JP2014068654A - 胃瘻カテーテル挿入補助キット - Google Patents

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Abstract

【課題】 胃瘻カテーテルを、患者の腹壁と胃壁とに設置する際に、形成された孔をダイレーションながら設置することにより、患者の体に対する負担を大幅に軽減できる胃瘻カテーテル挿入補助キットを提供すること。
【解決手段】 バンパー部10cとチューブ部10bを備えた胃瘻カテーテル10を、孔に挿入する際に用いられる胃瘻カテーテル挿入補助キットを、バンパーカバーと30と、ガイドワイヤ37で構成した。バンパーカバー30は、バンパー部10cを被覆できるシース部31と、シース部31の先端側に設けられ先細り状になった先端ダイレーション部32とで構成した。ガイドワイヤ37は、ワイヤ部37aと球状部37bで構成した。そして、先端ダイレーション部32に、球状部37bが先端側から後端側に向かうときには通すが、後端側から先端側に向かうときには係合して通さない溝35bを備えた一方向通過機構を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バンパー部とチューブ部とを備えた胃瘻カテーテルを、患者の腹壁と胃壁とに刺しこみながら瘻孔を形成する際に用いられる胃瘻カテーテル挿入補助キットに関する。
従来から、高齢や疾病により自力で口から食べ物を摂取する機能が低下した人(以下、患者と記す。)に対して、胃瘻カテーテルを用いて流動食や栄養剤等の流体物を供給することが行われている。この胃瘻カテーテルには、患者の体に設けられた摂取用の孔(瘻孔)に設置されるチューブ部と、チューブ部の先端部に取り付けられて胃壁の内部側に設置されるバンパー部とが備わっている。そして、このような胃瘻カテーテルを、患者の体に形成した孔に設置するときには、胃瘻カテーテル挿入補助キットを用いて孔を形成しながら設置するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
この胃瘻カテーテル挿入補助キットは、感染防止胃瘻造設カテーテルキットに含まれており、感染防止胃瘻造設カテーテルキットは、PEGカテーテルと感染防止用カバーとで構成されている。そして、この感染防止胃瘻造設カテーテルキットはいわゆるPULL法用いて使用されるもので、このPULL法には、感染の問題がある。このため、太い感染防止用カバーが用いられ、この感染防止用カバーで覆われたPEGカテーテルを口から挿入して、PEGカテーテルにおける胃内留置具以外の部分は孔から体外に引き出し、感染防止用カバーは口から体外に引き出すといった操作が行われるため、作業数が多くなり術者や患者にかかる負担が大きくなるという問題がある。
特開2005−218472号公報
このような問題を解決するために、イントロデューサー法も用いられている。このイントロデューサー法は、患者の腹部に孔を設けて、その孔をダイレーターでダイレーションしたのちに、胃瘻カテーテルを挿入する方法である。しかしながら、前述したイントロデューサー法では、2段階の操作が必要になる。このため、その手技は煩雑であり、また、ダイレーション後にダイレーターを抜くと孔が縮まってしまい胃瘻カテーテルを挿入し難くなるという問題がある。このため、イントロデューサー法によっても、手技自体の術者および患者への負担が大きいという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、胃瘻カテーテルを、患者の腹壁と胃壁とに設置する際に、形成された孔をダイレーションながら設置することにより、患者の体に対する負担を大幅に軽減できる胃瘻カテーテル挿入補助キットを提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットの構成上の特徴は、バンパー部(10c)とチューブ部(10b)とを備えた胃瘻カテーテル(10)を、患者の腹壁(41)と胃壁(42)とに刺し込みながら瘻孔(43)を形成する際に用いられる胃瘻カテーテル挿入補助キットであって、バンパー部を萎めた状態で取り外し可能に被覆できるシース部(31)と、シース部の先端側に設けられ先細り状になった先端ダイレーション部(32)とからなる筒状のバンパーカバー(30)を備えていることにある。
