JP2014074435A - 継手及び配管システム - Google Patents

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Abstract

【課題】液体ソース用の配管を接続する継手と配管システムにおいて、当該継手から配管を外したときに液体ソースが漏れるのを防止すること。
【解決手段】第1の内周面21aにより第1の流路Q1を画定するソケット21と、ソケット21に脱着自在に嵌合し、第1の流路Q1に接続される第2の流路Q2を第2の内周面27aにより画定するプラグ27と、ソケット21とプラグ27のいずれか一方に設けられた係止片41と、ソケット21にプラグ27が嵌合した状態で、加圧ガスGにより係止片41を変位させることにより、係止片41でソケット21とプラグ27とをロックするロック機構40とを有する継手による。
【選択図】図7

Description

本発明は、継手及び配管システムに関する。
LSI等の半導体装置の製造工程では、半導体基板に対して処理を行うために様々な液体ソースが使用される。
液体ソースは専用の容器から配管を介して処理室に供給され、その容器が空になると液体ソースが充填された新しい容器と交換する。交換に際しては使用済みの容器から配管を外すことになるが、その容器に液体ソースが残留していると、配管を外したときに容器から液体ソースが漏れるおそれがある。
特に、人体に有害な液体ソースを扱う場合には、このような液漏れを伴う容器の交換作業は作業者を危険に曝すことになる。
液体ソース用の配管を接続する継手と配管システムにおいて、継手から配管を外したときに液体ソースが漏れるのを防止することを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、第1の内周面により第1の流路を画定するソケットと、前記ソケットに脱着自在に嵌合し、前記第1の流路に接続される第2の流路を第2の内周面により画定するプラグと、前記ソケットと前記プラグのいずれか一方に設けられた係止片と、前記ソケットに前記プラグが嵌合した状態で、加圧ガスにより前記係止片を変位させることにより、前記係止片で前記ソケットと前記プラグとをロックするロック機構とを有する継手が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、加圧ガスが流れる第1の配管と、第2の配管と、前記第1の配管と前記第2の配管とを接続する継手とを備え、前記継手は、第1の内周面により第1の流路を画定するソケットと、前記ソケットに脱着自在に嵌合し、前記第1の流路に接続される第2の流路を第2の内周面により画定するプラグと、前記ソケットと前記プラグのいずれか一方に設けられた係止片と、前記ソケットに前記プラグが嵌合した状態で、前記加圧ガスにより前記係止片を変位させることにより、前記係止片で前記ソケットと前記プラグとをロックするロック機構とを有する配管システムが提供される。
以下の開示によれば、接続対象の第1の配管と第2の配管に供給される加圧ガスを利用して継手のソケットとプラグとをロックする。これによれば、第1の配管内や第2の配管内の圧力が大気圧よりも高い状態ではソケットとプラグとがロックされ、当該圧力が大気圧に下がったときにロックが解除される。よって、ロックが解除されたときに各配管内に残留する加圧ガスが原因で継手から液体ソースが漏れ出す危険が低減され、作業者の安全を確保することができる。
図1は、調査に使用した配管システムの構成図である。 図2は、ワンタッチ継手を境にして配管システムから取り外した容器の断面図である。 図3は、ソケットからプラグを外した状態のワンタッチ継手の断面図である。 図4は、ソケットにプラグを接続した状態のワンタッチ継手の断面図である。 図5は、第1実施形態に係る配管システムの構成図である。 図6は、第1実施形態において、ソケットからプラグを外した状態における継手の断面図である。 図7は、第1実施形態において、ソケットにプラグが嵌合した状態における継手の断面図である。 図8は、継手のソケットとプラグとをロックした状態での第1実施形態に係る配管システムの構成図である。 図9は、継手のソケットからプラグを外した状態での第1実施形態に係る配管システムの構成図である。 