JP2004136041A - カーテン - Google Patents

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JP2004136041A JP2002335819A JP2002335819A JP2004136041A JP 2004136041 A JP2004136041 A JP 2004136041A JP 2002335819 A JP2002335819 A JP 2002335819A JP 2002335819 A JP2002335819 A JP 2002335819A JP 2004136041 A JP2004136041 A JP 2004136041A
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curtain
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Yuuki Yamanaka
山中 友希
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Sanetsu KK
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Sanetsu KK
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Abstract

【課題】遮光性、鑑賞性、を損なうことなく、環境に優しく、また、漂白工程や染色工程を必要とせずに製造可能なカーテンを提供することを目的とする。
【解決手段】表地をプリント可能な標準タテ糸を使用し、裏地を原着糸のタテ糸を使用し、前記表地と裏地との間の中間層にヨコ糸を含有して構成した多層構造の織物組織のカーテンとした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横開きの一般カーテン、開閉せずに室内の装飾のために使用されるカーテンに関し、特に簡素な製造工程で製作可能であり且つ、遮光性に優れ綺麗な内装面を有するカーテンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーテンを製造するには、製織後に精練、漂白等の仕上げ工程を経て、染色、プリントを施して柄だしを行い製品としている。また、裏地と表地とで色や柄を異ならせるカーテンの場合では、一旦染色して所定の色を施したあとに、柄の必要な表地にプリント等を施している。
【0003】
カーテンには、室内に向いた表地としての風景画や綺麗な模様が描かれた面と、室外に向いた裏地である単調な色または柄の面とがある。そのために、初めに裏地に該当する色等で染色仕上げを施した後に、表地にプリントを施して柄だしをする必要がある。
【0004】
一方の面にプリント加工を施すと、色剤が染みたりまた加熱時の熱等により、他方の面の色がくすんだり、色あせたりすることがある。また、漂白や染色の工程を施した後は、環境保護のために、廃液の処理等が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
最近では、環境保全に対する声が強く、また作業環境の清潔さが求められてきている。そのためには、製造工程を統合して短縮したり、別方法を採用して、今までの工程を省略する等の工夫が必要である。
【0006】
本発明は、カーテンを製造する際に、従来のカーテンが備える、遮光性、鑑賞性、を損なうことなく、環境に優しく、また、製造工程を短縮して製造可能なカーテンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明においては、多層構造の織物組織からなるカーテンであって、表地をプリント可能な標準タテ糸を使用し、裏地を原着糸のタテ糸を使用し、前記表地と裏地との間の中間層にヨコ糸を含有して構成したことを特徴とする。
【0008】
そのために、裏地には既に色付きであるため、新たな染色工程を必要とせずに、表地にプリント加工を施すだけで製造可能なカーテンを得ることができる。また原着糸である裏地の色が褪せることはない。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、上記中間層のヨコ糸に黒い原着糸を使用し遮光性を備えた構成としたことを特徴とする。
【0010】
そのために、糸の黒色が表面に現れずに、綺麗な外観を保ちながら確実な遮光性を有するカーテンを得ることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、上記表地のタテ糸に糸紡糸時真っ白にされたツルーホワイトのポリエステル糸を使用し、製織後の仕上げ工程で漂白も染色も不要としたことを特徴とする。
【0012】
そのために、裏地は原着糸であるので、漂白工程や染色工程を施すことなく表地にプリントを施すだけで製造可能なカーテンを得ることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明においては、上記多層構造の織物組織がダブルサテンの三層構造織物であることを特徴とする。
【0014】
そのために、一方のタテ糸を表地に出し、他方のタテ糸を裏地に出し、ヨコ糸は中間層に内蔵されて表面には現れない三層構造の織物組織をしたカーテンを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1から図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るカーテンの構成を示す断面図である。図2は本発明に係わるカーテンを構成する織物組織の一例を示す。図3には、従来のカーテンの製造工程を示し、図4に本発明に係るカーテンの製造工程を示す。
【0016】
図1に示すようにカーテンKは、表地1と裏地2と中間層3とで形成される複合織物から構成されている。ここで、表地には一方のタテ糸から成り、裏地には他のタテ糸から成るように構成して、ヨコ糸を中間層とした複合織物である。
【0017】
ここで、中間層3となるヨコ糸として黒色の糸を用いると効果的な遮光性を得ることができる。また、裏地2のタテ糸にも原着糸を用いると初めから色付きの糸を用いて織物を形成することになり、製織後の染色工程を必要としない。
