JP2014071952A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温時におけるセパレータの収縮を十分に抑制する。
【解決手段】表面に活物質層31a,32aが形成された電極板31,32と、セパレータ33とが交互に積層配置され、前記セパレータ33は、前記電極板31,32の少なくとも一端において、前記電極板31,32の端縁よりも延出している蓄電素子において、前記セパレータ33は、被覆材によって被覆された被覆層33aを有し、前記セパレータ33における前記電極板31,32の端縁よりも延出する部分に、前記被覆材を被覆していない非被覆部が配置されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、表面に活物質層が形成された電極板と、セパレータとが交互に積層配置され、前記セパレータは、前記電極板の少なくとも一端において、前記電極板の端縁よりも延出している蓄電素子に関する。
かかる蓄電素子は、正極用の活物質層を形成した電極板と、負極用の活物質層を形成した電極板の間にセパレータを配置することで、正負の電極板間の電気的絶縁と電解液の浸透によるイオンの移動とを確保している。
このセパレータは、樹脂にて形成する場合が多く、従って、下記特許文献1にも記載のように、蓄電素子が高温となってしまった場合に、セパレータが収縮してしまう場合がある。セパレータが収縮すると、その収縮した部分で、活物質同士、あるいは、活物質と相手極の電極板とが接触して短絡故障が発生してしまう。
このようなセパレータの収縮を抑制する技術としては、セパレータの表面に無機化合物を主成分とする収縮抑制層を形成する技術も考えられている。
特開2007−073317号公報
しかしながら、セパレータの表面に収縮抑制層を形成する手法を用いても、ある程度の収縮抑制の効果は存在するものの、蓄電素子の温度によっては、収縮の抑制効果は必ずしも十分なものではなく、正極板と負極板とが接触して短絡故障が発生する場合がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、高温時におけるセパレータの収縮を十分に抑制し、安全性を向上させる点にある。
本出願の第1の発明は、表面に活物質層が形成された電極板と、セパレータとが交互に積層配置され、前記セパレータは、前記電極板の少なくとも一端において、前記電極板の端縁よりも延出している蓄電素子において、前記セパレータは、被覆材によって被覆された被覆層を有し、前記セパレータにおける前記電極板の端縁よりも延出する部分に、前記被覆材を被覆していない非被覆部が配置されている。
すなわち、積層方向で隣り合うセパレータは、少なくとも蓄電素子が正常に動作している状態では、積層方向においては分離した状態で配置する。
蓄電素子が正常動作している状態では、上述のように、積層方向で隣り合うセパレータの端部同士は積層方向においては分離した状態を維持しているが、蓄電素子が異常な高温状態となると、端部同士が相互に溶着する。
但し、この溶着は、単に電極板をセパレータで挟むだけの単純な構成では、有効に発生することはなく、有効なセパレータ端部同士の溶着を実現するために、セパレータの表面を上記被覆材で被覆する。
上記被覆材無しのセパレータで電極板を挟むだけの単純な構成では、蓄電素子が正常な使用状態から逸脱した高温状態となると、セパレータの収縮速度が急速であるために、積層方向で隣り合うセパレータの端部同士が溶着する前に蓄電素子内方側へ収縮してしまうか、あるいは、端部同士が少しは溶着したとしても、セパレータが収縮しようとする力に抗しきれないものとなってしまう。
そこで、セパレータの表面に被覆材を被覆して、上記高温状態でのセパレータの収縮速度を低下させる。
更に、セパレータにおいて上記被覆材を被覆した領域は、その被覆材がセパレータの基材間に位置してセパレータの溶着を阻害するため、セパレータの溶着を発生させたいセパレータにおける電極板の端縁よりも延出する部分に、上記被覆材を被覆しない領域を設定する。
これによって、蓄電素子が異常な高温状態となったときは、セパレータの表面に被覆した被覆材によってセパレータの収縮を抑えている間に、積層方向で隣り合うセパレータの端部同士が溶着して袋状となる。セパレータにおけるその袋状となった部分が電極板の端縁と接触して、それ以上のセパレータの収縮を阻止する。
