JP2014068713A - 留置針の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】当該方法は、金属針10に対して金属針10の軸方向に相対移動する弾性変形可能な封止部材28を、金属針10の針先20の表面を覆う図7(A)の第1位置に配置する配置工程と、封止部材28が第1位置に配置された状態で金属針10の表面に対してエッチング処理を実行して、封止部材28に覆われていない金属針10の表面を粗面とするエッチング工程と、エッチング処理が実行された金属針10に対して、封止部材28を、第1位置から図7(D)の第2位置に移動させる移動工程と、中空の樹脂針14の基端部に設けられ、封止部材28によって封止可能な大きさの内部空間54を有する樹脂針ハブ16に、エッチング処理が実行された金属針10を、封止部材28が樹脂針ハブ16の内部空間54を封止する位置まで挿通する挿通工程と、を含む。
【選択図】図7
Description
図1に示されるように、本実施形態の留置針1は、金属針10と、金属針10の基端部を固定する金属針ハブ12と、金属針10に外挿される樹脂針14と、樹脂針14の基端部を固定する樹脂針ハブ16(本発明のハブの一例)と、樹脂針ハブ16の内部空間54(図4参照)に収容されるプロテクタ18(図2、図4、及び図5参照)と、封止部材28(図2及び図4参照)とを備えている。
図5に示されるように、金属針10は、所定長さを有し、先端が鋭利な針先20とされている。本実施形態において、金属針10は、ステンレスで構成されている。なお、金属針10は、後述するエッチング処理によって複数の凹みが形成可能な材質であるならば、ステンレス以外の金属、例えばアルミニウム合金、チタン、チタン合金などで構成されていてもよい。
図3及び図5に示されるように、金属針ハブ12は、概ね円柱形状の本体部12Aと本体部12Aに一体に取り付けられた持ち手部12Bとで構成されている。金属針ハブ12は、合成樹脂製である。本実施形態において、金属製ハブ12は、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)で構成されているが、金属針10に形成された後述する凹みに流れ込み、金属と直接接合可能な流動性の高い樹脂であればよい。金属針ハブ12の先端部32には、軸方向に延びる孔33が形成されている。孔33には、金属針10の基端部が挿通された状態で接合されている。
図3及び図4に示される樹脂針14の長さは、金属針10よりも短い。樹脂針14は、金属針10に外挿可能な細管からなっている。つまり、樹脂針14は中空であり、金属針10は樹脂針14に挿通される。
図3及び図4に示されるように、樹脂針ハブ16は、概ね円筒形状を呈している。樹脂針ハブ16には、内部空間54が形成されている。内部空間54は、基端側開口部52を通じて、樹脂針ハブ16の基端側で開口されている。樹脂針ハブ16の内部空間54には、図2に示されるように、後述するプロテクタ18及び被覆部材60並びに封止部材28が金属針10に貫通された状態で収容される。樹脂針ハブ16の材質は、樹脂針14と同様に、内部を流通する液体の流れが把握出来るように、透明性を有していることが好ましい。例えば、樹脂針ハブ16の形成材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)が用いられる。
本実施形態では、図7に示されるように、金属針10には、封止部材28が取り付けられている。封止部材28は、軸方向に沿って延びた概ね円柱状の部材であり、金属針10の表面の一部を覆っている。また、封止部材28には、先端側の底面の中央部から基端側の底面の中央部に亘って軸方向に沿ったスリットが形成されている。金属針10が、当該内孔と接触しつつ当該スリットに挿通される。
図4及び図5に示されるように、金属針10の針先20の近傍、つまり金属針10の針先20及び後述するプロテクタ18の間には、係止部22が成形されている。係止部22は、金属針10の表面を覆うように成形されている。詳細には、係止部22は、金属針10の針先20の近傍位置における周方向の一部或いは全周において金属針10の表面を覆うように設けられている。これにより、金属針10の見かけ上の径が、係止部22が形成されている位置において、他の位置よりも大径化される。
図2、図4、及び図5に示されるように、金属針10における係止部22よりも基端側には、プロテクタ18が成形されている。プロテクタ18は、金属針10の表面の一部を覆うように成形されている。
図4及び図5に示されるように、金属針10におけるプロテクタ18よりも基端側には、被覆部材60が成形されている。被覆部材60は、金属針10の表面を覆うように成形されている。
図1及び図2に示されるように、本実施形態において、器具68には、3つの接続部、つまり第1接続部71、第2接続部72、及び第3接続部73が設けられている。3つの接続部71、72、73は、器具68の内部において繋がっている。第1接続部71は、チューブ74を介して樹脂針ハブ16に設けられた装着部66の開口67と接続されている。第2接続部72及び第3接続部73は、それぞれチューブ(不図示)を介して液体バッグ(不図示)などと連結可能である。第2接続部72及び第3接続部73の各々に、異なる種類の液体が貯留された液体バッグがチューブを介して連結されることによって、これらの液体バッグから器具68、樹脂針ハブ16、及び樹脂針14を介して、2種類の液体を患者に注入することが可能となる。
以下に、金属針10が樹脂針14に挿通される際のプロテクタ18及び被覆部材60の動作について説明する。
以下、上述した留置針1が製造される工程が説明される。留置針1の製造工程は、配置工程、エッチング工程、プロテクタ成形工程、係止部成形工程、移動工程、及び挿通工程を含む。
配置工程では、図7(A)及び図7(B)に示されるように、封止部材28が、金属針10の針先20の表面を覆う位置に配置される。図7(A)に示される封止部材28の位置が、本発明の第1位置である。図7(B)に示されるように、第1位置の封止部材28は、金属針10の針先20を完全に覆っているため、金属針10の針先20が、封止部材28から突出することはない。
エッチング工程では、封止部材28が第1位置に配置された状態で、金属針10の表面に対してエッチング処理が実行される。エッチング処理が実行されることによって、封止部材28に覆われていない金属針10の表面が粗面に形成され、封止部材28に覆われている金属針10の針先20の表面が滑面に形成される。
エッチング工程が実行された後、プロテクタ成形工程が実行される。プロテクタ成形工程は、プロテクタ18を、金属針10の表面の一部を覆うように成形する工程である。プロテクタ18の成形は、上述したように、少なくとも金属針10における係止部22よりも基端側の周囲を覆ったプロテクタ18の形状の金型に、加熱により軟化されたPPまたはPEが流し込まれることによって実行される。これにより、図7(C)に示されるように、プロテクタ18が金属針10を覆うように成形される。なお、本実施形態では、プロテクタ成形工程において、被覆部材60も同時に成形される。
エッチング工程が実行された後、係止部成形工程が実行される。係止部成形工程は、係止部22を、金属針10の針先20及びプロテクタ18の間における金属針10の表面の一部を覆うように成形する工程である。係止部22の成形は、上述したように、少なくとも金属針10の針先20の近傍の周囲を覆った金型に、加熱により軟化されたPPSまたはPBTが流し込まれることによって実行される。これにより、図7(C)に示されるように、係止部28が金属針10を覆うように成形される。なお、本実施形態では、係止部成形工程において、金属針ハブ12(図3参照)も同時に成形される。
エッチング工程が実行された後、移動工程が実行される。本実施形態では、エッチング工程が実行され、その次に、プロテクタ成形工程及び係止部成形工程が実行された後、移動工程が実行される。移動工程では、封止部材28が、図7(C)に示される位置から図7(D)に示される位置に移動される。つまり、移動工程では、封止部材28が、金属針10に対して、第1位置から第1位置よりも金属針10の基端側の位置である第2位置に移動される。
移動工程が実行された後、挿通工程が実行される。挿通工程は、金属針10を樹脂針ハブ16及び樹脂針14に挿通する工程である。
本実施形態によれば、エッチング工程において、封止部材28が第1位置に位置している。つまり、エッチング工程において、封止部材28が金属針10の針先20の表面を覆っている。これにより、金属針10の針先20が金型に当たることなどによって曲がってしまうことが防止可能である。
10・・・金属針
14・・・樹脂針
16・・・樹脂針ハブ
18・・・プロテクタ
22・・・係止部
28・・・封止部材
54・・・内部空間
60・・・被覆部材
81・・・基端板
82・・・側板
83・・・側板
84・・・内部空間
Claims (2)
- 金属針の表面の一部に接触して覆っており上記金属針に対して上記金属針の軸方向に移動する弾性変形可能な封止部材を、上記金属針の針先の表面を覆う第1位置に配置する配置工程と、
上記封止部材が上記第1位置に配置された状態において、上記金属針の表面に対してエッチング処理を実行することによって、上記封止部材に覆われていない上記金属針の表面を粗面とするエッチング工程と、
エッチング処理が実行された上記金属針に対して、上記封止部材を、上記第1位置から上記第1位置よりも上記金属針の基端側の第2位置に移動させる移動工程と、
中空の樹脂針の基端部に設けられており、上記封止部材によって封止されることが可能な大きさの内部空間を有するハブに、エッチング処理が実行された上記金属針を、上記封止部材が上記ハブの内部空間を封止する位置まで挿通する挿通工程と、を含む留置針の製造方法。 - 上記粗面に対して非接合性の樹脂で構成されており、上記金属針の針先を内包可能な内部空間を有し、且つ上記ハブの内部空間に収容可能な大きさのプロテクタを、上記エッチング工程が実行され且つ上記挿通工程が実行されていない上記金属針の表面の一部を覆うように成形するプロテクタ成形工程と、
上記粗面に対して接合性の樹脂で構成されており、上記樹脂針及び上記ハブの内部空間に進入可能な大きさであり、且つ上記プロテクタを係止する係止部を、上記エッチング工程が実行され且つ上記挿通工程が実行されていない上記金属針の針先及び上記プロテクタの間における上記金属針の表面の一部を覆うように成形する係止部成形工程と、を更に含む留置針の製造方法。
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