JP2014076751A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】低発熱性能に優れとともに導電性を有する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】リムストリップ19、クッションゴム25および接地端領域の少なくとも表面部が連続する導電路を導電性ゴム材料で形成し、クッションゴムを構成する導電性ゴム材料は、少なくともカーボンブラック、分散溶媒、およびゴムラテックス溶液を原料として得られたゴムウエットマスターバッチを含むゴム組成物の加硫ゴムで構成する。カーボンブラックとして、よう素吸着量が41mg/g以下のものを使用し、ゴムウエットマスターバッチとして、カーボンブラックを分散溶媒中に分散させる際に、ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造後、スラリー溶液と残りのゴムラテックス溶液とを混合し、次いで凝固・乾燥して得られたものを使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳細には、車両に帯電した静電気を路面に放電することのできる空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤの転がり抵抗や湿潤路面での走行性能(ウェット性能)を改善すべく、トレッドのゴム組成物に補強剤として従来のカーボンブラックに代えてシリカを配合する技術が公知となっている。このシリカ配合技術に伴い車両に帯電された静電気により、マンホールの上などをタイヤが通過する際に放電現象が起こりラジオノイズや電子回路部品への悪影響、またショートの発生などが問題となっている。
従来、かかる問題を解決するために、トレッド構造の一部にカーボンブラックを配合した導電部材を設け、タイヤの導電性を確保しようとする技術が提案されている。例えば、下記特許文献1の技術は、カーボンブラックを含む導電性薄膜をトレッドおよびサイドウォールの外表面に敷設し、この導電層を通じて放電することが記載されている。また、特許文献2の技術は、タイヤクラウン部にトレッド表面から底面に至るまで導電性インサートを設け、このインサートに接触する導電性材料でなる導電性ストリップが導電性のビード領域でホイールと接触状態にあることで静電気を放電することが開示されている。
特開平8−230407号公報 特開2006−143208号公報 再表2008−038461号公報 特許第4738551号公報
しかし、特許文献1の技術は、シリカ配合によるトレッドの転がり抵抗およびウェット性能の改善効果は上記カーボンブラックを含む導電性薄膜を敷設することよって減少し、本来の効果を充分発揮し難くなっている。また、カーボンブラックを含む導電性薄膜をトレッドおよびサイドウォールの外表面に敷設することから部材と工程の追加を要し、生産性の悪化やコストの上昇が見込まれる。
特許文献2の技術は、導電性のインサートとストリップを別途設ける必要から、部品点数が増加し、また特殊な工程を要して製造し易い構造であるとはいい難く生産性の低下が予測される。
なお、特許文献3において、リムストリップ、クッションゴムおよび接地端領域の少なくとも表面部が連続する導電路が、カーボンブラックの配合量を工夫することにより得られた導電性ゴム材料によって形成された空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、かかる導電性ゴム材料においては、低発熱性能の点で、さらなる改良の余地があった。
ところで、特許文献4では、充填材を分散溶媒中に分散させる際に、ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、ゴムラテックス粒子が付着した充填材を含有するスラリー溶液を製造後、スラリー溶液と残りのゴムラテックス溶液とを混合し、次いで凝固・乾燥して得られたゴムウエットマスターバッチが記載されている。しかしながら、かかる特許文献では、ゴムウエットマスターバッチを原料として得られた加硫ゴムの電気抵抗については触れられておらず、充填材、特にカーボンブラックを限定する記載は無い。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低発熱性能に優れるとともに導電性を有する空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、サイドウォールゴムのタイヤ内面側に厚み1mm以下のシート状クッションゴムが配され、前記クッションゴムがリムストリップに接触するとともに、サイドウォール部を経てトレッド部の接地端領域に連結する空気入りタイヤであって、タイヤの片側または両側のサイド部の周上において、前記リムストリップ、前記クッションゴムおよび前記接地端領域の少なくとも表面部が連続する導電路が導電性ゴム材料によって形成され、前記導電路のみをタイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材が導電性ゴム材料または非導電性ゴム材料によって形成され、前記導電性ゴム材料は、少なくともカーボンブラック、分散溶媒、およびゴムラテックス溶液を原料として得られたゴムウエットマスターバッチを含むゴム組成物の加硫ゴムであって、前記カーボンブラックは、よう素吸着量が41mg/g以下のカーボンブラックであり、前記ゴムウエットマスターバッチが、前記カーボンブラックを前記分散溶媒中に分散させる際に、前記ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、ゴムラテックス粒子が付着した前記カーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造後、前記スラリー溶液と残りの前記ゴムラテックス溶液とを混合し、次いで凝固・乾燥して得られたものであることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤは、サイドウォールゴムとカーカスやリムストリップゴムなどの異種ゴム間の接着性を向上するためにサイドウォールのタイヤ内面側に配されるクッションゴムを通電経路とすることで、導電性を有する。したがって、シリカ配合などの非導電性ゴム材料をタイヤトレッドなどに配する場合であっても、車両に帯電する静電気によるノイズや電子部品への悪影響、ショートの問題などを解消することができる。