図10は、第2実施形態に係る継手の断面図である。 図11は、第2実施形態において、板バネの一方の主面から見た継手の側面図である。 図12(a)は第2実施形態に係るソケットをその先端側から見た正面図であり、図12(b)は第2実施形態に係るプラグをその先端側から見た正面図である。 図13は、ソケットにプラグが嵌合した状態における第2実施形態に係る継手の断面図である。 図14は、第3実施形態に係る継手の断面図である。 図15は、第3実施形態において、板バネの一方の主面から見た継手の側面図である。 図16(a)は第3実施形態に係るソケットをその先端側から見た正面図であり、図16(b)は第3実施形態に係るプラグをその先端側から見た正面図である。 図17は、ソケットにプラグが嵌合した状態における第3実施形態に係る継手の断面図である。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者の調査結果について説明する。
図1は、その調査に使用した配管システムの構成図である。
この配管システム1は、半導体製造装置の処理チャンバ11に液体ソースを供給するものであって、第1の配管2と、第2の配管5と、容器3とを備える。
このうち、容器3には液体ソース4が溜められており、その液体ソース4の液面4aよりも高い位置に第1の配管2の開口端2aが位置すると共に、液面4aよりも低い位置に第2の開口5の開口端5aが位置する。
液体ソース4の材料は処理チャンバ11内で行う処理に応じて選択される。例えば、処理チャンバ11内においてはんだバンプの表面の酸化膜を除去する処理を行う場合には、酸化膜を還元して除去する作用のある蟻酸を液体ソース4として使用する。
容器3は、第2の配管5を介して処理チャンバ11に接続される。処理チャンバ11の内部には、処理対象のシリコン基板Wを載置する基板載置台12が設けられると共に、基板載置台12と対向する位置に液体ソース4を噴霧するためのシャワーヘッド13が設けられる。
なお、処理チャンバ11内の圧力は特に限定されず、大気圧と減圧のいずれであってもよい。
このような配管システム1においては、大気圧よりも高い圧力に加圧された加圧ガスGを第1の配管2から容器3に供給することで液面4aを押し下げ、第2の配管5を介して処理チャンバ11に液体ソース4を供給する。
液体ソース4の供給量は、第2の配管5の途中に設けられたマスフローメータ等の流量調節部10により調節される。なお、流量調節部10は、第2の配管5を閉状態にする機能も有しており、処理チャンバ11で処理を行わない場合には第2の配管5を閉状態にして液体ソース4の供給を停止する。
ここで、容器3における液体ソース4の残量が少なくなると、配管システム1から容器3を取り外してその容器を材料メーカに送り、材料メーカが容器3に液体ソース4を再充填することになる。
配管システム1から容器3を簡単に取り外せるように、第1の配管2と第2の配管5の各々の途中にはワンタッチ継手16が設けられる。また、取り外し時に加圧ガスGの供給を停止するために、第2の配管5においてワンタッチ継手16よりも上流側には開閉弁14が設けられる。
ワンタッチ継手16は脱着自在なソケット21とプラグ27とを備えており、上記の開閉弁14を閉じた状態で作業者がソケット21からプラグ27を外すことにより、配管システム1から容器3を取り外すことができる。
図2は、ワンタッチ継手16を境にして配管システム1から取り外した容器3の断面図である。作業者は、この状態で容器3を材料メーカに返送することになる。
図3は、ソケット21からプラグ27を外した状態のワンタッチ継手16の断面図である。
図3に示すように、ソケット21は、その第1の内周面21aにより第1の流路Q1を画定すると共に、内部に第1の弁体22を有する。
第1の内周面21aには第1の弁座21bと第1の筒底面21cが形成される。第1の弁座21bは、第1の流路Q1の第1の軸方向D1から傾斜した傾斜面で形成され、第1の筒底面21cは第1の軸方向D1に垂直な面内に形成される。
そして、第1の弁体22は、上記の第1の弁座21bと略平行な第1の傾斜部22xと、第1の傾斜部22xから第1の軸方向D1に延在する第1の軸部22yと、第1のバネ座22zとを有する。
