JP2014074481A - 車体側パネルへのストラットロッドの取付構造 - Google Patents

車体側パネルへのストラットロッドの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ゴム体として、十分に軟らかい材質のものを用いて、車輪側から車体側へ伝達される振動の抑制効果を高めることができる、車体側パネルへのストラットロッドの取付構造を提供することである。
【解決手段】下方に向けて拡径するテーパ状部分7aを有し、ストラットロッド3に取り付けられる筒体7の外周面に筒状のゴム体8を固着し、車体側パネル4に設けられた窪み部5に、ゴム体8の嵌め込み部8aを嵌め合わせて、車体側パネル4へストラットロッド3を取り付けるとともに、ゴム体8に、上端面8eから径方向内側へ向けて下方へ傾斜する内側傾斜面15を設け、車体側パネル4に、内側傾斜面15の径方向内側へ向けて下方へ傾斜して径方向内側端16aがゴム体8の上端面8eよりも下方に位置するとともに、内側傾斜面15との間に隙間Sを有する傾斜壁部16を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設置されるストラットマウントの取付構造に関する。
従来から、例えば特許文献1に示されるように、筒体の外周面に筒状のゴム体を固着し、この筒体をストラットロッドの先端に差し込んで当該ストラットロッドに取り付ける一方、前記ゴム体を車体側パネルに設けられた窪み部に嵌め合わせることで、ストラットロッドと車体側パネルとを連結するストラットマウントの取付構造が開示されている。
この特許文献1においては、筒体の下端部に径方向外側に延びるフランジ部を設け、ゴム体の、フランジ部の上方側の部分の外周面に、径方向外側に開口する環状溝を設けることにより、ゴム体を環状溝の上方側の本体部分と環状溝の下方側のストッパ部分とに分けて、ストッパ機構を構成したものが記載されている。この場合、通常状態では、ゴム体の本体部分の上下方向の軟らかいばね特性によって車輪側からの入力振動を十分に吸収することができ、一方、ストラットロッドに、車輪側から、上方向への大きなバウンド荷重が作用したときには、ゴム体の弾性変形により環状溝が閉塞して、ゴム体のストッパ部分が本体部分に当接することにより、ストラットロッドおよび筒体の、車体側パネルに対する上方側への過度の変位を規制することができる。
特開2008−128273号公報
しかしながら、上記従来の取付構造は、ストラットロッドに入力される上方向への大きなバウンド荷重に対してはストッパ機能を有しているが、車両の操舵時に生じる横力等によりストラットロッドに入力される径方向への大きな荷重に対するストッパ機能を有していない。そのため、ストラットロッドに入力される径方向への大きな荷重に対しては、ゴム体の特性のみで対応する必要があるので、ゴム体を硬くする必要があり、ゴム体として十分に軟らかい材質のものを用いて、車輪側から車体側へ伝達される振動の抑制効果を高めることは困難であった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題を解決することを課題とするものであり、その目的とするところは、車体側パネルに対するストラットロッドの大きな変位を抑制しつつも、ゴム体として、十分に軟らかい材質のものを用いて、車輪側から車体側へ伝達される振動の抑制効果を高めることができる、車体側パネルへのストラットロッドの取付構造を提供することにある。
本発明の車体側パネルへのストラットロッドの取付構造は、窪み部を備えた車体側パネルと、下方に向けて拡径するテーパ状部分を有し、ストラットロッドに取り付けられる筒体と、前記筒体の外周面に固着され、前記窪み部に嵌め合わされる嵌め込み部を備えた筒状のゴム体とを有する、車体側パネルへのストラットロッドの取付構造であって、前記ゴム体に、上端面から径方向内側へ向けて下方へ傾斜する内側傾斜面を設け、前記車体側パネルに、前記内側傾斜面の径方向内側へ向けて下方へ傾斜して径方向内側端が前記ゴム体の上端面よりも下方に位置するとともに、前記内側傾斜面との間に隙間を有する傾斜壁部を設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、通常状態では、ゴム体の上下方向の軟らかいばね特性によって車輪側からの入力振動を十分に吸収することができるとともに、ストラットロッドに上方向への大きなバウンド荷重が作用したときには、ゴム体が上下方向へ弾性変形することにより、ゴム体の内側傾斜面が車体側パネルの傾斜壁部に当接して、ストラットロッドおよび筒体の、車体側パネルに対する上方側への過度の変位を規制することができる。