JP2014078291A - 記録制御装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多層の光ディスクに対するデータ記録の信頼性を向上させる。
【解決手段】光ディスク11には、複数の記録層が設けられ、各記録層には記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される。分割部81は、このような光ディスクの連続記録領域を分割する。例えば、分割部は、レーザ光入射面からみて所定記録層の奥側にある記録層の互いに隣接する連続記録領域の注目境界位置近傍において、一方の連続記録領域にデータが記録されていないとき、所定記録層上の、光ディスクの半径方向における注目境界位置と同じ位置から所定の距離だけ離れた位置を分割位置として、所定記録層の連続記録領域を分割する。本技術は、ホスト機器61に適用することができる。
【選択図】図2

Description

本技術は記録制御装置および方法に関し、特に、多層の光ディスクに対するデータ記録の信頼性を向上させることができるようにした記録制御装置および方法に関する。
従来、光の照射により信号の記録や再生が行われる光記録媒体として、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)などの光ディスク記録媒体(以下、単に光ディスクという)が広く普及している(例えば、非特許文献1および特許文献1参照)。
このような光ディスクでは、情報記録密度の向上を図ることで大記録容量化が達成されてきた。具体的には、ピット列またはマーク列としてのトラックの形成ピッチを小さくすることで、半径方向における記録密度を向上させたり、ピットまたはマークのサイズ縮小化により半径方向に直交する方向の記録密度を向上させたりする手法が採用されている。
一方で、大記録容量化を図るにあたっては、記録層(レイヤ)の数を増加させるという手法も有効であり、現状においても2層ディスクや3層以上の多層ディスクが提案,実用化されている。
「Universal Disk Format Specification Revision 2.50」OSTA,2003年
特開2009−123331号公報
ところで、多層の光ディスクにおいては、ユーザデータや管理情報が記録されるトラック(連続記録領域)を効率的に管理し、かつ信頼性や動作効率を向上させることが求められている。
例えば、光ディスクにおいて、レーザ入射面側から見て奥側にあるレイヤは、手前側のレイヤの記録状態の影響を受ける。すなわち、所定のレイヤへの記録の際に、レーザ光が通過する手前側のレイヤが記録済みであることは好ましくない。ディスク種別によっては、手前側のレイヤが記録済みであると、奥側のレイヤでは記録済み領域と重なる領域に適切にデータを記録することができなくなり、データ記録の信頼性が低下してしまう。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、光ディスクへのデータ記録の信頼性を向上させることができるようにするものである。
本技術の一側面の記録制御装置は、データ記録が行なわれる複数の記録層を有し、各記録層に記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される記録媒体に対してレーザ光を照射させ、前記記録媒体へのデータ記録を制御する記録制御部と、前記記録媒体のレーザ光入射面側から見て所定の前記記録層の奥側にある前記記録層の互いに隣接する2つの前記連続記録領域の境界近傍において、前記2つの前記連続記録領域の一方の領域にデータが記録されていない場合、前記所定の前記記録層において、前記記録媒体の中心と外周とを結ぶ方向における前記境界と同じ位置から、前記方向に対して前記2つの前記連続記録領域の他方側に所定距離だけ離れた位置を分割位置として、前記所定の前記記録層の前記連続記録領域を分割する分割部とを備える。
前記分割部には、前記方向における前記境界の位置に基づいてバッファ量を定めさせ、前記方向における前記所定の前記記録層上の前記境界と同じ位置から、データの記録方向に沿って前記バッファ量だけ離れた位置を、前記分割位置とさせることができる。
前記記録層には、管理情報を記録目的とする前記連続記録領域、ユーザデータを記録目的とする前記連続記録領域、または前記管理情報のミラーデータを記録目的とする前記連続記録領域の少なくとも何れかが形成されるようにすることができる。
前記記録層には、前記記録層の中心から外側に向かってスパイラル状に前記連続記録領域が並んでいるようにすることができる。
前記記録媒体は、互いに隣接する前記記録層におけるデータの記録方向が異なる記録媒体であるようにすることができる。
本技術の一側面の記録制御方法は、データ記録が行なわれる複数の記録層を有し、各記録層に記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される記録媒体に対してレーザ光を照射させ、前記記録媒体へのデータ記録を制御し、前記記録媒体のレーザ光入射面側から見て所定の前記記録層の奥側にある前記記録層の互いに隣接する2つの前記連続記録領域の境界近傍において、前記2つの前記連続記録領域の一方の領域にデータが記録されていない場合、前記所定の前記記録層において、前記記録媒体の中心と外周とを結ぶ方向における前記境界と同じ位置から、前記方向に対して前記2つの前記連続記録領域の他方側に所定距離だけ離れた位置を分割位置として、前記所定の前記記録層の前記連続記録領域を分割するステップを含む。
本技術の一側面においては、データ記録が行なわれる複数の記録層を有し、各記録層に記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される記録媒体に対してレーザ光を照射させることで、前記記録媒体へのデータ記録が制御され、前記記録媒体のレーザ光入射面側から見て所定の前記記録層の奥側にある前記記録層の互いに隣接する2つの前記連続記録領域の境界近傍において、前記2つの前記連続記録領域の一方の領域にデータが記録されていない場合、前記所定の前記記録層において、前記記録媒体の中心と外周とを結ぶ方向における前記境界と同じ位置から、前記方向に対して前記2つの前記連続記録領域の他方側に所定距離だけ離れた位置を分割位置として、前記所定の前記記録層の前記連続記録領域が分割される。
本技術の一側面によれば、光ディスクへのデータ記録の信頼性を向上させることができる。
光ディスクの構成例を示す図である。 記録システムの構成例を示す図である。 単層のファイルシステムについて説明する図である。 多層のファイルシステムについて説明する図である。 本技術を適用した多層のファイルシステムについて説明する図である。 フォーマット処理を説明するフローチャートである。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 交替処理について説明する図である。 データ記録処理を説明するフローチャートである。 データ容量の取得について説明する図である。 データ容量取得処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの分割について説明する図である。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラック分割処理を説明するフローチャートである。 トラックの確保について説明する図である。 トラック確保処理を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[記録媒体について]
まず、本技術において、データが記録されたり、データが読み出されたりする多層記録媒体について説明する。
この多層記録媒体は、例えば記録層(レイヤ)が複数あるWO(Write Once)型の光ディスクなどとされる。なお、以下では、多層記録媒体が光ディスクであるものとして説明を続けるが、以下において説明する光ディスクは多層記録媒体の一例であり、記録層などの構造や形態はどのようなものであってもよい。
例えば、多層記録媒体としての光ディスクは、互いに隣接するレイヤ(記録層)におけるデータの記録方向が異なるOTP(Opposite Track Path)形式のWO型多層光ディスクなどとされる。このような光ディスクの断面では、例えば図1に示すように、複数の記録層が形成されている。
図1に示す光ディスク11には、図中、上側から順番にカバー層21、記録層形成領域22、および基板23が設けられている。そして、カバー層21の表面にあるレーザ入射面31側からレーザ光が照射されて、記録層形成領域22へのデータの記録や、データの読み出しが行なわれる。
なお、以下の説明においては、光ディスク11へのレーザ光の入射方向を基準として、光ディスク11におけるレーザ入射面31側を手前側と称し、記録層形成領域22側を奥側と称することとする。
カバー層21は、例えば樹脂で構成され、その奥側に形成された記録層形成領域22の保護層として機能する。
記録層形成領域22には、データが記録される2つの記録層32−1と記録層32−2が設けられており、記録層32−1と記録層32−2の間には、中間層33が設けられている。なお、以下、記録層32−1および記録層32−2を特に区別する必要のない場合、単に記録層32とも称する。
例えば、記録層32は半透明記録膜で構成され、中間層33は熱可塑性樹脂や紫外線硬化樹脂など樹脂材料で構成される。また、記録層32−1と記録層32−2には、それぞれ位置案内子(凹凸パターン)としてグルーブ34−1およびグルーブ34−2が設けられている。以下、グルーブ34−1およびグルーブ34−2を特に区別する必要のない場合、単にグルーブ34とも称する。このグルーブ34は、記録層32のアドレス情報として利用される。
なお、この例では、手前側の記録層32−1がL1層とされており、奥側の記録層32−2がL0層とされている。例えば、記録層32が3以上である場合には、記録層32と中間層33が交互に設けられ、各記録層32が奥側から順番に、L0層,L1層,L2層,L3層,・・・,Lk層(但し、kは任意の整数)とされる。
このように光ディスク11に設けられた記録層32には、データの記録動作に伴って記録マーク列が形成されていく。なお、ここでいう記録マーク列とは、例えば光ディスクにスパイラル状に形成されていくトラックのことであり、連続記録される領域単位を意味している。
[記録システムの構成例]
続いて、本技術を適用した記録システムの構成について説明する。図2は、本技術を適用した記録システムの一実施の形態の構成例を示す図である。なお、図2において、図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図2に示す記録システムは、光ディスク11へのデータの記録や、光ディスク11からのデータの読み出しを行なうものであり、ホスト機器61および記録再生装置62から構成される。
ホスト機器61は、記録再生装置62に対して各種コマンドを発行し、記録再生装置62による光ディスク11への記録再生を実行させる。なお、ホスト機器61と記録再生装置62は、例えばホストコンピュータ機器と、ディスクドライブ装置という関係など、個別の装置とされてもよいし、ホスト機器61と記録再生装置62が1つの装置に設けられるようにしてもよい。
ホスト機器61は、ドライブ制御部71を備えており、ドライブ制御部71は、アプリケーションソフトウエアやOS(Operating System)による要求に応じて、記録再生装置62によるデータの記録や再生を制御する。
例えば、ドライブ制御部71は、光ディスク11に構築するファイルシステムとして、UDF(Universal Disk Format)に準拠したファイルシステム管理を行なう。また、ドライブ制御部71は、そのためのトラック設定やクローズトラック処理を実行し、記録再生装置62に対して各種の処理の実行を指示することで、管理状態を光ディスク11上に反映させる。特に、ドライブ制御部71は分割部81を有しており、分割部81は光ディスク11上の記録層32のトラックへの分割を制御する。
記録再生装置62は、ホストインターフェース(ホストI/F)91、コントローラ92、メモリ93、記録再生処理部94、光ピックアップ95、およびスピンドルモータ96を備えている。
ホストインターフェース91は、ホスト機器61との通信を行って、各種のデータを授受する。例えば、ホストインターフェース91は、ホスト機器61から供給された各種のコマンドをコントローラ92に供給したり、ホスト機器61から供給された記録データを記録再生処理部94に供給したりする。また、ホストインターフェース91は、光ディスク11から読み出され、記録再生処理部94から供給された再生データをホスト機器61に供給する。
コントローラ92は、ホストインターフェース91を介してホスト機器61から供給される各種コマンドに応じて、光ディスク11に対してデータの記録や、データの再生、フォーマット処理などが実行されるように記録再生装置62の各部を制御する。このとき、コントローラ92は、必要に応じてメモリ93をワーク領域として利用する。
また、コントローラ92は、交替処理部101を備えており、交替処理部101は光ディスク11へのデータの記録時に必要に応じて交替処理を行い、データの記録先を変更する。メモリ93は、コントローラ92とのデータの授受を行い、コントローラ92が使用するワーク領域として機能したり、各種のパラメータを記録したりする。
記録再生処理部94は、コントローラ92の制御にしたがって、データの記録や再生のための信号処理やサーボ動作を行う。例えば、記録再生処理部94は、ホストインターフェース91から供給された記録データを光ピックアップ95に供給して、光ディスク11に記録させたり、光ディスク11から読み出され、光ピックアップ95から供給された再生データをホストインターフェース91に供給したりする。
光ピックアップ95は、記録再生処理部94やコントローラ92の制御にしたがって、記録再生処理部94から供給された記録データに応じたレーザ光を光ディスク11に照射し、光ディスク11に記録データを記録する。また、光ピックアップ95は、記録再生処理部94やコントローラ92の制御にしたがって、光ディスク11にレーザ光を照射するとともに、そのレーザ光の反射光を受光し、受光により得られた信号を記録再生処理部94に供給する。
スピンドルモータ96はスピンドルを回転駆動することにより、スピンドルに装着された光ディスク11を回転させる。
[ファイルシステムついて]
次に、記録システムにおける光ディスク11のトラック管理方式やデータの記録について説明していく。なお、トラック管理は、ホスト機器61のドライブ制御部71がファイルシステム管理として行なうものである。