このうち、第1の傾斜部22xには第1のOリング23が装着され、第1の軸部22yには第1のバネ24が装着される。なお、第1のOリング23は第1のシール部の一例である。
第1のバネ24は、上記の第1の筒底面21cと第1のバネ座22zとの間で座屈されており、第1の流路Q1の第1の軸方向D1に第1の弁体22を付勢する。
一方、プラグ27は、その第2の内周面27aにより第2の流路Q2を画定すると共に、内部に第2の弁体28を有する。
第2の内周面27aには第2の弁座27bと第2の筒底面27cが形成される。第2の弁座27bは、第2の流路Q2の第2の軸方向D2から傾斜した傾斜面で形成され、第2の筒底面27cは第2の軸方向D2に垂直な面内に形成される。
そして、第2の弁体28は、上記の第2の弁座27bと略平行な傾斜面を備えた第2の傾斜部28xと、第2の傾斜部28xから段落ちした第2のバネ座28zと、第2のバネ座28zからから第2の軸方向D2に延在する第2の軸部28yとを有する。
このうち、第2の傾斜部28xには第2のOリング29が装着され、第2の軸部28yには第2のバネ30が装着される。なお、第2のOリング29は第2のシール部の一例である。
第2のバネ30は、上記の第2の筒底面27cと第2のバネ座28zとの間で座屈されており、第2の軸方向D2に第2の弁体28を付勢する。
図3のようにソケット21とプラグ27とを脱離させた状態においては、第1のバネ24の付勢力によって第1のOリング23が第1の弁座21bに圧着されるため、ソケット21内において第1の流路Q1が遮断される。同様に、プラグ27内においては、第2のバネ30の付勢力によって第2のOリング29が第2の弁座27bに圧着され、第2の流路Q2が遮断される。
なお、各部品の大きさや材料は特に限定されない。ソケット21、プラグ27、第1のべ弁体22、及び第2の弁体28の材料としては、ステンレス等の金属やフッ素樹脂等の樹脂を採用し得る。また、ソケット21とプラグ27の各々の直径は2cm程度であり、ソケット21とプラグ27とを合せた長さは3cm〜4cm程度である。
図4は、ソケット21にプラグ27を接続した状態のワンタッチ継手16の断面図である。
接続に際しては、作業者がソケット21にプラグ27を挿入する。これにより、ソケット21の第1の内周面21aとプラグ27の外周側面27dとの摩擦力によってソケット21とプラグ27とが互いに係止される。
また、第1の弁体22と第2の弁体28とが互いに当接することにより、第1のOリング23と第1の弁座21bとが離間してこれらの間に第1の流路Q1が確保される。そして、第2のOリング29と第2の弁座27bとが離間してこれらの間に第2の流路Q2が確保され、その第2の流路Q2が第1の流路Q1と連通するようになる。
このようなワンタッチ継手16においては、図3に示したように、ソケット21からプラグ27を外したときに、第1のOリング23や第2のOリング29の各々のシール機能を利用して第1の流路Q1や第2の流路Q2を遮断する。
この構造では、第1のOリング23や第2のOリング29が劣化するとそれらのシール機能が不十分となり、ソケット21からプラグ27を外したときに継手16から液体ソース4が漏れ出すおそれがある。
また、第1のバネ24や第2のバネ30の劣化によってもシール機能が不十分となってこのような液漏れを招いてしまう。
特に、図1の配管システム1においては、加圧ガスGの圧力を利用して容器3から液体ソース4を押し出すようにしているため、配管システム1から容器3を外す際には当該容器3の内部は大気圧よりも高い状態にある。その圧力は、第2の配管5に接続されたワンタッチ継手16において上記の液漏れを助長するように働き、液体ソース4が有害な場合には作業者を危険に曝してしまう。
以下、本実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図5は、本実施形態に係る配管システムの構成図である。なお、図5において、図1で説明したのと同じ要素には図1におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
この配管システム38は、加圧ガスGを利用して処理チャンバ11に液体ソース4を供給するものであって、容器3と第1〜第5の配管31〜35とを備える。
