JP5334827B2 - 印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機に関する。
結晶系太陽電池セルの大量生産において、電極材料となる金属粒子を含んだペーストをスクリーン印刷法で印刷し、焼結して電極にする工程が採用される。太陽電池セルの受光面側の電極は、抵抗が低く電力ロスが低い方が望ましい。しかし、受光面側の電極の抵抗を低くするために受光面側の電極の幅を広くすると、太陽電池セルに入射する光が受光面側の電極により遮られて太陽電池セルの受光する光の量が減ってしまう。
また、太陽電池セルでは、受光面に、入射した光を閉じ込めるため反射防止膜やテクスチャー(凹凸構造)を設ける。このテクスチャー(凹凸構造)を設けた領域と受光面側の電極とが重なり合わないように両者を近接させて加工配置する高効率セルもある。
そこで、太陽電池セルの製造において、受光面側の電極の電力ロスを抑制したまま、電極を細線化するとともに、工程毎の重ね合せ精度を向上させるための工夫が要求されている。
結晶系太陽電池セルの大量生産を目指した製造工程では、金属粉末を含有するペーストを印刷法により基板に印刷し、その基板を乾燥、焼結することにより、基材上に電極を形成する。通常のスクリーン印刷において、受光面側の焼結後の低抵抗に維持した電極寸法は、100μm幅、厚み20μm、つまり、アスペクト比で0.2程度が限界である。これより幅を短縮するとともに電極断面積を維持した厚い電極を印刷することは困難である。
電極ペーストは、金属粒子、重金属酸化物(ガラスフリット)、樹脂成分、及び有機溶剤を含んでおり、印刷にじみを抑制するために有機成分でチクソ性を持たせている。しかし、このような電極ペーストによっても、十分に印刷にじみが抑制できず、電極の細線化が困難である。太陽電池セルの表面にはテクスチャー(凹凸構造)が設けられており、印刷にじみは、この凹部にペーストが流がれてしまうことによっても引き起こされる。
また、受光した光を効率良く閉じ込めてエネルギー変換を行うためには、受光面側に凹凸パターンを設けた後に表電極パターンを精度良く位置合せを行い印刷することが必要である。このとき、下地パターンへの印刷における位置合わせ精度が±20μm以下と非常に要求が厳しくなっている。
スクリーンマスクを用いた印刷法において、印刷時にスキージゴムでマスク上の電極ペーストを掻き出して基板上にパターニングする。印刷時におけるマスクと基板との間隔を印刷ギャップと呼び、2mm程度平行になるように間隔をあけることでマスクの版離れをよくしている。但し、この手法では、スキージゴムでマスク上の電極ペーストを掻き出す際にマスクが伸びてしまうので、印刷における重ね合せ精度は悪くなる。
特許文献1には、太陽電池用基板上に形成された溝部に銀ペーストを減圧下で充填することが記載されている。具体的には、特許文献1では、印刷ステージ上に配した真空シールによってスクリーン製版と基板との間に空間を形成し、真空ポンプが、印刷ステージ上に吸気孔が形成された排気管を介して、スクリーン製版と基板との間の空間を減圧する。これにより、特許文献1によれば、溝部に銀ペーストを充填した際に、溝部内に気泡が残留しなくなり、充填量不足の箇所が存在しなくなるとされている。
特開2006−54374号公報(図2参照)
特許文献1では、印刷ステージ上に吸気孔を形成し、この吸気孔を介してスクリーン製版と基板との間の空間を減圧して、溝部内の気泡残留阻止を行うことが示されているに過ぎない。また、特許文献1では、スクリーン製版と基板との間に、基板の厚さよりも大きな間隔のギャップ(印刷ギャップ)が設けられている。この印刷ギャップが大きいと、印刷におけるスクリーン製版と基板との重ね合せ精度は悪くなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被印刷物と印刷マスクとの重ね合わせ精度を向上できる印刷機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる印刷機は、 被印刷物が載置される凹部と前記凹部の周辺に配された周辺部とを有し、前記被印刷物が前記凹部に載置されたときに前記周辺部の上面が前記被印刷物の表面と等しい高さになるように、前記被印刷物を支持固定する印刷ステージと、前記印刷ステージに支持固定された前記被印刷物に電極パターンを印刷するための印刷マスクと、を備え、前記周辺部は、前記周辺部の上面を前記印刷マスクに吸着させる真空吸着部と、前記周辺部の上面が前記真空吸着部により前記印刷マスクに吸着された状態で、前記被印刷物の表面と前記印刷マスクとの間の隙間を加圧する加圧部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、被印刷物と印刷マスクとの相対的な位置関係がずれにくいので、被印刷物と印刷マスクとの重ね合わせ精度を向上できる印刷機を得ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機の断面構成を示す図である。 図2は、実施の形態1における印刷ステージの構成を示す平面図である。 図3は、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機で印刷された太陽電池セルの断面拡大図である。 図4は、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機で印刷された電極の位置ズレを表した図である。 図5は、実施の形態1における基板(セル)の表面における電極レイアウト図と裏面における電極レイアウト図とである。 図6は、実施の形態1における太陽電池セルの製法を示す工程図である。 図7は、先行技術を説明するための図である。 図8は、先行技術を説明するための図である。 図9は、比較例を説明するための図である。 図10は、先行技術を説明するための図である。 図11は、実施の形態2に係わるコンタクト印刷機で印刷された太陽電池セルの断面拡大図である。 図12は、実施の形態2における太陽電池セルの製法を示す工程図である。
以下に、本発明にかかる印刷機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、太陽電池セルの製造方法について説明する。
図6は、太陽電池セルの製造方法の一例(以下、製法Aとする)を示す工程図である。図6に示すステップS1では、p型不純物を低濃度で含むp型基板(図示せず)を準備し、そのp型基板に表面処理を施すことにより、p型基板の表面にテクスチャー(凹凸パターン)を形成する。ステップS2では、熱拡散法などにより、p型基板の表面及び裏面にn型不純物を拡散させて、n層15(図8参照)をp型基板における表面および裏面の近傍にそれぞれ形成する。p型基板におけるn層15が形成されなかった領域は、p層14(図8参照)として残る。ステップS3では、ドライエッチングなどにより、裏面側のn層15を除去する。ステップS4では、n層15の表面に反射防止膜16を形成する。このように、p層14、n層15、及び反射防止膜16が順に積層されたセル(ワーク)11が形成される。ステップS5では、スクリーン印刷法により、セル11の表面及び裏面に電極を形成する。
次に、ステップS5における処理を、図5及び図7〜図11を用いて説明する。図5(a)は、ステップS5が完了した状態の基板を表面側から見た場合における平面図である。図5(b)は、ステップS5が完了した状態の基板を裏面側から見た場合における平面図である。
図6に示すステップS5では、セル11の裏面上に裏アルミ電極18と裏銀バス電極17とを印刷し、その後、乾燥する(図5(b)参照)。引き続いて、セル11を上下反転し、セル11の表面上に(反射防止膜16上に)表電極19と表銀バス電極20とを印刷し、その後、乾燥し、焼成する。
次に、スクリーン印刷法で印刷を行うスクリーン印刷機の構成を、図7を用いて説明する。図7(a)は、印刷を行う直前におけるスクリーン印刷機の断面構成を示し、図7(b)は、印刷中におけるスクリーン印刷機の断面構成を示す。以下では、セル11の表面上に表電極19と表銀バス電極20とを印刷する場合について例示的に説明するが、セル11の裏面上に裏アルミ電極18と裏銀バス電極17とを印刷する場合についても同様である。
スクリーン印刷機100は、図7(a)に示すように、印刷ステージ1、印刷マスク6、スキージ9を備える。
印刷ステージ1は、凹部1a、周辺部1b、及び底部1cを有する。凹部1aには、セル(被印刷物)11が載置される。周辺部1bは、凹部1aの周辺に配されている。凹部1aは、セル11の厚さと略等しい深さを有している。これにより、印刷ステージ1は、セル11が凹部1aに載置されたときに周辺部1bの上面1b1がセル11の表面111と略等しい高さになる。
底部1cは、凹部1aの下に配されている。底部1cの上面1c1は、凹部1aの底面でもあり、その上にセル11が載置される面である。底部1cは、真空吸着部2を有する。真空吸着部2は、セル11の裏面112を底部1cの上面1c1に吸着させる。真空吸着部2は、底部1cの上面1c1に形成された複数の穴2aと、複数の穴2aのそれぞれから底部1c内を延びた真空経路2bとを有する。図示しない真空ポンプは、穴2a及び真空経路2bを介して気体を排出させる。これにより、印刷ステージ1は、セル11が凹部1aに載置されたときに周辺部1bの上面1b1がセル11の表面111と略等しい高さになるように、セル11を真空吸着することにより支持固定する。
印刷マスク6は、印刷ステージ1に支持固定されたセル11に電極パターンを印刷するためのマスクパターンを有している。すなわち、印刷マスク6は、セル11の上方に位置する領域に、電極パターンに対応した開口パターンを有している。印刷マスク6は、周辺部1bの上面1b1に対して間隔G1を隔てて離れた場所に配される。セル11が凹部1aに載置されたとき、印刷マスク6とセル11の表面111との間隔(印刷ギャップ)Zも、間隔G1に略等しい。
スキージ9は、印刷マスク6上に金属ペースト7が塗布された際に、印刷マスク6に所定の押圧力を加えて、図中の矢印方向に摺動される。これにより、スキージ9は、印刷マスク6の開口パターンを通して金属ペースト7をセル11側に押出し、電極パターンをセル11の表面111に印刷する。
次に、スクリーン印刷機100の動作を、図7を用いて説明する。
印刷の直前では、図7(a)に示すように、印刷マスク6上に金属ペースト7をスクレッパー8で薄くコートする。セル11を印刷ステージ1の凹部1aに載置した状態で穴2aを通して真空吸着する。セル11の裏面は、既に裏銀バス電極17や裏アルミ電極18が印刷乾燥されており、僅かながら穴2aからの真空がセル11の側方の大気へリークしている。
印刷中では、図7(b)に示すように、印刷ギャップZ(例えば、Z=2mm)でスキージ9を上方より押し付けて印刷方向に掻いて受光面側の電極パターンを印刷する。印刷ギャップZ(例えば、Z=2mm)としているので、印刷マスク6が金属ペースト7の粘着力でセル11に引っ張られることに打ち勝つことができる。
ここで、図7に示すスクリーン印刷法で印刷した場合、大きな総印荷重をかけてマスクを引っ張り下げながら、電極パターンをセル11の表面に印刷する。例えば、印刷ギャップZ=1〜3mmにおいて、総印荷重100Nをかけてマスクを引っ張り下げながら印刷を行う。このように、セルに加わる総印荷重が大きいと、セル割れやパターン歪みが大きくなり、高精度な印刷が不可能になる。
また、印刷マスク6が伸びるので、電極パターンの位置決め精度は大きく劣化する。製法A(図6参照)で製作されたセル11の受光面側はピラミッド形状を理想としているため、凹凸による段差が約10μmもある(図8参照)。そして、印刷される金属ペーストの厚さも同じレベルすなわち約10μmであるので、凹部へペースト流動性によって流れて印刷にじみが顕在化する。図8はその状態を示す図であり、電極幅L2は、例えば、設計幅が100μmであるのに対して、仕上がり幅が150μmになる。すなわち、大幅な印刷にじみが発生し、受光面電極によるカバー率が大きくなり、太陽電池セルの受光面積が減る結果、太陽電池セルの変換効率が下がる。
さらに、図7に示すスクリーン印刷法で印刷した場合、電極の仕上がり位置が設計位置から例えば20μm以上大きくずれる。この結果の一例を図10に示す。このように電極の仕上がり位置が設計位置から大きくずれると、例えば、図11に示すような、反射防止膜16における平坦な部分であるテラス部13の幅が200μm以下で設計したい場合に、位置決め精度が±40μmであれば、表グリッドの仕上り幅L3を120μm以下にしなければならなくなる。
次に、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機の構成を、図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機の断面構成を示す。図2は、実施の形態1における印刷ステージの構成を示す平面図である。以下では、上記のスクリーン印刷機100と区別するために本実施の形態にかかる印刷機をコンタクト印刷機と呼ぶ。また、以下では、上記のスクリーン印刷機100と異なる部分を中心に説明する。
図1に示すコンタクト印刷機200は、印刷ステージ201を有する。印刷ステージ201は、周辺部201bを有する。周辺部201bは、真空吸着部204、加圧部205、及びシール部203を有する。
真空吸着部204は、周辺部201bの上面201b1に形成された溝204aと、溝204aから周辺部201b内を延びた真空経路204bとを有する。図示しない真空ポンプは、溝204a及び真空経路204bを介して気体を排出させる。これにより、真空吸着部204は、周辺部201bの上面201b1を印刷マスク6iに吸着させる。このため、周辺部201bの上面201b1と印刷マスク6iとの間隔G2≒0となるので、印刷マスク6iとセル11の表面との間隔(印刷ギャップ)Z≒0となる。この結果、セル11と印刷マスク6iとがずれにくくなるので、セル11と印刷マスク6iとの重ね合わせ精度を向上できる。
また、溝204aは、例えば、図2に示すように、周辺部201bの上面201b1に垂直な方向から見た場合に、凹部1aを囲むように延びていてもよい。この場合、真空吸着部204は、印刷マスク6iに対して少なくとも4方向に均等な力で吸着できるので、周辺部201bの上面201b1を印刷マスク6iに安定して吸着させることができる。
加圧部205は、空間1a2から周辺部201b内を延びた加圧経路205bを有する。空間1a2は、周辺部201bの上面201b1が真空吸着部204により印刷マスク6iに吸着された状態におけるセル11の表面111と印刷マスク6iとの隙間まで延びている。
シール部203は、セル11の裏面112と底部1cの上面1c1との隙間をシールする。シール部203は、吸着漏れ防止材203aを有する。吸着漏れ防止材203aは、周辺部201bの上面201b1に垂直な方向から見た場合に、周辺部201bの内側でセル11をその外縁に接しながら囲むように延びている(図2参照)。吸着漏れ防止材203aは、例えば、柔軟性のあるシリコーンゴム等の高分子樹脂で形成されている。
ここで、仮に、加圧部205及びシール部203が設けられていない場合を考える。この場合、図9に破線で示すように、セル11の側面113と凹部1aの内側面1a1との間の空間1a2から真空吸着用の穴2aへの真空リーク経路10がある。このため、印刷マスク6iの上方の大気に対して空間1a2が負圧になることに伴いセル11と印刷マスク6iとの隙間も負圧となる。これにより、スキージ9で掻きだされる瞬間の金属ペースト7が隙間へ引き込まれ、顕著な印刷にじみを引き起こす。その結果、図8で示す電極の仕上がり幅L2は例えば200μmにもなり、電極のエッジにおける平滑性も極めて悪くなる。
それに対して、本実施の形態では、図示しない加圧ポンプは、加圧経路205bを介して空間1a2を加圧する。これにより、印刷マスク6iの上方の大気に対して空間1a2が陽圧になることに伴いセル11と印刷マスク6iとの隙間も陽圧となる。すなわち、加圧部205は、空間1a2を加圧することにより、セル11の表面111と印刷マスク6iとの隙間を加圧する。これにより、スキージ9で掻きだされる瞬間の金属ペースト7が隙間へ引き込まれにくくなるので、印刷にじみを抑制できる。その結果、電極の仕上がり幅L2を細くすることができ、電極のエッジにおける平滑性の劣化を抑制できる。
また、シール部203の吸着漏れ防止材203aは、周辺部201bの上面201b1に垂直な方向から見た場合に、周辺部201bの内側でセル11をその外縁に接しながら囲むように延びている(図2参照)。これにより、空間1a2から真空吸着用の穴2aへの真空リーク経路10(図9参照)が形成されにくくなり、加圧部205が空間1a2を効率的に加圧するようにできる。
本実施の形態では、図6に示すステップS5におけるコンタクト印刷機による処理が次の点で、上記のスクリーン印刷機100による処理と異なる。印刷時に、印刷ギャップZ≒0として、セルを印刷ステージへ真空吸着させ、印刷マスクを印刷ステージにおける周辺部へ真空吸着させ、低印荷重で電極パターンの印刷を行う。スキージを用いた印刷を完了した後に、スキージアップを行い、セル及び印刷マスクの真空吸着を大気解放し、印刷マスクの印刷ヘッドと印刷ステージとの間を広げるように印刷マスクを上に上げる。そして、セルを載せた印刷ステージを移動してアンローディングを行うとともに、次に処理すべきセルのローディングを行う。この間に金属ペースト7を印刷マスクの全面にコートする。
以上のように、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機で印刷すると、太陽電池セルのグリッド電極を印刷する際にセルと印刷マスクとの相対的な位置関係がずれにくいので、セルと印刷マスクとの重ね合わせ精度を向上できる(図4参照)。例えば、図7に示すスクリーン印刷機で印刷した場合における電極パターンの位置ずれ量が最大35μmである(図10参照)のに対して、実施の形態1にかかるコンタクト印刷機で印刷した場合における電極パターンの位置ずれ量が最大20μmまで低減している(図4参照)。
また、セルに加わる総印荷重を低減でき、スキージ端と中央部とで均一に低荷重をかけながら、電極パターンの印刷を行うことができる。これにより、セル割れやパターン歪みを低減できる。
