JP2014077436A - エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動後においてリングギヤからピニオンを離脱させる際に、ピニオンの面取り部とリングギヤとの衝突、あるいは擦れによる異音の発生を抑制することができるエンジン始動装置を提供する。
【解決手段】エンジン始動装置は、クランク角センサ3によって検出したエンジン回転数に基づいて、エンジン回転数の加減速状態を判別し、エンジン回転数がエンジンの始動可能回転数以上であって、且つエンジン回転数が減速中であるときに、ピニオン押出/離脱スイッチの作動を解除して、ピニオンをリングギヤから離脱させるように制御する。これにより、ピニオンをリングギヤから離脱させる時に、ピニオンの面取り部とリングギヤが衝突する、あるいは擦れることがなく、ピニオンをリングギヤから離脱させる時に異音の発生を防止することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両のエンジンを始動させるエンジン始動装置に関するものである。
近年エンジンを搭載する車両においては、燃費向上等を目的として、エンジンの出力を必要としない場合にエンジンを自動的に停止させ、エンジンの出力が必要になるとスタータでエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップシステムが採用されつつある。
このようなアイドルストップシステムに対応した車両においては、エンジンの再始動回数が大幅に増加、すなわちスタータのピニオンとエンジンのリングギヤの噛み合い回数が大幅に増加するため、ピニオン或いはリングギヤの各ギヤ部の磨耗が進行し、噛み合い不良や異音の要因となる。
この対策として、ピニオンとリングギヤの噛み合い性を向上させるため、ピニオンの歯面におけるリングギヤ側端面の反回転方向側に面取り部を形成したものが採用されている(例えば、特許文献1)。この構成によれば、ピニオンがリングギヤにスムーズに噛み合うことができるので噛み合い不良を防止し、エンジンの始動不良を低減することができる。さらには、ピニオンとリングギヤの磨耗を抑制できることから、ピニオンとリングギヤの噛み合い時の異音の発生も抑制することができる。
特開2003−328912号公報
しかしながら、ピニオンとリングギヤの間で発生する異音は、上述のようなピニオンとリングギヤの噛み合い時に発生する異音に限られず、エンジン始動後においてリングギヤからピニオンを離脱させる際にも発生する。
この異音は、リングギヤからピニオンを離脱させる際に、ピニオンの歯面に形成した面取り部とリングギヤの端面とが衝突する、あるいは擦れることで発生するものであり、特許文献1に記載のスタータの構造では、この異音の発生を抑制することはできなかった。
また、このようなリングギヤからピニオンを離脱させる際の異音は、アイドルストップシステムを搭載した車両に限られず、アイドルストップシステムを搭載していない従来の車両においても発生しているが、何ら対策が講じられていないのが実情である。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、エンジン始動後においてリングギヤからピニオンを離脱させる際の異音の発生を抑制することができるエンジン始動装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るエンジン始動装置は、通電により回転力を発生するモータと、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するとともに、前記リングギヤ側端面の反回転方向側の歯面に面取り部が形成されたピニオンと、前記ピニオンを前記リングギヤへ押し出す働き、及び前記リングギヤから離脱させる働きを有するピニオン押出/離脱手段と、前記モータへの通電電流をオン/オフするモータ駆動手段とからなるスタータと、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記ピニオン押出/離脱手段の作動と前記モータ駆動手段の作動を制御するとともに、前記回転数検出手段により検出した前記エンジンの回転数に基づいて、前記エンジン回転数の加減速状態を判別する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記回転数検出手段により検出した前記エンジン回転数に基づいて、前記ピニオンの前記面取り部を前記リングギヤから離脱させる時点での前記エンジン回転数が所定の加減速状態であるかを予測し、前記回転数検出手段により検出した前記エンジン回転数が、前記エンジンの始動可能回転数以上の場合に、前記予測に基づいて前記ピニオン押出/離脱手段の作動を解除する時点を決定することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に係るエンジン始動装置は、通電により回転力を発生するモータと、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するとともに、前記リングギヤ側端面の反回転方向側の歯面に面取り部が形成されたピニオンと、前記ピニオンを前記リングギヤへ押し出す働き、及び前記リングギヤから離脱させる働きを有するピニオン押出/離脱手段と、前記モータへの通電電流をオン/オフするモータ駆動手段とからなるスタータと、前記エンジンのクランク角及び回転数を検出するクランク角センサと、前記ピニオン押出/離脱手段の作動と前記モータ駆動手段の作動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記クランク角センサにより検出した前記クランク角に基づいて、前記ピニオンの前記面取り部を前記リングギヤから離脱させる時点での前記エンジンのピストンストロークが所定の条件であるかを予測し、前記クランク角センサにより検出した前記エンジン回転数が、前記エンジンの始動可能回転数以上の場合に、前記予測に基づいて前記ピニオン押出/離脱手段の作動を解除する時点を決定することを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るエンジン始動装置によれば、回転数検出手段により検出したエンジン回転数に基づいて、ピニオンの面取り部をリングギヤから離脱させる時点でのエンジン回転数が所定の加減速状態であるかを予測し、この予測に基づいて、制御手段がピニオン押出/離脱手段の作動を解除して、ピニオンをリングギヤから離脱させるように制御している。
