JP2014070225A - 鋼帯の製造装置および鋼帯の製造方法 - Google Patents

鋼帯の製造装置および鋼帯の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高温雰囲気でも水切り設備を常設でき、特に鋼帯のエッジでの水切り能力を向上させて、冷却後の鋼帯の水切りを効率よく行い、高品質の鋼帯を製造すること。
【解決手段】水焼入れ後の鋼帯1に気体を噴射して水切りを行う冷却装置において、4台の押さえロール81〜84を、鋼帯1の一面側および他面側にそれぞれ2台ずつ設け走行方向に沿って1台ずつ交互に配置する。それぞれの押さえロール82,83に対向して走行する鋼帯1を隔てた反対側にそれぞれスリットノズル71,72を設ける。各スリットノズル71,72の位置を各押さえロール82,83の対向位置に対して、鋼帯1の進行方向に沿って下流側に、ずらし量Cを20mm以上として配置する。押さえロール82,83を、押し込み量Aと押さえロール81〜84間の相互間隔Bとの比A/Bが0.05以上になるように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、連続焼鈍工程における焼鈍後に、液体による冷却、液槽への浸漬によって焼入れを行った鋼帯に付着した液体の払拭を行う鋼帯の製造装置および鋼帯の製造方法に関する。
鋼帯の連続焼鈍工程において、処理される鋼帯(鋼板)に必要とされる機械的特性を付与するためには、加熱および冷却といった熱処理条件の制御が重要である。一方、連続焼鈍工程において高張力鋼帯を製造する場合、鋼帯高強度化の観点から、加熱された鋼帯を急速に冷却する処理が必要であるとともに、プレス成形性の観点からも、冷却された鋼帯を再度加熱する処理(焼戻し処理)が必要になる。
また近年、高張力鋼帯の需要が増大してきており、高張力鋼帯の製造に不可欠な急速冷却技術の重要性が増している。この急速冷却の方法としては、水焼入れ法、ロール冷却法、気水混合(ミスト)冷却法、およびガスジェット冷却法等がある。そして、これらの方法から、鋼帯において必要な材質が得られるように所定の方法が適宜選択される。
高張力鋼板の製造においては、これらの方法のうち、冷却水中に鋼帯を浸漬させる水焼入れ法が適している。水焼入れ法は、最も冷却速度が速く、強度を高めるための合金元素の添加を少なくできる。水焼入れ法としては、加熱された鋼帯を液体中に浸漬させるとともに液体中に設けられたクエンチノズルから冷却水を鋼帯に噴射して急冷を行う方法が、一般に採用される。急冷された鋼帯は、押し付けられたゴムロールによって絞られて液体が除去され、いわゆる水切りが行われた後、乾燥工程を経て再度加熱される。
ところが、水焼入れ法以外の方法によって鋼帯を製造する場合、冷却装置における冷却水槽内の水を抜き、さらにクエンチノズルの水噴射を停止した状態で、高温の鋼帯が走行するため、冷却装置の内部の温度は200℃以上になってしまう。水切りのためのゴムロールは耐熱温度が低いため、冷却装置の外に取り出す作業が必要になり、切り替え作業に時間を要し、鋼帯の生産性を阻害する要因になっていた。
また、鋼帯を、水切りのためのゴムロールの設置位置に通過させないように、鋼帯を切断して鋼帯の通過する位置を変更し、再度溶接を行う切り替え方法も考えられた。ところが、この方法を採用しても、冷却装置を開放する作業が必要になるので、やはり切り替え作業に非常に時間を要してしまう。さらに、ゴムロールを用いた水切りにおいては、鋼帯の端部(エッジ)において鋼帯の板厚分の隙間が生じるため、鋼帯が厚くなるほど水切り能力が低下するという問題もある。
そこで、ゴムロールに代わる水切り方法として、ノズルから気体を噴射することによって水切りを行う水切り方法が提案されている(特許文献1)。このようなノズルによる水切り方法を採用すると、ノズルを金属製やセラミックス製にすることによって耐熱性を向上させることができる。これにより、水焼入れを行わない高温雰囲気においても水切り設備を常設することができるとともに、鋼帯のエッジにおける水切り性も向上させることができる。
特開2011−80114号公報
しかしながら、水焼入れにより製造した鋼帯は、急激な冷却によって変形して形状が悪いのみならず、走行時にバタつきも発生することから振動も激しいので、ノズルを鋼帯に近づけるのは困難であり、鋼帯との距離を50mm程度とするのが限界であった。そのため、ノズルを用いた水切りでは、従来のゴムロールを用いた絞りによって得られる水切り能力と同等の水切り性能を得られないという問題があった。これにより、鋼帯に対する水切りの後段での乾燥工程において乾燥が不完全になり、さらに後段の過時効帯に余剰な水分が持ち込まれる可能性も生じる。このような過時効帯への余剰な水分の移動は、鋼帯の表面欠陥の原因となる。
また、従来の水切り方法において用いるゴムロールの水切り設備は、水焼入れ法を行う場合以外の、高温の鋼帯が通過する高温鋼帯条件においては、耐熱性の問題から取り外しが必要であり、取り外しの作業、すなわち切り替えの作業に非常に長い時間を要していた。また、ゴムロールを設置したままの状態で鋼帯の走行位置を変更する場合、鋼帯を切断したり溶接したりする必要があることから、冷却装置の開放が必要になるため、やはり切り替えの作業に時間を要していた。
そのため、特許文献1に記載された水切り方法のように、ノズルからの気体噴射を用いた水切り方法への変更が考えられるが、水焼入れ後の鋼板は形状が悪く、バタつきも発生するため、ノズルを鋼板へ容易に近接化することは困難であった。そのため、ゴムロール絞りで得られていた水切り能力を達成することができず、後段の乾燥が不完全になってしまう。また、過時効帯への水分持込が生じることから、表面欠陥の原因になる。さらに、ゴムロールを用いた水切り方法においては、鋼帯のエッジにおいて所望の水切り性能が得られないという問題も残る。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体を用いた焼入れを行っていない高温雰囲気においても、水切り設備を常設することができるとともに、鋼帯の端部における水切り性能をも向上させて高い水切り能力を確保しつつ、液体を用いた焼入れによる冷却後の鋼帯の水切りを効率よく行うことができ、高品質の鋼帯を製造することができる鋼帯の製造装置および鋼帯の製造方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明に係る鋼帯の製造装置は、鋼帯に対して、液体を用いた焼入れを行う焼入れ手段と、焼入れ手段の下流側に設けられ、鋼帯を板厚方向に押し込み可能に構成された第1の押し込み手段と、第1の押し込み手段に対して、対向しつつ鋼帯の走行方向に沿って下流側に20mm以上の所定距離を隔てて設けた、鋼帯の一面に向けて気体を噴射する第1の気体噴射手段と、第1の気体噴射手段の下流側に設けられ、鋼帯を、板厚方向に沿って、第1の押し込み手段の押し込む向きとは反対の向きに押し込み可能に構成された第2の押し込み手段と、第2の押し込み手段に対して、対向しつつ鋼帯の走行方向に沿って下流側に20mm以上の所定距離を隔てて設けた、鋼帯の他面に向けて気体を噴射する第2の気体噴射手段と、第1の押し込み手段および第2の押し込み手段による鋼帯の板厚方向に沿った中心からの押し込み量Aと、第1の押し込み手段と第2の押し込み手段との鋼帯の走行方向に沿った間隔Bとの比A/Bが0.05以上になるように、第1の押し込み手段および第2の押し込み手段を鋼帯の板厚方向に押し付ける制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る鋼帯の製造装置は、上記の発明において、第1の気体噴射手段および第2の気体噴射手段から噴射する気体の温度を200℃以上の温度に制御可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る鋼帯の製造方法は、走行する鋼帯に対して、液体を用いた焼入れを行う焼入れステップと、焼入れステップ後に、鋼帯を板厚方向に沿った中心から押し込み量Aで押し込む第1の押し込みステップ、第1の押し込みステップにおいて鋼帯が押し込まれた位置に対して鋼帯の走行方向に沿って下流側で20mm以上の所定距離を隔てた位置、かつ押し込まれた鋼帯の面に対して反対側の面に気体を噴射する第1の気体噴射ステップ、第1の気体噴射ステップ後に、鋼帯を、第1の押し込みステップにおける押し込み向きと反対の向きに、板厚方向に沿った中心から押し込み量Aで押し込む第2の押し込みステップ、および第2の押し込みステップにおいて鋼帯が押し込まれた位置に対して鋼帯の走行方向に沿って下流側で20mm以上の所定距離を隔てた位置、かつ押し込まれた鋼帯の面に対して反対側の面に気体を噴射する第2の気体噴射ステップ、を含む水切りステップと、水切りステップにおいて、第1の押し込みステップにおける鋼帯の長手方向に沿った押し込み位置と、第2の押し込みステップにおける鋼帯の長手方向に沿った押し込み位置との間隔Bに基づいて、押し込み量Aと押し込み位置の間隔Bとの比A/Bが0.05以上になるように押し込み量を制御する制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る鋼帯の製造方法は、上記の発明において、第1の気体噴射ステップおよび第2の気体噴射ステップにおいて噴射する気体の温度を200℃以上にすることを特徴とする。
本発明に係る鋼帯の製造装置および鋼帯の製造方法によれば、液体を用いた焼入れを行っていない高温雰囲気においても、水切り設備を常設することができるとともに、鋼帯の端部における水切り性能をも向上させて、ゴムロールによる絞りと同等以上の水切り能力を確保しつつ、液体を用いた焼入れによる冷却後の鋼帯の水切りを効率よく行うことができ、高品質の鋼帯を製造することが可能となり、さらに、水焼入れ法から別の冷却方法に変更する際にも切り替え作業を大幅に短縮することができる。
図1は、本発明の一実施形態による鋼帯の製造装置を示す構成図である。 図2は、従来の製造装置を示す構成図である。 図3は、本発明の一実施形態によるスリットノズルおよび押さえロールの位置関係を示す略線図である。 図4は、本発明の一実施形態によるスリットノズルおよび押さえロールの位置関係を示す略線図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。
まず、本発明の一実施形態による鋼帯の製造装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態による鋼帯の製造装置を示す。
(冷却装置を備えた鋼帯の製造装置)
図1に示すように、冷却装置20は、複数段の水噴射ノズル2aを備えた水冷却ノズルユニット2、浸漬水槽3、金属ロール6、一対のスリットノズル71,72、4台の押さえロール81,82,83,84、および乾燥炉9と、これらを制御する制御手段としての制御部10とを備える。
水冷却ノズルユニット2は、鋼帯1に対して冷却水を噴射することによって、急速に冷却を行う。水冷却ノズルユニット2においては、鋼帯1の表裏面の両面に冷却水を噴射するために、走行する鋼帯1の表裏面側にそれぞれ、複数段の例えばスリットノズルからなる水噴射ノズル2aが配置されている。そして、これらの複数段の水噴射ノズル2aから、鋼帯1の表裏面の全面に冷却水を噴射することによって、加熱された鋼帯1を急速に冷却する、いわゆる急速冷却が可能である。
また、浸漬水槽3は、例えば水などの液体4を貯留可能に構成され、鋼帯1の走行方向に対して水冷却ノズルユニット2の下流側に設けられる。
このような水冷却ノズルユニット2、および液体4を貯留した浸漬水槽3においては、冷却される鋼帯1の強度は冷却する時の冷却速度に依存する。そのため、冷却速度が低下すると鋼帯1は強度不足になる。また、鋼帯1の寸法が同一であれば、冷却速度は、水噴射ノズル2aから噴射される冷却水の噴射流速と水温とに依存する。
冷却水の噴射流速については、冷却水の温度が一定であれば、基本的に噴射流速が大きいほど冷却速度は大きくなる。ところが、冷却速度が所定速度以上になると噴射流速を増加させても冷却速度はあまり増加しなくなる。具体的には、噴射流速が例えば2m/s以上になると、噴射流速を上げても冷却効果が向上せず、鋼帯1の冷却速度の変化はほぼ横ばいになる。これに対し、冷却水の水温については、水温が高いほど冷却速度は小さくなり、水温が低いほど冷却速度は大きくなる。したがって、冷却速度を大きく維持するためには、水冷却ノズルユニット2が噴射する冷却水および浸漬水槽3の液体4の温度を低くする必要がある。ここで、鋼帯1の材質を考慮すると、冷却水や液体4の温度は、10℃以上40℃未満の例えば30℃程度にすることが好ましい。
また、金属ロール5,6は、鋼帯1に所定の張力を生じさせるとともに鋼帯1を、押さえロール81,82,83,84、および乾燥炉9に案内するローラである。金属ロール5は、浸漬水槽3に液体4を貯留した際に浸漬するように設置される。金属ロール6は、浸漬水槽3の液体4の液面より上方に設置される。
金属ロール6の下流側には、一対のスリットノズル71,72が設けられているとともに、4台の押さえロール81,82,83,84が設けられている。4台の押さえロール81〜84は、鋼帯1の一面側および他面側にそれぞれ2台ずつ設けられ、鋼帯1の走行方向に沿って1台ずつ交互にずれて配置されている。
2台の押さえロール81,82はそれぞれ、一対のスリットノズル71,72の下方で鋼帯1の走行方向に沿った上流側に設けられている。これらのうちの押さえロール81は、走行する鋼帯1を押し込み可能に構成されている。押さえロール82は、スリットノズル71の噴射側にほぼ対向して配置され、走行する鋼帯1を押さえロール81の押し込み向きとは反対向きに押し込み可能に構成された第1の押し込み手段である。
また、2台の押さえロール83,84はそれぞれ、一対のスリットノズル71,72の上方で鋼帯1の走行方向に沿った下流側に設けられている。これらのうちの押さえロール83は、スリットノズル72の噴射側にほぼ対向して配置された第2の押し込み手段である。押さえロール84は、走行する鋼帯1を押さえロール83の押し込み向きとは反対向きに押し込み可能に構成されている。
このように、2台の押さえロール81,82が一対となって、鋼帯1に対して走行方向に沿って互いにずれた位置で反対側に設けられているとともに、2台の押さえロール83,84も一対となって、鋼帯1に対して走行方向に沿って互いにずれた位置で反対側に設けられている。そして、これらの押さえロール81〜84にはそれぞれ、押し込み量を調整する押し込み駆動を行うロール駆動機構81a,82a,83a,84aが設けられている。制御部10は、それぞれのロール駆動機構81a〜84aを制御して、それぞれの押さえロール81〜84の押し込み量を制御する。
スリットノズル71は、浸漬水槽3を通過した後の鋼帯1の一面に、例えば空気などの気体(ガス)を噴射する第1の気体噴射手段を構成する。そして、鋼帯1の走行時には、押さえロール82が鋼帯1を押し込みつつ、スリットノズル71が鋼帯1の押し込まれている面とは反対側の面にガスを噴射する。一方、スリットノズル72は、浸漬水槽3を通過した後の鋼帯1の他面にガスを噴射する第2の気体噴射手段を構成する。そして、鋼帯1の走行時には、押さえロール83が鋼帯1を押し込みつつ、スリットノズル72が鋼帯1の押し込まれている面と反対側の面にガスを噴射する。これらにより、一対のスリットノズル71,72は、浸漬水槽3において鋼帯1の一面および他面の両面に付着した余剰の液体4を払拭する、いわゆる水切りを行う。また、鋼帯1のエッジの部分における水切り性を確保するために、一対のスリットノズル71,72はそれぞれ、押さえロール82,83の設置位置に対して、鋼帯1の走行方向に沿って下流側にずれて配置されている。
また、スリットノズル71,72から気体を噴射させて鋼帯1から液体4を効率よく払拭するために、スリットノズル71,72はそれぞれ、鋼帯1との距離を調整可能なノズル駆動機構71a,72aを備える。これらのノズル駆動機構71a,72aは、制御部10により制御される。なお、押さえロール81〜84およびスリットノズル71,72の設置位置の詳細については、後述する。また、これらの押さえロール81〜84およびスリットノズル71,72の下流側に設けられた乾燥炉9は、余剰の液体4が払拭された後の鋼帯1を乾燥させる。
そして、本発明の一実施形態による鋼帯1の連続焼鈍設備である製造装置は、以上のように構成された冷却装置20と、連続して搬送される鋼帯1を連続的に加熱または冷却する加熱帯、均熱帯、ガスジェット冷却帯、誘導加熱装置、および過時効帯(図1中、いずれも、図示せず)とを有して構成される。
ここで、本発明に係る鋼帯の製造装置を構成する冷却装置の理解を容易にするために、従来技術による冷却装置について説明する。図2は、従来の冷却装置30を示す構成図である。図2に示すように、従来の鋼帯の冷却装置30は、本発明の一実施形態による冷却装置20における押さえロール81〜84およびスリットノズル71,72が設けられておらず、代わりにゴムロール12が設けられている。そして、従来の冷却装置30においては、水冷却ノズルユニット2および浸漬水槽3に貯留した液体4によって鋼帯1を冷却した後、ゴムロール12によって水切りを行うように構成されている。
そして、従来の冷却装置30においては、鋼帯1に対して、水噴射ノズル2aから冷却水を噴射して冷却したり、浸漬水槽3に貯留された液体4によって冷却したりする、いわゆる水焼き入れ条件から、高温の鋼帯1が水冷却ノズルユニット2の水噴射ノズル2aの近傍を通過する、いわゆる鋼帯高温条件などのその他の条件に変更する際に、耐熱性の低いゴムロール12を冷却装置30から取り外していた。
これに対し、図1に示すように、本発明の一実施形態による冷却装置20においては、押さえロール81〜84によって走行する鋼帯1を押し込みつつ、これらのうちの押さえロール82,83にそれぞれ対向したスリットノズル71,72が、走行する鋼帯1に対してガスを噴射することによって、鋼帯1の水切りを行う。
また、これらのスリットノズル71,72は、耐熱性を有する金属やセラミックスなどから構成され、押さえロール81〜84は、耐熱性を有する金属ロールやセラミックス、または金属表面にセラミックスやサーメットを溶射したロールなどから構成される。これにより、水焼入れ条件を採用しない鋼帯高温条件下にあっても、スリットノズル71,72および押さえロール81〜84からなる水切り設備を、冷却装置20から取り外す必要がなくなる。さらに、水焼入れ条件から鋼帯高温条件に変更する条件の切り替え時においても、冷却装置20を開放することなく、浸漬水槽3に貯留された液体4を排出するのみで条件を変更することができる。これにより、条件の切り替え時間を大幅に短縮することができ、鋼帯1の生産性を向上させることができる。
また、水切り能力は、一対のスリットノズル71,72と鋼帯1との距離が可能な限り近い方が向上する。ところが、水焼入れによって急冷された鋼帯1は、反りが発生して波打った形状になるのみならず、走行中は振動している。そのため、十分な水切り能力を得るためにスリットノズル71,72を鋼帯1に近づけることは困難である。そこで、押さえロール81〜84によって走行中の鋼帯1を押し込むことによって、鋼帯1の振動を抑制して反りを矯正する。これにより、鋼帯1とスリットノズル71,72との距離を小さくすることが可能になる。なお、これらの押さえロール81〜84の押し込みは、制御部10によって、ロール駆動機構81a〜84aを制御して駆動させることにより行う。
図3は、押さえロール81〜84の鋼帯1の板厚方向に沿った中心からの押し込み量Aと、鋼帯1の走行方向に沿った押さえロール81〜84における相互の間隔Bとを説明するための略線図である。そして、本発明の一実施形態においては、図3に示す押さえロール81〜84における押し込み量Aと相互の間隔Bとの比率が、A/B≧0.05となるように、制御部10が押さえロール81〜84の押し込み量Aを制御する。これは、押し込み量Aと間隔Bとの関係がA/B<0.05となると、押し込み量Aが小さいか、押さえロール81〜84の間隔Bが大きいことになるため、鋼帯1の反りが矯正されず、鋼帯1とスリットノズル71,72との距離を小さくすることが困難になるからである。そして、鋼帯1とスリットノズル71,72との距離を小さくすることができないと、冷却装置20において十分な水切り能力が得られず、鋼帯1に付着したまま残存した液体4が、後段の過時効帯に侵入する可能性が生じ、鋼帯1の表面欠陥の発生原因になる。また、A/Bが大きいほど反りは矯正されるが、上限値としては、0.50以下が好ましい。A/Bが0.50より大きい場合、鋼帯1への押し付け荷重が過大となって、炉内不純物により押し疵が発生する可能性が高くなる。
また、それぞれのスリットノズル71,72からの気体噴射により水切りを行う位置を、それぞれの押さえロール82,83の押し付け位置より鋼帯1の進行方向に沿って若干下流側にする。スリットノズル71,72における設置位置をこのように設定するのは、次のような理由による。すなわち、この一実施形態による冷却装置20において、押さえロール81〜84によってある程度水切りが行われる反面、押さえロール81〜84によって押圧される面から裏側に水が回りこみやすく、鋼帯1のエッジ付近に液体4が残存してしまう。そのため、先にスリットノズル71,72から噴射する気体によって、鋼帯1の表面の液体4を払拭した後、噴射された面に対して反対側の面を押さえロール82,83によって押さえた場合、水が回りこんでしまう。また、押さえロール82,83の押し付け位置と同じ位置に気体を噴射した場合も水が回りこみやすくなり、鋼帯1のエッジにおいては気体を噴射することによる水切りの効果が十分に得られず、鋼帯1のエッジ付近に水が残存してしまう。
そこで、図4に示すように、押さえロール82,83の鋼帯1への押し付け方向と、スリットノズル71,72から吹き付ける気体の噴射方向との距離間隔を所定距離Cだけずらした位置にする。すなわち、各スリットノズル71,72を、各押さえロール82,83に対して、20mm以上、好ましくは50mm以上になるように、所定のずらし量C(mm)を隔てて配置する。これにより、鋼帯1のエッジ付近の水切り性能を向上させることができる。一方、ずらし量Cを大きくして、各スリットノズル71,72を、各押さえロール82,83の押し込みの位置より鋼帯1の走行方向に沿って下流側にずらし過ぎると、鋼板1の走行が十分に矯正されず、スリットノズル71,72を鋼板1に近接させることが困難となる。そのため、ずらし量Cは、400mm以下が望ましく、300mm以下がより望ましい。
また、一対のスリットノズル71,72が噴射する気体の温度は、スリットノズル71,72のノズル出口において200℃以上とすることが好ましい。本発明者の知見によれば、走行する鋼帯1から液体4を払拭する場合、液体4の粘性係数が低いほど払拭する効率が高くなる。そこで、本発明者が実験を行ったところ、スリットノズル71,72が噴射する気体の温度を上昇させた場合、スリットノズル71,72のノズル出口において気体の温度が190℃を超えた辺りから、鋼帯1の表面の液体4の膜厚が徐々に薄くなっていくことが確認された。そして、スリットノズル71,72のノズル出口における気体の温度を上昇させると、液体4の膜厚がさらに小さくなることも確認された。これは、鋼帯1の表面の液体4の膜の温度が上昇したことによって粘度が低下したことに起因すると考えられる。水などの液体4は、温度が上昇すると急激に粘度が低下するため、薄膜となった液体膜の局所的な表面温度が上昇して、水切り効率が向上したと考えられる。そこで、本発明者が、さらに実験および鋭意検討を行った結果、水の粘度を低下させることができ、払拭効率を上げることができるスリットノズル71,72のノズル出口での気体の温度は、200℃以上、より好適には300℃以上であることを知見するに至った。
また、鋼帯1の水切りを行う場合のスリットノズル71,72と鋼帯1との距離については、変形が小さい種類の鋼帯1を製造する場合などにおいて、スリットノズル71,72を鋼帯1に近接させることができるなど、状況が変わることがある。そのため、スリットノズル71,72からガスを噴射させて鋼帯1から液体4を効率よく払拭するために、それぞれのスリットノズル71,72は、鋼帯1との距離を調整可能なノズル駆動機構71a,72aをそれぞれ備える。
これらのノズル駆動機構71a,72aは、制御部10により制御される。このようなノズル駆動機構71a,72aを備えることによって、制御部10は、それぞれのスリットノズル71,72と鋼帯1との距離を最適に制御しつつ、スリットノズル71,72による鋼帯1の水切りを行うことができる。
(実施例および比較例)
次に、本発明の一実施形態に基づいた実施例と、実施例の効果を確認するための比較例とについて説明する。まず、上述のように構成された、本発明の一実施形態による図1に示す冷却装置20および図2に示す従来の冷却装置30を用いて、板厚が1.6mm、板幅が1000mmの鋼板コイルを水切りした場合の水切り能力を測定した。なお、実施例においては冷却装置20を用い、比較例においては冷却装置20または冷却装置30を用いて、鋼帯1から液体4を払拭した後の、鋼帯1の表面の液体4の膜厚を計測した。また、冷却装置20,30においては、水冷却ノズルユニット2の水噴射ノズル2aが鋼帯1の表裏面側にそれぞれ9段ずつ設けられ、鋼帯1の走行方向に沿った設置長さは900mmである。さらに、水噴射ノズル2aからの噴射水量は1000ton/hrとし、噴射する冷却水の水温は、鋼帯1からの伝熱によって冷却水の温度が上昇することを考慮して、循環水冷却部(図示せず)によって冷却して、浸漬水槽3内の液体4(水)とともに30℃に維持した。
また、図1に示す冷却装置20におけるスリットノズル71,72は、ステンレス鋼からなり、スリットギャップが1.2mmのものを用い、それらの内部のガスの圧力は80kPaとした。また、押さえロール81〜84はそれぞれ、直径が350mmの金属ロールから構成した。なお、空気の噴射により初段の水切りを行うスリットノズル71は、浸漬水槽3の液体面から例えば2mの高さに設置した。
押さえロールの押し込み量Aと押さえロール間距離Bの関係を図3に示す。図4にスリットノズルずらし量Cを示す。
一方、比較例において用いる図2に示す冷却装置30においては、鋼帯1から液体4を除去するゴムロール12として、金属ロールにウレタンゴムをライニングしたものを用いた。ゴムロール12は、浸漬水槽3の水面から3mの高さに設置し、ウレタンゴムのゴム硬度をHS70度、ゴムライニング厚を20mm、金属ロールの直径を300mmとした。
また、鋼帯1の表面に残存する液体4の膜厚としては、液体面から7.8m後方の搬送ロール(図示せず)に巻き付いた位置でレーザー変位計によって1分間計測し、それらの計測値の平均値を採用した。なお、エッジの水膜厚としては、鋼帯1の端部から50mmだけ内側の膜厚を測定し、水切り能力を測定するために鋼帯1上の液体4の膜厚を計測することから、乾燥炉9は使用しなかった。
以上の条件に基づいて実施例1〜7および比較例1〜9としては、図1に示す冷却装置20において、鋼帯1の走行速度(ライン速度)を150m/minとし、押さえロール81〜84において、押し込み量Aを8〜30mm、ロール間隔Bを200〜400mmとし、スリットノズル71,72において、ずらし量Cを−30〜100mm、スリット噴射する気体の温度を100〜400℃、鋼帯1との距離を10〜40mmとして、水切りを行った後の水膜厚を計測した。なお、スリットノズル71,72のずらし量Cは、押さえロール82,83の押し付け位置より鋼帯1の進行方向に沿って下流側に位置する場合をプラス、上流側に位置する場合をマイナスとする。また、比較例10としては、冷却装置20において押さえロール81〜84を設けず、スリットノズル71,72において噴射する気体の温度を100℃にするとともに鋼帯1との距離を100mmとして、水切りを行った後の水膜厚を計測した。比較例11,12としては、図2に示す従来技術による冷却装置30において鋼帯1の走行速度を120〜150m/minとして、水切りを行った後の水膜厚を計測した。表1は、以上の実施例1〜7および比較例1〜12を示す。
Figure 2014070225
表1から、実施例1〜7と、従来技術による冷却装置30を用いた比較例11,12とを比較すると、ゴムロール12を用いた水切りにおいては、鋼帯1のエッジにおける水膜厚が大きくなることが分かる。また、実施例1〜7と比較例11,12との比較から、スリットノズル71,72および押さえロール81〜84を適切な位置に設けた場合、特に鋼帯1のエッジにおける水切り能力が向上し、鋼帯1の全幅に亘って、水切りを効率良く実施可能になることがわかる。これは、本発明者の知見によれば、ゴムロール12を用いた場合、鋼帯1の両端部において隙間が生じているためと考えられる。さらに、比較例11,12の場合においては、実施例1〜7に比して鋼帯1の端部での水切り能力が劣るのみならず、ゴムロール12は、その耐熱性が低く、水などの液体4を用いた焼入れを行っていない高温雰囲気下において劣化してしまう。そのため、ゴムロール12を冷却装置30内に常設することができず、切り替え時間の短縮ができなかった。
また、表1から、実施例1〜7と比較例8,9とを比較すると、押さえロール81〜84において押し込み量Aが小さい場合や相互の間隔Bが大きい場合、すなわちA/Bが0.05未満となった場合、所望とする水切りの効率を達成できなくなることがわかる。これは、A/Bが0.05未満の場合、鋼帯1の変形を矯正することができず、スリットノズル71,72を鋼帯1に近接させることができないためと考えられる。
したがって、表1から、スリットノズル71,72および押さえロール81〜84を設け、押さえロール81〜84における押し込み量Aと相互の間隔Bとの比A/Bを、0.05以上にすることによって、スリットノズル71,72を鋼帯1に近づけることができ、鋼帯1の水切りを極めて効率よく実施できることがわかる。
さらに、実施例1〜7と比較例1〜7とを比較すると、スリットノズル71,72のずらし量Cに関係なく、鋼帯1のエッジ以外の中央領域における水膜厚は非常に小さいことが分かるが、ずらし量Cを10mm以下にすると、鋼帯1のエッジにおける水膜厚が大きくなってしまうことが分かる。すなわち、表1から、スリットノズル71,72のずらし量Cは、10mmより大きくするのが望ましく、好適には20mm以上が望ましいことが分かる。なお、比較例5〜7のように、スリットノズル71,72のずらし量Cがマイナスの場合、すなわちそれぞれのスリットノズル71,72を押さえロール82,83に対して上流側に設けても、鋼帯1の端部における水膜厚が大きくなることが分かる。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、スリットノズル71,72および押さえロール81〜84を設け、押さえロール81〜84における押し込み量Aと相互の間隔Bとの比率A/Bを0.05以上、かつそれぞれのスリットノズル71,72の押さえロール82,83からのずらし量Cを20mm以上に構成していることにより、浸漬水槽3における液体4の水焼入れ後の鋼帯1の水切りにおいて、特に鋼帯1のエッジにおいて、従来のゴムロール12を用いた場合に比してより高い水切り性能を得ることが可能となった。また、スリットノズル71,72を、耐熱性を有する金属やセラミックスなどから構成していることにより、鋼帯高温条件の際にも、スリットノズル71,72を冷却装置20から取り外す必要がなくなることから、取り外しの作業に要する手間や時間を大幅に短縮することができ、鋼帯1の製造における生産性を向上させることが可能となる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
上述の一実施形態においては、基材として鋼帯を用いたが、水切りの効果は、特に鋼帯に限定されるものではなく、アルミなどの他の金属板に適用することも可能である。
1 鋼帯
2 水冷却ノズルユニット
2a 水噴射ノズル
3 浸漬水槽
4 液体
5,6 金属ロール
9 乾燥炉
10 制御部
12 ゴムロール
20,30 冷却装置
71,72 スリットノズル
71a,72a ノズル駆動機構
81,82,83,84 押さえロール
81a,82a,83a,84a ロール駆動機構

Claims (4)

  1. 鋼帯に対して、液体を用いた焼入れを行う焼入れ手段と、
    前記焼入れ手段の下流側に設けられ、前記鋼帯を板厚方向に押し込み可能に構成された第1の押し込み手段と、
    前記第1の押し込み手段に対して、対向しつつ前記鋼帯の走行方向に沿って下流側に20mm以上の所定距離を隔てて設けた、前記鋼帯の一面に向けて気体を噴射する第1の気体噴射手段と、
    前記第1の気体噴射手段の下流側に設けられ、前記鋼帯を、板厚方向に沿って、前記第1の押し込み手段の押し込む向きとは反対の向きに押し込み可能に構成された第2の押し込み手段と、
    前記第2の押し込み手段に対して、対向しつつ前記鋼帯の走行方向に沿って下流側に20mm以上の所定距離を隔てて設けた、前記鋼帯の他面に向けて気体を噴射する第2の気体噴射手段と、
    前記第1の押し込み手段および前記第2の押し込み手段による前記鋼帯の板厚方向に沿った中心からの押し込み量Aと、前記第1の押し込み手段と前記第2の押し込み手段との前記鋼帯の走行方向に沿った間隔Bとの比A/Bが0.05以上になるように、前記第1の押し込み手段および前記第2の押し込み手段を前記鋼帯の板厚方向に押し付ける制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする鋼帯の製造装置。
  2. 前記第1の気体噴射手段および前記第2の気体噴射手段から噴射する気体の温度を200℃以上の温度に制御可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼帯の製造装置。
  3. 走行する鋼帯に対して、液体を用いた焼入れを行う焼入れステップと、
    前記焼入れステップ後に、前記鋼帯を板厚方向に沿った中心から押し込み量Aで押し込む第1の押し込みステップ、前記第1の押し込みステップにおいて前記鋼帯が押し込まれた位置に対して前記鋼帯の走行方向に沿って下流側で20mm以上の所定距離を隔てた位置、かつ押し込まれた前記鋼帯の面に対して反対側の面に気体を噴射する第1の気体噴射ステップ、前記第1の気体噴射ステップ後に、前記鋼帯を、前記第1の押し込みステップにおける押し込み向きと反対の向きに、板厚方向に沿った中心から押し込み量Aで押し込む第2の押し込みステップ、および前記第2の押し込みステップにおいて前記鋼帯が押し込まれた位置に対して前記鋼帯の走行方向に沿って下流側で20mm以上の所定距離を隔てた位置、かつ押し込まれた前記鋼帯の面に対して反対側の面に気体を噴射する第2の気体噴射ステップ、を含む水切りステップと、
    前記水切りステップにおいて、前記第1の押し込みステップにおける前記鋼帯の長手方向に沿った押し込み位置と、前記第2の押し込みステップにおける前記鋼帯の長手方向に沿った押し込み位置との間隔Bに基づいて、前記押し込み量Aと前記押し込み位置の間隔Bとの比A/Bが0.05以上になるように前記押し込み量を制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする鋼帯の製造方法。
  4. 前記第1の気体噴射ステップおよび前記第2の気体噴射ステップにおいて噴射する気体の温度を200℃以上にすることを特徴とする請求項3に記載の鋼帯の製造方法。
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