JP2014173459A - アイドルストップ車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動後にスタータを切り離す際に、従来のようなリングギヤとピニオンとの干渉による異音の発生を防止できるようにする。
【解決手段】スタータ制御部により、停止したエンジンを始動させるときに、ピニオンをリングギヤに噛合させた状態でモータがオンされてピニオンが回転し、エンジンを駆動してエンジンを始動した後、ピニオンを回転駆動した状態でピニオンをリングギヤから離れた位置に移動させる。そのため、ピニオンを移動させる際には、ピニオンはリングギヤと略同期して回転しており、ピニオンが移動してもリングギヤの歯がピニオンの歯に衝突することがなく、エンジンの始動後におけるリングギヤとピニオンとの干渉(衝突)に伴う異音の発生を防止できる。
【選択図】図4

Description

この発明は、所定のエンジン停止条件が成立することによりエンジンを停止してアイドルストップ状態に制御し、アイドルストップ状態で所定のエンジン再始動条件が成立することによりエンジンを再始動するアイドルストップ車の制御装置に関する。
従来、いわゆるアイドルストップ車は、IG(イグニッション)オンの操作によりエンジンを始動すると、その後は、IGオフの操作によりエンジンが停止するまで、アイドルストップ制御を実行し、所定のエンジン停止条件の成立によりエンジンを自動停止し、所定のエンジン再始動条件の成立によりエンジンを自動的に再始動することを繰り返す。
ところで、この種のアイドルストップ車では、例えば図5に示すようなスタータシステムを備えている。すなわち、スタータ51は、軸長方向に移動可能に軸支されたピニオン52と、ピニオン52をエンジンEのリングギヤRに向かって押し出す押出手段としてのマグネットスイッチ53と、ピニオン52を回転駆動するモータMとを有する。
マグネットスイッチ53は、ソレノイドコイル54と、ソレノイドコイル54に吸引されるプランジャ55と、プランジャ55によって開閉されるメイン接点56とを有し、プランジャ55の一端には、図5には示されていないドライブスプリングが付属したドライブレバー57の一端が接続されており、マグネットスイッチ53は、ドライブレバー57を介してピニオン53をリングギヤRに向かって押し出し、リングギヤRから離す役目を果たす。また、マグネットスイッチ53がプランジャ55を吸引し、ピニオン52がリングギヤRの端面に当接した状態では、ドライブスプリングの付勢力によってピニオン52はリングギヤRに向かって押圧付勢されるようになっている。
そして、キースイッチKのイグニッションスイッチがオンのままであってエンジン再始動条件の成立がマイクロコンピュータ構成のコントローラ60により確認されると、コントローラ60からの制御信号により、マグネットスイッチ53のソレノイドコイル54に通電されてマグネットスイッチ53によりプランジャ55が吸引され、ピニオン52がリングギヤRの端面に当接して噛合された状態になるとともにメイン接点56が閉じられ、リレー61のリレーコイル62に通電開始されてリレー接点63が閉じられることによって、モータMにバッテリBから給電開始され、モータMがピニオン52を回転駆動してエンジンEが再始動する(特許文献1参照)。
特開2001−317439号公報(段落0026〜0038および図1参照)
ところで、上記した特許文献1のようなスタータシステムの場合、エンジンEが始動して完爆状態になれば、スタータ51のモータMが通電停止によりオフしてスタータ51がエンジンEから切り離されるが、モータMのオフによってピニオン52も回転停止しているため、ピニオン52が噛合状態にあったリングギヤRから脱離する際に、回転継続中のリングギヤRの歯が、回転停止したピニオン52の歯に衝突して異音を生じるという問題がある。