エンジン回転数の加減速状態を条件としてピニオンをリングギヤから離脱させるように制御していない従来のエンジン始動装置の場合には、エンジン回転数が加速中であって、その加速度が非常に大きい場合にもピニオンをリングギヤから離脱させる場合があり、そのためピニオンの面取り部とリングギヤの衝突による異音が発生しやすく、その異音も大きいものとなっていたが、本発明の請求項1に係るエンジン始動装置では、エンジン回転数の加減速状態が所定の条件(例えば、エンジン回転数が加速中で、その加速度が最大の場合を除いた条件)の場合に、制御手段がピニオン押出/離脱手段の作動を解除して、ピニオンをリングギヤから離脱させるように制御している。これにより、ピニオンの面取り部とリングギヤの衝突、あるいは擦れによる異音のピーク値を下げることができるので、ピニオンをリングギヤから離脱させる際の異音の発生を抑制することができる。
また、本発明に係る請求項3のエンジン始動装置によれば、クランク角センサにより検出したクランク角に基づいて、ピニオンの面取り部をリングギヤから離脱させる時点でのエンジンのピストンストロークが所定の条件(例えば、下死点の直前のストローク域から上死点の直後のストローク域までを含むストローク域)であるかを予測し、この予測に基づいて、制御手段がピニオン押出/離脱手段の作動を解除し、ピニオンをリングギヤから離脱させるようにしているので、上述した請求項1に係るエンジン始動装置と同様に、ピニオンをリングギヤから離脱させる際の異音の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態1および2に係るエンジン始動装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態1ないし3に係るピニオンの斜視図である。 この発明の実施の形態1のエンジン再始動制御を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態1のエンジン再始動制御を説明するフローチャートである。 エンジン回転数の加速中においてピニオンがリングギヤから離脱する際の動きを示す作動説明図である。 エンジン回転数の減速中においてピニオンがリングギヤから離脱する際の動きを示す作動説明図である。 この発明の実施の形態2のエンジン再始動制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例に係るエンジン始動制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るエンジン始動制御装置の概略配線図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るエンジン始動装置の概略構成図、図2はこの発明の実施の形態1に係るピニオンの斜視図である。なお、各図中、同一符号は同一部分を示す。
エンジンECU1はアイドルストップ条件が成り立つか否かを判定し、これをエンジン始動装置2へと入力する。アイドルストップ条件とは例えば冷却水温度が適切か、バッテリ電圧が所定値以上か等のエンジンのコンディションによる条件や、前回のアイドルストップ以降、車速何km/h以上のスピードを出していなければアイドルストップを行わない等の運転操作状況による条件がある。
エンジン始動装置2は、エンジンのクランク角を検出するクランク角センサ3と、スタータ4と、スタータ4への通電を制御するコントローラ5等から構成されている。
クランク角センサ3は、この発明の実施の形態1に於ける回転速度検出手段を構成し、コントローラ5はこの発明の実施の形態1に於ける制御手段を構成している。
リングギヤ6はエンジンのクランク軸7に連結されている。
スタータ4は、いわゆるピニオン押し出し式スタータであり、モータ駆動スイッチ8と、このモータ駆動スイッチ8により駆動されるモータ9と、モータ9によって回転駆動されるとともに軸方向に移動可能なピニオン10と、このピニオン10をリングギヤ側へ押し出すとともに、リングギヤから離脱させるピニオン押出/離脱スイッチ11等を備えた構成となっている。
ピニオン10には、図2に示すように、ピニオン10のリングギヤ6側端面の反回転方向側の歯面に、面取り部10aが形成されている。
ピニオン押出/離脱スイッチ11には、プランジャ12と、このプランジャ12をコア13側に駆動させるソレノイド14と、プランジャ12の駆動力をピニオン10に伝達するレバー15と、ソレノイド14への通電が遮断された時にプランジャ12を元の位置に戻すスプリング16等が設けられている。
モータ駆動スイッチ8は、モータ駆動リレー18を介して通電されるソレノイド19を有し、ソレノイド19への通電により可動鉄心20が吸引され、この可動鉄心20に取り付けられた可動接点21が固定接点22に当接して、バッテリ23からモータ9に通電がなされる。
ピニオン押出/離脱スイッチ11は、ピニオン押出リレー24を介して通電されたソレノイド14により、プランジャ12が駆動されることで、レバー15を介してピニオン10がリングギヤ6側へ押し出され、ピニオン10をリングギヤ6に噛み合わせる。
一方で、ピニオン押出リレー24が開放され、ソレノイド14への通電が遮断されると、スプリング16の作用により、プランジャ12は元の位置に戻ろうとし、プランジャ12及びレバー15に連動してピニオン10はリングギヤ6から離脱することとなる。
