより、ケーブル側コネクタに基板側コネクタとの連結状態を維持させる。
係止部材支持部を構成する第2の導電性シェルおける支持部及び係止部材における被支持部は、例えば、本願発明に係るコネクタ装置のうちの請求項2に記載されたものの場合のように、第2の導電性シェルにおける支持部が突起部を成すものとされるとともに、係止部材における被支持部が、支持部が成す突起部に嵌合する透孔部を成すものとされる。
上述の本願発明に係るコネクタ装置にあっては、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたときケーブル側コネクタに基板側コネクタとの連結状態を維持させる係止部材が、第2の導電性シェルに設けられた支持部に回転可能に係合する被支持部と第1の導電性シェルに設けられた被係合部に押圧当接する係合部とを有していて、それが有する、例えば、透孔部を成すものとされる被支持部が、第2の導電性シェルに設けられた、例えば、突起部を成すものとされる支持部に回転可能に係合することにより、第2の導電性シェルによって支持されたものとされる。斯かるもとで、第2の導電性シェルに設けられた支持部と係止部材が有する被支持部とが、係止部材を第2の導電性シェルにより部分的に覆われた第2の絶縁ハウジングに対して回動可能に支持する係止部材支持部を構成している。そして、係止部材は、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたもとで、被支持部を支持部に対して回転させて第2の状態をとるものとされるとき、それが有する係合部を基板側コネクタの第1の導電性シェルに設けられた被係合部に押圧当接させて当該被係合部に対する係止を適正かつ堅固に行う。
従って、本願発明に係るコネクタ装置によれば、係止部材をケーブル側コネクタの第2の導電性シェルにより部分的に覆われた第2の絶縁ハウジングに対して回動可能に支持する係止部材支持部を、第2の導電性シェルに設けられた支持部と係止部材が有する被支持部とによる極めて簡単な構成をもったものとすることができ、しかも、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結されたもとで被支持部を支持部に対して回転させて第2の状態をとる係止部材を、それが有する係合部を基板側コネクタの第1の導電性シェルに設けられた被係合部に押圧当接させて当該被係合部に対する係止を適正かつ堅固に行って、ケーブル側コネクタに基板側コネクタとの連結状態を安定に維持させるものとすることができる。その結果、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を、極めて簡単な構成を有した係止部材支持部により支持されたものとすることができ、しかも、当該係止部材によるケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態の維持を安定に行うことができることになる。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
図1及び図2は、本願発明に係るコネクタ装置の一例を構成する基板側コネクタ11とケーブル側コネクタ12とを、ケーブル側コネクタ12に接続された複数のケーブル13と共に示す。
基板側コネクタ11は、各種の電気回路部品が取り付けられる回路基板(図示が省略されている)に、それとの電気的接続がなされて取り付けられる。また、ケーブル側コネクタ12は、複数のケーブル13が電気的に接続されたもとで、基板側コネクタ11に着脱可能に連結される状態をとる。
そして、基板側コネクタ11は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング14(第1の絶縁ハウジング)、及び、外部からの電磁波ノイズ対策のため、即ち、外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るため、絶縁ハウジング14を部分的に覆うものとされた、金属製の導電性シェル15(第1の導電性シェル)を備えている。なお、導電性シェル15は、絶縁ハウジング14を全体的に覆うものとされ得るものである。
絶縁ハウジング14は、後述されるケーブル側コネクタ12における差込部23が挿入される嵌合部16を形成している。そして、絶縁ハウジング14には、複数の基板側導電コンタクト17(第1の導電コンタクト)が配列配置されており、複数の基板側導電コンタクト17の配列は、複数の第1の基板側導電コンタクト17aと複数の第2の基板側導電コンタクト17bとが交互に配されて成るものとされている。これらの複数の第1及び第2の基板側導電コンタクト17a及び17bにあっては、各々の一端部が、基板側コネクタ11が取り付けられる回路基板における回路接続部に、例えば、半田付けによって電気的に接続される。