本発明は、エンジン始動後にスタータを切り離す際に、従来のようなリングギヤとピニオンとの干渉による異音の発生を防止できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のアイドルストップ車の制御装置は、所定のエンジン停止条件が成立することによりエンジンを停止してアイドルストップ状態に制御し、前記アイドルストップ状態で所定のエンジン再始動条件が成立することにより前記エンジンを再始動するアイドルストップ制御手段と、軸長方向に移動可能に軸支されたピニオンと、前記ピニオンを前記エンジンのリングギヤに向かって押出す押出手段と、前記ピニオンを回転駆動するモータとを有するスタータとを備えたアイドルストップ車の制御装置において、停止したエンジンを始動させるときに、前記ピニオンを前記リングギヤに噛合させた状態で前記モータをオンして前記ピニオンを回転し、前記エンジンを駆動して前記エンジンを始動させた後、前記ピニオンを回転駆動させた状態で前記ピニオンを前記リングギヤから離れた位置に移動させるスタータ制御手段を備えることを特徴としている(請求項1)。
また、請求項1に記載のアイドルストップ車の制御装置において、前記エンジン始動後のエンジン回転数の上昇特性を推定する推定手段をさらに備え、前記スタータ制御手段は、前記推定手段による前記エンジン回転数の上昇特性に基づき、前記ピニオンを前記リングギヤから離れた位置に移動させるべきタイミングを導出して該タイミングで前記ピニオンを移動させるようにしてもよい(請求項2)。
請求項1に係る発明によれば、スタータ制御手段により、停止したエンジンを始動させるときに、ピニオンをリングギヤに噛合させた状態でモータがオンされてピニオンが回転され、エンジンが駆動されてエンジンが始動された後、ピニオンが回転駆動された状態でピニオンがリングギヤから離れた位置に移動されるため、ピニオンを移動させる際には、ピニオンはリングギヤと略同期して回転していることから、ピニオンが移動してもリングギヤの歯がピニオンの歯に衝突することがなく、エンジンの始動後におけるリングギヤとピニオンとの干渉に伴う異音の発生を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、推定手段により推定されるエンジン回転数の上昇特性に基づき、ピニオンをリングギヤから離れた位置に移動させるべきタイミングが導出されてピニオンが移動されるため、リングギヤの回転数とピニオンの回転数とが近づき、かつ、ピニオンの回転数が上がり過ぎない最適なタイミングでピニオンをリングギヤから離れた位置に移動させることができ、リングギヤとピニオンとの干渉に伴う異音の発生をより確実に防止することができる。
本発明のアイドルストップ車の制御装置の一実施形態のブロック図である。 図1のスタータの概略構成を示す模式図である。 図1の動作説明図である。 図1の動作説明用フローチャートである。 従来例の概略構成図である。
つぎに、本発明の一実施形態について、図1ないし図4を参照して説明する。
図1に示すように、アイドルストップ車1は、軽量化、小型化等を図るため、電源として12Vの比較的小容量の1個の鉛バッテリ2を有し、このバッテリ2の負極端子はアイドルストップ車1の車体に接続されている。
そして、アイドルストップ車1の駆動源であるエンジン3は、トランスミッション側のCVT(Continuously Variable Transmission)4を有し、このCVT4とエンジン3との間にトルクコンバータ(ロックアップクラッチの機構を含む)5が介在している。
エンジン3はスタータ6により始動され、このスタータ6にはリレー7を介してバッテリ2から給電されてエンジン3を始動する駆動力を発生する。なお、スタータ6の詳細な構成については後述する。
さらに、バッテリ2の正極端子とリレー7との間にバッテリ2に接近して設けられたバッテリセンサ8により、バッテリ2の温度、電流の検知信号が後述するアイドルストップ制御部およびスタータ制御部に出力され、エンジン3の回転力がベルト10を介して発電機であるオルタネータ9に伝達され、車両の走行中等にオルタネータ9の発電出力によりバッテリ2の充電が行われる。
また、図1に示すように、エンジン3の冷却水温を検出する水温センサ11が設けられるとともに、CTV4の油温を検出する油温センサ12が設けられており、水温センサ11からの信号は後述するエンジン制御部およびスタータ制御部により、油温センサ12からの信号は後述するCVT制御部により、それぞれ取り込まれる。