さらに、導電路を形成する導電性ゴム材料が、少なくともカーボンブラック、分散溶媒、およびゴムラテックス溶液を原料として得られたゴムウエットマスターバッチを含むゴム組成物の加硫ゴムで形成され、かかるゴムウエットマスターバッチが、カーボンブラックを分散溶媒中に分散させる際に、ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造後、スラリー溶液と残りのゴムラテックス溶液とを混合し、次いで凝固・乾燥して得られたもので構成されている。かかるゴムウエットマスターバッチは、カーボンブラックが均一に分散し、経時的なカーボンブラックの分散安定性に優れたゴムウエットマスターバッチであって、低発熱性能に優れた導電性ゴム材料の原料となり得る。さらに、カーボンブラックとして、よう素吸着量が41mg/g以下のカーボンブラックが使用されているため、ゴムウエットマスターバッチ中でカーボンブラックが均一に分散しつつ、電子伝導が可能な程度にカーボンブラック同士が適度に接近した距離を有することになる。その結果、かかるゴムウエットマスターバッチを使用した導電性ゴム材料において、低発熱性能を向上しつつ、電気抵抗の低減が可能となる。その結果、かかる導電性ゴム材料をリムストリップ、クッションゴムおよび接地端領域の少なくとも表面部に備える空気入りタイヤでは、低発熱性能に優れるとともに導電性を有する。
上記空気入りタイヤにおいて、前記カーボンブラックは、DBP吸収量が80cm/100g以下であることが好ましい。かかるカーボンブラックを使用した場合、最終的に得られる導電性ゴム材料の電気抵抗のさらなる低減が可能となる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記ゴムウエットマスターバッチは、ゴム100質量部に対して前記カーボンブラックを40〜150質量部含有することが好ましい。この場合、最終的に得られる導電性ゴム材料の低発熱性能と電気抵抗の低減とをバランス良く向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記導電性ゴム材料の電気抵抗値が10Ω・cm未満であることが好ましい。また、前記導電性ゴム材料の損失正接(tanδ)の実数が0.120以下であることが好ましい。また、前記サイドウォールゴムのタイヤ径方向外側端部が前記接地端領域を一体に形成し、前記クッションゴムの先端部が該接地端領域の表面に露出していることが好ましい。さらに、前記トレッド部のタイヤ軸方向両端部に配されるとともに前記サイドウォールゴムに接して前記接地端領域の表面部を形成するウィングを有し、前記クッションゴムの少なくとも一部が前記ウィングに接触していることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 本発明に係る空気入りタイヤの他の一例を示すタイヤ子午線断面図 タイヤの電気抵抗の測定方法を示す概略図
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図である。
空気入りタイヤ(以下、空気入りタイヤを単に「タイヤ」という)10は、リム組される一対のビード部11と、前記ビード部11からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部16と、前記サイドウォール部16、16間に設けた路面に接地するトレッド部13とから構成され、前記トレッド部13はタイヤ幅方向中央部で主接地部をなすクラウン部15と、トレッド部13の両側に位置して接地端領域をなしサイドウォール部16に続くショルダー部17とからなっている。
タイヤ10は、ビード部11のタイヤ軸方向外側に配されたリムのフランジに接触するリムストリップ19を備え、サイドウォール部16の下端部がリムストリップ19上端部の上に重なって接触している。
また、タイヤ10は、図1に示すように、サイドウォール部16のタイヤ径方向外側端部がトレッドゴム21端部の上に重なるサイドウォールオントレッド(SWOT)構造をなしている。すなわち、前記サイドウォール部16の外側端部が、タイヤ周上で前記トレッド部13の両周縁部表面を覆ってトレッド接地端領域となるショルダー部17を形成している。
タイヤ10のサイドウォール部16は、サイドウォールゴム22のタイヤ内面側にサイドウォールクッションゴム25が配されており、リムストリップ19とカーカス14およびトレッドゴム21端部とに接して異種ゴム間の接着性を高めるバリア層を形成している。
そして、SWOT構造をなすタイヤ10では、サイドウォール部16がビード部11からタイヤ径方向外側に延びて接地端領域をなすショルダー部17を一体に形成し、前記クッションゴム25の先端部25aが接地端領域の表面に露出している。
また、タイヤ10は、一対のビード部11に夫々埋設されたビードコア12の周りにラジアル方向に配されたコードからなる2枚のカーカスプライをタイヤ内側から外側に折り返して係止されたカーカス14と、前記トレッド部13の内側に配された2枚の交差ベルトプライからなるベルト18と、さらにベルト18の外周にはタイヤ周方向に対しほぼ0°の角度でらせん状に巻回されたコードからなる1枚のキャッププライ20を有するラジアル構造の乗用車用タイヤを示している。
前記カーカス14のカーカスプライには、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなどの有機繊維コードが、ベルト18のベルトプライにはスチールコード、アラミド繊維などの剛直なコードが、またキャッププライ20にはナイロン、ポリエステルなどの熱収縮性の比較的大きいコードが補強材として用いられている。
トレッド部13の主接地部をなすクラウン部15のトレッドゴム21は、タイヤ10の転がり抵抗やウェット性能の改善に寄与するためゴム組成物のtanδを低くするように、補強剤として従来のカーボンブラックに置換して沈降シリカ、無水ケイ酸などのシリカ類、焼成クレー、ハードクレーなどのクレー類、炭酸カルシウムなどの非カーボンブラック系補強剤を補強剤とするゴム組成物が使用される。特に、転がり抵抗などの改善効果の大きいシリカが好ましく用いられる。
シリカなどの非カーボンブラック系補強剤の配合量は、カーボンブラックの種類や置換量にもよるが、通常ゴム成分100質量部に対して30〜100質量部、好ましくは40〜80質量部で配合される。
シリカの場合、シリカの種類は特に制限されないが、窒素吸着比表面積(BET)が100〜250m/g、DBP吸油量が100ml/100g以上の湿式シリカが補強効果と加工性の点から好ましく、東ソーシリカ工業(株)製のニプシールAQ、VN3、デグサ社製のウルトラジルVN3などの市販品が使用できる。また、ビス(トリエトキシシリルプロピル)−テトラスルフィドなどのシランカップリング剤の併用が好ましい。