前述のように構成した本発明に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットでは、胃瘻カテーテルのバンパー部を萎めてバンパーカバーのシース部内に挿入しており、この場合、胃瘻カテーテルの先端に先細り状になった先端ダイレーション部が位置している。このため、挿入の際の抵抗が少なくなって先端ダイレーション部の孔への挿入が容易になる。そして、先端ダイレーション部によってダイレーションされた孔にそのまま、シース部とともに、バンパー部を挿し込むことができるため、1回の操作でバンパー部を胃内に挿入することができる。これによって、胃瘻カテーテルを腹部に形成した孔に留置する操作が極めて容易になり、術者や患者に対する負担が大幅に軽減される。
また、本発明に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットの他の構成上の特徴は、先端部近傍に先端側よりも後端側が大径になった段部(24)が形成され胃瘻カテーテル内を挿通可能な棒状具(21,51)が備わって、バンパー部の先端中央に、段部の大径部分(24a)に係合する係合穴(19a)が形成されており、棒状具を、シース部によってバンパー部が被覆された胃瘻カテーテルのチューブ部から挿入して段部の大径部分を係合穴に係合させたときに、棒状具の先端部(24b)に係合して、バンパーカバーが棒状具に対して軸周り方向に回転することを防止した状態で、棒状具の押圧力を受けることのできる受力部(36)を先端ダイレーション部に設けたことにある。
本発明によると、バンパーカバーは、受力部を介して、棒状具に対して軸周り方向に回転することを防止された状態で棒状具の押圧力を受けることができるため、棒状具に対して行った操作が確実にバンパーカバーに伝わるようになり、確実な操作が行えるようになる。
また、本発明に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットのさらに他の構成上の特徴は、バンパーカバー内を挿通できるワイヤ部(37a)と、ワイヤ部の端部に設けられた膨らみ部(37b)とからなるガイドワイヤ(37)とを備え、先端ダイレーション部の内部に、ガイドワイヤの膨らみ部が先端側から後端側に向かうときには通すが、後端側から先端側に向かうときには係合して通さない係合部(35b)を備えた一方向通過機構を設けたことにある。
本発明によると、胃瘻カテーテルのバンパー部を萎めてバンパーカバーのシース部内に挿入された状態のバンパーカバーの先端ダイレーション部の先端からガイドワイヤを膨らみ部側から挿入したのちに、ガイドワイヤを引き戻すと、膨らみ部が係合部に係合して、バンパーカバーが胃瘻カテーテルから外れるようになる。したがって、この操作を患者の体内で行う場合には、まず、腹部にカニューラ針を用いてガイドワイヤを通し、そのガイドワイヤの膨らみ部側を、バンパーカバーがバンパー部に取り付けられた胃瘻カテーテルの先端側から通す。そして、胃瘻カテーテルをガイドワイヤに沿わせながら腹部に形成した孔の内部に挿入する。
この場合、孔は先端ダイレーション部によってダイレーションされるため、バンパー部はバンパーカバーとともに容易に胃内に挿入される。そして、口から挿入した内視鏡のスネア鉗子でガイドワイヤを把持して、ガイドワイヤを内視鏡とともに、口から取り出すことにより、バンパーカバーは、バンパー部から外れてガイドワイヤとともに、口から外部に取り出される。この場合、胃瘻カテーテルの孔の内部への挿入の動作や設置位置は、口から挿入した内視鏡で観察できるため、内視鏡は、一旦口から引き出されると、再度挿入する必要はない。このため、胃瘻カテーテルを腹部の孔に留置する操作が極めて容易になり、患者の体に対する負担が大幅に軽減される。また、バンパー部を、バンパーカバーのシース部で覆っているため、バンパー部を孔に挿入する際に、萎んだバンパー部の表面の凹凸で孔を傷つけ出血することを減らすことができる。
また、本発明に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットのさらに他の構成上の特徴は、先端部近傍に先端側よりも後端側が大径になった段部(24)が形成され胃瘻カテーテル内を挿通可能な棒状具(51)が備わって、バンパー部の先端中央に、段部の大径部分(24a)に係合する係合穴(19a)が形成されており、棒状具を、シース部によってバンパー部が被覆された胃瘻カテーテルのチューブ部から挿入して段部の大径部分を係合穴に係合させたときに、棒状具の先端部(24b)に係合して、バンパーカバーが棒状具に対して軸周り方向に回転することを防止した状態で、棒状具の押圧力を受けることのできる受力部(36)を先端ダイレーション部に設け、さらに、バンパーカバー内を挿通できるワイヤ部(37a)と、ワイヤ部の端部に設けられた膨らみ部(37b)とからなるガイドワイヤ(37)とを備え、先端ダイレーション部の内部に、ガイドワイヤの膨らみ部が先端側から後端側に向かうときには通すが、後端側から先端側に向かうときには係合して通さない係合部(35b)を備えた一方向通過機構を設け、棒状具をガイドワイヤが挿通できる筒状に形成して、棒状具の後端側に前記ガイドワイヤの膨らみ部に着脱可能に係合する係合部(52)を設けたことにある。