この発明の実施の形態1では、モータ駆動スイッチ8とピニオン押出/離脱スイッチ11とにより、電磁スイッチ17が構成され、この構成によれば、モータ9の回転動作とピニオン10の噛み合い動作を独立して制御することができる。
なお、モータ駆動スイッチ8は、この発明の実施の形態1に於けるモータ駆動手段を構成し、ピニオン押出/離脱スイッチ11は、この発明の実施の形態1に於けるピニオン押出/離脱手段を構成している。
コントローラ5は、モータ9への通電を行うモータ駆動リレー18に対する通電制御と、ピニオン10を押し出すためにソレノイド14への通電を行うピニオン押出リレー24に対する通電制御を行うものである。
また、コントローラ5は、クランク角センサ3からのセンサ入力周期によりエンジン回転数(リングギヤ6の回転数)を演算する。
なお、図1ではコントローラ5とエンジンECU1を別々のものとして示しているが、コントローラ5を備える代わりに、エンジンECU1が一括して制御を行っても良く、従ってエンジン始動装置2のコントローラ5はエンジンECU1を含み得る。
次に、図3及び図4を参照して本発明の第1の実施形態におけるエンジン再始動動作について説明する。これらの動作はコントローラ5で処理されるものである。
図3は、この発明の実施の形態1のエンジン再始動制御を説明するタイムチャート、図4は、この発明の実施の形態1のエンジン再始動制御を説明するフローチャートである。
まず、アイドルストップが実施された場合に、エンジンが停止する直前からエンジンが再始動するまでのエンジン回転数、及びスタータ回転数の推移について説明する。図3は、横軸に時間を取って、エンジンが停止する直前からエンジンが再始動するまでのエンジン回転数(リングギヤ6の回転数)及びスタータ回転数(ピニオン10の回転数)を表したものである。
図3においては、エンジンの自動停止によるエンジン回転降下期間中(惰性回転中)の時間t1において、エンジン再始動要求が発生した場合を示している。
エンジンECU1から時間t0においてエンジン停止信号が出力されると、エンジンへの燃料噴射および吸気の供給が停止され、エンジンのピストンにおける圧縮・膨張サイクルによりトルク変動が発生し、エンジン回転数が脈動を起こしながら、エンジン回転数(リングギア6の回転数)が減速し始める。
エンジンの自動停止によるエンジン回転降下期間中(惰性回転中)であって、例えば図3に示すエンジン回転数がR1の状態(時間t1)において、エンジン再始動要求が発生したときには、リングギヤ6の回転数が比較的高く、ピニオン10をリングギヤ6にスムーズに噛み合わせるため、時間t1においてモータ駆動スイッチ8を作動させ、モータ9を回転させる。
次に、モータ9によりピニオン10の回転数をリングギヤ6の回転数に同期させた後に、時間t2においてピニオン押出/離脱スイッチ11によりピニオン10をリングギヤ6に向けて押し出してリングギヤ6に噛み合わせて、スタータ4によるクランキングを開始する。
図3の場合では、エンジン回転数がR2の場合に、ピニオン押出リレー24及びモータ駆動リレー18をOFFさせることで、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了することになる。ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるタイミングについては、以下に詳説する。
スタータ4によりリングギヤ6を回転させ始めた以後の動作について、図4も参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態1のエンジン再始動制御を説明するフローチャートであり、発明の特徴であるスタータ4によりリングギヤ6を回転させ始めた以後のフローを示すものである。
まず、図4のS10(図3の時間t2に対応)にて、スタータ4によりリングギヤ6を回転させ始めた後、所定のタイミングで燃料を噴射する(S20)。
ここで、エンジンは所定の回転数まで上昇すると、スタータ4によるクランキングを行わずに、燃料を噴射し着火するだけで始動可能となり、本実施の形態では、この所定回転数をエンジン始動可能回転数と定義する。
そして、S30にて、リングギヤ6の回転数がエンジン始動可能回転数以上かどうかを、クランク角センサ3から受信したクランクパルス信号によってエンジン回転数を演算して判定する。
その結果、エンジン回転数がエンジン始動可能回転数に達していないと判定されれば(NO)、スタータ4によるクランキングを引き続き行い、リングギヤ6の回転数がエンジン始動可能回転数以上になるまで状態を維持して待機する。
エンジン回転数がエンジン始動可能回転数以上と判定されれば(YES)、S40に進む。
S40では、クランク角センサ3から受信したクランクパルス信号が、後述する所定のクランクパルス信号であるかを判定する。
所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。
所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、S50に進みピニオン押出リレー24をOFFさせ、続いてS60にて、モータ駆動リレー18もOFFする(図3においては、エンジン回転数がR2の時点で、モータ駆動リレー1をOFFしている)。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
ここで、本実施の形態では、上述した所定のクランクパルス信号を、エンジン回転数が減速中、すなわち加速度が0以下になるように設定している。
なお、クランクパルス信号の代わりにエンコーダやパルス発生器からの信号のFV(周波数−電圧)変換等による別の手段を用いてエンジン回転数の加速度を推測してもよい。
このように構成することによって、エンジン回転数の減速中に、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させることができる。