【0018】
また、表地1には製織後にプリント加工を施すことで、外観にすぐれ鑑賞性のある面とすることができる。
【0019】
上記の原着糸について説明する。原着糸とは化合繊製造工程で色付きの合繊糸として製造される糸である。溶融紡糸時に原着剤(着色剤)を練り込んで繊維化した原着糸を得ることができる。ポリエステルあるいはポリアミドのような溶融紡糸可能な熱可塑性ポリマーに着色剤を添加して原着糸を製造する。ポリエステル原着糸は、上記着色剤を含有せしめた液状ポリエステルを溶融ポリエステルに添加混合した後紡糸延伸された高配向延伸糸である。
【0020】
前記原着糸は着色剤を変更することで種々の色の糸を得ることができる。また原着糸は、深色性に優れるとともに、耐光性及び耐薬品性があり、色落ちすることがない。そのために、原着糸を使用して構成した裏地2は、表地1にプリント加工を施しても色落ちすることはなく、安定した色合いを保つことができる。
【0021】
また、中間層3となるヨコ糸を黒色の原着糸を使用すると、ヨコ糸は表に出ない織構造であるため、外からその黒色が見えず、さらに、有効な遮光性を有するためにカーテン地には好適である。また、原着糸であるので、表地1にプリント加工を施しても色落ちすることはない。
【0022】
裏地2と中間層3に原着糸を使用すると、表地1にプリント加工を施すだけで、鑑賞性の優れたカーテンを製造することが可能であり、製織後の仕上げ工程で漂白も染色も不要となり、工程の短縮が可能であると共に、染色後の廃液等も産出することがない。従って、環境保全に対しても有効なカーテン製造工程であり、染色工程が減ることは、カーテン製造に従事する人に対しても有効となる。
【0023】
図2に示す織物組織は、経緯二重織物であり、一方の面にはタテ糸1Aと1Bとが現れ、他方の面にはタテ糸2Aと2Bとが現れた構成である。ヨコ糸3A,3Bは内部に在って織物を構成してはいるが、表には現れない。
【0024】
タテ糸1A、1Bに白糸の合繊糸を使用し、プリントを施す表地とし、タテ糸2A、2Bに原着糸を使用して裏地としたカーテンとした。ヨコ糸3A、3Bとタテ糸2A、2Bとを原着糸で構成したので、染色加工は不要であり、ただ、表地であるタテ糸1A、1Bの面にプリント加工を施すだけで室内装飾用のカーテンを得ることができる。
【0025】
また、特にプリント加工を施す面のタテ糸として、紡糸時にチタンを含有して製造される白い糸(ツルーホワイト)や増白剤を含有して製造される白いポリエステル糸等を採用すると、製織後に漂白加工をも必要としないカーテン地を得ることができる。
【0026】
図3に表す工程は従来のカーテンの製造工程であって、多重織物を精練し、漂白工程を経由し、所定の色に染めた後に所望の柄をプリントする工程と、裏地を所定の色に染めた後に、表地に転写を施して柄だしを行う工程とを表している。
【0027】
図4に表す工程は本発明に係わるカーテンの製造工程であって、漂白工程を不要とすると共に、裏地に原着糸を使用して裏地染めの工程をも不要とした工程であることを示している。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、表地をプリント可能な標準タテ糸を使用し、裏地を原着糸のタテ糸を使用し、前記表地と裏地との間の中間層にヨコ糸を含有して構成した多層構造の織物組織のカーテンとしたので、裏地には既に色付きであり、新たな染色工程を必要とせずに、表地にプリント加工を施すだけで製造可能なカーテンを得ることができる。また原着糸である裏地の色が褪せることはない。
【0029】
請求項2に記載の発明によれば、上記中間層のヨコ糸に黒い原着糸を使用し遮光性を備えた構成としたので、糸の黒色が表面に現れずに、綺麗な外観を保ちながら確実な遮光性を有するカーテンを得ることができる。
【0030】
請求項3に記載の発明によれば、上記表地のタテ糸に糸紡糸時真っ白にされたツルーホワイトのポリエステル糸を使用し、製織後の仕上げ工程で漂白も染色も不要としたので、裏地が原着糸であるため、漂白工程や染色工程を施すことなく表地にプリントを施すだけで製造可能なカーテンを得ることができる。
【0031】
請求項4に記載の発明によれば、上記多層構造の織物組織がダブルサテンの三層構造織物であるとしたので、一方のタテ糸を表地に出し、他方のタテ糸を裏地に出し、ヨコ糸は中間層に内蔵されて表面には現れない三層構造の織物組織をしたカーテンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカーテンの構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係わるカーテンを構成する織物組織の一例を示す。
【図3】従来のカーテンの製造工程を示す。
【図4】本発明に係わるカーテンの製造工程を示す。
【符号の説明】
1   表地
2   裏地
3   中間層
K   カーテン

Claims (4)

  1. 多層構造の織物組織からなるカーテンであって、
    表地をプリント可能な標準タテ糸を使用し、
    裏地を原着糸のタテ糸を使用し、
    前記表地と裏地との間の中間層にヨコ糸を含有して構成したことを特徴とするカーテン。
  2. 上記中間層のヨコ糸に黒い原着糸を使用し遮光性を備えた構成としたことを特徴とする請求項1に記載のカーテン。
  3. 上記表地のタテ糸に糸紡糸時真っ白にされたツルーホワイトのポリエステル糸を使用し、製織後の仕上げ工程で漂白も染色も不要としたことを特徴とする請求項1または2に記載のカーテン。
  4. 上記多層構造の織物組織がダブルサテンの三層構造織物であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカーテン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014074256A (ja) * 2012-09-14 2014-04-24 Yoshizawa Co Ltd 織物
CN115637523A (zh) * 2022-10-14 2023-01-24 广州汉德新材料股份有限公司 一种遮光布织物及制造方法

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