さらに、図1に示すように、アイドルストップ車1には、アイドルストップ制御のECUが形成するアイドルストップ制御部(本発明におけるアイドルストップ制御手段に相当)13が設けられるとともに、エンジン制御のECUが形成するエンジン制御部14、CVT制御のECUが形成するCVT制御部15が設けられ、これら各制御部13〜15はそれぞれマイクロコンピュータ等により形成され、CAN等の通信バス16を介して情報のやり取りを行う。
そして、アイドルストップ制御部13は、所定のエンジン停止条件(例えば、ストップランプが点灯していて所定車速以下であって所定減速未満である等の条件)の成立が確認されると、走行が完全に停止しなくても所定車速以下(例えば、7km/h以下)に低下したとき、エンジン制御部12にエンジン停止指令が出力され、エンジン3が自動停止される。続いて、自動停止状態においてドライバがブレーキペダルから足を離すと、アイドルストップ制御部13により所定のエンジン再始動条件が成立したことが確認され、停止しているエンジン3が自動的に再始動される。
ところで、上記したスタータ6は、詳細には図2に示すように構成されている。すなわち、図2に示すように、スタータ6は、モータ21と、その回転軸の軸長方向に移動可能に軸支されたピニオン22と、このピニオン22をエンジン3のリングギヤ3Rに向かって押し出す電磁プランジャ等からなる押出手段24とを備える。そして、リレー7を介して一端がバッテリ2に接続された補助リレー26の常開リレー接点27の他端がモータ21に接続され、補助リレー26のリレーコイル28の一端が図1のリレー7を介してバッテリ2に接続され、マイクロコンピュータ構成のスタータ制御部(本発明のスタータ制御手段に相当)30からの制御信号によりリレーコイル28に通電され、リレー接点27がオンして補助リレー26が動作し、モータ21が通電駆動されるようになっている。
さらに、図2に示すように、押出手段24の電源端子も図1のリレー7を介してバッテリ2に接続され、スタータ制御部30からの制御信号が押出手段24に入力されることにより、押出手段24が作動してピニオン22がエンジンのリングギヤ3Rに向かって押し出され、ピニオン22がリングギヤ3Rに噛合した状態に制御される。
また、スタータ制御部30は、アイドルストップ制御部13により自動停止されたエンジン3を再始動(停車状態からの初回始動も含む)させるときに、上記した押出手段24を作動させてピニオン22をリングギヤ3Rに向かって押し出して噛合させ、この状態で補助リレー26を動作させてモータ21を通電駆動し、モータ21を回転させることによってピニオン22を回転させ、エンジン3を駆動してエンジン3を始動させた後、モータ21への通電を継続してピニオン22を回転駆動させた状態のまま、押出手段24の作動を停止させてピニオン22をリングギヤ3Rから離れた位置に移動させる。
このとき、スタータ制御部30は、水温センサ11により検出されるエンジン3の冷却水温と、バッテリセンサ8により検出されるバッテリ2の温度、前回のクランキング挙動等に基づき、始動後のエンジン3の回転数の上昇特性を推定する。ここで、エンジン3の回転数は、例えば図3に示すように脈動しながら次第に上昇する特性を有しており、このような脈動パターンを、エンジン冷却水温、バッテリ温度等に基づき推定することが可能である。このようなスタータ制御部30によるエンジン回転数の上昇特性の推定機能が、本発明における推定手段に相当する。
さらに、スタータ制御部30は、推定したエンジン3の回転数の上昇特性に基づき、噛合状態にあるピニオン22をリングギヤ3Rから離れた位置に移動させるべきタイミングを導出して該タイミングでピニオン22を移動させる制御を行う。すなわち、始動後のエンジン3の回転数が上昇してスタータ6のモータ21の限界回転数を超えるとモータ21が破損するため、限界回転数を超えない回転数であって、ピニオン22とリングギヤ3Rとが同期して略同じ回転数で回転している状況を見極め、ピニオン22をリングギヤ3Rから離す最適なタイミングを導出し、導出したタイミングでピニオン22を移動させるべく押出手段24の作動を停止する。
このような構成を有するアイドルストップ車1のアイドルストップ動作を簡単に説明すると、ドライバがIGキー(図示せず)をオン操作してエンジンスタートを指令することにより、IGオンの信号が例えば通信バス16からアイドルストップ制御部13に入力され、この入力に基づいてアイドルストップ制御部13はリレー7を瞬時に通電してオンし、バッテリ2の電源をスタータ6に給電して上記したようにしてスタータ6を始動し、停止していたエンジン3を始動する(初回始動)。エンジン3が始動してオルタネータ9の発電電力で鉛バッテリ2が一旦満充電状態に充電されると、その後は、IGキーのオフ操作でエンジン3が停止するまで、アイドルストップ制御部11がアイドルストップ制御を実行する。
アイドルストップ制御部13には、通信バス16を介してエンジン制御部14の情報(エンジンの回転数や冷却水温等のエンジンの情報)および、バッテリ2の電流、温度等の情報、図示省略した車速センサによる検出車速や液圧センサによるマスタシリンダ圧等の情報、図示省略したストップランプスイッチ、カーテシスイッチ等の車内各所のスイッチの情報等が入力される。
そして、これらの情報に基づき、アイドルストップ制御中のアイドルストップ制御部13は、交通信号の赤信号等にしたがってドライバがブレーキペダルを踏み込み、マスタシリンダ圧が所定の踏込圧以上になっていることを検出すると、アイドルストップ制御の所定のエンジン停止条件(例えば、ストップランプが点灯していて所定車速以下である等の条件)の成立を確認することにより、走行が完全に停止しなくても所定車速以下(例えば、7km/h以下)に低下すれば、エンジン制御部14にエンジン停止指令を出力し、エンジン制御部14が燃料スロットルを絞ったりしてエンジン3を自動停止する。
次に、交通信号が青信号に変わるなどしてドライバがブレーキペダルから足を離し、マスタシリンダ圧が所定の開放圧に低下したことを検出すると、アイドルストップ制御部13が、アイドルストップ制御の所定のエンジン再始動条件の成立を確認し、アイドルストップ制御部13はリレー7を瞬時に通電してオンし、バッテリ2の電源をスタータ6に給電して、上記したようにしてスタータ6を始動し、停止しているエンジン3を自動的に再始動する。以降、減速中の所定のエンジン停止条件の成立に基づくエンジン3の自動停止と、所定のエンジン再始動条件の成立に基づくエンジン3の自動的な再始動とが交互に行なわれる。
このとき、エンジン3が再始動すると、エンジン回転数情報が完爆を示す回転数に達し、ブレーキ力がマスタシリンダ圧に応じて変化する元の状態に戻り、アクセルペダルの踏み込みがないという状態はいわゆるアイドリング状態であり、このアイドリング状態であってもアイドルストップ車1が発進し得るようなクリープ力がエンジン3およびトルクコンバータ5により発生される。
そして、エンジン3の初回始動および再始動に際しては、上記したようにスタータ制御部30によりスタータ6が、図4のフローチャートに示す手順に従って制御される。すなわち、図4に示すように、スタータ制御部30からの制御信号により、押出手段24が作動され、ピニオン22がリングギヤ3Rに向かって押し出され、ピニオン22とリングギヤ3Rとが互いに噛合した状態で補助リレー26が動作されてモータ21が通電駆動され、ピニオン22の回転開始によりエンジン3が始動される(ステップS1)。
続いて、エンジン3が始動した後、図4に示すように、水温センサ11によるエンジン3の冷却水温、バッテリセンサ8によるバッテリ2の温度、前回のクランキング挙動等に基づき、エンジン3の回転数の上昇特性が推定され(ステップS2)、このときモータ21の回転数はスタータ制御部30により検知されるため、推定したエンジン3の回転数上昇特性におけるエンジン回転数と、現在のモータ21の回転数とが一致するタイミングである否かの判定がなされる(ステップS3)。
そして、ステップS3の判定結果がNOであれば、判定結果がYESになれば、モータ21には通電継続されて駆動状態を維持したまま、押出手段24が作動停止されてピニオン22のリングギヤ3R方向への押し出しが解除され、ピニオン22がリングギヤ3Rから離れた位置への移動が開始され(ステップS4)、補助リレー26の動作が停止されて、モータ21の通電解除によりモータ21の回転が停止され(ステップS5)、その後動作は終了する。
