JP2014072925A - 複数相のステータコイルの接続構造 - Google Patents

複数相のステータコイルの接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014072925A
JP2014072925A JP2012215039A JP2012215039A JP2014072925A JP 2014072925 A JP2014072925 A JP 2014072925A JP 2012215039 A JP2012215039 A JP 2012215039A JP 2012215039 A JP2012215039 A JP 2012215039A JP 2014072925 A JP2014072925 A JP 2014072925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive member
stator coil
connection structure
insulating box
notch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012215039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6040680B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nagata
裕之 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2012215039A priority Critical patent/JP6040680B2/ja
Publication of JP2014072925A publication Critical patent/JP2014072925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6040680B2 publication Critical patent/JP6040680B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

【課題】複数相のステータコイルの一端側同士の連結に要する作業を簡略化することができる複数相のステータコイルの接続構造を提供する。
【解決手段】複数相のステータコイル12の一端側同士を接続する接続部を有した導電部材を開口した先端側から挿入して導電部材を挟持可能な間隙を有する挟持壁部19,20は、その挟持壁部19,20を構成した2つの壁の内少なくとも一方の壁には開口した先端よりも導電部材の挿入方向前方に切り欠き部21を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば走行駆動原としてハイブリッド車両や電動車両等の車両に搭載された回転電機のステータが備える複数相のステータコイルの接続構造に関する。
従来、図7〜図9に示す如く、回転電機のステータ1は、ステータコイル2を巻き回した複数(第7図示例は30個)の分割コア3をステータハウジング9内に連続して円環状に配列してコアユニット4を構成し、隣接する分割コア3の複数相のステータコイル2の一端2a同士を接続する接続構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−233405号公報
その従来における複数相のステータコイル2の接続構造は、具体的には、図8〜9に示す如く、コアユニット4を構成する分割コア3はステータコイル2が巻き回された絶縁性コアホルダ5に係止された絶縁性ボックス6を備え、その絶縁性ボックス6に導電部材7を装着し、その導電部材7に設けた複数の接続部7aに、複数相のステータコイル2の一端2aをヒュージング、かしめ、溶接等にて固着して、各ステータコイル2の各一端2aを互いに接続していた。
又、その導電部材7の絶縁性ボックス6への装着は、図9に示す如く、前記絶縁性ボックス6に設けた断面略U字形状の各挟持壁部6a,6aにおける間隙8,8に開口した先端側(図9の紙面上方側)からその間隙8,8を押し開きながら導電部材7を挿入し、そして両挟持壁部6a,6aによる挟み込みにて導電部材7を保持して導電部材7を絶縁性ボックス6に装着していた(図8示)。この絶縁性ボックス6は、絶縁性の他に衝撃強度、剛性、寸法精度、およびウェルド強度に優れた成形品とすべく、通常、芳香族ナイロンまたはポリフェニレンサルファイド樹脂にて挟持壁も一体に形成されている。