このうち、第1の配管31は容器3に加圧ガスGを供給するのに使用され、第1の配管31の途中には三方弁37が設けられる。その三方弁37を切り替えることにより、加圧ガスGを分岐配管39に逃がしたり、容器3に加圧ガスGを供給したりすることができる。
容器3には処理チャンバ11で使用される液体ソース4が溜められており、その液体ソース4の液面4aよりも高い位置に第2の配管32の開口端32aが位置すると共に、液面4aよりも低い位置に第3の配管33の開口端33aが位置する。
液体ソース4の材料は特に限定されない。液体ソース4としては、既述の蟻酸の他に、TEOS(tetraethyl orthosilicate)やジクロロエチレンも使用し得る。
また、この配管システム38は同一構造の二つの継手43を備えており、一方の継手43により第1の配管31と第2の配管32とが接続され、他方の継手43によって第3の配管33と第4の配管34とが接続される。
各継手43は、互いに脱着自在なソケット21とプラグ27とを有する。これらのうち、プラグ27には、係止片41によってソケット21とプラグ27とをロックするロック機構40が設けられる。なお、係止片41の材料は特に限定されず、金属や樹脂で係止片41を形成し得る。
そして、そのロック機構40には第1の配管31から分岐した第5の配管35が接続されており、その第5の配管35を通じてロック機構40に加圧ガスGが供給される。
ここで、既述のように、容器3における液体ソース4の残量が少なった場合には、容器3に液体ソース4を再充填するために、ソケット21からプラグ27を外して配管システム38から容器3を取り外す。
次に、その継手43の脱着機構について説明する。
図6は、ソケット21からプラグ27を外した状態における継手43の断面図である。なお、図6において、図3で説明したのと同じ要素には図3におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係るロック機構40は加圧ガスGが供給されるシリンダ42を備え、既述の係止片41はそのシリンダ42に挿入されたピストンである。
その係止片41の端部にはバネ座41aが設けられており、そのバネ座41aとシリンダ42の筒底面42aとの間に第3のバネ44が座屈状態で設けられる。
シリンダ42に加圧ガスGが供給された状態ではその加圧ガスGによって係止片41がシリンダ42から押し出され、シリンダ42内の圧力が大気圧に下がると第3のバネ44の付勢力によって係止片41がシリンダ42に後退する。
一方、ソケット21には、上記の係止片41に嵌合する穴21dとして貫通孔が設けられる。
図7は、ソケット21にプラグ27が嵌合した状態における継手43の断面図である。
図7に示すように、この状態では、加圧ガスGによりシリンダ42から押し出された係止片41が穴21dに嵌合し、ソケット21とプラグ27とがロックされる。
また、これと同時に、第1の弁体22と第2の弁体28の各々が当接することにより、第1の弁体22が変位して第1の弁座21bと第1のOリング23とが離間する。同様に、第2の弁体28が変位して第2の弁座27bと第2のOリング29とが離間する。
これにより、第1の流路Q1と第2の流路Q2とが連通し、継手43の内部を加圧ガスGや液体ソース4が流通できるようになる。
次に、この配管システム38の使用方法について説明する。
図8は、継手43のソケット21とプラグ27とをロックした状態での配管システム38の構成図である。
この状態にするには、まず、作業者がソケット21にプラグ27を挿入する。そして、三方弁37の流路を制御して第1の配管31に加圧ガスGを供給することにより、その加圧ガスGの圧力で係止片41を押し下げ、その係止片41によりソケット21とプラグ27とをロックする。
なお、この状態では三方弁37は分岐配管39に対して閉状態となっており、分岐配管39に加圧ガスGは供給されない。
一方、図9は、継手43のソケット21からプラグ27を外した状態での配管システム38の構成図である。
この状態にするには、まず、三方弁37を制御することにより第1の配管31と第5の配管35への加圧ガスGの供給を停止し、加圧ガスGを分岐配管39に逃がす。
