JP2014073890A - エレベータの着床検出装置 - Google Patents

エレベータの着床検出装置

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英樹 高田
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Abstract

【課題】本発明の実施形態はエレベータの着床検出装置の誤検出の防止を可能にするエレベータの着床検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の実施形態に係るエレベータの着床検出装置は、乗りかご側の取り付けられる着床検知センサ4と、ホール側に取り付られ、着床検知センサ4からの検出光を反射する着床検知板6とをそれぞれ備えるエレベータの着床検出装置1であって、着床検出装置1をそれぞれ有する乗りかごが隣接しており、かつ着床検出装置1における着床検知センサ4は、隣接する乗りかごに互いに向かい合うように取付られ、さらに着床検知板6がそれぞれの着床検知センサ4の間の空間となる領域に配置され、着床検知板の一面が着床検知センサの検出光を反射しにくい加工を施していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの着床検出装置の誤検出の防止を可能にするエレベータの着床検出装置に関する。
エレベータシステムにおいては、建物内に形成される昇降路と、昇降路内を昇降する乗りかごと、この乗りかごの着床位置を検出する着床検出装置を備えている。そして、各エレベータ乗場に設けられた各乗場呼び登録装置の操作内容や乗りかご内に設けられたかご呼び登録装置などからの呼び情報、着床検出装置の検出結果、予め設定されている運転パターンなどに基づき、駆動巻上機などを動作させて乗りかごを昇降制御し、指定された階床で停止させるようにしている。
着床検出装置は、昇降路内の各階に対応する位置に取り付けられる着床検知板と、乗りかごのシルに取り付けられるブラケットと、ブラケット取り付けられ、赤外線などの検出光を照射してその反射光から着床検知板の位置を検出する複数の着床検知センサとを備えている。
乗りかごが目的階に着床する際、各着床検知センサによって、着床検知板を検知して、制御盤に着床位置検知信号を供給し、乗りかごの床面と、目的階の床面とが同一高さになるように制御する。
特開2007−84213号公報
建物の規模によっては、エレベータが複数台設置される場合がある。その際に、号機の配置が各号機によって全く異なっている場合や、複数の号機が隣接して配置される場合などがある。このとき、エレベータの複数の号機が同一シャフト内で隣接している場合の問題点について説明する。
記述のように、エレベータの着床制御は、着床検知センサと着床検知板によって検出しているが、同一シャフト内に複数台のエレベータが設置されている場合で、隣接するエレベータ同士の位置が近い場合は、一方のエレベータの着床検出装置の検出範囲内に他方のエレベータの着床検知板などの部材が侵入してしまう恐れがある。
例えば、同一形式のエレベータ同士で据付レイアウトが勝手違いで、着床検出装置同士が近くなる場合などは、一方の着床検出装置の検出範囲内に他方の着床検知板が侵入した場合には、本来の着床検知板ではなく、他方の着床検知板を検出してしまいエレベータの着床制御が誤動作してしまう恐れがある。
本発明の実施形態では、このような着床検出装置の誤動作が生じないようなエレベータの着床検出装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係るエレベータの着床検出装置は、乗りかご側の取り付けられる着床検知センサと、ホール側に取り付られ、前記着床検知センサからの検出光を反射する着床検知板とをそれぞれ備えるエレベータの着床検出装置であって、前記着床検出装置をそれぞれ有する前記乗りかごが隣接しており、かつ前記着床検出装置における前記着床検知センサが隣接する前記乗りかごに備えられる互いに向かい合うように取付られ、さらに前記着床検知板が前記それぞれの着床検知センサの間の空間となる領域に配置され、前記着床検知板の一面が前記着床検知センサの検出光を反射しにくい加工を施していることを特徴とする。
(a)本発明の実施形態に係る着床検出装置の構成を示す上視図である。
(b)本発明の実施形態に係る着床装置の構成を示す側面図である。
(a)本発明の実施形態に係る隣接する着床検出装置の位置関係を示す上視図である。(b)本発明の実施形態に係る隣接する着床検出装置の位置関係を示す側面図である。 (a)本発明の実\実施形態に係る着床検知板の構成を示す上視図である。(b)本発明の実施形態に係る着床検知板の構成を示す側面図である。 (a)本発明の実施形態に係る着床検知板のその他の構成を示す上視図である。(b)本発明の実施形態に係る着床検知板のその他の構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1(a)に示すように本実施形態においては着床検出装置1は、かごシル2側にブラケット3を介して取り付けられる着床検知センサ4と、ホールシル5側に取り付けられる着床検知板6とによって構成される。
図1(a)に示すように、ホールシル5に取り付けられる着床検知板6は、断面L字形状をしている。取り付け構造については図1(b)を用いて後述する。また、図1(a)に戻り、かごシル2にブラケット3を介して取り付けられる着床検知センサ4は着床検知板6に対抗する方向にセンサビームが照射されるように取り付けられている。
ここで、図1(b)を用いて着床検出装置の構成をより詳細に説明する。図1(b)は、図1(a)をA方向から見た側面図である。図1(b)に示すように、ホールシル5に締結部材7を用いて着床検知板6が取り付けられている。着床検知板6は既述のようにL字形状であるが、まず一方の面の上方部分が締結部材7によってホールシル5に取付固定されている。そしてL字の他方の面が図1(b)に示すように着床検知センサ4とは反対側の端部から延伸するように、その着床検知板6が取り付けられている。
次に、着床検知センサ4の取り付けについて説明する。着床検知センサ4は既述のようにかごシルの下方向に延伸するブラケット3に取付固定されている。ブラケット3の形状及びかごシル2への取付方法は特に限定しないが、本実施形態においては、ブラケット3の上方部分が締結部材8によって、かごシル2に取付固定されている。
そして、下方に延伸するブラケット3には、着床検知センサ4を取付固定することができるように構成されており、複数の着床検知センサ4が備え付けられている。本実施形態では、3つの着床検知センサ4が設けられている。
以上のように、着床検知センサ4と着床検知板6が備え付けられることによって着床検出装置1が構成されている。なお、上述の位置関係は一例であり、例えば、着床検出装置1はかごシル2付近だけでなく、図示しないかご枠やかご天井などに取り付けられることもある。また、着床検知板6についても、ホールシル5だけでなく、図示しないガイドレールや昇降路壁に取り付けられることもある。
次に図2を用いて、着床検出装置1が誤検出をする場合について説明する。図2は同一シャフト内にエレベータが複数台設置される場合の構成を示しており、隣接するエレベータ同士の間に昇降路壁がない場合について図示してある。
通常、同一シャフト内でエレベータ号機が隣接していたとしても、それぞれに着床検知板6が備えられているので、同一着床階においては、一方の着床検知センサ4が他方の着床検知板6を検出することは起こりえない。これは、同一着床階では両方の着床検知板6は並行して配置することになるので、一方の着床検知センサ4が他方の着床検知板6を検出することはないからである。
しかし建物の設置条件等、場合によっては隣接するエレベータごとに着床階の着床レベルが異なっていることがあり、このような場合には図2(b)に示すように、着床階が隣接する号機で着床検知板6のずれが生じていることがある。図2(a)及び(b)では、隣接する着床検知板をそれぞれ6a、6bとして説明する。例えば図2(a)において左側のエレベータの着床検知板を着床検知板6aとし、右側のエレベータの着床検知板を着床検知板6bとする。ここで、仮に左のエレベータをA号機、右のエレベータをB号機とする。
本実施形態におけるA号機とB号機の関係として、それぞれの着床階が少しずれており、A号機の着床階がB号機の着床階に比べ、上方に設置されている建物であるとする。すると、当然図2(b)に示すように、着床検知板6a、6bの位置関係もずれる。ここでA号機が上昇中であり、ある階床に着床する場合を仮定する。
このとき、上述のように、A号機とB号機では着床階がずれておりの着床検知板6a、6bの関係が図2(b)のようになっている。この場合、上昇してきたA号機の着床検知センサ4aは、本来検出すべき着床検知板6aより前に着床検知板6bを検出してしまうことになる。
そこで、本実施形態のおいては、着床検知板を特殊な加工を施すことによって、上記のような誤検出を防止することとする。
図3に示すように、本実施形態に係る着床検知板6の着床検知センサ4からのセンサビーム反射面とは反対の面(以下、裏面と称す。)、すなわち、着床検知板6aにおいてはB号機側、着床検知板6bにおいてはA号機側の面にそれぞれ、反射率が低くなる処理を施すものとする。例えば、図3に示すように、裏面にゴムや木製プレートなどの低反射率部材9を取り付けるものとする。また、低反射部材9を取り付けるほかにも、裏面に塗装を施したり、粗面加工を行ったりすることによって、低反射率とすることも可能である。
以上のようにすることで、一方のエレベータ号機に取り付けられた着床検知センサからのセンサビームが他方のエレベータ号機に対応するホールシルに取り付けられた着床検知板によって反射されて生じる着床誤検出を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態においては、その他の構成として、着床検知センサ4が反射型センサであることを利用して、図4に示すように着床検知板6の裏面を凹凸加工10を施すものとしてもよい。これにより、着床検知センサ4から照射されるセンサビームが例え、対象ではない着床検知板6に照射されたとしても、その反射光が着床検知センサ4に返ってくることはないため、着床検知板6の誤検出を防ぐことができる。
以上のように、本実施形態に係るエレベータの着床検出装置1によれば、隣接するエレベータの着床階がずれているなど、着床検知センサ4が本来検出すべき着床検知板6以外の部材が着床検知センサ4の検出範囲内に侵入してきたとしても、その部材を本来検出する着床検知板6として認識してしまうことを防止し、着床動作の誤制御を未然に防ぐことができる。
1…着床検出装置
2…かごシル
3…ブラケット
4…着床検知センサ
5…ホールシル
6…着床検知板
7、8…締結部材
9…低反射部材
10…凹凸加工

Claims (4)

  1. 乗りかご側の取り付けられる着床検知センサと、
    ホール側に取り付られ、前記着床検知センサからの検出光を反射する着床検知板と、
    をそれぞれ備えるエレベータの着床検出装置であって、
    前記着床検出装置をそれぞれ有する前記乗りかごが隣接しており、かつ前記着床検出装置における前記着床検知センサは隣接する前記乗りかごに互いに向かい合うように取付られ、さらに前記着床検知板が前記それぞれの着床検知センサの間の空間となる領域に配置され、前記着床検知板の一面が前記着床検知センサの検出光を反射しにくい加工を施していることを特徴とするエレベータの着床検出装置。
  2. 前記着床検知板は、それぞれ前記加工面を互いに対抗する面側となっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置。
  3. 前記加工面は、前記検出光に対する反射率が低い部材を前記着床検知板に取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置。
  4. 前記加工面は、前記検出光に対する反射率が低い塗料を前記着床検知板に塗装してなることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの着床検出装置。
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