しかしながら、上述の如く、導電部材7を挟み込みにて保持する絶縁性ボックス6の挟持壁部6a,6aは、材質が芳香族ナイロンまたはポリフェニレンサルファイド樹脂であることから、弾性も少ないことから、導電部材7を絶縁性ボックス6に装着するに際し、絶縁性ボックス6の両挟持壁部6a,6a間の間隙8を押し開きにくいため、そのために面倒な作業を要し、複数相のステータコイル2の接続は、製造コストの増大を余儀なくされる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、複数相のステータコイルの一端側を連結に要する作業を簡略化することができる複数相のステータコイルの接続構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る複数相のステータコイルの接続構造は、複数を円環状に配列してコアユニットを構成しかつステータコイルが巻き回わされるとともに絶縁性ボックスを有した分割コアと、前記複数の分割コアによる複数相のステータコイルの一端側同士を接続する接続部を有した導電部材と、前記絶縁性ボックスに設けられるとともに2つの壁を有し、その開口した先端側から前記導電部材が挿入されて前記導電部材を挟持可能な間隙を有した挟持壁部と、前記2つの壁の内少なくとも一方の壁には前記開口した先端よりも前記導電部材の挿入方向前方に形成した切り欠き部とを有したことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項2に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1において、前記導電部材には、前記切り欠き部と係合可能な係合部を形成したことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項3に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜2の何れかにおいて、前記導電部材は板状でありかつその挿入方向とは逆方向斜めに傾いて延びた延在部の先端側を前記切り欠き部と係合可能な係合部としたことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項4に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜3の何れかにおいて、任意の自然数NによるN個の前記ステータコイルを接続する1個の前記導電部材は、前記接続部をN個有するとともに前記切り欠き部と係合可能な係合部を(N−1)個有したことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項5に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜4の何れかにおいて、相隣り合う前記接続部間に前記切り欠き部と係合可能な係合部を形成したことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項6に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜5の何れかにおいて、前記導電部材には前記接続部が前記複数相の相数と同数形成されたことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項7に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜6の何れかにおいて、前記挟持壁部は前記絶縁性ボックスの側部に配されかつ互いに相隣り合う前記絶縁性ボックスの前記挟持壁部に向けて開口する開口部を対向させて前記切り欠き部を形成したしたことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項8に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜7の何れかにおいて、前記コアユニットの径方向外側に位置した前記壁に前記切り欠き部を形成したしたことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項9に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜8の何れかにおいて、前記間隙は、前記絶縁性ボックスにおける前記コアユニットの径方向の所定位置に形成したことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項10に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜9の何れかにおいて、前記導電部材には前記絶縁性ボックスと当接して前記コアユニットの周方向へ変位を規制する周方向変位規制部を設けたことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項11に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項10において、前記導電部材は、前記接続部と前記径方向変位規制部と前記切り欠き部と係合可能な係合部とを単一部材にて形成したことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項12に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項1〜11の何れかにおいて、前記切り欠き部と係合可能な係合部は前記切り欠き部の縁部に係合保持されたことを要旨とする。
上記課題を解決するため、請求項13に係る複数相のステータコイルの接続構造は、請求項12において、前記縁部は、前記絶縁性ボックスにおける前記コアユニットの軸方向の所定の位置に形成したことを要旨とする。
請求項1に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、導電部材を挟み込みにて保持する絶縁性ボックスの挟持壁部は、前記導電部材の挿入方向前方に形成した切り欠き部の作用にて弾性が増して、導電部材を絶縁性ボックスに装着するに際し、絶縁性ボックスの挟持壁部の間隙を押し開き易くなるため、導電部材を絶縁性ボックスに装着する作業は容易となり、複数相のステータコイルの接続に要する費用が嵩むことを防止することができる。
請求項2に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、挟持壁部の弾性を増すために設けた切り欠き部自体にて導電部材を保持できるため、専用の保持部材を設ける必要がない。
請求項3に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、導電部材と係合部とは一体構造であるため、部品点数が少なく、構造の簡素化ができる。又、導電部材は板状でありかつその挿入方向とは逆方向斜めに傾いて延びた延在部の先端側が切り欠き部と係合する係合部とした構成であるため、導電部材は間隙へ挿入されて進入する際の抵抗も、延在部を挿入方向斜めに傾けて延ばした場合に比べて減少できる。又、導電部材の装着は、係合部の切り欠き部への嵌めにて節度感が生じるため、導電部材の絶縁性ボックスへの装着不良の低減が可能となる。
請求項4に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、1個の導電部材にて、その係合部は(N−1個)にて、より多い個数(N個)のステータコイルを接続できる。
請求項5に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、係合部と接続部との干渉を避けることができ、又スペースも有効に活用できる。
請求項6に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、例えば、円環状に配列したステータコイルの全ての個数の一端側を単一の導電部材にて接続する場合に比べて、個々の導電部材間を繋ぐ必要がなくなるため、導電部材の周方向長さを短縮できる。
請求項7に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、相隣り合う絶縁性ボックスを、同一形状にできるため、絶縁性ボックスの共通化ができる。
請求項8に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、切り欠き部は、挟持壁部を構成する2つの壁の内、コアユニットの外周側に位置した壁に形成された構成であることから、内周側に配される可動部なるロータ側からの異物の混入防止ができる。
請求項9に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、絶縁性ボックスに対する導電部材のコアユニット径方向への位置決めが確実にでき、ステータコイルと接続部との溶接の安定化ができる。
請求項10に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、絶縁性ボックスに対する導電部材のコアユニット周方向への位置決めが確実にでき、ステータコイルと接続部との溶接の安定化ができる。
請求項11に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、接続部と係合部と周方向変位規制部とを単一の導電部材自体に形成できるため、部品点数を少なくでき、構成の簡素化ができる。
請求項12に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、切り欠き部の縁部自体にて導電部材の係合部を係合保持できるため、切り欠き部の構造の簡素化ができる。
請求項13に係る複数相のステータコイルの接続構造の発明によれば、絶縁性ボックスに対する導電部材のコアユニット軸方向への位置決めが確実にでき、ステータコイルと接続部との溶接の安定化ができる。
本発明の実施の形態に係る分割コアで、導電部材を装着する前の状態示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る導電部材の斜視図である。 本発明にかかる導電部材の装着状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る導電部材と絶縁性ボックスの要部斜視図である。 図4における部分拡大斜視図である。 本発明の実施の形態に係る導電部材と絶縁性ボックスの要部平面図である。 従来の回転電機のステータを示した平面図である。 従来のコアユニットに導電部材を装着された状態を示す部分平面図である。 従来の分割コアを示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、1つの分割コア10を示すが、その分割コア10から、後述する導電部材11(図2示)を取り除くとともに、ステータコイル12の低圧端部(本発明のステータコイルの一端側に該当する)12aが、絶縁性ボックス13に装着される前の状態を示している。ステータコイル12は内部に含む積層鋼板(図示略)を絶縁したコアホルダ14に巻かれており、低圧端部12aと高圧端部12bとを有する。コアホルダ14は、フック部14a及び一対のワイヤ係止部14bを有する。ステータコイルの高圧端部12bは、フック部14aに係合した後、反転して双方のワイヤ係止部14bに挿入され、ワイヤ係止部14b間に架設されている。