また、導電性シェル15には、絶縁ハウジング14における嵌合部16の開口端とは反対側の端縁部側に、絶縁ハウジング14における複数の基板側導電コンタクト17の配列方向(以下、基板側コンタクト配列方向という。)に沿って伸びて、後述されるケーブル側コネクタ12に設けられた係止部材22における係合部34が押圧当接するものとされた被係合部18が設けられている。そして、導電性シェル15における基板側コンタクト配列方向に沿う方向の両端部の夫々及び被係合部18に、基板側コネクタ11が取り付けられる回路基板における接地電位部に、例えば、半田付けによって接続される複数の基板接続部19が設けられている。
ケーブル側コネクタ12は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング20(第2の絶縁ハウジング)、及び、外部からの電磁波ノイズ対策のため、即ち、外部からの電磁波ノイズに対するシールド効果を得るため、絶縁ハウジング20を部分的に覆うものとされた、金属製の導電性シェル21(第2の導電性シェル)を備えており、さらに、導電性シェル21により支持されて絶縁ハウジング20に対して回動可能に配され、絶縁ハウジング20から離隔した第1の状態と絶縁ハウジング20に近接して当該絶縁ハウジング20を導電性シェル21を介して覆う第2の状態とを選択的にとる係止部材22が設けられたものとされている。なお、導電性シェル21は、絶縁ハウジング20を全体的に覆うものとされ得るものである。
絶縁ハウジング20は、基板側コネクタ11における嵌合部16にその開口端部を通じて挿入される差込部23を形成しており、差込部23には、複数のケーブル側導電コンタクト24(第2の導電コンタクト)が配列配置されており、複数のケーブル側導電コンタクト24の配列は、複数の第1のケーブル側導電コンタクト24aと複数の第2のケーブル側導電コンタクト24bとが交互に配されて成るものとされている。これらの複数の第1及び第2のケーブル側導電コンタクト24a及び24bにあっては、それらの夫々における絶縁ハウジング20上に配された一端部に複数のケーブル13のうちの対応するものが電気的に接続されており、それにより、複数のケーブル13も、複数のケーブル側導電コンタクト24の配列方向(以下、ケーブル側コンタクト配列方向という。)に沿って配列配置されたものとされている。
また、特に図2に示される様に導電性シェル21には、それにおけるケーブル側コンタクト配列方向に沿う方向の両端部を成す端部21A及び端部21Bに、係止部材22を支持するための支持部25A及び25Bが夫々設けられている。これらの支持部25A及び25Bの夫々は、突起部を成すものとされている。さらに、導電性シェル21の端部21Aに、それに設けられた支持部25Aに対向する外壁部26Aが設けられているとともに、導電性シェル21の端部21Bに、それに設けられた支持部25Bに対向する外壁部26Bが設けられている。
係止部材22は、ケーブル側コネクタ12をそれから係止部材22が取り外された状態をもって複数のケーブル13と共に示す図3にも示されるように、絶縁ハウジング20を導電性シェル21を介して覆う状態をとる平板状部31と、平板状部31の第1の端縁部31a,第2の端縁部31b及び第3の端縁部31cから夫々屈曲して伸びる第1の側縁部32,第2の側縁部33及び第3の側縁部34とを有している。そして、係止部材22における第1の側縁部32及び第2の側縁部33が相互対向する位置に配されていて、第1の側縁部32に、導電性シェル21に設けられた支持部25Aに係合する状態をとる被支持部35が透孔部を成すものとして設けられており、また、第2の側縁部33に、導電性シェル21に設けられた支持部25Bに係合する状態をとる被支持部36が透孔部を成すものとして設けられている。さらに、係止部材22における第3の側縁部34が、基板側コネクタ11の導電性シェル15に設けられた被係合部18に押圧当接して係合する状態をとる係合部を成すものとされている(以下、第3の側縁部34が成す係合部を係合部34という。)。斯かる係合部34には、各々が基板側コネクタ11の導電性シェル15における被係合部18に弾性接触する状態をとる複数の弾性係合片34aが設けられている。