このようにすると、容器3に加圧ガスGが供給されなくなるため、流量調節部10(図5参照)を開状態にすることで容器3内の圧力が徐々に下がり、当該圧力を大気圧に等しくすることができる。
そして、容器3に連通する第5の配管35内の圧力が大気圧程度に下がった時点で係止片41が穴21d(図7参照)から外れ、作業者がソケット21からプラグ27を外すことができる。
このとき、上記のように容器3内の圧力が大気圧となっているので、容器3内に残留する加圧ガスGが原因で継手43から液体ソース4が漏れ出すおそれがなく、作業者が安全に容器3の交換作業を行うことができる。
以上説明した本実施形態によれば、図8を参照して説明したように、容器3に供給される加圧ガスGを利用して係止片41を変位させることで、ソケット21にプラグ27を簡単にロックすることができる。
更に、容器3内の圧力が大気圧に下がるまではロックが解除されないので、ロックが解除されたときに容器3内に残留する加圧ガスGが原因で継手43から液体ソース4が漏れ出す危険が低減され、作業者の安全を確保することができる。
なお、本実施形態は上記に限定されない。上記ではプラグ27にロック機構40を設けたが、ソケット21にロック機構を設けてもよい。これについては後述の第2及び第3実施形態でも同様である。
(第2実施形態)
第1実施形態では、ロック機構40にシリンダ42を利用した。これに対し、本実施形態では、ロック機構に板バネを利用する。
なお、配管システムの構成は第1実施形態の図5におけるのと同様なので、以下ではその説明を省略する。
図10は、本実施形態に係る継手60の断面図である。なお、図10において、第1実施形態で説明したのと同じ要素には第1実施形態におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
継手60は、第1実施形態と同様にソケット21とプラグ27とを備えており、図10ではソケット21からプラグ27を外した状態が示されている。
ソケット21の穴21dは、本実施形態ではソケット21を貫通しておらず、ソケット21の外周側面に凹部状に形成される。
一方、プラグ27には、その穴21dを利用してソケット21をロックするためのロック機構50が設けられる。
ロック機構50は、ケーシング51と、ケーシング51内に収められたゴム製のチューブ52と、板バネ53と、係止片54とを有する。
このうち、ケーシング51は、プラグ27の外周側面に立設された底面51aを備えており、板バネ53の一方の端部53aがケーシング51の内側側面51bから間隔をおいて上記の底面51aに固定される。
また、上記のチューブ52は、ケーシング51の内側側面51bと板バネ53の一方の主面53xの各々に当接して設けられる。そして、板バネ53の他方の主面53yには、樹脂又は金属を材料とする突起状の係止片54が設けられる。
本実施形態では、既述の第5の配管35がチューブ52に連通しており、第5の配管35から供給される加圧ガスGによってチューブ52が膨張し、そのチューブ52によって板バネ53の一方の主面53xが押圧されて板バネ53が撓む。
一方、チューブ52内の圧力が大気圧にまで下がると、板バネ53は自身の付勢力によって元の位置に戻る。
このように、本実施形態では、チューブ52に加圧ガスGを供給したりその供給を停止したりすることにより、板バネ53に設けられた係止片54を軸方向D1、D2の各々に対して垂直な方向に揺動させることができる。
図11は、板バネ53の一方の主面53xから見た継手60の側面図である。
図11に示すように、板バネ53は平面視で矩形状であり、チューブ52はこの板バネ53と略同一の幅を有する。
図12(a)はソケット21をその先端側から見た正面図であり、図12(b)はプラグ27をその先端側から見た正面図である。
図12(a)に示すように、穴21dは、円筒状のソケット21において互いに対向する部位に二つ設けられる。
また、図12(b)に示すように、ケーシング51は正面視でその側方が解放されており、チューブ52はそのケーシング51の内側側面51bと板バネ53とで挟まれた扁平形状となっている。
図13は、ソケット21にプラグ27が嵌合した状態の継手60の断面図である。
