JP2014071243A - 画像出力装置、画像出力方法、およびプログラム - Google Patents

画像出力装置、画像出力方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】投射される画像の歪をより適切に補正して出力する。
【解決手段】レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、スクリーン上においてレーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出し、投射可能領域のうちの、レーザー光線の発光をオンにして画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定し、投射ウィンドウにより設定される範囲に画像が投射されるように、画像を構成する画素ごとに、スクリーン上における投射ウィンドウ内で画素が対応する箇所ごとの画素値を生成する。本技術は、例えば、スクリーンに画像を映写するプロジェクション装置に適用できる。
【選択図】図7

Description

本開示は、画像出力装置、画像出力方法、およびプログラムに関し、特に、投射される画像の歪をより適切に補正して出力することができるようにした画像出力装置、画像出力方法、およびプログラムに関する。
一般的に、スクリーンに画像を映写するプロジェクション装置では、ハロゲンランプやLED(Light Emitting Diode)などが光源として使用されている。
従来、スクリーンに対して正面にプロジェクション装置を設置した場合には、歪のない画像をスクリーンに映写することができるが、プロジェクション装置の設置角度によっては、スクリーンに映写される画像が台形に歪むことがある。そのため、画像の台形歪を補正する機能を備えたプロジェクション装置が利用されている。
例えば、特許文献1には、台形歪を補正した後における画像の位置を、容易かつ適切に調整することができるプロジェクション装置が開示されている。
特開2011−205524号公報
ところで、レーザー光源を使用したプロジェクション装置では、微細なミラーを高速で駆動させて、レーザー光線を反射しながらスキャンすることで画像を投射するため、スクリーンに映写される画像には、上述したような台形歪とは異なった歪が発生する。この歪は、レーザー光源からスクリーンに至る光学経路の各要素の位置関係や、ミラーの物理的な駆動動作特性によって決定されるため、台形歪を補正するのと比較して適切に補正することは困難であった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、投射される画像の歪をより適切に補正して出力することができるようにするものである。
本開示の一側面の画像出力装置は、レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、前記レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、前記スクリーン上において前記レーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出する投射可能領域算出部と、前記投射可能領域のうちの、前記レーザー光線の発光をオンにして前記画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定する投射ウィンドウ設定部と、前記投射ウィンドウにより設定される範囲に前記画像が投射されるように、前記画像を構成する画素ごとに、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記画素が対応する箇所ごとの画素値を生成する生成部とを備える。
本開示の一側面の画像出力方法またはプログラムは、レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、前記レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、前記スクリーン上において前記レーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出し、前記投射可能領域のうちの、前記レーザー光線の発光をオンにして前記画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定し、前記投射ウィンドウにより設定される範囲に前記画像が投射されるように、前記画像を構成する画素ごとに、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記画素が対応する箇所ごとの画素値を生成するステップを含む。
本開示の一側面においては、レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、スクリーン上においてレーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域が算出され、投射可能領域のうちの、レーザー光線の発光をオンにして画像を投射する範囲とする投射ウィンドウが設定される。そして、投射ウィンドウにより設定される範囲に画像が投射されるように、画像を構成する画素ごとに、スクリーン上における投射ウィンドウ内で画素が対応する箇所ごとの画素値が生成される。
本開示の一側面によれば、投射される画像の歪をより適切に補正して出力することができる。
本技術を適用したプロジェクション装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 プロジェクション装置によるラスタースキャンについて説明する図である。 レーザー光の走査軌跡と画像信号規格に従った画素配列との関係を示す図である。 コントローラの構成例を示すブロック図である。 画像に発生する歪について説明する図である。 レーザー光線の軌跡を計算する概念について説明する図である。 レーザー光線の軌跡を計算する概念について説明する図である。 歪が発生した投射可能領域を計算する計算アルゴリズムについて説明する図である。 CPUがプログラムを実行することにより実現される機能を示す機能ブロック図である。 画像を映写する処理について説明するフローチャートである。 描画画素位置を離散的に計算する方法を説明する図である。 プロジェクション装置の変形例を示す図である。 2つの平面を有するスクリーンに画像を投射する例について説明する図である。 プロジェクションシステムの構成例を示す図である。 投射ウィンドウの第2の設定例を示す図である。 投射ウィンドウの第3の設定例を示す図である。 本技術を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本技術を適用したプロジェクション装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、プロジェクション装置11は、レーザー光を光源とした画像12をスクリーン13に映写する。また、プロジェクション装置11は、コントローラ21、レーザードライバ22、ミラードライバ23、レーザー光源24R,24G、および24B、ミラー25、ダイクロイックミラー26−1および26−2、走査ミラー27Hおよび27V、並びに光学レンズ28を備えて構成される。
