JP6468649B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

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JP6468649B2 JP2015104719A JP2015104719A JP6468649B2 JP 6468649 B2 JP6468649 B2 JP 6468649B2 JP 2015104719 A JP2015104719 A JP 2015104719A JP 2015104719 A JP2015104719 A JP 2015104719A JP 6468649 B2 JP6468649 B2 JP 6468649B2
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Description

本発明は、電子機器等に組み込まれる押釦スイッチに関する。
従来、電子機器に組み込まれるスイッチ装置として、突出形成された操作部を押圧して操作する押釦スイッチが知られている。押釦スイッチの代表的な事例として、特許文献1にはラバーキャップ付メンブレンスイッチが開示され、特許文献2には回路基板に対して半田付けにより固定されるスイッチ装置が開示されている。
図9は、特許文献1のラバーキャップ付メンブレンスイッチ100の縦断面図である。図10は、ラバーキャップ103を示す斜視図である。ラバーキャップ付メンブレンスイッチ100は、ドーム状に形成されたラバーキャップ103の内面に第1の電極が設置され、上面に第2の電極が設置されたメンブレンシ−ト102の上方に、第1、第2の電極を対向させるように固定されている。
図9に示すように、固定シート109は、開口部109aを有して構成され、ラバーキャップ103は、開口部109aからラバーキャップ本体103aを上方に突出させて配置されるとともに、突出部103cが固定シート109とメンブレンシ−ト102との間に挟持されている。ラバーキャップ103は、ラバーを材料として、図10に示すように、内部が中空の半球状に成形されたラバーキャップ本体103aに対して、全外周に沿って環状に形成され外方に突出する突出部103cが設けられ、弾性変形可能に成形されている。なお、図10は、図9のラバーキャップ103を下方側から見た斜視図である。
図10に示すように、突出部103cの下面には、ラバーキャップ本体103a内を外部に連通させる通気用空間を形成する溝103dが形成されている。このため、キースイッチをクリックしたときに、さらに良好なクリック感が得られる一方で、キーから手指を離した場合には、ラバーキャップ103の復帰がさらに円滑に行なわれる。
図11は、特許文献2のスイッチ装置200を示す分解斜視図である。スイッチ装置200は、中央固定接点部221および一対の周辺固定接点部222が設けられたケース202に可動接点部材223を収容し、ケース202との間にステム203を挟み込むようにカバー204をケース202に装着して組み立てられる。この組み立てられたスイッチ装置200は、押圧操作時の可動接点部材223の反転動作により、操作フィーリングが向上されている。図11に示すように、ケース202の上面には、ステム203の下面に食い込む環状凸部214が収容部211を囲うように上方に突出して形成されている。ステム203は、ケース202およびカバー204よりも熱膨張率の高い軟質弾性材で形成され、収容部211を覆うようにケース202の上面に配置される。
ステム203には、溝部236が形成されている。溝部236は、スイッチ装置200が組み立てられた状態で、可動接点部材223の収容空間と外部とを連通する空気流通路として機能する。
特開平07−282686号公報 特開2011−113652号公報
しかしながら、平面視で四角形状に形成され各辺に溝部を設けたステムを、スイッチ装置の組立時にパーツフィーダーで供給した場合、2辺がパーツフィーダーにガイドされる。このとき、ステムの2辺に形成されている溝部が進行方向に対して直交するため、パーツフィーダーで複数のステムが並ぶと、後方から流れてきたステムに押されて溝部で折曲がり、流れが悪くなる懸念があった。このため、組立工程における量産性には課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、操作感触がよく、組立工程における量産性に優れた押釦スイッチを提供することを目的とする。
本発明の押釦スイッチは、固定接点部と、前記固定接点部と接離可能に配置されている可動接点部と、前記固定接