係止部材22がケーブル側コネクタ12に取り付けられたもとにあっては、図4に示されるように、係止部材22の第2の側縁部33に設けられた透孔部を成す被支持部36が、導電性シェル21の端部21Bに設けられた突起部を成す支持部25Bに回転可能に嵌合したものとされる。同様に、係止部材22の第1の側縁部32に設けられた透孔部を成す被支持部35も、導電性シェル21の端部21Aに設けられた突起部を成す支持部25Aに回転可能に嵌合したものとされる。斯かるもとでは、導電性シェル21の端部21Aにおける支持部25Aが設けられた部分と支持部25Aに対向するものとして導電性シェル21の端部21Aに設けられた外壁部26Aとが、係止部材22の第1の側縁部32における被支持部35が設けられた部分を挟むものとされ、また、導電性シェル21の端部21Bにおける支持部25Bが設けられた部分と支持部25Bに対向するものとして導電性シェル21の端部21Bに設けられた外壁部26Bとが、係止部材22の第2の側縁部33における被支持部36が設けられた部分を挟むものとされる。それにより、支持部25Aに回転可能に嵌合した被支持部35が、支持部25Aから不所望に外れてしまう事態が回避されるとともに、支持部25Bに回転可能に嵌合した被支持部36が、支持部25Bから不所望に外れてしまう事態が回避される。そして、係止部材22は、その全体が導電性シェル21により回動可能に支持されており、導電性シェル21により部分的に覆われた絶縁ハウジング20に対して回動可能に配されていることになる。
図5及び図6は、上述のケーブル側コネクタ12が、複数のケーブル13が電気的に接続され、係止部材22が絶縁ハウジング20から離隔した第1の状態をとるものとされたもとで、回路基板にそれとの電気的接続がなされて取り付けられた基板側コネクタ11に連結された状態を示す。斯かる際には、ケーブル側コネクタ12の絶縁ハウジング20が形成する差込部23が、基板側コネクタ11の絶縁ハウジング14が形成する嵌合部16にその開口端部を通じて挿入され、後述される図9及び図10に示されるように、差込部23に配列配置された複数のケーブル側導電コンタクト24を成す複数の第1のケーブル側導電コンタクト24a及び複数の第2のケーブル側導電コンタクト24bが、基板側コネクタ11の絶縁ハウジング14に配列配置された複数の基板側導電コンタクト17を成す複数の第1の基板側導電コンタクト17a及び複数の第2の基板側導電コンタクト17bに夫々接触接続される。それにより、複数のケーブル側導電コンタクト24に夫々接続された複数のケーブル13が、複数のケーブル側導電コンタクト24及び複数の基板側導電コンタクト17を介して、複数の基板側導電コンタクト17が接続された回路基板における回路接続部に電気的に連結された状態におかれる。また、このとき、基板側コネクタ11の導電性シェル15とケーブル側コネクタ12の導電性シェル21とが相互接触接続状態におかれ、各々に導電性シェル15における被係合部18に設けられた複数の基板接続部19が接続された回路基板における接地電位部からの接地電位が印加される。
その後、図7に示されるように、複数のケーブル13が電気的に接続されたケーブル側コネクタ12が、回路基板にそれとの電気的接続がなされて取り付けられた基板側コネクタ11に連結されたもとで、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結された状態の維持を図るべく、ケーブル側コネクタ12に設けられた係止部材22を、ケーブル側コネクタ12の導電性シェル21により部分的に覆われた絶縁ハウジング20に対して回動させて、第1の状態から絶縁ハウジング20に近接して当該絶縁ハウジング20を導電性シェル21を介して覆う第2の状態に移行させる操作が行われる。このようにして、係止部材22が第1の状態から第2の状態に移行せしめられたときには、図7におけるVIII−VIII線断面,IX−IX線断面及び X−X 線断面を夫々示す図8,図9及び図10に示されるように、係止部材22における平板状部31が、絶縁ハウジング20を導電性シェル21を介して覆う状態をとるとともに、係止部材22における係合部34が、基板側コネクタ11の導電性シェル15における被係合部18に押圧当接して係合し、被係合部18に対する係止を行うものとされる。このとき、図10に示されるように、係合部34に設けられた複数の弾性係合片34aの夫々が導電性シェル15における被係合部18に弾性接触するものとされ、それにより、係合部34が被係合部18に弾性力を作用させて押圧当接する状態が得られて、係合部34による被係合部18に対する係止が適正かつ堅固に行われる。その結果、係止部材22により、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結された状態が安定に維持されることになる。
斯かるもとで、基板側コネクタ11及びそれに連結されたケーブル側コネクタ12の内部においては、図9に示されるように、ケーブル側コネクタ12における、一端部にケーブル13の信号導体13aが接続された第1のケーブル側導電コンタクト24aが、基板側コネクタ11における第1の基板側導電コンタクト17aに接触接続されており、また、図10に示されるように、一端部にケーブル13の信号導体13aが接続された第2のケーブル側導電コンタクト24bが、基板側コネクタ11における第2の基板側導電コンタクト17bに接触接続されている。第1の基板側導電コンタクト17aは、図9に示されるように、基板側コネクタ11の絶縁ハウジング14に圧入された固定部17asと基板側コネクタ11が取り付けられた回路基板における回路接続部に接続される基板接続端子部17acとを有しており、また、第2の基板側導電コンタクト17bは、図10に示されるように、基板側コネクタ11の絶縁ハウジング14に圧入された固定部17bsと基板側コネクタ11が取り付けられた回路基板における回路接続部に接続される基板接続端子部17bcとを有している。