コントローラ21は、図示しない画像再生装置から供給される画像信号に基づいて、画像12を表現する三原色(赤色、緑色、および青色)ごとの画像信号を生成し、ミラードライバ23から供給されるミラーの同期信号に基づいてレーザードライバ22に供給する。また、コントローラ21には、図示しないホストコントローラから制御信号が供給され、コントローラ21は、その制御信号に応じた制御を行う。なお、コントローラ21の詳細な構成については、図4を参照して後述する。
レーザードライバ22は、コントローラ21から供給される画像信号に基づき、画像信号の色ごとに、画像12の画素ごとの画素値に応じた駆動信号を生成し、レーザー光源24R,24G、および24Bに供給する。例えば、レーザードライバ22は、画像信号の赤色の画素値に応じた駆動信号をレーザー光源24Rに供給し、画像信号の緑色の画素値に応じた駆動信号をレーザー光源24Gに供給し、画像信号の青色の画素値に応じた駆動信号をレーザー光源24Bに供給する。
ミラードライバ23は、画像12の水平方向にレーザー光線をスキャンさせるために、走査ミラー27Hの共振周波数に基づいた水平スキャン信号を生成して、走査ミラー27Hに供給する。また、ミラードライバ23は、画像12の垂直方向にレーザー光線をスキャンさせるための垂直スキャン信号を生成して、走査ミラー27Vに供給する。さらに、ミラードライバ23は、走査ミラー27Hおよび27Vにより反射されたレーザー光線の一部を検出する受光部を備えている。そして、ミラードライバ23は、受光部の出結結果に基づいて水平スキャン信号および垂直スキャン信号を調整したり、受光部の出結結果に従った検出信号をコントローラ21にフィードバックしたりする。
レーザー光源24R,24G、および24Bは、レーザードライバ22から供給される駆動信号に従って、それぞれ対応する色のレーザー光線を出力する。例えば、レーザー光源24Rは、画像信号の赤色の画素値に応じたレベルで赤色のレーザー光線を出力する。同様に、レーザー光源24Gは、画像信号の緑色の画素値に応じたレベルで緑色のレーザー光線を出力し、レーザー光源24Bは、画像信号の青色の画素値に応じたレベルで青色のレーザー光線を出力する。
ミラー25は、レーザー光源24Rから出力される赤色のレーザー光線を反射する。ダイクロイックミラー26−1は、レーザー光源24Gから出力される緑色のレーザー光線を反射するとともに、ミラー25により反射された赤色のレーザー光線を透過させる。ダイクロイックミラー26−2は、レーザー光源24Bから出力される青色のレーザー光線を反射するとともに、ミラー25により反射された赤色のレーザー光線、および、ダイクロイックミラー26−1により反射された緑色のレーザー光線を透過させる。そして、ミラー25、並びに、ダイクロイックミラー26−1および26−2は、レーザー光源24R,24G、および24Bから出力されたレーザー光線の光軸が同軸となるように組み合わされて配置されている。
走査ミラー27Hおよび27Vは、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により形成された微小なミラーであり、ミラードライバ23から供給される水平スキャン信号および垂直スキャン信号に従って、それぞれ駆動する。例えば、走査ミラー27Hは、レーザー光源24R,24G、および24Bから出力されたレーザー光線を反射して、それらのレーザー光線が画像12の水平方向にスキャンされるように駆動する。また、走査ミラー27Vは、レーザー光源24R,24G、および24Bから出力されたレーザー光線を反射して、それらのレーザー光線が画像12の垂直方向にスキャンされるように駆動する。
光学レンズ28は、走査ミラー27Vからスクリーン13に向かうレーザー光線の光学経路上に配置されており、レーザー光線の光路を補正する。
なお、プロジェクション装置11は、レーザードライバ22およびミラードライバ23がコントローラ21に統合される構成を採用することができる。また、プロジェクション装置11は、レーザー光線の光学経路上に光学レンズ28が配置されない構成としてもよい。
このようにプロジェクション装置11は構成されており、走査ミラー27Hおよび27Vが互いに直交する方向にレーザー光線をスキャン(走査)することにより、スクリーン13に二次元の画像12が映写される。また、走査ミラー27Hおよび27Vによるレーザー光線のスキャン方法としては、例えば、ラスタースキャンという方法と、リサージュスキャンという方法があるが、プロジェクション装置11では、ラスタースキャンが採用される。
図2を参照して、ラスタースキャンについて説明する。
図2では、画像12上にラスタースキャンによるレーザー光線の走査軌跡が示されており、画像12の下方に、水平スキャン信号H-Scanが示されており、画像12の左方に、垂直スキャン信号V-Scanが示されている。
水平スキャン信号H-Scanは、例えば、走査ミラー27Hの共振周波数に従った約20kHzで振動する正弦波の波形をした信号であり、水平スキャン信号H-Scanの周波数は、画像12の水平同期周波数の1/2となる。垂直スキャン信号V-Scanは、例えば、画像12のフレーム周期に応じた周波数である60Hzで振動する鋸波の波形をした信号である。
なお、水平スキャン信号H-Scanの両端近傍における走査軌跡において、レーザーは非発光とされ、走査軌跡の折り返し部分は、画像12を映写するのには使用されない。また、垂直スキャン信号V-Scanが略垂直に立ち上がる波形となっている区間、即ち、レーザー光線の走査軌跡が下端から上端に向かって急峻に変化する区間である帰線区間においては、レーザーは非発光とされる。
このような水平スキャン信号H-Scanおよび垂直スキャン信号V-Scanに従って走査ミラー27Hおよび27Vがそれぞれ駆動することにより、画像12上に示すような走査軌跡でレーザー光線が走査される。図示するように、レーザー光線は双方向に走査されるため、即ち、水平方向に向かう走査線の一行ごとにレーザー光線の走査方向が逆方向となるため、プロジェクション装置11では、走査線の1行ごとに画像信号を並べ替える処理を行う、又はデータのアクセス方向を変える必要がある。
また、水平スキャン信号H-Scanの下方に示すように、レーザー光線の走査速度は、画像12の中央において高くなる一方、画像12の端近傍において低くなる。これにより、画像12に輝度のムラが発生することが想定されるため、プロジェクション装置11では、画像12の端近傍においてレーザーの出力を低下させて輝度を均一にする調整が行われる。同様に、プロジェクション装置11は、必要に応じて、画像信号のレートを調整してもよい。
