JP3184841U - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3184841U
JP3184841U JP2013002547U JP2013002547U JP3184841U JP 3184841 U JP3184841 U JP 3184841U JP 2013002547 U JP2013002547 U JP 2013002547U JP 2013002547 U JP2013002547 U JP 2013002547U JP 3184841 U JP3184841 U JP 3184841U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper case
rubber dome
dome
circuit board
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013002547U
Other languages
English (en)
Inventor
和年 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2013002547U priority Critical patent/JP3184841U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3184841U publication Critical patent/JP3184841U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】上部ケースに支持された操作ノブに対して、ラバードームの位置決めを正確に行うことが可能なスイッチ装置を提供する。
【解決手段】ラバードーム2は、ドーム部2aと、ドーム部2aの下部を囲うように一体に形成された環状部2bと、ドーム部2aの上部に形成された頂部2cと、を有し、駆動部材1は、柱状部1aと、柱状部1aより径が大きくラバードーム2を上方から押圧する鍔部1bと、を有し、上部ケース11には、環状部2bの外周の径より大きい径の第1内周部15cを有する筒状の保持部15と、保持部15から連続して形成された、上部ケース11の上方に貫通する貫通孔11bが形成されていて、ラバードーム2は、保持部15に挿入された状態で上部ケース11に保持され、駆動部材1は、ラバードーム2の頂部2cに鍔部1bが接触していると共に、柱状部1aが貫通孔11bに挿通されている状態で上部ケース11に保持されている。
【選択図】図6

Description

本考案は、操作ノブの押し込み操作によってスイッチング動作が行われるスイッチ装置に係り、特に、自動車のパワーウインドウ装置等に用いて好適なスイッチ装置に関する。
自動車には、パワーウインドウを操作するためのスイッチとして、揺動自在な操作ノブを備えるスイッチ装置が用いられる。このようなスイッチ装置としては、ケースに操作ノブを揺動自在に設け、ケース内には操作ノブの揺動に伴い上下動する駆動部材を設けると共に、駆動部材の下方であって、駆動部材に対向する位置にスイッチ素子を設けたものが知られている。
この場合、操作ノブを揺動操作すると、駆動部材が下降してスイッチ素子を押圧し、スイッチング動作がなされる。操作状態を解除すると、スイッチ素子の復元力によって、駆動部材及び操作ノブは元の状態に戻ることができる。このようなスイッチ装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
図13に示す2段切換えスイッチ装置900は、ケーシング901に操作体903を支軸902によって揺動可能に支承し、垂直方向に延びるガイド孔909を形成する。駆動板911に形成された一対の軸受部911aに、伝達部材912に形成された一対の軸部912bをスナップインすることにより、これら駆動板911と伝達部材912とを回転可能に連結し、この伝達部材912をガイド孔909に挿入して操作体903の下面に当接させる。ケーシング901の下端にプリント基板906を固定し、このプリント基板906上に複数の固定接点913を形成する。中空突部907aを有するラバーシート907をプリント基板906の固定接点913上に載置し、それぞれの中空突部907aの内底面に可動接点914を形成する。駆動板911を2つの中空突部907a上に載置し、可動接点914と固定接点913の組で第1のプッシュスイッチS1及び第2のプッシュスイッチS2を形成する。その際、伝達部材912の回転中心から第1のプッシュスイッチS1までの距離をA、伝達部材912の回転中心から第2のプッシュスイッチS2までの距離をBとすると、AをBよりも小さい値に設定する。