図13に示すように、この状態では、加圧ガスGの供給で膨張したチューブ52によって板バネ53が撓み、それにより穴21dに係止片54が嵌合し、ソケット21とプラグ27とがロックされる。
そして、第1実施形態と同様に第1の弁体22と第2の弁体28とが互いに当接することによりこれらが変位し、第1の流路Q1と第2の流路Q2とが連通するようになる。
以上説明した本実施形態でも、第1実施形態と同様に、容器3(図5参照)に供給される加圧ガスGを利用して係止片54を変位させることで、ソケット21にプラグ27を簡単にロックすることができる。
また、容器3内の圧力が大気圧に下がることでチューブ52が収縮してロックが解除されるため、容器3内の圧力が大気圧よりも高いときにソケット21からプラグ27が外れることがなく、容器3内の圧力で継手60から液体ソース4が漏れ出すのを抑制できる。
(第3実施形態)
第2実施形態と同様に、本実施形態でもロック機構に板バネを利用する。
なお、配管システムの構成は第1実施形態の図5におけるのと同様なので、以下ではその説明を省略する。
図14は、本実施形態に係る継手70の断面図である。なお、図14において、第1実施形態や第2実施形態で説明したのと同じ要素にはこれらにおけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
継手70は、第2実施形態で説明したソケット21とプラグ27とを備えており、図13ではソケット21からプラグ27を外した状態が示されている。
プラグ27にはロック機構80が設けられる。ロック機構80は、ソケット21にプラグ27をロックするものであり、ケーシング71、片体72、板バネ73、係止片74、及びゴム製のチューブ75を備える。
このうち、ケーシング71は、第2の流路Q2の第2の軸方向D2に開口した開口部71aを備えており、その開口71aに片体72が挿通される。
また、チューブ75は、ケーシング71の内側側面に接するように設けられ、第5の配管35から供給される加圧ガスGにより膨張する。
上記の片体72はその一方の端部72aがチューブ75に当接し、チューブ75が膨張することで片体72が開口部71aから押し出されて第2の軸方向D2に変位する。片体72の材料は特に限定されず、樹脂や金属で片体72を形成し得る。
そして、板バネ73は、その一方の端部73aがケーシング71の外周側面に固定されると共に、他方の主面73yに樹脂製又は金属製の係止片74が設けられる。また、板バネ73は、各軸方向D1、D2に対して斜めに固定され、チューブ75内の圧力が大気圧にまで下がったときに自身の付勢力によって片体72をケーシング71内に押し戻すように作用する。
これによれば、チューブ75の膨張と収縮によって片体72の他方の端部72bが板バネ73の一方の主面73xの上を摺接し、係止片74と板バネ73の他方の端部73bとが第2の軸方向D2に略垂直な方向に揺動する。
図15は、板バネ73の一方の主面73xから見た継手70の側面図である。図15に示すように、片体72と板バネ73は平面視で矩形状である。
図16(a)はソケット21をその先端側から見た正面図であり、図16(b)はプラグ27をその先端側から見た正面図である。
図16(a)に示すように、本実施形態でも第2実施形態と同様に円筒状のソケット21において互いに対向する部位に穴21dを二つ設ける。
また、図16(b)に示すように、板バネ73は互いに対向するように二つ設けられる。
図17は、ソケット21にプラグ27が嵌合した状態の継手70の断面図である。
図17に示すように、この状態では、加圧ガスGの供給によりチューブ75が膨張しており、これによりケーシング71から片体72が押し出される。そして、その片体72により板バネ73が撓んで穴21dに係止片74が嵌合し、ソケット21とプラグ27とがロックされる。
更に、第1実施形態と同様に第1の弁体22と第2の弁体28とが互いに当接することによりこれらが変位し、第1の流路Q1と第2の流路Q2とが連通するようになる。
上記した本実施形態でも、第1実施形態や第2実施形態と同様に、容器3に供給される加圧ガスGを利用して係止片74を変位させることで、ソケット21にプラグ27を簡単にロックすることができる。
