JP2014074256A - 織物 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べ、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼし難く、良好な色分けを実現可能な織物を提供する。
【解決手段】織物1は、第1タテ糸Tと第1ヨコ糸Yとが織り込まれてなる第1織組織層11と、第2タテ糸tと第2ヨコ糸yとが織り込まれてなる第2織組織層12と、第1ヨコ糸Yと第2タテ糸tとが部分的に織り込まれてなり、第1織組織層11と第2織組織層12とを接結する接結部13とを有する。第1タテ糸T及び第1ヨコ糸Yのうち、いずれか一方の糸は他方の糸よりも外側表面への露出が少なくされており、外側表面への露出が少ない内糸は、黒色のポリエステル系原着糸よりなる。外側表面への露出が多い外糸は、ポリエステル系原着糸と同色又は異なる色のポリエステル系糸よりなる。第2タテ糸t及び第2ヨコ糸yは、互いに同色であって第1タテ糸T及び第1ヨコ糸Yと異なる色のポリエステル系糸よりなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、織物に関する。
従来、その表裏面がそれぞれ異なる色に配色された織物が知られている。この種の織物としては、具体的には、例えば、ポリエステル系レギュラー糸および黒原着糸よりなるタテ糸とポリエステル系カチオン可染糸およびレギュラー糸よりなるヨコ糸とが織り込まれて構成された一層の織組織を有する生機のタテ糸を黒色に染色し、ヨコ糸を赤色に染色した無地の織物等が知られている。上記織物は、例えば、緞帳等の素材として用いられている。
なお、例えば、特許文献1に記載されるように、表地に標準タテ糸を使用し、裏地にポリエステルカチオン糸のタテ糸もしくは原着糸のタテ糸を使用し、表地と裏地との間の中間層に遮光性を備えた黒い原着糸からなるヨコ糸を使用した多層構造の織組織を有するカーテンが公知である。
特開2004−130015号公報
しかしながら、従来知られる織物は、以下の点で改良の余地がある。
すなわち、上記一層の織組織にて表裏面を互いに異なる色に配色してなる織物は、互いの面の色に反対側の面の色が影響を及ぼすという問題がある。つまり、例えば、タテ糸を黒色、ヨコ糸を赤色とした上記織物は、赤面が黒く濁って見え、黒面が赤みを帯びた黒色に見える。この原因は、一層の織組織では、互いに異なる色を有するタテ糸およびヨコ糸の両糸が各面に現れてしまうためである。
上記問題を回避するため、織組織をおもて層とうら層との二層構造から構成し、各層を構成する糸を互いに異なる色に染め分けることも考えられる。しかし、この種の織物も、互いの面の色に反対側の面の色が影響を及ぼす問題を解決することができない。つまり、例えば、おもて層が赤色に染色された糸、うら層が黒色に染色された糸からなる上記織物は、おもて層が黒く濁って見え、うら層が赤みを帯びた黒色に見える。この原因は、互いの層の表面に反対側の層の色が透けて見えるためである。
このように従来の織物は、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼすため、一枚の織物で良好な色分けを行うことが困難である。したがって、従来の織物は、例えば、ピアノカバー等、表裏面の高度な色分けが要求される用途に用いることが難しい状況にある。それ故、この種の用途では、それぞれ色の異なる2枚の織物生地を重ね、縫い合わせて用いざるを得ない状況にある。このような方法は、縫製作業に手間がかかる上、2枚の織物の材質が異なるときには収縮が異なるため、時間の経過や洗濯・クリーニング後などに皺ができやすいなどの別の問題を引き起こす。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、従来に比べ、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼし難く、良好な色分けを実現可能な織物を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、第1タテ糸と第1ヨコ糸とが織り込まれて構成されている第1織組織層と、第2タテ糸と第2ヨコ糸とが織り込まれて構成されている第2織組織層と、上記第1ヨコ糸と上記第2タテ糸または上記第1タテ糸と上記第2ヨコ糸とが部分的に織り込まれて構成されており、上記第1織組織層と上記第2織組織層とを接結する接結部とを有する織物であって、
上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸のうち、いずれか一方の糸は他方の糸よりも外側表面への露出が少なくされており、該外側表面への露出が少ない糸である内糸は、黒色のポリエステル系原着糸よりなり、上記外側表面への露出が多い糸である外糸は、上記ポリエステル系原着糸と同色または異なる色のポリエステル系糸よりなり、
上記第2タテ糸および上記第2ヨコ糸は、互いに同色であって上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸と異なる色のポリエステル系糸よりなることを特徴とする織物にある。
上記織物は、上記構成の第1織組織層、第2織組織層および接結部を有している。そのため、上記織物は、第1織組織層と第2織組織層とが接結部により一体化されて全体として一枚の織物として構成される。そして、第1織組織層の外側表面は、織物の一方面を構成し、第2織組織層の外側表面は、織物の他方面を構成する。
ここで、上記織物は、第1タテ糸および第1ヨコ糸のうち、いずれか一方の糸が他方の糸よりも外側表面への露出が少なくされており、外側表面への露出が少ない糸である内糸は、黒色のポリエステル系原着糸よりなる。また、外側表面への露出が多い糸である外糸は、ポリエステル系原着糸と同色または異なる色のポリエステル系糸よりなる。また、第2タテ糸および第2ヨコ糸は、互いに同色であって上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸と異なる色のポリエステル系糸よりなる。
上記黒色のポリエステル系原着糸は、糸表面のみならず芯まで黒色である。そのため、上記織物は、第1織組織層側から見た場合に、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸により、第2織組織層を構成する第2タテ糸および第2ヨコ糸の色が透けて見えるのを抑制することができる。そして、上記織物における第1織組織層側の面の色は、主として、第1織組織層の外側表面への露出が多い外糸の色となる。なお、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸は、第1織組織層の外側表面への露出が多い外糸の色を引き立てる。一方、上記織物は、第2織組織層側から見た場合に、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸により、第1織組織層の外側表面への露出が多い外糸の色が透けて見えるのを抑制することができる。そして、上記織物における第2織組織層側の面の色は、主として、第2織組織層を構成する第2タテ糸および第2ヨコ糸の色となる。なお、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸は、第2織組織層を構成する糸の色を引き立てる。