このように構成することにより、2段切換えスイッチ装置900は、組立作業性を高めることができると共に、操作感触の向上を図ることができるという効果を奏していた。また、伝達部材912の直下に、可動接点914を有するラバーシート907が配置され、このラバーシート907の下方に、可動接点914と接離される固定接点913が形成されたプリント基板906が配置されたスイッチ装置となっている。そして、プリント基板906上にはLEDからなる発光素子が配置され、発光素子からの照射光がラバーシート907を通過することで、ラバーシート907によって調光された状態で操作体903を照光することが可能となる。更に、ラバーシート907はプリント基板906を覆うように設けられるため、プリント基板906に対しての水濡れを防止する効果を有していた。
特開平10−106396号公報
しかしながら、2段切換えスイッチ装置900の、可動接点914を有するラバーシート907は、その位置決めを、2段切換えスイッチ装置900の下部に位置するプリント基板906上の図示しない位置決めピンで行っていた。そのため、上部に位置するケーシング901(上部ケース)に支持された操作体903(操作ノブ)とラバーシート907との位置ずれが生じやすくなっていた。その結果、ラバーシート907の中空突部907a(ラバードーム)の頂部に対して押圧力を正確に加えることができないという問題があった。
本考案はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、上部ケースに支持された操作ノブに対して、ラバードームの位置決めを正確に行うことが可能なスイッチ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためにスイッチ装置は、上部ケースと、前記上部ケースに組み合わされて取り付けられた下部ケースと、前記上部ケースの上方に揺動可能に支持された操作ノブと、前記操作ノブの動作に伴って上下方向に移動可能に支持される駆動部材と、前記駆動部材の下方への移動に伴って変形されるラバードームと、前記下部ケースに取り付けられた回路基板と、前記回路基板の一方の面に形成された、前記ラバードームの変形に応じて接離される固定接点と、を備えたスイッチ装置であって、前記ラバードームは、ドーム部と、前記ドーム部の下部を囲うように一体に形成された環状部と、前記ドーム部の上部に形成された頂部と、を有し、前記駆動部材は、柱状部と、前記柱状部より径が大きく前記ラバードームを上方から押圧する鍔部と、を有し、前記上部ケースには、前記環状部の外周の径より大きい径の第1内周部を有する筒状の保持部と、前記保持部から連続して形成された、前記上部ケースの上方に貫通する貫通孔が形成されていて、前記ラバードームは、前記保持部に挿入された状態で前記上部ケースに保持され、前記駆動部材は、前記ラバードームの頂部に前記鍔部が接触していると共に、前記柱状部が前記貫通孔に挿通されている状態で前記上部ケースに保持されているという特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、ラバードームが保持部に挿入された状態で上部ケースに保持され、駆動部材の鍔部がラバードームの頂部に接触していると共に、柱状部が貫通孔に挿通されている状態で上部ケースに保持されている。そのため、ラバードームと駆動部材とが確実に位置決めされることになる。その結果、上部ケースに支持された操作ノブに対して、ラバードームの位置決めを正確に行うことが可能となる。また、多量の材料を必要としていたラバーシートを使用せず、少量の材料で済むラバードームを使用するため、コストの削減が可能となる。
また、上記の構成において、前記保持部には、前記第1内周部より上方に形成され、かつ前記第1内周部より小径の第2内周部が設けられていると共に、前記第2内周部より上方に形成され、かつその中央に前記貫通孔が形成された蓋部が設けられており、前記第1内周部と前記第2内周部とは段部を介して連続して形成されており、前記蓋部は、前記回路基板の一方の面を基準として、前記ラバードームの上下方向の高さよりも、前記鍔部の厚さ分高い位置に形成されていて、前記ラバードームは、前記環状部が前記回路基板の一方の面に押圧された状態で、前記第1内周部に保持されているという特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、環状部が回路基板の一方の面に押圧された状態で第1内周部がラバードームを保持しているので、ラバードームを確実に保持することが可能であると共に、水濡れを防止することができる。