また、ストラットロッドに横方向への大きな荷重が作用したときには、ゴム体が横方向へ弾性変形することにより、ゴム体の内側傾斜面が車体側パネルの傾斜壁部に当接して、ストラットロッドおよび筒体の、車体側パネルに対する横方向への過度の変位を規制することができる。したがって、ゴム体として軟らかい材質のものを用いても、ストラットロッドの上方向および横方向への過度の変位を防止することができるので、ゴム体として十分に軟らかい材質のものを用いて、車輪側から車体側へ伝達される振動を抑制する効果を高めることができる。
また、前記内側傾斜面には、前記傾斜壁部に向けて突出する凸部を設けるのが好ましい。
この構成によれば、ストラットロッドに過大な荷重が作用したときには、車体側パネルの傾斜壁部に凸部が当接してから、ゴム体の内側傾斜面が傾斜壁部に当接することになるので、ゴム体の内側傾斜面が車体側パネルの傾斜壁部に当接する際に生じる衝撃を低減することができる。
また、前記ゴム体の前記嵌め込み部と下端面との間の部分の外周面を、下方に向けて直径が漸減する形状に形成するのが好ましい。
この構成によれば、上下方向と径方向のストッパ機能を有する取付構造においても、ゴム体を、スライド型を備えた金型を用いることなく、上下一対の金型を用いて加硫成形することが可能となるので、この車体側パネルへのストラットロッドの取付構造に用いるゴム体の製造コストを低減することができる。
また、前記筒体に、前記テーパ状部分の下端から径方向外側に向けて延びるフランジ部を設け、前記ゴム体の、前記車体側パネルの窪み部と前記筒体のフランジ部との間に位置する部分の外周面に、該フランジ部の外周縁よりも径方向内側に凹む環状溝を設けるのが好ましい。
この構成によれば、ストラットロッドに上方向への大きなバウンド荷重が作用したときには、ゴム体の内側傾斜面が車体側パネルの傾斜壁部に当接することによるストッパ機能に加えて、ゴム体の上下方向への弾性変形により環状溝が閉塞し、ゴム体のフランジ部の側の部分が、ゴム体の窪み部に嵌め合わされた部分に当接することによっても、ストラットロッドおよび筒体の、車体側パネルに対する上方側への過度の変位を規制することができる。したがって、車体側パネルへのストラットロッドの取付構造に2段階のストッパ機構を持たせることができる。
本発明によれば、ゴム体として十分に軟らかい材質のものを用いて、車輪側から車体側へ伝達される振動の抑制効果を高めることができる。
本発明の一実施の形態である車体側パネルへのストラットロッドの取付構造の縦断面図である。 図1に示す取付構造の要部の拡大縦断面図である。 図1に示す車体側パネルへのストラットロッドの取付構造の変形例を示す縦断面図である。
以下に図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について説明する。
図1に例示する本発明の一実施の形態である車体側パネルへのストラットロッドの取付構造1(以下、取付構造1ともいう。)は、自動車等の車両に設けられたストラット式サスペンション2のストラットロッド3の先端、つまり、ストラット式サスペンション2を構成するショックアブソーバのピストンロッドの先端を、車両を構成する車体側パネル4に取り付けて支持させるための構造である。
この取付構造1は、車体側パネル4に設けられた窪み部5を有している。窪み部5は、車体側パネル4の一部を車両上方へ向けて窪ませて形成されており、その内面は、ストラットロッド3の軸線を中心とし、車両下方側へ向けて拡径するテーパ状の窪み側面5aと、窪み側面5aの径方向内側に連なる窪み天面5bとを有している。
この取付構造1では、ストラットロッド3と車体側パネル4の窪み部5との間に、ストラットマウント6が配置され、このストラットマウント6により、車輪側から車体側への振動伝達が抑制されるようになっている。
ストラットマウント6は、例えば鋼板等により形成される筒体7を有している。この筒体7は、ストラットロッド3の軸線を中心とし、車両下方側へ向けて拡径するテーパ状部分7aを備えている。筒体7のテーパ状部分7aの上端部はストラットロッド3の軸線と平行に延び、テーパ状部分7aの下端部は径方向外側に向けて湾曲している。