本発明によれば、高温時におけるセパレータの収縮を十分に抑制し、蓄電素子の安全性の向上を図れるものとなった。
本発明の実施の形態にかかる二次電池の外観斜視図 本発明の実施の形態にかかる二次電池の内部を示す斜視図 本発明の実施の形態にかかる発電要素の構成を示す斜視図 本発明の実施の形態にかかる二次電池の製造工程を示す斜視図 本発明の実施の形態にかかる二次電池の製造工程を示す斜視図 本発明の実施の形態にかかる発電要素の積層状態を示す拡大断面図 本発明の実施の形態にかかる発電要素の積層状態を示す拡大断面図 本発明の実施の形態にかかる発電要素の積層状態を示す拡大断面図 本発明の別実施形態にかかる発電要素の積層状態を示す拡大断面図
以下、本発明の蓄電素子を二次電池として構成した場合の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
本実施の形態では、上記二次電池として非水電解液二次電池(より具体的にはリチウムイオン電池)を例示して説明する。
図1の斜視図に示すように、非水電解液二次電池RBは、缶体1の開放面に蓋部2を被せて溶接して構成した電池筐体BC(以下において、単に「筐体BC」と称する)を有している。蓋部2は、短冊状の長方形の板材にて形成され、それの筐体BC外方側となる面に正極の電極端子である端子ボルト5と負極の電極端子である端子ボルト7とが取り付けられている。
缶体1は蓋部2の形状に合わせて扁平形状の直方体であり、従って、筐体BC全体としても扁平な略直方体形状を有しており、筐体BCの内部空間も扁平な略直方体形状となっている。
筐体BCの内方側には、図2において2点鎖線で示す発電要素3と集電体4,6とが電解液に一部浸される状態で収納配置されている。図2は、缶体1を除いた状態で、下方側から見上げた斜視図として、筐体BCの内方側を示している。
集電体4,6は、発電要素3と端子ボルト5,7とを電気的に接続するための部材であり、何れも導電体にて形成されている。
集電体4と集電体6とは、略同一形状のものが対称に配置される関係となっているが、材質が異なっており、正極側の集電体4はアルミニウムを主成分とする材料にて形成され、負極側の集電体6は銅を主成分とする材料にて形成されている。
集電体4,6の概略形状は、上記の金属材料の板状部材を、筐体BCの短辺側の側面に沿う姿勢で屈曲形成して略L字状としており、端子ボルト5,7の配置面である蓋部2の表面に沿って延びる部分と、蓋部2の長手方向端部付近で下方側へ90度屈曲して、蓋部2の法線方向に延びる縦姿勢部分とが連なる形状を有している。集電体4,6の上記縦姿勢部分において、更に発電要素3側に屈曲させて、発電要素3と接続するための二股状の接続部4a,6aが形成されている。
発電要素3は、図3に示すように、長尺帯状に形成された箔状正極板31と長尺帯状に形成された箔状負極板32とからなる一対の電極板31,32の夫々に、活物質層31a,32aを表裏両面に塗布により形成して、それらを長尺帯状のシート状に形成したセパレータ33を挟んで巻回する状態で積層した、いわゆる巻回型の発電要素として構成されている。すなわち、電極板31,32とセパレータ33とが交互に積層配置されている。本実施の形態では、正極側の電極板(箔状正極板31)上に形成する活物質として、Ni,Co及びMnを含む3成分系の活物質(LiNiMnCo,x+y+z=1)を使用している。
箔状正極板31等は、扁平の巻回軸周りに巻回され、巻回したものも、電池筐体BCの形状に合わせて扁平形状となっている。図3では、活物質の塗布領域を2重の斜線で示している。
セパレータ33は樹脂製の微多孔膜として形成され、セパレータ33における正負の電極板との対向面の一方の面(より具体的には、正極の電極板である箔状正極板31と対向する面)には、酸化アルミニウムあるいは酸化シリコン等を主成分とする高抵抗の無機化合物からなる被覆材の薄層が被覆形成されている。このセパレータ33の表面に形成する無機化合物の被覆層(以下において、「無機化合物層」と称する)は、セパレータ33の樹脂表面が高電位の正極活物質と直接的に接触して、酸化されてしまうのを阻止するためのものである。従って、セパレータ33における箔状負極板32側の活物質層と接触する面には上記無機化合物層を被覆形成する必要はなく、上述のように、正極の電極板(箔状正極板31)との対向面にのみ無機化合物層が形成されている。上述のように、本実施形態では、正極の活物質として、LiNiMnCoを使用しているので、リン酸鉄リチウム等の正極活物質を使用する場合に比べて、正極電位が高くなり、セパレータ33の表面に上記の無機化合物層を形成することが特に有効である。