次に、エンジン回転数の加速中、あるいは減速中にピニオン10をリングギヤ6から離脱させたときの、ピニオン10とリングギヤ6の位置関係について説明する。
図5は、エンジン回転数の加速中においてピニオンがリングギヤから離脱する際の動きを示す作動説明図であり、図5の(a)はピニオンがリングギヤから離脱する直前の状態を示した図で、図5の(b)はピニオンがリングギヤから離脱した直後の状態を示した図である。図6はエンジン回転数の減速中においてピニオンがリングギヤから離脱する際の動きを示す作動説明図であり、図6の(a)はピニオンがリングギヤから離脱する直前の状態を示した図で、図6の(b)はピニオンがリングギヤから離脱した直後の状態を示した図である。
図5及び図6において、上述したように、ピニオン10のリングギヤ6側端面の反回転方向側の歯面に、面取り部10aが形成されている。同様に、リングギヤ6のピニオン10側端面の回転方向側の歯面にも面取り部6aが形成されている。
なお、エンジンの機種によっては、リングギヤ6に面取り部6aがなく端面がエッジ部のものも存在する。
図3に示すように、スタータ4によってクランキング動作を行っている間も、エンジン回転数は脈動を起こしながら上昇することになる。
エンジン回転数の加速中には、ピニオン10の回転数よりもリングギヤ6の回転数が上回るため、図5の(a)に示すように、ピニオン10の反回転方向の端面がリングギヤ6の回転方向の端面に当接し、回転方向に沿ってリングギヤ6がピニオン10を押している状態となる
この状態の時に、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させようとすると、図5の(b)に示すように、ピニオン10の反回転方向の端面とリングギヤ6の回転方向の端面とが当接した状態のまま、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させることになり、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6の面取り部6aとが衝突しやすく、あるいは擦れやすくなり、異音を発生させる要因となる。
なお、リングギヤ6に面取り部6aがない場合にも、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6のエッジ部が衝突する可能性があり、同様に異音を発生させる要因となる。
一方で、エンジン回転数の減速中には、リングギヤ6の回転数よりもピニオン10の回転数が上回るため、図6の(a)に示すように、リングギヤ6の反回転方向の端面がピニオン10の回転方向の端面に当接し、回転方向に沿ってピニオン10がリングギヤ6を押している状態となる
この状態の時に、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させようとすると、図6の(b)に示すように、ピニオン10の反回転方向の端面とリングギヤ6の回転方向の端面とは当接していないため、ピニオン10をリングギヤ6からスムーズに離脱させることができ、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6の面取り部6aとが衝突する、あるいは擦れることがない。このため、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を防止することができる。
本実施の形態では、エンジン回転数の減速中、すなわち加速度が0以下になる時点で、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御することを特徴とする。これによって、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時に、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6とが衝突する、あるいは擦れることがなく、異音の発生を防止することができる。
なお、上述したように、エンジン回転数の減速中、すなわち加速度が0以下になる時点までピニオン押出/離脱スイッチ11の作動の解除を待つまでもなく、エンジン回転数の加速中、すなわち加速度が0以上の所定の条件を決定し、その条件に合致するクランクパルス信号を受信した場合に、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御するようにしてもよい。
従来のスタータにおいては、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるタイミングについて、何ら条件を決定していなかったため、場合によってはエンジン回転数が加速中であって、その加速度が最大の場合にも、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させていたため、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6の衝突、あるいは擦れによる異音が非常に大きい場合があった。
本実施の形態では、エンジン回転数の加減速状態を所定の条件として決定することで、例えば、エンジン回転数が加速中であって、その加速度が所定値以上の場合においてはピニオン10をリングギヤ6から離脱させないといった制御が可能となり、従来と比較してピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音のピーク値を下げることができるので、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6の衝突、あるいは擦れによる異音の発生を抑制することができる。
なお、上述の異音は、人間の耳では聞こえないような小さな音も含まれており、異音のピーク値を下げることができる点において本発明は有意義である。