トレッドゴム21におけるカーボンブラックとしては、SAF,ISAF、HAFなどが耐摩耗性や発熱性の観点から好ましい。
トレッドゴム21のゴム組成物は、ゴム成分として天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)などのジエン系ゴムが、それらの単独あるいはブレンドゴムで一般に使用される。また、ゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
さらに、転がり抵抗などの改良効果を向上するために、タイヤ10はサイドウォール部16のサイドウォールゴム22にも、トレッドゴムと同時に上記非カーボンブラック系補強剤を補強剤としてゴム成分100質量部に対して30〜100質量部程度含むゴム組成物が使用されている。
上記非導電性のサイドウォール22としては、NR、IR、SBR、BR、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエンを含むブタジエンゴム(VCR)などのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、窒素吸着比表面積(NSA)が25〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%未満含まれることで得られる。
また、カーボンブラックのNSAが25m/g未満ではゴム組成物の強度低下により耐久性が低下し、100m/gを超えるとヒステリシスロスが大きくなり転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが25〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF、FEF、GPF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどを適量でカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
これにより、トレッドゴム21とサイドウォールゴム22は、転がり抵抗やウェット性能を向上するものとなるが、反面、加硫ゴムの電気抵抗率が10Ω・cm以上となって非導電性ゴムとなる。その結果、タイヤ10はトレッド接地部およびサイドウォール部16が非導電性となってタイヤとしては各部材の組み合わせにより電気抵抗が10Ω以上の非導電性タイヤとなり、車両に帯電した静電気をトレッド部13から路面に放電することができなくなる。
上記車両に帯電する静電気の問題を解決するために、本実施形態のタイヤ10は、タイヤの少なくとも一方のサイド部において、タイヤ10の周上でリムストリップゴム23とサイドウォールクッションゴム25に導電性ゴム材料が適用される。これにより、リムストリップゴム23とサイドウォールクッションゴム25は連続する導電路となる。
タイヤ10は前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、車両の静電気はリムからリムストリップゴム23とサイドウォールクッションゴム25を通じて接地端領域の表面に露出するサイドウォールクッションゴム25の先端部25aから路面に放電される。
タイヤ10の前記通電経路、すなわちリムストリップゴム23とサイドウォールクッションゴム25以外の他の部材は通電経路を持たせない範囲で導電性ゴム材料若しくは非導電性ゴム材料から選択し使用することができる。
例えば、タイヤ10の一方のサイド部のみに導電性のサイドウォールクッションゴム25が適用される場合は、他方のサイド部には電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムを適用することもできる。これにより、非導電性ゴムの使用量増によってタイヤ10の転がり抵抗やウェット性能をより向上することができる。この場合、両サイド部のサイドウォールクッションゴムに導電性ゴムを適用した場合より、タイヤ10の電気抵抗は若干上昇するが、静電気の放電性を大きく低下させることはなく実用的には問題はない。
非導電性のサイドウォールクッションゴムとしては、例えば、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックがゴム組成物全体の14体積%未満で含まれるゴム組成物を原料として得られる。
そして、サイド部の一方のサイドウォールクッションゴム25のみに導電性ゴムが適用される場合は、同一側のリムストリップゴム23にも導電性ゴムが適用される。すなわち、タイヤ10の片側または両側のサイド部で、サイドウォールクッションゴム25とリムストリップゴム23に導電性ゴムが対で適用されることで、タイヤの導電性を確保することができる。
さらに、図1に示すタイヤ10では、トレッドゴム21が1体構造のトレッドを示しているが、トレッド部13がキャップ/ベース構造をとる場合は、キャップは非導電性ゴムが適用されるが、ベースゴムは導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができる。また、タイヤ10のカーカスやベルトのトッピングゴム、ビードフィラーなど他の部位は通電経路を持たせない範囲で導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができるが、転がり抵抗やウェット性能の改善の観点から非導電性ゴムを選択することが好ましい。
本発明において、導電性ゴム材料は、その電気抵抗値が10Ω・cm未満であることが好ましく、損失正接(tanδ)の実数が0.120以下であることが好ましい。
以下に、本発明の導電性ゴム材料の原料となるゴムウエットマスターバッチについて説明する。かかるゴムウエットマスターバッチは、少なくともカーボンブラック、分散溶媒、およびゴムラテックス溶液を原料として得られる。そして、かかるゴムウエットマスターバッチは、カーボンブラックを分散溶媒中に分散させる際に、ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造後、スラリー溶液と残りのゴムラテックス溶液とを混合し、次いで凝固・乾燥して得られたものである。