筒体7の外周面には、筒状のゴム体8が固着され、このゴム体8と筒体7とでストラットマウント6が構成されている。図示する場合では、ゴム体8は、インサート成形等の手段により、その内部に筒体7を埋設した構成とされ、筒体7の外周面の全周に亘って、ゴム体8が固着されるとともに、その内周面にもゴム体8の一部が固着された構成となっているが、筒体7の外周面にのみゴム体8を固着した構成とすることもできる。
ゴム体8の上部は嵌め込み部8aとなっており、この嵌め込み部8aの外周面8bは、ストラットロッド3の軸線を中心とし、車両下方側に向けて拡径する、窪み側面5aに略平行なテーパ面に形成されている。一方、ゴム体8の、嵌め込み部8aよりも下側となる下部8cは、その下端面8dが筒体7の下端よりも下方に配置されており、嵌め込み部8aと下端面8dとの間の部分の外周面が、下方に向けてその外径が漸減するテーパ形状に形成されている。
ストラットロッド3には、ショックアブソーバの外側に同軸に配置されるコイルスプリング9のばね座として機能するスプリングシート10が取り付けられ、ストラットロッド3のスプリングシート10の上方側には、スラストベアリング11が取り付けられている。
筒体7は、その中心にストラットロッド3が挿通され、スラストベアリング11の上方にゴム体8の一部を挟み込んで着座することにより、当該ストラットロッド3に取り付けられている。また、ゴム体8は、その嵌め込み部8aが車体側パネル4に設けられた窪み部5に下方から嵌め合わされ、その外周面8bにおいて窪み側面5aに当接し、上端面8eにおいて窪み天面5bに当接している。このような構成により、ストラットマウント6は、ストラットロッド3と車体側パネル4との間に配設されて、車両の重量を支持するとともに、車両走行時には、ショックアブソーバ(不図示)やコイルスプリング9が吸収できなかった入力部分をゴム体8の弾性変形により吸収することができる。なお、図1は、車両の重量により、筒体7と車体側パネル4の窪み部5との間で、ゴム体8が弾性変形した通常状態、つまり、ストラットロッド3に、所定の値を超える大きなバウンド荷重や径方向荷重が加えられていない状態を示す。
ストラットロッド3の、車体側パネル4の上方に突出した先端には、リバウンドストッパ12がナット13を用いて固定されている。このリバウンドストッパ12は外周縁にストッパゴム12aを備え、リバウンド時に、ストッパゴム12aが車体側パネル4の上面に当接して、ストラットロッド3の車体側パネル4からの離脱を防止することができる。
この取付構造1は、ストラットロッド3に、車両上方向つまり突き上げ方向の所定値を超える大きな入力が作用したときに、ストラットロッド3の、車体側パネル4に対する上方側への過度の変位を抑えるために、ストッパ機構14が設けられている。このストッパ機構14は、ゴム体8に設けられる内側傾斜面15と、車体側パネル4に設けられる傾斜壁部16とを有している。
ゴム体8に設けられる内側傾斜面15は、ゴム体8の上端面8eに連なるとともに、全体として、当該上端面8eから径方向内側へ向けて車両下方へ傾斜して延びる傾斜面に構成されている。内側傾斜面15の径方向内側の、ゴム体8の上端面8eに対して軸方向下方に凹んだ領域は、凹部17となっている。
一方、車体側パネル4に設けられる傾斜壁部16は、窪み部5の径方向内側端において、車体側パネル4に一体に連ねて設けられており、窪み部5から、ゴム体8の内側傾斜面15の内側つまり凹部17の内部へ向けて車両下方へ傾斜して延びている。図示する場合では、傾斜壁部16は、ストラットロッド3の周り全周の範囲に亘って形成されているが、傾斜壁部16は、例えば、車両前後方向と車両左右方向の所定部位乃至範囲にのみ設けたり、車両前後方向と車両左右方向のいずれか一方の部位にのみ設けたりするなど、少なくともストラットロッド3の周りの一部の範囲にのみ設けられていればよい。また、図示する場合では、傾斜壁部16は、車体側パネル4に一体に設けられているが、車体側パネル4とは別体に形成した傾斜壁部16を、車体側パネル4に溶接や締結部材等の固定手段を用いて固定した構造とすることもできる。
また、傾斜壁部16の径方向内側端16aは、ゴム体8の上端面8eよりも車両下方側に配置され、つまり凹部17の内部に配置されている。図2に示すように、傾斜壁部16の径方向内側端16aの、窪み天面5bから凹部17の内部への、ストラットロッド3の軸方向に沿う方向の潜り込み寸法Dは、車体側パネル4の窪み部5が形成されない部分の下端面から窪み天面5bまでの高さ寸法Hの20%以上とするのが好ましく、より好ましくは、図示する場合のように、潜り込み寸法Dを高さ寸法Hの約40%とすることができる。