また、本実施の形態では、エンジン回転数の減速中において、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御するとしたが、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時点においてエンジン回転数が減速中であるようにするためには、ピニオン10の動作時間を考慮することが望ましい。
ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際のピニオン10の動作は、図4のフローチャートにおいて説明すると、S40にて所定のクランクパルス信号を受信した後、S50において、まずピニオン押出リレー24をOFFさせ、ソレノイド14への通電をやめることで、スプリング16の反力によってプランジャ12が元の位置に戻ろうとする。この時、プランジャ12に連動するレバー15を介してピニオン10がリングギヤ6から離脱する方向へ移動し始め、徐々にピニオン10とリングギヤ6の噛み合い状態が解除されることとなる。
このように、S50にてピニオン押出リレー24をOFFしてから、実際にピニオン10とリングギヤ6の噛み合い状態が完全に解除されるまでには所要の時間を要するため、所定のクランクパルス信号を受信した時点で、エンジン回転数が減速中であった場合でも、実際にピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時点ではエンジン回転数が加速中となってしまう場合がある。
この場合には、図4のフローチャートにおけるS40において受信したクランクパルス信号から、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時点におけるエンジン回転数の加減速状態を予測し、この予測に基づいてピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除する時点を決定するように設定しても良い。
これにより、実際にピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時点において、確実にエンジン回転数が減速中となるように制御することができるので、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を確実に防止することができる。
また、本実施の形態では、エンジン回転数の検出にクランク角センサ3を用いている。これによって、安価に且つ精度良く、上述の制御を行うことができるだけでなく、以下のような制御を行うこともできる。
本実施の形態では、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるためのトリガーとなる所定のクランクパルス信号を、エンジン回転数が減速中、すなわち加速度が0以下になるように設定しているが、クランク角センサ3により検出したクランク角に基づくエンジンのピストンストロークが後述する所定の条件である場合に、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除し、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるようにしてもよい。
エンジンは上死点を過ぎると膨張行程となるため急激にエンジン回転数が上昇し、下死点を過ぎると、エンジン回転数は圧縮力により減速される。言い換えると、エンジン回転数は上死点付近において減速状態から加速状態が変わり、下死点付近において加速状態から減速状態が変わる。
このため、エンジン回転数の減速中において、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御する、ということは、エンジンのピストンストロークが、下死点から上死点に向かうストローク域にあるときに、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御する、ということでもある。
このように制御しても、ピニオン10をリングギヤ6からスムーズに離脱させることができ、ピニオン10の面取り部10aとリングギヤ6の面取り部6aとが衝突する、あるいは擦れることがない。このため、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を防止することができる。
なお、ピストンストロークが、下死点の直前のストローク域にある場合や、上死点の直後のストローク域にある場合においても、エンジン回転数の加速度がほぼ0であるため、このようなストローク域も含めた所定の条件において、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させたとしても、従来のようなエンジン回転数が加速中であって、その加速度が最大の場合にピニオン10がリングギヤ6から離脱してしまうといったことがないため、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を抑制することができる。
加えて、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時点におけるエンジンのピストンストロークを予測し、この予測に基づいてピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除する時点を決定するように設定しても良い。
これにより、ピニオン10の動作時間を考慮することができるので、実際にピニオン10をリングギヤ6から離脱させる時点において、確実にエンジンのピストンストロークが、下死点から上死点に向かうストローク域にあるように制御することができるので、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を確実に防止することができる。
実施の形態2.
