JP2014071152A - 光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造が容易で安定して優れた光学特性を示す光ファイバ、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】ファイバ1は、コア領域2と、コア領域2の周囲に設けられ、コア領域2よりも低い屈折率を有するクラッド領域5とを有し、クラッド領域5は、コア領域2と隣接するディプレスト層3と、ディプレスト層3の外周に設けられたジャケット層4と、を備え、ディプレスト層3は、ジャケット層4よりも屈折率が低く、ディプレスト層3の最内周の比屈折率差Δn3a―ディプレスト層3の最外周の比屈折率差Δn3bで表されるディプレスト層3における比屈折率差の差分A[%]が、−0.02≦A<0を満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバおよび光ファイバの製造方法に関する。
コア領域が純シリカガラスで構成され、クラッド領域に添加されるフッ素量を調節することによりコア領域とクラッド領域との間に所望の屈折率差を生じさせた光ファイバが知られている(特許文献1参照)。このような光ファイバにおいて、クラッド領域に、コア領域に隣接するディプレスト層と、ディプレスト層の外周にジャケット層を設けたものが知られている。ディプレスト層の屈折率をコア領域およびジャケット層の屈折率よりも低く設定することにより、所望の光学特性を得ることができる。
特許第4080164号公報
ところで、このような光ファイバにおいては、ジャケット層は、シリカの屈折率を低下させるフッ素などの添加物をシリカに添加することにより、ジャケット層の屈折率を低下させている。
ところが、この添加物の量が製造誤差によってばらついてしまうことがあり、ジャケット層の屈折率がばらついてしまうことがある。すると、ディプレスト層とジャケット層との屈折率がほとんど変わらず、ディプレスト層を設けても、所望の光学的特性を有する光ファイバが得られないことがある。
そこで本発明の目的は、製造が容易で、安定して優れた光学特性を示す光ファイバ、およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の光ファイバは、
純シリカからなるコア領域と、
前記コア領域の周囲に設けられ、前記コア領域よりも低い屈折率を有するクラッド領域と、を有し、
前記クラッド領域は、前記コア領域と隣接するディプレスト層と、前記ディプレスト層の外周に設けられたジャケット層と、を備え、
前記ディプレスト層は、前記ジャケット層よりも屈折率が低く、
前記ディプレスト層の最内周部の比屈折率差をΔn3a、前記ディプレスト層の最外周部の比屈折率差をΔn3bとしたとき、
A=Δn3a−Δn3b
で表される前記ディプレスト層における前記比屈折率差の差分A[%]が、−0.02≦A<0を満たすことを特徴とする。
なお、「純シリカ」とは、ゲルマニウムを含まない石英ガラス(その他の元素(K,Cl,Fなど)が微量含まれていても良い)を指す。
上記課題を解決することのできる本発明の光ファイバの製造方法は、
前記コア領域となるコア材を、前記ディプレスト層となるガラスパイプ内に挿入してコラプスし、その外側に前記ジャケット層をスス付けて焼結し、その後線引することによって請求項1に記載の光ファイバを製造する方法であって、
前記ガラスパイプとなるガラス体を焼結する工程において、フッ素を含む雰囲気下で、前記ガラス体の軸方向の一部分を加熱可能なヒータを、前記ガラス体の軸方向に相対移動させながら焼結させる際、前記ヒータの前記ガラス体に対する相対移動速度を3.0mm/min以下とすることを特徴とする
本発明に係る光ファイバによれば、ディプレスト層の最内周部と最外周部との比屈折率差の差分Aが−0.02%以上0%未満となるようにディプレスト層の屈折率が外周側に向かって低くなるように傾斜されている。これにより、ジャケット層の屈折率が多少ばらついた場合でも、ディプレスト層の最外周の屈折率をジャケット層の屈折率よりも低くすることができ、優れた特性を有する光ファイバを安定して提供することができる。
また、本発明に係る光ファイバの製造方法によれば、ディプレスト層となるガラス体を焼結する工程において、ヒータのガラス体に対する相対移動速度が3.0mm/min以下とされている。このため、ディプレスト層の比屈折率差の差分Aが−0.02%以上0%未満となるように、ガラス体を焼結することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る光ファイバの断面図であり、(b)は光ファイバの屈折率分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光ファイバの製造方法を説明する図である。 ガラス微粒子堆積体とヒータとの相対移動速度と、ディプレスト層の最内周部と最外周部との比屈折率差の差分、との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る光ファイバの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1の(a)は、本発明の一実施形態に係る光ファイバ1の断面図である。図1の(a)に示すように、光ファイバ1は、中心にコア領域2を有し、その外周にクラッド領域5を有する。クラッド領域5は、コア領域2の外周に位置するディプレスト層3と、ディプレスト層3の外周に位置するジャケット層4を有する。
コア領域2は、ゲルマニウムを含まない石英ガラスであり、実質的に純石英であるが、製造の過程で塩素やカリウム、フッ素等が微量に含まれていてもよい。クラッド領域5は、フッ素が添加された石英ガラスであり、コア領域2よりも低い屈折率を有している。
また、各部の具体的な大きさの一例として、コア領域2の直径d1は9.6μm、ディプレスト層3の直径d2は48μm、ジャケット層4の直径d3は125μmとすることができる。
図1の(b)は、光ファイバ1の断面における屈折率分布を示す模式図である。図1の(b)に示したように、光ファイバ1において中心のコア領域2の屈折率n2が最も高く、その周囲のクラッド領域5の屈折率は、コア領域2の屈折率n2よりも低い。また、コア領域2の屈折率n2は径方向によらず略一様である。
また、クラッド領域5におけるジャケット層4の屈折率n4は、コア領域2の屈折率n2よりも小さい。また、ジャケット層4の屈折率n4は径方向によらず略一様である。
クラッド領域5におけるディプレスト層3の屈折率は、コア領域2に隣接するディプレスト層3の最内周における屈折率n3aから、ジャケット層4に隣接するディプレスト層3の最外周における屈折率n3bにかけて、略一様に低下するように傾斜されている。
ディプレスト層3の最外周における屈折率n3bは、ディプレスト層3の最内周における屈折率n3aよりも小さく、ジャケット層4の屈折率n4よりも小さい。
ここで、ディプレスト層3における最内周の比屈折率差をΔn3a、最外周の比屈折率差をΔn3bとして、比屈折率差の差分A[%]を、
A=Δn3a−Δn3b
と表したとき、−0.02≦A<0を満たすように、ディプレスト層の最内周の屈折率n3aとディプレスト層3の最外周の屈折率n3bが設定されている。
各部の屈折率として、例えば、コア領域2の屈折率n2に対して、ディプレスト層3の最内周における屈折率n3aの比屈折率差Δn3aは0.295%、ディプレスト層3の最外周における屈折率n3bの比屈折率差Δn3bは0.315%、ジャケット層4の屈折率n4の比屈折率差Δn4は0.292%とすることができる。
一般に光ファイバの光学特性として、モードフィールド径MFD(Mode Field Diameter)、カットオフ波長λc、MAC値、ゼロ分散波長λ0のそれぞれを、所望の値の範囲内とすることが要求される。本実施形態に係る光ファイバ1は、屈折率分布の形状を精度良く調節することによりその要求を満たそうとするものである。
ジャケット層4の屈折率n4とディプレスト層3の屈折率との差により、カットオフ波長λcは変化する。このため、所望のカットオフ波長λcを満たすように屈折率分布を設計するためには、ジャケット層4の屈折率n4をディプレスト層3の最外層の屈折率n3bに対して十分な差が取れるようにする必要がある。つまり、ジャケット層4の屈折率n4をディプレスト層3の最外層の屈折率n3bに対して十分な差が取れるようにすれば、カットオフ波長λcの調整幅が広がることになる。
また、光ファイバ1の伝送特性の一つである曲げ損失は、光ファイバのモードフィールド径MFDを光ファイバのカットオフ波長λcで除した値であるMAC値を指標として管理できる。このMAC値が小さいほど曲げ損失が小さくなりやすい。MFDはコアの構造である程度決まってしまうため、MAC値を所望の値以下にするためには、カットオフ波長λcを精度良く調整する必要がある。
上記したように、カットオフ波長λcは、ディプレスト層3の最外周における屈折率n3bとジャケット層4の屈折率n4との屈折率差によって変化する。ディプレスト層3の効果を得るためには、ジャケット層4よりディプレスト層3の屈折率を下げる必要があるため、所望のカットオフ波長λcを満たすためにジャケット層4の屈折率n4を大幅に低くしようとしても、低くできない場合が出てくる。
そこで本実施形態では、ディプレスト層3の屈折率分布を内周側から外周側へ下がるように傾斜させることにより、ディプレスト層3とジャケット層4との屈折率差をつけやすくし、カットオフ波長λcを精度良く調整しやすくしている。
これにより、ジャケット層4の屈折率n4が多少ばらついたとしても、上記傾斜がない場合と比較して、ディプレスト層3の最外周の屈折率n3bをジャケット層4の屈折率n4よりも低くすることができ、モードフィールド径MFD、カットオフ波長λc、MAC値、ゼロ分散波長λ0のそれぞれを所望の値の範囲内で製造することが容易となる。
このように本実施形態に係る光ファイバ1によれば、ディプレスト層3の比屈折率差の差分Aが−0.02%以上0%未満となるようにディプレスト層3の屈折率が外周側に向かって低くなるように傾斜されている。これにより、ジャケット層4の屈折率n4を、ディプレスト層3の最外周の屈折率n3bと大きく異なる値に設定することができる。このため、製造誤差などによってジャケット層4の屈折率n4がばらついた場合でも、ディプレスト層3の最外周の屈折率n3bがジャケット層4の屈折率n4よりも低くなりやすく、優れた特性を有する光ファイバを安定して提供することができる。
次に、このような光ファイバの製造方法を説明する。
まず、光ファイバ1のコア領域2となるコア材を用意する。コア材を作製するには、例えばVAD法により純シリカのガラス微粒子堆積体を作製し、これを塩素雰囲気下で脱水および焼結し、透明化した後、所望の外径となるように延伸する。なお、コア材は、純シリカからなるが、ごく微量の塩素などの不純物を含んでいてもよい。
また、光ファイバ1のディプレスト層3となる中心に軸方向に貫通する孔を有する円筒状のディプレストパイプ材を用意する。ディプレストパイプ材の作製方法については後述する。
さらに、このディプレストパイプ材の中心の孔にコア材を挿入する。この状態で、ディプレストパイプ材を加熱してコラプスすることによりコア材とディプレストパイプ材を一体化する。これにより、光ファイバのコア領域2となる部分とディプレスト層3となる部分を有する一次中間体が形成される。
そして、この一次中間体の外周に、光ファイバ1のジャケット層4となる部分のガラスを形成して二次中間体とする。例えば、OVD法により純シリカのガラス微粒子を一次中間体の外周に堆積させ、径方向に堆積体を成長させる。
さらに、この二次中間体を加熱炉内で脱水処理を施す。脱水処理は、塩素を含むガスと不活性ガスの雰囲気とされた加熱炉で、二次中間体を加熱することにより行う。これにより、二次中間体に付着しているOH基を脱離させる。
次に、加熱炉内をフッ化珪素(SiF)と不活性ガスの雰囲気とされた加熱炉で、二次中間体を焼結する。このとき、フッ素が二次中間体の外周に浸透し、ジャケット層となる部分のガラスにフッ素が混入しながらジャケット層4となる部分のガラスが焼結される。これにより、ジャケット層4となる部分のガラスの屈折率が低下する。
以上の工程により、光ファイバ1のジャケット層4となる部分、ディプレスト層3となる部分、コア領域2となる部分を有する光ファイバ用ガラス母材が得られる。この光ファイバ用ガラス母材を、線引き装置によって線引きすることにより、光ファイバ1が得られる。
次に、ディプレスト層3となるディプレストパイプ材の作製方法について、図2を用いて詳述する。図2は、ディプレストパイプ材を焼結するための焼結炉を示している。
まず、ディプレストパイプ材の出発材料として、例えばVAD法により純シリカのガラス微粒子堆積体20を作製する。VAD法では、反応容器内に吊り下げた出発棒に対してガラス微粒子生成用バーナによりガラス微粒子を堆積させる。例えば、ガラス微粒子の堆積面を検出しながら、堆積面の位置が一定になるように出発棒を引き上げていくことにより、出発棒の軸方向にガラス微粒子堆積体20を成長させることができる。
このようにして作製したガラス微粒子堆積体20に、図2に示すような加熱炉10内で脱水処理および焼結処理を施す。加熱炉10は、ガラス微粒子堆積体20の軸方向Axの一部分を加熱可能な固定式のヒータ11と、加熱炉10内にフッ化珪素を供給するガス供給管12とを備えている。
脱水処理は、加熱炉10の内部を、塩素ガスと不活性ガスとを含む雰囲気とし、ヒータ11でガラス微粒子堆積体20を加熱することにより行う。ヒータ11で加熱することにより、ガラス微粒子堆積体20を構成するガラス微粒子に付着しているOH基が脱離される。
続いて、ガラス微粒子堆積体20に焼結処理を施す。この焼結処理は、加熱炉10の内部の雰囲気を、フッ化珪素(SiF)のガスと不活性ガス(ヘリウム等)の雰囲気に置換してから実行する。
焼結処理は、出発棒21を上下に移動させてガラス微粒子堆積体20を軸方向に移動させながら、ヒータ11でガラス微粒子堆積体20の軸方向の一部分を加熱する。すると、加熱された部分において、多数のガラス微粒子が緻密化して透明なガラス体となる。また、加熱された部分のガラス微粒子間に雰囲気中のフッ素がガラス微粒子堆積体20に混入する。
焼結処理によってガラス微粒子堆積体20が透明なガラス体となり、この透明なガラス体の中心軸の部分を穿孔して、ディプレストパイプ材とする。
ディプレストパイプ材を焼結する工程において、ガラス微粒子堆積体20とヒータ11の相対移動速度を調整することにより、ディプレスト層3となる部分の屈折率分布を調節することができる。ディプレスト層3となる部分の屈折率分布として、上述した比屈折率差の差分Aを、焼結時の相対移動速度により調節することができる。図3は、ガラス微粒子堆積体20とヒータ11との相対移動速度と光ファイバ1のディプレスト層3の比屈折率差の差分Aの関係を示すグラフである。
図3に示したように、ガラス微粒子堆積体20とヒータ11との相対移動速度を低速に設定すると、ディプレスト層3の比屈折率差の差分Aが小さくなる。これは、相対移動速度が小さくなると、ヒータ11によって軸方向の同一位置近傍を加熱する時間が長くなり、ディプレスト層3となる部分の内周端までフッ素が十分に浸透して焼結され、内周側と外周側とのフッ素濃度の差が小さくなるからであると考えられる。
一方、相対移動速度を高速に設定すると、ディプレスト層3の比屈折率差の差分Aが大きくなる。これは、相対移動速度が大きくなると、ヒータ11によって軸方向の同一位置近傍を加熱する時間が短くなり、ディプレスト層3となる部分の内周端までフッ素が十分に浸透せずに焼結され、内周側と外周側とのフッ素濃度の差が大きくなるからであると考えられる。
本実施形態では、ガラス微粒子堆積体20とヒータ11との相対移動速度を3.0mm/min以下に設定する。これにより、光ファイバ1のディプレスト層3の内外周部の比屈折率差の差分Aを−0.02以上0未満として、ディプレスト層3の屈折率が内周側から外周側へ向かって低くなるように傾斜させることができる。
相対移動速度を3.0mm/minより大きく設定すると、ディプレスト層3の内外周部の比屈折率差の差分Aをさらに大きくすることができるが、焼結時のフッ素のディプレスト層3への混入に大きなばらつきが生じてしまう。このため、ディプレスト層3の屈折率を外周側に向かって略一様に低下するように形成することが難しい。
また、好ましくは、この相対移動速度を1.5mm/min以上に設定する。相対移動速度が1.5mm/minよりも小さいと、フッ素がディプレスト層3となる部分の内周端まで浸透し過ぎてしまう。このため、ディプレスト層3の屈折率が内周側から外周側にかけて一様となってしまい、屈折率分布を傾斜させることができない。
このような本実施形態に係る光ファイバ1の製造方法によれば、1550nmのモードフィールド径MFDが10.0〜11.0μm、カットオフ波長λcが1250nm以下、MAC値が9.2以下、零分散波長λ0が1300〜1324nmの、特性に優れた光ファイバ1を提供することができる。
なお、ディプレストパイプ材の焼結時の相対移動速度を考慮せず、ディプレスト層3における内外周部の比屈折率差の差分Aが0又は正の値になった場合の検査歩留まり(上記特性を満たすファイバが得られる割合)は、0%であった。一方、ディプレストパイプ材の焼結時の相対移動速度を3.0mm/min以下とし、ディプレスト層3における内外周部の比屈折率差の差分Aを−0.2以上0未満としたときの検査歩留まりは、71.6%であった。ディプレストパイプ材の焼結時の相対移動速度を3.0mm/minより大きくし、ディプレスト層3における内外周部の比屈折率差の差分Aを−0.2より小さくしたときは、ディプレスト層3の屈折率変化を略一様にすることが難しく、最外層の屈折率n3bがばらついてしまうため、検査歩留まりは62.3%であった。
なお、本発明の光ファイバ1およびその製造方法は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
1:光ファイバ、2:コア領域、3:ディプレスト層、4:ジャケット層、5:クラッド領域、10:焼結炉、11:ヒータ、20:ガラス微粒子堆積体、n2,n3a,n3b,n4:屈折率、A:比屈折率差の差分

Claims (2)

  1. 純シリカからなるコア領域と、
    前記コア領域の周囲に設けられ、前記コア領域よりも低い屈折率を有するクラッド領域と、を有し、
    前記クラッド領域は、前記コア領域と隣接するディプレスト層と、前記ディプレスト層の外周に設けられたジャケット層と、を備え、
    前記ディプレスト層は、前記ジャケット層よりも屈折率が低く、
    前記ディプレスト層の最内周部の比屈折率差をΔn3a、前記ディプレスト層の最外周部の比屈折率差をΔn3bとしたとき、
    A=Δn3a−Δn3bで表される前記ディプレスト層における前記比屈折率差の差分A[%]が、−0.02≦A<0を満たすことを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記コア領域となるコア材を、前記ディプレスト層となるガラスパイプ内に挿入してコラプスし、その外側に前記ジャケット層をスス付けて焼結し、その後線引することによって請求項1に記載の光ファイバを製造する方法であって、
    前記ガラスパイプとなるガラス体を焼結する工程において、フッ素を含む雰囲気下で、前記ガラス体の軸方向の一部分を加熱可能なヒータを、前記ガラス体の軸方向に相対移動させながら焼結させる際、前記ヒータの前記ガラス体に対する相対移動速度を3.0mm/min以下とすることを特徴とする光ファイバの製造方法。
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