上述の本願発明に係るコネクタ装置の一例を成す、基板側コネクタ11とケーブル側コネクタ12とを含んで構成されるコネクタ装置にあっては、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結されたときケーブル側コネクタ12に基板側コネクタ11との連結状態を維持させる係止部材22が、ケーブル側コネクタ12の導電性シェル21における端部21Aに設けられた支持部25A及び端部21Bに設けられた支持部25Bに夫々回転可能に係合する被支持部35及び36と基板側コネクタ11の導電性シェル15に設けられた被係合部18に押圧当接する係合部34とを有していて、それが有する、例えば、透孔部を成すものとされる被支持部35及び36が、ケーブル側コネクタ12の導電性シェル21に設けられた、例えば、突起部を成すものとされる支持部25A及び25Bに夫々回転可能に係合することにより、導電性シェル21によって支持されたものとされる。斯かるもとで、ケーブル側コネクタ12の導電性シェル21に設けられた支持部25A及び25Bと係止部材22が有する被支持部35及び36とが、係止部材22を導電性シェル21により部分的に覆われた絶縁ハウジング20に対して回動可能に支持する係止部材支持部を構成している。そして、係止部材22は、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結されたもとで、被支持部35及び36を夫々支持部25A及び25Bに対して回転させて第2の状態をとるものとされるとき、それが有する係合部34を基板側コネク11の導電性シェル15に設けられた被係合部18に押圧当接させて当該被係合部18に対する係止を適正かつ堅固に行う。
従って、基板側コネクタ11とケーブル側コネクタ12とを含んで構成されるコネクタ装置によれば、係止部材22をケーブル側コネクタ12の導電性シェル21により部分的に覆われた絶縁ハウジング20に対して回動可能に支持する係止部材支持部を、導電性シェル21に設けられた支持部25A及び25Bと係止部材22が有する被支持部35及び36とによる極めて簡単な構成を持ったものとすることができ、しかも、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結されたもとで被支持部35及び36を夫々支持部25A及び25Bに対して回転させて第2の状態をとる係止部材22を、それが有する係合部34を基板側コネク11の導電性シェル15に設けられた被係合部18に押圧当接させて当該被係合部18に対する係止を適正かつ堅固に行って、ケーブル側コネクタ12に基板側コネクタ11との連結状態を安定に維持させるものとすることができる。その結果、ケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結された状態を機械的に維持するための係止部材22を、極めて簡単な構成を有した係止部材支持部により支持されたものとすることができ、しかも、当該係止部材22によるケーブル側コネクタ12が基板側コネクタ11に連結された状態の維持を安定に行うことができることになる。
以上のような本願発明に係るコネクタ装置は、回路基板に電気的に接続されて取り付けられる基板側コネクタと複数のケーブルが電気的に接続されたもとで基板側コネクタに連結されるケーブル側コネクタとを含んで構成され、ケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態を機械的に維持するための係止部材を、比較的簡単な構成を有した係止部材支持部により支持されたものとすることができ、かつ、係止部材によるケーブル側コネクタが基板側コネクタに連結された状態の維持を安定に行うことができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
11・・・基板側コネクタ, 12・・・ケーブル側コネクタ, 13 ・・・ケーブル, 14,20・・・絶縁ハウジング, 15,21・・・導電性シェル, 16・・・嵌合部, 17・・・基板側導電コンタクト17, 17a・・・第1の基板側導電コンタクト, 17b・・・第2の基板側導電コンタクト, 18・・・被係合部, 19・・・基板接続部, 21A,21B・・・(導電性シェル21の)端部, 22・・・係止部材, 23・・・差込部, 24・・・ケーブル側導電コンタクト, 24a・・・第1のケーブル側導電コンタクト, 24b・・・第2のケーブル側導電コンタクト, 25A,25B・・・支持部, 26A,26B・・・外壁部, 31・・・平板状部, 32・・・第1の側縁部, 33・・・第2の側縁部, 34・・・係合部(第3の側縁部), 34a・・・弾性係合片, 35,36・・・被支持部
Claims (6)
- 第1の絶縁ハウジング, 該第1の絶縁ハウジングに配列配置された複数の第1の導電コンタクト、及び、上記第1の絶縁ハウジングを部分的もしくは全体的に覆う第1の導電性シェルを備え、上記複数の第1の導電コンタクトが回路基板に電気的に接続される状態をもって上記回路基板に取り付けられる基板側コネクタと、
第2の絶縁ハウジング, 該第2の絶縁ハウジングに配列配置された複数の第2の導電コンタクト、及び、上記第2の絶縁ハウジングを部分的もしくは全体的に覆う第2の導電性シェルを備え、上記複数の第2の導電コンタクトに複数のケーブルが電気的に接続されたもとで、上記複数の第2の導電コンタクトを上記複数の第1の導電コンタクトに夫々接触させる状態をもって上記基板側コネクタに連結されるケーブル側コネクタと、
を含んで成り、
上記ケーブル側コネクタに、上記第2の絶縁ハウジングに対して回動可能に配され、上記第2の絶縁ハウジングから離隔した第1の状態と上記第2の絶縁ハウジングに近接して該第2の絶縁ハウジングを上記第2の導電性シェルを介して覆う第2の状態とを選択的にとる係止部材が設けられ、
該係止部材が、上記第2の導電性シェルに設けられた支持部に回転可能に係合する被支持部と上記第1の導電性シェルに設けられた被係合部に押圧当接する係合部とを有していて、
上記ケーブル側コネクタが上記基板側コネクタに連結されたもとで上記係止部材が上記被支持部を上記支持部に対して回転させて上記第2の状態をとるとき、該係止部材が、上記係合部を上記第1の導電性シェルにおける上記被係合部に押圧当接させて該被係合部に対する係止を行って、上記ケーブル側コネクタに上記基板側コネクタとの連結状態を維持させることを特徴とするコネクタ装置。 - 上記第2の導電性シェルにおける上記支持部が突起部を成すものとされるとともに、上記係止部材における上記被支持部が、上記突起部に嵌合する透孔部を成すものとされることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記第2の導電性シェルに、上記支持部に対向して配され、該支持部に上記被支持部が係合したもとで、上記係止部材における上記被支持部が設けられた部分を、上記第2の導電性シェルにおける上記支持部が設けられた部分とで挟むものとされた外壁部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記係止部材における上記係合部が、上記第1の導電性シェルにおける上記被係合部に弾性接触する弾性係合片が設けられたものとされる請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記第1の導電性シェルにおける上記被係合部が、上記第1の絶縁ハウジングにおける上記ケーブル側コネクタが部分的に挿入される嵌合部の開口端とは反対側の端縁部側に配され、上記ケーブル側コネクタが上記基板側コネクタに連結されたもとで上記係止部材が上記第2の状態をとるとき、該係止部材が、上記第1及び第2の導電性シェルを部分的もしくは全面的に覆うとともに、上記係合部を上記第1の導電性シェルにおける上記被係合部に押圧当接させることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 上記係止部材が、上記第2の絶縁ハウジングを上記第2の導電性シェルを介して覆う状態をとる平板状部と、該平板状部の第1,第2及び第3の端縁部分から夫々屈曲して伸びる第1,第2及び第3の側縁部とを有し、上記第1及び第2の側縁部が相互対向する位置に配されて夫々に上記被支持部が設けられるとともに、上記第3の側縁部が上記係合部を成すものとされ、上記第2の導電性シェルに、上記係止部材における上記第1及び第2の側縁部に夫々設けられた一対の上記被支持部が夫々係合する一対の上記支持部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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JP2017210431A Pending JP2019083141A (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | コネクタ装置 |
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2017
- 2017-10-31 JP JP2017210431A patent/JP2019083141A/ja active Pending
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