JP2014073516A - ベンド鋼管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベンド鋼管用鋼管の熱処理や加熱下の曲げ加工により、鋼管の内面にスケールが発生することを簡単かつ確実に防止でき、研磨、酸洗などによる内面スケールの除去工程が省略できるベンド鋼管の製造方法を提供すること。
【解決手段】耐食性鋼鋼管、又は耐食性鋼鋼管を内層とし、炭素鋼鋼管を外層とする二層鋼管の両端部を密閉し、密閉した鋼管の内部を脱気し、脱気後の鋼管を軸方向に移動させながら軸方向の一部全周を加熱し、その加熱部に曲げ応力を付与しながら曲げ加工及び熱処理(焼入れ)を施す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステンレス鋼やニッケル系高合金鋼など耐食性の優れた耐食性鋼(高合金鋼)の単層鋼管、この単層鋼管を内層(鋼管の内面側)とし、炭素鋼を外層(鋼管の外面側)とする二層鋼管(クラッド鋼管)を素材とするベンド鋼管の製造方法に関する。
かかるベンド鋼管の素材であるストレート鋼管、例えばステンレス鋼やニッケル系高合金鋼などの耐食性鋼(高合金鋼)の単層鋼管は一般的な周知の製造方法で製造され、また、このような単層鋼管を内層(鋼管の内面側)とし、炭素鋼、低合金鋼などを外層(鋼管の外面側)とする二層鋼管も一般的な周知の方法で製造される。
ステンレス鋼管は、一般的な製造方法として、原料を溶解して得たビレットの圧延による製造方法で製造された鋼板を所定のサイズに切断し、U字からO字形に成形して縦シーム溶接することで製造される。
また、二層鋼管(クラッド鋼管)は、圧延クラッド鋼板を管に加工する方法、HIP法、肉盛溶接法、遠心力鋳造法などによって製造される。圧延クラッド鋼を管に加工する方法では、例えば特許文献1の「高耐食クラッド鋼板の製造方法」で製造された二層鋼板を、特許文献2の「耐食性および靭性に優れたステンレスクラッド鋼管の製造方法」に記載のように、U字からO字形に成形して縦シーム溶接によって鋼管とする。HIP法では、例えば特許文献3に記載されているように、内層材と外層材を所定の二層鋼管サイズになるように組立てた後に通常のHIP法によって二層鋼管とする。肉盛溶接法では、二層鋼管の外層に相当する鋼管の内面にステンレス鋼などの耐食性鋼を肉盛溶接する。遠心力鋳造法では、特許文献4の段落0010に「クラッド管は、外層に炭素鋼又は低合金鋼、内層にステンレス鋼又は高合金鋼を用いて、遠心鋳造、焼嵌めなどにより製造することができる。」と記載されているように、外層となる炭素鋼鋼管を回転させて鋼管内面にステンレス鋼などの溶鋼を注ぎ込んで所定厚さの内層を形成する。これらの製造方法で造られる二層鋼管は、外層鋼管と内層鋼管は冶金的に接合され、所定のサイズのストレート鋼管である。
上述した単層鋼管(耐食性鋼鋼管)及び二層鋼管は、その製造過程又は製造後に所定の焼入れ、任意に焼戻しが施されて過酷な使用に耐え得る強度、靭性、耐食性などのより優れた特性が付与されて、例えば、サワーガス輸送用のラインパイプ、天然ガス輸送管、油送管などに使用される。これらの用途においては、当然、ストレート鋼管のみでなく曲げ加工されたベンド鋼管が必要である。
図10は、従来のベンド鋼管の製造方法の工程を示すフローチャートである。図10において、「耐食性鋼鋼管又は二層鋼管」E1は、一般的な方法によって実線矢印で示す順に「曲げ加工(高周波誘導加熱した後、急冷)」E2が施され、次いで「熱処理(焼戻し)」E3が実施された後、任意の方法で「内面及び外面の酸化物除去処理」E4を行って、最後に「管端部加工(ストレート鋼管との接合用開先加工)」E5を実施する。