したがって、上記織物は、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼし難い。また、外側表面への露出が少ない内糸に黒色のポリエステル系原着糸を用いたことも相まって、上記織物は、全体として一枚の織物であるにもかかわらず、各面を良好に色分けすることができる。さらに、上記織物は、上記黒色のポリエステル系原着糸を含むことにより、優れた遮光性を発現することもできる。
実施例1の織物を模式的に示した図である。 実施例1の織物を第2織組織層側から見た場合の完全組織図である。 実施例1の織物を第2織組織層側から見た場合の完全組織を模式的に示した図である。 図1のIV−IV線断面の一部を模式的に示した図である。 図1のV−V線断面の一部を模式的に示した図である。 実施例5の織物を第2織組織層側から見た場合の完全組織図である。 実施例5の織物を第2織組織層側から見た場合の完全組織を模式的に示した図である。 実施例5の織物における、図4に対応する図である。 実施例5の織物における、図5に対応する図である。 実施例6のカバーを模式的に示した図である。 前面斜め方向から見た実施例7のカバーを模式的に示した図である。 後面斜め方向から見た実施例7のカバーを模式的に示した図である。
上記織物は、第1織組織層の外側表面が織物のおもて面を構成し、第2織組織層の外側表面が織物のうら面を構成してもよいし、第2織組織層の外側表面が織物のおもて面を構成し、第1織組織層の外側表面が織物のうら面を構成してもよい。また、上記織物は、良好な色分けを実現できることから、柄のない無地物であると上記効果が大きくなる。
上記織物において、第1織組織層は、具体的には、例えば、第1ヨコ糸よりも第1タテ糸の飛びが多い朱子組織(朱子組織を誘導変化させたものも含む)などから構成することができる。なお、この場合、外側表面への露出が少ない糸である内糸は、第1ヨコ糸である。また、外側表面への露出が多い糸である外糸は、第1タテ糸である。第2織組織層は、具体的には、例えば、斜文組織(斜文組織を誘導変化させたものも含む)、平組織(平組織を誘導変化させたものも含む)などから構成することができる。
上記織物において、「原着糸」は、紡糸段階で着色された糸である。したがって、染色された糸は、通常、糸表面が染色によって着色されているのに対し、原着糸は、糸表面のみならず、糸芯部まで着色されている(本願では、上記内糸に用いられる原着糸は紡糸段階で黒色に着色されている)。
上記織物において、第1タテ糸、第1ヨコ糸、第2タテ糸、第2ヨコ糸は、例えば、表裏面の染色ムラの抑制などの観点から、好ましくはポリエステル90%以上、より好ましくはポリエステル95%以上、さらに好ましくはポリエステル97%以上、もっとも好ましくはポリエステル100%の糸から構成することができる。なお、各糸におけるポリエステルの割合は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
上記織物において、糸同士が「同色」とは、両糸を並べて視認した場合に両糸の色の差が分からない程度の範囲までを含み、厳密な意味で両糸が完全に同じ色である場合に限定するものではない。また、糸同士が「異なる色」とは、両糸の色が上記「同色」を超える範囲の色である場合を意味する。
上記織物において、第1織組織層における外糸の外側表面への露出割合は、50%超〜100%未満の範囲内とすることができる。なお、上記露出割合は、上記織物の組織図を用い、一単位組織中に含まれる外糸と内糸との交錯点の数と、外糸が外側表面へ露出している交錯点の数とを求め、全交錯点数に占める、外糸が外側表面へ露出している交錯点数の割合(%)を算出することにより求めることができる。
上記露出割合が上記範囲にある場合は、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼすことなく良好な色分けを行うのに有利である。上記外糸の外側表面への露出割合は、上記効果を大きくするなどの観点から、好ましくは55%以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは65%以上とすることができる。なお、外糸と内糸とが異なる色である場合、上記露出割合は、より高い割合を選択するほど第1織組織層の面の色を濃く見せるのに有利である。一方、上記外糸の外側表面への露出割合は、第1織組織層の強度、柔軟性の確保などの観点から、好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下、さらに好ましくは85%以下とすることができる。また、上記露出割合は、染色加工時におけるあたり疵の抑制などの観点から、好ましくは80%以下、より好ましくは75%以下、さらに好ましくは70%以下とすることができる。上記露出割合は、良好な色分け、第1織組織層の強度、柔軟性の確保、染色加工時におけるあたり疵の抑制のバランスから、好ましくは55%〜85%の範囲内、より好ましくは60%〜80%の範囲内とすることができる。
上記織物において、第1タテ糸および第2タテ糸の太さは、例えば、50〜300デニール程度とすることができる。また、第1ヨコ糸および第2ヨコ糸の太さは、例えば、150〜450デニール程度とすることができる。
上記織物は、内糸を第1ヨコ糸、外糸を第1タテ糸とすることができる。
この場合は、黒色のポリエステル系原着糸よりなる第1ヨコ糸よりも第1タテ糸の飛びが多い朱子組織(朱子組織を誘導変化させたものも含む)を有する第1織組織層を構成しやすくなる。そのため、この場合は、第1織組織層の外側表面に光沢を付与することができ、上記織物における第1織組織層側の面の色をより引き立たせることができる。
また、一般に、織機による生機製造時に、タテ糸はヨコ糸よりも細いものが使用されることが多く、タテ糸は、ヨコ糸に比べ切れやすい傾向にある。上記生機製造時にタテ糸が切れた場合、タテ糸が黒色のポリエステル系原着糸であると糸が切れたときに分かり難いことがある。特に、上記生機製造時における照明が暗い場合は、上記糸切れの発見が遅れやすくなる。第1ヨコ糸が黒色のポリエステル系原着糸よりなる場合は、上記問題を回避しやすく、生機製造時の製造性に優れる利点がある。
上記織物において、上記外糸は、上記ポリエステル系原着糸と同色(つまり、黒色)または異なる色に染色されたポリエステル系カチオン可染糸よりなり、第2タテ糸および第2ヨコ糸は、互いに同色であって第1タテ糸および第1ヨコ糸と異なる色に染色されたポリエステル系レギュラー糸よりなる構成とすることができる。