さらに、レーザー光線が正弦波に従って走査されるため、水平方向に向かう走査線どうしの間隔が不均一なものとなる。一般的に、画像信号規格では、画素が格子状に配置された画素配列で画像が構成されるため、画像信号規格に従った画像信号を、正弦波に従ったレーザー光線の走査軌跡に応じて出力すると、画像12において画素ごとにズレが発生することになる。
図3を参照して、レーザー光線の走査軌跡と画像信号規格に従った画素配列との関係について説明する。
図3Aには、レーザー光線の走査軌跡が示されており、図3Bには、レーザー光線の走査軌跡と画像信号規格に従った画素配列とが重ね合わされて示されている。
図3において、レーザー光線の走査軌跡上に所定のピッチで配置されている矩形のドットは、正弦波的な水平スキャン信号H-Scanの軌道に対して、水平スキャン信号H-Scanに同期したビデオクロックで刻まれたスキャンピクセルを表している。即ち、スキャンピクセルは、ビデオクロックに従ってレーザー光線が照射されるスポットを示している。
図2を参照して上述したように、レーザー光線の走査速度は、画像12の中央において高くなる一方、画像12の端近傍において低くなるとともに、水平方向に向かう走査線どうしの間隔は不均一なものとなる。そのため、図3Aに示すように、スキャンピクセルは、画像12の中央において粗くなる一方、端近傍になるほど密になるようにとともに、スキャンピクセルどうしの垂直方向の間隔は不均一なものとなる。
また、図3Bにおいて、格子状に配置された丸型のドットは、画像信号規格に従った画素配列で配置される画素を表している。図3Bに示すように、レーザー光線の走査軌跡に従ったスキャンピクセルの配置は、画像信号規格に従った画素の配置と大きく異なるものとなり、タイミング的にも不均一なものとなる。このため、画像12を映写する際に、画素ごとにズレが発生することになる。
そこで、プロジェクション装置11では、複数の画素の画素信号の画素値から、スキャンピクセルの配置に応じた画素値を生成する補間処理を行うことにより、画像12において画素ごとにズレが発生することを回避することができる。
例えば、図3Bに示すスキャンピクセルSPについて説明する。プロジェクション装置11では、スキャンピクセルSPの近傍にある4つの画素P1乃至P4の画素値から、スキャンピクセルSPの位置に応じた二次元補間によって、スキャンピクセルSPの画素値を生成する処理が行われる。このような処理を、全てのスキャンピクセルに対して行うことで、画像12において画素ごとにズレが発生することが回避される。なお、スキャンピクセルSPの画素値を生成するのに用いる画素を選択するパターンは、図3Bに示されるような4つの画素P1乃至P4に限定されるものではなく、さらに多くの画素を選択したり様々なパターンを用いたりすることができる。
次に、図4は、コントローラ21の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、コントローラ21は、ビデオI/F(interface)31、フレームメモリ32、ホストI/F33、CPU(Central Processing Unit)34、RAM(Random Access Memory)35、ピクセルエンジン36、LDD(Laser Diode Driver) I/F37、およびミラードライバI/F38を備えて構成され、それらがバス39を介して接続されている。
ビデオI/F31は、図示しない画像再生装置と接続され、その画像再生装置により再生される画像12の画像信号を受け取って、バス39を介してフレームメモリ32に供給する。フレームメモリ32は、画像12のフレームごとに画像信号を格納する。ホストI/F33は、図示しないホストコントローラに接続されており、そのホストコントローラから出力される制御信号を受け取って、バス39を介してCPU34に供給する。
CPU34は、RAM35に展開したプログラムを実行し、ホストI/F33から供給される制御信号やRAM35に記憶させた各種の情報などに従って、フレームメモリ32に格納されている画像12に対する処理を行う。RAM35は、CPU34が実行するプログラムや、CPU34またはピクセルエンジン36が処理を実行するのに必要な各種の情報などを記憶する。
ピクセルエンジン36は、RAM35に記憶されている情報に従って、フレームメモリ32に格納されている画像信号に対する処理を実行する。例えば、ピクセルエンジン36は図3を参照して説明したように、スキャンピクセルSPの近傍にある4つの画素P1乃至P4の画素値から、スキャンピクセルSPの位置に応じた二次元補間によって、スキャンピクセルSPの画素値を生成する処理を実行する。なお、ピクセルエンジン36は、RAM35に記憶されている情報をピクセルエンジン36のレジスタに設定して処理を実行したり、フレームメモリ32に記憶されている画像信号をピクセルエンジン36のバッファーに一度に格納して処理を実行してもよい。
LDD I/F37は、図1のレーザードライバ22に接続されており、ピクセルエンジン36が生成した画素値に従った画像信号をレーザードライバ22に供給する。これにより、レーザードライバ22がレーザー光源24R,24G、および24Bを発光させ、画像12をスクリーン13に映写する画像プロジェクションが実行される。
ミラードライバI/F38は、図1のミラードライバ23に接続されており、ミラードライバ23から同期信号を取得したり、ミラードライバ23から供給される検出信号に従って同期信号を調整したりする。
このようにコントローラ21は構成されており、コントローラ21に入力される画像12の画像信号に対してコントローラ21において処理が施され、その処理が施された画像信号がレーザードライバ22に出力される。例えば、コントローラ21では、図3を参照して上述したような画素ごとに発生するズレを補正する処理の他、スクリーン13に映写された画像12に、レーザーを光源とすることに起因して発生する歪を補正する処理が行われる。
図5を参照して、スクリーン13に映写される画像に発生する歪について説明する。なお、以下適宜、レーザー光源24R,24G、および24Bを区別する必要がない場合、単に、レーザー光源24と称する。
プロジェクション装置11では、微細な走査ミラー27Hおよび27Vを高速で駆動させることにより、点光源から発するレーザー光線がスキャンされる。このとき、レーザー光源24からスクリーン13に至る光学経路の各要素の位置関係や、走査ミラー27Hおよび27Vの物理的な駆動動作特性によって、糸巻き歪と呼ばれる4辺が内側に凹むように湾曲する歪が発生し、歪のある画像12Aが映写される。
従来、このような歪のある画像12Aが映写されることに対して、糸巻き歪の湾曲とは逆となるように、4辺が外側に凸となるように歪ませる信号処理(逆歪処理)が画像信号に施され、逆歪補正された画像12Bが投射される。このように逆歪補正された画像12Bがスクリーン13に映写されると、4辺それぞれが直線となるように補正された画像12Cが映し出される。なお、ここでは、画像12は、プロジェクション装置11によりレーザー光線を継続的に発光したときにレーザー光線が届く全ての範囲に映し出されるものとする。