また、上記の構成において、前記保持部は円筒部によって形成されていると共に、前記環状部の周辺にはリブが形成されていて、前記ラバードームは、前記リブが前記円筒部の下端部によって前記回路基板の一方の面に押圧された状態で、保持されているという特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、ラバードームの環状部の周辺にあるリブが、上部ケースに設けられた円筒部の下端部に押圧された状態で、回路基板と上部ケースの下端部との間に狭持されるため、気密性を高めることができる。そのため、水濡れ防止の効果をよりいっそう高めることができる。
また、上記の構成において、前記回路基板には発光素子が配設されていると共に、前記上部ケースには光を通過させる開口部が設けられており、前記開口部には、弾性を有するカバー部材が圧入されて取り付けられていて、前記発光素子が、前記カバー部材によって覆われているという特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、発光素子からの光を透過させるカバー部材を、従来用いられていたような大きな寸法のラバーシートではなく、カバー部材単体とした。そのため、回路基板に配設された発光素子から照射された光の輝度の調整、及び光への色付けの調整を、カバー部材単体によって行うことができる。また、弾性を有するカバー部材が開口部に圧入されて取り付けられているため、開口部からの水濡れを防止することが可能となる。
本考案のスイッチ装置は、ラバードームが保持部に挿入された状態で上部ケースに保持され、駆動部材の鍔部がラバードームの頂部に接触していると共に、柱状部が貫通孔に挿通されている状態で上部ケースに保持されている。そのため、ラバードームと駆動部材とが確実に位置決めされることになる。その結果、上部ケースに支持された操作ノブに対して、ラバードームの位置決めを正確に行うことが可能となる。また、多量の材料を必要としていたラバーシートを使用せず、少量の材料で済むラバードームを使用するため、コストの削減が可能となる。
本考案・実施形態のスイッチ装置の外観を示す斜視図である。 本考案・実施形態のスイッチ装置を構成する各部材を示す分解斜視図である。 本考案・実施形態のスイッチ装置内における回路基板上の構成を示す斜視図である。 本考案・実施形態のスイッチ装置内における駆動部材とラバードームと回路基板との関係を示す分解斜視図である。 本考案・実施形態のスイッチ装置の外観を示す平面図である。 図5のA−A線から見た、本考案・実施形態のスイッチ装置の断面図である。 本考案・実施形態のスイッチ装置内における上部ケースに設けられた保持部の拡大斜視図である。 図5のB−B線から見た、本考案・実施形態のスイッチ装置の非操作時における拡大断面図である。 図5のB−B線から見た、本考案・実施形態のスイッチ装置の操作時における拡大断面図である。 図5のB−B線から見た、本考案・実施形態のスイッチ装置の変形例の拡大断面図である。 本考案・実施形態のスイッチ装置の、駆動部材を取り付けた状態の上部ケースの斜視図である。 図5のC−C線から見た、本考案・実施形態のスイッチ装置の断面図である。 従来例に係るスイッチ装置を示す断面図である。
[実施形態]
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本明細書では、特に断りの無い限り、各図面のX1側を右側、X2側を左側、Z1側を上側、Z2側を下側として説明する。
図1及び図2を参照して、スイッチ装置100の全体構成について説明する。図1は、スイッチ装置100の概観を示した斜視図であり、図2は、スイッチ装置100を構成する各部材を示す分解斜視図である。
図1に示すように、スイッチ装置100は、上部ケース11と、上部ケース11に組み合わされて取り付けられた下部ケース12と、上部ケース11に支持された操作ノブ13と、を有している。スイッチ装置100は、操作ノブ13を操作することによって、スイッチング動作を行えるように構成されている。
図2に示すように、スイッチ装置100は、上述した構成部材以外に、駆動部材1、ラバードーム2、発光素子3、カバー部材4、可動接点6、複数の接続ピン8を有したコネクタ7、複数の電気部品9、及びこれらの部材を搭載した回路基板5から構成されている。そして、回路基板5は、下部ケース12に取り付けられ、固定される。
次に、図3及び図4を参照して、回路基板5に搭載されている各構成部材、及びそれらの働きについて説明する。図3は、本考案の実施形態のスイッチ装置100内における回路基板5上の構成を示す斜視図である。また、図4は、回路基板5に取り付けられる駆動部材1とラバードーム2と可動接点6と回路基板5との関係を示す分解斜視図である。