本発明で使用するゴムウエットマスターバッチにおいては、カーボンブラックとして、よう素吸着量が41mg/g以下のカーボンブラックを使用する。最終的に得られる加硫ゴムの電気抵抗をさらに低減するためには、使用するカーボンブラックのよう素吸着量が41mg/g以下であることが好ましく、24mg/g以下であることがより好ましい。また、加硫ゴムの電気抵抗をさらに低減するためには、DBP吸収量が160cm/100g以下であることが好ましく、100cm/100g以下であることがより好ましく、80cm/100g以下であることが特に好ましい。さらに、発熱性能などを考慮した場合、カーボンブラックの窒素比表面積は40×10/kg以上であることが好ましい。カーボンブラックは、通常のゴム工業において、そのハンドリング性を考慮して造粒された、造粒カーボンブラックであってもよく、未造粒カーボンブラックであってもよい。
分散溶媒としては、特に水を使用することが好ましいが、例えば有機溶媒を含有する水であってもよい。
ゴムラテックス溶液としては、天然ゴムラテックス溶液および合成ゴムラテックス溶液を使用することができる。
天然ゴムラテックス溶液は、植物の代謝作用による天然の生産物であり、特に分散溶媒が水である、天然ゴム/水系のものが好ましい。本発明において使用する天然ゴムラテックス中の天然ゴムの数平均分子量は、200万以上であることが好ましく、250万以上であることがより好ましい。また天然ゴムラテックスについては濃縮ラテックスやフィールドラテックスといわれる新鮮ラテックスなど区別なく使用できる。合成ゴムラテックス溶液としては、例えばスチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴムを乳化重合により製造したものがある。
以下に、本発明で使用するゴムウエットマスターバッチの製造方法について説明する。特に、本実施形態では、ゴムラテックス溶液として、天然ゴムラテックス溶液を使用した例について説明する。この場合、カーボンブラックの分散度合いが非常に高く、かつ加硫ゴムとしたときの低発熱性能をさらに向上したゴムウエットマスターバッチを製造することができる。
かかる製造方法は、カーボンブラックを分散溶媒中に分散させる際に、天然ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造する工程(I)と、スラリー溶液と、残りの天然ゴムラテックス溶液とを混合して、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有ゴムラテックス溶液を製造する工程(II)と、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有ゴムラテックス溶液を凝固・乾燥する工程(III)とを含む。特に本発明では、カーボンブラックとして、よう素吸着量が41mg/g以下のカーボンブラックを使用する。
(1)工程(I)
工程(I)では、カーボンブラックを分散溶媒中に分散させる際に、天然ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造する。天然ゴムラテックス溶液は、あらかじめ分散溶媒と混合した後、カーボンブラックを添加し、分散させても良い。また、分散溶媒中にカーボンブラックを添加し、次いで所定の添加速度で、天然ゴムラテックス溶液を添加しつつ、分散溶媒中でカーボンブラックを分散させても良く、あるいは分散溶媒中にカーボンブラックを添加し、次いで何回かに分けて一定量の天然ゴムラテックス溶液を添加しつつ、分散溶媒中でカーボンブラックを分散させても良い。天然ゴムラテックス溶液が存在する状態で、分散溶媒中にカーボンブラックを分散させることにより、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造することができる。工程(I)における天然ゴムラテックス溶液の添加量としては、使用する天然ゴムラテックス溶液の全量(工程(I)および工程(II)で添加する全量)に対して、0.5〜50質量%が例示される。
工程(I)では、添加する天然ゴムラテックス溶液の固形分(ゴム)量が、カーボンブラックとの質量比で0.5〜10%であることが好ましく、1〜6%であることが好ましい。また、添加する天然ゴムラテックス溶液中の固形分(ゴム)濃度が、0.5〜5質量%であることが好ましく、0.5〜1.5質量%であることがより好ましい。これらの場合、天然ゴムラテックス粒子をカーボンブラックに確実に付着させつつ、カーボンブラックの分散度合いを高めたゴムウエットマスターバッチを製造することができる。
工程(I)において、天然ゴムラテックス溶液存在下でカーボンブラックおよび分散溶媒を混合する方法としては、高せん断ミキサー、ハイシアーミキサー、ホモミキサー、ボールミル、ビーズミル、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、コロイドミルなどの一般的な分散機を使用してカーボンブラックを分散させる方法が挙げられる。
上記「高せん断ミキサー」とは、ローターとステーターとを備えるミキサーであって、高速回転が可能なローターと、固定されたステーターと、の間に精密なクリアランスを設けた状態でローターが回転することにより、高せん断作用が働くミキサーを意味する。このような高せん断作用を生み出すためには、ローターとステーターとのクリアランスを0.8mm以下とし、ローターの周速を5m/s以上とすることが好ましい。このような高せん断ミキサーは、市販品を使用することができ、例えばSILVERSON社製「ハイシアーミキサー」が挙げられる。
本発明においては、天然ゴムラテックス溶液存在下でカーボンブラックおよび分散溶媒を混合し、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造する際、カーボンブラックの分散性向上のために界面活性剤を添加しても良い。界面活性剤としては、ゴム業界において公知の界面活性剤を使用することができ、例えば非イオン性界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤などが挙げられる。また、界面活性剤に代えて、あるいは界面活性剤に加えて、エタノールなどのアルコールを使用しても良い。ただし、界面活性剤を使用した場合、最終的な加硫ゴムのゴム物性が低下することが懸念されるため、界面活性剤の配合量は、天然ゴムラテックス溶液の固形分(ゴム)量100質量部に対して、2質量部以下であることが好ましく、1質量部以下であることがより好ましく、実質的に界面活性剤を使用しないことが好ましい。
(2)工程(II)
工程(II)では、スラリー溶液と、残りの天然ゴムラテックス溶液とを混合して、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有ゴムラテックス溶液を製造する。スラリー溶液と、残りの天然ゴムラテックス溶液とを液相で混合する方法は特に限定されるものではなく、スラリー溶液および残りの天然ゴムラテックス溶液とを高せん断ミキサー、ハイシアーミキサー、ホモミキサー、ボールミル、ビーズミル、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、コロイドミルなどの一般的な分散機を使用して混合する方法が挙げられる。必要に応じて、混合の際に分散機などの混合系全体を加温してもよい。
残りの天然ゴムラテックス溶液は、次工程(III)での乾燥時間・労力を考慮した場合、工程(I)で添加した天然ゴムラテックス溶液よりも固形分(ゴム)濃度が高いことが好ましく、具体的には固形分(ゴム)濃度が10〜60質量%であることが好ましく、20〜30質量%であることがより好ましい。
(3)工程(III)
工程(III)では、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有ゴムラテックス溶液を凝固・乾燥する。凝固・乾燥方法としては、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有ゴムラテックス溶液中に凝固剤を含有させて、凝固後に乾燥させる凝固乾燥方法であってもよく、凝固させることなく乾燥させる乾固方法であってもよい。
凝固乾燥方法で使用する凝固剤としては、ゴムラテックス溶液の凝固用として通常使用されるギ酸、硫酸などの酸や、塩化ナトリウムなどの塩を使用することができる。
カーボンブラック含有天然ゴムラテックス溶液の乾燥方法としては、オーブン、真空乾燥機、エアードライヤーなどの各種乾燥装置を使用することができる。
工程(III)においては、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラックを含有するスラリー溶液と天然ゴムラテックス溶液とを液相で混合して得られた天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有ゴムラテックス溶液中に、凝集剤を含有させた後、得られた凝集体を回収し、乾燥させてもよい。凝集剤としては、ゴムラテックス溶液の凝集剤として公知のものを限定なく使用でき、具体的には例えば、カチオン性凝集剤が挙げられる。
工程(III)後に得られるゴムウエットマスターバッチは、ゴム100質量部(固形分)に対してカーボンブラックを20〜150質量部含有することが好ましく、40〜90質量部含有することがより好ましい。この場合、最終的に得られる導電性ゴム材料の低発熱性能と電気抵抗の低減とをバランス良く向上することができる。
工程(III)後に得られる天然ゴムウエットマスターバッチは、含有するカーボンブラックが均一に分散し、経時的なカーボンブラックの分散安定性に優れる。
工程(III)後、さらに、得られたゴムウエットマスターバッチと、ジエン系ゴムを主成分とするドライゴムとを乾式混合する工程(IV)とを有しても良い。かかる工程(IV)を経ることで、発熱性が顕著に向上したゴム組成物を製造することができる。なお、本発明において「乾式混合」とは、例えばゴムウエットマスターバッチ、ドライゴムなどの少なくとも2成分以上の混合成分を、混合成分全体の水分量を5%以下とした状態で混合することを意味する。かかる乾式混合の具体的手法としては、例えばバンバリーミキサー、オープンロール、コニーダーなどの混練機を使用して混合する方法が挙げられる。
ジエン系ゴムを主成分とするドライゴムとしては、当業者に公知のジエン系ゴムが使用可能であるが、最終的に得られる加硫ゴムをタイヤ用途に使用する場合、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、およびポリイソプレンゴム(IR)の少なくとも1種を使用することが好ましい。また、ゴムウエットマスターバッチと、ジエン系ゴムを主成分とするドライゴムとの配合比率は、ゴム成分全量を100質量部としたとき、かかるドライゴムを0〜30質量部含有することが好ましい。
工程(III)または(IV)後に得られるゴムウエットマスターバッチにおいて、必要に応じて硫黄系加硫剤、加硫促進剤、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫促進助剤、加硫遅延剤、有機過酸化物、老化防止剤、ワックスやオイルなどの軟化剤、加工助剤などの通常ゴム工業で使用される配合剤を配合することにより、本発明で使用する導電性ゴム材料の原料となるゴム組成物を製造することができる。
硫黄系加硫剤としての硫黄は通常のゴム用硫黄であればよく、例えば粉末硫黄、沈降硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などを用いることができる。本発明に係るタイヤゴム用ゴム組成物における硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して0.3〜6質量部であることが好ましい。硫黄の含有量が0.3質量部未満であると、加硫ゴムの架橋密度が不足してゴム強度などが低下し、6.5質量部を超えると、特に耐熱性が悪化する。加硫ゴムのゴム強度を良好に確保し、耐熱性とをより向上するためには、硫黄の含有量がゴム成分100質量部に対して1.5〜5.5質量部であることがより好ましく、2〜4.5質量部であることがさらに好ましい。
加硫促進剤としては、ゴム加硫用として通常用いられる、スルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チオウレア系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤などの加硫促進剤を単独、または適宜混合して使用しても良い。加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して1〜5質量部であることが好ましい。
老化防止剤としては、ゴム用として通常用いられる、芳香族アミン系老化防止剤、アミン−ケトン系老化防止剤、モノフェノール系老化防止剤、ビスフェノール系老化防止剤、ポリフェノール系老化防止剤、ジチオカルバミン酸塩系老化防止剤、チオウレア系老化防止剤などの老化防止剤を単独、または適宜混合して使用しても良い。老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して1〜5質量部であることがより好ましく、2〜4.5質量部であることがさらに好ましい。
本発明で使用するゴム組成物では、ゴムウエットマスターバッチに加えて、必要に応じて、硫黄系加硫剤、加硫促進剤、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫促進助剤、加硫遅延剤、有機過酸化物、老化防止剤、ワックスやオイルなどの軟化剤、加工助剤などを、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどの通常のゴム工業において使用される混練機を用いて混練りすることにより得られる。
また、上記各成分の配合方法は特に限定されず、硫黄系加硫剤、および加硫促進剤などの加硫系成分以外の配合成分を予め混練してマスターバッチとし、残りの成分を添加してさらに混練する方法、各成分を任意の順序で添加し混練する方法、全成分を同時に添加して混練する方法などのいずれでもよい。
上述したとおり、本発明で使用するゴムウエットマスターバッチは、含有するカーボンブラックが均一に分散し、経時的なカーボンブラックの分散安定性に優れることから、これを用いて製造されたゴム組成物も、やはり含有するカーボンブラックが均一に分散し、経時的なカーボンブラックの分散安定性に優れる。さらに、カーボンブラックとして、よう素吸着量が41mg/g以下のカーボンブラックが使用されているため、ゴムウエットマスターバッチ中でカーボンブラックが均一に分散しつつ、電子伝導が可能な程度にカーボンブラック同士が適度に接近した距離を有することになる。その結果、かかるゴムウエットマスターバッチを使用した導電性ゴム材料において、低発熱性能を向上しつつ、電気抵抗の低減が可能となる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明に係る空気入りタイヤの他の一例を示すタイヤ子午線断面図である。
タイヤ30は、リム組される一対のビード部31と、前記ビード部31からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部36と、前記サイドウォール部36、36間に設けた路面に接地するトレッド部33とから構成され、前記トレッド部33はタイヤ幅方向中央部で主接地部をなすクラウン部35とトレッド部33の両側に位置して接地端領域をなしサイドウォール部36に続くショルダー部37とからなっている。
タイヤ30は、ビード部31の径方向外側に配されたリムのフランジに接触するリムストリップ39を備え、サイドウォール部36の下端部がリムストリップ39上端部の上に重なって接触している。
タイヤ30は、図2に示すように、トレッド部33の両端部がサイドウォール部36の外側端部の上に重なり重置されたトレッドオーバーサイドウォール(TOS)構造をなしている。
そして、前記トレッド部33のタイヤ軸方向両端部で接地端領域をなすショルダー部37に位置し、かつ前記サイドウォール部36に接してショルダー部37の表面を形成するウィングゴム44がタイヤ周上に配されている。すなわち、ウィングゴム44はトレッドゴム41の端部とサイドウォールゴム42の端部を跨いで両者に接するように配置されている。
タイヤ30のサイドウォール部36は、サイドウォールゴム42のタイヤ内面側にサイドウォールクッションゴム45が配されており、リムストリップ39とカーカス34及びトレッドゴム41端部とに接して異種ゴム間の接着性を高めるバリア層を形成している。
そして、TOS構造をなすタイヤ30では、サイドウォールゴム42がビード部31からタイヤ径方向外側に延びて接地端領域をなすショルダー部37においてウィングゴム44の内面側に位置するようになる。
なお、サイドウォールクッションゴム45をウィングゴム44に接触させる方法は特に限定されることはなく、クッションゴム45とウィングゴム44とが接触するものであればよい。
また、タイヤ30は、一対のビード部31に夫々埋設されたビードコア32の周りにラジアル方向に配されたコードからなる2枚のカーカスプライをタイヤ内側から外側に折り返して係止されたカーカス34と、前記トレッド部33の内側に配された2枚の交差ベルトプライからなるベルト38と、さらにベルト38の外周にはタイヤ周方向に対しほぼ0°の角度でらせん状に巻回されたコードからなる1枚のキャッププライ40を有するラジアル構造の乗用車用タイヤを示している。
前記カーカス34のカーカスプライには、ポリエステル、ナイロン、レーヨンなどの有機繊維コードが、ベルトプライ38のベルトプライにはスチールコード、アラミド繊維などの剛直なコードが、またキャッププライ40にはナイロン、ポリエステルなどの熱収縮性の比較的大きいコードが補強材として用いられている。
トレッドゴム41は、上記タイヤ10と同様に転がり抵抗やウェット性能の改善に寄与するためゴム組成物のtanδを低くするように、補強剤として従来のカーボンブラックに置換してシリカ、クレー、炭酸カルシウムなどの非カーボンブラック系補強剤を補強剤とするゴム組成物が使用され、上記第1の実施形態で説明したトレッドゴム21と同様の配合処方によるゴム組成物が使用されることで電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムとなっている。
さらに、転がり抵抗などの改良効果を向上するために、サイドウォール部36のサイドウォールゴム42にも、トレッドゴムと同時に上記非カーボンブラック系補強剤を補強剤としてゴム成分100重量部に対して30〜100重量部程度含むゴム組成物が使用されている。
上記非導電性のサイドウォール42としては、NR、IR、SBR、BR、VCRなどのジエン系ゴムの単独あるいはブレンドをゴム成分とし、NSAが25〜100m/gのカーボンブラックが該ゴム組成物全体の14体積%未満含まれることで得られる。
また、カーボンブラックのN2SAが25m/g未満ではゴム組成物の強度低下により耐久性が低下し、100m/gを超えるとヒステリシスロスが大きくなり転がり抵抗や発熱が大きくなる。
SAが25〜100m/gのカーボンブラックとしては、HAF、FEF、GPF級のカーボンブラックが挙げられる。
また、非カーボンブラック系補強剤として、シリカ、クレー、炭酸カルシウムなどを適量でカーボンブラックと併用してもよく、さらにゴム用配合剤のオイル、ワックスなどの軟化剤、ステアリン酸、亜鉛華、樹脂類、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤などが適宜配合される。
これにより、トレッドゴム41とサイドウォールゴム42は、転がり抵抗やウェット性能を向上するものとなるが、反面ゴム組成物の電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性となってタイヤとしては電気抵抗が10Ω以上の非導電性タイヤとなり、車両に帯電した静電気をリムからビード部31のリムストリップゴム43及びサイドウォール部36のサイドウォールゴム42を通じてトレッド部33から路面に放電することができなくなる。
上記車両に帯電する静電気の問題を解決するために、本実施形態のタイヤ30は、タイヤの少なくとも一方のサイド部において、リムストリップゴム43とサイドウォールクッションゴム45及びウィングゴム44に、いずれも電気抵抗率が10Ω・cm未満の導電性ゴムが適用される。これにより、リムストリップ39からウィング44にかけて連続する導電路が形成される。
タイヤ30は前記導電路のみを該タイヤの通電経路とし、車両の静電気はリムからリムストリップゴム43とサイドウォールクッションゴム45に接触するウィングゴム44を通じて路面に放電される。
導電性のサイドウォールクッションゴム45及びリムストリップゴム43には、上記第1の実施形態で説明したサイドウォールゴム25及びリムストリップゴム23と同様の配合処方によるゴム組成物が使用され、電気抵抗率が10Ω・cm未満の導電性ゴムとすることができる。
また、導電性のウィングゴム44においても、上記第1の実施形態で説明したサイドウォールゴム25及びリムストリップゴム23と同様の配合処方によるゴム組成物が使用され、電気抵抗率が10Ω・cm未満の導電性ゴムとすることができる。
タイヤ30の前記通電経路、すなわちリムストリップゴム43とサイドウォールクッションゴム45及びウィングゴム44以外の他の部材は通電経路を持たせない範囲で導電性ゴム材料若しくは非導電性ゴム材料から選択し使用することができる。
例えば、タイヤ30の一方のサイド部のみに導電性のサイドウォールクッションゴム45、リムストリップゴム43及びウィングゴム44が適用される場合は、他方のサイド部には非カーボンブラック系補強剤を配合した電気抵抗率が10Ω・cm以上の非導電性ゴムを適用してもよい。これにより、タイヤ30の転がり抵抗やウェット性能を向上することができる。この場合、両サイド部に導電性ゴムを配置した場合より、タイヤの電気抵抗は若干上昇するが、静電気の放電性を大きく低下させることはなく実用的には影響しない。
そして、サイドウォールクッションゴム45とリムストリップゴム43及びウィングゴム44の3者には導電性ゴムが対で適用されることは、タイヤ30の導電性を確保する上で言うまでも ない。
さらに、タイヤ30では、トレッド部33がキャップ/ベース構造をとる場合は、キャップは非導電性ゴムが適用されるが、ベースは導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができる。また、タイヤ30のカーカスやベルトのトッピングゴム、ビードフィラーなど他の部位は通電経路を持たせない範囲で導電性あるいは非導電性ゴムから適宜選択することができるが、転がり抵抗やウェット性能の改善の観点から非導電性ゴムを選択することが好ましい。
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明する。使用原料および使用装置は以下のとおりである。
(使用原料)
a)カーボンブラック
カーボンブラック(HAF);「N330」(シースト3)(よう素吸着量80mg/g、DBP吸収量101cm/100g、窒素吸着比表面積79×10/kg、東海カーボン社製)
カーボンブラック(SRF);「N774」(シーストS)(よう素吸着量26mg/g、DBP吸収量68cm/100g、窒素吸着比表面積27×10/kg、東海カーボン社製)
カーボンブラック(FEF);「N550」(シーストSO)(よう素吸着量44mg/g、DBP吸収量115cm/100g、窒素吸着比表面積42×10/kg、東海カーボン社製)
カーボンブラック(ISAF);「N220」(シースト6)(よう素吸着量121mg/g、DBP吸収量114cm/100g、窒素吸着比表面積119×10/kg、東海カーボン社製)
b)分散溶媒 水
c)ゴムラテックス溶液
天然ゴム新鮮ラテックス溶液(NRフィールドラテックス);Golden Hope社製(DRC(Dry Rubber Content))=31.2%、質量平均分子量23.2万
d)凝固剤 ギ酸(一級85%、10%溶液を希釈して、pH1.2に調整したもの)、(ナカライテスク社製)
e)酸化亜鉛 「1号亜鉛華」、(三井金属社製)
f)ステアリン酸 「ルナックS−20」、(花王社製)
g)ワックス 「オゾエース―0355」、(日本精蝋社製)
h)老化防止剤 「ノクラック6C」、(大内新興化学工業社製)
i)硫黄 「5%油処理粉末硫黄」、(細井化学工業社製)
j)加硫促進剤 「ノクセラーNS−P」、(大内新興化学工業社製)
k)ホウ素含有有機酸コバルト 「マノボンドC680C」、(OMG社製)
l)レゾルシン−アルキルフェノール−ホルマリン樹脂 「スミカノール620」、(住友化学社製)
m)ヘキサメトキシメチルメラミン 「サイレッツ963L」、(三井サイテック)
n)ジエン系ドライゴム
ポリスチレンブタジエンゴム(SBR) 「1502」、(JSR社製)
ポリブタジエンゴム(BR) 「BR150B」(宇部興産社製)
o)シリカ 「ニプシールAQ」、(東ソーシリカ工業社製)
p)シランカップリング剤 「Si69」、(デグサ社製)
q)アロマオイル 「X−140」、(ジャパンエナジー社製)
(評価)
評価は、各ゴム組成物を所定の金型を使用して、150℃で30分間加熱、加硫して得られたゴムについて行った。
(加硫ゴムの低発熱性能)
JIS K6265に準じて、製造した加硫ゴムの低発熱性能を、損失正接tanδにより評価した。なお、tanδは、UBM社製レオスペクトロメーターE4000を使用し、50Hz、80℃、動的歪2%の状態で測定した。数値が低いほど、低発熱性能に優れることを意味する。
(加硫ゴムの電気抵抗値)
JIS K6911に準じて、電気抵抗値を測定した(測定条件;印加電圧1000V、気温25℃、湿度50%)。
製造例1(天然ゴムウエットマスターバッチの製造)
0.5質量%に調整した希薄天然ゴム(NR)ラテックス水溶液にカーボンブラック(N774)50質量部を添加し、これにPRIMIX社製ロボミックスを使用してカーボンブラックを分散させることにより(該ロボミックスの条件:9000rpm、30分)、天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有スラリー溶液を製造した(工程(I))。
次に、工程(I)で製造された天然ゴムラテックス粒子が付着したカーボンブラック含有スラリー溶液に、残りの天然ゴムラテックス溶液(固形分(ゴム)濃度25質量%となるように水を添加して調整されたもの)を、工程(I)で使用した天然ゴムラテックス溶液と合わせて、固形分(ゴム)量で83質量部となるように添加し、次いでSANYO社製家庭用ミキサーSM−L56型を使用して混合し(ミキサー条件11300rpm、30分)、カーボンブラック含有天然ゴムラテックス溶液を製造した(工程(II))。
工程(II)で製造されたカーボンブラック含有天然ゴムラテックス溶液に、凝固剤として蟻酸10質量%水溶液をpH4に成るまで添加し、凝固物をスエヒロEPM社製スクリュープレスV−01型で水分率1.5%以下まで乾燥することにより、天然ゴムウエットマスターバッチ(WMB)を製造した(工程(III))。
得られた天然ゴムウエットマスターバッチに表1に記載のポリブタジエンゴム(BR)40質量部、さらに各種添加剤を配合・乾式混合してゴム組成物(サイドウォールクッション用低発熱性/導電性ゴム組成物)とし、その加硫ゴムの物性を測定した。結果を表1に示す。
製造例2〜5
表1に記載のゴムおよび各種添加剤を配合・乾式混合してゴム組成物(トレッドゴム用非導電性ゴム組成物、リムストリップ用導電性ゴム組成物、サイドウォールクッション用導電性ゴム組成物、サイドウォールクッション用非導電性ゴム組成物)とし、その加硫ゴムの物性を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2014076751
得られたゴム組成物を用いて表2に示す組み合わせにより、サイドウォールクッションゴムをサイドウォールクッション用低発熱性/導電性ゴム(表2では「○」で表示)、導電性ゴム(表2では「△」で表示)または非導電性ゴム(表2では「×」で表示)に変更した図1に示すSWOT構造のラジアルタイヤ(195/65R15 88S)を製造し、電気抵抗および転がり抵抗を測定した。なお、トレッドゴムおよびリムストリップゴムは表1に記載のトレッドゴムおよびリムストリップゴムを各タイヤで共通に使用した。
サイドウォールクッションゴムは、表1記載のクッション用ゴム組成物を用いてゴム押出機によりクッションゴムを厚み0.3mmのシート状に押出成形し、このクッションゴムの押出工程に連続して別途押出成形されたサイドウォールゴムのタイヤ内面側に貼り合わせ一体化した部材を用いてグリーンタイヤを成型した。
また、カーカスは1670dtex/2のポリエステルコード、打ち込み密度22本/25mmを1プライ、ベルトは2+2×0.25のスチールコード、打ち込み密度18本/25mmの2プライ(交差角度45°)、キャッププライは940dtex/2のナイロン66コード、打ち込み密度28本/25mmの1枚構造を共通に使用した。
タイヤの電気抵抗は、タイヤ10を標準リムR(15×6JJ)に空気圧200kPaでリム組し、排気量1600ccのFF式国産乗用車に装着し時速100Kmで3時間の実車ならし走行をした後、ドイツのWDK、Blatt 3で規定される「荷重下でのタイヤ電気抵抗の測定手順」に基づき測定した。すなわち、図3に示すように、台板130に対して絶縁状態で設置した銅板131上に、前記リム組みタイヤ10を、荷重400kgで垂直に接地させ、標準リムRの中央部と銅板131との間の電気抵抗を、印可電圧1000ボルトの抵抗測定器132を用いて測定した。測定時の気温25℃、湿度50%である。結果を表2に示す。
転がり抵抗は、タイヤを標準リムに空気圧200kPaでリム組みし、転がり抵抗測定用の1軸ドラム試験機を使用し、負荷荷重3.92kN、時速60kmでの転がり抵抗を測定した。比較例1を100とする指数で表し、数値が大きいほど転がり抵抗が高く燃費性能が劣ることを示す。結果を表2に示す。
Figure 2014076751

Claims (7)

  1. サイドウォールゴムのタイヤ内面側に厚み1mm以下のシート状クッションゴムが配され、前記クッションゴムがリムストリップに接触するとともに、サイドウォール部を経てトレッド部の接地端領域に連結する空気入りタイヤであって、
    タイヤの片側または両側のサイド部の周上において、
    前記リムストリップ、前記クッションゴムおよび前記接地端領域の少なくとも表面部が連続する導電路が導電性ゴム材料によって形成され、前記導電路のみをタイヤの通電経路とし、前記通電経路以外の他の部材が導電性ゴム材料または非導電性ゴム材料によって形成され、
    前記クッションゴムを構成する前記導電性ゴム材料は、少なくともカーボンブラック、分散溶媒、およびゴムラテックス溶液を原料として得られたゴムウエットマスターバッチを含むゴム組成物の加硫ゴムであって、
    前記カーボンブラックは、よう素吸着量が41mg/g以下のカーボンブラックであり、
    前記ゴムウエットマスターバッチが、前記カーボンブラックを前記分散溶媒中に分散させる際に、前記ゴムラテックス溶液の少なくとも一部を添加することにより、ゴムラテックス粒子が付着した前記カーボンブラックを含有するスラリー溶液を製造後、前記スラリー溶液と残りの前記ゴムラテックス溶液とを混合し、次いで凝固・乾燥して得られたものであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーボンブラックは、DBP吸収量が80cm/100g以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ゴムウエットマスターバッチは、ゴム100質量部に対して前記カーボンブラックを40〜150質量部含有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記導電性ゴム材料の電気抵抗値が10Ω・cm未満である請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記導電性ゴム材料の損失正接(tanδ)の実数が0.120以下である請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記サイドウォールゴムのタイヤ径方向外側端部が前記接地端領域を一体に形成し、前記クッションゴムの先端部が該接地端領域の表面に露出している請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド部のタイヤ軸方向両端部に配されるとともに前記サイドウォールゴムに接して前記接地端領域の表面部を形成するウィングを有し、前記クッションゴムの少なくとも一部が前記ウィングに接触していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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