本実施の形態におけるエンジン始動装置の構成は、実施の形態1の構成と同じである。
上記の実施の形態1では、エンジンの自動停止によるエンジン回転降下期間中に、エンジン再始動要求が発生した場合のエンジン再始動制御(始動パターン1)を説明したが、アイドリングストップ対応車におけるエンジンの始動条件としては、上記の再始動制御の他に、エンジンの自動停止によるエンジン回転降下期間中に再始動要求がきた場合に、ピニオン押出/離脱スイッチ11を作動させてピニオン10をリングギヤ6に噛合させた後に、モータ駆動スイッチ8を作動させてモータ9を回転させて再始動させる場合(始動パターン2)や、エンジンが完全に停止した後に再始動を実施する場合(始動パターン3)、さらにはエンジンの自動停止後に運転者によるキー始動を行う場合(始動パターン4)等が考えられる。
上記の各始動パターンによってエンジンを再始動、またはキー始動させた場合、エンジンの始動開始位置が、それぞれのエンジン始動条件によって異なるため、クランク角に対するエンジン回転数の関係に微妙に異なる。このため、同じエンジン回転数を閾値とした所定の条件を決定しても、エンジン始動条件によってはエンジン回転数が加速中の場合もあれば、減速中の場合もある。
これらを全て同一に扱うのは困難であるため、それぞれの場合に分けてマップを作成し、エンジン回転数毎にピニオン10をリングギヤ6から離脱させるタイミングのクランクパルス信号を決定して、ピニオン10の離脱動作を実施することが望ましい。
図7は、この発明の実施の形態2のエンジン再始動制御を説明するフローチャートである。S30までは上述の実施の形態1で説明した図4のフローと同様である。
本実施例では、S30にてエンジン始動可能回転数以上と判定(YES)した後、S40に進み、エンジンの自動停止によるエンジン回転降下期間中(惰性回転中)にエンジン再始動要求が発生したかを判定する。
エンジン再始動要求が発生していれば(YES)、S50に進み、スタータ4の作動を決定する。次に、モータ9を回転させながら、ピニオン10をリングギヤ6に噛み合わせるか否かを判定し、例えば、エンジン再始動要求が発生したときのリングギヤ6の回転数が比較的高い場合(YES)には、S60に進む。
S60では、モータ9を回転させながら、ピニオン10をリングギヤ6に噛み合わせる場合に対応したマップと現在のエンジン回転数により、所定のクランクパルス信号を決定する。
その後、上述の所定のクランクパルス信号を受信した時点を判定し(S70)、所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、ピニオン押出リレー24をOFFさせ(S80)、続いてS90にて、モータ駆動リレー18もOFFする。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
一方、S50において、例えば、エンジン再始動要求が発生したときのリングギヤ6の回転数が比較的低い場合に、ピニオン10をリングギヤ6に噛み合わせた後にモータを回転させるようなスタータの作動を行う場合には(NO)、S61に進む。
S61においても、上述のS60の場合と同様に、ピニオン10をリングギヤ6に噛み合わせた後にモータ9を回転させる場合に対応したマップと現在のエンジン回転数により、所定のクランクパルス信号を決定する。
その後、この所定のクランクパルス信号を受信した時点を判定し(S71)、所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、ピニオン押出リレー24をOFFさせ(S81)、続いてS91にて、モータ駆動リレー18もOFFする。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
また、S40において、エンジンの自動停止によるエンジン回転降下期間中(惰性回転中)にエンジン再始動要求が発生していない場合(NO)、S41に進み、運転者によるキー始動であるか否かを判定する。
なお、上述のS40、S41、及びS50のフロー工程が、この発明の実施の形態2に於ける始動条件判別手段を構成している。
運転者によるキー始動である場合(YES)、S62に進み、上述のS60等の場合と同様に、運転者によるキー始動の場合に対応したマップと現在のエンジン回転数により、所定のクランクパルス信号を決定する。
その後、この所定のクランクパルス信号を受信した時点を判定し(S72)、所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、ピニオン押出リレー24をOFFさせ(S82)、続いてS92にて、モータ駆動リレー18もOFFする。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
さらに、S41において運転者によるキー始動でない場合(NO)、すなわちエンジンが完全に停止した後に再始動するような場合には、S63に進み、上述のS60等の場合と同様に、エンジンが完全に停止した後に再始動する場合に対応したマップと現在のエンジン回転数により、所定のクランクパルス信号を決定する。
その後、この所定のクランクパルス信号を受信した時点を判定し(S73)、所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、ピニオン押出リレー24をOFFさせ(S83)、続いてS93にて、モータ駆動リレー18もOFFする。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