絶縁性ボックス13は、絶縁性の他に衝撃強度、剛性、寸法精度、およびウェルド強度に優れた成形品とすべく、芳香族ナイロンまたはポリフェニレンサルファイド樹脂にて成形され、コアホルダ14に係止されている。絶縁性ボックス13は、側壁15、16を有し、側壁16には保持溝17が、そして側壁15にはワイヤスリット18が設けられている。ステータコイル12の低圧端部12aを保持溝17に挿入した後、ワイヤスリット18に係合させることにて、ステータコイル12の低圧端部12aは、絶縁性ボックス13の側壁部15、16間に架設される(図6示)。
絶縁性ボックス13の側壁15からは挟持壁部19が延び、又側壁16からは挟持壁部20が挟持壁部19とは離れる方向に延びている。両挟持壁部19と20とは左右対称である点を除いて同一構成である。なお、分割コア10を複数(例えば30個)円環状に配列してコアユニット30(図6示)を構成するもので、コアユニット30における方向と絶縁性ボックス13における方向とを対応つけながら以下説明する。挟持壁部19及び挟持壁部20は、側壁15、16から、互いに離れる方向即ちコアユニット30の周方向に延びる構成である。
挟持壁部19は、図3に示す如く、コアユニット30の径方向に離れた壁19aと19bとを基端部19cにて接続して断面略U字形状とした構成である。挟持壁部19は、開口した先端19dから導電部材11が挿入されて導電部材11を挟持可能な間隙19eを有し、その間隙19eは前記絶縁性ボックス13の各部におけるコアユニット30の径方向の所定位置に形成されている。挟持壁部19は壁19aと19bの内少なくとも一方の壁19aには、開口した先端19dよりも導電部材11の挿入方向前方(基端部19c方向)の位置には切り欠き部21が形成されている。切り欠き部21が形成された壁19aは、挟持壁部19を構成する他の一方の壁19bに対してコアユニット30の径方向外側に配置されている。
挟持壁部19と同様に、挟持壁部20は、コアユニット30の径方向に離れた壁20aと20bとを基端部20c(図示略)にて接続して断面略U字形状とした構成である。挟持壁部20は、開口した先端20dから導電部材11が挿入されて導電部材11を挟持可能な間隙20e(図6示)を有し、その間隙20eは前記絶縁性ボックス13におけるコアユニット30の径方向の所定位置に形成されている。挟持壁部20は壁20aと20bの内少なくとも一方の壁20aには、開口した先端20dよりも導電部材11の挿入方向前方の位置には切り欠き部22が形成されている。切り欠き部22が形成された壁20aは、挟持壁部20を構成する他の一方壁20bに対してコアユニット30の径方向外側に配置されている。
切り欠き部21は、挟持壁部19の壁19aの側部でコアユニット30の軸方向の空隙を有し、相隣り合う絶縁性ボックス13の挟持壁部20の切り欠き部22に向けて開口する開口部21aを有する。又、同様に切り欠き部22は、挟持壁部20の壁20aの側部で軸方向の空隙を有し、相隣り合う絶縁性ボックス13の挟持壁部19の切り欠き部21の開口部21aに対向して開口する開口部22aを有する(図4示)。
絶縁性ボックス13の挟持壁部19及び20に挿入される導電部材11の構成を図2に基づいて説明する。一つの導電部材11はステータコア30の周方向を長手方向として1枚の板状部材にて形成されるとともに複数相の相数と同数のN個(例えば、3相に対応してN=3)のステータコイル12の各低圧端部12a同士を接続するために、N個なる接続部23,24、25を備えた構成である。そして、導電部材11は(N−1)個の係合部26、27を備えて、この係合部26、27が1つの絶縁ボックス13に形成された切り欠き部21、22に係合する構成である。接続部23は、導電部材11の長手方向(コアユニット30の周方向)の中央に配され、その一方端に接続部24が配され、その他方端に接続部25が配されている。
係合部26,27は、1つの導電部材11における相隣り合う接続部23,24,25間に配置されるもので、接続部23、24間には係合部26が配され、又接続部23,25間には係合部27が配された構成である。係合部26は、図2及び図3に示す如く導電部材11の基部11aから上方向斜め(コアユニット30の軸方向斜め、即ち導電部材11の挿入方向とは逆方向斜め)に傾いて延びた延在部26aの先端側に設けられた構成であり、折り曲げ加工等にて形成可能である。係合部26が係合可能なる切り欠き部21の縁部21bは、絶縁性ボックス13におけるコアユニット30の軸方向の所定位置に形成されている。(図4示)。