箔状正極板31は、集電体4と同様のアルミニウムを主成分とする材料にて形成され、箔状負極板32は、集電体6と同様の銅を主成分とする材料にて形成されている。
箔状正極板31及び箔状負極板32における活物質層31a,32aの形成状態は、夫々の幅方向端部に、活物質層31a,32aを塗布形成しない幅狭帯状の領域を設定し、それらの領域を、集電体4,6との接続のための未塗工部3a,3bとしている。
箔状正極板31の未塗工部3aと、箔状負極板32の未塗工部3bとは、箔状正極板31等の幅方向(図3において、矢印Aで示す方向)で反対側(逆側)の端部に位置しており、箔状正極板31の未塗工部3aは、箔状負極板32及びセパレータ33の端縁よりも上記幅方向に突出し、箔状負極板32の未塗工部3bは、箔状正極板31及びセパレータ33の端縁よりも上記幅方向に突出している。従って、箔状正極板31,箔状負極板32及びセパレータ33を巻回した状態では、図3に示すように、巻回軸芯方向の両端部に未塗工部3a,3bが位置する。又、セパレータ33の上記幅方向での長さは、箔状正極板31及び箔状負極板32の活物質塗布幅よりも若干幅広に設定しており、箔状正極板31の未塗工部3a側に位置する端部から箔状負極板32の未塗工部3b側に位置する端部に亘って配置されている。
発電要素3の未塗工部3a,3bと、集電体4,6の接続部4a,6aとの接合態様について、製造工程を追いながら、更に詳細に説明する。
巻回によって積層された状態の箔状正極板31,箔状負極板32及びセパレータ33の一部を抜き出した模式的な積層断面を図6に示す。尚、図6は、二次電池RBの製造工程において、図3に示すように箔状正極板31等を巻回した状態での負極の未塗工部3b側の端部を示しており、図面を見易くするために、断面を示す平行斜線の記載は省略している。
上述のように、セパレータ33は上記幅方向(図3において、矢印Aにて示す方向)で活物質層31a,32aの存在幅よりも若干幅広に設定されており、負極側の未塗工部3bの存在側においても、セパレータ33の幅方向端部が、活物質層31a,32aの端縁よりも幅方向に延出している。もちろん、図3からも明らかなように、このセパレータ33の延出長さは、未塗工部3bの幅よりも十分小さいものである。
又、セパレータ33の正極側表面には、上述の無機化合物層33aが形成されている。
但し、この無機化合物層33aは、セパレータ33における正極活物質層31a側の面全体に形成されているのではなく、セパレータ33の上記幅方向の端部における箔状正極板31の端縁よりも延出する部分に、無機化合物層33aを形成せずに、セパレータ33の樹脂表面が露出する状態の非被覆部を備えている。
上記のように巻回された状態の発電要素3と、集電体4,6の接続部4a,6aとは、図4に示す一対の溶接補助板21を介在させた状態で接続される。
図4では、負極の未塗工部3b及び接続部6aとの接合のための溶接補助板21を示しているが、正極側の未塗工部3a及び接続部4aとの接合のための溶接補助板21もほぼ同一形状であり、負極側の溶接補助板21は集電体6や箔状負極板32と同様の銅を主成分とする材料にて形成され、正極側の溶接補助板21は集電体4や箔状正極板31と同様のアルミニウムを主成分とする材料にて形成されている。
正極側及び負極側の夫々で一対に備えられる溶接補助板21は、いずれも、薄板部材を屈曲形成して、対向する面間隔の狭いU字状に形成しており、この対向する面間に、図4に示すように束ねた状態の未塗工部3a,3bを挟み込み、かしめて固定する。
図4に示すように未塗工部3a,3bが束ねられた状態では、図6と対応した積層断面を図示する図7に示すように、未塗工部3bの間に位置するセパレータ33は、未塗工部3bに挟み込まれる状態となり、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部側同士が接触することになる。接触はしているが、積層方向では互いに分離した状態にある。
尚、図7では、負極の未塗工部3b側を示しているが、正極の未塗工部3a側でも同様の状態となる。