さらに、太陽電池セルのグリッド電極を印刷する際における印刷にじみを抑制して細く(図3におけるL1<図8におけるL2)印刷できる。コンタクト印刷機で印刷された太陽電池セルは、安価で大量生産が容易なので印刷法やマスクや印刷機をそのまま使用でき、表電極の抵抗を増加させずに電極面積を減らして変換効率が高い太陽電池セルを提供することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかるコンタクト印刷機では、加圧部205の動作が実施の形態1と異なる。すなわち、加圧部205は、周辺部201bの上面201b1が真空吸着部204により印刷マスク6iに吸着された状態で、第1の状態と第2の状態とを切替可能に構成されている。第1の状態は、空間1a2を加圧することにより、セル11の表面111と印刷マスク6iとの隙間を加圧する状態である。第2の状態は、空間1a2を減圧することによりセル11の表面111を印刷マスク6iに吸着させる状態である。加圧部205は、例えば、第1の状態と第2の状態とを切替えるための切替機構(図示せず)を含む。
例えば、図12に示す太陽電池セルの製造方法(以下、製法Bとする)で製造されたセル11の表面111(反射防止膜16の表面)には、図11に示す非常に平坦なテラス部13と、テクスチャー(凹凸パターン)を有するテクスチャー12とが形成されている。このテラス部13に電極パターンを印刷する際に、切替機構(図示せず)が、加圧経路205bが加圧ポンプ(図示せず)に接続された状態から加圧経路205bが真空ポンプ(図示せず)に接続された状態へ切り替える。切り替えられた後、真空ポンプ(図示せず)は、加圧経路205bを介して空間1a2を減圧する。これにより、セル11の表面111を印刷マスク6iに強固に吸着させることができる。この結果、印刷する際に基板(セル)と印刷マスクとの位置関係がさらにズレにくくなるので、基板(セル)と印刷マスクとの重ね合わせ精度はさらに向上する。また、テラス部13と印刷マスクとが強固に吸着されるので、印刷にじみも抑制できる。
次に、製法Bについて、製法Aと異なる部分を中心に説明する。
図12に示すステップS16では、セル11の表面におけるテラス部を形成すべき領域を選択的に覆う保護膜パターン(テラス保護膜)を形成する。ステップS17では、保護膜パターン(テラス保護膜)を除去する。
以上のように、本発明にかかる印刷機は、太陽電池セルの製造方法に有用であり、特に、結晶系太陽電池セルの大量生産に適している。
1,201 印刷ステージ
2 真空吸着部
6,6i 印刷マスク
7 金属ペースト
8 スクレッパー
9 スキージ
10 真空リーク経路
11 セル
12 テクスチャー部
13 テラス部
14 p層
15 n層
16 反射防止膜
17 裏銀バス電極
18 裏アルミ電極
19 表電極
203 シール部
204 真空吸着部
205 加圧部

Claims (5)

  1. 被印刷物が載置される凹部と前記凹部の周辺に配された周辺部とを有し、前記被印刷物
    が前記凹部に載置されたときに前記周辺部の上面が前記被印刷物の表面と等しい高さにな
    るように、前記被印刷物を支持固定する印刷ステージと、
    前記印刷ステージに支持固定された前記被印刷物に電極パターンを印刷するための印刷
    マスクと、
    を備え、
    前記周辺部は、前記周辺部の上面を前記印刷マスクに吸着させる真空吸着部と、
    前記周辺部の上面が前記真空吸着部により前記印刷マスクに吸着された状態で、前記被
    印刷物の表面と前記印刷マスクとの間の隙間を加圧する加圧部と
    を有する
    ことを特徴とする印刷機。
  2. 前記真空吸着部は、
    前記周辺部の上面に形成された溝と、
    前記溝から前記周辺部内を延びた真空経路と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記溝は、前記周辺部の上面に垂直な方向から見た場合に、前記凹部を囲むように延び
    ている
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷機。
  4. 前記被印刷物の側面と前記凹部の内側面との間の空間は、前記隙間まで延びており、
    前記加圧部は、前記空間から前記周辺部内を延びた加圧経路を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷機。
  5. 前記加圧部は、前記周辺部の上面が前記真空吸着部により前記印刷マスクに吸着された
    状態で、前記空間を加圧することにより前記隙間を加圧する第1の状態と、前記空間を減
    圧することにより前記被印刷物の表面を前記印刷マスクに吸着させる第2の状態とを切替
    可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷機。
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