更に、容器3内の圧力が大気圧に下がることでチューブ75が収縮してロックが解除されるため、容器3内の圧力が大気圧よりも高いときにソケット21からプラグ27が外れることがなく、容器3内の圧力で継手60から液体ソース4が漏れ出すのを抑制できる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の内周面により第1の流路を画定するソケットと、
前記ソケットに脱着自在に嵌合し、前記第1の流路に接続される第2の流路を第2の内周面により画定するプラグと、
前記ソケットと前記プラグのいずれか一方に設けられた係止片と、
前記ソケットに前記プラグが嵌合した状態で、加圧ガスにより前記係止片を変位させることにより、前記係止片で前記ソケットと前記プラグとをロックするロック機構と、
を有することを特徴とする継手。
(付記2) 前記ソケットの外周側面に穴が設けられ、前記穴に前記係止片が嵌合することにより、前記ソケットと前記プラグとがロックされることを特徴とする付記1に記載の継手。
(付記3) 前記ロック機構は、前記加圧ガスが供給されるシリンダを備え、
前記係止片は、前記シリンダに挿入されたピストンであることを特徴とする付記1又は付記2に記載の継手。
(付記4) 前記ロック機構は、
前記加圧ガスにより膨張するチューブと、
膨張した前記チューブにより一方の主面が押圧される板バネとを備え、
前記係止片が、前記板バネの他方の主面に設けられたことを特徴とする付記1又は付記2に記載の継手。
(付記5) 前記プラグの外周側面に設けられ、前記外周側面に立設された底面を備えたケーシングを更に有し、
前記チューブが前記ケーシング内に収容され、
前記板バネが前記底面に固定されたことを特徴とする付記4に記載の継手。
(付記6) 前記ロック機構は、
前記加圧ガスにより膨張するチューブと、
前記チューブに当接して設けられ、前記チューブの膨張により変位する片体と、
一方の主面が前記片体により押圧される板バネとを備え、
前記係止片が、前記板バネの他方の主面に設けられたことを特徴とする付記1又は付記2に記載の継手。
(付記7) 前記プラグの外周側面に設けられ、前記第2の流路の軸方向に平行な方向に開口した開口部を備えたケーシングを更に有し、
前記片体が前記開口部に挿通されて前記軸方向に可動であると共に、
前記片体の一方の端部に当接するように、前記ケーシングの内側に前記チューブが収容されて、
前記開口部の横の前記ケーシングの外周側面に前記板バネの一方の端部が固定され、
前記チューブの膨張により前記片体が前記開口部から押し出されて、該片体の他方の端部が前記板バネの前記一方の主面の上を摺接し、該板バネの他方の端部が前記軸方向に垂直な方向に揺動することを特徴とする付記6に記載の継手。
(付記8) 前記ソケットの前記内周面に設けられた第1の弁座と、
前記ソケットの内側に設けられ、前記第1の弁座に圧着する第1のシール部を備えた第1の弁体と、
前記プラグの前記内周面に設けられた第2の弁座と、
前記プラグの内側に設けられ、前記第2の弁座に圧着する第2のシール部を備えた第2の弁体とを備え、
前記ソケットに前記プラグが嵌合したとき、前記第1の弁体と前記第2の弁体の各々が当接することにより、前記第1の弁体が変位して前記第1の弁座と前記第1のシール部とが離間すると共に、前記第2の弁体が変位して前記第2の弁座と前記第2のシール部とが離間し、前記第1の流路と前記第2の流路とが連通することを特徴とする付記1乃至付記7のいずれかに記載の継手。
(付記9) 加圧ガスが流れる第1の配管と、
第2の配管と、
前記第1の配管と前記第2の配管とを接続する継手とを備え、
前記継手は、
第1の内周面により第1の流路を画定するソケットと、
前記ソケットに脱着自在に嵌合し、前記第1の流路に接続される第2の流路を第2の内周面により画定するプラグと、
前記ソケットと前記プラグのいずれか一方に設けられた係止片と、
前記ソケットに前記プラグが嵌合した状態で、前記加圧ガスにより前記係止片を変位させることにより、前記係止片で前記ソケットと前記プラグとをロックするロック機構とを有することを特徴とする配管システム。
(付記10) 前記継手を経由した前記加圧ガスが供給されると共に、液体を収容した容器と、
前記液体の液面よりも下に開口端が位置する第3の配管と、
第4の配管と、