図3に示すように、回路基板5には、スイッチ回路10が形成されている。スイッチ回路10は、回路基板5の一方の面(Z1の面)又は、他方の面(Z2の面)に形成されている回路パターン(図示せず)と、回路基板5の一方の面に搭載された、抵抗等の複数の電気部品9や発光素子3などによって構成されている。そして、発光素子3の上方はカバー部材4が覆っている。発光素子3としては、LED(Light Emitting Diode)が使用されている。
回路基板5は略矩形状をしており、矩形の一方の短辺には、コネクタ7が取り付けられている。そして、コネクタ7に挿入されて固定されている複数の接続ピン8によって、回路基板5に形成されているスイッチ回路10と外部回路(図示せず)とが接続される。
図3に示すように、回路基板5の一方の面(Z1の面)には、ラバードーム2と、ラバードーム2の上方(Z1方向)に置かれて組み合わされた駆動部材1とが載置されている。図4に示すように、ラバードーム2は、中に空洞を有するドーム部2aと、ドーム部2aの下部を囲うように一体に形成された環状部2bと、ドーム部2aの上部に形成された頂部2cとからなる。頂部2cの中央部には、駆動部材1の位置決めを行うための窪みが設けられている。また、導電性を有する可動接点6が、ドーム部2a内に、ラバードーム2と一体成形で形成されている。尚、可動接点6を、ラバードーム2との一体成形ではなく、ラバードーム2とは別体として、ドーム部2a内の頂部2cの裏面に接着剤を用いて取り付けられた構造であっても良い。
駆動部材1は、柱状部1aと、柱状部1aより径が大きく、ラバードーム2を上方から押圧するための鍔部1bとを有している。ラバードーム2は、シリコンゴム等の弾性を有した材料で形成されており、駆動部材1は硬質の合成樹脂で形成されている。また、可動接点6は、カーボンや金属等の導体で形成されている。ラバードーム2は、駆動部材1の上方から下方への移動に伴って変形を受ける。尚、ラバードーム2及びカバー部材4は、それぞれ上部ケース11に保持された状態で、回路基板5上に載置され、駆動部材1は、上部ケース11に保持された状態でラバードーム2上に載置される。
図4に示すように、回路基板5の一方の面には、スイッチ回路10に接続された複数の導体パターンからなる固定接点5aが形成されている。固定接点5aは、ラバードーム2の変形に応じて複数の導体パターン同士が接離されるように構成されている。本考案の実施形態のスイッチ装置100では、駆動部材1による上方からの押圧によって生じたラバードーム2の変形による可動接点6の上下動作によって、可動接点6が複数の導体パターンに接離するように構成されている。可動接点6が固定接点5aの複数の導体パターンに接触した時、固定接点5aの複数の導体パターン同士が導通し、スイッチング動作が行われる。また、駆動部材1による上方からの押圧が解除された時には、変形していたラバードーム2が自身の弾性力によって元の形状に戻り、そのことによって固定接点5aの複数の導体パターン同士が非導通となる。
次に、図5乃至図9を参照して、上部ケース11と、下部ケース12と、操作ノブ13と、回路基板5と、回路基板5に搭載されている各構成部材との間の取付け構造、及びそれらの働きについて説明する。
図5は、スイッチ装置100の外観を示す平面図であり、図6は、図5のA−A線から見た、スイッチ装置100の断面図である。また、図7は、スイッチ装置100の、上部ケース11に設けられた保持部15の拡大斜視図であり、図8は、図5のB−B線から見た、操作ノブ13が操作される前の拡大断面図である。図9は、図5のB−B線から見た、操作ノブ13が操作された後の拡大断面図である。
図6に示すように、回路基板5は、下部ケース12の台座部12bの上側(Z1側)に配設されて固定されている。回路基板5に取り付けられているコネクタ7は、下部ケース12のコネクタカバー部12a内に配置されており、コネクタ7の複数の接続ピン8が、コネクタカバー部12aの右側(X1側)に開いた開口に向けて突出するように取り付けられている。そして、接続ピン8が外部回路(図示せず)に接続された他のコネクタの接続ピン(図示せず)と嵌合され、接続される構造となっている。
スイッチ装置100は、操作ノブ13の押し込み操作に応じてスイッチング動作が行われるスイッチ装置である。図6に示すように、上部ケース11は、下部ケース12及び回路基板5を覆うように、下部ケース12に組み合わされて、下部ケース12に固定されている。また、操作ノブ13は、上部ケース11の上方に位置し、2箇所ある操作位置13bの間の略中央部を通るY軸方向の線L1(図5参照)を中心として、左右方向に揺動可能となるように支持されている。