係合部26と同様に、係合部27は、図2及び図3に示す如く導電部材11の基部11aから上方向斜め(コアユニット30の軸方向斜め、即ち導電部材11の挿入方向とは逆方向斜め)に傾いて延びた延在部27aの先端側に設けられた構成であり、折り曲げ加工等にて形成可能である。係合部27は、係合部26が係合した切り欠き部21を有した絶縁性ボックス13におけるもう一つの切り欠き部22の縁部22bと係合可能であり、その縁部22bは、縁部21bと同様に絶縁性ボックス13におけるコアユニット30の軸方向の所定位置に形成されている(図4示)。
導電部材11の係合部26は、切り欠き部21の縁部21bの他に、その切り欠き部21を配した絶縁性ボックス13の隣(図4おいて左側)に配した別の絶縁性ボックス13の切り欠き部22の縁部22bと係合可能に構成される(図4示)。同様に、導電部材11の係合部27は、切り欠き部22の縁部22bの他に、その切り欠き部22を配した絶縁性ボックス13の隣(図4おいて右側)に配した別の絶縁性ボックス13の切り欠き部21の縁部21bと係合可能に構成される(図4示)。
導電部材11は、その長手方向の中央部には、絶縁性ボックス13の両側壁15、16に当接して、コアユニット30に対する導電部材11の周方向変位を規制する断面略U字形状(図6示)なる周方向変位規制部28が設けられ、折り曲げ加工等にて形成可能である。
次に、導電部材11を絶縁性ボックス13に装着し、ステータコイル12の低圧端部12aの導電部材11の接続部23,24、25への接続を図4、図5及び図6に基づいて説明する。絶縁性ボックス13を有する分割コア10を複数(例えば30個)連続して円環状に配列してコアユニット30を構成するもので、図4〜6には、絶縁性ボックス13とその両隣の絶縁性ボックス13、13を示し、他の絶縁性ボックス13の図示は省略してある。
導電部材11は、図2示の下方を先端として、絶縁ボックス13の挟持壁部19、20先端の開口19d、20dから図4及び図5の下方(コアユニット30の軸方向)へ向けて挿入する。この導電部材11の挿入は、挟持壁部19、20の壁19a及び壁20a側には、切り欠き部21、22が形成されていることから、切り欠き部21、22の作用にてその壁19a及び壁20aの弾性が増して、導電部材11を絶縁性ボックス13に装着するに際し、絶縁性ボックス13の両挟持壁部19,20の間隙19e,20eを押し開き易くなるため、導電部材11を絶縁性ボックス13に装着する作業は容易である。
導電部材11の挿入は、図4及び図5に示す如く、導電部材11の係合部26及び27が、切り欠き部21、22に嵌って縁部21b、22bに係合した状態にて終了し、導電部材11の絶縁性ボックス13への組付が終了し、導電部材11は両挟持壁部19,20の間隙19e,20eに保持される。なお、切り欠き部21、22の作用による壁19a及び壁20aの弾性の増加に基づき、係合部26、27は、切り欠き部21、22に嵌りその縁部21b、22bとの係合に節度感が生じるため、導電部材11の絶縁性ボックス13への装着不良の低減が可能となる。
導電部材11の絶縁性ボックス13への組付状態では、図4〜図6に示す如く、係合部26は、係合した切り欠き部21を有した絶縁性ボックス13とは隣の別の絶縁性ボックス13が有する切り欠き部22の縁部22bとも係合している。同様に、係合部27は、係合した切り欠き部22を有した絶縁性ボックス13とは隣の別の絶縁性ボックス13が有する切り欠き部21の縁部21bとも係合している。この様に、導電部材11は隣り合う3つの絶縁性ボックス13に装荷される構成である。
導電部材11を絶縁性ボックス13に組付けた状態は、コアユニット30に対する導電部材11の位置決めが以下に示す如くできている。導電部材11の径方向変位規制部28が絶縁性ボックス13の側壁15、16に当接しているため、導電部材11のコアユニット30の周方向への変位を規制し、コアユニット30の周方向に対する導電部材11の位置決めをしている。又、導電部材11の係合部26,27が係合する切り欠き部21,22の縁部21b、22bは、挟持壁部19,20におけるコアユニット30の軸方向の所定位置に形成されているため、導電部材11のコアユニット30の軸方向への変位を規制し、コアユニット30の軸方向に対する導電部材11の位置決めをしている。さらに、導電部材11を保持する挟持壁部19,20の間隙19e,20eは、挟持壁部19,20におけるコアユニット30の径方向の所定位置に形成されているため、導電部材11のコアユニット30の径方向への変位を規制し、コアユニット30の径方向に対する導電部材11の位置決めをしている。
この様に、導電部材11の絶縁性ボックス13への装着は、コアユニット30に対する位置決めができているため、各ステータコイル12の低圧端部12に対する導電部材11の接続部23,24,25の位置も適合したものとなる。従って、複数相例えば3相なるU相のステータコイル12の低圧端部12aを接続部23に、又V相のステータコイル12の低圧端部12aを接続部24に、そしてW相のステータコイル12の低圧端部12aを接続部25に、ヒュージング、かしめ、溶接等にて行う電気的接続も容易化できる。
又、挟持壁部19,20の弾性を増すために設けた切り欠き部21,22自体に、導電部材の11の係合部26,27と係合して、導電部材11を係合保持する構成であるため、切り欠き部21,22にて導電部材11を保持できるため、切り欠き部21,22あるいは係合部26,27に、導電部材11を絶縁性ボックス13に保持する専用の保持部材を設ける必要がない。
又、1つの導電部材11は、N個(例えば3相に対応して、N=3)のステータコイル12,12,12毎に対応して、N個の接続部23,24,25備え、その導電部材11を絶縁性ボックス13に保持するために切り欠き部21,22と係合する係合部26,27は(N−1個)にて、より多い個数のステータコイル12を接続できる。
又、係合部26,27は、1つの導電部材11における相隣り合う接続部23,24,25間に配置された構成であることから、係合部26,27と接続部23,24,25との干渉を避けることができ、又スペースも有効に活用できる。
又、1つの導電部材11には、複数相(例えば3相)の相数と同数(例えば3個)の接続部23,24,25が形成されているため、円環状に配列した全ての個数(3N個,N≧2)のステータコイル12の一端側12aを単一の導電部材にて接続する場合に比べて、円環状に配列した全ての個数(3N個,N≧2)のステータコイル12の一端側12aを接続するに必要とする全ての導電部材11は、相隣り合う導電部材11間を繋ぐ必要はないため、必要とする導電部材11の周方向長さを短縮できる。
又、挟持壁部19,20は絶縁性ボックス13の側部に配されかつ互いに相隣り合う絶縁性ボックス13の挟持壁部19,20に向けて開口する開口部21a,22aを対向させて切り欠き部21,22を形成したことから、相隣り合う絶縁性ボックス13を同一形状にできるため、絶縁性ボックスの13の共通化できる。
又、導電部材11の係合部26は、切り欠き部21の縁部21bの他に、その切り欠き部21を配した絶縁性ボックス13の隣(図4おいて左側)に配した別の絶縁性ボックス13の切り欠き部22の縁部22bと係合可能に構成される(図4示)。同様に、導電部材11の係合部27は、切り欠き部22の縁部22bの他に、その切り欠き部22を配した絶縁性ボックス13の隣(図4おいて右側)に配した別の絶縁性ボックス13の切り欠き部21の縁部21bと係合可能に構成される(図4示)。従って、導電部材11の1つの係合部21,22は、隣合う絶縁性ボックス13とに保持され、導電部材11は強固な保持が得られる。
又、コアユニット30の径方向外側に位置した壁19a,20aに切り欠き部21、2を形成した構成にて、切り欠き部21、22は、挟持壁部19,20を構成する2つの壁19a,19b,20a、20bの内、コアユニット30の外周側に位置した壁19a,20aに形成された構成であることから、内周側に配される可動部なるロータ側からの異物の混入防止ができる。
又、接続部23,24,25と係合部26,27と周方向変位規制部28とを単一の導電部材11に設けてあるため、部品点数を少なくでき、構成の簡素化ができる。
又、切り欠き部21,22の縁部21b,22b自体にて導電部材11の係合部26,27を係合保持できるため、切り欠き部21,22の構造の簡素化ができる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
10・・・分割コア、11・・・導電部材、12・・・ステータコイル、12a・・・ステータコイルの低圧端部(一端側)、13・・・絶縁性ボックス、19,20・・・挟持壁部、19a,19b,20a,20b・・・壁、19d,20d・・・先端、19e,20e・・・間隙、21,22・・・切り欠き部、21a,22a・・・開口部、21b,22b・・・縁部、23,24,25・・・接続部、26,27・・・係合部、26a,27a・・・延在部、28・・・周方向変位規制部、30・・・コアユニット

Claims (13)

  1. 複数を円環状に配列してコアユニットを構成しかつステータコイルが巻き回わされるとともに絶縁性ボックスを有した分割コアと、
    前記複数の分割コアによる複数相のステータコイルの一端側同士を接続する接続部を有した導電部材と、
    前記絶縁性ボックスに設けられるとともに2つの壁を有し、その開口した先端側から前記導電部材が挿入されて前記導電部材を挟持可能な間隙を有した挟持壁部と、
    前記2つの壁の内少なくとも一方の壁には前記開口した先端よりも前記導電部材の挿入方向前方に形成した切り欠き部とを有した複数相のステータコイルの接続構造。
  2. 請求項1において、前記導電部材には、前記切り欠き部と係合可能な係合部を形成した複数相のステータコイルの接続構造。