内側傾斜面15と傾斜壁部16との間には、隙間Sが設けられている。この隙間Sは、通常状態においては内側傾斜面15と傾斜壁部16との間に所定の間隔を有するが、ストラットロッド3に上方への所定値以上の大きなバウンド荷重が作用した場合、または、車両の操舵時等においてストラットロッド3に径方向への所定値以上の大きな荷重が作用した場合には、ゴム体8の弾性変形により、内側傾斜面15が傾斜壁部16に接する程度の寸法に設定されている。なお、内側傾斜面15が傾斜壁部16に接することになるストラットロッド3に対する入力の所定値は、車種やサスペンションの構成等に応じて、任意に設定することができる。
ストラットロッド3の車体側パネル4に対する上方または径方向への変位量が所定値以上となるまでは、ゴム体8の内側傾斜面15と車体側パネル4の傾斜壁部16との間には隙間Sが維持され、ストラットマウント3は、ゴム体8の弾性変形により、軟らかいばね特性を発揮することができる。
一方、ストラットロッド3の変位量が所定値以上となるような大きなバウンド荷重がストラットロッド3に作用したときには、ゴム体8が上下方向に弾性変形して、その内側傾斜面15が車体側パネル4の傾斜壁部16に当接する。これにより、ゴム体8は、筒体7と車体側パネル4との間で、内側傾斜面15と傾斜壁部16との間に隙間Sを有する場合に比べて、硬いばね特性を発揮することになるので、ストラットロッド3の過度の上方への変位を規制することができ、併せて、ゴム体8の過大な弾性変形を防止することができる。
また、車両の操舵等により大きな横力がストラットロッド3に作用したときには、ゴム体8が横方向に弾性変形して、その内側傾斜面15が車体側パネル4の傾斜壁部16に当接する。これにより、ゴム体8は、筒体7と車体側パネル4との間で、内側傾斜面15と傾斜壁部16との間に隙間Sを有する場合に比べて、硬いばね特性を発揮することになるので、ストラットロッド3の過度の径方向への変位を規制することができ、併せて、ゴム体8の過大な弾性変形を防止することができる。
ここで、ゴム体8の内側傾斜面15に、凸部18を設けることができる。図示する場合では、図2に例示するように、1つの凸部18は、ストラットロッド3の軸方向に平行な内側面18aと、内側面18aに垂直な上側面18bとを備えた略三角形の断面形状に形成されている。そして、ストラットロッド3と同心の円環状に形成された複数の凸部18が上下方向に並べて設けられている。ストラットロッド3の変位量が所定値以上となるような大きなバウンド荷重や径方向荷重がストラットロッド3に作用した場合には、内側傾斜面15は、凸部18の先端から徐々に傾斜壁部16に当接し、これら凸部18が徐々に弾性変形することになるので、内側傾斜面15が傾斜壁部16に当接する際の衝撃が緩和ないし低減される。なお、これらの凸部18は、傾斜壁部16に向けて突出する形状であれば、例えば、点状の突起など、他の形状とすることもでき、また、その個数も任意に設定することができる。
上述のように、ゴム体8は、その嵌め込み部8aの外周面8bが下方に向けて拡径するテーパ状に形成され、内側傾斜面15が径方向内側へ向けて下方へ傾斜する形状に形成されるとともに、下部8cの外周面が下方に向けて直径が漸減するテーパ状に形成されているので、その形状は上下抜き形状となっている。したがって、ゴム体8を、単に、上下に型開きするだけの、上型と下型からなる金型で筒体7と一体的に加硫成形して形成することができる。また、内側傾斜面15に形成される凸部18も、ストラットロッド3の軸方向に平行な内側面18aと、内側面18aに垂直な上側面18bとを備えた略三角形の断面形状を有する形状に形成されるので、これを、上型と下型からなる金型で形成することができる。
また、内側傾斜面15は、上方から下方に向けてストラットロッド3の軸方向に対する傾斜角度が徐々に大きくなっており、全体として凹状の湾曲面に形成され、一方、傾斜壁部16は、上方から下方に向けて徐々にストラットロッド3の軸方向に対する傾斜角度が減少するとともに、その上下方向略中間位置からは、下方に向けて徐々に当該傾斜角度が増加する形状に形成されている。これにより、ゴム体8の上端面8e付近の上方側においても、内側傾斜面15と傾斜壁部16との間に十分な間隔で隙間Sを設けることができるので、ストッパ機構14を小型化することができる。さらに、傾斜壁部16の径方向内側端16aは、径方向内側に向けて内側傾斜面15から離れる方向に曲げられた形状とされているので、傾斜壁部16の径方向内側端16aが内側傾斜面15に当接することを防止して、当該傾斜壁部16を内側傾斜面15に面接触させることができる。