ところで、上述したように糸巻き歪は、レーザー光源24からスクリーン13に至る光学経路の各要素の位置関係や、走査ミラー27Hおよび27Vの物理的な駆動動作特性により決定されるため、歪を適切に補正することは困難であった。さらに、プロジェクション装置11から見たスクリーン13の向き(スクリーン13の法線方向)によって、発生する糸巻き歪が動的に変化するため、その補正はさらに困難なものとなる。従って、このような複合的な要因により発生する歪に対する逆歪処理を、予め設定したフィルタ処理で正確に実現することは非常に困難であり、光学経路の各要素に対する自由度が制限されることになる。
そこで、プロジェクション装置11では、スクリーン13の法線情報を用い、レーザー光線の軌跡に基づいて、画像12の画像信号に対して信号処理を施すことで、歪のない画像12を映写することを可能とする。
図6および図7を参照して、プロジェクション装置11におけるレーザー光線の軌跡を計算する概念について説明する。
図6には、プロジェクション装置11からスクリーン13に照射されるレーザー光線の軌跡を算出するのに必要なプロジェクション装置11の一部の構成が示されている。
図6に示すように、レーザー光源24から発するレーザー光線が、まず走査ミラー27Hで反射し、次に走査ミラー27Vに反射して、スクリーン13に到達するまでの光路計算について説明する。
走査ミラー27Hおよび27Vでの反射経路は、レーザー光源24並びに走査ミラー27Hおよび27Vの位置関係と、走査ミラー27Hおよび27Vが駆動する際の傾きに基づいて求めることができる。レーザー光源24から出力されるレーザー光線は、走査ミラー27Hに入射角θ1で入射し、走査ミラー27Hによって反射角θ1で反射したレーザー光線は、走査ミラー27Vに入射角θ2で入射する。その後、走査ミラー27Vによって反射角θ2で反射したレーザー光線が、法線ベクトルSnにより規定されるスクリーン13に到達する。
そして、走査ミラー27Hが、レーザー光線を水平方向に走査するように所定範囲で回転駆動するとともに、走査ミラー27Vが、レーザー光線を水平方向に走査するように所定範囲で回転駆動することによって、スクリーン13にレーザー光線を投射可能な投射可能領域が規定される。このとき、投射可能領域には、上述したような糸巻き歪が発生する。
つまり、図7に示すように、投射可能領域14は、4辺が内側に凹むように湾曲するとともに、スクリーン13の向きによって、それぞれの辺において異なる度合いの湾曲が発生するものとなる。従って、レーザー光源24がレーザー光線を継続的に発光すると、投射可能領域14の全体に画像が映写される。
そこで、プロジェクション装置11は、投射可能領域14に画像12が内接するような領域を投射ウィンドウ15として設定し、投射ウィンドウ15の内側をレーザー光線が走査されるときだけレーザーを発光する。即ち、プロジェクション装置11は、投射ウィンドウ15の外側の投射可能領域14においてレーザーを非発光にする。これにより、プロジェクション装置11は、投射ウィンドウ15の内側に歪のない画像12を映写することができる。
このとき、スクリーン13に投射される画像12を出力画像12OUTとし、コントローラ21に入力される画像12を入力画像12INとすると、プロジェクション装置11では、スクリーン13上の投射ウィンドウ15に出力画像12OUTが適合するように、入力画像12INから出力画像12OUTを生成する処理が行われる。また、図3を参照して説明したように、プロジェクション装置11では、出力画像12OUTのスキャンピクセルSPに対応する箇所の入力画像12INの位置の近傍の画素P1乃至P4の画素値から、スキャンピクセルSPの画素値を生成する処理が行われる。
このように、出力画像12OUTを映写する投射ウィンドウ15を設定するために、プロジェクション装置11では、コントローラ21が、実際の歪を反映した投射可能領域14を計算して取得する。なお、光路に光学レンズ28が配置されている場合には、光学レンズ28の屈折率、即ち、光学レンズ28による影響を反映したレーザー光線の軌跡に基づいて、その光学系を加味した光路計算が行われる。
次に、図8を参照して、歪が発生した投射可能領域14を計算する計算アルゴリズムについて説明する。
ここで、以下の計算において、レーザー光源24における発光端の位置座標LをL(Lx,Ly,Lz)とし、レーザー光源24から発せられるレーザー光線の光線ベクトルLvをLv(Lvx,Lvy,Lvz)とする。
さらに、走査ミラー27Hの表面のある1点の位置座標HをH(Hx,Hy,Hz)とし、走査ミラー27Hの法線ベクトルHnをHn(Hnx,Hny,Hnz)とする。また、走査ミラー27Hの回転中心の位置座標HcをHc(Hcx,Hcy,Hcz)とし、走査ミラー27Hの回転軸HaをHa(Hax,Hay,Haz)とする。そして、走査ミラー27Hとレーザー光線との交点座標HcrをHcr(Hcrx,Hcry,Hcrz)とし、走査ミラー27Hの交点座標Hcrにおける反射ベクトルHvをHv(Hvx,Hvy,Hvz)とする。
同様に、走査ミラー27Vの表面のある1点の位置座標VをV(Vx,Vy,Vz)とし、走査ミラー27Vの法線ベクトルVnをVn(Vnx,Vny,Vnz)とする。また、走査ミラー27Vの回転中心の位置座標VcをVc(Vcx,Vcy,Vcz)とし、走査ミラー27Vの回転軸VaをVa(Vax,Vay,Vaz)とする。なお、回転軸Vaは、紙面の後方に向かうベクトルを表す。そして、走査ミラー27Vとレーザー光線との交点座標VcrをVcr(Vcrx,Vcry,Vcrz)とし、走査ミラー27Vの交点座標Vcrにおける反射ベクトルVvをVv(Vvx,Vvy,Vvz)とする。
また、スクリーン13の表面のある1点の位置座標SをS(Sx,Sy,Sz)とし、スクリーン13の法線ベクトルSnをSn(Snx,Sny,Snz)とし、スクリーン13の表面とレーザー光線との交点座標ScrをScr(Scrx,Scry,Scrz)とする。
このとき、回転後の走査ミラー27Vの法線ベクトルHn’、回転後の走査ミラー27Hの法線ベクトルHv’、回転後の走査ミラー27Hの表面における所定の一点の位置座標H’,回転後の走査ミラー27Vの表面における所定の一点の位置座標V’は、次の式(1)乃至式(4)により求められる。
Quat(a;Hn')=R(θhm,Ha)・Quat(0;Hn)・Q(θhm,Ha) ・・・(1)
Quat(b;H'-Hc)=R(θhm,Ha)・Quat(0;(H-Hc))・Q(θhm,Ha) ・・・(2)
Quat(c;Vn')=R(θvm,Va)・Quat(0;Vn)・Q(θvm,Va) ・・(3)
Quat(d;V'-Vc)=R(θvm,Va)・Quat(0;(V-Vc))・Q(θvm,Va) ・・・(4)
但し、式(1)乃至式(4)において、Quat(r;v)は、クォータニオン(quaternion:四元数)を表しており、rが実部(スカラー値)を表し、vが虚部(ベクトル値)を表す。また、クォータニオン同士の乗算は、次の式(5)のように定義される。
Quat(r1;v1)・Quat(r2;v2)
=Quat(r1*r2-Dot(v1,v2);r1*v2+r2*v1+Cross(v1,v2))