上記のように、エンジンの各始動条件に対応するマップを作成し、エンジン回転数毎にピニオン10をリングギヤ6から離脱させるタイミングのクランクパルス信号を決定して、このクランクパルス信号を受信したときにピニオン10の離脱動作を実施するため、エンジンの始動条件によることなく、最適なタイミングでピニオン10をリングギヤ6から離脱させることができる。これによって、いずれの始動条件においても、例えば、エンジン回転数が減速中に、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御することができ、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態2の変形例として、スタータ4の各部品の経年変化によるピニオン10の離脱動作のばらつきや、或いはエンジンの経年変化による立ち上がり(始動状態)のばらつきを考慮したマップを作成することもできる。
図8は、本発明の実施の形態2の変形例に係るエンジン始動制御を説明するフローチャートである。S30までは上述の実施の形態2で説明した図7のフローと同様である。
この変形例では、S30にてエンジン始動可能回転数以上と判定(YES)した後、S40に進み、通算のエンジン始動回数が所定の数以上かを判定する。
所定の数未満であれば(NO)、S41に進み、スタータ4の各部品の経年変化によるピニオン10の離脱動作のばらつき、或いはエンジンの経年変化による立ち上がり(始動状態)のばらつきを考慮しない場合に対応したマップと現在のエンジン回転数により、所定のクランクパルス信号を決定する。
その後、上述の所定のクランクパルス信号を受信した時点を判定し(S50)、所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、ピニオン押出リレー24をOFFさせ(S60)、続いてS70にて、モータ駆動リレー18もOFFする。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
一方、S40において、通算のエンジン始動回数が所定の数以上であれば(YES)、S42に進み、スタータ4の各部品の経年変化によるピニオン10の離脱動作のばらつき、或いはエンジンの経年変化による立ち上がり(始動状態)のばらつきを考慮した場合に対応したマップと現在のエンジン回転数により、所定のクランクパルス信号を決定する。
その後、上述の所定のクランクパルス信号を受信した時点を判定し(S51)、所定のクランクパルス信号を受信していない場合(NO)、所定のクランクパルス信号を受信するまで状態を維持して待機する。所定のクランクパルス信号を受信した場合(YES)、ピニオン押出リレー24をOFFさせ(S61)、続いてS71にて、モータ駆動リレー18もOFFする。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
このような制御を行うことで、エンジン始動回数が増えてスタータ4の各部品の経年変化によるピニオン10の離脱動作のばらつき、或いはエンジンの経年変化による立ち上がり(始動状態)のばらつきが起きた場合であっても、適切なピニオン10の離脱動作を行うことができる。これにより、通算のエンジン始動回数によらず、例えば、エンジン回転数が減速中に、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御することができ、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を抑制することができる。
なお、上述のような通算のエンジン始動回数に対応したマップによってピニオン10の離脱動作を行う制御は、アイドリングストップ対応車のエンジン始動装置に限られず、従来のアイドリングストップ非対応車に搭載されるエンジン始動装置においても、同等の制御を行うことで、通算のエンジン始動回数によらず、例えば、エンジン回転数が減速中に、ピニオン押出/離脱スイッチ11の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御することができ、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を抑制することができる。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係るエンジン始動制御装置の概略配線図である。
上述の実施の形態1及び2におけるスタータの電磁スイッチ17の構成は、モータ駆動スイッチ8とピニオン押出/離脱スイッチ11とにより、モータ9の回転動作とピニオン10の噛み合い動作を独立して制御することができるものであったが、本実施の形態における電磁スイッチ17は、モータ9の回転動作とピニオン10の噛み合い動作が連動するように構成したものである。エンジン始動装置2のその他の構成は、実施の形態1及び2と同じである。
図9において、電磁スイッチ17は、始動リレー25を介して通電されるソレノイド26と、ソレノイド26への通電により、コア27側へ吸引されるプランジャ28と、プランジャ28と連動する可動接点29と、バッテリ23とモータ9の間に配設されて可動接点29と当接する固定接点30と、プランジャ28の駆動力をピニオン10に伝達するレバー15と、ソレノイド28への通電が遮断された時にプランジャ28を元の位置に戻すスプリング31等が設けられている。
コントローラ5により、始動リレー25が閉じられると、バッテリ23からソレノイド26に通電が開始され、プランジャ28が吸引されてコア27側へ移動する。このプランジャ28の移動に伴い、レバー15を介してピニオン10がリングギヤ6方向に押し出され、ピニオン10がリングギヤ6と噛み合う。
このようなエンジン始動装置2の構成において、エンジン再始動要求が発生したとき、あるいは運転者によるキー始動が行われたときは、始動リレー25を介して電磁スイッチ17を作動させ、モータ9を回転させるとともに、ピニオン10をリングギヤ6に向けて押し出してピニオン10をリングギヤ6に噛み合わせてスタータ4によるクランキングを開始することになる。
また、本実施の形態におけるエンジン再始動制御についても、基本的には実施の形態1におけるエンジン再始動制御を説明するフローチャートとして説明した図4と同様であるが、S50以以降の動作が異なる。