発電要素3の未塗工部3a,3bとの接合対象である集電体4,6は、予め蓋部2に組み付けた状態としておく。
蓋部2に取り付けられている正極側の端子ボルト5は正極側の集電体4に電気的に接続され、負極側の端子ボルト7は負極側の集電体6に電気的に接続されている。
正極側の集電体4は、端子ボルト5の頭部側に一体形成されているリベット8を経て端子ボルト5に電気的に接続され、リベット8は、集電体4,集電体4及びリベット8と蓋部2との間の電気的絶縁のための下部ガスケット12,蓋部2,リベット8を含む端子ボルト5と蓋部2との間の電気的絶縁のための上部ガスケット11を貫通した状態で、筐体BC内方側端部でかしめられ、これによって集電体4を蓋部2に固定している。
負極側も同様の構成であり、負極側の集電体6は、端子ボルト7の頭部側に一体形成されているリベット15を経て端子ボルト7に電気的に接続され、リベット15は、集電体6,集電体6及びリベット15と蓋部2との間の電気的絶縁のための下部ガスケット18,蓋部2,リベット15を含む端子ボルト7と蓋部2との間の電気的絶縁のための上部ガスケット17を貫通した状態で、筐体BC内方側端部でかしめられ、これによって集電体6を蓋部2に固定している。
上述のように蓋部2側に組み付けられている集電体4,6の接続部4a,6aを、図5に示すように、夫々未塗工部3a,3bを挟み込んだ一対の溶接補助板21の間にもぐり込ませる状態で配置し、溶接補助板21,溶接補助板21に挟み込まれた状態の未塗工部3a,3b及び集電体4,6の接続部4a,6aを、超音波溶接にて溶接する。
より具体的には、接続部4a,6a側にアンビルを配置し、図5において2点鎖線Cで示す位置にホーンを押し当てて、加圧しながら超音波溶接を行う。
以上のように集電体4,6と発電要素3とを接合したものが缶体1内に挿入され、蓋部2の端縁と缶体1の開口端とが溶接されている。
上記構成の二次電池RBは、通常の使用状態ではそれ程には高温状態とはならず、発電要素3のセパレータ33も、図7に示す状態を維持している。
しかしながら、例えば、二次電池RBを工具等によって外部短絡させてしまった場合や、二次電池RBを搭載する機器等で事故が発生し、二次電池RBに極めて強い外力が作用してしまったような場合では、例えば140℃以上となるような異常な高温状態となってしまう場合もある。
このような異常な高温状態となると、図7と対応させて積層断面を図示する図8に示すように、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部同士が、その異常な高温によって溶着する。図7に示すように、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部同士は、正常状態においても接触しているため、特に、この溶着が起こり易い状態となっている。
図8において溶着した状態を示すセパレータ33は、箔状正極板31を挟んで配置されるセパレータ33であり、セパレータ33における箔状正極板31側の面全体に無機化合物層33aを形成した場合では、その無機化合物層33aが、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部同士の溶着を阻害してしまうが、図8等に示すように、セパレータ33の幅方向端部を、無機化合物層33aを形成しない領域とすることで、その無機化合物層33aを形成していない領域で、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部同士が溶着する。
この際、セパレータ33の表面に形成している無機化合物層33aは、異常な高温によるセパレータ33の収縮を抑制する機能を有しており、異常な高温によってセパレータ33の端部同士が溶着する前に、夫々のセパレータ33が大きく収縮して発電要素3内に引き込まれてしまうような事態を回避している。
図8に示すようにセパレータ33の端部同士が溶着した状態となると、上記の異常な高温により、矢印Bで示すように更にセパレータ33が収縮しようとしても、その溶着した部分が箔状正極板31の端部に引っかかって、それ以上のセパレータ33の収縮が阻止され、セパレータ33の収縮に伴う短絡故障を回避できる。
セパレータ33の端部同士の溶着によってセパレータ33の収縮を阻止するには、二次電池RBの製造工程において、予めセパレータ33の端部同士を溶着させておくことも考えられる。