なお、「ポリエステル系カチオン可染糸」は、カチオン染料によって主に染色可能なポリエステル系の糸を意味する。また、「ポリエステル系レギュラー糸」は、カチオン染料によってほとんど染まらず、通常ポリエステルの染色に用いられるカチオン染料以外の染料(分散染料等)によって主に染色可能なポリエステル系の糸を意味する。
この場合は、上記織物の製造時に、カチオン染料による染色により外糸を所定の色に着色するともに、非カチオン染料による染色により第2タテ糸および第2ヨコ糸を所定の色に着色することができる。そのため、この場合は、二色染めによって良好に色分けされた織物が得られる。また、上記内糸以外の糸を染色により着色すればよいので、織物の製造コストを比較的低廉にしやすい利点がある。
上記織物において、上記外糸は、ポリエステル系原着糸よりなり、第2タテ糸および第2ヨコ糸は、互いに同色であって第1タテ糸および第1ヨコ糸と異なる色に染色されたポリエステル系レギュラー糸よりなる構成とすることもできる。
この場合は、第1タテ糸および第1ヨコ糸がともにポリエステル系原着糸より構成される。そのため、この場合は、上記織物の製造時に、第1タテ糸および第1ヨコ糸を染色する必要がなくなり、第2タテ糸および第2ヨコ糸を第1タテ糸および第1ヨコ糸と異なる所定の色となるように、分散染料等により染色するだけで済む。それ故、この場合は、染色工程を簡略化することができる利点がある。
上記織物において、上記外糸は、ポリエステル系原着糸よりなり、第2タテ糸および第2ヨコ糸は、互いに同色であって上第1タテ糸および第1ヨコ糸と異なる色に染色されたポリエステル系カチオン可染糸よりなる構成とすることもできる。
この場合は、第1タテ糸および第1ヨコ糸がともにポリエステル系原着糸より構成される。そのため、この場合は、上記織物の製造時に、第1タテ糸および第1ヨコ糸を染色する必要がなくなり、第2タテ糸および第2ヨコ糸を第1タテ糸および第1ヨコ糸と異なる所定の色となるように、カチオン染料により染色するだけで済む。それ故、この場合は、染色工程を簡略化することができる利点がある。
上記の場合において、外糸を構成するポリエステル系原着糸は、内糸を構成する黒色のポリエステル系原着糸と同じ黒色のポリエステル系原着糸を用いてもよいし、内糸を構成する黒色のポリエステル系原着糸とは異なる色のポリエステル系原着糸を用いることもできる。
なお、上記織物を構成する第1タテ糸、第1ヨコ糸、第2タテ糸、第2ヨコ糸の構成は、例えば、脱色剤を用いて上記織物の脱色(色落ち)状況を確認したり、さらに染色剤を用いて再度の染色状況を確認したりすることなどによって調査することができる。
上記織物において、上記外糸は黒色であり、第2タテ糸および第2ヨコ糸は赤系色または緑系色である構成とすることができる。
この場合、上記織物は、第1織組織層側の面の色が黒色、第2織組織層側の面の色が赤系色または緑系色となる。この織物は、第1織組織層側の面の黒色と第2織組織層側の面の赤系色または緑系色が互いに影響を及ぼし難い。そのため、この場合は、従来に比べ、一方面がより黒い黒色、他方面が黒による濁りのない鮮やかな赤系色または緑系色に色分けされた一枚ものの織物が得られる。また、一方面が黒色、他方面が赤系色である織物は、ピアノやエレクトーン等の鍵盤楽器などの楽器を被覆するための楽器用カバー、楽器とともに用いられる椅子等の楽器附属品を被覆するための楽器附属品用カバー、学校や施設等で使用されるカーテンや緞帳、テーブルクロスなどに特に好適に用いることができる。また、一方面が黒色、他方面が緑系色である織物は、学校で使用されるカーテンや緞帳、テーブルクロスなどに特に好適に用いることができる。なお、上記赤系色は、具体的には、黄赤〜赤〜赤紫までの範囲の色とすることができる。また、上記緑系色は、具体的には、黄緑〜緑〜青緑までの範囲の色とすることができる。
上記織物において、第1タテ糸と第2タテ糸とを合わせた全てのタテ糸のヨコ方向の密度は、180〜330本/インチの範囲内、第1ヨコ糸と第2ヨコ糸とを合わせた全てのヨコ糸のタテ方向の密度は、72〜150本/インチの範囲内とすることができる。
この場合は、緻密で柔軟性に優れ、適度な重さの織物が得られる。上記タテ糸のヨコ方向の密度は、緻密性、柔軟性などの観点から、好ましくは200本/インチ以上、より好ましくは210本/インチ以上、さらに好ましくは220本/インチ以上、最も好ましくは240本/インチ以上とすることができる。上記タテ糸のヨコ方向の密度は、柔軟性、軽量化などの観点から、好ましくは300本/インチ以下、より好ましくは290本/インチ以下とすることができる。一方、上記ヨコ糸のタテ方向の密度は、緻密性、柔軟性などの観点から、好ましくは80本/インチ以上、より好ましくは90本/インチ以上、さらに好ましくは100本/インチ以上とすることができる。上記ヨコ糸のタテ方向の密度は、軽量化、柔軟性などの観点から、好ましくは140本/インチ以下、より好ましくは130本/インチ以下、さらに好ましくは120本/インチ以下とすることができる。
上記織物において、上記接結部の割合は、3〜55%の範囲内とすることができる。なお、第1ヨコ糸と第2タテ糸とが部分的に織り込まれて接結部が構成されている場合、上記接結部の割合は、上記織物の組織図を用い、一単位組織中に含まれる第1ヨコ糸と第2タテ糸との交錯点の数と、上記接結部の数を求め、上記全交錯点数に占める接結部の数の割合(%)を算出することにより求めることができる。また、第1タテ糸と第2ヨコ糸とが部分的に織り込まれて接結部が構成されている場合、上記接結部の割合は、上記織物の組織図を用い、一単位組織中に含まれる第1タテ糸と第2ヨコ糸との交錯点の数と、上記接結部の数を求め、上記全交錯点数に占める接結部の数の割合(%)を算出することにより求めることができる。
この場合は、素地強度と柔軟性とのバランスに優れる。上記接結部の割合は、素地強度、外観保護などの観点から、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上、さらにより好ましくは20%以上とすることができる。上記接結部の割合は、柔軟性、外観保護などの観点から、好ましくは50%以下、より好ましくは45%以下、さらに好ましくは40%以下とすることができる。
なお、上記織物の長さは、例えば、20m〜75m程度とすることができる。また、上記織物の巾は、例えば、100cm〜300cm程度とすることができる。
上記織物は、その用途が特に限定されるものではなく、種々の用途に適用することができる。なかでも、以下の用途に用いるとその効果を十分に発揮することができる。
被カバー物を覆うためのカバーであって上記織物を用いて作製されたカバーは、カバー表裏面の色にそれぞれの反対側の面の色が影響を及ぼし難く、良好な色分けを実現することができる。また、上記織物は上述のように遮光性にも優れる。そのため、上記カバーは、直射日光や照明等の光から被カバー物を防護することができる。