図3は、図1に示す取付構造1の変形例を示す。なお、図3においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
この変形例は、ゴム体8の内側傾斜面15と車体側パネル4の傾斜壁部16とによるストッパ機構14に加えて、さらにサブストッパ機構19を有する。サブストッパ機構19は、筒体7に設けたフランジ部20を有する。このフランジ部20は、筒体7のテーパ状部分7aの下端に一体に設けられ、当該テーパ状部分7aの下端から径方向外側に向けて延びている。なお、フランジ部20は、筒体7と別体に形成したものを筒体7に溶接等の手段により固定する構造とすることもできる。
一方、ゴム体8の下部8cの、車体側パネル4の窪み部5と筒体7のフランジ部20との間に位置する部分の外周面には、環状溝21が設けられている。この環状溝21は、ゴム体8の下部8cの外周面に開口し、その最深部がフランジ部20の外周縁よりも径方向内側に位置するように、径方向内側に向けて凹んでいる。これにより、ゴム体8の、環状溝21を挟んだ嵌め込み部8aの反対側には、内部にフランジ部20が埋設されたストッパゴム部8fが設けられる。
ストラットロッド3に上方向への所定値以上の大きなバウンド荷重が作用すると、ゴム体8の上下方向への弾性変形により、環状溝21が閉塞し、ゴム部材8のフランジ部20の側のストッパゴム部8fが、ゴム体8の嵌め込み部8aの下面に当接し、ストラットロッド3および筒体7の、車体側パネル4に対する上方側への過度の変位が規制される。この場合、ストッパ機構14がストッパ機能を生じる入力荷重の値と、サブストッパ機構19がストッパ機能を生じる入力荷重の値とを相違させて、この取付構造1に、上方向への大きなバウンド荷重に対して、2段階のストッパ機能を持たせることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、内側傾斜面15に凸部18を設けるようにしているが、これに限らず、内側傾斜面15に凸部18を設けない構成とすることもできる。この場合、内側傾斜面15は、滑らかな面に形成することができる。
また、前記実施の形態においては、ゴム体8の嵌め込み部8aの外周面8bと、これが当接する車体側パネル4の窪み側面5aとをストラットロッド3の軸方向に対して傾斜させた構成としているが、これらの面8b,5aをストラットロッド3の軸方向に平行な面に形成することもできる。
1:車体側パネルへのストラットロッドの取付構造 3:ストラットロッド 4:車体側パネル 5:窪み部 7:筒体 7a:テーパ状部分 8:ゴム体 8a:嵌め込み部 8d:下端面 8e:上端面 15:内側傾斜面 16:傾斜壁部 16a:径方向内側端 18:凸部 20:フランジ部 21:環状溝 S:隙間

Claims (4)

  1. 窪み部を備えた車体側パネルと、下方に向けて拡径するテーパ状部分を有し、ストラットロッドに取り付けられる筒体と、前記筒体の外周面に固着され、前記窪み部に嵌め合わされる嵌め込み部を備えた筒状のゴム体とを有する、車体側パネルへのストラットロッドの取付構造であって、
    前記ゴム体に、上端面から径方向内側へ向けて下方へ傾斜する内側傾斜面を設け、
    前記車体側パネルに、前記内側傾斜面の径方向内側へ向けて下方へ傾斜して径方向内側端が前記ゴム体の上端面よりも下方に位置するとともに、前記内側傾斜面との間に隙間を有する傾斜壁部を設けたことを特徴とする、車体側パネルへのストラットロッドの取付構造。
  2. 前記内側傾斜面に、前記傾斜壁部に向けて突出する凸部を設けた、請求項1記載の車体側パネルへのストラットロッドの取付構造。
  3. 前記ゴム体の前記嵌め込み部と下端面との間の部分の外周面を、下方に向けて直径が漸減する形状に形成した、請求項1または2記載の車体側パネルへのストラットロッドの取付構造。
  4. 前記筒体に、前記テーパ状部分の下端から径方向外側に向けて延びるフランジ部を設け、前記ゴム体の、前記車体側パネルの窪み部と前記筒体のフランジ部との間に位置する部分の外周面に、該フランジ部の外周縁よりも径方向内側に凹む環状溝を設けた、請求項1または2記載の車体側パネルへのストラットロッドの取付構造。
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