しかしながら、セパレータ33の端部同士を溶着させた後に電解液を注液することを考えると、袋状になったセパレータ33が発電要素3内への電解液の進入を遅らせてしまい、電解液の注液作業効率を低下させてしまう。
この点、上述のように、二次電池RBが異常な高温となって初めてセパレータ33の端部同士が溶着する上記構成では、電解液の注液作業効率を低下させてしまうことはない。
以上は、負極の未塗工部3b側の状態について説明したが、正極の未塗工部3a側では、セパレータ33における無機化合物層33aを形成していない面が、箔状負極板32を挟んで配置される位置関係にあり、正極の未塗工部3a側でも同様に、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部同士が溶着し、箔状負極板32の端部との干渉によって、セパレータ33の収縮が阻止される。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、未塗工部3a,3bを束ねることによって、正常状態においてもセパレータ33の端部同士が接触し、異常な高温状態となったときの溶着が起こり易いものとなっているが、このように、溶着させたいセパレータ同士を、正常状態においても接触させておく手法は種々に可能であり、例えば、図6等と対応した積層断面図である図9に示すように、電極板(図9では、箔状正極板31)の端縁から延出したセパレータ33を、電気的絶縁材料にて形成されるテープ部材35にて押圧することで、積層方向で隣り合うセパレータ33の端部同士を接触させる構成としても良い。
更には、図9におけるテープ部材35の位置に、二次電池RBの筐体BCを配置し、筐体BC自体でセパレータ33を押圧する構成としても良い。
尚、正常状態でセパレータの端部同士を接触させておくことは、必ずしも必須の条件ではなく、溶着が発生し得る程度に十分近い位置に配置されていれば良い。
(2)上記実施の形態では、正極及び負極の電極板(箔状正極板31及び箔状負極板)の幅方向端部に未塗工部3a,3bを配置して、その未塗工部3a,3bによって集電体4,6との電気的な接続を行う構成を例示しているが、未塗工部3a,3bを備えない形式の発電要素3にも本発明を適用できる。
(3)上記実施の形態では、長尺帯状の電極板やセパレータを巻回して積層する巻回型の発電要素3を例示しているが、単純なシート状の正負夫々の電極板とセパレータとを、交互に複数層に積層する形式の発電要素にも本発明を適用できる。
(4)上記実施の形態では、蓄電素子として、非水電解液二次電池RBを例示して説明しているが、キャパシタ等の各種の蓄電素子に本発明を適用できる。
(5)上記実施の形態では、セパレータ33における正極活物質層31a側の面にのみ無機化合物層33aを形成しているが、正極活物質として上記3成分系の活物質を使用するかあるいはリン酸鉄リチウム等の活物質を使用するかに拘わらず、セパレータ33の両面に無機化合物層33aを形成して、セパレータ33の収縮抑制効果を増大させるようにしても良い。
(6)上記実施の形態では、正極活物質として上記3成分系の活物質を使用する場合を例示しているが、リン酸鉄リチウム等のいわゆる鉄系活物質を使用しても良い。
鉄系活物質を使用する場合は、正極活物質によるセパレータ33の酸化は進行しにくいため、必ずしも、セパレータ33における正極活物質層31a側の面に無機化合物層33aを形成する必要はなく、セパレータ33における負極活物質層32a側の面に無機化合物層33aを形成しても良く、更には、上述のように、セパレータ33の表裏両面に形成しても良い。
31a,32a 活物質層
31,32 電極板
33 セパレータ
33a 被覆層

Claims (1)

  1. 表面に活物質層が形成された電極板と、セパレータとが交互に積層配置され、
    前記セパレータは、前記電極板の少なくとも一端において、前記電極板の端縁よりも延出している蓄電素子であって、
    前記セパレータは、被覆材によって被覆された被覆層を有し、
    前記セパレータにおける前記電極板の端縁よりも延出する部分に、前記被覆材を被覆していない非被覆部が配置されている蓄電素子。
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