上記カバーは、被カバー物の大きさに合わせて最適な形状、大きさに構成することができる。上記カバーは、上記織物から切り出した一枚の生地から構成されていてもよいし、上記織物から切り出した複数枚の生地を縫着して構成することもできる。なお、上記カバーは、被カバー物の全部を覆う物であってもよいし、被カバー物を部分的に覆う物であってもよい。
上記カバーは、例えば、被カバー物を覆うための複数の被覆面部を有しており、該複数の被覆面部のうち、少なくとも最大の面積を有する部分が、上記織物から形成されており、かつ、その面内に継ぎ目がない構成とすることができる。
この場合は、被カバー物を覆った際に、少なくとも最大の面積を有する被覆面部の面内に繋ぎ目による段差が生じなくなる。そのため、この場合は、被カバー物をカバーした状態における外観に優れる利点がある。また、複数の生地を繋ぎ合わせることによって最大の面積を有する被覆面部を一枚物の生地とする必要がないので、その分、カバーの生産性が向上する。また、用いる織物の配色にもよるが、上記段差がないことによって被カバー物を覆った際における高級感を出しやすくなるなどの利点もある。そのため、この場合は、カバー表裏面の高度な色分けや高級感などが要求されるピアノ等の比較的高価な楽器等を覆うカバーなどとして好適である。
上記カバーは、具体的には、楽器用または楽器附属品用とすることができる。この場合、上記カバーは、例えば、上記織物における第1織組織層側の面を楽器側の面(裏面)として構成することができる。また、この場合、例えば、上記織物における外糸は黒色、第2タテ糸および第2ヨコ糸は赤系色とすることができる。
上記楽器としては、例えば、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ等のピアノ、エレクトーン、オルガン、チェンバロなどの鍵盤楽器、ギターなどの弦楽器などを例示することができる。なお、上記「楽器用」には、ピアノキーやピアノペダル、譜面台等、楽器の一部を覆うために用いる場合も含まれる。また、上記楽器附属品としては、例えば、椅子、メトロノームなどを例示することができる。
上記カバーは、とりわけ、ピアノ、エレクトーン等の鍵盤楽器用カバーや上記鍵盤楽器附属品用カバーとして有用である。すなわち、上記鍵盤楽器用カバー等は、表裏面の高度な色分けが要求される。しかし、従来、一枚で表裏面の高度な色分けを表現できる織物はなかった。そのため、従来の鍵盤楽器用カバー等は、表地となる黒色のナイロン生地と裏地となる赤色のレーヨン生地とを重ね、縫い合わせて構成されていることが多かった。それ故、従来の鍵盤楽器用カバー等は、縫製作業に手間がかかる上、ナイロン生地とレーヨン生地の収縮が異なるので、一枚物のポリエステル系生地を用いてなる場合に比べ、時間の経過や洗濯・クリーニング後などに皺ができやすいといった問題があった。また、従来の鍵盤楽器用カバー等は、ナイロン生地が直射日光や照明により色褪せし、劣化によって裂け易くなる問題もあった。さらに、従来の鍵盤楽器用カバー等は、上記2枚の生地の縫い目が表に出ないように袋縫いにより仕上げる必要があるため、高い縫製技術、縫製人員が必要となる。また、従来の鍵盤楽器用カバー等は、グランドピアノの天井部等、大きな面積を覆う被覆面部を一枚の織物生地から構成することが困難であることが多い。そのため、従来の鍵盤楽器用カバー等は、複数の織物生地を繋いで上記被覆面部を形成せざるを得ず、被覆面部の面内に継ぎ目ができやすかった。これに対し、上記カバーは、上記織物を用いて作製されているので、これらの問題を解消することができ、ピアノ、エレクトーン等の鍵盤楽器用カバー等として特に有用である。
また、上述のカバー以外にも、上記織物を用いて作製されたカーテンや緞帳は、カーテンや緞帳の表裏面の色にそれぞれの反対側の面の色が影響を及ぼし難く、良好に色分けを実現することができる。また、上記織物は上述のように遮光性にも優れる。そのため、上記カーテンや緞帳は、優れた遮光性を有する。また、この場合、上記織物における外糸は黒色、第2タテ糸および第2ヨコ糸は赤系色または緑系色とすることができ、学校や施設等で使用されるカーテンや緞帳などとして好適である。
以下、実施例について図面を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
図1〜図5を用いて、実施例1の織物について説明する。図1は、本例の織物1を模式的に示した図である。図1中、X方向が織物1のヨコ方向(巾方向)、Y方向が織物1のタテ方向を示す。
図2は、本例の織物1を第2織組織層12側から見た場合の完全組織図である。図2中、タテ糸T、tが浮き上がっている点にあたる方眼の目が黒色に塗りつぶされており、タテ糸T、tが沈み込んでいる点にあたる方眼の目は白色とされている。したがって、これをヨコ糸Y、yについて見た場合には、方眼の目が黒色の部分でヨコ糸Y、yが沈み込んでおり、方眼の目が白色の部分でヨコ糸Y、yが浮き上がっていることを示している。
図3は、本例の織物1を第2織組織層12側から見た場合の完全組織を模式的に示した図である。図3中、「×」印は、対応するタテ糸T、tとヨコ糸Y、yとの接結部を示している。また、「○」印は、第2織組織層12側から見た場合に、第1タテ糸Tが第1ヨコ糸Yの上側にあることを示している。また、「△」印は、第2織組織層12側から見た場合に、第2タテ糸tが第2ヨコ糸yの上側にあることを示している。なお、図3では、各糸を明りょうにするため、各糸同士を離間させて描いているが、実際には図示した以上に目が詰まっている。
図4は、図1のIV−IV線断面の一部を模式的に示した図である。図5は、図1のV−V線断面の一部を模式的に示した図である。但し、図4は、ヨコ方向の組織の一区間分、図5は、タテ方向の組織の一区間分を示している。
図4および図5に示すように、本例の織物1は、第1タテ糸Tと第1ヨコ糸Yとが織り込まれて構成されている第1織組織層11と、第2タテ糸tと第2ヨコ糸yとが織り込まれて構成されている第2織組織層12と、第1織組織層11と第2織組織層12とを接結する接結部13とを有している。なお、本例の織物1は、具体的には、ジャガード織物であり、その巾は156.5cm、その長さは50m乱である。
第1織組織層11は、第1タテ糸Tと第1ヨコ糸Yとが織り込まれて構成されている。第2織組織層12は、第2タテ糸tと第2ヨコ糸yとが織り込まれて構成されている。本例では、具体的には、第1織組織層11は、5本の第1タテ糸T1、T3、T5、T7、T9と5本の第1ヨコ糸Y2、Y4、Y6、Y8、Y10とからなる朱子組織状の単位組織を有している。一方、第2織組織層12は、5本の第2タテ糸t2、t4、t6、t8、t10と5本の第2ヨコ糸y1、y3、y5、y7、y9とからなる斜文組織状の単位組織を有している。
接結部13は、第1ヨコ糸Yと第2タテ糸tとが部分的に織り込まれて構成されている。本例では、具体的には、接結部13は、図3〜図5に示すように、第1ヨコ糸Y2と第2タテ糸t10、第1ヨコ糸Y4と第2タテ糸t4、第1ヨコ糸Y6と第2タテ糸t8、第1ヨコ糸Y8と第2タテ糸t2、第1ヨコ糸Y10と第2タテ糸t6がそれぞれ絡み合うことによって構成されている。本例では、図3に示すように、一単位組織中に含まれる第1ヨコ糸Yと第2タテ糸tとの交錯点25か所のうち、5か所が接結部13である。そのため、上記織物1は、接結部13の割合が20%である。なお、図示はしないが、接結部13は、第1タテ糸Tと第2ヨコ糸yとが部分的に織り込まれて構成されていてもよい。