従来のベンド鋼管の製造方法では、図10に示す「曲げ加工(高周波誘導加熱した後、急冷)」E2においては、素材となる鋼管の内面を開放状態で加熱し、曲げ応力を付与して曲げ加工を施しながら急冷する。したがって、曲げ加工時に加熱部が大気にさらされ、鋼管の内外面が酸化する。更に、次の「熱処理(焼戻し)」E3においても鋼管の内外面は酸化する。
特許文献5には、図10の「曲げ加工(高周波誘導加熱した後、急冷)」E2と同様の工程を含む「二層管の高周波曲げ加工方法」が記載されているが、特許文献5でも鋼管の内面を開放状態で加熱するため、表2の比較例13,14においては、内側層である管内面に多量のスケール発生と記載されている。また、他の発明例、比較例には内面スケールの状況は記載されていないが、管内面は大気中で750〜890℃に加熱されていることから酸化してスケールの発生を避けることはできない。
熱処理を伴う二層鋼管の製造においては、通常、管内面のスケール発生を避けるためには、加熱温度を下げて製造することになるが、曲げ加工性を維持し、かつ生産性を向上させるには所定の温度以上を維持しなければならない。したがって、特許文献5の方法では、管内面にスケールの発生を防止することは困難で、管内面スケールの除去工程が必須であり、結果として生産性の低下を招いている。特に、管内面が例えば上記特許文献4の実施例に記載されている高ニッケル合金鋼のような耐食性鋼(高合金鋼)である場合は、その管内面に発生したスケールの除去作業は後述するように容易なことではなく、除去作業に使用する処理剤による公害の発生も問題となる。
上記特許文献4には、熱処理による管内面の酸化防止方法として、「クラッド管の熱処理において、焼入れ加熱前に、管の内面全体に酸化防止剤を塗布する。」(段落0006)方法が記載されている。すなわち、この酸化防止方法は、酸化防止剤を塗布して加熱された管内面が空気に触れるのを避けるための固形膜を形成させるものである。酸化防止剤については、「望ましい成分構成として、耐火粉(3Al・2SiO・SiO・SiC)、還元剤(Alの金属粉)、被膜強化剤(リン片状珪酸化合物)、熱吸収改良剤(炭化物)及び粘結剤(有機又は無機バインダー)からなるものを挙げることができるが、この成分に限定されるものではない。」(段落0011)とされている。
しかし、この特許文献4の酸化防止方法をベンド鋼管の製造方法に適用した場合、管内面に塗布した酸化防止剤が、曲げ加工時に管内面に発生する伸び又は圧縮によって剥離してしまい、加熱された管内面と大気との遮断効果は得られず管内面のスケール発生は回避できない。すなわち、特許文献4の酸化防止方法では、ベンド鋼管の製造において加熱された管内面にスケールの発生を防止することはできない。
特許文献6には、耐食性鋼のマルテンサイト系ステンレス鋼を単層鋼管とする、ラインパイプに用いられるベンド鋼管の製造方法及びラインパイプ用ベンド鋼管が記載されている。
この特許文献6には、ベンド鋼管の製造方法について、「ベンド管の製造方法は、直線状のラインパイプ用鋼管を準備する工程(鋼管準備工程)と、直線状のラインパイプ用鋼管を曲げ加工する工程(曲げ加工工程)と、曲げ加工された鋼管(ベンド管)を焼入れする工程(焼入れ工程)と、焼入れされたベンド管を焼戻しする工程(焼戻し工程)とを備える。」(段落0027)と記載されている。
更に、上記の直線状のラインパイプ用鋼管を準備する工程(鋼管の準備工程)として、「上記化学組成のラインパイプ用鋼管を準備する。ラインパイプ用鋼管は、たとえば、以下の方法により製造される。上記化学組成の鋼を溶製し、連続鋳造法によりビレットにする。製造されたビレットを穿孔圧延してラインパイプ用鋼管にする。上述の方法では、ラインパイプ用鋼管として継目無鋼管を製造したが、サブマージドアーク溶接(SAW)、メタルイナートガス溶接(MIG)及びタングステンイナートガス溶接(TIG)などを含む種々の溶接法により溶接された溶接管を製造してもよい。」(段落0028)と記載されている。
続いて、製造方法の工程順に「曲げ加工工程」については「・・・、これにより、鋼管は高周波コイルで部分的に加熱されながら徐々に曲げ加工される。曲げ加工時、鋼管のうち、高周波コイルにより加熱された部分の温度範囲は930〜970℃である。・・・。」(段落0029)、「焼入れ工程」については「・・・、したがって、焼入れ温度は800℃以上にする。好ましい焼入れ温度は850℃以上であり、さらに好ましい焼入れ温度は890℃以上である。なお、好ましい均熱時間は、45分以上であり、さらに好ましい均熱時間は50〜60分である。・・・」(段落0031)、及び「焼戻し工程」については「ベンド管を焼入れ後、周知の焼戻しを実施する。焼戻し温度は、たとえば、600℃〜700℃であり、好ましい均熱時間は、45〜60分である。・・・。」(段落0032)と各工程の加熱条件が詳細に記載されている。
しかしながら、特許文献6には、「・・・。そこで、種々の焼戻し温度でベンド管を製造した結果、焼戻し温度を950℃未満とすれば、製造されたベンド管が優れた耐SSC性を有することを知見した。」(段落0011)と記載されているのみで、上記した曲げ加工時の加熱条件930〜970℃及び熱処理の加熱条件(高温、大気中)による鋼管の内面の酸化スケールの発生防止対策については、記載も示唆もない。
特に、ステンレス鋼、ニッケル系高合金鋼などの耐食性鋼を内層とするベンド鋼管に内面スケールが発生すると、このスケールを酸洗により除去するには、硝酸や弗酸を用いる必要があり、その酸洗処理時に硝酸や弗酸が分解して有害なNOガスや弗化水素ガスが多量に発生し、環境上大きな問題がある。このため、排ガスを浄化処理する必要があるが、近年の公害規制の強化とともにその処理費用は著しく増大している。
特開2003−27140号公報 特開昭61−262484号公報 特開平7−9167号公報 特開平5−302123号公報 特開平6−226358号公報 特開2008−240021号公報
本発明が解決しようとする課題は、ベンド鋼管用鋼管の熱処理や加熱下の曲げ加工及び熱処理により、鋼管の内面にスケールが発生することを簡単かつ確実に防止でき、研磨、酸洗などによる内面スケールの除去工程が省略できるベンド鋼管の製造方法を提供することにある。
本発明は以下のベンド鋼管の製造方法を提供する。
(1)耐食性鋼鋼管、又は耐食性鋼鋼管を内層とし、炭素鋼鋼管を外層とする二層鋼管の両端部を密閉し、密閉した鋼管の内部を脱気する脱気工程と、脱気後の鋼管を軸方向に移動させながら軸方向の一部全周を加熱し、その加熱部に曲げ応力を付与しながら曲げ加工を施し、その加熱部を冷却する曲げ加工工程とを含むベンド鋼管の製造方法。
(2)前記脱気工程と前記曲げ加工工程との間に、鋼管を焼入れ処理する工程を含む(1)に記載のベンド鋼管の製造方法。
(3)前記曲げ加工工程の後に、曲げ加工した鋼管を焼戻し処理する工程を含む(1)又は(2)に記載のベンド鋼管の製造方法。
(4)前記脱気工程において、脱気後の鋼管内の真空度を1.5Pa以下にする(1)から(3)のいずれかに記載のベンド鋼管の製造方法。
(5)曲げ加工されたベンド鋼管から前記シール部材を除去するシール部材除去工程を含む(1)から(4)のいずれかに記載のベンド鋼管の製造方法。
本発明の製造方法によれば、密閉した鋼管の内部を脱気し、その後に熱処理や加熱下の曲げ加工を行うので、加熱によりベンド鋼管内面にスケールが発生することを防止でき、研磨、酸洗などによる内面スケール除去工程を省略することができる。また、スケール発生の防止のための大掛かりな装置は不要で工程も簡単であり、所定のベンド鋼管の性能が得られ、生産性も向上し経済的にも有利である。
本発明のベンド鋼管の製造方法の各工程を示すフローチャートである。 ストレート鋼管である単層鋼管の内部を脱気(真空化)するための両端部の密閉構造を示すとともに、その鋼管の内部を脱気する脱気装置の構成を示す模式図である。 二層鋼管の両端部を密閉した一端部の密閉構造の断面を示す模式図である。 図1に示した「第1熱処理(焼入れ)」C3工程の模式図である。 図1に示した「曲げ加工」C4工程(曲げ加工装置)の模式図である。 図5に示す曲げ加工装置により、鋼管の曲げ加工が曲げ角度θまで進んだ状況を示す。 図4及び図5のA−A断面による高周波誘導加熱コイルの模式図である。 図4及び図5のB−B断面による冷却装置の模式図である。 図8のD−D断面による冷却装置の模式図である。 従来のベンド鋼管の製造方法の各工程を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では鋼管として「耐食性鋼鋼管」又は「内層が耐食性鋼の二層鋼管」を製造するが、本発明の製造方法は、他の鋼管の製造にも適用可能である。
図1は、本発明のベンド鋼管の製造方法の各工程を示すフローチャートである。本発明の製造工程は、一般的な製造方法で製造された「耐食性鋼鋼管」A1(以下「単層鋼管A1」という。)又は「内層が耐食性鋼の二層鋼管」B1(以下「二層鋼管B1」という。)(以下、A1及びB1を併せて「鋼管1」という。)をベンド鋼管の素材鋼管として、「鋼管両端部密閉(シール部材接合)」C1、「管内脱気(真空化)」C2、及び「曲げ加工+冷却:第2熱処理(焼入れ)」C4の3工程を必須とし、「第1熱処理(焼入れ)」C3又は「第3熱処理(焼戻し)」C5の工程を適宜組み合わせる構成とする。
これらの所定の熱処理を施し曲げ加工したベンド鋼管は、「管両端部加工(シール部材除去)」C6、及び通常の装置を使用して「外面酸化物除去処理(ショットブラスト処理など)」D1を経てベンド鋼管の「品質検査」D2及び「管端部加工(ストレート鋼管との接合開先加工)」D3を実施する。
以下、図1に示す各工程のうち主要な工程について詳細に説明する。
<「管内脱気(真空化)」C2工程>
図2は、ストレート鋼管である単層鋼管A1の内部を脱気(真空化)するための両端部の密閉構造を示すとともに、その鋼管1の内部を脱気する脱気装置の構成を示す模式図である。図3は、炭素鋼鋼管の外層11及び耐食性鋼鋼管の内層12からなる二層鋼管B1の両端部を密閉した一端部の密閉構造の断面を示す模式図である。
図2において、一般的な方法によって製造された単層鋼管A1は、円盤状のシール部材2を鋼管端部の開先加工部に嵌めこんでシール溶接部3を、例えばガスシールドアーク溶接することで、両端部が密閉される。図3に示す二層鋼管B1においても単層鋼管A1と同様に両端部を密閉する。二層鋼管B1については、シール部材2を炭素鋼鋼管の外層11に合わせて軟鋼材とすることで、溶接性も良く、内層12の耐食性鋼の影響を受けない比較的浅い開先加工のシール溶接部3で密閉できる。
図2において、両端のシール部材2のうち、一方には真空バルブ6を有する脱気用の軟鋼製の脱気パイプ4が取り付けられている。また、脱気パイプ4の先は、真空バルブ6を介して真空ポンプ5につながっている。真空バルブ6と単層鋼管A1との間には真空度メータ7が設けられている。図3においては図示を省略しているが、図2と同様に真空ポンプ5、真空バルブ6及び真空度メータ7を設ける。
図2に示す脱気装置にセットした単層鋼管A1の管内脱気は、真空バルブ6を開き、真空ポンプ5によってその管内の空気を吸引し所定の真空度に、好ましくは1.5Pa以下まで脱気する。
単層鋼管A1の管内が所定の真空度になったことを真空度メータ7にて確認した後、真空バルブ6を閉じ、脱気パイプ4の一対の密閉パイプカット位置8で示す所定の位置を任意のフレーム(火炎)で約900℃に加熱し、図示しない加圧器具を使用して矢印方向に加圧して脱気パイプ4を扁平状にする。これにより、脱気パイプ内面は加熱圧接され密着されて所定の真空度を維持できる。次いで、脱気パイプ4の圧接箇所の真空バルブ6側を切断して次工程に移送、又は一時保管場所に保管する。なお、密閉パイプカット位置8での脱気パイプ4の圧接及び切断は、あらかじめ設けられた任意の耐熱真空シールの接続構造を利用して行うこともできる。
<「第1熱処理(焼入れ)」C3工程>
図4は、図1に示した「第1熱処理(焼入れ)」C3工程の模式図である。図4において、鋼管1の「第1熱処理(焼入れ)」C3工程を実施するための第1熱処理装置は、図示しない架台に設けたテーブルローラ24、搬送ローラ26、加熱器F、冷却装置G、後部搬送ローラ27、及び後部テーブルローラ25から構成されている。これらのローラや各機器は、第1熱処理装置を通過する鋼管1を挟持できるように同心的に一列に配置され、搬送ローラ26及び27によって所定の搬送速度で鋼管1を供給し、排出する。
加熱器Fは、高周波電源21及びこれに接続された高周波誘導加熱コイル22(以下「加熱コイル22」という。)からなる。加熱コイル22は、後述する曲げ加工装置(図5)の高周波誘導加熱コイル32(以下「加熱コイル32」という。)と同じ構造であり、図4及び図5のA−A断面による模式図である図7に示すように、加熱コイル22(32)は、鋼管1に対して同心となるように設置されている。
鋼管1は加熱コイル22のコイル中を搬送され、高周波誘導加熱により全周にわたって均一に急加熱され、所定の温度(好ましくは1000℃〜1200℃)に加熱される。このとき鋼管1は、その厚みt方向(t=9〜23mm程度)が均一に加熱される速度(好ましくは40〜120mm/min)で搬送される。具体的な搬送速度は、熱処理の諸条件及び供給電力も考慮し、所定の熱処理ができるように決定する。高周波電源3から供給する電源出力は30〜300kWが好ましい。これらの熱処理条件は、鋼管1の材質規格、化学成分、材質グレード及びサイズなどを考慮し、所定の熱処理を施すことができ、かつ生産性を考慮して好ましい範囲内で決定する。
図4に示す冷却装置Gは、後述する曲げ加工装置(図5)の冷却装置33と同じ構造であり、そのB−B断面による模式図を図8、図8のD−D断面による模式図を図9に示す。図8及び図9を参照すると、冷却装置Gは、冷却水供給口51を有するリング状の冷却水管路52(23)、及び冷却水散水用のスリットノズル53を有する。冷却水管路52(23)は鋼管1に対して同心となるようにセットされ、冷却水管路52(23)には、鋼管1の表面に向けて均一に散水できるようにスリット構造のスリットノズル53が全周にわたって連続して設けられている。冷却水供給口51から供給された冷却水28は、スリットノズル53から、加熱された鋼管1全周に向けて矢印54の方向に均一に散水される。よって、冷却時の冷却水供給の不均一による変形、歪の発生を最小限に抑制できる。
図4に示すように「第1熱処理(焼入れ)」C3工程では、管両端部を密閉して管内を脱気した鋼管1は、テーブルローラ24及び搬送ローラ26によって搬送され、加熱器Fの加熱コイル22で加熱されて所定の温度に達し、かつ全周が均一に加熱される。次いで鋼管1は、冷却装置Gからの鋼管1の全周にわたる散水29によって急冷され、焼入れ処理が施される。この「第1熱処理(焼入れ)」C3工程においては、その前に上述の「管内脱気(真空化)」C2工程が実施されているので、鋼管1の内面にスケールの発生はない。
なお、「第1熱処理(焼入れ)」C3工程は、図4の工程に限定されず、鋼管1を既存の定置式の大型バッチ炉にて所定温度に均一加熱し、所定の温度に設定された冷媒循環槽(冷媒:水や油)に浸漬して「第1熱処理(焼入れ)」C3工程を実施することも可能である。
<「曲げ加工+冷却:第2熱処理(焼入れ)」C4工程>
図5は、図1に示した「曲げ加工」C4工程の模式図である。図5に示す曲げ加工装置は、鋼管1を矢印30方向に送り込む推進ロッド38、鋼管1の後端部をクランプする後端部クランプ41、鋼管1の搬送及び曲げ加工時の反力を受けるガイドローラ31、鋼管1の曲げ加工部を加熱する高周波誘導加熱コイル32(以下「加熱コイル32」という。)、曲げ加工後にその曲げ加工部を冷却する冷却装置33、鋼管1の先端部をクランプする先端部クランプ34、及び回動軸39を中心に回動する回動アーム35から構成されている。
図6は、図5に示す曲げ加工装置により、鋼管1の曲げ加工が曲げ角度θまで進んだ状況を示し、破線で示す後端部クランプ42が実線42a、破線で示す鋼管1が実線1aまで進み、ベンド鋼管が曲げ角度θまで製造された状況を示す。この「曲げ加工」C4工程の詳細は後述する。
ここで、冷却装置33は、図1に示した「冷却:第2熱処理(焼入れ)」を実施するために設けられている。この「冷却:第2熱処理(焼入れ)」は、曲げ加工直後の鋼管1に冷却装置33によって散水して急冷する焼入れ熱処理である。冷却装置33の詳細構成は上述のとおりである。
<「第3熱処理(焼戻し)」C5工程>
図1に示した「第3熱処理(焼戻し)」C5工程では、通常の固定式炉で所定の焼戻し温度で所定の時間を保持した後に空冷又は炉冷する。この「第3熱処理(焼戻し)」C5工程は、上述した「第1熱処理(焼入れ)」C3工程、及び「第2熱処理(焼入れ)」によって硬化した鋼管1の靭性を向上させ、残留応力を除去する目的で行われる熱処理である。
なお、一般に使用されているベンド鋼管は、通常、中間部がベンド部、ベンド部以外の両サイドが所定の長さのストレート部(ストレート鋼管との接合のため)から構成されている。そこで、好ましい実施形態として図1では、「第1熱処理(焼入れ)」C3工程によって、鋼管1の全長(曲げ加工の前)に焼入れ処理が施され、その後、曲げ加工によって鋼管1のベンド部(加工部)が高温に加熱される。この段階で焼入れの熱処理をせず常温になるとベンド部の材質特性が変わるので、ベンド部に対する「第2熱処理(焼入れ)」が施される。更に、「第3熱処理(焼戻し)」C5工程によって、ベンド部及びストレート部を含む鋼管1の全体に焼戻し処理が施される。上記の各熱処理によって、ベンド鋼管(ベンド部及びストレート部を含む)のグレード及び材質特性などが均質化し安定する。
以上、図1に示す各工程を説明したが、本発明の主たる実施形態は以下の3形態である。
(1)実施形態1
実施形態1は、図1に示す「鋼管両端部密閉(シール部材接合)」C1工程から、実線L1、一点鎖線L2及びL3を経由するベンド鋼管の製造方法であり、「鋼管両端部密閉(シール部材接合)」C1工程後、「曲げ加工+冷却:第2熱処理(焼入れ)」C4工程、及び「管両端部加工(シール部材除去)」C6工程を実施するベンド鋼管の製造方法である。
(2)実施形態2
実施形態2は、図1に示す「鋼管両端部密閉(シール部材接合)」C1工程から、実線L1、二点鎖線L4、L5及び6を経由するベンド鋼管の製造方法であり、実施形態1の製造方法に「第3熱処理(焼戻し)」C5工程を加えたものである。
(3)実施形態3
実施形態3は、図1に示す「鋼管両端部密閉(シール部材接合)」C1工程から、実線L1、及び破線のL7からL10の工程を経由するベンド鋼管の製造方法であり、実施形態2の製造方法に「第1熱処理(焼入れ)」C3工程を加えたものである。
以下、実施形態3について、図1、図2、及び図4〜6を参照して、詳細に説明する。
両端部を密閉構造として図2に示す脱気装置によって脱気された鋼管1は、図4に示す第1熱処理装置によって焼入れ処理(「第1熱処理(焼入れ)」)される。次いでその鋼管1を、図5に示す曲げ加工装置において、後端部クランプ41、搬送ローラ31、加熱コイル32、冷却装置33、及び先端部クランプ34に順次同心状に通し、その後、後端部クランプ41及び先端部クランプの締め付けボルト43、44を強固に締め付けて鋼管1の先端部及び後端部を挟持し、搬送ローラ31は鋼管1の外面に接触した状態として、曲げ加工装置への鋼管1の設置を完了する。搬送ローラ31は駆動ローラであり鋼管1の外径サイズに合わせた溝加工のローラを使用する。
このように曲げ加工装置に設置された鋼管1は、図示しない電源から加熱コイル32に高周波電力を供給して鋼管1を誘導加熱し、鋼管1の温度が所定に温度に達したら推進ロッド38を前進させ、それに同期して回動軸39を支点に回動アーム35を回動させて鋼管1を継続して推進させて所定の半径Rに曲げる。図6に示すように鋼管1が所定の曲げ半径Rに曲った直後には冷却装置33から所定量の散水が鋼管1の表面に休むことなく行われ、鋼管1は急冷(焼入れ)される。所定の曲げ角度θ、例えば目的とするθ:90度まで曲げ加工及び熱処理(「曲げ加工+冷却:第2熱処理(焼入れ)」C4工程)を継続する。この間、搬送ローラ31は回動アーム35による鋼管1の曲げに対する反力を受けて所定の曲げ半径Rを維持する。
曲げ加工されたベンド部40を有するベンド鋼管は、曲げ加工装置から撤去され、次工程の「第3熱処理(焼戻し)」C5工程に供される。
以上の実施形態によって製造されたベンド鋼管は、両端部のシール部材を除去後、所定の品質検査、例えば外径や肉厚寸法などの検査に供され、その後、両端部に連結対象のストレート鋼管などと接合するための開先加工が施される。
また、ベンド鋼管の外面には、各工程での大気中の熱処理によりスケールが発生している。したがって、例えばベンド鋼管両端部のシール部材を除去した後、周知のショットブラスト、サンドペーパー研磨などによって清浄な表面にする。このように加工されたベンド鋼管は、例えば、ラインパイプ、プラントなどの構造部材に使用することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。例えば、以下の実施例において、第1熱処理装置に高周波誘導加熱方法を採用したが、定置式炉による加熱とすることもでき、加熱後の冷却には冷却水を用いたが、通常のノズルによるエアー冷却、ミスト冷却、また、これらと冷却水との任意の混合冷却媒体の噴霧、噴射による冷却とすることもできる。また、実施例などに使用した二層鋼管の外層材、内層材及び単層鋼管は、表1及び表2の使用した鋼種に限定されるものではなく、各種の用途に適用できる所定の強度などを有する炭素鋼、耐食性に優れた各種の鉄基合金鋼、ニッケル基合金鋼なども適用可能である。
表1に本発明の実施例及び比較例に使用した二層鋼管の外層材の主要成分及び該当規格を示す。
表2に本発明の実施例及び比較例に使用した単層鋼管、又は二層鋼管の内層材の主要成分例及び該当規格を示す。
表3に本発明の実施例及び比較例の素材鋼管のサイズ、構造、曲げ加工条件及び熱処理条件を示す。
表4に本発明の実施例及び比較例の曲げ加工及び熱処理した結果及び評価を示す。
表3及び表4において、試験No.1〜15は本発明の構成要件を満足する実施例、No.16〜20は比較例である。
本発明の実施例である試験No.1〜15のうち、No.1及び2の素材鋼管は、それぞれ表2に示す耐食性鋼鋼管B−3及びB−2を使用した単層鋼管の実施例である。No.3〜15は、外層材に表1に示す炭素鋼(A−1〜3)を使用し、内層材には表2に示す耐食性鋼(B−1〜4)を種々組合せ、またサイズを変更させた実施例である。また、No.4及び10は上記実施形態1の実施例、No.5及び11は上記実施形態2の実施例であり、それ以外は上記実施形態3の実施例である。
No.1〜15の実施例では、いずれもベンド鋼管の内面に酸化物のスケールは発生せず、除せい度がSa11/2で良好であり、鋼管内面の研磨、酸洗などは不要であった。なお、JIS Z0313の除せい度には、Sa1、Sa1/2及びSa2、Sa3があり、その順に鋼材表面の状態が良好となる。本発明では、除せい度がSa11/2以上を良好とした。
一方、比較例である試験No.16〜18及び20については、曲げ加工は問題なくできたが、管内の脱気を行っておらず管内雰囲気が大気であるため、管内面にFe酸化物、Crなどの合金酸化物が生成し黒色のスケールが発生してJIS
Z0313の除せい度の評価がSa1となった。また、比較例である試験No.19では、管内面に酸化防止剤を塗布したが、曲げ加工時に管内面の伸び又は縮みなどによって酸化防止剤が剥離して管内面が露出し、上記他の比較例と同様にスケールが発生した。
以上のとおり、本発明のベンド鋼管の製造方法では、単層鋼管又は二層鋼管の内層のステンレス鋼管やニッケル系高合金鋼管などの耐食性鋼鋼管の曲げ加工時の加熱、及びその前後の熱処理による内面スケールの発生をなくすことができ、従来の硝フッ酸などを使用した酸洗による内面スケールの除去作業が不要となるので、硝フッ酸などの廃液による環境汚染、廃液処理などの大きな問題を回避することができる。
本発明のベンド鋼管の製造方法を適用したベンド鋼管、特に耐食性鋼鋼管、又は耐食性鋼鋼管を内層とする二層鋼管を素材鋼管とするベンド鋼管は、サワーガスなどの輸送管であるラインパイプの曲がり部の構造部材、プラントの構造部材などの高耐食性が要求されるベンド鋼管として好適に使用することができる。
1、1a 鋼管
A1 単層鋼管
B1 二層鋼管
2 シール部材
3 シール溶接部
4 脱気パイプ
5 真空ポンプ
6 真空バルブ
7 真空度メータ
8 密閉パイプカット位置
11 二層鋼管の外層
12 二層鋼管の内層
F 加熱器
G 冷却装置
21 高周波電源
22 加熱コイル(高周波誘導加熱コイル)
23 冷却水管路
24 テーブルローラ
25 後部テーブルローラ
26 搬送ローラ
27 後部搬送ローラ
28 冷却水
29 散水
30 鋼管移動方向
31 ガイドローラ
32 加熱コイル(高周波誘導加熱コイル)
33 冷却装置
34 先端部クランプ
35 回動アーム
38 推進ロッド
39 回動軸
40 ベンド部(加工部)
42、42a 後端部クランプ
43、43a、44 締め付けボルト
R 曲げ半径
θ 曲げ角度
51 冷却水供給口
52 冷却水管路
53 スリットノズル
54 散水

Claims (5)

  1. 耐食性鋼鋼管、又は耐食性鋼鋼管を内層とし、炭素鋼鋼管を外層とする二層鋼管の両端部をシール部材で密閉し、密閉した鋼管の内部を脱気する脱気工程と、脱気後の鋼管を軸方向に移動させながら軸方向の一部全周を加熱し、その加熱部に曲げ応力を付与しながら曲げ加工を施し、その加熱部を冷却する曲げ加工工程とを含むベンド鋼管の製造方法。
  2. 前記脱気工程と前記曲げ加工工程との間に、鋼管を焼入れ処理する工程を含む請求項1に記載のベンド鋼管の製造方法。
  3. 前記曲げ加工工程の後に、曲げ加工した鋼管を焼戻し処理する工程を含む請求項1又は2に記載のベンド鋼管の製造方法。
  4. 前記脱気工程において、脱気後の鋼管内の真空度を1.5Pa以下にする請求項1から3のいずれかに記載のベンド鋼管の製造方法。
  5. 曲げ加工されたベンド鋼管から前記シール部材を除去するシール部材除去工程を含む請求項1から4のいずれかに記載のベンド鋼管の製造方法。
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