点部を露出させるように保持するハウジングと、弾性体からなり、前記可動接点部を前記
固定接点部に接触させるように押圧操作されるステムと、を備える押釦スイッチにおいて

前記ハウジングには前記ステムを支持するリブが設けられており、
前記ステムは、前記可動接点部を押圧可能に設けられた押圧部と、押圧方向に交差する
方向へ前記押圧部から延設された鍔部と、を備え、
前記鍔部は、押圧方向からの平面視で四角形状に形成され前記リブに当接する外周部と
、前記押圧部と前記外周部との間に凹部を有し前記押圧部と前記外周部とを連ねる連結部
と、前記外周部に設けられ前記凹部により形成される収容空間と連通する溝部と、を備え

前記溝部は、押圧方向からの平面視で、前記リブに当接している位置より外方に亘って
設けられているとともに、前記溝部の長手方向に沿った仮想線が前記外周部の4辺に対し
て傾斜して設けられ、前記外周部の4辺より内側で前記ハウジング側にのみ開口していることを特徴とする。
この構成によれば、ステムの外周部には収容空間と連通する溝部が設けられているので
、操作感触を良くするための空気流通路が確保される。さらに、溝部は四角形状に形成さ
れた鍔部の外周部の4辺に対して傾斜して設けられているので、パーツフィーダーで後方
から流れてきたステムに押されても折曲がりにくいステムとすることができ、組立工程に
おける量産性に優れており、また、金型でうち抜く際にバリのできやすかった溝部の開口が外周部の4辺に形成されていないので、外周部の4辺にバリを生じにくいものにできる。パーツフィーダーに供給される場合でも、ガイドされる2辺にはバリがないので、パーツフィーダーでの流れがスムーズになる。また、溝部がハウジング側にのみ開口しているので、内部に異物が侵入しにくい。
また、本発明の押釦スイッチは、前記溝部が、前記外周部の4辺のそれぞれに近接した4箇所に設けられており、押圧方向からの平面視で前記ステムの中央を通って前記外周部の4辺にそれぞれ直交する2本の仮想線に対して、前記ステムの中央から前記溝部に向かう仮想線が28度ないし32度の角度となるように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、鍔部の4隅に凹形状が設けられたとしても、溝部と凹形状部分とが近接しないので、ステムを金型でくり抜く場合でも鍔部の4隅が引きちぎられにくくなり、容易に加工できる。
また、本発明の押釦スイッチは、前記リブが押圧方向からの平面視で前記ハウジングの中心から円環状に形成され、前記連結部には、前記凹部が前記リブと同心円となる円環状に形成されていることが好適である。
この構成によれば、連結部の凹部とハウジングのリブが同心円となる円環状に形成されているので、押圧されたときに傾くことなく動作が安定する。
本発明によれば、ステムの外周部には収容空間と連通する溝部が設けられているので、操作感触を良くするための空気流通路が確保される。さらに、溝部は四角形状に形成された鍔部の外周部の4辺に対して傾斜して設けられているので、パーツフィーダーで後方から流れてきたステムに押されても折曲がりにくいステムとすることができ、組立工程における量産性に優れている。したがって、操作感触がよく、組立工程における量産性に優れた押釦スイッチを提供することができる。
本発明の第1実施形態の押釦スイッチを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の押釦スイッチを示す分解斜視図である。 図2とは反対の方向から見た押釦スイッチを示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の押釦スイッチを示す平面図である。 本発明の第1実施形態の押釦スイッチを示す正面図である。 押釦スイッチを説明する断面図であり、図6(a)は図4のA−A線で切断した断面図であり、図6(b)は図5のB−B線で切断した断面図である。 図6(a)に示す断面における押圧操作状態での断面図である。 ステムの外観図であり、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)は底面図である。 特許文献1のラバーキャップ付メンブレンスイッチの縦断面図である。 特許文献1のラバーキャップを示す斜視図である。 特許文献2のスイッチ装置を示す分解斜視図である。 従来のステムの外観図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は正面図、図12(c)は底面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の押釦スイッチ1を示す斜視図である。図2は、第1実施形態の押釦スイッチ1を示す分解斜視図である。図3は、図2とは反対の方向から見た押釦スイッチ1を示す分解斜視図である。図4は、第1実施形態の押釦スイッチ1を示す平面図である。図5は、第1実施形態の押釦スイッチ1を示す正面図である。図6は、押釦スイッチ1を説明する断面図であり、図6(a)は図4のA−A線で切断した断面図であり、図6(b)は図5のB−B線で切断した断面図である。図7は、図6(a)に示す断面における押圧操作状態での断面図である。