図6に示すように、貫通孔11bに挿通されて支持されている駆動部材1と、上部ケース11に設けられた保持部15に挿入された状態で保持されたラバードーム2と、回路基板5に形成された固定接点5aによって、第1スイッチ部SW1及び第2スイッチ部SW2が構成されている。スイッチ装置100では、操作ノブ13の右側部分(X1側)の上部にある操作位置13bを、図6に示す押圧力F1によって押圧することにより第1スイッチ部SW1のスイッチング動作が行われる。また、操作ノブ13の左側部分(X2側)の上部にある操作位置13bを、図6に示す押圧力F1によって押圧することにより第2スイッチ部SW2のスイッチング動作が行われる。
図7に、上部ケース11に設けられた保持部15の詳細な構造を示す。図7は、保持部15を、上部ケース11の下側(Z2側)から上側(Z1側)に向かって見た場合の斜視図である。保持部15は、Z2方向に開口を有した全体として円筒状の形状をした円筒部15aからなり、内部に大きな空洞を有している。円筒部15aのZ2側の端部は、円環状の下端部15gとなっている。円筒部15aの内周には、それぞれ異なる径を有する第1内周部15cと、第2内周部15dと、第3内周部15eとが形成されている。
円筒部15aの下端部15gの側にある第1内周部15cの径は、ラバードーム2に形成されている環状部2bの外周の径よりわずかに大きい径に形成されている。第2内周部15dは、第1内周部15cより上方(Z1側)に形成され、かつ第2内周部15dの径は、第1内周部15cより小径となっている。また、第1内周部15cと第2内周部15dは段部15fを介して連続して形成されている。第3内周部15eは、最も上方(Z1側)に形成されており、第2内周部15dとほぼ同等の径を有している。尚、第2内周部15d及び第3内周部15eは、それぞれ円筒部15aの全内周に亘って設けられているわけではなく、全内周の内の一部に設けられている構造となっている。
第1内周部15cと段部15fとの間には、突起部15bが、円筒部15aの内周の4箇所に設けられている。また、円筒部15aの空洞の最も上方(Z1側)の、第3内周部15eに囲まれた部分には、蓋部15hが形成されている。蓋部15hは、回路基板5の一方の面を基準として、ラバードーム2の上下方向の高さよりも、鍔部1bの厚さ分高い位置に形成されている。また、蓋部15hの中央には孔が形成されており、上部ケース11の貫通孔11bに繋がっている。
次に、図8、及び図9を用いて、第1スイッチ部SW1における駆動部材1及びラバードーム2と、上部ケース11、操作ノブ13、保持部15及び回路基板5との関係、及び第1スイッチ部SW1のスイッチング動作について詳細に説明する。尚、第2スイッチ部SW2の構成及びスイッチング動作については、第1スイッチ部SW1と同等であるため、その説明を省略する。
図8に示すように、上部ケース11にはラバードーム2を保持するための保持部15が設けられていると共に、保持部15から連続して形成された、上部ケース11の上方に貫通する貫通孔11bが形成されている。保持部15の内側には、ラバードーム2の環状部2bが、回路基板5の一方の面上に配設され、ラバードーム2の頂部2cの上に駆動部材1の鍔部1bが載置されている。ラバードーム2は、上方の駆動部材1の鍔部1bから回路基板5の一方の面に押圧された状態で、第1内周部15cによって保持されている。第1内周部15cの径は、環状部2bの外周の径より大きい径を有しており、環状部2bが、突起部15bの端部によって押圧されて広がり、環状部2bの周縁部が第1内周部15cの内壁と当接することによって、ラバードーム2の位置決めが行われる。また、駆動部材1は、ラバードーム2の頂部2cに鍔部1bが接触した状態で、柱状部1aが貫通孔11bに挿通されていて、操作ノブ13の動作に伴って上下方向に移動可能に支持されている。
ラバードーム2のドーム部2aは、上部ケース11に設けられている突起部15bと、第2内周部15dとによって保持されている。また、駆動部材1の鍔部1bは、第3内周部15eによって保持されている。そして、駆動部材1の柱状部1aの頭部には操作ノブ13の操作ノブ突起部13aが接触している。
図8に示すように、回路基板5の一方の面で、ラバードーム2の内側部分に固定接点5aが設けられていると共に、ラバードーム2の内部には可動接点6が設けられている。
操作ノブ13が操作されていない状態、即ち図8の状態では、可動接点6と固定接点5aとの間には空間が存在し、可動接点6と固定接点5aとは互いに離間した状態である。従って、第1スイッチ部SW1は導通していない。
