JP2014071995A - タクトスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント基板上にコンタクトである皿バネを配置し、押圧手段によりオン/オフを行うタクトスイッチにおいて、プリント基板とコンタクト(皿バネ)の間に異物等が挟まることにより接点不良を防止するスイッチを提供する。
【解決手段】
(1)タクトスイッチは、プリント基板上に設けた第1の接点及び該第1の接点に隣接した位置に設けた第2の接点と、椀形状に形成し、その円周端が前記第2の接点に常時接触し、中心部位が前記第1の接点から離間した状態で配置してなる皿バネと、前記皿バネ上に配置され、前記皿バネの上部面を押圧する押圧手段と、を備え、前記皿バネの上部面を前記押圧手段で押圧することにより、前記皿バネが座屈して前記第1の接点に中心部位が接触する構造のタクトスイッチであり、前記プリント基板に設けた前記第1の接点に対して前記皿バネが接する範囲内にスルーホールを設けたことである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タクトスイッチ等の微小電流スイッチに適用され、詳しくはプリント基板上に皿バネ等のコンタクトを配置し、操作子によりオン/オフを行う構造においてプリント基板とコンタクト間に異物等が挟まることにより発生する接触不良を回避する構造のタクトスイッチに関する。
従来技術におけるタクトスイッチは、図5乃至図7に示すように、上部方向に開口部12を有するケース11と、ケース11内部に開口部12から位置決めされて配置され、第1の接点14a、14b及び第2の接点15からなる接点パターンを備えたプリント基板13と、プリント基板13の接点パターンに対向配置してなる椀状に金属製部材で形成された皿バネ16a、16bと、プリント基板13上に配置された皿バネ16a、16bの上部から皿バネ16a、16bの略中心位置を押圧する凸状の押圧部30a、30bを備え、且つ上部位置に押圧する操作子25a、25bを支持する突状に形成した突状部18a、18bを備えたゴム等の可撓性部材で形成された操作子ガイド片17と、ケース11に皿バネ16a、16b及び操作子ガイド片17を配置しその上からケース11に係合させて被せる蓋部21と、蓋部21に設けた開孔22a、22bを通して操作子ガイド片17の突状部18a、18bに係合させて取り付ける操作子25a、25bとから大略構成されている。
ケース11は、上部面を開口にした細長い長方形状に形成されており、その内部空間はプリント基板13が収容配置できる大きさに形成され、且つ空間内部においてはプリント基板13を係合配置するために側壁面であって対向するそれぞれの位置にプリント基板13を係合するガイド部31を複数個設け、底面部にプリント基板13の係合穴32に係合する凸部33を複数個所に設けた構造となっている。
蓋部21は、ケース11の上部から被せるもので、平板部材で形成された一方端部を下方向に延設してガイド部23とし、平板部分には操作子を貫通させる大きさに形成された2つの開孔22a、22bを設けた構造となっている。
操作子25a、25bは、直接押圧するもので筒状に形成された底部に凹部を設け、この凹部に操作子ガイド片17の突状部18a、18bを係合させ、蓋部21の開孔22a、22bを臨ませて装着した構造となっている。
操作子ガイド片17は、所謂、パッキンであり、可撓性部材であるラバー等で作成され、2つの操作子25a、25bを係合する操作子係合部28a、28bを設け、この操作子係合部28a、28bは、輪状に形成した円筒部29a、29bと、この円筒部29a、29bの中心位置に操作子25a、25bと係合する突出形状に形成した突状部18a、18bを設け、その突状部18a、18bと中心軸を同じくした背面側に皿バネ16a、16bを押圧する凸状に形成した押圧部30a、30bを設けた構造となっている。
皿バネ16a、16bは、導電性金属部材で形成され、椀状に形成された周縁を突出加工した構造となっている。この皿バネ16a、16bは2枚一組にして使用する構成となっている。
プリント基板13は、2つの接点を備え、第1の接点14a、14bは円形状に形成され、円形状に形成された第1の接点14a、14bに対して離間して円弧状に形成した第2の接点15を設けた構造となっている。
このような構成をした各部品を組み立てるには、先ず、プリント基板13をケース11のガイド部31に合わせ且つ凸部33に係合させて配置する。そして、配置されたプリント基板13の第1の接点14a、14b及び第2の接点15上に皿バネ16a、16bを載置する。載置する皿バネ16a、16bは2枚重ねて載置することでクリック感を確かなものにする。次に、パッキンである操作子ガイド片17を皿バネ16a、16bの上部から被せるようにして載置する。このとき、押圧部30a、30bが皿バネ16a、16bの中心部分に接するように配置する。
次に、操作子ガイド片17の突状部18a、18bに操作子25a、25bを係合させ、蓋部21を被せることにより組み立ては完了する。この突状部18a、18b或いは突状部18a、18bに係合させた操作子25a、25bが押圧手段であり、直接操作子25a、25bを押すか或いは突状部18a、18bを直接押すことができる構造となっている。
このようにして組み立てられたスイッチにおいては、押圧手段である2つの操作子25a、25bのうちいずれかの操作子25a、25bを押すこと、或いは突状部18a、18bのうちいずれかの突状部18a、18bを直接押すことにより、突状部18a、18bに連結されている押圧部30a、30bが下方向に移動し、皿バネ16a、16bの頂面を押圧することにより皿バネ16a、16bが座屈し下部の第1の接点14a、14bに接触することにより、第2の接点15に常時接触している皿バネ16a、16bの周囲端との導通が図られる。
特開平7−29450号公報
しかしながら、従来技術で説明したタクトスイッチにおいては、プリント基板上にコンタクトである皿バネを配置し、操作子或いは突状部からなる押圧手段によりオン/オフを行っているが、プリント基板とコンタクト(皿バネ)の間に異物等が挟まることにより接触不良を起こすという問題がある。
従って、プリント基板とコンタクトの間に異物が入っても正常な接触動作が行える構造に解決しなければならない課題を有する。
上記課題を解決するために、本願発明のタクトスイッチは、次に示す構成にすることである。
(1)タクトスイッチは、
プリント基板上に設けた第1の接点及び該第1の接点に隣接した位置に設けた第2の接点と、
椀形状に形成し、その円周端が前記第2の接点に常時接触し、中心部位が前記第1の接点から離間した状態で配置してなる皿バネと、
前記皿バネ上に配置され、前記皿バネの上部面を押圧する押圧手段と、
を備え、
前記皿バネの上部面を前記押圧手段で押圧することにより、前記皿バネが座屈して前記第1の接点に中心部位が接触する構造のタクトスイッチであり、
前記プリント基板に設けた前記第1の接点に対して前記皿バネが接する範囲内にスルーホールを設けたことである。
(2)前記スルーホールは、前記第1の接点の中心位置に設けたことを特徴とする(1)に記載のタクトスイッチ。
本発明に係るタクトスイッチは、プリント基板の接点部位中央部にスルーホールを設けたことにより、皿バネと接点部位で接触させたときに接点部位に留まる異物をスルーホールを通して逃がすことができるため、接触動作を行うときに接点部位に留まる異物を排除することができ、接点部位と皿バネが異物に邪魔されることなく接触することができる。従って、何らかの理由により、異物が侵入しても、その侵入した異物を接点部位の位置からスルーホールを介して排除することができるため、接点部位への皿バネの接触が正常に行うことができ、異物による接触不良をなくすことができる。
本願発明に係るタクトスイッチの外観を示す全体斜視図である。 同、タクトスイッチの構成部品を示す全体斜視図である。 同、タクトスイッチの断面図である。 同、タクトスイッチを斜視した断面図である。 従来技術におけるタクトスイッチの構成部品を示す全体斜視図である。 同、タクトスイッチの断面図である。 同、タクトスイッチを斜視した断面図である。
本願発明に係るタクトスイッチの実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明に係るタクトスイッチは、従来技術の項で説明したものと略同様の構造をしており、唯一相違するのはプリント基板に異物を排除するためのスルーホールを設けた構造である点で相違する。
それは、図1乃至図4に示すように、上部方向に開口部12を有するケース11と、ケース11内部に開口部12から位置決めされて配置され、第1の接点14a、14b及び第2の接点15からなる接点パターンを備えたプリント基板13と、プリント基板13の接点パターンに対向配置してなる金属製の導電性部材で形成された椀状の皿バネ16a、16bと、プリント基板13上に配置された皿バネ16a、16bの上部から皿バネ16a、16bの略中心位置を押圧する押圧部30a、30bを備え、上部位置に操作子25a、25bを支持する突状に形成した突状部18a、18b(押圧手段を構成する)を備え、ゴム等の可撓性部材で形成され、パッキンとして機能する操作子ガイド片17と、ケース11に皿バネ16a、16b及び操作子ガイド片17を配置しその上からケース11に係合させて被せる蓋部21と、蓋部21に設けた開孔22a、22bを通して操作子ガイド片17の突状部18a、18bに係合させて取り付ける操作子25a、25b(押圧手段を構成する)とから大略構成されている。
ケース11は、上部面を開口にした細長い長方形状に形成されており、その内部空間はプリント基板13が収容配置できる大きさに形成され、且つ空間内部においてはプリント基板13を係合配置するために側壁面であって対向する位置にプリント基板13を係合するガイド部31を複数個設け、底面部にプリント基板13の係合穴32に係合する凸部33を複数個所に設けた構造となっている。
蓋部21は、ケース11の上部から被せるもので、平板部材で形成された一方端部を下方向に延設してガイド部23とし、平板部分には操作子25a、25bを貫通させる大きさに形成した2つの開孔22a、22bを設けた構造となっている。
操作子25a、25bは、筒形状に形成され、その底部に凹部を設け、この凹部に操作子ガイド片17の突状部18a、18bを係合させ、蓋部21の開孔22a、22bを臨ませて装着した構造となっている。この操作子25a、25bは押圧手段を構成し、直接押すようにしてもよい。
操作子ガイド片17は、所謂、パッキンであり、可撓性部材であるラバー等で作成され、2つの操作子25a、25bを係合する操作子係合部28a、28bを設け、この操作子係合部28a、28bは、輪状に形成した円筒部29a、29bと、この円筒部29a、29bの中心位置に操作子25a、25bと係合する突出形状に形成した突状部18a、18bを設け、その突状部18a、18bと中心軸を同じくした背面側に皿バネ16a、16bを押圧する押圧部30a、30bを設けた構造となっている。この突状部18a、18bは、操作子25a、25bを取付けないときには直接押圧する押圧手段となる。
皿バネ16a、16bは、導電性金属部材で形成され、椀状に形成された周縁を突出加工した構造となっている。この皿バネ16a、16bは2枚一組にして使用する構成となっている。
プリント基板13は、2つの接点を備え、第1の接点14a、14bは円形状に形成され、円形状に形成された第1の接点14a、14bに対して離間して円弧状に形成した第2の接点15を設けた構造となっている。
そして、本願発明の円形状に形成された第1の接点14a、14bの中心位置に貫通孔であるスルーホール35a、35bを設けた構造となっている。
スルーホール35a、35bは、第1の接点14a、14bの中心位置に設けたものであるが、これに限定されることなく、第1の接点14a、14bの中心位置から偏心した位置でもよく、皿バネ16a、16bで覆われた位置であればよい。
このような構成をした各部品を組み立てるには、先ず、プリント基板13をケース11のガイド部31に合わせ且つ凸部33に係合穴32を係合させて配置する。すると、プリント基板13はケース11の底面と若干の空間をとって配置されることになる。そして、配置されたプリント基板13の第1の接点14a、14b及び第2の接点15上に皿バネ16a、16bを載置する。載置する皿バネ16a、16bは2枚重ねて載置することでクリック感を確かなものにする。次に、パッキンである操作子ガイド片17を皿バネ16a、16bの上部から被せるようにして載置する。このとき、押圧部30a、30bが皿バネ16a、16bの中心部分に接するように配置する。
次に、操作子ガイド片17の突状部18a、18bに操作子25a、25bを係合させ、蓋部21を被せることにより組み立ては完了する。
この突状部18a、18b或いは突状部18a、18bに係合させた操作子25a、25bが押圧手段であり、直接操作子25a、25bを押すか或いは突状部18a、18bを直接押すことができる構造となっている。
このようにして組み立てられたスイッチにおいては、押圧手段である2つの操作子25a、25bのうちいずれかの操作子25a、25bを押すこと、或いは突状部18a、18bのうちいずれかの突状部18a、18bを直接押すことにより、突状部18a、18bに連結されている押圧部30a、30bが下方向に移動し、皿バネ16a、16bの頂面を押圧することにより皿バネ16a、16bが座屈し下部の第1の接点14a、14bに接触することにより、第2の接点15に常時接触している皿バネ16a、16bの周囲端との導通が図られる。そして、もし皿バネ16a、16bと第1の接点14a、14bとの間に異物が存在しているとしても皿バネ16a、16bの押圧動作により異物がスルーホール35a、35bを通してプリント基板の下部側に案内されるから接触状態は阻害されない。
一方、皿バネ16a、16bが座屈して第1の接点14a、14bに接触するときに、皿バネ16a、16bの接触面が面接触すること、所謂、多点接触構造であるため、第1の接点14a、14bへの接触が多点にわたることになる。そのため、例えば、第1の接点14a、14bと皿バネ16a、16bとの間にスルーホール35a、35bを通して逃げない異物が存在していても異物に挟まった以外の箇所での接触が可能になり、接触不良を回避できる。
タクトスイッチは、プリント基板の接点部位中央部にスルーホールを設けたことにより、皿バネと接点部位で接触させたときに接点部位に留まる異物をスルーホールを通して逃がすことができるタクトスイッチを提供する。
11 ケース
12 開口部
13 プリント基板
14a 第1の接点
14b 第1の接点
15 第2の接点
16a 皿バネ
16b 皿バネ
17 操作子ガイド片
18a 突状部
18b 突状部
21 蓋部
22a 開孔
22b 開孔
23 ガイド部
25a 操作子
25b 操作子
28a 操作子係合部
28b 操作子係合部
29a 円筒部
29b 円筒部
30a 押圧部
30b 押圧部
31 ガイド部
32 係合穴
33 凸部
35a スルーホール
35b スルーホール

Claims (2)

  1. プリント基板上に設けた第1の接点及び該第1の接点に隣接した位置に設けた第2の接点と、
    椀形状に形成し、その円周端が前記第2の接点に常時接触し、中心部位が前記第1の接点から離間した状態で配置してなる皿バネと、
    前記皿バネ上に配置され、前記皿バネの上部面を押圧する押圧手段と、
    を備え、
    前記皿バネの上部面を前記押圧手段で押圧することにより、前記皿バネが座屈して前記第1の接点に中心部位が接触する構造のタクトスイッチであり、
    前記プリント基板に設けた前記第1の接点に対して前記皿バネが接する範囲内にスルーホールを設けたことを特徴とするタクトスイッチ。
  2. 前記スルーホールは、前記第1の接点の中心位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載のタクトスイッチ。
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