本実施形態の押釦スイッチ1は、操作部31が設けられたステム30と、ステム30を挟持するハウジング40とカバー50とを備え、ステム30の操作部31がZ2方向に押圧操作されるものである。
ハウジング40は、絶縁材料の合成樹脂を用いて射出成形されており、図2に示すように、一方が開口した収容部40aを有する箱形形状に形成されている。ハウジング40には、収容部40aを囲んで、Z1側に突出するように形成されたリブ41が設けられている。また、ハウジング40の外側面には、係止部42が設けられている。収容部40aの内面には固定接点部11と接続部12とが露出している。
固定接点部11と接続部12はそれぞれ、ハウジング40に埋設された2本の固定接点部材10の一端である。一方の固定接点部材10は、一端の固定接点部11を露出させるようにハウジング40に保持され、他端をハウジング40の側面に露出させてハウジング40に保持されている。接続部12は、固定接点部11を形成する一方の固定接点部材10と同様に、ハウジング40に埋設された他方の固定接点部材10の一端であるが、固定接点部11とは電気的に接続されていない。2本の固定接点部材10は、押釦スイッチ1が回路基板に実装される際に、半田付けにより固定され、押釦スイッチ1を回路に接続させる。
ハウジング40の収容部40aには、金属製の可動接点部材20が収容されている。可動接点部材20は、中央部分がZ1側に膨出したドーム形状である。初期状態で、可動接点部材20は周辺部分が接続部12に接触するように配置され、中央部分のドーム形状を有した可動接点部21が固定接点部11と接離可能に配置されている。可動接点部材20の可動接点部21は、初期状態で固定接点部11に接触していないが、Z1側から押圧されたときにZ2側に反転可能になっており、反転したときに固定接点部11と接触可能である。
カバー50は、金属板に開口部50aおよび係合孔50bを設けてから折り曲げ形成したものである。カバー50は、図1〜図5に示すように、上板部51から折り曲げられた係合部52を有し、係合部52がハウジング40の係止部42に係止され、後述するステム30の外周部35を挟持して一体化される。
ステム30は、弾性体からなり、図2に示すように、押圧操作可能に設けられた操作部31を備えている。また、ステム30は、図3に示すように、可動接点部21を押圧可能に設けられた押圧部32と、押圧方向に交差する方向へ押圧部32から延設された鍔部33とを備えている。鍔部33は、押圧方向からの平面視で四角形状に形成された外周部35と、Z2側の押圧部32と外周部35との間に凹部34aを有し押圧部32と外周部35とを連ねる連結部34と、外周部35に設けられた溝部36とを備えている。ステム30は、カバー50の係合部52に干渉しないよう、鍔部33の4隅33aに凹形状が設けられている。外周部35の4辺は、押圧方向からの平面視で、ステム30の中央を通って外周部35の4辺にそれぞれ直交する2本の仮想線に対して平行である(図6(b)参照)。溝部36は、外周部35の4辺のそれぞれに近接した4箇所に設けられている。溝部36は、凹部34aにより形成された収容部30aと連通し、外周部35の4辺より内側でハウジング40側にのみ開口している。ステム30は、操作部31がカバー50の開口部50aからZ1側に突出し、鍔部33のZ1側の面がカバー50で覆われている。
図6(a)および図6(b)に示すように、リブ41は、押圧方向からの平面視で、ハウジング40の中心から円環状に形成されている。連結部34は、凹部34aがリブ41と同心円となる円環状に形成され、押圧部32と外周部35とを連ねている。
このとき、図6(a)に示すように、ステム30は、ハウジング40のリブ41に外周部35が圧接されて支持されている。ステム30の押圧部32は、収容部40aに配置された可動接点部材20の可動接点部21に接触している。この初期状態では、ドーム形状を有した可動接点部21は反転していないので、固定接点部11に接触していない。
溝部36は、押圧方向からの平面視で、図6(b)に示すように、リブ41に当接している位置より外方に亘って設けられているとともに、溝部36の長手方向に沿った仮想線A1、A2が外周部35の4辺に対して傾斜して設けられている。図6(b)に示すように、押圧方向からの平面視で、ステム30の中央を通って外周部35の4辺にそれぞれ直交する2本の仮想線に対して、仮想線A1、A2は、傾斜した角度θ1、θ2が28度ないし32度となるように配置されている。
図6(a)に示すように、収容空間1aは、凹部34aと収容部40aとによって形成されている。リブ41は、凹部34aおよび溝部36の深さに比べて突出高さが小さく、外周部35に形成された溝部36によって空気流通路が確保される。溝部36は、凹部34aにより形成された収容部30aと連通し、外周部35の4辺より内側でハウジング40側にのみ開口している。また、リブ41の外周側では、外周部35とハウジング40との間に少し隙間が形成され、空気流通路が確保されている。
ステム30の操作部31が押圧操作されると、図7に示すように、連結部34が弾性変形して、押圧部32が可動接点部21を押圧する。これによって、図7に示すように、押圧された可動接点部21が反転動作すると、固定接点部11に接触する。接続部12は可動接点部21に接触したままなので、固定接点部11は可動接点部21を介して接続部12と電気的に導通する。操作部31を押圧していた操作が解除されると、連結部34および可動接点部21の復元力によって、図6(a)に示す初期状態に復帰する。
押圧操作されると連結部34が弾性変形するので、収容空間1aは容積が変化する。このため、もし、溝部36によって空気流通路が確保されていない場合には、収容空間1aの空気が弾性変形を抑制するので、操作感触が悪化してしまうことが分かっている。本実施形態では、溝部36によって空気流通路が確保されているので、操作感触がよい。
なお、本実施形態の押釦スイッチ1は、溝部36が4方向に配置されているので、バランスがよい。また、連結部34の凹部34aとハウジング40のリブ41が同心円となる円環状に形成されているので、押圧されたときに傾くことなく動作が安定する。
次に、本実施形態の押釦スイッチ1が、従来の構成と比較して優れている特徴部分について、図8と図11および図12とを参照して説明する。
図8は、本実施形態の押釦スイッチ1に用いているステム30の外観図であり、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)は底面図である。図12は、従来のスイッチ装置200に用いられていたステム203の外観図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は正面図、図12(c)は底面図である。
スイッチ装置200は、図11に示す斜視図の構成のものである。ステム203は、図12(a)および図12(b)に示すように、操作部231がZ1側に突出し、平面視で四角形状の鍔部233を備えている。また、図12(b)および図12(c)に示すように、押圧部232がZ2側に突出して形成されている。鍔部233の4隅233aには凹形状が設けられている。鍔部233は、押圧部232の周囲に凹部234aが形成された薄肉の連結部234と、連結部234に比べて厚肉の載置部235と、載置部235に形成された溝部236とを有している。溝部236は、鍔部233の4辺に直交するように延びていて、載置部235の側面の中央位置に開口していた。
溝部236によって、空気流通路が確保されているので、ステム203を用いたスイッチ装置200は良好な操作感触を備えていた。しかしながら、ステム203を製造する工程と、スイッチ装置200の組立工程とにおいて、量産性が損なわれるという問題があった。具体的には以下の不具合が発生していた。
ステム203をシート状の弾性体から、金型で外形をうち抜くようにして形成される。このときに、溝部236が切断面に面しているため、この部分でバリが発生するという不具合を生じていた。バリが残っていると、スイッチ装置200の組立工程では、製造ラインでバリが引っ掛かったり、所定の位置に載置できなくなったりする不具合が発生し、量産性を低下させる原因になっていた。さらに、スイッチ装置200の組立工程の量産性を向上させるために、ステム203をパーツフィーダーで供給した場合、鍔部233の2辺がパーツフィーダーにガイドされることになる。このとき、ステム203の鍔部233の2辺に形成されている溝部236が進行方向に対して直交するため、パーツフィーダーで複数のステム203が並ぶと、後方から流れてきたステム203に押されて溝部236で折曲がり、流れが悪くなる懸念があった。また、パーツフィーダーでガイドされる2辺にバリが残っていると、それが原因で流れが悪くなる懸念もあった。このため、ステム203を使用する組立工程における量産性には課題があった。
さらに、ステム203を用いたスイッチ装置200では溝部236に異物が入りやすいことが懸念され、スイッチ装置200を埃が多い環境で用いる場合には対策に気を使わなければならなかった。
これに対して、ステム30は、図8(a)〜図8(c)に示すように、溝部36の開口が外周部35の4辺に形成されていないので、外周部35の4辺にバリを生じにくいものにできる。パーツフィーダーに供給される場合でも、ガイドされる2辺にはバリがないので、パーツフィーダーでの流れがスムーズになる。
また、溝部36が、押圧方向からの平面視でステム30の中央を通って外周部35の4辺にそれぞれ直交する2本の仮想線に対して、ステム30の中央から溝部36に向かう仮想線A1、A2が28度ないし32度の角度となるように配置されている。これにより、鍔部33の4隅33aに凹形状が設けられたとしても、溝部36と凹形状部分とが近接しないので、ステム30を金型でくり抜く場合でもバリを生じにくく、容易に加工できる。なお、溝部36と4隅33aとが近接していると、ステム30を金型でくり抜く際に、その部分が引きちぎられてしまう虞があり、本実施形態のように仮想線A1、A2が45度付近ではない角度で配置されていることが好ましい。特に、図6に示すような凹形状が4隅33aにあり、ステム30の中央から溝部36に向かう仮想線A1、A2の角度が45°の場合、凹形状の角部と溝部36の角部の近接する箇所が4隅33aにそれぞれ2箇所できてしまう。すなわち、引きちぎられやすい箇所が4隅33a部分に2箇所できてしまうが、仮想線の角度を28〜32度にすることで、引きちぎられやすい箇所をそれぞれ1箇所に減らすことができ、より引きちぎられにくくなる。また、パーツフィーダーに供給される場合でも、ステム30では溝部36が進行方向に対して直交しないので、溝部36で折曲がる心配がない。このため、ステム30を使用する組立工程における量産性が向上する。
さらに、本実施形態の押釦スイッチ1では、溝部36が外周部35の4辺より内側でハウジング40側にのみ開口しているので、内部に異物が侵入しにくい。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の押釦スイッチ1は、固定接点部11と、固定接点部11と接離可能に配置されている可動接点部21と、固定接点部11を露出させるように保持するハウジング40と、弾性体からなり、押圧操作されるステム30とを備える。そして、ハウジング40にはステム30を支持するリブ41が設けられている。そして、ステム30は、可動接点部21を押圧可能に設けられた押圧部32と、押圧方向に交差する方向へ押圧部32から延設された鍔部33と、を備えている。さらに、鍔部33は、押圧方向からの平面視で四角形状に形成されリブ41に当接する外周部35と、押圧部32と外周部35との間に凹部34aを有し押圧部32と外周部35とを連ねる連結部34と、外周部35に設けられ凹部34aにより形成される収容空間1aと連通する溝部36と、を備えている。さらに、溝部36は、押圧方向からの平面視で、リブ41に当接している位置より外方に亘って設けられているとともに、溝部36の長手方向に沿った仮想線A1、A2が外周部35の4辺に対して傾斜して設けられている。
この構成によれば、ステム30の外周部35には収容空間1aと連通する溝部36が設けられているので、操作感触を良くするための空気流通路が確保される。さらに、溝部36は四角形状に形成された鍔部33の外周部35の4辺に対して傾斜して設けられているので、パーツフィーダーで後方から流れてきたステム30に押されても折曲がりにくいステム30とすることができ、組立工程における量産性に優れている。
また、本実施形態の押釦スイッチ1において、溝部36は、外周部35の4辺より内側でハウジング40側にのみ開口している。
この構成によれば、金型でうち抜く際にバリのできやすかった溝部36の開口が外周部35の4辺に形成されていないので、外周部35の4辺にバリを生じにくいものにできる。パーツフィーダーに供給される場合でも、ガイドされる2辺にはバリがないので、パーツフィーダーでの流れがスムーズになる。また、溝部36がハウジング40側にのみ開口しているので、内部に異物が侵入しにくい。
また、本実施形態の押釦スイッチ1は、溝部36が、外周部35の4辺のそれぞれに近接した4箇所に設けられており、押圧方向からの平面視でステム30の中央を通って外周部35の4辺にそれぞれ直交する2本の仮想線に対して、ステム30の中央から溝部36に向かう仮想線A1、A2が28度ないし32度の角度となるように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、鍔部33の4隅33aに凹形状が設けられたとしても、溝部36と凹形状部分とが近接しないので、ステム30を金型でくり抜く場合でも鍔部33の4隅33aが引きちぎられにくくなり、容易に加工できる。
また、本実施形態の押釦スイッチ1は、リブ41が押圧方向からの平面視でハウジング40の中心から円環状に形成され、連結部34には、凹部34aがリブ41と同心円となる円環状に形成されていることが好適である。
この構成によれば、連結部34の凹部34aとハウジング40のリブ41が同心円となる円環状に形成されているので、押圧されたときに傾くことなく動作が安定する。
以上のように、本発明の実施形態の押釦スイッチ1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、可動接点部材20が反転可能なドーム形状の可動接点部21を有するとしたが、他の形状を有する可動接点部材に変更してもよい。例えば、板バネ状の可動接点部を押圧部32で押圧する構成にすることが可能である。また、押圧部32に可動接点部を設け、可動接点部を固定接点部および接続部に接触させるように構成してもよい。
(2)本実施形態において、鍔部33が凹部34aを有する平板形状であったが、立体的な形状に変更してもよい。例えば、薄肉のドーム形状であってもよい。
(3)本実施形態において、ハウジング40には収容部40aが形成されていたが、ステム30によって収容空間が形成されていれば、ハウジング40の収容部40aは無くてもよい。また、ハウジング40の係止部42にカバー50の係合部52を係止する構成でなく、他の方法によってステム30の外周部35とハウジング40のリブ41との圧接を図るように構成してもよい。
1 押釦スイッチ
1a 収容空間
10 固定接点部材
11 固定接点部
12 接続部
20 可動接点部材
21 可動接点部
30 ステム
30a 収容部
31 操作部
32 押圧部
33 鍔部
33a 4隅
34 連結部
34a 凹部
35 外周部
36 溝部
40 ハウジング
40a 収容部
41 リブ
42 係止部
50 カバー
50a 開口部
50b 係合孔
51 上板部
52 係合部
A1、A2 仮想線
θ1、θ2 角度

Claims (3)

  1. 固定接点部と、前記固定接点部と接離可能に配置されている可動接点部と、前記固定接
    点部を露出させるように保持するハウジングと、弾性体からなり、前記可動接点部を前記
    固定接点部に接触させるように押圧操作されるステムと、を備える押釦スイッチにおいて

    前記ハウジングには前記ステムを支持するリブが設けられており、
    前記ステムは、前記可動接点部を押圧可能に設けられた押圧部と、押圧方向に交差する
    方向へ前記押圧部から延設された鍔部と、を備え、
    前記鍔部は、押圧方向からの平面視で四角形状に形成され前記リブに当接する外周部と
    、前記押圧部と前記外周部との間に凹部を有し前記押圧部と前記外周部とを連ねる連結部
    と、前記外周部に設けられ前記凹部により形成される収容空間と連通する溝部と、を備え

    前記溝部は、押圧方向からの平面視で、前記リブに当接している位置より外方に亘って
    設けられているとともに、前記溝部の長手方向に沿った仮想線が前記外周部の4辺に対し
    て傾斜して設けられ、前記外周部の4辺より内側で前記ハウジング側にのみ開口していることを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 前記溝部は、前記外周部の4辺のそれぞれに近接した4箇所に設けられており、
    押圧方向からの平面視で前記ステムの中央を通って前記外周部の4辺にそれぞれ直交す
    る2本の仮想線に対して、前記ステムの中央から前記溝部に向かう仮想線が28度ないし
    32度の角度となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の押釦スイッチ。
  3. 前記リブは押圧方向からの平面視で前記ハウジングの中心から円環状に形成され、
    前記連結部には、前記凹部が前記リブと同心円となる円環状に形成されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の押釦スイッチ。
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