すなわち、S40においてクランク角センサ3から受信したクランクパルス信号が、所定のクランクパルス信号を受信している場合(YES)、S50に進み電磁スイッチ17をOFFさせる。これにより、ピニオン10はリングギヤ6から離脱するとともに、モータ9の回転も停止し、スタータ4によるクランキング動作は完了する。
本実施の形態では、上述した所定のクランクパルス信号を、エンジン回転数が減速中、すなわち加速度が0以下になるように設定している。
本実施の形態におけるエンジン始動装置2の構成においても、エンジン回転数が減速中に、電磁スイッチ17の作動を解除して、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させるように制御しているので、ピニオン10をリングギヤ6から離脱させる際の異音の発生を確実に防止することができる。
2 エンジン始動装置
3 クランク角センサ(回転数検出手段)
4 スタータ
5 コントローラ(制御手段)
6 リングギヤ
8 モータ駆動スイッチ(モータ駆動手段)
9 モータ
10 ピニオン
10a 面取り部
11 ピニオン押出/離脱スイッチ(ピニオン押出/離脱手段)
17 電磁スイッチ

Claims (6)

  1. 通電により回転力を発生するモータと、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するとともに、前記リングギヤ側端面の反回転方向側の歯面に面取り部が形成されたピニオンと、前記ピニオンを前記リングギヤへ押し出す働き、及び前記リングギヤから離脱させる働きを有するピニオン押出/離脱手段と、前記モータへの通電電流をオン/オフするモータ駆動手段とからなるスタータと、
    前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記ピニオン押出/離脱手段の作動と前記モータ駆動手段の作動を制御するとともに、前記回転数検出手段により検出した前記エンジンの回転数に基づいて、前記エンジン回転数の加減速状態を判別する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記回転数検出手段により検出した前記エンジン回転数に基づいて、前記ピニオンの前記面取り部を前記リングギヤから離脱させる時点での前記エンジン回転数が所定の加減速状態であるかを予測し、
    前記回転数検出手段により検出した前記エンジン回転数が、前記エンジンの始動可能回転数以上の場合に、前記予測に基づいて前記ピニオン押出/離脱手段の作動を解除する時点を決定することを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 前記制御手段が予測する前記所定の加減速状態が減速状態であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン始動装置。
  3. 通電により回転力を発生するモータと、前記モータの回転力をエンジンのリングギヤに伝達するとともに、前記リングギヤ側端面の反回転方向側の歯面に面取り部が形成されたピニオンと、前記ピニオンを前記リングギヤへ押し出す働き、及び前記リングギヤから離脱させる働きを有するピニオン押出/離脱手段と、前記モータへの通電電流をオン/オフするモータ駆動手段とからなるスタータと、
    前記エンジンのクランク角及び回転数を検出するクランク角センサと、
    前記ピニオン押出/離脱手段の作動と前記モータ駆動手段の作動を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記クランク角センサにより検出した前記クランク角に基づいて、前記ピニオンの前記面取り部を前記リングギヤから離脱させる時点での前記エンジンのピストンストロークが所定の条件であるかを予測し、
    前記クランク角センサにより検出した前記エンジン回転数が、前記エンジンの始動可能回転数以上の場合に、前記予測に基づいて前記ピニオン押出/離脱手段の作動を解除する時点を決定することを特徴とするエンジン始動装置。
  4. 前記制御手段が予測する前記エンジンのピストンストロークが、下死点から上死点に向かうストローク域にあることを特徴とする請求項3に記載のエンジン始動装置。
  5. 前記エンジン始動装置は、前記エンジンが停止する過程で再始動要求が発生した時に、前記ピニオン押出/離脱手段および前記モータ駆動手段を作動させて前記エンジンを再始動できるエンジン始動装置であって、
    前記制御手段は、
    イグニッションキーのオン操作により発生するエンジン始動信号に応答して前記エンジンを始動させるキー始動時、および、前記再始動要求の発生に応答して前記エンジンを再始動させる再始動時の各々の始動条件に対応して、前記クランク角センサにより検出した前記クランク角と前記エンジン回転数の関係を示したマップと、前記各々の始動条件を判別する始動条件判別手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記始動条件判別手段により判別した前記始動条件と、前記マップとに基づき、前記ピニオン押出/離脱手段の作動を解除する時点を決定することを特徴とする請求項3または4に記載のエンジン始動装置。
  6. 前記制御手段は、
    所定のエンジン始動回数に対応して、前記クランク角センサにより検出した前記クランク角と前記エンジン回転数の関係を示したマップを更に備え、
    前記制御手段は、前記マップに基づき、前記ピニオン押出/離脱手段の作動を解除する時点を決定することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載のエンジン始動装置。
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