次に、操作ノブ13が操作された状態を図9に示す。操作ノブ13が、操作位置13bにおいて、操作ノブ13の上方から押圧力F1で押圧されると、操作ノブ突起部13aが駆動部材1の柱状部1aの頭部を押圧し、駆動部材1が下方(Z2方向)に押し下げられる。駆動部材1が押し下げられると、ラバードーム2の頂部2cが駆動部材1の鍔部1bによって押し下げられ、ドーム部2aが屈曲し変形する。そのため、ラバードーム2の内部に設けられている可動接点6が、押し下げられ、固定接点5aの複数の導体パターンと接触することになる。その結果、固定接点5aの複数の導体パターン同士が導通し、第1スイッチ部SW1が導通する。また、操作ノブ13が押圧されなくなると、駆動部材1による上方からの押圧が解除され、変形していたラバードーム2が自身の弾性力によって元の形状に戻り、そのことによって固定接点5aの複数の導体パターン同士が非導通となる。
このように、ラバードーム2が、保持部15に挿入された状態で上部ケース11に保持され、駆動部材1の鍔部1bが、ラバードーム2の頂部2cに接触していると共に、柱状部が貫通孔11bに挿通されている状態で上部ケース11に保持されている。そのため、ラバードーム2と駆動部材1とが確実に位置決めされることになる。その結果、上部ケース11に支持された操作ノブ13に対して、ラバードーム2の位置決めを正確に行うことが可能となる。また、多量の材料を必要としていたラバーシートを使用せず、少量の材料で済むラバードーム2を使用するため、コストの削減が可能となる。
また、第1内周部15cの径は、環状部2bの外周の径より大きい径を有しており、環状部2bが、突起部15bの端部によって押圧されて広がり、環状部2bの周縁部が第1内周部15cの内壁と当接している。従って、環状部2bが回路基板5の一方の面に押圧された状態で第1内周部15cがラバードーム2を保持しているので、ラバードーム2の位置決めが行われると共に、ラバードーム2を確実に保持することが可能であり、また、水濡れを防止することができる。
次に、図10を用いて、スイッチ装置100の第1スイッチ部SW1に対する変形例である第3スイッチ部SW3について説明する。
図10は、図5のB−B線から見た、第3スイッチ部SW3が操作される前の拡大断面図である
図10に示す第3スイッチ部SW3のラバードーム22は、環状部22bとドーム部22aと頂部22cとで形成されている以外に、環状部22bの下方にリブ22dが形成されている。図8に示す第1スイッチ部SW1との相違点は、このリブ22dが形成されていることだけである。従って、ラバードーム22以外の部材については、図8と同一の符号及び名称を使用する。
図10に示すように、第3スイッチ部SW3のラバードーム22のリブ22dは、回路基板5の一方の面上で、上部ケース11の下端部15gが配設される位置に載置される。従って、上部ケース11と下部ケース12との組み合わせ後に、リブ22dは回路基板5と上部ケース11の下端部15gとの間に狭持される。その結果、リブ22dが回路基板5の一方の面に押圧された状態で、ラバードーム22が保持されることになる。
尚、第3スイッチ部SW3のスイッチング動作については、第1スイッチ部SW1と同等であるため、その説明を省略する。
このように、ラバードーム22の環状部22bの周辺にあるリブ22dが、上部ケース11に設けられた円筒部15aの下端部15gに押圧された状態で、回路基板5と上部ケース11の下端部15gとの間に狭持されるため、気密性を高めることができる。そのため、水濡れ防止の効果をよりいっそう高めることができる。
次に、図3、図6、図11及び図12を用いて、発光素子3の取付け構造について説明する。
図11は、操作ノブ13を取り外した状態のスイッチ装置100を、上部ケース11の上方から見た斜視図であり、図12は、図5のC−C線から見たスイッチ装置100の断面図である。
図3に示すように、回路基板5のほぼ中央部には発光素子3が配設されている。そして、図6に示すように、回路基板5は下部ケース12に取り付けられ、下部ケース12には上部ケース11が取り付けられる。図6、図11及び図12に示すように、上部ケース11の中央部には開口部11aが設けられており、回路基板5上の発光素子3からの光を通過させることができる。
図11及び図12に示すように、上部ケース11の開口部11aには、カバー部材4が圧入されて取り付けられている。カバー部材4の材料としては、弾性を有すると共に、光を透過させることができる材料であり、また、色を付加することができる材料、例えばシリコンゴム等が選ばれる。また、図11及び図12に示すように、カバー部材4が取り付けられている開口部11aは、上部ケース11の中央部に位置している。そのため、カバー部材4は、上部ケース11が、回路基板5を有する下部ケース12に取り付けられた時に、回路基板5の中央部に配設された発光素子3を覆うことになる。従って、発光素子3からの光は、カバー部材4を透過し、開口部11aを通って、操作ノブ13の操作位置13bを下方(Z2側)から照射することができる。操作位置13bの部分を構成している操作ノブ13の樹脂の肉厚は、他の部分より薄く設定されており、そのため発光素子3からの光を受けて、操作位置13bを照光することができる。その結果、暗所であっても、操作ノブ13の上方(Z1側)から操作位置13bを確認することができる。