上記織物1において、第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yのうち、いずれか一方の糸は他方の糸よりも外側表面への露出が少なくされている。そして、外側表面への露出が少ない糸である内糸は、黒色のポリエステル系原着糸よりなる。外側表面への露出が多い糸である外糸は、ポリエステル系原着糸と同色またま異なる色のポリエステル系糸よりなる。
本例では、具体的には、図3〜図5に示すように、第1ヨコ糸Yが、第1タテ糸Tよりも外側表面(第1織組織層11の表面)への露出が少ない。逆にいえば、第1タテ糸Tが、第1ヨコ糸Yよりも外側表面(第1織組織層11の表面)への露出が多い。つまり、本例では、第1織組織層11の表面において第1タテ糸Tの浮きが多く、第1ヨコ糸Yの多くの部分は第1タテ糸Tよりも内方に配置されている。
したがって、本例では、織物1の外側表面への露出が少ない内糸は第1ヨコ糸Yである。この第1ヨコ糸Yが黒色のポリエステル系原着糸(ポリエステル100%)よりなっている。一方、織物1の外側表面への露出が多い外糸は第1タテ糸Tである。この第1タテ糸Tは、黒色のポリエステル系原着糸と同色、つまり黒色のポリエステル系糸(ポリエステル100%)よりなっている。また、本例では、図3に示すように、一単位組織中に含まれる第1タテ糸Tと第1ヨコ糸Yとの交錯点25か所のうち、20か所において第1タテ糸Tが第1織組織層11の表面へ露出している。よって、外糸である第1タテ糸Tの外側表面への露出割合は80%である。なお、本例では、上記黒色のポリエステル系糸は、具体的には、黒色に染色されたポリエステル系カチオン可染糸である。
上記織物1において、第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yは、互いに同色であって第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yと異なる色のポリエステル系糸よりなっている。本例では、具体的には、第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yは、ともに赤色のポリエステル系糸(ポリエステル100%)よりなっている。なお、本例では、上記赤色のポリエステル系糸は、具体的には、赤色に染色されたポリエステル系レギュラー糸である。
上記織物1において、第1タテ糸Tおよび第2タテ糸tの太さは、ともに75デニール(75/1)である。一方、第1ヨコ糸Yおよび第2ヨコ糸yの太さは、ともに300デニール(300/1)である。また、上記織物1において、第1タテ糸Tと第2タテ糸tとを合わせた全てのタテ糸T、tのヨコ方向の密度は、220本/インチである。なお、第1タテ糸Tおよび第2タテ糸tのそれぞれのヨコ方向の密度は、いずれも110本/インチである。一方、第1ヨコ糸Yと第2ヨコ糸yとを合わせた全てのヨコ糸Y、yのタテ方向の密度は、88本/インチである。なお、第1ヨコ糸Yおよび第2ヨコ糸yのそれぞれのヨコ方向の密度は、いずれも44本/インチである。
次に、上記織物1の製法について説明する。先ず、第1タテ糸Tとして、太さ75デニールの染色されていないポリエステル系カチオン可染糸、第1ヨコ糸Yとして、太さ300デニールの黒色のポリエステル系原着糸、第2タテ糸tとして、太さ75デニールの染色されていないポリエステル系レギュラー糸、第2ヨコ糸yとして、太さ300デニールの染色されていないポリエステル系レギュラー糸を準備した。
次いで、各タテ糸T、tを製経機からビームに巻き取り、図2、図3の組織を形成するための紋紙をセットしたジャガード織機に供給するとともに各ヨコ糸Y、yをジャガード織機に供給し、図2、図3の組織を有する原反(巾164cm、59m乱)を織りあげた。なお、上記原反において、第1タテ糸Tと第2タテ糸tとを合わせた全てのタテ糸T、tのヨコ方向の密度は、240本/インチである。なお、第1タテ糸Tおよび第2タテ糸tのそれぞれのヨコ方向の密度は、いずれも120本/インチである。一方、第1ヨコ糸Yと第2ヨコ糸yとを合わせた全てのヨコ糸Y、yのタテ方向の密度は、100本/インチである。なお、第1ヨコ糸Yおよび第2ヨコ糸yのそれぞれのヨコ方向の密度はいずれも50本/インチである。
次いで、上記原反を6反〜10反つないだ後、生地精錬を行い、原反に付着した汚れや糊などを洗い落とした。次いで、この原反を乾燥させた。次いで、この原反を、ポリエステル系カチオン可染糸を黒色に染色する染色剤とポリエステル系レギュラー糸を赤色に染色する染色剤とを含む染色釜に投入し、130℃〜160℃程度の温度で、第1タテ糸Tのポリエステル系カチオン可染糸を黒色、第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yのポリエステル系レギュラー糸を赤色に染め上げた。次いで、この染色反物を脱水、乾燥させた。次いで、この染色反物を180℃〜185℃程度の温度で熱処理し、上記繋いだ部分にて裁断し、巾156.5cm、長さ50mの反物状態の上記織物1を得た。
なお、第1ヨコ糸Yとして、太さ300デニールの染色されていないポリエステル系カチオン可染糸を準備した点以外は実施例1の織物1の作製と同様にして、比較例1の織物(不図示)も併せて作製した。
次に、上記織物1の作用効果について説明する。織物1は、上記構成の第1織組織層11、第2織組織層12および接結部13を有している。そのため、織物1は、第1織組織層11と第2織組織層12とが接結部13により一体化されて全体として一枚の織物として構成されている。そして、第1織組織層11の外側表面は、織物1の一方面を構成し、第2織組織層12の外側表面は、織物1の他方面を構成している。
ここで、織物1において、第1ヨコ糸Yが、第1タテ糸Tよりも外側表面への露出が少ない糸である内糸とされており、この内糸は、黒色のポリエステル系原着糸よりなる。また、第1タテ糸Tが、第1ヨコ糸Yよりも外側表面への露出が多い糸である外糸とされており、この外糸は、上記ポリエステル系原着糸と同色の黒色のポリエステル系糸よりなる。また、第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yは、互いに同色であって第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yと異なる色の赤色のポリエステル系糸よりなる。