  3. 請求項1〜2の何れかにおいて、前記導電部材は板状でありかつその挿入方向とは逆方向斜めに傾いて延びた延在部の先端側を前記切り欠き部と係合可能な係合部とした複数相のステータコイルの接続構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、任意の自然数NによるN個の前記ステータコイルを接続する1個の前記導電部材は、前記接続部をN個有するとともに前記切り欠き部と係合可能な係合部を(N−1)個有した複数相のステータコイルの接続構造。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、相隣り合う前記接続部間に前記切り欠き部と係合可能な係合部を形成した複数相のステータコイルの接続構造。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記導電部材には前記接続部が前記複数相の相数と同数形成された複数相のステータコイルの接続構造。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記挟持壁部は前記絶縁性ボックスの側部に配されかつ互いに相隣り合う前記絶縁性ボックスの前記挟持壁部に向けて開口する開口部を対向させて前記切り欠き部を形成した複数相のステータコイルの接続構造。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記コアユニットの径方向外側に位置した前記壁に前記切り欠き部を形成した複数相のステータコイルの接続構造。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、前記間隙は、前記絶縁性ボックスにおける前記コアユニットの径方向の所定位置に形成した複数相のステータコイルの接続構造。
  10. 請求項1〜9の何れかにおいて、前記導電部材には前記絶縁性ボックスと当接して前記コアユニットの周方向へ変位を規制する周方向変位規制部を設けた複数相のステータコイルの接続構造。
  11. 請求項10において、前記導電部材は、前記接続部と前記周方向変位規制部と前記切り欠き部と係合可能な係合部とを単一部材にて形成した複数相のステータコイルの接続構造。
  12. 請求項1〜11の何れかにおいて、前記切り欠き部と係合可能な係合部は前記切り欠き部の縁部に係合保持された複数相のステータコイルの接続構造。
  13. 請求項12において、前記縁部は、前記絶縁性ボックスにおける前記コアユニットの軸方向の所定の位置に形成した複数相のステータコイルの接続構造。
JP2012215039A 2012-09-27 2012-09-27 複数相のステータコイルの接続構造 Expired - Fee Related JP6040680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215039A JP6040680B2 (ja) 2012-09-27 2012-09-27 複数相のステータコイルの接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012215039A JP6040680B2 (ja) 2012-09-27 2012-09-27 複数相のステータコイルの接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014072925A true JP2014072925A (ja) 2014-04-21
JP6040680B2 JP6040680B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=50747681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012215039A Expired - Fee Related JP6040680B2 (ja) 2012-09-27 2012-09-27 複数相のステータコイルの接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6040680B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109067028A (zh) * 2018-09-21 2018-12-21 中创机电科技(深圳)有限公司 一种无刷电机定子线架及其绕线方法
WO2019026227A1 (ja) * 2017-08-03 2019-02-07 三菱電機株式会社 固定子、電動機、密閉型圧縮機および固定子の製造方法
WO2020066519A1 (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 ステータ及びそれを用いたモータ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017102599A1 (de) 2017-02-09 2018-08-09 Efaflex Tor- Und Sicherheitssysteme Gmbh & Co. Kg Tor mit einem intelligenten Torblatt, welches eine elektrisch autarke Torblatteinrichtung aufweist, sowie Verfahren hierfür

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003333783A (ja) * 2002-05-13 2003-11-21 Honda Motor Co Ltd 回転電機
JP2008289325A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Asmo Co Ltd バスバー装置取付構造及びステータ
JP2012100486A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Aisin Seiki Co Ltd 電動モータおよびその電動モータを用いた車両用駆動装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003333783A (ja) * 2002-05-13 2003-11-21 Honda Motor Co Ltd 回転電機
JP2008289325A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Asmo Co Ltd バスバー装置取付構造及びステータ
JP2012100486A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Aisin Seiki Co Ltd 電動モータおよびその電動モータを用いた車両用駆動装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019026227A1 (ja) * 2017-08-03 2019-02-07 三菱電機株式会社 固定子、電動機、密閉型圧縮機および固定子の製造方法
CN111033954A (zh) * 2017-08-03 2020-04-17 三菱电机株式会社 定子、电动机、密闭型压缩机以及定子的制造方法
CN111033954B (zh) * 2017-08-03 2022-05-10 三菱电机株式会社 定子、电动机、密闭型压缩机以及定子的制造方法
CN109067028A (zh) * 2018-09-21 2018-12-21 中创机电科技(深圳)有限公司 一种无刷电机定子线架及其绕线方法
WO2020066519A1 (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 ステータ及びそれを用いたモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6040680B2 (ja) 2016-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10536046B2 (en) Rotary electric machine with stator having bus bars with recesses and bus bar holder with protrusions engaged with the recesses
JP5176283B2 (ja) 回転電機のバスバー絶縁構造
JP6072238B2 (ja) 回転電機の製造方法
KR101570647B1 (ko) 접속 단자, 접속 단자 유닛 및 전동기
JP4270307B2 (ja) 渡り線モジュール
EP2369722A2 (en) Stator for rotary electrical machine
WO2010116928A1 (ja) 電機におけるステータ
US11063482B2 (en) Stator and motor having the same
JP5655158B2 (ja) 回転電機
JP2009261082A (ja) 回転電機の集配電リング
WO2017047247A1 (ja) 回転電機
US9800124B2 (en) Electric rotary machine having dual axial stators with terminals and coil segment distributing members therebetween
US10110083B2 (en) Stator of rotary electric machine and rotary electric machine
JP2015046960A (ja) 集配電部材の保持構造、電動機、及び電動機の製造方法
JP4297929B2 (ja) モータ及びモータの製造方法
JP6040680B2 (ja) 複数相のステータコイルの接続構造
JP4301174B2 (ja) 相内絶縁紙および相内絶縁紙を使用したステータ
US10574121B2 (en) Stator for rotary electric machine
JP4465396B2 (ja) 回転電機の配電接続構造および回転電機の配電接続構造の製造方法
US11677290B2 (en) Motor
JP4386909B2 (ja) モータ
JP4372130B2 (ja) モータ
WO2017158700A1 (ja) 回転電機、回転電機の製造方法
JP4971417B2 (ja) ステータ及びブラシレスモータ
JP2017158357A (ja) モータのステータ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161024

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6040680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees