JP2014073593A - スクリーン印刷用マスクおよびそれを備えたスクリーン印刷装置 - Google Patents

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卓 藤田
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Abstract

【課題】本発明は、高い回収率でマスク本体上に残留した残留ペーストを回収可能なスクリーン印刷用マスクおよびそれを用いたスクリーン印刷装置を提供する。
【解決手段】第1の枠体と、前記第1の枠体の一面に固定されたマスク本体と、前記マスク本体の前記第1の枠体の一面に固定された面の反対側の面に配置された第2の枠体とを有し、前記第2の枠体は、2以上の枠部材で構成されており、前記枠部材のうち少なくとも1の枠部材は着脱可能であるスクリーン印刷用マスクである。
【選択図】図1(a)

Description

本発明は、スクリーン印刷用マスクおよびそれを備えたスクリーン印刷装置に係る発明である。
被印刷物の上面に所定のパターンで印刷用ペーストを塗布する装置として、スクリーン印刷方法が周知である。そのスクリーン印刷装置の概略構成について、図7(a)に側断面図、図7(b)に図7(a)を上方から見た平面図を示す。被印刷物Wの上面に所定のパターンで印刷用ペーストを印刷する従来のスクリーン印刷装置90は、図7に示すように、略矩形状の枠体9aの下面に張られた弾性を有する略平板状のマスク本体9nと、マスク本体9nの上方に配置されたスキージ90aおよびスクレーパー90b、および被印刷物Wを載置するテーブル90dを有している。なお、スキージ90aおよび90bは、図示矢印で示すように、各々単独に上下方向に移動し、かつ共に左右方向に移動可能なように構成されている。
上記スクリーン印刷装置90では、次のようにして被印刷物Wの上面に印刷用ペーストを印刷し、パターンを形成する。すなわち、まず、平面方向においてマスク本体9nの中央部に設けられた開口部9gを含む印刷領域Bの下方に被印刷物Wが位置するとともに、上下方向において被印刷物Wの上面とマスク本体9nの下面の間に所定の間隔tが形成されるようようテーブル90dを配置する。そして、マスク本体9nの上面であってスキージ90aの右側近くに印刷用ペーストを供給し、スクレーパー90bのみを降下させ、左方向に移動することにより、印刷用ペーストをマスク本体9nの印刷領域Bに塗り広げる。次いで、スクレーパー90bを上昇させ、スキージ90aの下端がマスク本体9nの上面に接触するようスキージ90aのみを下降させ、その後スキージ90aを右方向に移動させることにより、印刷領域Bに設けられた開口部9gを通じて印刷用ペーストを被印刷物Wの上面に印刷する。
ここで、かかる従来のスクリーン印刷装置90においては、マスク本体9nの上面に供給された印刷用ペーストが、スクレーパー90bによる印刷領域Bへの印刷用ペーストの供給時にスクレーパー90bから外に漏れる場合があった。そのため、図7(b)に示すように、当該スクレーパー90bの前進方向である左方向に対し前方および左右の領域E・F・Gの枠体9aの内隅に多量の印刷用ペーストが残留する場合があった(以下、この残留した印刷用ペーストを残留ペーストと言う場合がある。)。そして、例えば電子部品の配線パターン用ペーストやセラミックス基板と金属板の接合用ペースト等は、Au、Ag、Inなど需給状態が不安定で高価な貴金属やレアメタル等を含んでいるため残留ペーストP1を高い回収率で回収可能なスクリーン印刷装置の確立が要請されている。
上記要請に対応するスクリーン印刷装置の一例が、下記特許文献1に開示されている。すなわち、特許文献1に開示されたスクリーン印刷装置は、「被印刷物を保持する保持台と、該被印刷物にパターン印刷するためのマスクパターンが形成されたスクリーンと、該スクリーン上に導電ペーストを所定の厚みに広げるための第1スクレーパーと、上記スクリーン上に広げられた導電ペーストを上記被印刷物に印刷するためのスキージと、印刷後の導電ペーストを回収するための第2スクレーパーとを備えた」、スクリーン印刷装置である。
特開2005−324515号公報
上記特許文献1に開示されたスクリーン印刷装置によれば、第2スクレーパーを有さない従来のスクリーン印刷装置に比べ、残留ペーストの回収率を高めることができるものの、その回収率は未だ十分ではなかった。
本発明は、上記従来技術を鑑みてなされたものであり、より高い回収率でマスク本体上に残留した残留ペーストを回収可能なスクリーン印刷用マスクおよびそれを用いたスクリーン印刷装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成する本発明に係るスクリーン印刷用マスクは、第1の枠体と、前記第1の枠体の一面に固定されたマスク本体と、前記マスク本体の前記第1の枠体の一面に固定された面の反対側の面に配置された第2の枠体とを有し、前記第2の枠体は、2以上の枠部材で構成されており、前記枠部材のうち少なくとも1の枠部材は着脱可能であるスクリーン印刷用マスクである。
上記スクリーン印刷用マスクにおいて、着脱される前記枠部材には、平面方向において内方に延びるように配置された略平板状の回収部が形成されており、前記回収部は、前記マスク本体に接触するよう配置されている構成とすることが望ましい。
さらに、上記スクリーン印刷用マスクを有するスクリーン印刷装置であって、前記マスク本体上に供給された印刷用ペーストを回収する回収部を有する態様とすることが望ましく、前記回収部は、平面方向において、着脱される前記枠部材の下方に配置された容器であってよい。
さらに、上記スクリーン印刷装置において、マスク本体上に供給された印刷用ペーストをかき取るかき取部材を有することが望ましい。そして、前記かき取部材は、弾性を有するスキージであり、平面方向において、前記第2の枠体の内面のうち前記スキージとの接触する面には、内方に向け傾斜する傾斜面が形成されていることが更に望ましい。
また、前記かき取部材は、ブラシまたは刷毛であってもよい。
さらに、前記マスク本体を下方から支持する支持部材を有することが望ましい。
本発明に係るスクリーン印刷用マスクおよびそれを用いたスクリーン印刷装置によれば、上記本発明の目的を達成することができる。
本発明に係るスクリーン印刷用マスクの正断面図である。 図1(a)を上方から見た平面図である。 図1のスクリーン印刷用マスクが組み込まれたる第1態様のスクリーン印刷装置の概略構成を示す正断面図である。 図2(a)を上方から見た平面図である。 図2(a)のC矢視図である。 図1のスクリーン印刷用マスクの第1変形例である。 図1のスクリーン印刷用マスクの第2変形例である。 図2のスクリーン印刷装置の動作を示す第1の図である。 図2のスクリーン印刷装置の動作を示す第2の図である。 図2のスクリーン印刷装置の動作を示す第3の図である。 図2のスクリーン印刷装置の動作を示す第4の図である。 図2のスクリーン印刷装置の動作を示す第5の図である。 本発明に係る第2態様のスクリーン印刷用マスクの正断面図である。 図5(a)のD部拡大図である。 本発明に係る第2態様のスクリーン印刷装置の正断面図である。 従来のスクリーン印刷装置の正断面図である。 図7(a)を上方から見た平面図である。
以下、本発明に係るスクリーン印刷用マスクおよびそれを有するスクリーン印刷装置について、その具体的な実施態様に基づき図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、下記実施態様に限定されず、その作用効果を奏する限り、変形して実施することができる。また、下記各実施態様における各構成要素は、当該実施態様に限定されず、適宜組み合わせて実施することができる。
[スクリーン印刷用マスク]
本発明に係るスクリーン印刷用マスクの具体的な態様について、その正断面図である図1(a)および上方から見た平面図である図1(b)を参照して説明する。なお、図1(a)は、図1(b)のA−A断面図である。
スクリーン印刷用マスク1は、図1に示すように、下方に配置される第1の枠体1aと、第1の枠体の上面(一面)に固定されたマスク本体1nと、マスク本1n体の上面に下面(前記第1の枠体の一面に固定された面と反対側の面)が接するように配置された第2の枠体1cとを有している。例えばアルミニウム等の金属で形成された第1の枠体1aおよび第2の枠体1cは、平面方向においてほぼ同一の大きさを有する略矩形枠状をなしている。なお、第2の枠体1cは、2の枠部材1dおよび1eで構成されている。そして、第1の枠体1aと第2の枠体1cとは、図1(b)に示すように、第2の枠体1cの枠部材1dが配置されない3辺において螺子1hでマスク本体1nを介し固定されている。
ここで、本態様の第1の枠体1aおよび第2の枠体1cとは、略矩形枠状をなしているが、例えば第1変形例に係るスクリーン印刷用マスク3の平面図である図3(a)に示すように、第1の枠体3aおよび第2の枠体3cは必要に応じ略円形枠状その他の形状としてもよく、第1の枠体と第2の枠体とは異なる形状であってもよい。また、第1の枠体1aと第2の枠体1cとは平面方向の大きさがほぼ同じであるが、第1の枠体1aよりも第2の枠体1cを小さくしてもよい。さらに、第1の枠体1aと第2の枠体1cとは螺子等で固定しなくてもよく、例えばクランプ治具で両者を挟持するように固定してもよく、簡易的に接着テープ等で第2の枠体1cをマスク本体1nの上面に接着し固定してもよい。すなわち、第2の枠体1cは、印刷用ペーストの印刷時に、スクリーン印刷用マスク1から印刷用ペーストが漏れることを防止するために設けられており、第2の枠体1cはマスク本体1n上の所定の位置に適宜に固定されていればよい。
上記第1の枠体1aの上面に一定の張力を付与しつつ固定されるマスク本体1nは、織り込まれた繊維で構成された弾性を有するメッシュ状の基体1bと、基体1bの下面に形成された樹脂層1fを有している。そして、平面方向においてマスク本体1nの中央部に設定された印刷領域Bには、樹脂層1fが形成されない開口部1gが形成されている。印刷用ペーストは、この開口部1gを通じ被印刷物に塗布され、開口部1gの形状に応じたパターンで印刷用ペーストの印刷がなされることとなる。なお、本態様の開口部1gの平面方向の形状は、略矩形状をなしているが、その形状は、印刷すべきパターンに応じた形状とすればよい。
第2の枠体1cは2以上の枠部材、本態様のスクリーン印刷用マスク1の場合には枠部材1dおよび1eで構成されている。そして、本発明において第2の枠体1cを構成する枠部材のうち少なくとも1の枠部材はマスク本体1n上から着脱可能であり、本態様のスクリーン印刷用マスク1の場合には枠部材1dが着脱可能に構成されている。具体的には、枠部材1dは、その両端部において螺子1iを介し他方の枠部材1eと固定されており、この螺子1iを外すことにより枠部材1dを着脱することができる。
なお、本態様の第2の枠体1cは、2の枠部材1d・1eで構成されているが、例えば第2変形例に係るスクリーン印刷用マスク2の平面図である図3(b)に示すように、4の枠部材1d・1e・2L・2mで第2の枠体2cを構成し、枠部材1d・2L・2mをマスク本体1n上から着脱可能なようにしてもよい。なお、第2の枠体を構成する枠部材全てがマスク本体1n上から着脱可能なようにしても問題は無い。
上記スクリーン印刷用マスクによれば、下方に配置される第1の枠体1aと、第1の枠体1aの上面に張られたマスク本体1nと、マスク本体1nの上面に下面が接するように配置された第2の枠体1cとを有している。ここで、マスク本体1nは、下方に配置された第1の枠体1aに張られており、マスク本体1nの固定は、この第1の枠体1aで確保される。そして、上方に配置された第2の枠体1cは、印刷用ペーストの印刷時において、マスク本体1nに供給され印刷される印刷用ペーストが、スクリーン印刷用マスクから外部に漏れることを防止している。本態様のスクリーン印刷用マスク1によれば、このように構成することにより、第1の枠体1aによりマスク本体1nの固定を確保し、第2の枠体1cをマスク本体1nから着脱可能にしている。
ここで、第2の枠体1cは、2以上の枠部材1d・1eで構成されており、枠部材1d・1eのうち少なくとも1の枠部材1dはマスク本体1n上から着脱可能に構成されている。これにより、第2の枠体1cから枠部材1dを取り外して、この部分に回収口1oが形成される。その結果、マスク本体1n上に残留した残留ペーストは当該回収口1oを通じ容易に回収され、高い回収率で残留ペーストを回収することが可能となる。なお、かかる残留ペーストの回収口1oを通じた回収は、手動でも可能であるが、機械化された回収機構を有するスクリーン印刷装置に上記スクリーン印刷用マスクを組み込むことが、残留ペーストの回収率を高めるためにはより好ましい。以下、そのような回収機構を有するスクリーン印刷装置について、説明する。
[スクリーン印刷装置 第1実施形態]
上記スクリーン印刷用マスクが組み込まれた第1実施形態のスクリーン印刷装置について、図2を参照しつつ説明する。ここで、図2(a)はスクリーン印刷装置の正断面図、図2(b)は、図2(a)を上方から見た平面図、図2(c)は図2(b)のC矢視図である。なお、以下の説明では、図2(a)において水平方向をX軸方向、上下方向をZ軸方向、紙面奥行方向であるX軸・Z軸に直交する方向をY軸方向と言う(図示しないが、図4においても同様である。)。
残留ペーストの回収機構が機械化された態様であるスクリーン印刷装置10は、上記スクリーン印刷用マスク1と、マスク本体1nの上方に配置されたスキージ10a、スクレーパー10bおよびかき取り部材であるスキージ10cと、被印刷物Wが載置されるテーブル10dと、スクリーン印刷用マスク1の左側下方に配置された回収容器10eを有している。以下、スクリーン印刷マスク1以外の各要素について、説明する。
被印刷物Wに印刷用ペーストを印刷するスキージ10aは、例えば樹脂等で構成され弾性を有しており、Y軸方向において、マスク本体1nの中央部に設けられた印刷領域Bを含む長さを有する略平板形状をなしている。スキージ10aは、X軸方向において印刷領域Bに向け傾斜した状態で不図示の昇降装置に固定されており、Z軸方向に沿い独立して昇降する。そして、その下降端において、スキージ10aの下端部はマスク本体10nの上面に接触し、所定の力でマスク本体10nを押圧するよう構成されている。なお、スキージ10aは、不図示の横行装置に固定されており、その下端部とマスク本体1nとの接触を保持しつつ、図2(a)・(b)の左側において2点鎖線で示す位置までX軸方向に移動する。
マスク本体1nの中央部に設けられた印刷領域Bに印刷用ペーストを供給する印刷スクレーパー10bは、Y軸方向において、印刷領域Bを含む長さを有する略平板形状をなしており、スキージ10aの右側に配置されている。なお、供給時における印刷用ペーストのスクレーパー10bからの漏れ出しを抑制するため、図2(b)に示すように、スクレーパー10bのY軸方向における両端部は、印刷領域Bに向かい折り曲げられていることが好ましい。スクレーパー10bは、上記スキージ10aを昇降させる昇降装置とは別の不図示の昇降装置に固定されており、Z軸方向に沿い独立して昇降する。そして、図2(a)の左側において2点鎖線で示すように、その下降端において、スクレーパー10bの下面はマスク本体1nの上面と接触せず、両者の間には間隙Hが形成される。なお、スクレーパー10cは、スキージ10aの横行装置に共通に固定されており、上記間隙Hを保持しつつ図2(a)・(b)の左側において2点鎖線で示す位置までX軸方向に移動する。
かき取り部材であるスキージ(以下、スキージ10aと区別するためかき取りスキージと言う場合がある。)10cは、マスク本体1nの上面に残留した残留ペーストをかき取る部材である。スクレーパー10cの右側に配置された本態様のかき取りスキージ10cは、Y軸方向においてマスク本体1nとほぼ同一の長さを有し、マスク本体1nのほぼ全面をカバーするよう構成されている。かき取りスキージ10cは、X軸方向において印刷領域Bとは逆の方向に向かい傾斜した状態、つまりスキージ10aとは逆の方向に傾斜した状態となるよう不図示の昇降装置に固定されている。このかき取りスキージ10cが固定された昇降装置は、上記スキージ10aおよびスクレーパー10bとは別の昇降装置であり、かき取りスキージ10cは、Z軸方向に沿い独立して昇降する。そして、その下降端において、かき取り部材10cの下端部はマスク本体10nの上面に接触し、所定の力でマスク本体10nを押圧するよう構成されている。
なお、かき取りスキージ10cは、スキージ10aおよびスクレーパー10bの横行装置に共通に固定されているが、そのX軸方向における移動距離は、スキージ10aおよびスクレーパー10bよりも長く設定されている。すなわち、かき取りスキージ10cの左方への移動端は、図2(a)・(b)の左側において2点鎖線で示すように、第2の枠体1cの枠外となる。これにより、かき取りスキージ10cは、その下端部とマスク本体1nとの上記接触を保持しつつ、第2の枠体1cの枠外に配置された回収容器10eの位置まで移動することとなる。
ここで、本態様のかき取りスキージ10cは、Y軸方向においてマスク本体1nと同様な長さを有しており、図2(c)に示すように、Y軸方向おけるその両端面は、第2の枠体1cの内面1k・1jに接触する状態となっている。これにより、図2(b)に示す、マスク本体1nにおいて領域F・Gに残留した残留ペーストが効率よく回収される。加えて、図2(c)に示すように、第2の枠体1cの内面1kおよび1jは、内方に向け傾斜した傾斜面1k・1jとなっていることが好ましい。これにより、弾性を有するかき取りスキージ10cの両端は、この傾斜面1k・1jに倣い変形し、かき取りスキージ10cと傾斜面1k・1jの間に隙間が生じ難いので、残留ペーストの回収率を更に高めることができる。
平板状の被印刷物Wが載置されるテーブル10dは、X軸方向およびZ軸方向に移動可能なように不図示の移動装置に固定されている。そして、テーブル10dは、その上面に形成された不図示の開口部に接続された真空吸着装置を備えており、載置された被印刷物Wは、当該真空吸着装置により移動しないよう固定される。
本態様のスクリーン印刷装置10において回収部を構成する回収容器10eは、上記かき取りスキージ10cがマスク本体1nからかき取った残留ペーストを収納する、上部が開口した容器である。そして、回収容器10eは、上記かき取りスキージ10cの左方への移動端の下方に配置されている。
上記スクリーン印刷装置10の動作について、図4を参照し説明する。まず、印刷動作である。図4(a)に示すように、テーブル10dをX軸方向に移動し、マスク本体1nの中央部に設定された印刷領域Bの下方に被印刷物Wを配置し、さらに、マスク本体1nの下面と被印刷物Wの上面との間に間隙tが形成されるよう、Z軸方向にテーブル10dを移動する。次いで、印刷用ペーストPをマスク本体1nの上面に所定量供給する。ここで、印刷用ペーストPは、Y軸方向において印刷領域を含む長さとなるよう、スキージ10aの前方に供給される。そして、矢印S1で示すようにスクレーパー10bを下降させる。その下降端において、スクレーパー10bの下面とマスク本体1nの上面との間には間隙Hが形成される。その後、矢印S2で示すように、スクレーパー10bをX軸方向に沿い左方の移動端まで移動させる。すると、図4(b)に示すように、印刷領域Bに所定の厚みで印刷用ペーストPが供給される。この際、Y軸方向においてスクレーパー10bの両側から印刷用ペーストPが漏れるため、図2(b)におけるマスク本体1n上の領域F・Gには、残留ペーストP1が残留する。
左方端への移動が完了した後、矢印S3で示すようにスクレーパー10bを上昇させ、次いで、スキージ10aを下降させる。その下降端において、スキージ10aの下端部は、マスク本体10nの上面に接触するとともに所定の力でマスク本体1nを押圧する状態となる。その状態で、矢印S5で示すように、スキージ10aを右方の移動端までX軸方向に移動させる。すると、印刷領域に供給された印刷用ペーストPは、図4(c)に示すように、スキージ10aの押圧により開口部1gに充填され、その充填された印刷用ペーストPは、被印刷物Wの上面に転写され印刷される。なお、この印刷動作を繰り返し、複数の被印刷物Wについて連続して印刷してもよい。
上記印刷動作が完了すると、図4(c)に示すマスク本体1nの左方、すなわち図2(b)におけるマスク本体1n上の領域Iにも、残留ペーストP1が残留する。つまり、印刷動作が完了すると、図2(b)におけるマスク本体1n上の領域F・G・Iには、残留ペーストが残留している。なお、上記のように複数の被印刷物Wについて連続して印刷用ペーストを印刷するため、印刷動作を繰り返した場合には、残留ペーストの量は増加することとなる。
次に、上記マスク本体1nに残留した残留ペーストP1の回収動作について説明する。図4(d)に示すように、第2の枠体1cの枠部材1dを取り外し、回収口1oを形成する。次いで、マスク本体1nの下面に接触し、マスク本体1nを支持する支持部材10fを配置する。この支持部材10fは、次述するように、かき取りスキージ10cの押圧によるマスク本体1nの変形(撓み)を抑制するものであり、X軸およびZ軸方向に移動可能なよう不図示の移動装置に固定されている。なお、支持部材10fは必須の構成要素ではないが、回収動作中のマスク本体1nの変形を抑制し、残留ペーストの回収率を高めるためには配置することが望ましい。さらに回収率を高めるためには、支持部材10fは、図示するように、マスク本体1fの下面のほぼ全面に接触可能な面を有していることが好ましい。
その後、矢印S6で示すように、かき取りスキージ10cを下降させる。すると、その下降端において、かき取りスキージ10cの下端部は、マスク本体10nの上面に接触するとともに所定の力でマスク本体1nを押圧する状態となる。その際、図2(c)に示すように、Y軸方向においてかき取りスキージ10cの両端は、第2の枠体1cの傾斜面1j・1kに倣い沿い変形し、傾斜面1j・1kに密着する。かき取りスキージ10cの下降後、矢印S7で示すように、かき取りスキージ10cを左方の移動端までX軸方向に移動させる。すると、図4(e)に示すように、マスク1n上に残留していた残留ペーストは、かき取りスキージ10cによりかき取られ、回収口1oを通過し、スクリーン印刷用マスク1の左方外に配置された回収容器10eで回収される。ここで、上記のようにマスク本体1nは支持部材10fで下方から支持されているので、その上面をかき取りスキージ10cが押圧しつつ通過する場合でも変形が少なく、高い回収率で残留ペーストP1を回収することができる。上記スクリーン印刷用マスクに加え、かかる機械化された回収機構を有するスクリーン印刷装置によれば、高い回収率を安定して具現することができる。
本発明に係る第2実施形態のスクリーン印刷用マスクについて、図5を参照しつつ説明する。ここで、図5(a)は第2態様のスクリーン印刷用マスクの正断面図、図5(b)は図5(a)のD部拡大図である。なお、図5(b)では、理解のためかきとりスキージ10cも表示している。
第2態様のスクリーン印刷用マスク4は、図5に示すように、スクリーン印刷用マスク自体が回収部4oを有する点で、上記第1態様のスクリーン印刷用マスクと相違している。すなわち、スクリーン印刷用マスク4は、上記と同様な第1の枠体1aと、第1の枠体1aに張られたマスク本体1nを有している。そして、マスク本体1nの上面に配置される第2の枠体4cの枠部材4dは、上記第1態様のスクリーン印刷用マスクと同様に着脱可能に構成されているとともに、平面方向において内方に延びるように配置された略平板状の回収部4oを有し、回収部4oの下面は、マスク本体1nの上面に接触するよう配置されている。
かかる構成の回収部4oを有するスクリーン印刷用マスク4によれば、図5(b)に示すように、かき取りスキージ10cでかき取られた残留ペーストP1は、回収部4oに集積される。そして、枠部材4dは着脱できるので、回収部4oに集積された残留ペーストP1を簡便に回収することができる。さらに、枠部材4dを取り外した後に形成された回収口1oから、上記第1態様のスクリーン印刷装置と同様にして、マスク本体1nに残留している残留ペーストを高い回収率で回収することができる。
本発明に係る第2実施形態のスクリーン印刷装置について、図6を参照しつつ説明する。ここで、図6(a)は第2態様のスクリーン印刷装置の正断面図、図6(b)は図6(a)の変形例に係るスクリーン印刷装置の正断面図である。
第2態様のスクリーン印刷装置11は、図6(a)に示すように、上記第1態様のスクリーン印刷装置の平板状のかき取りスキージに替え、ブラシ11hをかき取り部材としている点で相違している。ここで、かき取り部材を構成するブラシ11hは、具体的には、保持部11gの先端に配置されており、当該保持部11gが不図示の昇降装置等に固定されている。なお、当該ブラシ11hは、刷毛としてもよい。このブラシ11hをかき取り部材としたスクリーン印刷装置11によれば、上記第1態様のスクリーン印刷装置と同様な効果を得ることができ、更に、ブラシ11hを構成する繊維間に残留ペーストを捕捉し、ブラシ11h自体が残留ペーストを回収するため、残留ペーストの回収率をより高めることができる。
1(2、3) スクリーン印刷用マスク
1a 第1の枠体
1c 第2の枠体
1n マスク本体
1d(1e) 枠部材
10 スクリーン印刷装置
10a 印刷用スキージ
10b スクレーパー
10c(11c) かき取りスキージ
10n 回収部

Claims (8)

  1. 第1の枠体と、前記第1の枠体の一面に固定されたマスク本体と、前記マスク本体の前記第1の枠体の一面に固定された面の反対側の面に配置された第2の枠体とを有し、前記第2の枠体は、2以上の枠部材で構成されており、前記枠部材のうち少なくとも1の枠部材は着脱可能であるスクリーン印刷用マスク。
  2. 着脱される前記枠部材には、平面方向において内方に延びるように配置された略平板状の回収部が形成されており、前記回収部は、前記マスク本体に接触するよう配置されている請求項1に記載のスクリーン印刷用マスク。
  3. 請求項1に記載のスクリーン印刷用マスクを有するスクリーン印刷装置であって、前記マスク本体に供給された印刷用ペーストを回収する回収部を有するスクリーン印刷装置。
  4. 前記回収部が、平面方向において、着脱される前記枠部材よりも下方に配置された容器である請求項3に記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記マスク本体上に供給された印刷用ペーストをかき取るかき取部材を有する請求項3または4のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
  6. 前記かき取部材は、弾性を有するスキージであり、平面方向において、前記第2の枠体の内面のうち前記スキージとの接触する面には、内方に向け傾斜する傾斜面が形成されている請求項5に記載のスクリーン印刷装置。
  7. 前記かき取部材は、ブラシまたは刷毛である請求項5に記載のスクリーン印刷装置。
  8. 前記マスク本体を下方から支持する支持部材を有する請求項5乃至7のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
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