・・・(5)
但し、式(5)において、Dot(v1,v2)はベクトルの内積を表し、Cross(v1,v2)は、ベクトルの外積を表す。
また、式(1)乃至式(4)において、R(θ,N)およびQ(θ,N)は、次の式(6)および式(7)で与えられる。
R(θ,N)=Quat(cos(θ/2);-N*sin(θ/2)) ・・・(6)
Q(θ,N)=Quat(cos(θ/2);N*sin(θ/2)) ・・・(7)
但し、式(6)および式(7)において、θは角度を表し、Nはベクトルを表す。
ここで、式(1)乃至式(4)では、クォータニオンの実部a,b,c、およびdの計算結果は利用されない。
次に、レーザー光源24からのレーザー光線と走査ミラー27Hとの交点座標Hcr、および、走査ミラー27Hにおけるレーザー光線の反射ベクトルHvは、次の式(8)および式(9)より算出される。
Hv=Lv-2*Dot(Lv,Hn')*Hn' ・・・(8)
Hcr=th*Lv+L ・・・(9)
但し、式(8)において、Dot(Lv,Hn')はベクトルの内積を表し、式(9)において、th=Dot((H'-L),Hn')/Dot(Lv,Hn')である。そして、式(8)および式(9)より、レーザー光線と走査ミラー27Vとの交点座標Vcr、および、走査ミラー27Vにおけるレーザー光線の反射ベクトルVvは、次の式(10)および式(11)より算出される。
Vv=Hv-2*Dot(Hv,Vn')*Vn' ・・・(10)
Vcr=tv*Hv+Hcr ・・・(11)
但し、式(11)において、tv=Dot((V'-Hcr),Vn')/Dot(Hv,Vn')である。
さらに、式(10)および式(11)から算出されたレーザー光線とスクリーン13との交点Scrを、次の式(12)から計算する。
Scr=ts*Vv+Vcr ・・・(12)
但し、式(12)において、ts=Dot((S-Vcr),Sn)/Dot(Vv,Sn)である。
そして、次の式(13)および式(14)に示すように交点Scrを射影変換することにより、入力画像上の座標(X,Y)を算出することができる。
X=Scrx*scale_x+offset_x ・・・(13)
Y=Scry*scale_y+offset_y ・・・(14)
ここで、式(13)および式(14)は、座標(0,0,0)に視点があり、かつ、スクリーン13は視点から座標(0,0,1)の方向にある前提での平行投影の例を示しており、offset_x,offset_y,scale_x、およびscale_yは平行変換パラメータである。なお、以上の計算は、一例であり、他のアルゴリズムにより計算を行ってもよいことは言うまでもない。
このように、スクリーン13の法線ベクトルSnを用いて、スクリーン13上においてレーザー光線が走査される軌跡に基づいて、投射可能領域14を算出することができる。そして、投射可能領域14内に、レーザー光源24によるレーザー光線の発光をオンにして、実際に画像12を投射する範囲とする投射ウィンドウ15が設定される。
そして、投射可能領域14を算出する処理、および、投射ウィンドウを設定する処理は、コントローラ21においてCPU34がプログラムを実行することにより実現される情報処理部により行われる。
次に、図9は、図4のCPU34がプログラムを実行することにより実現される情報処理部を示す機能ブロック図である。
図9に示すように、情報処理部51は、格納部52、情報取得部53、投射可能領域算出部54、および、投射ウィンドウ設定部55を備えて構成される。
格納部52には、投射可能領域14の算出に必要となるベクトル情報や位置情報などが格納されている。例えば、格納部52には、図6乃至8を参照して上述したような、スクリーン13の法線ベクトルSn、レーザー光源24における発光端の位置座標L、レーザー光源24から発せられるレーザー光線の光線ベクトルLv、走査ミラー27Hの法線ベクトルHn、走査ミラー27Hの回転中心の位置座標Hc、走査ミラー27Hの回転軸Ha、走査ミラー27Vの法線ベクトルVn、走査ミラー27Vの回転中心の位置座標Vc、走査ミラー27Vの回転軸Vaが格納される。
情報取得部53は、投射可能領域算出部54が行う演算に従って必要となる情報を格納部52から取得して、投射可能領域算出部54に供給する。また、情報取得部53は、図4のホストI/F33を介して外部から供給されるスクリーン13の法線ベクトルSnを示す情報などを取得して、格納部52に格納することができる。例えば、情報取得部53は、図14を参照して後述するように、ホストコントローラ71から供給される法線ベクトルSnを示す情報を取得する。
投射可能領域算出部54は、情報取得部53から供給される情報を用いて、上述した演算を行うことにより、スクリーン13にレーザー光線を投射可能な投射可能領域14を算出する。即ち、投射可能領域算出部54は、スクリーン13の法線ベクトルSnを用いて、スクリーン13上においてレーザー光線が走査される軌跡に基づいて、投射可能領域14を算出する。
投射ウィンドウ設定部55は、投射可能領域算出部54により算出された投射可能領域14の内側に、レーザー光線の発光をオンにして出力画像12OUTを投射する領域となる投射ウィンドウ15を設定する。そして、投射ウィンドウ設定部55は、設定した投射ウィンドウ15を示す情報を、図4のRAM35に供給して記憶させる。
このように、情報処理部51では、投射可能領域算出部54により投射可能領域14が算出されて、投射ウィンドウ設定部55により投射ウィンドウ15が設定され、RAM35に記憶される。そして、RAM35に記憶されている投射ウィンドウ15に適合する出力画像12OUTが投射されるように、入力画像12INから出力画像12OUTを生成する処理が行われる。
そして、プロジェクション装置11では、スクリーン13に投射されるレーザー光線が投射可能領域14内を走査される際に、設定した投射ウィンドウ15内でのレーザー光線の軌跡に従ったスキャンピクセルSPの画素値を示す画素信号が所望のタイミングでレーザードライバ22に供給される。これにより、レーザー光源24R,24G、および24Bが発光され、スキャンピクセルSPが投射される。この動作が、レーザー光線の軌跡が投射ウィンドウ15内での走査に従って繰り返されることで、2次元の画像12が投射される。
次に、図10フローチャートを参照して、コントローラ21がスクリーン13に画像12を映写する処理について説明する。
例えば、ビデオI/F31に入力画像12INの画像信号の供給が開始されると処理が開始され、ステップS11において、情報取得部53は、格納部52に格納されている情報を取得して、投射可能領域算出部54に供給する。
ステップS12において、投射可能領域算出部54は、情報取得部53から供給される情報を用いて、上述した演算を行うことによって投射可能領域14を算出する。
ステップS13において、投射ウィンドウ設定部55は、投射可能領域算出部54により算出された投射可能領域14の内側に投射ウィンドウ15を設定する。
ステップS14において、ピクセルエンジン36は、ビデオI/F31を介してフレームメモリ32に格納されている入力画像12INの画像信号を読み出す。
ステップS15において、ピクセルエンジン36は、RAM35に記憶されている情報に従って、ステップS14で読み出した入力画像12INの画像信号から、出力画像12OUTのスキャンピクセルSPの位置に応じた二次元補間によって、投射ウィンドウ15内のスキャンピクセルSPの画素値を生成することにより、出力画像12OUTを生成する。
ステップS16において、ピクセルエンジン36は、ステップS15で生成した出力画像12OUTの画像信号を、LDD I/F37を介してレーザードライバ22に出力する。これにより、レーザードライバ22がレーザー光源24R,24G、および24Bを発光させ、画像12が投射される。
ステップS17において、CPU34は、処理を終了するか否かを判定し、画像プロジェクションを終了するように操作された場合や、入力画像12INの画像信号の供給が停止した場合などは、処理を終了すると判定する。一方、ステップS17において、CPU34が処理を終了しないと判定した場合、処理はステップS14に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
以上のように、プロジェクション装置11は、光学経路の配置および条件に応じた投射可能領域14を計算して、投射可能領域14の内側に実際にレーザー光線をオンにして画像12を投射する投射ウィンドウ15を設定する。これにより、スクリーン13の法線ベクトルSnによって動的に、容易かつ正確に歪を補正した画像12を投射することができる。また、光学経路の各要素の変動または変更にも容易に対応することができ、それらの自由度を高めることができる。
また、例えば、投射可能領域算出部54は、投射可能領域14を算出する際に、スクリーン13に投射されるレーザー光線の軌跡を離散的に計算し、スクリーン13に描画される画素の位置(以下、適宜、描画画素位置と称する)を離散的に求めてもよい。この場合、ピクセルエンジン36が出力画像12OUTを描画するときに、離散的に計算された描画画素位置を補間し、その間の描画画素位置に対応するスキャンピクセルSPの画素値を求めることができる。
図11を参照して、描画画素位置を離散的に計算する方法について説明する。
図11Aには、投射可能領域算出部54が算出した、スクリーン13に投射されるレーザー光線のスポットの軌跡に基づいた描画画素位置が黒丸で示されている。図示するように、描画画素位置は、レーザー光線のスポットの軌跡に沿って離散的に計算され、それらの描画画素位置から投射可能領域14が求められる。そして、離散的に計算された隣接する2つの描画画素位置の間を、ピクセルエンジン36が描画時にフィルタ処理により内挿することで、所望の描画画素位置を算出することができる。
つまり、図11Aに示す2箇所の描画画素位置61および62の間をピクセルエンジン36がフィルタ処理により内挿することで、図11Bに示すように、描画画素位置61および62の間を補間した描画画素位置63乃至68の画素値を算出することができる。
これにより、スクリーン13に描画される全ての描画画素位置を、レーザー光線のスポットの軌跡に基づいて計算するよりも計算量を削減することができ、投射可能領域14を記憶させるためのメモリ量を削減することができる。
なお、プロジェクション装置11は、図1を参照して説明したように、レーザー光線を2次元的にスキャンするために2枚の走査ミラー27Hおよび27Vを使用しているが、例えば、1枚の走査ミラーでレーザー光線を2次元的にスキャンしてもよい。
即ち、図12には、プロジェクション装置11の変形例が示されている。
プロジェクション装置11’は、図1のプロジェクション装置11と同様に、コントローラ21、レーザードライバ22、ミラードライバ23、レーザー光源24R,24G、および24B、ミラー25、ダイクロイックミラー26−1および26−2、並びに光学レンズ28を備えて構成されているが、図12においては、コントローラ21、レーザードライバ22、および光学レンズ28の図示は省略されている。
そして、プロジェクション装置11’は、走査ミラー27Hおよび27Vに替えて、走査ミラー27’を備えて構成される。
走査ミラー27’は、ミラードライバ23から供給されるスキャン信号に従い、レーザー光線が画像12の水平方向および垂直方向にスキャンされるように二軸方向に回転駆動する。このように、プロジェクション装置11’では、1枚の走査ミラー27’が、直交する異なる方向に駆動されることで画像12を投射することができ、このときの投射可能領域14についても、上述した説明と同様に求めることができる。
また、プロジェクション装置11は、単一の平面を有するスクリーン13に対して歪が発生しないように画像12を映写するだけでなく、複数の平面を有するスクリーン13に対して、それぞれの平面で歪が発生しないように画像12を映写することができる。
図13を参照して、2つの平面を有するスクリーン13’に画像12を投射する例について説明する。
図13Aに示すように、スクリーン13’は、法線ベクトルSn−1により規定される平面を有するスクリーン13−1と、法線ベクトルSn−2により規定される平面を有するスクリーン13−2とからなる。このとき、法線ベクトルSn−1およびSn−2は、それぞれ異なる方向を示す。
このとき、投射可能領域算出部54は、法線ベクトルSn−1およびSn−2を用いて、スクリーン13’をスクリーン13−1および13−2に分割して、投射可能領域14−1および14−2をそれぞれ算出する。そして、投射ウィンドウ設定部55は、投射可能領域14−1および14−2それぞれに投射ウィンドウ15−1および15−2を設定して、入力画像12INから出力画像12OUTが生成される。
これにより、プロジェクション装置11は、スクリーン13’が有する2つの平面に対して、それぞれ歪のない画像12を容易に映写することができる。同様に、プロジェクション装置11は、単一の平面を有するスクリーン13以外の、2以上の複数の平面を有するスクリーンに対しても、それらの複数の平面に対して歪のない画像12を映写することができる。
図14には、スクリーン13の法線ベクトルSnを取得することができるプロジェクションシステムの構成例が示されている。
図14に示すように、プロジェクションシステムは、プロジェクション装置11、ホストコントローラ71、および撮像装置72を備えて構成される。
このプロジェクションシステムでは、撮像装置72が、スクリーン13に映写された情報を取得してホストコントローラ71に供給し、ホストコントローラ71が、その情報からスクリーン13の法線ベクトルSnを算出してプロジェクション装置11に伝達する。この法線ベクトルSnを示す情報を、図9の情報取得部53が取得する。
例えば、プロジェクション装置11は、出力画像12OUTの外側(枠)または所定の位置に、撮像装置72が認識可能な情報(例えば、マークなど)を付与して出力する。撮像装置72は、スクリーン13に映写された出力画像12OUTを撮像した撮像画像を出力し、ホストコントローラ71は、その撮像画像から、スクリーン13に映写された出力画像12OUTのマークを認識する。
そして、ホストコントローラ71は、この認識したマークに基づいて、出力画像12OUTの大きさからプロジェクション装置11から投影面までの距離を計算し、撮像装置72からマークがどの位置に見えるかに基づく三角法を利用した演算を行うことで、スクリーン13の法線ベクトルSnを算出することができる。なお、プロジェクション装置11の投射角度およびプロジェクション装置11と撮像装置72との距離は、予め分かっておりホストコントローラ71に設定されているものとする。このようにホストコントローラ71が算出したスクリーン13の法線ベクトルSnに基づいて、投射可能領域算出部54により投射可能領域14が算出される。
また、例えば、プロジェクション装置11は、撮像装置72により撮像された画像から情報取得部53の法線ベクトルSnを取得する他、図示しない入力装置に対してユーザが入力する情報に従って、スクリーン13の法線ベクトルSnを示す情報を取得してもよい。例えば、ユーザは、スクリーン13に映写される画像12を見ながら、画像12の歪を補正するようにスクリーン13を規定する情報を入力し、プロジェクション装置11では、その入力される情報を法線ベクトルSnとして扱うことができる。即ち、投射可能領域14の算出に用いる情報は、法線ベクトルSnを示す情報に限られるものではない。
なお、ホストコントローラ71の機能が、プロジェクション装置11のコントローラ21に統合されていてもよい。
また、上述の説明では、投射可能領域14に内接するように投射ウィンドウ15が設定されるとしたが、つまり、投射可能領域14の内側で最大となるように投射ウィンドウ15が設定されるとしたが、投射ウィンドウ15は、投射可能領域14の内側の領域であれば、どのように設定してもよい。ここで、投射可能領域14に内接するように投射ウィンドウ15を設定する例を、第1の設定例とする。
次に、図15を参照して、投射ウィンドウの第2の設定例について説明する。
図15には、投射可能領域14の左上側に投射ウィンドウ15’が設定される例が示されている。また、投射ウィンドウ15’は、画像12と同一のアスペクト比とされており、入力画像12INにおいて、出力画像12OUTのスキャンピクセルSPに対応する位置の周辺にある画素P1乃至P4の画素値から、スキャンピクセルSPの画素値が算出される。
次に、図16を参照して、投射ウィンドウの第3の設定例について説明する。
図16には、投射可能領域14の上側に横長の投射ウィンドウ15’’が設定される例が示されている。投射ウィンドウ15’’は、画像12と異なるアスペクト比とされており、入力画像12INにおいて、横長の出力画像12OUTに対応する領域にある画素P1乃至P4の画素値から、スキャンピクセルSPの画素値が算出される。
このように、プロジェクション装置11では、投射ウィンドウ設定部55が投射可能領域14の内側の所望の領域に投射ウィンドウ15を設定することができ、その設定した投射ウィンドウ15を示す情報がRAM35に記憶される。従って、RAM35に記憶されている投射ウィンドウ15を示す情報に基づいて、上述と同様の処理を行うことで、入力画像12INと投射ウィンドウ15とのマッチングを行って、スクリーン13に出力画像12OUTを映写することができる。これにより、プロジェクション装置11は、投射可能領域14に柔軟に投射ウィンドウ15を設定することで、高い自由度で画像12を投射することができる。
なお、上述のフローチャートを参照して説明した各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、1のCPUにより処理されるものであっても良いし、複数のCPUによって分散処理されるものであっても良い。
また、上述した一連の処理(情報処理方法)は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラムが記録されたプログラム記録媒体からインストールされる。
図17は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部108、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部109、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、前記レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、前記スクリーン上において前記レーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出する投射可能領域算出部と、
前記投射可能領域のうちの、前記レーザー光線の発光をオンにして前記画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定する投射ウィンドウ設定部と、
前記投射ウィンドウにより設定される範囲に前記画像が投射されるように、前記画像を構成する画素ごとに、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記画素が対応する箇所ごとの画素値を生成する生成部と
を備える画像出力装置。
(2)
前記投射可能領域算出部は、前記スクリーンを規定する情報として、前記スクリーンの平面に対して直交する法線の方向を示す法線情報を用い、前記投射可能領域を算出する
上記(1)に記載の
(3)
前記生成部は、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記レーザー光線が照射される所定箇所を投射画素として、前記画像において前記投射画素に対応する位置の周辺にある複数の画素の画素値から、前記投射画素の画素値を生成する
上記(1)または(2)に記載の画像出力装置。
(4)
前記レーザー光線を発生するレーザー光源と、
前記レーザー光源から出力されたレーザー光線を反射するとともに二次元的に走査する走査ミラーと
をさらに備える上記(1)から(3)までのいずれかに記載の画像出力装置。
(5)
前記走査ミラーから前記スクリーンに向かう光学経路上に配置され、前記レーザー光線の光路を補正する光学レンズをさらに備え、
前記投射可能領域算出部は、前記光学レンズによる影響を反映した前記レーザー光線の軌跡に基づいて、前記投射可能領域を算出する
上記(1)から(4)までのいずれかに記載の
(6)
前記スクリーンが複数の平面を有している場合、前記投射可能領域算出部は、前記スクリーンが有する複数の平面それぞれの法線情報を用いて、前記投射可能領域を算出する
上記(2)から(5)までのいずれかに記載の
(7)
前記投射可能領域算出部は、前記スクリーンに投射されるレーザー光線の軌跡を離散的に計算し、
前記生成部は、前記投射可能領域算出部により離散的に計算されたレーザー光線の軌跡を補間した箇所における画素値を生成する
上記(1)から(6)までのいずれかに記載の画像出力装置。
(8)
前記スクリーンの法線情報を取得する法線情報取得部
をさらに備える
上記(2)から(7)までのいずれかに記載の画像出力装置。
(9)
前記スクリーンに投射された画像を撮像して撮像画像を出力する撮像部と、
前記撮像部から出力される撮像画像から認識される前記画像に含まれている情報に基づいて、前記スクリーンの法線情報を算出する演算部と
をさらに備える上記(2)から(8)までのいずれかに記載の画像出力装置。
(10)
前記投射ウィンドウ設定部が設定した前記投射ウィンドウを記憶する記憶部をさらに備え、
前記生成部は、前記記憶部に記憶されている前記投射ウィンドウに基づいて、前記スクリーンに投射すべく入力される画像から、前記スクリーンに投射するために出力する画像を生成する
上記(1)から(10)までのいずれかに記載の画像出力装置。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 プロジェクション装置, 12 画像, 13 スクリーン, 21 コントローラ, 22 レーザードライバ, 23 ミラードライバ, 24R,24G、および24B レーザー光源, 25 ミラー, 26−1および26−2 ダイクロイックミラー, 27Hおよび27V 走査ミラー, 28 光学レンズ, 31 ビデオI/F, 32 フレームメモリ, 33 ホストI/F, 34 CPU, 35 RAM, 36 ピクセルエンジン, 37 LDD I/F, 38 ミラードライバI/F, 51 情報処理部, 52 格納部, 53 情報取得部, 54 投射可能領域算出部, 55 投射ウィンドウ設定部, 71 ホストコントローラ, 72 撮像装置

Claims (12)

  1. レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、前記レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、前記スクリーン上において前記レーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出する投射可能領域算出部と、
    前記投射可能領域のうちの、前記レーザー光線の発光をオンにして前記画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定する投射ウィンドウ設定部と、
    前記投射ウィンドウにより設定される範囲に前記画像が投射されるように、前記画像を構成する画素ごとに、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記画素が対応する箇所ごとの画素値を生成する生成部と
    を備える画像出力装置。
  2. 前記投射可能領域算出部は、前記スクリーンを規定する情報として、前記スクリーンの平面に対して直交する法線の方向を示す法線情報を用い、前記投射可能領域を算出する
    請求項1に記載の画像出力装置。
  3. 前記生成部は、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記レーザー光線が照射される所定箇所を投射画素として、前記画像において前記投射画素に対応する位置の周辺にある複数の画素の画素値から、前記投射画素の画素値を生成する
    請求項1に記載の画像出力装置。
  4. 前記レーザー光線を発生するレーザー光源と、
    前記レーザー光源から出力されたレーザー光線を反射するとともに二次元的に走査する走査ミラーと
    をさらに備える請求項1に記載の画像出力装置。
  5. 前記走査ミラーから前記スクリーンに向かう光学経路上に配置され、前記レーザー光線の光路を補正する光学レンズをさらに備え、
    前記投射可能領域算出部は、前記光学レンズによる影響を反映した前記レーザー光線の軌跡に基づいて、前記投射可能領域を算出する
    請求項1に記載の画像出力装置。
  6. 前記スクリーンが複数の平面を有している場合、前記投射可能領域算出部は、前記スクリーンが有する複数の平面それぞれの法線情報を用いて、前記投射可能領域を算出する
    請求項2に記載の画像出力装置。
  7. 前記投射可能領域算出部は、前記スクリーンに投射されるレーザー光線の軌跡を離散的に計算し、
    前記生成部は、前記投射可能領域算出部により離散的に計算されたレーザー光線の軌跡を補間した箇所における画素値を生成する
    請求項1に記載の画像出力装置。
  8. 前記スクリーンの法線情報を取得する情報取得部
    をさらに備える請求項2に記載の画像出力装置。
  9. 前記スクリーンに投射された画像を撮像して撮像画像を出力する撮像部と、
    前記撮像部から出力される撮像画像から認識される前記画像に含まれている情報に基づいて、前記スクリーンの法線情報を算出する演算部と
    をさらに備える請求項2に記載の画像出力装置。
  10. 前記投射ウィンドウ設定部が設定した前記投射ウィンドウを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記生成部は、前記記憶部に記憶されている前記投射ウィンドウに基づいて、前記スクリーンに投射すべく入力される画像から、前記スクリーンに投射するために出力する画像を生成する
    請求項1に記載の画像出力装置。
  11. レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、前記レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、前記スクリーン上において前記レーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出し、
    前記投射可能領域のうちの、前記レーザー光線の発光をオンにして前記画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定し、
    前記投射ウィンドウにより設定される範囲に前記画像が投射されるように、前記画像を構成する画素ごとに、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記画素が対応する箇所ごとの画素値を生成する
    ステップを含む画像出力方法。
  12. レーザー光線が二次元的に走査されることにより画像が投射されるスクリーンを規定する情報を用い、前記レーザー光線が走査される軌跡に基づいて、前記スクリーン上において前記レーザー光線を投射することができる領域である投射可能領域を算出し、
    前記投射可能領域のうちの、前記レーザー光線の発光をオンにして前記画像を投射する範囲とする投射ウィンドウを設定し、
    前記投射ウィンドウにより設定される範囲に前記画像が投射されるように、前記画像を構成する画素ごとに、前記スクリーン上における前記投射ウィンドウ内で前記画素が対応する箇所ごとの画素値を生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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