このように、スイッチ装置100は、発光素子3からの光を透過させるカバー部材4を、従来用いられていたような大きな寸法のラバーシートではなく、カバー部材単体とした。そのため、回路基板5に配設された発光素子3からの光の光度の調整、及び光への色付けの調整を、カバー部材4だけで、容易に行うことができる。また、弾性を有するカバー部材4が開口部11aに圧入されて取り付けられているため、開口部11aからの水濡れを防止することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係るスイッチ装置100は、ラバードーム2が保持部15に挿入された状態で上部ケース11に保持され、駆動部材1の鍔部1bがラバードーム2の頂部2cに接触していると共に、柱状部が貫通孔11bに挿通されている状態で上部ケース11に保持されている。そのため、ラバードーム2と駆動部材1とが確実に位置決めされることになる。その結果、上部ケース11に支持された操作ノブ13に対して、ラバードーム2の位置決めを正確に行うことが可能となる。また、多量の材料を必要としていたラバーシートを使用せず、少量の材料で済むラバードーム2を使用するため、コストの削減が可能となる。
本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば、本考案の実施形態では、回路基板5上に形成された固定接点5aの接離を行うための可動接点6を、ラバードーム2と一体成形されている構造とした。しかし、その他の構成が本考案の実施形態と同様であれば、スイッチングのための構成を、メンブレンスイッチを用いた構成とし、可動接点6をメンブレンスイッチ内に設けた構造としても良い。また、本考案の実施形態では、第1スイッチ部SW1と第2スイッチ部SW2の2つのスイッチ部を設けたが、スイッチ回路の構成によっては、スイッチ部を1つだけ設けるようにしても良い。
1 駆動部材
1a 柱状部
1b 鍔部
2 ラバードーム
2a ドーム部
2b 環状部
2c 頂部
3 発光素子
4 カバー部材
5 回路基板
5a 固定接点
6 可動接点
7 コネクタ
8 接続ピン
9 電気部品
10 スイッチ回路
11 上部ケース
11a 開口部
11b 貫通孔
12 下部ケース
12a コネクタカバー部
12b 台座部
13 操作ノブ
13a 操作ノブ突起部
13b 操作位置
15 保持部
15a 円筒部
15b 突起部
15c 第1内周部
15d 第2内周部
15e 第3内周部
15f 段部
15g 下端部
15h 蓋部
22 ラバードーム
22b 環状部
22a ドーム部
22c 頂部
22d リブ
100 スイッチ装置
SW1 第1スイッチ部
SW2 第2スイッチ部
SW3 第3スイッチ部
F1 押圧力

Claims (4)

  1. 上部ケースと、前記上部ケースに組み合わされて取り付けられた下部ケースと、前記上部ケースの上方に揺動可能に支持された操作ノブと、前記操作ノブの動作に伴って上下方向に移動可能に支持される駆動部材と、前記駆動部材の下方への移動に伴って変形されるラバードームと、前記下部ケースに取り付けられた回路基板と、前記回路基板の一方の面に形成された、前記ラバードームの変形に応じて接離される固定接点と、を備えたスイッチ装置であって、
    前記ラバードームは、ドーム部と、前記ドーム部の下部を囲うように一体に形成された環状部と、前記ドーム部の上部に形成された頂部と、を有し、前記駆動部材は、柱状部と、前記柱状部より径が大きく前記ラバードームを上方から押圧する鍔部と、を有し、
    前記上部ケースには、前記環状部の外周の径より大きい径の第1内周部を有する筒状の保持部と、前記保持部から連続して形成された、前記上部ケースの上方に貫通する貫通孔が形成されていて、
    前記ラバードームは、前記保持部に挿入された状態で前記上部ケースに保持され、前記駆動部材は、前記ラバードームの頂部に前記鍔部が接触していると共に、前記柱状部が前記貫通孔に挿通されている状態で前記上部ケースに保持されていることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記保持部には、前記第1内周部より上方に形成され、かつ前記第1内周部より小径の第2内周部が設けられていると共に、前記第2内周部より上方に形成され、かつその中央に前記貫通孔が形成された蓋部が設けられており、
    前記第1内周部と前記第2内周部とは段部を介して連続して形成されており、前記蓋部は、前記回路基板の一方の面を基準として、前記ラバードームの上下方向の高さよりも、前記鍔部の厚さ分高い位置に形成されていて、
    前記ラバードームは、前記環状部が前記回路基板の一方の面に押圧された状態で、前記第1内周部に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記保持部は円筒部によって形成されていると共に、前記環状部の周辺にはリブが形成されていて、
    前記ラバードームは、前記リブが前記円筒部の下端部によって前記回路基板の一方の面に押圧された状態で、保持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記回路基板には発光素子が配設されていると共に、前記上部ケースには光を通過させる開口部が設けられており、前記開口部には、弾性を有するカバー部材が圧入されて取り付けられていて、
    前記発光素子が、前記カバー部材によって覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置。
JP2013002547U 2013-05-09 2013-05-09 スイッチ装置 Expired - Fee Related JP3184841U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002547U JP3184841U (ja) 2013-05-09 2013-05-09 スイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013002547U JP3184841U (ja) 2013-05-09 2013-05-09 スイッチ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3184841U true JP3184841U (ja) 2013-07-18

Family

ID=50428667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013002547U Expired - Fee Related JP3184841U (ja) 2013-05-09 2013-05-09 スイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3184841U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7250581B2 (en) Push-on switch
JPH04349316A (ja) 電子機器用防水スイッチ
JP4248563B2 (ja) プッシュスイッチ
TWI687952B (zh) 鍵切換裝置
US10049829B2 (en) Switch device
JP6244331B2 (ja) 多方向スイッチ装置
US20160284488A1 (en) Luminous press key module
JP2007265938A (ja) プッシュ・スライドスイッチ
JP3184841U (ja) スイッチ装置
JP2011253685A (ja) 押釦式スイッチ装置および操作パネル
JP4393124B2 (ja) スイッチ
JP4429144B2 (ja) スイッチ機構及び多方向揺動型スイッチ機構
JP2018125266A (ja) ハンドルスイッチ
JP2018122831A (ja) ハンドルスイッチ
JP5595288B2 (ja) キースイッチ装置
JP4069572B2 (ja) 押釦スイッチとその製造方法及びこれを用いた複合スイッチ
TWM441199U (en) Light emitting keyboard key module
JP5877544B2 (ja) スイッチ装置
JP5619369B2 (ja) シートスイッチ
JP3860410B2 (ja) ラバースイッチ
JP2007200738A (ja) 押釦スイッチ
WO2013114744A1 (ja) 接触部材
JPH0298420U (ja)
KR200453797Y1 (ko) 키패드용 메탈돔스위치 조립체
JP2550823Y2 (ja) スイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees