JP2014069896A - 姿勢補正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙葉類を所望する方向に正確に指向させることができる姿勢補正装置を提供する。
【解決手段】姿勢補正装置10は、紙葉類の搬送面に接して回転する外面13を有する球体、およびこの球体の外面に接触して回転することで球体を所望する方向に回転させる駆動機構14a、14b、14cを有する。搬送面を挟んで球体の外面に対向する位置には、搬送面に沿って搬送される紙葉類に接触して所望する方向に向かわせる補助機構が配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】姿勢補正装置10は、紙葉類の搬送面に接して回転する外面13を有する球体、およびこの球体の外面に接触して回転することで球体を所望する方向に回転させる駆動機構14a、14b、14cを有する。搬送面を挟んで球体の外面に対向する位置には、搬送面に沿って搬送される紙葉類に接触して所望する方向に向かわせる補助機構が配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、例えば、紙幣などの紙葉類の搬送姿勢を補正する姿勢補正装置に関する。
従来、姿勢補正装置として、2つの球体で紙葉類を挟んで、一方の球体を所望する方向に回転することで、紙葉類の搬送姿勢を補正する装置が知られている。
しかし、この場合、2つの球体が紙葉類に接触する部位は点であり、一方の球体の回転方向を所望する方向に制御しても、この球体に接触している紙葉類を所望する方向に正確に指向させることは難しい。
よって、紙葉類を所望する方向に正確に指向させることができる姿勢補正装置の開発が望まれている。
実施形態に係る姿勢補正装置は、紙葉類の搬送面に沿って回転する外面を有する球体、およびこの球体の外面に接触して回転することで球体を所望する方向に回転させる駆動機構を有する。搬送面を挟んで球体の外面に対向する位置には、搬送面に沿って搬送される紙葉類に接触して所望する方向に向かわせる補助機構が配置されている。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る姿勢補正装置10を備えた紙幣処理機1の内部構造を示す概略図である。この紙幣処理機1は、複数金種のサイズの異なる複数枚の紙幣Pを混在させて一括して投入し、全ての紙幣Pを同じ向きに揃えてその金種毎に分類して集積するための装置である。
図1は、第1の実施形態に係る姿勢補正装置10を備えた紙幣処理機1の内部構造を示す概略図である。この紙幣処理機1は、複数金種のサイズの異なる複数枚の紙幣Pを混在させて一括して投入し、全ての紙幣Pを同じ向きに揃えてその金種毎に分類して集積するための装置である。
紙幣処理機1は、装置の外殻をなす筐体2を有する。筐体2の図中右側にある段部には、複数枚の紙幣Pを集積した状態で立位でまとめて投入する投入部3が設けられている。本実施形態では、複数枚の紙幣Pは、その長手方向が紙面に垂直な方向(略水平な方向)に向く姿勢で投入部3を介して立位で投入される。つまり、紙幣Pの長手方向の長さをL、短手方向の長さをWとすると、投入部3に投入された紙幣Pの高さはWとなる。
投入部3の図中右側、すなわち投入された複数枚の紙幣Pの集積方向一端には、バックアッププレート4が設けられている。このバックアッププレート4は、バネ5によって、図中左側、すなわち投入された複数枚の紙幣Pをその集積方向に沿って図中左方向に押圧する方向に付勢される。
投入部3の図中左側、すなわち投入された複数枚の紙幣Pの集積方向他端、すなわちバックアッププレート4との間に複数枚の紙幣Pを挟む位置には、2組の取り出しローラ6が設けられている。取り出しローラ6は、それぞれ、図中時計回り方向に回転し、集積方向他端の紙幣Pをその短手方向に沿った図中下方に1枚ずつ取り出す。
本実施形態では、このように、投入部3を介して投入された紙幣Pを短手方向に取り出すため、単位時間当たりの紙幣Pの取り出し枚数を多くでき、紙幣P同士の間に一定のギャップを形成し易い。また、紙幣Pをその短手方向に取り出すと、取り出し時におけるジャムの発生率を低く抑えることができる。
投入部3から取り出された紙幣Pは、複数の搬送ローラ7aおよび搬送ベルト7bによって規定された搬送路7を介して搬送される。このとき、紙幣Pの搬送姿勢は、その短手方向が搬送方向に沿った横搬送の姿勢となる。
搬送路7の途中には、紙幣Pの横方向へのシフト量やスキュー量を検出する透過型の光センサアレー8が設けられている。光センサアレー8は、搬送方向と交差する方向に並んだ複数の発光部および受光部を有し、これら複数の発光部および受光部の間の複数の光軸が搬送方向を横切る方向に並ぶ姿勢で配置されている。なお、この光センサアレー8は、紙幣Pの長手方向に沿った長さL、および短手方向に沿った長さWも検出する。
本実施形態では、光センサアレー8を通過する紙幣Pが横搬送であるため、光センサアレー8の光軸を当該紙幣Pが遮る領域を比較的長くすることができ、スキュー量の検出精度を高めることができる。
光センサアレー8のさらに下流側の搬送路7上には、紙幣Pの搬送姿勢を補正する姿勢補正装置10が設けられている。この姿勢補正装置10は、短手方向に沿って横搬送された紙幣Pを長手方向にずらしたり回転させたりして、紙幣Pの搬送姿勢を所望する姿勢に補正する。ここでは、説明を分かり易くするため、紙幣Pをその長手方向にシフトさせる補正について説明するが、紙幣Pのスキューを補正することもできる。なお、この姿勢補正装置10については後に詳述する。
姿勢補正装置10を通って図中上方に折り曲げられた搬送路7上には、紙幣Pの金種、表裏や天地などの向き、汚れや破損の有無、などの特徴を検出する検出部11が設けられている。検出部11は、搬送路7を介して縦搬送される紙幣Pの両面から各種情報を読み取って、読み取った情報を論理演算して基準となる情報と比較し、上述したような紙幣Pの特徴を検出する。
検出部11を通って図中上方に延びた搬送路7上には、ゲートG1が設けられている。この他に、紙幣処理機1内を通って延びた搬送路7上には、複数のゲートG2〜G7が設けられている。これら7つのゲートG1〜G7は、検出部11における検出結果に基づいて、紙幣Pの搬送方向を切り換える。
搬送路7上の1つ目のゲートG1は、紙幣Pの搬送方向を2方向に選択的に切り換える。つまり、検出部11において、2枚取りが判定された紙幣、一定レベルを超えて大きくスキューしたことが判定された紙幣、或いは再流通可能な正券と判定されなかった損券や偽券などの紙幣(紙幣とは限らない)など、後段の処理が不可能であることが判定された紙幣は、ゲートG1を介して、図中右方向に搬送されてリジェクト箱12に排出される。リジェクト箱12は、筐体2の外部からアクセス可能となっている。
一方、検出部11にて、後段の処理が可能な正常な紙幣であることが判定された紙幣Pは、ゲートG1を介して、2つ目のゲートG2に向けて図中左方向に搬送される。ゲートG2に送り込まれる紙幣Pは、上述したように表裏および天地がばらばらの状態となっている。これら表裏天地がばらばらの紙幣Pは、ゲートG2の下流側にある以下に説明する各処理部において、表裏および天地に関する向きを取り揃えられ、その金種ごとに分類されて集積されることになる。
ゲートG2の下流側で分岐された一方の搬送路上には、紙幣Pの表裏を反転させるための表裏反転機構21が設けられている。この表裏反転機構21を通る搬送路は、その入口から出口に向けて中心軸の回りで180°捩られたねじり搬送路22を形成している。そして、このねじり搬送路22の両側に沿ってそれぞれ捩られた2組の搬送ベルト23、24が設けられている。また、ゲートG2の下流側で分岐された他方の搬送路は、ただ単に紙幣Pを通過させるだけの搬送パス25となっている。
表裏反転機構21を通過して表裏反転された紙幣P、および搬送パス25を通過した紙幣Pは、いずれも合流部26を介してゲートG3に送り込まれる。このとき、ゲートG2を通過してから表裏反転機構21を介して合流部26に至る紙幣Pの処理時間と搬送パス25を通過して合流部26に至る紙幣Pの搬送時間が同じになるように、搬送パス25の長さが設定されている。これにより、表裏反転機構21を通して搬送された紙幣Pと搬送パス25を通過された紙幣Pとが同じタイミングで合流部26を通過することになり、処理形態に拘わらず全ての紙幣Pを同じ条件で処理できる。
ゲートG3の下流側で分岐された一方の搬送路上には、紙幣Pの天地を逆転させるための天地逆転機構27が設けられている。天地逆転機構27は、ゲートG3を介して送り込まれた紙幣Pを一旦収容するスイッチバック部28、スイッチバック部28に搬入された紙幣Pをその後端側から逆方向に取り出すためスイッチバック部28に隣接して配置された反転ローラ29、およびスイッチバック部28に搬入された紙幣Pの後端を反転ローラ29に押し付けて紙幣Pに対する搬送力を生じる叩き車30を有する。
ゲートG3を介して天地逆転機構27へ送り込まれた紙幣Pは、その搬送方向に沿った先端側を下にしてスイッチバック部28内に一旦収容され、搬送方向に沿った後端が叩き車30の回動によって反転ローラ29に押し付けられる。これにより、反転ローラ29の回動に伴って、スイッチバック部28内に収容された紙幣Pがその後端側を先頭にして逆方向に取り出される。この結果、紙幣Pの搬送方向が逆転され、天地が逆転される。
また、ゲートG3の下流側で分岐された他方の搬送路は、ただ単に紙幣Pを通過させるだけの搬送パス31を形成している。天地逆転機構27を通過した紙幣P、および搬送パス31を通過した紙幣Pは、いずれも合流部32を介してゲートG4に向けて搬送される。搬送パス31の長さは、ゲートG3を介して天地逆転機構27に送り込まれた紙幣Pの処理時間と搬送パス31を紙幣Pが通過する時間が同じになるように設定されている。
天地逆転機構27の下流側の搬送路は、複数の集積部の上方で略水平方向に延びた水平搬送路33を形成している。水平搬送路33上には、残りの4つのゲートG4〜G7が設けられている。
最も上流側にあるゲートG4による分岐位置には、例えば100枚の紙幣Pを集積して紙帯で施封して紙幣Pの束を形成する施封装置34が設けられている。この施封装置34には、同一金種の紙幣Pが送り込まれる。施封装置34は、ゲートG4を介して選択的に送り込まれた特定金種の紙幣Pを集積する集積部35、集積部35で集積された100枚の紙幣Pを紙帯で施封する施封部36、および施封部36で使用する紙帯を供給する帯供給部37を有する。
ゲートG4を介して施封装置34へ送り込まれた紙幣Pは、集積部35で集積された後、施封部36へ送り込まれ、帯供給部37から供給された紙帯によって施封される。所定枚数毎に施封された紙幣Pの束は、図示しないコンベアを介して装置外へ搬出される。
水平搬送路33に沿ってゲートG4の下流側にある3つのゲートG5、G6、G7による分岐位置には、ゲートの数より1つ多い4つの集積部41、42、43、44が設けられている。ゲートG5によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積部41に集積され、ゲートG6によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積部42に集積され、ゲートG7によって選択的に振り分けられた紙幣Pは集積部43、或いは44に集積される。
上述した施封装置34の集積部35および4つの集積部41〜44に集積される紙幣Pは、上述した表裏反転機構21および/或いは天地逆転機構27を選択的に通過されてその表裏および天地に関する向きが一定の向きに揃えられた状態でそれぞれ所定の集積部へ集積される。
以上のように、上述した紙幣処理機1によると、投入部3を介して表裏および天地に関する向きがバラバラにされて投入された紙幣Pの向きを自動的に同じ向きに揃えることができ、全ての紙幣Pを自動的に同じ向きにして所望する集積部へ分類して集積することができる。
以下、図2乃至図5を参照して、第1の実施形態に係る姿勢補正装置10について説明する。
図2は、姿勢補正装置10を概略的に示す外観斜視図であり、図3は、姿勢補正装置10を図2の矢印F3方向(上方)から見た平面図であり、図4は、姿勢補正装置10を図2の矢印F4方向(後方)から見た背面図であり、図5は、姿勢補正装置10を図2の矢印F5方向から見た側面図である。図2の矢印F4方向は、紙幣Pの搬送方向Tと一致する。この姿勢補正装置10は、基本的に、紙幣Pを通過させる際、搬送路7に平行な速度成分Vを保って搬送する。
図2は、姿勢補正装置10を概略的に示す外観斜視図であり、図3は、姿勢補正装置10を図2の矢印F3方向(上方)から見た平面図であり、図4は、姿勢補正装置10を図2の矢印F4方向(後方)から見た背面図であり、図5は、姿勢補正装置10を図2の矢印F5方向から見た側面図である。図2の矢印F4方向は、紙幣Pの搬送方向Tと一致する。この姿勢補正装置10は、基本的に、紙幣Pを通過させる際、搬送路7に平行な速度成分Vを保って搬送する。
図2乃至図5では、姿勢補正装置10を通過する紙幣P、搬送路7を規定する搬送ベルト7b、搬送ベルト7bを巻回した搬送ローラ7aなどを適宜図示してある。本実施形態では、搬送ベルト7bは、基本的に、搬送路7を上下に挟んで互いに接触した状態で搬送路7に沿って走行する3組のベルト対からなる。各ベルト対は、搬送方向と交差する方向に互いに離間して延設されており、中央のベルト対が姿勢補正装置10の前後で分割されてそれぞれ折り返されている。
姿勢補正装置10は、搬送路7(搬送面)の下方に配置された比較的大きな搬送ボール13(球体)を有する。搬送ボール13の周りには、搬送路7の下方で、この搬送ボール13を乗せて支えるとともに搬送ボール13をその場で所望する方向に回転させる3つの駆動ローラ14a、14b、14c(駆動機構)、および搬送路7の上方で、搬送ボール13の真上に対向して配置された補助ローラ15(補助機構)が取り付けられている。
搬送ボール13は、自重によって3つの駆動ローラ14a、14b、14cの上に乗り、補助ローラ15は、搬送ボール13の頂部でその外面13aにピンチ圧接される。つまり、これら4つのローラ14a、14b、14c、15により、搬送ボール13が所定位置に拘束され、その場であらゆる方向に回転可能となる。本実施形態では、搬送ボール13は、ゴム製の球体である。搬送ボール13の回転方向は、2つの駆動ローラ14b、14cの回転速度を変化させることで変えることができる。
3つの駆動ローラ14a、14b、14cは、同じ構造を有し、それぞれモータ16a、16b、16cによって、所望する方向に所望する速度で回転される。本実施形態では、駆動ローラ14a、14b、14cはゴムローラである。
本実施形態では、紙幣Pの搬送方向に沿って最も下流側の1つの駆動ローラ14aにもモータ16aを接続して駆動する装置構成を採用したが、この1つの駆動ローラ14aは、搬送ボール13の回転によって連れ回るコロや球体18(図6)であっても良く、図7に示すように、他の2つの駆動ローラ14b、14cより紙幣Pの搬送方向上流側に配置しても良い。いずれにしても、下流側(或いは上流側)の1つの転動体は、紙幣Pの搬送速度Vと略同じ接線速度で回転する。
なお、紙幣Pの搬送方向に向かって左側(図3、4で左側)の駆動ローラ14bはモータ16bによって回転され、右側の駆動ローラ14cはモータ16cによって回転され、中央の駆動ローラ14aはモータ16aによって回転される。
また、駆動ローラ14aが搬送ボール13の外面13aに接触する点と駆動ローラ14bが搬送ボール13の外面13aに接触する点を結ぶ線と、駆動ローラ14aが搬送ボール13の外面13aに接触する点と駆動ローラ14cが搬送ボール13の外面13aに接触する点を結ぶ線と、の間の頂角αは、60°未満に設計されている。言い換えると、搬送方向上流側に配置した2つの駆動ローラ14b、14cは、3つの駆動ローラの接触点を結ぶ二等辺三角形(2つの駆動ローラ14b、14cの接触点における底角が等しい)の頂角αが60°未満となる位置に配置されている。
また、3つの駆動ローラ14a、14b、14cは、それぞれ、その回転軸(モータの回転軸)が、搬送ボール13に対する接触点における接線と平行に延びる姿勢で配置される。つまり、下流側の1つの駆動ローラ14aの回転軸は紙幣Pの搬送方向と直交する方向に延び、上流側の2つの駆動ローラ14b、14cの回転軸は、それぞれ、その配置角度に応じて搬送方向に対して斜めに延びている。
一方、補助ローラ15は、2つのローラ部15a、15a、これら2つのローラ部15a、15aをそれぞれ自由に回転可能に取り付けた1本の回転軸15b、およびこの回転軸15bを水平面に沿って回転させるためのモータ15cを有する。2つのローラ部15a、15aは、ゴムローラであり、回転軸15bの両端に、それぞれ、ベアリング15d、15dを介して同軸に取り付けられている。つまり、2つのローラ部15a、15aは、その回転軸15bに対して、互いに独立して自由に回転可能となっている。
補助ローラ15は、2つのローラ部15a、15aが搬送ボール13の外面13aに接触する点のちょうど中間位置に搬送ボール13の頂点が位置し、且つ2つのローラ部15a、15aの外周面が搬送ボール13の外面13aに同じ圧力で接する姿勢で、搬送ボール13に対して押圧されて配置されている。つまり、補助ローラ15の回転軸15bは、搬送ボール13の頂点の鉛直上方で水平方向に延設されている。
そして、この回転軸15bのちょうど中間位置にモータ15cの回転軸15eが取り付けられている。言い換えると、モータ15cは、その回転軸15eが鉛直方向に延びる姿勢で配置される。さらに言い換えると、モータ15cの回転軸15eは、搬送ボール13の中心を通る鉛直方向に延びた中心軸と同軸に延びる。このため、モータ15cを回転させると、回転軸15bがその中間位置を中心に水平面に沿って回転する。これにより、2つのローラ部15a、15aが例えば図8に示すように水平面に沿って回転し、紙幣Pの搬送方向を回転軸15bと直交する方向(図8の矢印T’方向)に指向させる。
紙幣Pを搬送路7に沿って矢印T方向に真っ直ぐ搬送する際には、姿勢補正装置10は、補助ローラ15を例えば図3に示す真っ直ぐな姿勢に配置し、上流側の左右2つの駆動ローラ14b、14cを同じ接線速度で回転させる。これにより、搬送ボール13が搬送路7に沿って真っ直ぐ回転(搬送ボール13の回転軸が搬送方向Tと直交)し、紙幣Pに搬送路7に沿った真っ直ぐな方向(矢印T方向)の搬送力を与える。このとき、紙幣Pの搬送方向Tに沿った速度成分を搬送速度Vと同じにするため、下流側の1つの駆動ローラ14aを接線速度Vで回転させ、上流側の2つの駆動ローラ14b、14cの接線速度を搬送速度Vより大きくする。
一方、例えば、図8に示すように、紙幣Pの搬送方向Tを図示左方向(矢印T’の方向)に指向させる場合、まず、図示右側の上流側駆動ローラ14cの回転速度が図示左側の上流側駆動ローラ14bの回転速度より速くなるように2つの駆動ローラ14b、14cの回転速度を変化させる。これにより、搬送ボール13の回転軸(回転中心O)が水平面内で図示の方向(例えば図3で反時計回り方向)に回転し、搬送ボール13から紙幣Pに与えられる搬送力の方向が左方向に指向される。なお、このとき、紙幣Pの搬送路7に沿った速度成分がVになるように、各駆動ローラ14b、14cの回転速度が制御される。
同時に、補助ローラ15が図8に示す姿勢に回転される。搬送ボール13の回転方向を変えただけでは紙幣Pの搬送方向を所望する方向に正確に指向させることは難しいが、本実施形態のように、補助ローラ15を同時に同じ方向に回転することで、紙幣Pの搬送方向を所望する方向に正確に指向させることができる。
なお、このとき、紙幣Pの搬送路7に沿った速度成分Vを維持するように2つの駆動ローラ14b、14cの回転速度を制御するようにしたため、紙幣Pの矢印T’方向の速度成分がVより大きくなっても搬送方向Tに沿った速度成分はVと一致することになり、姿勢補正装置10を通過する紙幣Pの搬送方向Tに沿った速度を一定にでき、搬送ギャップが変化することも無い。
ここで、図9のフローチャートを参照して、図8に示すように紙幣Pを左方向に指向させる動作の具体例について説明する。
なお、このフローチャートでは、紙幣Pの搬送路7に沿った搬送速度をVとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの搬送ボール13に対する接触点を結ぶ二等辺三角形の頂角をαとし、左側の駆動ローラ14bの接線速度をV2とし、右側の駆動ローラ14cの接線速度をV3とし、補助ローラ15の反時計回りの回転角度をβとし、紙幣Pを左方向に指向させる角度をθとし、紙幣Pを横方向にシフトさせる補正量をdとし、紙幣Pの搬送方向に沿った長さをWとし、搬送ボール13の半径をRとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの接触点を結ぶ二等辺三角形の外接円の半径をrとした。
なお、このフローチャートでは、紙幣Pの搬送路7に沿った搬送速度をVとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの搬送ボール13に対する接触点を結ぶ二等辺三角形の頂角をαとし、左側の駆動ローラ14bの接線速度をV2とし、右側の駆動ローラ14cの接線速度をV3とし、補助ローラ15の反時計回りの回転角度をβとし、紙幣Pを左方向に指向させる角度をθとし、紙幣Pを横方向にシフトさせる補正量をdとし、紙幣Pの搬送方向に沿った長さをWとし、搬送ボール13の半径をRとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの接触点を結ぶ二等辺三角形の外接円の半径をrとした。
補正動作を実施しない定常状態において、姿勢補正装置10の制御部(図示せず)は、左側の駆動ローラ14bの接線速度V2を(V×R×cosα)/rに制御し、右側の駆動ローラ14cの接線速度V3も(V×R×cosα)/rに制御し、搬送ボール13を搬送路7に沿う接線速度がVとなる速度で回転させる(ステップ1、2)。このとき、制御部は、下流側の1つの駆動ローラ14aを搬送速度Vと同じ接線速度で回転させる。
また、このとき、制御部は、補助ローラ15の向きを図3に示す真っ直ぐな向きにしておく(ステップ3)。これにより、姿勢補正装置10を通過して搬送される紙幣Pに対して搬送方向Tと異なる方向の応力が作用することがない。
そして、ステップ4で姿勢補正装置10へ送り込まれる紙幣Pを光センサアレー8を介して検出すると(ステップ4;YES)、制御部は、光センサアレー8の出力信号に基づいて、当該紙幣Pの搬送方向Tに沿った長さW、および理想とする補正量dを取得する(ステップ5、6)。さらに、制御部は、ステップ5、6で取得した値に基づいて当該紙幣Pを左方向に指向させる角度θ=atan(d/W)を算出する(ステップ7)。
この後、当該紙幣Pが姿勢補正装置10に到達する前に、制御部は、左側の駆動ローラ14bの接線速度V2をV2=V(R×cos(θ+α))/(r×cosθ)に制御し(ステップ8)、右側の駆動ローラ14cの接線速度V3をV3=V(R×cos(θ−α))/(r×cosθ)に制御する(ステップ9)。同時に、制御部は、補助ローラ15の角度βをθと同じ角度に回転させる(ステップ10)。
この状態で、紙幣Pが姿勢補正装置10を通過するのを待って(ステップ11;YES11)、制御部は姿勢補正処理を終了し(ステップ12)、ステップ1〜3の動作を実行して初期状態に戻す。
これにより、当該紙幣Pが姿勢補正装置10の搬送ボール13と補助ローラ15との間で拘束されて角度θだけ偏向されて搬送され、当該紙幣Pが横方向に距離dだけシフトされる。このとき、当該紙幣Pの搬送方向Tに沿った速度成分がVとなる速度で当該紙幣Pを搬送するため、当該紙幣Pの前後を搬送される他の紙幣との間のギャップが変化することもない。
ところで、この種の紙幣処理機1では、2m/s程度の高速で複数枚の紙幣Pを連続して一定ギャップで取り出して搬送して処理するため、姿勢補正装置10においても紙幣Pを高速且つ正確に処理する必要がある。このため、本実施形態では、上述したように、3つの駆動ローラ14a、14b、14cが搬送ボール13の外面13aに接触する点を結んだ二等辺三角形の頂角αが60°未満となる位置に左右の駆動ローラ14b、14cを配置した。
つまり、図10に示すように、二等辺三角形101の頂角αを60°より小さくすることで、左右2つの駆動ローラ14b、14cが互いに近付くようになり、比較的小さな速度差を与えることにより搬送ボール13の向きを瞬時に変えることができるようになる。
図11に具体例を示すように、例えば頂角αを60°にしたレイアウトでは、搬送ボール13の回転の向きを左方向に30°変えるためには、左側の駆動ローラ14bを停止して右側の駆動ローラ14cを約2.3m/sの接線速度で回転させる必要があるのに対し、頂角αを30°にしたレイアウトでは、搬送ボール13の向きを30°変えるため、左側の駆動ローラ14bを約1.3m/sの接線速度で回転させて右側の駆動ローラ14cを約2.7m/sの接線速度で回転させれば良く、2つの駆動ローラ14b、14c間の速度差を比較的小さくすることができる。
以上のように、本実施形態によると、左右の駆動ローラ14b、14cを互いに近付けて頂角αを60°未満に設定したため、搬送ボール13の回転の向きを変える際に2つの駆動ローラ14b、14c間の速度差を比較的小さくでき、駆動ローラ14b、14cの加減速に要する時間も短縮でき、紙幣Pの高速搬送に対応できる。
特に、本実施形態のように、紙幣Pを搬送して処理する紙幣処理機1においては、紙幣Pの向きを補正する際、補正角度θはそれ程大きな角度ではないため、上述した駆動ローラのレイアウトがより有効となる。
これに対し、頂角αが60°を超えると、一方の駆動ローラを逆回転させる必要が生じる場合があり、紙幣Pの高速処理に対応できない。
また、本実施形態では、紙幣Pの搬送面を挟んで搬送ボール13に対向する位置に補助ローラ15を設けたため、搬送ボール13の回転方向を変えることで向きを変えようとする紙幣Pをより正確な方向に指向させることができ、より正確な姿勢補正が可能となる。
さらに、本実施形態では、姿勢補正装置10に紙幣Pが到達する前の状態で、補助ローラ15の向きを変えることで、搬送ボール13の回転方向を正確な方向に安定させることができ、より安定した姿勢補正が可能となる。
次に、第2の実施形態に係る姿勢補正装置50について、図12乃至図16を参照して説明する。なお、ここでは、上述した第1の実施形態の姿勢補正装置10と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12は、姿勢補正装置50の斜視図であり、図13は、姿勢補正装置50の平面図であり、図14は、姿勢補正装置50の背面図であり、図15は、姿勢補正装置50の側面図である。また、図16は、姿勢補正装置50の要部(補助機構;オムニホイール52)の斜視図である。本実施形態の姿勢補正装置50は、補助ローラ15の代りにこのオムニホイール52を取り付けた構造を有し、これ以外の構造は第1の実施形態と同じである。
オムニホイール52は、図16に示すように、同じ構造の2つのローラ組立体53、53を同軸に重ねて互いに近接させて位相を60°異ならせた状態で回転軸54に固設した構造を有する。1つのローラ組立体53は、ローラフレーム56の周方向に3個の樽状のローラ57を回転可能に取り付けた構造を有する。2つのローラ組立体53、53を図示のように位相を異ならせて配置することで、オムニホイール52の全周においていずれかのローラ57が配置されることになり、いずれの回転位置においても、回転軸54と直交する軸周りの回転を許容する。オムニホイール52は周知のものであるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
オムニホイール52の回転軸54には、モータ58が取り付けられている。そして、この回転軸54が紙幣Pの搬送方向Tと平行に延び、且ついずれか一方のローラ組立体53のローラ57が搬送ボール13の外面13aに押圧接触する姿勢で、オムニホイール52が紙幣Pの搬送面を挟んで搬送路7の上方に配置される。つまり、このオムニホイール52は、搬送ボール13の頂点に接触した状態で、モータ58を回転することで、紙幣Pの搬送方向と直交する面に沿って回転する。
本実施形態の姿勢補正装置50を通過する紙幣Pを横方向にシフトさせない場合、姿勢補正装置50の制御部(図示せず)は、例えば、図13に示す姿勢にオムニホイール52を回転させて停止させ、2つの駆動ローラ4b、14cを同じ速度で回転させて搬送ボール13を紙幣Pの搬送方向Tに回転させる。オムニホイール52は、いかなる回転位置にあっていずれかのローラ57が紙幣Pに連れ回るが、紙幣Pに余分な応力を作用させないように、いずれかのローラ57が搬送面に正対する姿勢(以下、この姿勢をホームポジションと称する)に配置することが望ましい。
一方、例えば、図17に示すように、紙幣Pを搬送方向Tに向かって左側にシフトさせる場合、第1の実施形態と同様に搬送ボール13の中心軸を傾けて回転させるとともに、オムニホイール52をその外周部が紙幣Pのシフト方向に移動する方向に回転させる。本実施形態では、この回転方向は、モータ58から見て時計回り方向である。なお、この場合、オムニホイール52の回転量は、その外周部の移動距離が紙幣Pのシフト量と同じになる回転角度に設定される。
より具体的には、紙幣Pの搬送速度をVとしてシフト方向の角度(搬送方向Tとシフト方向T’との間の角度)をθとした場合、制御部は、当該紙幣Pが姿勢補正装置50に到達した後(紙幣Pが搬送ボール13とオムニホイール52との間に挟まれた後)、オムニホイール52をシフト方向に接線速度V’=Vtanθで回転させ、予め演算で求めたシフト量だけシフトさせた後、オムニホイール52の回転を停止させる。
以下、図18のフローチャートを参照して、図17に示すように紙幣Pを左方向に指向させる動作の具体例について説明する。
なお、このフローチャートでは、紙幣Pの搬送路7に沿った搬送速度をVとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの搬送ボール13に対する接触点を結ぶ二等辺三角形の頂角をαとし、左側の駆動ローラ14bの接線速度をV2とし、右側の駆動ローラ14cの接線速度をV3とし、オムニホイール52の回転角度をγとし、紙幣Pを左方向に指向させる角度をθとし、紙幣Pを横方向にシフトさせる補正量をdとし、紙幣Pの搬送方向に沿った長さをWとし、搬送ボール13の半径をRとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの接触点を結ぶ二等辺三角形の外接円の半径をrとし、オムニホイール52の回転半径をr0とした。
なお、このフローチャートでは、紙幣Pの搬送路7に沿った搬送速度をVとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの搬送ボール13に対する接触点を結ぶ二等辺三角形の頂角をαとし、左側の駆動ローラ14bの接線速度をV2とし、右側の駆動ローラ14cの接線速度をV3とし、オムニホイール52の回転角度をγとし、紙幣Pを左方向に指向させる角度をθとし、紙幣Pを横方向にシフトさせる補正量をdとし、紙幣Pの搬送方向に沿った長さをWとし、搬送ボール13の半径をRとし、3つの駆動ローラ14a、14b、14cの接触点を結ぶ二等辺三角形の外接円の半径をrとし、オムニホイール52の回転半径をr0とした。
補正動作を実施しない定常状態において、姿勢補正装置50の制御部(図示せず)は、左側の駆動ローラ14bの接線速度V2を(V×R×cosα)/rに制御し、右側の駆動ローラ14cの接線速度V3も(V×R×cosα)/rに制御し、搬送ボール13を搬送路7に沿う接線速度がVとなる速度で回転させる(ステップ21、22)。このとき、制御部は、下流側の1つの駆動ローラ14aを搬送速度Vと同じ接線速度で回転させる。
また、このとき、制御部は、オムニホイール52の回転位置を例えば図13に示す状態に設定しておく。この場合、オムニホイール52の回転位置(ホームポジション)は、6つのローラ57のうちのいずれか1つが搬送ボール13の外面13aに正対する回転位置であれば良く、その場合のオムニホイール52の回転角度γはγ=n2π/6となる(ステップ23)。これにより、搬送ボール13に正対した1つのローラ57が紙幣Pの搬送方向Tに連れ回り、紙幣Pの搬送を妨げることはない。
そして、ステップ24で姿勢補正装置50へ送り込まれる紙幣Pを光センサアレー8を介して検出すると(ステップ24;YES)、制御部は、光センサアレー8の出力信号に基づいて、当該紙幣Pの搬送方向Tに沿った長さW、および理想とする補正量dを取得する(ステップ25、26)。さらに、制御部は、ステップ25、26で取得した値に基づいて当該紙幣Pを左方向に指向させる角度θ=atan(d/W)を算出する(ステップ27)。
この後、当該紙幣Pが姿勢補正装置50に到達する前に、制御部は、左側の駆動ローラ14bの接線速度V2をV2=V(R×cos(θ+α))/(r×cosθ)に制御し(ステップ28)、右側の駆動ローラ14cの接線速度V3をV3=V(R×cos(θ−α))/(r×cosθ)に制御する(ステップ29)。これにより、搬送ボール13の回転軸が紙幣Pのシフト方向T’と直交する向きに傾斜する。
さらに、制御部は、搬送路7を介して姿勢補正装置50へ送り込まれた紙幣Pが搬送ボール13の外面13aとオムニホイール52のローラ57との間に挟持されたことをトリガーとして(ステップ30;YES)、オムニホイール52のシフト方向への回転を開始してγ=d/r0だけ回転させる(ステップ31)。
そして、紙幣Pが姿勢補正装置50を通過するのを待って(ステップ32;YES)、制御部は、姿勢補正処理を終了し(ステップ33)、ステップ21〜23の動作を実行して初期状態に戻す。つまり、紙幣Pが姿勢補正装置50へ送り込まれる前の待機状態では、オムニホイール52のいずれか1つのローラ57が搬送ボール13の頂部に正対する回転位置に戻すことが望ましい。
以上のように、本実施形態によると、上述した第1の実施形態と同様に、紙幣Pを横方向に正確な量でシフトさせることができ、紙幣Pの高速搬送にも対応できる。また、第1の実施形態と比べて複雑な演算も不要となり、より単純な制御が可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の姿勢補正装置によれば、搬送面を挟んで搬送ボール13に対向する位置に補助機構15、52を設けたため、紙幣Pを所望する方向に正確に指向させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した第1の実施形態では、補助ローラ15の2つのローラ部15a、15aを回転軸15bに対して自由に回転可能とした場合について説明したが、これに限らず、2つのローラ部15a、15aを積極的に駆動するようにしても良い。
また、上述した第2の実施形態のオムニホイール52は、2つのローラ組立体53を同軸に有する構造としたが、これに限らず、少なくとも1つのローラ組立体53を有していれば良い。
1…紙幣処理機、7…搬送路、10…姿勢補正装置、13…搬送ボール、13a…外面、14a、14b、14c…駆動ローラ、15…補助ローラ、15a…ローラ部、15b…回転軸、15c…モータ、15e…モータの回転軸、52…オムニホイール、57…ローラ、P…紙幣。
Claims (6)
- 紙葉類の搬送面に沿って回転する外面を有する球体と、
この球体の外面に接触して回転することで該球体を所望する方向に回転させる駆動機構と、
上記搬送面を挟んで上記球体の外面に押圧され、該球体の回転と協働して、上記搬送面に沿って搬送される紙葉類を上記所望する方向に向かわせる補助機構と、
を有する姿勢補正装置。 - 上記補助機構は、
上記球体の外面に接触して回転するローラ部と、
このローラ部の回転軸を上記搬送面に沿って回転させる駆動部と、
を有する請求項1の姿勢補正装置。 - 上記ローラ部は、上記回転軸に沿って離間して同軸に設けられた2つのローラ部を有する、請求項2の姿勢補正装置。
- 上記2つのローラ部は、それぞれ、上記回転軸に対して独立して自由に回転可能に取り付けられている、請求項3の姿勢補正装置。
- 上記補助機構は、上記球体の外面に接触して紙葉類の搬送方向と交差する方向に回転する姿勢で取り付けられたオムニホイールである、請求項1の姿勢補正装置。
- 上記駆動機構は、紙葉類の搬送方向に沿った上記球体の中心軸の下方で該球体を支持して回転する転動体と協働して該球体を3点支持する2つの駆動ローラを有し、一方の駆動ローラが上記球体の外面に接触する点と上記転動体が上記球体の外面に接触する点を結ぶ線と、他方の駆動ローラが上記球体の外面に接触する点と上記転動体が接触する点を結ぶ線と、の間の角度αは、60°未満である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の姿勢補正装置。
Priority Applications (1)
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JP2012214563A JP2014069896A (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 姿勢補正装置 |
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JP2019119570A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 紙葉類取扱装置、自動取引装置及び紙葉類取扱方法 |
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