また、記録再生装置62のコントローラ92は、ドライブ制御部71からのライトコマンドに応じて記録制御を行うが、その際に交替処理が発生する場合がある。交替処理とは、ライトコマンドによりデータの記録先(書き込み先)として指定された領域に何らかの理由でデータを記録することができない場合に、その領域とは異なる領域を実際のデータの記録先として、データを記録する処理である。
さらに、ドライブ制御部71は、光ディスク11の1つのレイヤ(記録層32)に対し、トラックを記録目的別に複数個設定するトラック設定処理と、各トラックを連続記録完了状態とするクローズトラック処理とを行うようにしている。
なお、ここでいうトラックとは、連続記録領域(SRR(Sequential Recording Range)のことである。光ディスク11の各記録層32には、記録層32の中心から外側に向かって、スパイラル状にトラックが形成される。
またクローズとは、そのトラックが記録を完了した状態であって、連続記録領域としてのシーケンシャルな記録について今後使用できない管理状態とすることである。記録再生装置62のコントローラ92は、そのようなドライブ制御部71によるファイルシステム管理上のトラックを対象として記録動作を行う。
ここで、まず本実施の形態に対する比較例として、1層の光ディスク(シングルレイヤディスク)で用いられているファイルシステム、つまりUDF準拠の論理レイアウトと物理レイアウトを図3に示す。
図3では、図中、上側にファイルシステムの論理レイアウトが示されており、図中、下側にファイルシステムの物理レイアウトが示されている。なお、ファイルシステムの物理レイアウトにおいて、光ディスクの記録層131の図中、左側が光ディスクの中心側であり、記録層131の図中、右側が光ディスクの外周側を示している。
図3中、上側に示す論理レイアウトでは、光ディスクのボリュームスペースに5つのトラック#1乃至トラック#5、すなわちTrack#1乃至Track#5が設定されている。なお、ボリュームスペース外にスペアエリア(Spare Area:交替領域)が設定されている。
ここで、図3に示す各トラックは、光ディスク上の物理領域に連続的にデータが記録される単位であり、上述した連続記録領域(SRR)に相当する。
この例では、トラック#1は、ボリュームストラクチャ(Volume Structure)、メタデータファイルFE(Metadata File File Entry)、メタデータミラーファイルFE(Metadata Mirror File File Entry)等の管理情報が記録されるアドレス空間となる。
トラック#2は、メタデータファイルの連続記録領域であり、ファイルセットディスクリプタ(File Set Descriptor)、およびルートディレクトリとしてのファイルエントリ(File Entry)が記録されていくアドレス空間となる。
トラック#3は、例えばユーザデータが連続記録されるアドレス空間となる。トラック#4は、メタデータミラーファイル(メタデータのコピー)の連続記録領域であり、ファイルセットディスクリプタ(File Set Descriptor)、およびファイルエントリ(File Entry)が記録されていくアドレス空間となる。
トラック#5は、AVDP(Anchor Volume Descriptor Pointer)が記録されるアドレス空間となる。なお、以上の各データ(ボリュームストラクチャ、メタデータファイルFE、メタデータミラーファイルFE、ファイルセットディスクリプタ、AVDP等)についての詳細は、非特許文献1などに記載されている。
図中、下側に示す物理レイアウトでは、1層の光ディスクのレイヤL0、つまり記録層131にこれらのトラック#1乃至トラック#5が物理的に配置されている。ここで、記録層131の半径方向、つまり図中、横方向の各位置を示す境界位置BO11乃至境界位置BO15は、各トラックの境界位置を示している。
各トラック#1乃至トラック#5では、それぞれデータ記録に応じて、NWA(Next Writable Address:次記録アドレス)が、記録済みのアドレスの次のアドレスに更新されていき、データの記録時にはNWAで示されるアドレスからデータの記録が行なわれる。これにより、各トラック#1乃至トラック#5は、トラック内の物理的な領域がシーケンシャルに使用されて記録が進行する。
なお、図3では、各トラック内の斜線部分は、データの記録が行なわれた領域、つまりデータ記録済みの領域を示している。以下においても、各記録層のトラックにおける斜線部分は、データ記録済みの領域を示すものとする。
このように、1層の光ディスクにおいては、物理的な記録領域はレイヤL0、すなわちL0層のみであるため、必然的に各トラックはレイヤL0に形成されることになる。
続いて、比較例として図4に多層の光ディスクの例を示す。なお、図4では、図中、上側にファイルシステムの論理レイアウトが示されており、図中、下側にファイルシステムの物理レイアウトが示されている。また、この例では、ファイルシステムの論理レイアウトは図3の例と同様であるので、その説明は省略する。
図4の下側には、2層の光ディスクの物理的なトラックの配置例が示されている。この例では、光ディスクには、記録層として、奥側に位置する記録層161と手前側に位置する記録層162が設けられており、記録層161がL0層、記録層162がL1層となっている。また、光ディスクの記録層の図中、左側が光ディスクの中心側であり、記録層の図中、右側が光ディスクの外周側を示している。
さらに、L0層(レイヤL0)では、データの記録方向が図中、右方向となっており、記録層161には左から右方向にデータが記録されていく。これに対して、L1層(レイヤL1)では、データの記録方向が図中、左方向となっており、記録層162には右から左方向にデータが記録されていく。
図4の例では、レイヤL0およびレイヤL1の領域が用いられて、論理レイアウトのトラック記録が実現されている。すなわち、レイヤL0およびレイヤL1が1つの物理的記録空間とされ、トラック#1乃至トラック#5が設定されている。また、境界位置BO21乃至境界位置BO25が、各トラックの境界位置となっている。
具体的には、トラック#1とトラック#2はレイヤL0内で設定され、トラック#3はレイヤL0とレイヤL1の範囲にわたって設定されている。そしてトラック#4およびトラック#5は、レイヤL1の光ディスク中心側の端領域に設定されている。
図4の例では、多層の光ディスクにおいて、1層の光ディスクに対応したファイルシステムを、そのまま各記録層全体に拡張して適用しただけのものとなっている。
ところが多層の光ディスクで、このようにファイルシステムを適用すると、データ記録時の動作効率と信頼性が低下してしまう。
具体的には、例えばメタデータファイル(以下、単にメタデータとも称する)の書き込みと、メタデータミラーファイル(以下、単にメタデータミラーとも称する)の書き込みについて、データ記録の動作効率が低下してしまう。これは、例えばメタデータファイルとメタデータミラーファイルを記録しようとすると、レイヤL0からレイヤL1へと大きく移動する必要があるからであり、この動作効率の低下は光ディスクのレイヤ数が多くなるほど顕著になる。
また、レーザ入射面側から見て手前側のレイヤの記録状況に、奥側のレイヤが影響を受け、適切な記録が実行できない場合が生じ易い。
例えば、トラック#4でのメタデータミラーの記録が進行すると、トラック#4のデータ記録済みの領域直下に位置するトラック#1やトラック#2の領域については、レーザ入射面側に、記録済みのレイヤL1が存在することになる。そのため、その後のトラック#1や、トラック#2へのデータの記録、例えばユーザデータの記録や、その記録に伴った管理情報の更新などに支障を来すことがある。すなわち、例えばレイヤL0に対して照射されたレーザ光がレイヤL1において拡散されてしまい、レイヤL0のトラックに適切にデータを記録することができなくなってしまうことがあり、データ記録の信頼性が低下する。
さらに、例えばレイヤL0でのトラック#2への記録に応じて、トラック#5のAVDP等の更新が必要になると、レイヤL0とレイヤL1間の移動が必要になり、データ記録の動作効率が低下する。また、交替処理が発生することを考えると、管理情報の集約や、例えばメタデータとメタデータミラーの分散が維持できないなどの問題も生じる。例えばディフェクトなどを考慮すると、メタデータなどの管理情報ファイルと、メタデータミラーとは、適度に離れた位置に分散して記録されることが望ましい。
このように、図4に示した多層の光ディスクのファイルシステムおよび物理的なトラック管理方式は、データ記録時の動作効率やデータ記録の信頼性の観点からすれば、充分に適切であるとはいえなかった。
これに対して、本技術では、図5に示すようにトラック管理が行われる。
図5中、上側には、UDFに準拠したファイルシステムの論理レイアウトが示されており、図中、下側にはファイルシステムの物理レイアウトが示されている。
なお、図5において、図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、ファイルシステムの物理レイアウトにおいて、光ディスク11の記録層32の図中、左側が光ディスク11の半径方向の中心側であり、記録層32の図中、右側が光ディスク11の半径方向の外周側を示している。なお、半径方向とは、光ディスク11の中心と外周とを結ぶ方向である。
図5中、上側に示す論理レイアウトでは、初期状態において、光ディスク11のボリュームスペースに4つのトラック#1乃至トラック#4、すなわちTrack#1乃至Track#4が設定されている。
この例では、トラック#1は、ボリュームストラクチャ(Volume Structure)、メタデータファイルFE(Metadata File File Entry)、メタデータミラーファイルFE(Metadata Mirror File File Entry)、ファイルセットディスクリプタ、およびルートディレクトリとしてのファイルエントリが記録されていくアドレス空間となる。つまりトラック#1は、管理情報ファイルを記録目的とする管理情報トラックとされる。以下では、トラック#1などの管理情報ファイルを記録目的とするトラックを、メタデータ用トラックとも称することとする。
トラック#2は、例えばユーザデータが連続記録されるアドレス空間となる。つまりトラック#2は、ユーザデータを記録目的とするユーザデータ用トラックとなる。
トラック#3は、メタデータミラーファイル(メタデータのコピー)の連続記録領域であり、ファイルセットディスクリプタ(File Set Descriptor)、およびファイルエントリ(File Entry)が記録されていくアドレス空間となる。つまりトラック#3は管理情報のミラーファイルを記録目的とするミラー用トラックとなる。
トラック#4は、AVDPが記録されるアドレス空間となる。
光ディスク11では、図中、下側に示すように、このようなトラック#1乃至トラック#4が、フォーマット処理により記録層32に設けられ、初期状態とされる。
この例では、レーザ入射面31側からみて最も奥のレイヤL0にトラック#1とトラック#2が設定され、レイヤL0とレーザ入射面31側からみてレイヤL0の手前側にあるレイヤL1にわたって、トラック#3が設定されている。さらに、レイヤL1における光ディスク11の半径方向の中心側の端、つまり内周側の端部にトラック#4が設定されている。換言すれば、トラック#4は、記録方向の最後に位置するトラックである。
また、図5では境界位置BO31乃至境界位置BO34が、各トラックの境界位置となっている。すなわち、レイヤL0の境界位置BO31から境界位置BO32までの領域がトラック#1とされ、境界位置BO32から境界位置BO33までの領域がトラック#2とされている。同様に、レイヤL0の境界位置BO33からレイヤL1の境界位置BO34までの領域がトラック#3とされ、境界位置BO34からレイヤL1の内周側の端までの領域がトラック#4とされている。
なお、各レイヤL0およびレイヤL1では、OTP形式で記録が進行されるものとしている。すなわち、この例では、レイヤL0の記録方向は図中、左から右方向であり、光ディスク11の内周から外周に向かってデータが記録されていく。これに対して、レイヤL1の記録方向は図中、右から左方向であり、光ディスク11の外周から内周に向かってデータが記録されていく。また、データ記録については最も奥側のレイヤL0から順に、各レイヤが使用される。
光ディスク11では、レイヤL0の内周側の端部分から記録方向にトラック#1,トラック#2,トラック#3,・・・,トラック#Nと設けられていき、記録方向に沿って前側から後ろ側にいくにしたがって、トラックの番号が1ずつ大きくなるようになされる。また、1つのトラックがいくつかのトラックに分割された場合には、新たにトラックの番号が振り直される。
ところで、トラック#4は、一旦は最も手前側のレイヤL1の終端部分に設定されるので、AVDPの記録位置がUDF規定に適うようにされている。
公知のように、UDFのファイル構造では、先頭のLSN(Logical Sector Number:論理アドレス)から16セクタを置いて、連続記録に用いられるボリューム認識領域(Volume recognition area)が開始される。そしてアンカーポイントは、例えば256セクタの位置と、ラストセクタNまたはN−256セクタの位置に配置される。ラストセクタNまたはN−256セクタのAVDPを記録するトラックが、ここでいうトラック#4となる。
但し、トラック#4は、設定直後に実際にはAVDP等の記録は行なわれずにクローズされる。すると、トラック#4では次記録アドレスであるNWAがなくなるので、以降においては、トラック#4への実際のデータの書き込みは行なわれない管理状態となる。
しかし、光ディスク11のフォーマット時には、AVDPやその他の各種管理情報の書き込みが行なわれる必要がある。そして、実際には、トラック#4に対するデータの記録が指示されると、交替処理(POW(Pseudo Over Write))が発生し、交替先の領域にデータの書き込みが行なわれる。
以上のように、本技術では、光ディスク11のレイヤごとに、メタデータ用トラックやユーザデータ用トラックなど、記録目的別にトラックが設定される。また、所定レイヤの記録目的別のトラック全域が記録済みとなると、そのレイヤの手前側のレイヤに新しい記録目的別のトラックが設定される。
これにより、例えば図5の例では、初期状態において、メタデータ用のトラック#1と、ミラー用のトラック#3とが同じレイヤL0に設けられるので、メタデータとメタデータミラーの記録時にレイヤ間の移動が発生せず、動作効率を向上させることができる。また、メタデータとメタデータミラーの分散が維持され、データのロバスト性を向上させることができる。
さらに、本技術では、レイヤごとに記録目的別のトラックを設定することで、後述するようにデータ記録の信頼性を向上させることもでき、フォーマット時にトラック#4をクローズすることで、データ記録時の動作効率と信頼性を向上させることができる。
[フォーマット処理の説明]
それでは、以下において、図2に示した記録システムの具体的な動作について説明していく。
まず、図6のフローチャートを参照して、ホスト機器61により行なわれるフォーマット処理について説明する。このフォーマット処理は、光ディスク11としてまだデータが記録されていないブランクディスクのフォーマットを制御する処理であり、ホスト機器61からドライブ制御部71にファイルシステムのフォーマットコマンドが供給されると開始される。
ステップS11において、ドライブ制御部71は、光ディスク11からディスクパラメータを取得する。
すなわち、ドライブ制御部71がホストインターフェース91を介してコントローラ92にディスクパラメータの読み出しを指示すると、コントローラ92は、光ピックアップ95と記録再生処理部94を制御して、光ディスク11からディスクパラメータを読み出させる。記録再生処理部94は、光ピックアップ95から供給された信号に対して、必要に応じて復調処理等を施し、その結果得られたディスクパラメータをドライブ制御部71に供給する。
ステップS12において、ドライブ制御部71は、読み出したディスクパラメータに基づいて、記録再生装置62に装着されている光ディスク11はブランクディスクであるか否かを判定する。
ステップS12においてブランクディスクではないと判定された場合、例えば光ディスク11は既にフォーマット済みであるので、ドライブ制御部71はフォーマットできないメディアである旨のメッセージをホスト機器61に供給し、フォーマット処理は終了する。
これに対して、ステップS12において、ブランクディスクであると判定された場合、ステップS13において、ドライブ制御部71はコントローラ92にFormat Unitコマンドを供給し、光ディスク11の物理フォーマットを指示する。
すると、コントローラ92は、Format Unitコマンドに応じて、記録再生処理部94や光ピックアップ95を制御し、光ディスク11の物理フォーマットを実行させ、その実行結果を示す情報をドライブ制御部71に供給する。
ステップS14において、ドライブ制御部71は、コントローラ92から供給された情報に基づいて、物理フォーマット時にエラーが発生したか否かを判定する。
ステップS14において、エラーが発生したと判定された場合、ドライブ制御部71は、フォーマットエラーが発生した旨のメッセージをホスト機器61に出力し、フォーマット処理は終了する。
これに対して、ステップS14において、エラーが発生しなかったと判定された場合、物理フォーマットが完了したので、処理はステップS15へと進み、光ディスク11のトラック設定が行なわれる。
ステップS15において、ドライブ制御部71は、コントローラ92に対して、AVDPおよびRVDS(Reserve Volume Descriptor Sequence)用のトラックの確保を指示する。すると、コントローラ92は、ドライブ制御部71の指示に応じて、光ディスク11上にAVDPやRVDSの記録に用いるトラックを設定(Reserve)する。
これにより、例えば図5に示したように光ディスク11の最も手前側に位置するレイヤL1の記録方向側の終端部分が、AVDPおよびRVDS用のトラック#4として設定される。
ステップS16において、ドライブ制御部71は、コントローラ92に対して、設定されたAVDPおよびRVDS用のトラックのクローズを指示する。すると、コントローラ92は、ドライブ制御部71の指示に応じて記録再生処理部94や光ピックアップ95を制御し、ドライブ制御部71により指定されたトラックをクローズさせる。
これにより、例えば図5に示したトラック#4が未記録の状態でクローズされる。このようなクローズ処理は、UDF規則に則り、AVDP領域をトラック#4として設定しつつ、このトラック#4をクローズし、その後AVDPを交替処理によって他の場所に記録するための処理である。
なお、UDFにおけるAVDPはホストが最初に読み出すポイントであり、ここから光ディスク上の全てのファイルにたどり着ける情報である。UDFでは、AVDPは、論理ブロック番号256のセクタ、最後のセクタ(Z)、Z−256のセクタのうち、2カ所以上に記録することが規定されている。
ステップS17において、ドライブ制御部71は、コントローラ92に対して、メタデータ用トラックの確保を指示する。すると、コントローラ92は、ドライブ制御部71の指示に応じて、光ディスク11上にメタデータの記録に用いるトラックを設定する。
これにより、例えば図5に示したように、光ディスク11の最も奥側に位置するレイヤL0の内周側の端部分、つまり記録方向と反対方向側の端部分が、メタデータ用のトラック#1として設定される。
ステップS18において、ドライブ制御部71は、コントローラ92に対して、ユーザデータ用トラックの確保を指示する。すると、コントローラ92は、ドライブ制御部71の指示に応じて、光ディスク11上にユーザデータの記録に用いるトラックを設定する。
これにより、例えば図5に示したように、光ディスク11の最も奥側に位置するレイヤL0のメタデータ用のトラック#1に続く領域が、ユーザデータ用のトラック#2として設定される。その結果、トラック#2以降にあるトラック#4までの区間が、過渡的にミラー用トラックであるトラック#3とされる。
ステップS19において、ドライブ制御部71は、UDFストラクチャを作成する。
ステップS20において、ドライブ制御部71は、コントローラ92に対して必要に応じてコマンド等を供給し、AVDP等のデータをメタデータ用トラックに記録させる。
例えば、ドライブ制御部71は、AVDP、MVDS(Main Volume DescriptorSequence)、メタデータファイルFE、メタデータミラーファイルFE、およびメタデータファイルを記録再生処理部94に供給するとともに、コントローラ92にこれらのデータの光ディスク11への記録を指示する。
すると、コントローラ92は、記録再生処理部94および光ピックアップ95を制御し、ドライブ制御部71から記録再生処理部94に供給されたデータの光ディスク11上のメタデータ用トラックへの記録を制御する。このとき、記録再生処理部94は、必要に応じてドライブ制御部71から供給されたAVDP等のデータを変調し、光ピックアップ95に供給する。また、光ピックアップ95は記録再生処理部94から供給されたデータに応じてレーザ光を光ディスク11に照射し、光ディスク11へのデータの記録を行なう。
これにより、例えば図5に示したトラック#1に、AVDP、MVDS、メタデータファイルFE、メタデータミラーファイルFE、およびメタデータファイルが記録される。この例では、トラック#1はオープン状態であり、トラック#1の先頭位置がNWAの位置となっているので、AVDP等のデータは、このNWAの位置から書き込まれていく。
ステップS21において、ドライブ制御部71は、メタデータ用トラックへのデータの書き込み時にエラーが発生したか否かを判定する。
ステップS21において、エラーが発生したと判定された場合、つまりライトエラーが発生し、データの書き込みに失敗した場合、ドライブ制御部71は、ホスト機器61にフォーマットが失敗した旨のメッセージを出力し、フォーマット処理は終了する。
一方、ステップS21において、エラーが発生しなかったと判定された場合、ステップS22において、ドライブ制御部71は、コントローラ92に対して必要に応じてコマンド等を供給し、メタデータミラーをミラー用トラックに記録させる。
すなわち、ドライブ制御部71はメタデータミラーを記録再生処理部94に供給するとともに、コントローラ92にメタデータミラーの光ディスク11への記録を指示する。すると、コントローラ92は、記録再生処理部94および光ピックアップ95を制御し、ドライブ制御部71から記録再生処理部94に供給されたメタデータミラーの光ディスク11上のミラー用トラックへの記録を制御する。
このとき、記録再生処理部94は、必要に応じてドライブ制御部71から供給されたメタデータミラーを変調して光ピックアップ95に供給し、光ピックアップ95は記録再生処理部94からのデータに応じてレーザ光を光ディスク11に照射する。これにより、例えば図5に示したトラック#3に、メタデータミラーが記録される。
ステップS23においてドライブ制御部71は、AVDPおよびRVDSを記録再生処理部94に供給するとともに、コントローラ92にこれらのデータの光ディスク11への記録を指示することで、AVDPおよびRVDSをAVDPおよびRVDS用トラックに記録させる。
すると、コントローラ92は、記録再生処理部94および光ピックアップ95を制御し、AVDPおよびRVDSの光ディスク11への記録を制御する。記録再生処理部94は、必要に応じてAVDPおよびRVDSを変調して光ピックアップ95に供給し、光ピックアップ95は記録再生処理部94からのデータに応じてレーザ光を光ディスク11に照射する。
このとき、AVDPおよびRVDS用のトラックは、ステップS16の処理によりクローズされているので、コントローラ92は交替処理を行い、他のトラックへとAVDPおよびRVDSが記録されるように、データの記録を制御する。これにより、光ディスク11は、例えば図5に示した初期状態となる。なお、クローズされたトラックへのデータ記録が指示された場合に行なわれる交替処理については後述する。
ステップS24において、ドライブ制御部71は、AVDPおよびRVDSの書き込み時にエラーが発生したか否かを判定する。
ステップS24において、エラーが発生したと判定された場合、ドライブ制御部71は、ホスト機器61に対して、ライトエラーが発生し、フォーマットが失敗した旨のメッセージを出力して、フォーマット処理は終了する。
一方、ステップS24において、エラーが発生しなかったと判定された場合、ドライブ制御部71は、ホスト機器61にフォーマットが正常に終了した旨のメッセージを出力して、フォーマット処理は終了する。
以上のようにして、ホスト機器61は、光ディスク11の最も手前側のレイヤにAVDPおよびRVDS用のトラックを設定するとともに、そのトラックをクローズし、さらに最も奥側のレイヤに記録目的別のトラックを設定して、必要なデータを記録させる。
[交替処理について]
次に、記録再生装置62で行なわれる交替処理について説明する。
交替処理は、ドライブ制御部71が光ディスク11の特定領域を書き込み先として指定し、データの書き込みを要求するライトコマンドを発行した場合に、書き込み先として指定された領域が、データの書き込みを行なうことができない領域であるときに発生する。
例えば、ドライブ制御部71は、光ディスク11の記録層32上の位置、より詳細にはセクタ番号を示す論理アドレスであるLSN(Logical Sector Number)を書き込み先として指定する。
また、コントローラ92は、ドライブ制御部71からライトコマンドを受信すると、書き込み先を示すLSNを、光ディスク11の記録層32上の物理的な位置、より詳細には物理セクタ番号を示す物理アドレスであるPSN(Physical Sector Number)に変換する。そして、コントローラ92は、PSNにより示される位置が、光ディスク11上のトラックのNWA(次記録アドレス)の位置と一致するときには、NWAの位置からデータの書き込みを行なっていく。
一方で、コントローラ92(交替処理部101)は、PSNにより示される位置がトラック内のNWAの位置と一致しないときには、交替処理を行い、データの書き込み先を他の位置(以下、交替先とも称する)へと変更する。そして、コントローラ92は、交替先を最終的なデータの書き込み先として、データの書き込みを行なっていく。
ここで、コントローラ92の交替処理部101が交替先を決定する場合には、次に示す優先順位、つまり以下の第1優先乃至第4優先の順に交替先を選択する。
(第1優先)
書き込み先が光ディスク11の最後に位置するトラックであり、そのトラックがクローズしている場合、光ディスク11の最も外周側にあるNWAを交替先とする
(第2優先)
書き込み先を含むトラック内にNWAがある場合には、そのNWAを交替先とする
(第3優先)
全てのレイヤのNWAのうち、書き込み先とNWAとの光ディスク11の半径方向の相対距離が最も短いNWAを交替先とする
(第4優先)
書き込み先とNWAとの光ディスク11の半径方向の相対距離が最短となるNWAが複数ある場合、書き込むデータがメタデータであれば最も内周側にあるNWAを交替先とし、書き込むデータがメタデータミラーであれば最も外周側にあるNWAを交替先とする
交替処理部101は、以上の第1優先乃至第4優先の順で交替先を決定する。
したがって、例えば図7に示すように、光ディスク11の最後に位置するトラック#4内の位置が書き込み先として指定された場合には、第1優先が適用される。なお、図7において、図5における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図7では、光ディスク11上にはトラック#1乃至トラック#4が設定されており、トラック#1乃至トラック#3については、それぞれトラック内のNWAがNWA1乃至NWA3となっている。また、トラック#4はクローズされているので、トラック#4のNWAは存在しない。ここで、トラック#4は境界位置BO34から、レイヤL1の内周側の端に位置する境界位置BO41までの領域となっている。
このような状態で、ライトコマンドが発行され、データの書き込み先として論理アドレスLSN Nが指定されたとする。ここでLSNに続く「N」は論理アドレス番号であるとする。このとき、コントローラ92は、論理アドレスLSN Nを物理アドレスPSN Nに変換し、物理アドレスPSN Nにより特定されるトラックのトラック情報を取得する。なお、PSNに続く「N」は物理アドレス番号であるとする。
ここで、物理アドレスPSN Nにより示される位置がトラック#4内の位置であったとすると、トラック#4はクローズされているので交替処理が発生する。
交替処理では、上述の第1優先から第4優先まで順番に、条件が満たされているかが特定されていくが、この例では、トラック#4は最後に位置するトラック、つまり最もトラック番号が大きいトラックである。また、トラック#4はクローズされているので、第1優先が適用されることになる。
そこで、交替処理部101は、現時点において光ディスク11に設定されている全トラックのNWAのなかから交替先を選択する。第1優先では、光ディスク11の最も外周側にあるNWAが交替先とされるので、図7の例ではNWA3が交替先として決定される。このようにして交替先が決定されると、コントローラ92は、記録が指示されたデータを、交替先であるNWA3の位置から書き込んでいく。トラック#3へのデータの書き込みが終了すると、記録したデータの分だけNWA3の位置が記録方向に移動し、NWA3’とされる。したがって、次回以降においてトラック#3にデータが書き込まれる場合には、NWA3’の位置から記録が行なわれることになる。
また、交替処理部101は、書き込み先として指定された物理アドレスPSN Nの実際の書き込み先をNWA3に変更した旨の情報を交替情報として登録する。
このような第1優先による交替処理が行なわれるのは、例えば図6のステップS23の処理が行なわれる場合などである。
図6のステップS23の処理が行なわれる場合、トラック#1にメタデータが書き込まれて、さらにトラック#3にメタデータミラーが書き込まれた後、トラック#4へのAVDP等のデータの書き込みが指示される。そして、トラック#4への書き込みが指示されたAVDP等のデータは、交替処理によりトラック#3へと書き込まれることになる。
このような場合には、レイヤL0にあるトラックに全てのデータが書き込まれるため、フォーマット処理において、データの書き込み時に光ピックアップ95がレーザ光の照射先をレイヤL0から他のレイヤに移動させる必要がない。そのため、データ記録時の動作効率を向上させることができる。
また、例えば図8に示すように、記録再生装置62に装着される光ディスクに、3つの記録層191−1乃至記録層191−3が設けられ、各記録層191−1乃至記録層191−3が、それぞれレイヤL0乃至レイヤL2とされているとする。ここで、レイヤL0が最も奥側に位置する記録層であり、図中、左側が光ディスクの半径方向内周側であるとする。また、レイヤL0とレイヤL2の記録方向は図中、右方向であり、レイヤL1の記録方向は左方向であるとする。
この例では、光ディスク上には、4つのトラック#1乃至トラック#4が設定され、トラック#1乃至トラック#3内のNWAがNWA1乃至NWA3となっている。また、トラック#4はクローズされており、NWAは存在しない状態とされている。なお、図8において、境界位置BO51乃至境界位置BO55は、各トラックの境界位置を示している。
このような状態で、ライトコマンドが発行され、データの書き込み先として論理アドレスLSN 0が指定されたとする。コントローラ92は、論理アドレスLSN 0を物理アドレスPSN 0に変換する。
ここで、物理アドレスPSN 0の位置がトラック#1の先頭の位置であるとすると、物理アドレスPSN 0の位置は、NWA1の位置よりも記録方向と反対側にあるので、物理アドレスPSN 0には既にデータが記録されており、交替処理が発生する。
物理アドレスPSN 0が含まれるトラック#1は、最後のトラックではないので、この場合、第1優先は適用されない。また、物理アドレスPSN 0が含まれるトラック#1には、NWA1が存在するので、この例では第2優先が適用され、NWA1が交替先として決定される。
その後、コントローラ92は、記録が指示されたデータを、交替先であるNWA1の位置から書き込んでいく。トラック#1へのデータの書き込みが終了すると、記録したデータの分だけNWA1の位置が記録方向に移動し、NWA1’とされる。また、交替処理部101は、書き込み先として指定された物理アドレスPSN 0の実際の書き込み先をNWA1に変更した旨の情報を交替情報として登録する。
このように第2優先にしたがって交替先を決定すれば、同じ種別のデータの集中が維持されるので、データの信頼性を向上させるとともに、データ記録時およびデータ読み出し時の動作効率を向上させることができる。
この例では、トラック#1がメタデータ用トラックであるとすると、メタデータの書き込み時には、トラック#1内の位置が書き込み先として指定されることになる。したがって、書き込み先として指定された位置に、指定されたメタデータを書き込むことができない場合でも、その書き込み先を含むトラック内のNWAを交替先として決定すれば、書き込みが指示されたメタデータは、メタデータ用トラック内に記録される。
これにより、交替処理が発生した場合であっても、メタデータはメタデータ用トラックに記録され、メタデータの集中が維持されるとともに、メタデータの信頼性が向上する。また、メタデータなどの管理情報が特定領域に集中するので、光ディスクのマウント時間をより短くすることができる。
さらに、例えば図9に示すように、記録再生装置62に装着される光ディスクに、3つの記録層211−1乃至記録層211−3が設けられ、各記録層211−1乃至記録層211−3が、それぞれレイヤL0乃至レイヤL2とされているとする。ここで、レイヤL0が最も奥側に位置する記録層であり、図中、左側が光ディスクの半径方向内周側であるとする。また、レイヤL0とレイヤL2の記録方向は図中、右方向であり、レイヤL1の記録方向は左方向であるとする。
この例では、光ディスク上には、5つのトラック#1乃至トラック#5が設定され、トラック#1乃至トラック#3内のNWAがNWA1乃至NWA3となっている。また、トラック#4はクローズされており、NWAは存在しない状態とされている。なお、図9において、境界位置BO61乃至境界位置BO65は、各トラックの境界位置を示している。
このような状態で、ライトコマンドが発行され、データの書き込み先として論理アドレスLSN Nが指定されたとする。コントローラ92は、論理アドレスLSN Nを物理アドレスPSN Nに変換する。
ここで、物理アドレスPSN Nの位置がトラック#4の終端位置であるとすると、物理アドレスPSN Nが含まれるトラック#4にはNWAがなく、データを記録することができないので、交替処理が発生する。
この場合、物理アドレスPSN Nが含まれるトラック#4は、最後のトラックではないので第1優先は適用されず、またトラック#4内にはNWAがないので第2優先も適用されない。
そこで、交替処理部101は、第3優先を適用して、現時点において光ディスクに設定されている全トラックのNWAのうち、書き込み先として指定された物理アドレスPSN Nの位置と光ディスクの半径方向の相対距離が最も短いNWAを交替先として決定する。
この例では、NWA1乃至NWA3のなかから、書き込み先として指定された物理アドレスPSN N、つまりトラック#4の終端位置である境界位置BO65との相対距離が最も短いNWA3が交替先として選択される。
交替先が決定されると、コントローラ92は、記録が指示されたデータを、交替先であるNWA3の位置から書き込んでいく。トラック#3へのデータの書き込みが終了すると、記録したデータの分だけNWA3の位置が記録方向に移動し、NWA3’とされる。また、交替処理部101は、書き込み先として指定された物理アドレスPSN Nの実際の書き込み先をNWA3に変更した旨の情報を交替情報として登録する。
このように第3優先にしたがって交替先を決定すれば、光ディスクの半径方向において、書き込みが指示された位置から、なるべく近い位置にデータが記録されることになるので、データの集中が維持され、データ読み出し時の動作効率を向上させることができる。
例えば、トラック#4がユーザデータ用トラックであるとし、書き込みが指示されたデータがユーザデータであるとする。この場合、交替処理が発生してユーザデータがトラック#3に記録されたとしても、記録されたユーザデータの領域と、トラック#4とは光ディスクの半径方向の距離が充分短いので、ユーザデータの集中が維持されることになる。これにより、ユーザデータの読み出し時に、光ピックアップ95によるレーザ光の照射領域を大きく移動させる必要がなくなるので、動作効率が向上する。
[データ記録処理の説明]
次に、記録再生装置62が、必要に応じて第1優先乃至第4優先の何れかの適用を行なって、光ディスクにデータを記録していく具体的な処理について説明する。
すなわち、以下、図10のフローチャートを参照して、記録再生装置62がドライブ制御部71からのライトコマンドに応じてデータを光ディスク11に記録するデータ記録処理について説明する。
ステップS51において、コントローラ92はドライブ制御部71から供給されたライトコマンドを受信する。このとき、ドライブ制御部71は、書き込み対象となるデータを記録再生処理部94に供給するとともに、ライトコマンドにおいてそのデータの書き込み先として論理アドレスLSNが指定される。
ステップS52において、コントローラ92は、受信したライトコマンドにおいてデータの書き込み先として指定されている論理アドレスLSNを、物理アドレスPSNに変換する。
ステップS53において、コントローラ92は、得られた物理アドレスPSNにより示される光ディスク11上の位置を含むトラックについて、そのトラックに関する情報であるトラック情報を取得する。なお、以下、得られた物理アドレスPSNにより示される位置を含むトラックを、処理対象トラックとも称することとする。
ステップS54において、コントローラ92は、トラック情報に基づいて、処理対象トラックは、最後のトラックであり、かつそのトラックがクローズしているか否かを判定する。つまり、交替処理時の第1優先の条件が満たされているか否かが判定される。
ここで、最後のトラックとは、光ディスク11の記録方向に沿って並ぶトラックのうち、最も手前側に位置する記録層上の、記録方向側の端に位置するトラックである。
ステップS54において、最後に位置し、かつクローズされているトラックではないと判定された場合、つまり第1優先の条件を満たさない場合、ステップS55において、コントローラ92は、処理対象トラックにNWAがあるか否かを判定する。
ステップS55において、NWAがあると判定された場合、ステップS56において、コントローラ92は、書き込み先として指定された物理アドレスPSNが、処理対象トラックのNWA以上であるか否か、つまりPSN≧NWAであるか否かを判定する。
ステップS56において、PSN≧NWAであると判定された場合、ステップS57において、コントローラ92は、書き込み先として指定された物理アドレスPSNが、処理対象トラックのNWAと等しいか否か、つまりPSN=NWAであるか否かを判定する。
ステップS57において、PSN=NWAでないと判定された場合、コントローラ92は、パラメータエラーである旨のメッセージをドライブ制御部71に出力し、データ記録処理は終了する。この場合、記録方向においてNWAよりも先のアドレス位置が書き込み先として指定されているので、トラック内においてデータの連続記録が行なわれないため、パラメータエラーとされる。
これに対して、ステップS57において、PSN=NWAであると判定された場合、ステップS58において、コントローラ92は、記録再生処理部94と光ピックアップ95を制御し、処理対象トラックのNWAからデータを記録させる。
記録再生処理部94は、コントローラ92の制御にしたがって、ドライブ制御部71から供給されたデータを必要に応じて変調し、光ピックアップ95に供給する。光ピックアップ95は、記録再生処理部94から供給されたデータに応じてレーザ光を光ディスク11のトラックに照射し、データをトラックに記録する。
例えば、PSN=NWAであると判定された場合には、ライトコマンドにおいて、処理対象トラックのNWAの位置が、書き込み先の位置として指定されたので、特に交替処理は行なわれずに、指定された書き込み先からデータが連続的に書き込まれる。
ステップS59において、コントローラ92は、データの記録時にエラーが発生したか否かを判定する。なお、ここでのエラーとは、記録再生装置62において欠陥交替やリトライを行ってもライトエラーになった場合のことである。また、ファイルシステム側(ドライブ制御部71)によるリトライ処理を行なった結果、ライトエラーとなった場合も含まれるものとする。
ステップS59において、エラーが発生したと判定された場合、コントローラ92は、ライトエラーが発生し、データの記録に失敗した旨のメッセージをドライブ制御部71に出力して、データ記録処理は終了する。
これに対して、ステップS59において、エラーが発生していないと判定された場合、ステップS60において、コントローラ92は、データの記録時に交替処理を行なったか否かを判定する。
ステップS60において、交替処理を行なっていないと判定された場合、コントローラ92はデータの記録が正常に行なわれた旨のメッセージをドライブ制御部71に出力し、データ記録処理は終了する。
一方、ステップS60において、交替処理を行なったと判定された場合、ステップS61において、交替処理部101は、書き込み先として指定された物理アドレスPSNの実際の書き込み先を、交替先であるNWAに変更した旨の情報を交替情報として登録する。
交替情報が登録されると、コントローラ92はデータの記録が正常に行なわれた旨のメッセージをドライブ制御部71に出力し、データ記録処理は終了する。
また、ステップS54において、処理対象トラックが、最後のトラックであり、かつそのトラックがクローズしていると判定された場合、つまり第1優先の条件が満たされる場合、処理はステップS62に進む。この場合、交替処理が発生して第1優先が適用される。
ステップS62において、交替処理部101は、光ディスク11上の全てのトラックのNWAの半径方向の位置(以下、単に半径位置とも称する)を取得する。
ステップS63において、交替処理部101は、第1優先にしたがって、各トラックのNWAの半径位置に基づいて、光ディスク11の半径方向において最も外周側に位置するNWAを、交替先のNWAとする。これにより、例えば図7に示した例では、トラック#3のNWA3が交替先として選択されることになる。
交替先のNWAが決定されると、処理はステップS58へと進み、ステップS58乃至ステップS61の処理が行なわれてデータ記録処理は終了する。すなわち、交替先とされたNWAから記録方向に向かって、順次、データが記録されていく。
また、ステップS56において、PSN≧NWAでないと判定された場合、つまり書き込み先として、処理対象トラックのNWAよりも記録方向で手前側の位置が指定された場合、処理はステップS64へと進む。この場合、処理対象トラック内にNWAが存在するので、第2優先の条件が満たされていることになる。
ステップS64において、交替処理部101は、交替処理を発生させ、第2優先にしたがって、書き込み先のトラックと同トラックのNWAを交替先とする。これにより、例えば図8に示した例では、処理対象トラックであるトラック#1のNWA1が交替先として選択されることになる。
交替先のNWAが決定されると、処理はステップS58へと進み、ステップS58乃至ステップS61の処理が行なわれてデータ記録処理は終了する。すなわち、交替先とされたNWAから記録方向に向かって、順次、データが記録されていく。
さらに、ステップS55において、処理対象トラックにNWAがないと判定された場合、処理はステップS65へと進む。この場合、第1優先と第2優先の条件は満たされていないので、第3優先または第4優先が必要に応じて適用される。
なお、処理対象トラックにNWAがないと判定されるのは、例えば図9に示した例のように、処理対象トラックがクローズされたトラックである場合などである。
ステップS65において、交替処理部101は交替処理を発生させる。そして以降の処理において、第3優先または第4優先の適用が可能であるかが特定される。
ステップS66において、交替処理部101は、ライトコマンドで指定された書き込み先の位置の半径情報Rを取得する。ここで、半径情報Rとは、書き込み先として指定された物理アドレスPSNの半径位置を示す情報である。
ステップS67において、交替処理部101は、光ディスク11上のトラックのNWAを特定する変数Nを1とし、変数Nの最大値NmaxをNWA_Numとする。
ここで、変数Nは処理対象となっているNWAが、レイヤL0の記録方向とは反対側の端、つまり内周側の端部分にあるNWAから、記録方向に沿って何番目にあるNWAであるかを示している。したがって、例えばトラック#1にNWAがある場合、変数N=1により示されるN番目のNWAは、トラック#1のNWAとなる。
また、最大値Nmax=NWA_Numは、光ディスク11に設けられたトラックに存在するNWAの数を示している。
ステップS68において、交替処理部101は、光ディスク11のトラックにある全てのNWAの半径位置を取得し、半径情報Rにより示される半径位置との差分を計算する。
これにより、光ディスク11上のNWAを有する全てのトラックについて、トラック内のNWAの半径位置と、ライトコマンドにより指定された書き込み先の半径位置との半径方向の距離が半径位置の差分として求められる。
ステップS69において、交替処理部101は、ステップS68の処理で求めた各トラックのNWAについての半径位置の差分のうち、その差分値が同じであるNWAが複数あるか否かを判定する。
ステップS69において、差分が同じであるNWAがあると判定された場合、ステップS70において、交替処理部101は差分の調整を行なう。
具体的には、ライトコマンドにより光ディスク11への記録が指示されたデータがメタデータ(管理情報)である場合、交替処理部101は、差分が同じであるとされたNWAのうち、光ディスク11の最も内周側に位置するNWAの差分を所定値だけ減少させる。
これにより、例えば差分が同じであるとされたNWAが、最も差分が小さいNWAであった場合には、第4優先が適用されて、それらのNWAのうち、光ディスク11の最も内周側に位置するNWAが交替先として選択されるようになる。
例えば図5に示したように、レイヤL0では、最も内周側に位置するトラック#1がメタデータ用トラックとされているので、メタデータの集中を考えれば、各メタデータはなるべく光ディスク11の内周側の領域に記録されることが望ましい。
そこで、差分が同じであるとされたNWAが複数ある場合には、それらのNWAのうちの最も内周側に位置するものの差分を適切に調整することで、必要に応じて第4優先が適用されるようになり、メタデータが記録される領域を特定の領域に集中させることができる。その結果、メタデータの集中が維持され、メタデータの信頼性と動作効率を向上させることができる。
また、ライトコマンドにより光ディスク11への記録が指示されたデータがメタデータミラーである場合、交替処理部101は、差分が同じであるとされたNWAのうち、光ディスク11の最も外周側に位置するNWAの差分を所定値だけ減少させる。
これにより、例えば差分が同じであるとされたNWAが、最も差分が小さいNWAであった場合には、第4優先が適用されて、それらのNWAのうち、光ディスク11の最も外周側に位置するNWAが交替先として選択されるようになる。
この場合においても、メタデータにおける場合と同様に、メタデータミラーが記録される領域を特定の領域に集中させることができるので、メタデータミラーの集中が維持され、メタデータミラーの信頼性と動作効率を向上させることができる。また、メタデータとメタデータミラーが適度に分散されるので、ディフェクト等の影響を受けにくくすることができ、データの信頼性を向上させることができる。
このようにして、適宜、NWAの差分の調整が行なわれると、処理はステップS70からステップS71へと進む。
ステップS70において差分の調整が行なわれたか、またはステップS69において差分が同じであるNWAがないと判定された場合、ステップS71において、交替処理部101は、変数Nにより特定されるN番目のNWAの差分が最小であるか否かを判定する。すなわち、N番目のNWAの差分が、全NWAの差分の最小値であるかが判定される。
ステップS71において、N番目のNWAの差分が最小であると判定された場合、交替処理部101は、交替処理により第3優先または第4優先にしたがって、N番目のNWAを交替先とする。
これにより、例えば図9に示した例では、書き込み先として指定されたトラック#4内の位置から、最も半径方向の距離が短いNWAであるNWA3が交替先として選択されることになる。
交替先のNWAが決定されると、処理はステップS58へと進み、ステップS58乃至ステップS61の処理が行なわれてデータ記録処理は終了する。
これに対して、ステップS71において、N番目のNWAの差分が最小でないと判定された場合、ステップS72において、交替処理部101は変数Nを1インクリメントする。
ステップS73において、交替処理部101は、N>Nmaxであるか否か、すなわち、全てのNWAを処理対象としたか否かを判定する。
ステップS73において、N>Nmaxでないと判定された場合、処理はステップS71に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、次のNWAについて、差分が最小であるかの判定が行なわれる。
一方、ステップS73において、N>Nmaxであると判定された場合、処理はステップS74に進む。
ステップS74において、交替処理部101は、光ディスク11の最も奥側のレイヤL0の内周側の端にあるトラック#1、つまり最初のトラックから最後のトラックまで記録方向に沿って順番に、トラックに対して設定されたNWAを検索する。
ステップS75において、交替処理部101は、ステップS74の処理における検索の結果、光ディスク11のトラックにNWAがあったか否かを判定する。
ステップS75において、NWAがあったと判定された場合、交替処理部101は、交替処理において、検索により得られたNWAを交替先とする。交替先のNWAが決定されると、その後、処理はステップS58へと進み、ステップS58乃至ステップS61の処理が行なわれてデータ記録処理は終了する。
これに対して、ステップS75において、NWAがなかったと判定された場合、コントローラ92は、ライトエラーが発生した旨のメッセージ、例えばライトプロテクトにより、データの記録に失敗した旨のメッセージをドライブ制御部71に出力する。メッセージが出力されると、データ記録処理は終了する。
以上のようにして、記録再生装置62は、ライトコマンドを受信すると、必要に応じて第1優先乃至第4優先を適用させて交替先を決定し、指定されたデータを光ディスク11に記録する。
このように、第1優先乃至第4優先を適用させて交替先を決定することで、適度なデータの集中とミラー分散を維持し、データの信頼性と動作効率を向上させることができる。
[データ容量取得処理の説明]
ところで、例えば光ディスク11の1つのレイヤ(記録層)における所定の記録目的別のトラック全域にデータが書き込まれると、そのレイヤの手前側にあるレイヤを分割し、新たな記録目的別のトラックを設定する必要がある。
そのような場合、ドライブ制御部71は、光ディスク11の1レイヤ当たりのデータ容量を求め、そのデータ容量に基づいて対象となるレイヤをいくつかの記録目的別のトラックに分割する。ここでいうデータ容量とは、トラックとして使用可能な領域の容量である。
例えば、図11に示すように、光ディスクに4つの記録層241−1乃至記録層241−4が設けられており、各記録層241−1乃至記録層241−4が、それぞれレイヤL0乃至レイヤL3とされているとする。
この場合、光ディスクのレイヤ数NLは4であり、レイヤ数NLは既知の情報である。また、光ディスク全体のデータ容量SENTも既知の情報である。したがって、ドライブ制御部71は、これらのデータ容量SENTとレイヤ数NLとから、光ディスクにおける1レイヤ当たりのデータ容量SLを算出することができる。すなわち、データ容量SENTをレイヤ数NLで除算することで、データ容量SLを得ることができる。
ここで、図12のフローチャートを参照して、ホスト機器61が光ディスクの1レイヤ当たりのデータ容量を取得する処理である、データ容量取得処理について説明する。
ステップS101において、ドライブ制御部71は、光ディスク11全体のデータ容量SENTを取得する。
ステップS102において、ドライブ制御部71は、光ディスク11のレイヤ数NLを取得する。
例えば、データ容量SENTやレイヤ数NLはコントローラ92などから取得される。具体的には、例えばコントローラ92は、記録再生処理部94および光ピックアップ95を制御して、記録再生処理部94に光ディスク11から管理情報として記録されているデータ容量SENTやレイヤ数NLを読み出させて、ドライブ制御部71に供給させる。
ステップS103において、ドライブ制御部71は、取得したデータ容量SENTをレイヤ数NLで除算することで、光ディスク11の1レイヤ(層)当たりのデータ容量SLを算出する。
以上のように、ホスト機器61は、光ディスク11全体のデータ容量と、光ディスクのレイヤ数から、1レイヤ当たりのデータ容量を算出する。ホスト機器61は、このようにして得られた1レイヤ当たりのデータ容量を用いて、光ディスク11のレイヤ(トラック)をいくつかのトラックへと分割する。なお、データ容量取得処理は、レイヤを分割するタイミングで行なわれるようにしてもよいし、レイヤの分割前に予め行なわれるようにしてもよい。
[トラック分割処理の説明]
次に、各レイヤがいくつかのトラックに分割されて初期状態とされた後、さらに所定のレイヤ(トラック)がいくつかのトラックに分割される場合に行なわれる処理について説明する。
例えば、図13の上側に示すように、光ディスク11の記録層32がトラック#1乃至トラック#4に分割されているとする。なお、図13において、図5における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。また、図13において、トラック上の斜線部分の領域は、データ記録済みの領域を表しており、境界位置BO71乃至境界位置BO76は、各トラックの境界位置を表している。
この例では、図中、左側が光ディスク11の内周側となっており、レイヤL0およびレイヤL1の記録方向は、それぞれ図中、右方向および左方向である。
図13の上側に示す例では、レイヤL0に光ディスク11の内周側からトラック#1乃至トラック#3が設定されており、トラック#3はレイヤL1にもまたがって設定されている。また、レイヤL1には光ディスク11の外周側からトラック#3およびトラック#4が設定されており、トラック#4は既にクローズされている。
ここで、トラック#1はメタデータ用トラックであり、トラック#2はユーザデータ用トラックである。また、トラック#3はミラー用トラックであり、トラック#4はAVDPおよびRVDS用のトラックである。
さらに、1レイヤ当たりのデータ容量はSLとなっており、トラック#1、トラック#2、およびレイヤL0におけるトラック#3の領域のデータ容量は、それぞれSMeta、SUSR、およびSMirrorとなっている。
このような状態で、トラック#1へのデータの記録が進行し、レイヤL0内のトラック#1がクローズしたとする。この場合、トラック#1はメタデータ用トラックであり、レイヤL0にもレイヤL1にも、他にメタデータ用トラックはないので、レイヤL1に新たにメタデータ用トラックを設定する必要がある。
そこで、ドライブ制御部71の分割部81は、コントローラ92に対してコマンドを出力し、レイヤL1におけるトラック#3の大きさがSUSR+SMirrorとなるように、トラック#3を分割させる。これにより、図中、下側に示すように境界位置BO76でトラック#3が分割される。つまり、これまでのトラック#3が、新たなトラック#3とトラック#4とにスプリットされる。そして、トラック分割で新たに得られたトラック#4がメタデータ用トラックとされ、これまでトラック#4とされていた領域は、図中、下側に示すように新たなトラック#5とされる。
このように、メタデータ用のトラック#1がクローズした場合に、そのトラック#1が設定されているレイヤL0の1つ手前側にあるレイヤL1が分割され、レイヤL1上の光ディスク11の半径方向においてトラック#1とほぼ同じ位置に新たなメタデータ用トラックが設定される。
このようなトラック分割を行なうことで、各メタデータ用トラックが半径方向のほぼ同じ位置に設定されるので、各レイヤがいくつかのトラックに分割される場合にも、メタデータを特定領域に集中させ、データの信頼性と動作効率を向上させることができる。また、データのロバストネスを保持したまま簡単にメタデータ用トラックを拡張することができる。
しかも、新たなメタデータ用のトラック#4にデータが書き込まれる場合にも、そのトラック#4の奥側にあるトラック#1には、既に全領域にデータが記録されている。したがって、トラック#4へのデータの書き込みにより、奥側にあるトラックへのデータの書き込み時に、トラック#4のデータ記録済み領域でレーザ光が拡散してしまい、データが正しく書き込まれなくなってしまうことを防止することができる。
次に、図14のフローチャートを参照して、図13に示したトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。このトラック分割処理はメタデータ用トラックがクローズされると開始される。
ステップS131において、分割部81は、レイヤL1内のミラー用トラックの大きさがSUSR+SMirrorとなるように、ミラー用トラックを分割する。すなわち、レイヤL0とレイヤL1にわたって設定されているミラー用トラック全体の大きさが、SUSR+2×SMirrorとなるようにミラー用トラックが分割される。
具体的には、分割部81は、コントローラ92に対してミラー用トラックの分割を指示し、コントローラ92にトラック分割を実行させる。これにより、例えば図13の上側に示したトラック#3が2つのトラックに分割される。
ステップS132において、分割部81は、分割されて得られたトラックのうち、記録方向に沿って、記録方向とは反対側のトラックをミラー用トラックとし、記録方向側のトラックをメタデータ用トラックとして、トラック分割処理は終了する。
このようにしてトラックが分割されると、分割により新たにメタデータ用トラックとされたトラックのNWAの位置から、メタデータが記録されていく。例えば、図13の下側に示す例では、トラック#4がメタデータ用トラックとされるとともに、トラック#4の先頭位置がNWAとされ、そのNWAの位置からメタデータが記録されていく。
以上のようにして、ホスト機器61は、メタデータ用トラックがクローズされると、そのトラックの1つ手前側のレイヤにおける半径方向のほぼ同じ位置に、新たなメタデータ用トラックを設定し、メタデータの記録を行なう。
また、例えば図15の上側に示すように、光ディスク11にトラック#1乃至トラック#4が設定されている状態において、ユーザデータ用トラックであるトラック#2にデータが書き込まれていき、トラック#2がクローズされたとする。なお、図15において、図13における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図15の上側に示す状態では、トラック#1乃至トラック#4は、それぞれメタデータ用トラック、ユーザデータ用トラック、ミラー用トラック、並びにAVDPおよびRVDS用のトラックとされている。このような状態で、トラック#2へのデータの記録が進行し、レイヤL0内のトラック#2がクローズしたとする。この場合、トラック#2はユーザデータ用トラックであり、レイヤL0にもレイヤL1にも、他にユーザデータ用トラックはないので、レイヤL1に新たにユーザデータ用トラックを設定する必要がある。
そこで、分割部81は、コントローラ92に対してコマンドを出力し、分割後のトラック#3の大きさが2×SMirrorとなるように、トラック#3を分割させる。これにより、図中、下側に示すように境界位置BO81でトラック#3が分割され、新たなトラック#3およびトラック#4とされる。そして、トラック分割で新たに得られたトラック#4がユーザデータ用トラックとされ、これまでトラック#4とされていた領域は、図中、下側に示すように新たなトラック#5とされる。
このように、ユーザデータ用のトラック#2がクローズした場合に、そのトラック#2が設定されているレイヤL0の1つ手前側にあるレイヤL1が分割され、レイヤL1上の光ディスク11の半径方向においてトラック#2とほぼ同じ位置に新たなユーザデータ用トラックが設定される。
このようなトラック分割を行なうことで、各レイヤのユーザデータ用トラックが半径方向のほぼ同じ位置に設定されるので、ユーザデータを各レイヤのほぼ中央に集中させ、データの書き込みや読み出し時の動作効率を向上させることができる。また、トラックへのデータの書き込み時に、その手前側にあるトラックのデータ記録済み領域におけるレーザ光拡散の発生を防止し、データが正しく書き込まれるようにすることができる。
次に、図16のフローチャートを参照して、図15に示したトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。このトラック分割処理はユーザデータ用トラックがクローズされると開始される。
ステップS161において、分割部81は、ミラー用トラックの大きさがSMirrorの2倍の大きさとなるように、ミラー用トラックを分割する。すなわち、レイヤL0とレイヤL1にわたって設定されているミラー用トラック全体の大きさが2×SMirrorとなるようにミラー用トラックが分割される。これにより、例えば図15の上側に示したトラック#3が2つのトラックに分割される。
ステップS162において、分割部81は、分割されて得られたトラックのうち、記録方向に沿って、記録方向とは反対側のトラックをミラー用トラックとし、記録方向側のトラックをユーザデータ用トラックとして、トラック分割処理は終了する。
このようにしてトラックが分割されると、分割により新たにユーザデータ用トラックとされたトラックのNWAの位置から、ユーザデータが記録されていく。例えば、図15の下側に示す例では、トラック#4がユーザデータ用トラックとされるとともに、トラック#4の先頭位置がNWAとされ、そのNWAの位置からユーザデータが記録されていく。
以上のようにして、ホスト機器61は、ユーザデータ用トラックがクローズされると、そのトラックの1つ手前側のレイヤにおける半径方向のほぼ同じ位置に、新たなユーザデータ用トラックを設定し、ユーザデータの記録を行なう。
さらに、例えば図17の上側に示すように、光ディスク11の記録層32がトラック#1乃至トラック#6に分割されているとする。なお、図17において、図5における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。また、図17において、トラック上の斜線部分の領域は、データ記録済みの領域を表しており、境界位置BO91乃至境界位置BO98は、各トラックの境界位置を表している。
この例では、図中、左側が光ディスク11の内周側となっており、レイヤL0およびレイヤL1の記録方向は、それぞれ図中、右方向および左方向である。
図17の上側に示す例では、レイヤL0に光ディスク11の内周側から記録方向に沿って順番にトラック#1乃至トラック#3が設定されており、トラック#3はレイヤL1にもまたがって設定されている。また、レイヤL1には光ディスク11の外周側から記録方向に沿って順番にトラック#3乃至トラック#6が設定されており、トラック#6は既にクローズされている。
ここで、トラック#1およびトラック#5はメタデータ用トラックであり、トラック#2およびトラック#4はユーザデータ用トラックである。また、トラック#3はミラー用トラックであり、トラック#6はAVDPおよびRVDS用のトラックである。
さらに、1レイヤ当たりのデータ容量はSLとなっており、トラック#1、トラック#2、およびレイヤL0におけるトラック#3の領域のデータ容量は、それぞれSMeta、SUSR、およびSMirrorとなっている。
このような状態で、図中、上側に示すように、トラック#5へのデータの記録が進行し、レイヤL1内のトラック#5がクローズしたとする。なお、この時点においては、トラック#2は既にクローズされており、トラック#4の一部にユーザデータが記録されている。
この場合、トラック#5はメタデータ用トラックであり、レイヤL0にもレイヤL1にも、他にオープン状態、つまりデータを記録可能な状態のメタデータ用トラックはないので、レイヤL1に新たにメタデータ用トラックを設定する必要がある。
そこで、分割部81は、コントローラ92に対してコマンドを出力して、レイヤL1においてトラック#5に隣接し、これまでユーザ用トラックとして用いられていたトラック#4を、ユーザデータ用トラックとメタデータ用トラックとに分割させる。
これにより、図中、下側に示すように境界位置BO98でトラック#4が分割される。つまり、これまでのトラック#4が、新たなトラック#4とトラック#5とにスプリットされる。これに伴い、これまでトラック#5とされていたメタデータ用トラックが新たなトラック#6とされ、これまでトラック#6とされていたトラックが、新たなトラック#7とされる。そして、トラック分割で新たに得られたトラック#4がこれまで通りユーザデータ用トラックとされ、トラック分割で新たに得られたトラックのうち、メタデータ用のトラック#6に隣接するトラックが、新たなメタデータ用のトラック#5とされる。
このように、レイヤL1のメタデータ用のトラック#5がクローズした場合に、そのトラック#5に隣接するトラック#4を分割して、トラック#5側に隣接する方を、新たなメタデータ用トラックとすることで、メタデータを特定領域に集中させることができる。これにより、データの信頼性と動作効率を向上させることができる。
なお、図17では、トラック#2がクローズされ、トラック#4に対するユーザデータの書き込みが行なわれている場合について説明したが、まだトラック#2がクローズされていないが充分な空き容量がない場合においても、同様の処理が行なわれる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図17に示したトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。このトラック分割処理はメタデータ用トラックがクローズされると開始される。
ステップS191において、分割部81は、レイヤL1内のメタデータ用トラックに隣接するユーザデータ用トラックを、メタデータ用トラックとユーザデータ用トラックとに分割する。
具体的には、分割部81は、コントローラ92に対してユーザデータ用トラックの分割を指示し、コントローラ92にトラック分割を実行させる。これにより、例えば図17の上側に示したトラック#4が2つのトラックに分割される。
ステップS192において、分割部81は、分割されて得られたトラックのうち、クローズされたメタデータ用トラックに隣接するトラックを、新たなメタデータ用トラックとし、他方のトラックをユーザデータ用トラックとして、トラック分割処理は終了する。
このようにしてトラックが分割されると、分割により新たにメタデータ用トラックとされたトラックのNWAの位置から、メタデータが記録されていく。例えば、図17の下側に示す例では、トラック#5がメタデータ用トラックとされるとともに、トラック#5の先頭位置がNWAとされ、そのNWAの位置からメタデータが記録されていく。また、トラック#4では、そのトラック#4のNWAの位置からユーザデータが記録されていく。
以上のようにして、ホスト機器61は、メタデータ用トラックがクローズされると、記録方向において、そのトラックの直前に位置するトラックを分割し、クローズしたメタデータ用トラック側に隣接するトラックを、新たなメタデータ用トラックとする。
さらに、例えば図19の上側に示すように、光ディスク11にトラック#1乃至トラック#6が設定されている状態において、ミラー用トラックであるトラック#3にデータが書き込まれていき、トラック#3がクローズされたとする。なお、図19において、図17における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図19の上側に示す状態は、図17の上側に示した状態とほぼ同じ状態である。但し、図19の上側に示す状態では、ミラー用のトラック#3がクローズされた状態となっている。このように、トラック#3がクローズされると、レイヤL0にもレイヤL1にも、他にミラー用トラックはないので、レイヤL1に新たにミラー用トラックを設定する必要がある。しかし、この状態では、レイヤL1においてトラック#3に隣接するトラック#4には、既にユーザデータが書き込まれている。
そこで、分割部81は、コントローラ92に対してコマンドを出力し、トラック#3に隣接するトラック#4をクローズさせる。すると、クローズされたトラック#4とトラック#5の間には、まだデータの書き込みが行なわれていない新たなトラックが設けられるので、分割部81は、このトラックを2つのトラックに分割する。
そして、分割部81は、分割により得られた2つのトラックのうち、記録方向において、よりトラック#3に近い方のトラックを、新たなミラー用のトラックとし、他方のトラックをユーザデータ用のトラックとする。
これにより、例えば図中、下側に示すように境界位置BO101でクローズされたトラック#4に隣接する、境界位置BO101から境界位置BO102までの領域が新たなミラー用のトラック#5として設定される。また、トラック#5に隣接するトラック#6がユーザデータ用のトラックとされる。さらに、これらの新たなトラック#5とトラック#6の設定に伴って、これまでトラック#5およびトラック#6とされていたトラックが、新たなトラック#7およびトラック#8とされる。
このように、ミラー用のトラック#3がクローズした場合に、そのトラック#3に隣接するトラック#4の一部に既にデータが書き込まれている場合には、トラック#4をクローズし、その結果得られる1つのトラックを2つのトラックに分割する。そして、分割により得られたトラックのうち、ミラー用のトラック#3により近い方のトラックを新たなミラー用トラックとする。
このようなトラック分割を行なうことで、各ミラー用トラックが半径方向のなるべく近い位置に設定されるので、ユーザデータミラーを特定の領域に集中させ、データの書き込みや読み出し時の動作効率を向上させることができる。
なお、図19では、トラック#3がクローズされる場合について説明したが、まだトラック#3がクローズされていないが充分な空き容量がない場合においても、同様の処理が行なわれる。
次に、図20のフローチャートを参照して、図19に示したトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。このトラック分割処理は、例えばミラー用トラックがクローズされると開始される。
ステップS221において、分割部81は、レイヤL1においてクローズしたミラー用トラックに対して記録方向に隣接して設けられているユーザデータ用トラックをクローズする。
ステップS222において、分割部81はステップS221の処理でユーザデータ用トラックをクローズすることで得られた新たなトラックを、2つのトラックに分割する。
ステップS223において、分割部81は、分割されて得られたトラックのうち、記録方向に沿って、ミラー用トラック側、つまりクローズされたユーザデータ用トラック側にあるトラックを新たなミラー用トラックとし、他方のトラックを新たなユーザデータ用トラックとする。このようにして新たなミラー用トラックとユーザデータ用トラックが設定されると、トラック分割処理は終了する。
このようにしてトラックが分割されると、分割により新たにミラー用トラックとされたトラックのNWAの位置から、ユーザデータミラーが記録されていき、新たにユーザデータ用トラックとされたトラックのNWAの位置から、ユーザデータが記録されていく。
以上のようにして、ホスト機器61は、ミラー用トラックがクローズされると、そのトラックに隣接するトラックをクローズさせ、その結果得られた1つのトラックを分割して、新たなミラー用トラックおよびユーザデータ用トラックとする。
〈第2の実施の形態〉
[ミラー用トラックの境界位置について]
ところで、例えばレイヤL0にある所定のトラックがクローズされ、それに伴いレイヤL0の手前側に位置するレイヤL1がトラック分割されたとする。
このとき、新たに設定されたレイヤL1内のトラックの境界位置の奥側、つまりレイヤL0の同じ半径位置に他のトラックの境界位置があり、その境界位置近傍にデータが未記録である領域があると、データ記録時の信頼性が低下してしまうことがある。
具体的には、例えば図21に示すように、レイヤL0にトラック#1乃至トラック#3が設けられ、トラック#3にデータが書き進められているとする。なお、図21において図13における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図21の例では、レイヤL0とレイヤL1の一部がトラック#3の領域とされている。また、データの記録方向においてトラック#3の直前に位置するトラック#2には、一部の領域にデータが記録されている。
この状態で、レイヤL0におけるトラック#3の部分全てにデータが記録されると、トラック#3へのデータの記録が指示された場合には、レイヤL1におけるトラック#3の部分にデータが書き込まれていくことになる。
レイヤL0では、トラック#2の境界位置BO73近傍の領域には、まだデータが記録されていない。したがって、トラック#3にデータが書き進まれた場合に、境界位置BO73と同じ半径位置よりもさらに記録方向側にデータの記録が行なわれると、トラック#3のデータ記録済み領域の奥側に、データが未記録の領域があることになる。
そうすると、トラック#2に対してデータの記録が指示され、記録再生装置62がデータを記録しようとして、トラック#2の境界位置BO73近傍の領域にレーザ光を照射した場合に、レーザ光が手前側のトラック#3の領域で拡散されてしまうことが生じ得る。このようなレーザ光の拡散が生じると、トラック#2に対して正しくデータが記録されず、データの信頼性が低下してしまうおそれがある。
そのため、記録再生装置62では、レイヤL1におけるトラック#3のデータ記録済みの領域が、境界位置BO73と同じ半径位置に到達する前に、トラック#3をクローズする必要がある。
いま、仮にトラック#3を境界位置BO111の位置でクローズさせたとする。ここで、境界位置BO111の位置は、光ディスク11の半径方向において、境界位置BO73と同じ位置となっている。境界位置BO111でトラック#3をクローズすれば、トラック#2のデータが未記録である領域の手前側には、データが記録済みの領域は存在しないことになる。
しかし、厳密には、トラック#2の境界位置BO73近傍の領域にレーザ光を照射した場合に、レーザ光のビーム半径等の影響により境界位置BO111でレーザ光の拡散が生じ、トラック#2に対して正しくデータが記録されなくなってしまうこともある。
そこで、ホスト機器61は、トラック#3をクローズさせる場合に、境界位置BO111よりも記録方向の手前側に境界位置BO112を設け、この境界位置BO112でトラック#3をクローズすることで、トラック#2に記録されるデータの信頼性を向上させる。つまり、トラック#3の終端位置を、境界位置BO111から境界位置BO112へとずらすことで、レーザ光の拡散が防止される。
ここで、トラック#3の終端位置を、通常の境界位置BO111から境界位置BO112へとずらす量、つまりデータの記録方向の距離(以下、バッファ量と称する)は、境界位置BO111(境界位置BO73)の半径位置に応じて異なる。
例えば、光ディスク11をレーザ入射面31の方向からみると、レイヤ(記録層32)ごとにトラック、つまり記録マーク列が記録層32の中心から外側に向かってスパイラル状に形成されている。ここで、レーザ入射面31側からみて、境界位置BO111と境界位置BO112との間にトラック(記録マーク列)が2本だけ含まれるように、境界位置BO111と境界位置BO112との間のデータ記録方向の距離であるバッファ量を定めるとする。
このような場合、境界位置BO111から境界位置BO112までの記録方向の距離は、境界位置BO111が、光ディスク11の半径方向のどの位置にあるか、つまり半径位置がどこであるかによって変化することになる。これは、境界位置BO111から境界位置BO112までの半径方向の距離が同じでも、データ記録方向に沿って見た場合には、境界位置BO111が外周側にあるほど、境界位置BO111から境界位置BO112までの記録方向の距離が長くなるからである。
そこで、分割部81は、半径方向の位置(半径位置)と、その半径位置に対してずらすべきデータ記録方向の距離であるバッファ量とが対応付けられているバッファ量テーブルを予め保持している。そして、分割部81は、保持しているバッファ量テーブルを参照して、境界位置BO111の半径位置に対応付けられたバッファ量を特定し、境界位置BO112の位置を定める。
これにより、トラック#2の未記録の領域にデータを記録させる場合に、レーザ光の拡散を防止し、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
一般化すると、注目レイヤにあるトラックを分割する場合、レーザ入射面31側からみて注目レイヤの奥側にあるレイヤのトラックの境界位置(以下、注目境界位置と称する)近傍において、その注目境界位置に隣接する一方のトラックの領域にデータが記録されていないとする。つまり、一方のトラックの注目境界位置近傍の領域がデータ未記録の領域であるとする。この場合、注目境界位置に隣接する他方のトラックでは、注目境界位置近傍の領域はデータ記録済みとなっている。
このような場合に、分割部81は、これから分割しようとする注目レイヤのトラックにおける、注目境界位置と同じ半径方向の位置(以下、仮境界位置と称する)から、記録方向に沿ってバッファ量だけ離れている位置をトラックの最終的な境界位置として、注目レイヤのトラック分割を行なう。このとき、光ディスク11の半径方向において、最終的な境界位置が、仮境界位置よりも上記他方のトラック側に位置するようになされる。
これにより、分割するトラックの最終的な境界位置は、光ディスク11の半径方向において、常に注目境界位置(仮境界位置)から一定の距離だけ離れた位置となる。しかも、最終的な境界位置は、注目境界位置から、半径方向において直下のレイヤのデータ記録済みの領域側にずらされることになる。
この一定の距離を、例えばレーザ光のビーム半径等に基づいて求まる、注目境界位置近傍にレーザ光を照射しても、最終的な境界位置でレーザ光の拡散が生じない距離とすれば、レーザ光の拡散を生じさせることなく、注目境界位置に隣接するトラックにデータを記録することができるようになる。つまり、データ記録の信頼性を向上させることができる。
次に、図22のフローチャートを参照して、図21に示したようにトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。
ステップS251において、分割部81は、ミラー用トラックの境界位置に基づいてバッファ量を求める。例えば図21の例では、分割部81は、保持しているバッファ量テーブルから、ミラー用トラックであるトラック#3の境界位置BO73の半径位置に対応するバッファ量を読み出すことで、バッファ量を得る。
ステップS252において、分割部81は、求めたバッファ量と、ミラー用トラックの境界位置とに基づいて、ミラー用トラックの終端とすべき位置をバッファアドレスとして求める。これにより、図21の例では、トラック#3の終端位置とすべき境界位置BO112の位置がバッファアドレスとして算出される。
ステップS253において、ドライブ制御部71は、求められたバッファアドレスを超えないように、メタデータミラーの記録を制御する。
例えば図21の例では、ドライブ制御部71は、コントローラ92にライトコマンドを供給するとともに、データを記録再生処理部94に供給して、記録方向においてデータの記録位置が境界位置BO112(バッファアドレス)を超えないように、トラック#3にデータを書き込ませていく。
そして、データがバッファアドレスまで書き込まれると、ステップS254において、分割部81は、コントローラ92にコマンドを供給し、バッファアドレス位置でミラー用トラックを分割させて、トラック分割処理は終了する。
例えば図21の例では、境界位置BO112の位置でトラック#3がクローズされ、これまでトラック#3の領域であった、境界位置BO112から境界位置BO74までの部分が、新たなトラック#4とされる。そして、これまでトラック#4とされていた、境界位置BO74から境界位置BO75までの部分が、新たなトラック#5とされる。
以上のようにしてホスト機器61は、光ディスク11の外周側に位置するミラー用トラックにおいて、レイヤL0の全領域にデータが書き込まれると、そのミラー用トラックの境界位置の半径位置に基づいてバッファ量を求め、バッファアドレスを算出する。そして、ホスト機器61は、バッファアドレスにより示される位置を超えてデータの書き込みが行なわれないように、レイヤL1におけるミラー用トラックへのデータの記録を制御する。
これにより、ミラー用トラックに隣接する他のトラックへのデータ書き込み時に、レーザ光が拡散してしまうのを防止し、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
[メタデータ用トラックの境界位置について]
また、例えば図23に示すように、レイヤL0にトラック#1乃至トラック#3が設けられ、トラック#1にデータが書き進められているとする。なお、図23において図13における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図23の例では、レイヤL0とレイヤL1の一部がトラック#3の領域とされている。また、記録方向においてトラック#1の直後に位置するトラック#2には、一部の領域にデータが記録されている。さらに、レイヤL1には、トラック#3とトラック#4が設定されている状態となっている。
この状態において、メタデータ用のトラック#1の全領域にデータが書き込まれ、トラック#1をクローズするとする。この場合、分割部81は、レイヤL1のトラック#3を分割して、レイヤL1に新たなメタデータ用トラックを設定する必要がある。
この例では、トラック#2へのデータの書き込みは殆ど行なわれていないので、トラック#2の未記録の領域、つまりNWA2は境界位置BO72の近傍に位置している。したがって、境界位置BO72と半径位置が同じであるレイヤL1の位置に境界位置BO121を設定し、この境界位置BO121を新たなトラック#4の境界位置とすると、図21の例と同様にトラック#2に記録されるデータの信頼性が低下するおそれがある。つまり、トラック#2にデータを書き込もうとする場合に、境界位置BO121でレーザ光の拡散が生じて、トラック#2に正しくデータが書き込まれなくなってしまうおそれがある。
そこで、分割部81は境界位置BO72(境界位置BO121)の半径位置に基づいてバッファ量を求め、新たなトラック#4の境界位置を、境界位置BO121からバッファ量だけデータの記録方向にずらす。このとき、境界位置がずらされる方向は、半径方向において、トラック#1側、つまりレイヤL0において既にデータが記録されている側の方向とされる。そして、境界位置BO121をずらした位置である境界位置BO122が、新たなトラック#4の境界位置とされる。
すなわち、境界位置BO73から境界位置BO122までの領域が、新たなトラック#3とされ、境界位置BO122から境界位置BO74までの領域が、新たなメタデータ用のトラック#4とされ、これまでのトラック#4が新たなトラック#5とされる。また、新たなメタデータ用のトラック#4には、境界位置BO122から記録方向にデータが書き込まれていく。
このように新たなトラックの境界位置を、奥側のレイヤにおいて既にデータが記録されている側にずらすことで、奥側のレイヤへのデータ記録時に、手前側の新たなトラック境界においてレーザ光が拡散してしまうことを防止することができる。その結果、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
次に、図24のフローチャートを参照して、図23に示したようにトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。
ステップS281において、分割部81は、メタデータ用トラックの境界位置に基づいてバッファ量を求める。例えば図23の例では、分割部81は、保持しているバッファ量テーブルから、メタデータ用トラックであるトラック#1の境界位置BO72の半径位置に対応するバッファ量を読み出すことで、バッファ量を得る。
ステップS282において、分割部81は、求めたバッファ量と、メタデータ用トラックの境界位置とに基づいて、新たなメタデータ用トラックの開始端とすべき位置をバッファアドレスとして求める。これにより、図23の例では、境界位置BO122の位置がバッファアドレスとして算出される。
ステップS283において、分割部81は、コントローラ92にコマンドを供給し、バッファアドレス位置でミラー用トラックを分割させて、トラック分割処理は終了する。
例えば図23の例では、境界位置BO122の位置でトラック#3が分割され、境界位置BO122から境界位置BO74までの領域が、新たなメタデータ用のトラック#4とされる。また、これまでトラック#4とされていた、境界位置BO74から境界位置BO75までの部分が、新たなトラック#5とされる。
以上のようにしてホスト機器61は、レイヤL0のメタデータ用トラックの全領域にデータが書き込まれると、そのメタデータ用トラックの境界位置の半径位置に基づいてバッファ量を求め、バッファアドレスを算出する。そして、ホスト機器61は、バッファアドレスにより示される位置を、レイヤL1における新たなメタデータ用トラックの境界位置とする。これにより、メタデータ用トラックに隣接する他のトラックへのデータ書き込み時に、レーザ光が拡散してしまうのを防止し、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
[ユーザデータ用トラックの境界位置について]
さらに、例えば図25の上側に示すように、レイヤL0にトラック#1乃至トラック#3が設けられ、トラック#2にデータが書き進められているとする。なお、図25において図15における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図25の上側の例では、レイヤL0とレイヤL1の一部がトラック#3の領域とされている。また、レイヤL0におけるトラック#1およびトラック#3には、まだ未記録の領域が残っており、トラック#2には全領域にデータが書き込まれている。さらに、レイヤL1には、トラック#3とトラック#4が設定されている状態となっている。
このようにユーザデータ用のトラック#2の全領域にデータが書き込まれ、トラック#2をクローズするとする。この場合、分割部81は、レイヤL1のトラック#3を分割して、レイヤL1に新たなユーザデータ用トラックを設定する必要がある。
この例では、トラック#3へのデータの書き込みは殆ど行なわれていないので、レイヤL0におけるトラック#3の未記録の領域、つまりNWA3は境界位置BO73の近傍に位置している。
したがって、境界位置BO73と半径位置が同じであるレイヤL1の位置に境界位置BO131を設定し、この境界位置BO131を新たなユーザデータ用のトラック#4の境界位置とすると、トラック#3に記録されるデータの信頼性が低下するおそれがある。つまり、トラック#3にデータを書き込もうとする場合に、境界位置BO131でレーザ光の拡散が生じて、レイヤL0のトラック#3に正しくデータが書き込まれなくなってしまうおそれがある。
そこで、分割部81は境界位置BO73(境界位置BO131)の半径位置に基づいてバッファ量を求め、新たなトラック#4の境界位置を、境界位置BO131からバッファ量だけデータの記録方向にずらす。このとき、境界位置がずらされる方向は、半径方向において、トラック#2側、つまりレイヤL0において既にデータが記録されている側の方向とされる。そして、境界位置BO131をずらした位置である境界位置BO132が、新たなトラック#4の境界位置とされる。
すなわち、境界位置BO73から境界位置BO132までの領域が、新たなトラック#3とされ、境界位置BO132から境界位置BO74までの領域が、新たなユーザデータ用のトラック#4とされ、これまでのトラック#4が新たなトラック#5とされる。
そして、これ以降において、光ディスク11に新たにユーザデータが記録される場合には、新たなトラック#4の境界位置BO132から、記録方向に向かってデータが書き込まれていく。
その結果、例えば図中、下側に示すようにトラック#4にデータが書き進められていき、トラック#4のデータ記録済みの領域が、境界位置BO72と同じ半径位置近くまで達したとする。この場合、分割部81は、トラック#4をクローズする必要がある。
この例では、トラック#1にはまだ未記録の領域があるので、境界位置BO72と半径位置が同じであるレイヤL1の位置に境界位置BO133を設定し、トラック#4の境界位置とすると、トラック#1に記録されるデータの信頼性が低下するおそれがある。つまり、トラック#1にデータを書き込もうとする場合に、境界位置BO133でレーザ光の拡散が生じて、レイヤL0のトラック#1に正しくデータが書き込まれなくなってしまうおそれがある。
そこで、分割部81は境界位置BO72の半径位置に基づいてバッファ量を求め、クローズするトラック#4の境界位置を、境界位置BO133からバッファ量だけデータの記録方向にずらす。このとき、境界位置がずらされる方向は、半径方向において、トラック#2側、つまりレイヤL0において既にデータが記録されている側の方向とされる。そして、境界位置BO133をずらした位置である境界位置BO134が、クローズされるトラック#4の境界位置とされる。
すなわち、トラック#4が境界位置BO134でクローズされ、境界位置BO134から境界位置BO74までが、メタデータ用の新たなトラック#5とされる。また、これまでのトラック#5が新たなトラック#6とされる。
このように、新たなトラックの境界位置を、奥側のレイヤにおいて既にデータが記録されている側にずらすことで、奥側のレイヤへのデータ記録時に、手前側の新たなトラック境界においてレーザ光が拡散してしまうことを防止することができる。その結果、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
次に、図26のフローチャートを参照して、図25の上側に示したようにトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。
ステップS311において、分割部81は、ユーザデータ用トラックの境界位置に基づいてバッファ量を求める。例えば図25の例では、分割部81は、保持しているバッファ量テーブルからトラック#2の境界位置BO73の半径位置に対応するバッファ量を読み出すことで、バッファ量を得る。
ステップS312において、分割部81は、求めたバッファ量と、ユーザデータ用トラックの境界位置とに基づいて、新たなユーザデータ用トラックの境界位置とすべき位置をバッファアドレスとして求める。これにより、図25の例では、境界位置BO132の位置がバッファアドレスとして算出される。
ステップS313において、分割部81は、コントローラ92にコマンドを供給し、バッファアドレス位置でミラー用トラックを分割させて、トラック分割処理は終了する。
例えば図25の例では、境界位置BO132の位置でトラック#3が分割され、境界位置BO132から境界位置BO74までの領域が、新たなユーザデータ用のトラック#4とされる。また、これまでトラック#4とされていたトラックが、新たなトラック#5とされる。
以上のようにしてホスト機器61は、レイヤL0のユーザデータ用トラックの全領域にデータが書き込まれると、そのユーザデータ用トラックの境界位置の半径位置に基づいてバッファ量を求め、バッファアドレスを算出する。そして、ホスト機器61は、バッファアドレスにより示される位置を、レイヤL1における新たなユーザデータ用トラックの境界位置とする。これにより、ユーザデータ用トラックに隣接する他のトラックへのデータ書き込み時に、レーザ光が拡散してしまうのを防止し、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
さらに、図27のフローチャートを参照して、図25の下側に示したようにトラック分割が行なわれる場合にホスト機器61により実行されるトラック分割処理について説明する。
ステップS341において、分割部81は、ユーザデータ用トラックの境界位置に基づいてバッファ量を求める。例えば図25の例では、分割部81は、保持しているバッファ量テーブルからトラック#2の境界位置BO72の半径位置に対応するバッファ量を読み出すことで、バッファ量を得る。
ステップS342において、分割部81は、求めたバッファ量と、ユーザデータ用トラックの境界位置とに基づいて、クローズするユーザデータ用トラックの境界位置とすべき位置をバッファアドレスとして求める。これにより、図25の例では、境界位置BO134がバッファアドレスとして算出される。
ステップS343において、分割部81は、コントローラ92にコマンドを供給し、バッファアドレス位置でユーザデータ用トラックをクローズさせて、トラック分割処理は終了する。
例えば図25の例では、境界位置BO134の位置でトラック#4がクローズされ、その結果、境界位置BO134から境界位置BO74までの領域が、新たなメタデータ用のトラック#5とされる。また、これまでトラック#5とされていたトラックが、新たなトラック#6とされる。
以上のようにしてホスト機器61は、レイヤL0のユーザデータ用トラックの境界位置と同じ半径位置の領域近くまで、レイヤL1のユーザデータ用トラックにデータが書き進められると、その半径位置に基づいてバッファ量を求め、バッファアドレスを算出する。そして、ホスト機器61は、バッファアドレスにより示される位置でレイヤL1のユーザデータ用トラックをクローズさせる。これにより、レイヤL0のユーザデータ用トラックに隣接する他のトラックへのデータ書き込み時に、レーザ光が拡散してしまうのを防止し、記録されるデータの信頼性を向上させることができる。
[光ディスクについて]
なお、以上においては、記録再生装置62に装着され、データが記録されたり、データが読み出されたりする光ディスクとして、光ディスクの片面に記録層が設けられている例について説明したが、光ディスクの両面に記録層が設けられていてもよい。
そのような場合、例えば図28の上側に示すように、光ディスクの表面の一番奥側にある記録層271が表面のレイヤL0とされ、この記録層271にトラック#1a(Track#1a)が設定される。また、光ディスクの裏面の一番奥側にある記録層272が裏面のレイヤL0とされ、この記録層272にトラック#1b(Track#1b)が設定される。
そして、リザーブトラックコマンドにより、レイヤL0にデータ容量Sのトラックの設定が指示されると、図中、下側に示すように、光ディスクの表面のレイヤL0がトラック分割されて、データ容量S/2のトラック#1aが確保される。このとき、記録層271のトラック#1a以外の領域が、トラック#2aとされる。
同様に、光ディスクの裏面のレイヤL0がトラック分割されて、データ容量S/2のトラック#1bが確保され、記録層272のトラック#1b以外の領域が、トラック#2bとされる。
そして、レイヤL0にデータが書き込まれていく場合には、例えば所定のデータ量ずつトラック#1aとトラック#1bに交互にデータが記録されていく。つまり、ストライピングによりデータの記録が行なわれていく。
次に、図29のフローチャートを参照して、ホスト機器61が、リザーブトラックコマンドにより光ディスクにトラックを確保する処理であるトラック確保処理について説明する。
ステップS371において、ホスト機器61は、確保すべきトラックのデータ容量Sを指定してリザーブトラックコマンドを発行し、ドライブ制御部71に供給する。
すると、ステップS372において、ドライブ制御部71は、リザーブトラックコマンドに応じてコントローラ92を制御し、記録再生装置62に装着されている光ディスクにトラックを確保する。
例えば、ドライブ制御部71は、指定されたデータ容量Sを2で除算し、S/2を求める。そして、ドライブ制御部71は、両面ディスクである光ディスクの表側と裏側の各面に、データ容量がS/2であるトラックを確保する。これにより、例えば図28に示したトラック#1aとトラック#1bが確保される。トラックが確保されると、トラック確保処理は終了する。
なお、データ容量Sが2で割り切れない場合には、ドライブ制御部71はエラーとし、トラック確保処理は終了する。また、光ディスクが光ディスク11のような片面ディスクである場合には、1つのレイヤにデータ容量Sのトラックが確保される。
以上のようにして、ホスト機器61は光ディスク上に必要なトラックを確保する。
このようにして、両面ディスクである光ディスクにトラックが確保されると、上述したように、表面と裏面に交互にデータが記録されていく。したがって、記録再生装置62に装着される光ディスクが両面にそれぞれ複数の記録層が設けられた構成となっている場合でも、以上の実施の形態において説明した処理と同様の処理が行なわれることになる。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
[1]
データ記録が行なわれる複数の記録層を有し、各記録層に記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される記録媒体に対してレーザ光を照射させ、前記記録媒体へのデータ記録を制御する記録制御部と、
前記記録媒体のレーザ光入射面側から見て所定の前記記録層の奥側にある前記記録層の互いに隣接する2つの前記連続記録領域の境界近傍において、前記2つの前記連続記録領域の一方の領域にデータが記録されていない場合、前記所定の前記記録層において、前記記録媒体の中心と外周とを結ぶ方向における前記境界と同じ位置から、前記方向に対して前記2つの前記連続記録領域の他方側に所定距離だけ離れた位置を分割位置として、前記所定の前記記録層の前記連続記録領域を分割する分割部と
を備える記録制御装置。
[2]
前記分割部は、前記方向における前記境界の位置に基づいてバッファ量を定め、前記方向における前記所定の前記記録層上の前記境界と同じ位置から、データの記録方向に沿って前記バッファ量だけ離れた位置を、前記分割位置とする
[1]に記載の記録制御装置。
[3]
前記記録層には、管理情報を記録目的とする前記連続記録領域、ユーザデータを記録目的とする前記連続記録領域、または前記管理情報のミラーデータを記録目的とする前記連続記録領域の少なくとも何れかが形成される
[1]または[2]に記載の記録制御装置。
[4]
前記記録層には、前記記録層の中心から外側に向かってスパイラル状に前記連続記録領域が並んでいる
[1]乃至[3]の何れかに記載の記録制御装置。
[5]
前記記録媒体は、互いに隣接する前記記録層におけるデータの記録方向が異なる記録媒体である
[1]乃至[4]の何れかに記載の記録制御装置。
11 光ディスク, 61 ホスト機器, 62 記録再生装置, 71 ドライブ制御部, 81 分割部, 92 コントローラ, 94 記録再生処理部, 95 光ピックアップ, 101 交替処理部

Claims (6)

  1. データ記録が行なわれる複数の記録層を有し、各記録層に記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される記録媒体に対してレーザ光を照射させ、前記記録媒体へのデータ記録を制御する記録制御部と、
    前記記録媒体のレーザ光入射面側から見て所定の前記記録層の奥側にある前記記録層の互いに隣接する2つの前記連続記録領域の境界近傍において、前記2つの前記連続記録領域の一方の領域にデータが記録されていない場合、前記所定の前記記録層において、前記記録媒体の中心と外周とを結ぶ方向における前記境界と同じ位置から、前記方向に対して前記2つの前記連続記録領域の他方側に所定距離だけ離れた位置を分割位置として、前記所定の前記記録層の前記連続記録領域を分割する分割部と
    を備える記録制御装置。
  2. 前記分割部は、前記方向における前記境界の位置に基づいてバッファ量を定め、前記方向における前記所定の前記記録層上の前記境界と同じ位置から、データの記録方向に沿って前記バッファ量だけ離れた位置を、前記分割位置とする
    請求項1に記載の記録制御装置。
  3. 前記記録層には、管理情報を記録目的とする前記連続記録領域、ユーザデータを記録目的とする前記連続記録領域、または前記管理情報のミラーデータを記録目的とする前記連続記録領域の少なくとも何れかが形成される
    請求項2に記載の記録制御装置。
  4. 前記記録層には、前記記録層の中心から外側に向かってスパイラル状に前記連続記録領域が並んでいる
    請求項3に記載の記録制御装置。
  5. 前記記録媒体は、互いに隣接する前記記録層におけるデータの記録方向が異なる記録媒体である
    請求項4に記載の記録制御装置。
  6. データ記録が行なわれる複数の記録層を有し、各記録層に記録目的別にいくつかの連続記録領域が形成される記録媒体に対してレーザ光を照射させ、前記記録媒体へのデータ記録を制御し、
    前記記録媒体のレーザ光入射面側から見て所定の前記記録層の奥側にある前記記録層の互いに隣接する2つの前記連続記録領域の境界近傍において、前記2つの前記連続記録領域の一方の領域にデータが記録されていない場合、前記所定の前記記録層において、前記記録媒体の中心と外周とを結ぶ方向における前記境界と同じ位置から、前記方向に対して前記2つの前記連続記録領域の他方側に所定距離だけ離れた位置を分割位置として、前記所定の前記記録層の前記連続記録領域を分割する
    ステップを含む記録制御方法。
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