上記黒色のポリエステル系原着糸は、糸表面のみならず芯まで黒色である。そのため、織物1は、第1織組織層11側から見た場合に、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸により、第2織組織層12を構成する第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yの赤色が透けて見えるのを抑制することができた。そして、織物1における第1織組織層11側の面の色は、主として、第1織組織層11の外側表面への露出が多い外糸の黒色となった。なお、本例では、内糸および外糸がともに同色の黒色であるので、第1織組織層11側の面の色は、より濃い黒色となった。一方、織物1は、第2織組織層12側から見た場合に、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸により、第1織組織層11の外側表面への露出が多い外糸の黒色が透けて見えるのを抑制することができた。そして、織物1における第2織組織層12側の面の色は、主として、第2織組織層12を構成する第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yの赤色となった。なお、黒色のポリステル系原着糸よりなる内糸は、第2織組織層12を構成する各糸t、yの赤色を引き立てていた。
このように実施例1の織物1は、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼし難かった。また、外側表面への露出が少ない内糸に黒色のポリエステル系原着糸を用いたことも相まって、実施例1の織物1は、全体として一枚の織物であるにもかかわらず、各面を良好に色分けすることができた。
さらに、実施例1の織物1は、黒色のポリエステル系原着糸を含むことにより、JIS L 1055 A法に準拠して測定した遮光率が1級と、優れた遮光性を有していた。また、実施例1の織物1は、内糸である第1ヨコ糸Y以外の糸が染色により着色されているので、織物1の製造コストを比較的低廉にしやすい利点も有している。
なお、比較例1の織物は、第1ヨコ糸が、第1タテ糸よりも外側表面への露出が少ない糸である内糸とされているが、この内糸は、黒色に染色されたポリエステル系カチオン可染糸よりなっている。そのため、比較例1の織物は、第1織組織層側から見た場合に、第2織組織層を構成する第2タテ糸および第2ヨコ糸の赤色が透けて見え、黒面が赤みを帯びた黒色に見えた。また、比較例1の織物は、第2織組織層側から見た場合に、第1織組織層を構成する第1タテ糸および第1ヨコ糸の黒色が透けて見え、赤面が黒く濁って見えた。
したがって、比較例1の織物は、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼしやすく、各面を良好に色分けすることが難しかった。また、比較例1の織物は、JIS L 1055 A法に準拠して測定した遮光率が3級以下と、遮光性に劣っていた。
(実施例2)
実施例1において、実施例1で用いた各染色剤に代えて、ポリエステル系カチオン可染糸を緑色に染色する染色剤とポリエステル系レギュラー糸をベージュ色に染色する染色剤とを用いた点以外は実施例1の織物1の作製と同様にして、実施例2の織物(不図示)、比較例2の織物(不図示)を作製した。本例の場合も、実施例1と同様の作用効果を奏することができた。
すなわち、比較例2の織物は、基本的には一方面が緑色、他方面がベージュ色を基調としているが、緑面がベージュ面の影響を受けてより薄く見え、ベージュ面が緑面の影響を受けて濁って見えた。つまり、比較例2の織物は、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼしやすく、各面を良好に色分けすることが難しかった。また、比較例2の織物は、JIS L 1055 A法に準拠して測定した遮光率が3級以下と、遮光性に劣っていた。
これに対し、実施例2の織物は、一方面が緑色、他方面がベージュ色であるが、互いの面の色にその反対側の面の色が影響を及ぼし難かった。また、外側表面への露出が少ない内糸に黒色のポリエステル系原着糸を用いたことも相まって、実施例2の織物は、全体として一枚の織物であるにもかかわらず、各面を良好に色分けすることができた。また、実施例2の織物は、JIS L 1055 A法に準拠して測定した遮光率が1級と、優れた遮光性を有していた。
(実施例3)
実施例1において、外糸となる第1タテ糸Tとして、太さ75デニールの黒色のポリエステル系原着糸を準備した点、原反の染色工程においてポリエステル系カチオン可染糸を黒色に染色する染色剤を用いなかった点以外は実施例1の織物1の作製と同様にして、実施例3の織物(不図示)を作製した。本例の場合も、実施例1と同様の作用効果を奏することができた。
さらに、本例の場合は、第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yがともにポリエステル系原着糸より構成されている。そのため、本例の場合は、上記織物の製造時に、第1タテ糸Yおよび第1ヨコ糸Yを染色する必要がなくなり、第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yを第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yと異なる赤色となるように分散染料により染色するだけで済む。それ故、本例の場合は、実施例1に比べ、染色工程を簡略化することができるといえる。
(実施例4)
実施例1において、外糸となる第1タテ糸Tとして、太さ75デニールの黒色のポリエステル系原着糸を準備した点、第2タテ糸tとして、太さ300デニールの染色されていないポリエステル系カチオン可染糸を準備した点、第2ヨコ糸yとして、太さ300デニールの染色されていないポリエステル系カチオン可染糸を準備した点、実施例1の各染色剤にかえてポリエステル系カチオン可染糸を赤色に染色する染色剤を用いた点以外は実施例1の織物1の作製と同様にして、実施例4の織物(不図示)を作製した。本例の場合も、実施例1と同様の作用効果を奏することができた。
さらに、本例の場合は、第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yがともにポリエステル系原着糸より構成されている。そのため、本例の場合は、上記織物の製造時に、第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yを染色する必要がなくなり、第2タテ糸tおよび第2ヨコ糸yを第1タテ糸Tおよび第1ヨコ糸Yと異なる赤色となるようにカチオン染料により染色するだけで済む。それ故、本例の場合は、実施例1に比べ、染色工程を簡略化することができるといえる。
(実施例5)
実施例1において、図2、図3の組織を形成するための紋紙に代えて、図6、図7の組織を形成するための紋紙を用いた点以外は実施例1の織物1の作製と同様にして、図6〜図9に示す実施例5の織物1を作製した。