したがって、上記した実施形態によれば、スタータ制御部30により、停止したエンジン3を始動させるときに、ピニオン22をリングギヤ3Rに噛合させた状態でモータ21がオンされてピニオン22が回転され、エンジン3が駆動されてエンジン3が始動された後、ピニオン3が回転された状態でピニオン22がリングギヤ3Rから離れた位置に移動されるため、ピニオン22を移動させる際には、ピニオン22はリングギヤ3Rと略同期して回転していることから、ピニオン22が移動しても、リングギヤ3Rの歯がピニオン22の歯に衝突することがなく、エンジン3の始動後におけるリングギヤ3Rとピニオン22との干渉(衝突)に伴う異音の発生を防止することができる。
また、スタータ制御部30により推定されるエンジン3の回転数の上昇特性に基づき、ピニオン22をリングギヤ3Rから離れた位置に移動させるべきタイミングが導出されてピニオン22が移動されるため、リングギヤ3Rの回転数とピニオン22の回転数とが近づき、かつ、ピニオン22の回転数が上がり過ぎない最適なタイミングでピニオン22をリングギヤ3Rから離れた位置に移動させることができ、リングギヤ3Rとピニオン22との干渉に伴う異音の発生をより確実に防止することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
例えば、上記した実施形態では、スタータ制御部30によりエンジン3の回転数の上昇特性を推定し、推定したエンジン回転数に基づき、ピニオン22をリングギヤ3Rから離れた位置に移動させるべきタイミングを導出してピニオン22を移動させる例について説明したが、このようなエンジン回転数の上昇特性の推定およびピニオン22の移動開始タイミングの導出は、必ずしも行う必要はなく、ピニオン22とリングギヤ3Rが噛合し、モータ21が回転開始してから予め定められた所定時間経過後に、モータ21の回転は継続させたままピニオン22を移動させるようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、エンジン3のみを搭載したアイドルストップ車について説明したが、エンジンとモータを併用するハイブリッド車にも本発明を適用することができる。
1 …アイドルストップ車
3 …エンジン
6 …スタータ
11 …アイドルストップ制御部(アイドルストップ制御手段)
21 …モータ
22 …ピニオン
24 …押出手段
30 …スタータ制御部(スタータ制御手段、推定手段)
3R …リングギヤ

Claims (2)

  1. 所定のエンジン停止条件が成立することによりエンジンを停止してアイドルストップ状態に制御し、前記アイドルストップ状態で所定のエンジン再始動条件が成立することにより前記エンジンを再始動するアイドルストップ制御手段と、
    軸長方向に移動可能に軸支されたピニオンと、前記ピニオンを前記エンジンのリングギヤに向かって押出す押出手段と、前記ピニオンを回転駆動するモータとを有するスタータとを備えたアイドルストップ車の制御装置において、
    停止したエンジンを始動させるときに、前記ピニオンを前記リングギヤに噛合させた状態で前記モータをオンして前記ピニオンを回転し、前記エンジンを駆動して前記エンジンを始動させた後、前記ピニオンを回転駆動させた状態で前記ピニオンを前記リングギヤから離れた位置に移動させるスタータ制御手段を備えることを特徴とするアイドルストップ車の制御装置。
  2. 請求項1に記載のアイドルストップ車の制御装置において、
    前記エンジン始動後のエンジン回転数の上昇特性を推定する推定手段をさらに備え、
    前記スタータ制御手段は、前記推定手段による前記エンジン回転数の上昇特性に基づき、前記ピニオンを前記リングギヤから離れた位置に移動させるべきタイミングを導出して該タイミングで前記ピニオンを移動させることを特徴とするアイドルストップ車の制御装置。
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