前記第3の配管と前記第4の配管とを接続する継手とを更に有し、
前記継手が、前記第1の配管と前記第2の配管とを接続する前記継手と同一構造であることを特徴とする付記9に記載の配管システム。
1、38…配管システム、2…第1の配管、3…容器、4…液体ソース、4a…液面、5…第2の配管、11…処理チャンバ、13…シャワーヘッド、14…開閉弁、16…ワンタッチ継手、21…ソケット、21a…第1の内周面、21b…第1の弁座、21c…第1の筒底面、21d…穴、22…第1の弁体、22x…第1の傾斜部、22y…第1の軸部、22z…第1のバネ座、23…第1のOリング、24…第1のバネ、27…プラグ、27a…第2の内周面、27b…第2の弁座、27c…第2の筒底面、28…第2の弁体、28x…第2の傾斜部、28y…第2のバネ部、28z…第2のバネ座、29…第2のOリング、30…第2のバネ、31〜35…第1〜第5の配管、37…三方弁、39…分岐配管、40、50、80…ロック機構、41…係止片、41a…バネ座、42…シリンダ、42a…筒底面、43、60、70…継手、44…第3のバネ、51、71…ケーシング、51b…内側側面、52、75…チューブ、53、73…板バネ、53a…一方の端部、53x…一方の主面、53y…他方の主面、54、74…係止片、71a…開口部、72…片体、73a…一方の端部、73b…他方の端部、73x…一方の主面、73y…他方の主面、Q1…第1の流路、Q2…第2の流路、D1…第1の軸方向、D2…第2の軸方向。

Claims (5)

  1. 第1の内周面により第1の流路を画定するソケットと、
    前記ソケットに脱着自在に嵌合し、前記第1の流路に接続される第2の流路を第2の内周面により画定するプラグと、
    前記ソケットと前記プラグのいずれか一方に設けられた係止片と、
    前記ソケットに前記プラグが嵌合した状態で、加圧ガスにより前記係止片を変位させることにより、前記係止片で前記ソケットと前記プラグとをロックするロック機構と、
    を有することを特徴とする継手。
  2. 前記ソケットの外周側面に穴が設けられ、前記穴に前記係止片が嵌合することにより、前記ソケットと前記プラグとがロックされることを特徴とする請求項1に記載の継手。
  3. 前記ロック機構は、前記加圧ガスが供給されるシリンダを備え、
    前記係止片は、前記シリンダに挿入されたピストンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の継手。
  4. 加圧ガスが流れる第1の配管と、
    第2の配管と、
    前記第1の配管と前記第2の配管とを接続する継手とを備え、
    前記継手は、
    第1の内周面により第1の流路を画定するソケットと、
    前記ソケットに脱着自在に嵌合し、前記第1の流路に接続される第2の流路を第2の内周面により画定するプラグと、
    前記ソケットと前記プラグのいずれか一方に設けられた係止片と、
    前記ソケットに前記プラグが嵌合した状態で、前記加圧ガスにより前記係止片を変位させることにより、前記係止片で前記ソケットと前記プラグとをロックするロック機構とを有することを特徴とする配管システム。
  5. 前記継手を経由した前記加圧ガスが供給されると共に、液体を収容した容器と、
    前記液体の液面よりも下に開口端が位置する第3の配管と、
    第4の配管と、
    前記第3の配管と前記第4の配管とを接続する継手とを更に有し、
    前記継手が、前記第1の配管と前記第2の配管とを接続する前記継手と同一構造であることを特徴とする請求項4に記載の配管システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101776270B1 (ko) 2015-08-21 2017-09-19 (주)젬텍 천장레일 기반 보행재활장치
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WO2023210927A1 (ko) * 2022-04-26 2023-11-02 주식회사 제이앤미 퍼지 핀 실린더

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