本例の織物1は、図6に示すように、一単位組織中に含まれる第1タテ糸Tと第1ヨコ糸Yとの交錯点25か所のうち、15か所において第1タテ糸Tが第1織組織層11の表面へ露出している。よって、外糸である第1タテ糸Tの外側表面への露出割合は60%である。つまり、本例の織物1は、実施例1の織物1と比較して、第1織組織層の構成を、第1タテ糸Tの外側表面への露出割合を抑え、第1タテ糸Tと第1ヨコ糸Yとの織り込みを増加させるよう構成した点で相違している。また、第1ヨコ糸Yと第2ヨコ糸yとを合わせた全てのヨコ糸Y、yのタテ方向の密度を106本/インチ、第1ヨコ糸Yおよび第2ヨコ糸yのそれぞれのヨコ方向の密度をいずれも53本/インチとした点で相違している。その他の構成は、実施例1と同様である。
本例の織物1は、実施例1の織物1に比べ、第1織組織層における外糸の外側表面への露出割合が抑制されている。そのため、本例の織物1は、染色加工時におけるあたり疵が少なく、製造時の加工不良を抑制しやすかった。その他の作用効果は、実施例1と同様である。
(実施例6)
図10を用いて、実施例6のカバーについて説明する。図10に示すように、本例のカバー2は、実施例1の織物1を用いて作製されている。カバー2は、被カバー物Pを覆うためのものであり、複数の被覆面部20を有している。本例では、被カバー物Pは、グランドピアノである。これら複数の被覆面部20のうち、少なくとも最大の面積を有する部分は、実施例1の織物1から形成されており、かつ、その面内に継ぎ目が存在していない。なお、図10において、グランドピアノ正面を向く方向を前方、その反対方向を後方とする。また、左右は、グランドピアノ正面を基準とする。
カバー2は、具体的には、グランドピアノPの天井部(不図示)および鍵盤部(不図示)を覆うための第1被覆面部211と、グランドピアノPの右前側側面(不図示)を覆うための第2被覆面部221と、グランドピアノPの左前側側面(不図示)を覆うための第3被覆面部231と、グランドピアノPの側面から後方周囲(不図示)を覆うための第4被覆面部241とを有している。これら各被覆面部20は、いずれも、実施例1の織物1から一枚の生地として採取されたものである。なお、カバー2は、実施例1の織物1における第1織組織層11側の黒面をおもて面、第2織組織層12側の赤面をうら面として用いている。
第2被覆面部221および第3被覆面部231は、グランドピアノカバーのマチとなる部分である。第2被覆面部221および第3被覆面部231の上端縁は、ともに天井部を覆う部分の第1被覆面部211における前方寄りの左右端縁に縫着されている。また、第2被覆面部221および第3被覆面部231の前方側端縁は、ともに鍵盤部を覆う部分の第1被覆面部211における左右の端縁に縫着されている。なお、第2被覆面部221および第3被覆面部231の後方側端縁は、第4被覆面部241に縫着されることなく、スリットSを形成している。第4被覆面部241の上端縁は、天井部を覆う部分の第1被覆面部211における、第2被覆面部221および第3被覆面部231を縫着した残りの端縁に縫着されている。なお、本例では、第2被覆面部221および第3被覆面部231を第4被覆面部241と別体に形成したが、第2被覆面部221および第3被覆面部231を第4被覆面部241の一部とし、これらを一体化することも可能である。また、第1被覆面部211は、グランドピアノPの天井部を覆うための部分と、グランドピアノPの鍵盤部を覆うための部分とに分けて構成することも可能である。なお、本例では、意匠性を向上させるため、各被覆面部20の下端に、裾ヒダ部26を設けてある。
上記各被覆面部20のうち、最大の面積を有する部分は、第1被覆面部211であり、その面内には継ぎ目がない。もっとも、本例では、残りの第2被覆面部221、第3被覆面部231および第4被覆面部241についても、その面内に継ぎ目がない。なお、本例では、第1被覆面部211は、巾156cm、タテ214cmの大きさの生地から形成されている。
次に、本例のカバー2の作用効果について説明する。本例のカバー2は、グランドピアノPを覆った際に、各被覆面部20の面内に繋ぎ目による段差が生じないため、グランドピアノPをカバーした状態における外観に優れている。また、複数の生地を繋ぎ合わせることによって各被覆面部20を一枚の生地とする必要がないので、その分、カバー2の生産性が向上する。また、上記段差がないことによって比較的高価なグランドピアノPを覆った際における高級感を出しやすい。
また、本例のカバー2は、一枚物のポリエステル系生地を用いているので、時間の経過や洗濯・クリーニング後などに皺ができ難い。また、実施例1の織物1は優れた低退色機能および遮光性を有している。そのため、本例のカバー2は、直射日光や照明により色褪せし難く、劣化によって裂け難いため、耐久性に優れ、直射日光や照明から被カバー物を保護することができる。また、本例のカバー2を構成する各被覆面部20は、実施例1の織物1を裁断することによって準備することができる。そのため、本例のカバー2は、袋縫いなどの高度な縫製技術が不要であり、縫製人員も少なくて済む利点がある。
(実施例7)
図11および図12を用いて、実施例7のカバーについて説明する。図11および図12に示すように、本例のカバー3は、実施例1の織物1を用いて作製されている。カバー3は、被カバー物(不図示)を覆うためのものであり、複数の被覆面部30を有している。本例では、被カバー物(不図示)は、アップライトピアノである。これら複数の被覆面部30のうち、少なくとも最大の面積を有する部分は、実施例1の織物1から形成されており、かつ、その面内に継ぎ目が存在していない。なお、図11および図12において、アップライトピアノ正面を向く方向を前方、その反対方向を後方とする。また、左右は、アップライトピアノ正面を基準とする。
具体的には、カバー3は、アップライトピアノの天井部を覆うための第1被覆面部311と、アップライトピアノの右側前面を覆うための第2被覆面部312と、アップライトピアノの左側前面を覆うための第3被覆面部313と、アップライトピアノの右側面を覆うための第4被覆面部314と、アップライトピアノの左側面を覆うための第5被覆面部315と、アップライトピアノの後面部を覆うための第6被覆面部316とを有している。これら各被覆面部30は、いずれも、実施例1の織物1から一枚の生地として採取されたものである。なお、カバー3は、実施例1の織物1における第1織組織層11側の黒面をおもて面、第2織組織層12側の赤面をうら面として用いている。
第2被覆面部312および第3被覆面313部の上端縁は、ともに第1被覆面部311における前方の端縁に縫着されている。また、アップライトピアノの中央部側に配置される第2被覆面部312の左側端縁と第3被覆面部313の右側端縁とは、互いに縫着されていない。また、第4被覆面部314の上端縁は、第1被覆面部311の右側端縁に縫着されている。第4被覆面部314の前方側端縁は、第2被覆面部312の右側端縁に縫着されている。第4被覆面部314の後方側端縁は、第6被覆面部316の右側端縁に縫着されている。また、第5被覆面部315の上端縁は、第1被覆面311部の左側端縁に縫着されている。第5被覆面部315の前方側端縁は、第3被覆面部313の左側端縁に縫着されている。第5被覆面部315の後方側端縁は、第6被覆面部の左側端縁に縫着されている。
上記カバー3は、アップライトピアノの使用時に、第2被覆面部312を右側に、第3被覆面部313を左側に開くことができる。なお、本例では、意匠性を向上させるため、各被覆面部30の下端に、裾ヒダ部36を設けてある。
上記各被覆面部30のうち、最大の面積を有する部分は、第6被覆面部316であり、その面内には継ぎ目がない。もっとも、本例では、残りの第1被覆面部311、第2被覆面部312、第3被覆面部313、第4被覆面部314および第5被覆面部315についても、その面内に継ぎ目がない。なお、本例では、第6被覆面部316は、巾158cm、タテ121cmの大きさの生地から形成されている。
本例のカバー3も、実施例6のカバー2と同様の作用効果を奏することができる。
(実施例8)
実施例6のカバーの作製において、実施例1の織物1に代えて、実施例5の織物1を用いた以外は同様にして、実施例8のカバーを得た。その他の構成は、実施例6のカバーと同様である。
本例のカバーによれば、染色加工時におけるあたり疵が抑制された実施例5の織物1を用いている。そのため、本例のカバーは、光沢の均一性が良好であり、品質に優れる。その他の作用効果は、実施例6のカバーと同様である。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例では、上記織物を用いて作製したピアノカバーについて説明したが、上記織物は、カーテンや緞帳、テーブルクロスなどにも適用することができる。
1 織物
11 第1織組織層
T(T1、T3、T5、T7、T9) 第1タテ糸
t(t2、t4、t6、t8、t10) 第2タテ糸
12 第2織組織層
Y(Y2、Y4、Y6、Y8、Y10) 第1ヨコ糸
y(y1、y3、y5、y7、y9) 第2ヨコ糸
13 接結部
2 カバー
P 被カバー物
20 被覆面部
211 第1被覆面部
221 第2被覆面部
231 第3被覆面部
241 第4被覆面部
26 裾ヒダ部
3 カバー
30 被覆面部
311 第1被覆面部
312 第2被覆面部
313 第3被覆面部
314 第4被覆面部
315 第5被覆面部
316 第6被覆面部
36 裾ヒダ部

Claims (14)

  1. 第1タテ糸と第1ヨコ糸とが織り込まれて構成されている第1織組織層と、第2タテ糸と第2ヨコ糸とが織り込まれて構成されている第2織組織層と、上記第1ヨコ糸と上記第2タテ糸または上記第1タテ糸と上記第2ヨコ糸とが部分的に織り込まれて構成されており、上記第1織組織層と上記第2織組織層とを接結する接結部とを有する織物であって、
    上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸のうち、いずれか一方の糸は他方の糸よりも外側表面への露出が少なくされており、該外側表面への露出が少ない糸である内糸は、黒色のポリエステル系原着糸よりなり、上記外側表面への露出が多い糸である外糸は、上記ポリエステル系原着糸と同色または異なる色のポリエステル系糸よりなり、
    上記第2タテ糸および上記第2ヨコ糸は、互いに同色であって上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸と異なる色のポリエステル系糸よりなることを特徴とする織物。
  2. 請求項1に記載の織物であって、
    上記内糸は、上記第1ヨコ糸であり、
    上記外糸は、上記第1タテ糸であることを特徴とする織物。
  3. 請求項1または2に記載の織物であって、
    上記外糸は、上記ポリエステル系原着糸と同色または異なる色に染色されたポリエステル系カチオン可染糸よりなり、
    上記第2タテ糸および上記第2ヨコ糸は、互いに同色であって上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸と異なる色に染色されたポリエステル系レギュラー糸よりなることを特徴とする織物。
  4. 請求項1または2に記載の織物であって、
    上記外糸は、ポリエステル系原着糸よりなり、
    上記第2タテ糸および上記第2ヨコ糸は、互いに同色であって上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸と異なる色に染色されたポリエステル系レギュラー糸よりなることを特徴とする織物。
  5. 請求項1または2に記載の織物であって、
    上記外糸は、ポリエステル系原着糸よりなり、
    上記第2タテ糸および上記第2ヨコ糸は、互いに同色であって上記第1タテ糸および上記第1ヨコ糸と異なる色に染色されたポリエステル系カチオン可染糸よりなることを特徴とする織物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の織物であって、
    上記外糸は、黒色であり、
    上記第2タテ糸および上記第2ヨコ糸は、赤系色または緑系色であることを特徴とする織物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の織物であって、
    上記第1タテ糸と上記第2タテ糸とを合わせた全てのタテ糸のヨコ方向の密度は、180〜330本/インチの範囲内にあり、
    上記第1ヨコ糸と上記第2ヨコ糸とを合わせた全てのヨコ糸のタテ方向の密度は、72〜150本/インチの範囲内にあることを特徴とする織物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の織物であって、
    上記接結部の割合は、3〜55%の範囲内にあることを特徴とする織物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の織物であって、
    上記外糸の外側表面への露出割合は、55%〜85%の範囲内にあることを特徴とする織物。
  10. 被カバー物を覆うためのカバーであって、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の織物を用いて作製されていることを特徴とするカバー。
  11. 請求項10に記載のカバーであって、
    上記被カバー物を覆うための複数の被覆面部を有しており、該複数の被覆面部のうち、少なくとも最大の面積を有する部分は、上記織物から形成されており、かつ、その面内に継ぎ目がないことを特徴とするカバー。
  12. 請求項10または11に記載のカバーは、楽器用または楽器附属品用であることを特徴とするカバー。
  13. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の織物を用いて作製されていることを特徴とするカーテン。
  14. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の織物を用いて作製されていることを特徴とする緞帳。
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