本発明によると、バンパーカバーが取り付けられた胃瘻カテーテルを患者の体に形成した孔に挿入する際に、ガイドワイヤを口の外側に引っ張ることにより、胃瘻カテーテルを孔内に引っ張ることができる。このため、胃瘻カテーテルを孔に対して腹部の外部側から押したり腹部の内部側から引っ張ったりして挿入することができるようになり、胃瘻カテーテルの孔への挿入がスムーズに行えるようになる。また、バンパー部が胃壁の内面に位置して、バンパーカバーをバンパー部から外す際には、係合部の係合を解除して、膨らみ部を解放する。これによって、膨らみ部は、バンパーカバーの一方向通過機構の係合部に係合して、バンパーカバーはバンパー部から外れる。
胃瘻カテーテルに本発明の第1実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットを取り付けた状態を示した正面図である。 胃瘻カテーテルの斜視図である。 押込み具の斜視図である。 バンパーカバーの正面図である。 バンパーカバーの先端ダイレーション部にガイドワイヤを係合させる状態を示しており、(a)はガイドワイヤの球状部が係合部を乗り越えようとする状態を示した断面図、(b)は球状部が係合部を通過した状態を示した断面図、(c)は球状部が後退して係合部に係合した状態を示した断面図である。 接続部を示した下面図である。 接続部の受力部に、棒状具の先端部を係合させる状態を示した説明図である。 カニューラにガイドワイヤを挿入した状態を示した正面図である、 バンパーカバーが取り付けられた胃瘻カテーテルに押込み具を取り付けた状態を示した正面図である。 ガイドワイヤをスネアで把持する状態を示した正面図である。 バンパー部からバンパーカバーが外れた状態を示した正面図である。 胃瘻カテーテルを瘻孔に留置した状態を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットの棒状具に備わっている係合部を示した断面図である。 ガイドワイヤがロックされていない状態を示しており、(a)は正面側から見た断面図、(b)は側面側から見た断面図、(c)は上方から見た断面図である。 ガイドワイヤがロックされた状態を示しており、(a)は正面側から見た断面図、(b)は側面側から見た断面図、(c)は上方から見た断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットを図面を用いて説明する。図1は、胃瘻カテーテル10に、本発明に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットを取り付けた状態を示している。胃瘻カテーテル10は、図2に示したように、それぞれポリウレタンまたはシリコーン樹脂からなる外部固定部10aと、外部固定部10aの下面中央に連結されたチューブ部10bと、チューブ部10bの下端部に連結されたバンパー部10cとで構成されている。以下、外部固定部10a側を上側、バンパー部10c側を下側として説明する。
外部固定部10aは、上下に貫通する開口部11が中央部に設けられた肉厚のリング状体からなる本体部12と、本体部12の下面中央から下方に突出した円筒状の連結部12aと、本体部12の外周面における下端部の両側からそれぞれ突出した外部保持片13a,13bと、一方の外部保持片13aの先端部に連結された蓋部材14とで構成されている。外部保持片13a,13bは、それぞれ本体部12の外周面から水平方向に向って延びた平面視が略四角形の薄板状に形成されている。
蓋部材14は、外部保持片13aの先端部に連結された帯状連結部14aと帯状連結部14aの先端側部分に設けられた栓部15とで構成されている。帯状連結部14aは可撓性を有しており、外部保持片13aとの連結部を中心として、上下方向に回転するように曲がったり、急な角度で屈曲したりすることができる。また、帯状連結部14aの基端側部分は、外部保持片13aよりも幅が狭くなっており、帯状連結部14aの先端部は基端側部分よりも幅が広くなった幅広部14bに形成されている。そして、その幅広部14bに栓部15が設けられている。
栓部15は、帯状連結部14aを折り曲げてその幅広部14bを本体部12の上面に位置させたときに、開口部11と対向するようにして幅広部14bに設けられている。したがって、帯状連結部14aを折り曲げて栓部15を開口部11に押し付けることにより栓部15を開口部11に係合させることができ、これによって、本体部12の開口部11を閉塞できる。また、その状態から、帯状連結部14aの幅広部14bを上方に引っ張って栓部15と開口部11との係合を解除することにより本体部12の開口部11を開くことができる。このように構成された外部固定部10aは、患者の皮膚表面側に固定されて胃内に胃瘻カテーテル10が引き込まれることを防止する。
チューブ部10bの上端部は、連結部12a内に差し込まれた状態で外部固定部10aに固定されており、チューブ部10bの内部には、流動食等の流体物を通過させるための供給路16が形成されている。この供給路16の上端は外部固定部10aの開口部11と連通している。また、チューブ部10bは、伸縮性を備えており、引っ張ることにより伸長し、引っ張る力から解放されると元の状態に復元する。このチューブ部10bは、胃瘻カテーテル10を患者の腹部に瘻孔43(図12参照)を造設する際に、孔の閉塞を防止して、瘻孔43を形成する。
バンパー部10cは、チューブ部10bの下端部を覆った状態でチューブ部10bに連結された円筒状の連結部17と、連結部17の下端開口縁部に連結された内部保持片18とを備えている。内部保持片18の上部側部分は、連結部17の下端周縁部に連結され、バンパー部10cが胃内に位置するときに胃壁に接触する略ドーム状の接触部18aで構成されている。そして、内部保持片18の下部側部分は、接触部18aの下端縁部に連結された4個の帯状の連結部18bと、各連結部18bの先端部を結合する結合部18cとで構成されている。
接触部18aの上面中央部には、チューブ部10bの供給路16に連通する穴部が形成されており、この穴部は、外部固定部10aの開口部11および供給路16とともに、流体物を供給するための供給孔を構成する。また、4個の連結部18bは、接触部18aの下端部に、円周方向に一定間隔を保って設けられており、接触部18aの下端縁部から四方に別れてそれぞれ下方に延びたのちにチューブ部10bの中心軸の下方に集まって結合部18cを形成して固定されている。すなわち、結合部18cは、各連結部18bの下端部を結合させることによって、各連結部18bどうしを連結させるとともに、各連結部18bによってその位置をチューブ部10bの中心軸の下方に位置決めされている。
接触部18aおよび各連結部18bは、可撓性を有する軟質の弾性材料で構成されており、通常は、弾性によって、図2に示したように全体が膨らんだ状態を維持しているが、結合部18cを下方に向けて押し込むことにより細長い状態に伸長する。また、結合部18cの中央には穴部が形成されており、この穴部に短筒状の係合部19が固定されている。この係合部19の中央部には、後述する棒状具(図3参照)21の先端部を位置決めするための係合穴19aが形成されている。このように構成されたバンパー部10cは、患者の胃壁42の内面に固定されて胃瘻カテーテル10が患者の体から外れることを防止する。
胃瘻カテーテル挿入補助キットは、押込み具20と、バンパーカバー30と、ガイドワイヤ37とで構成されている。押込み具20は、図3に示したように、棒状具21と係止部材22とで構成されている。棒状具21は、細径のステンレス製パイプからなる棒状具本体21aとプラスチック製の指操作部21bとを備えている。そして、棒状具本体21aの内部には、ガイドワイヤ37を通すためのガイド穴23が形成され、棒状具本体21aの先端近傍には、段部24が形成されている。
この段部24は、棒状具本体21aの下端近傍部分の周面を覆った状態で棒状具本体21aに固定された円筒状の固着部24aと、固着部24aの下端から下方に延びた棒状具本体21aの下端部からなる押し込み部24bとで構成されている。押し込み部24bは、外形が六角形の筒状に形成されている。そして、胃瘻カテーテル10の開口部11から下方に向けて棒状具21を挿し込んでいくと、押し込み部24bは係合穴19aを挿通し、固着部24aは、下面を係合部19の上面に位置させた状態になる。
また、指操作部21bは、棒状具本体21aの上端側部分を覆った状態で棒状具本体21aに固定された筒状の固定部25aと、固定部25aの上端部からそれぞれ左右に延びるように長く形成され、その長手方向に沿って上面中央部が凹部になるように湾曲した板状の指当て部25bと、一対の補強部25c,25dとで構成されている。補強部25c,25dは、それぞれ固定部25aの左右両側とその側部に対応する指当て部25bの各下面部分とに沿って左右対称に設けられた三角形の板状体で構成されている。そして、一方の補強部25cにスリット状の回避穴23aが形成されている。
この回避穴23aは、棒状具本体21aのガイド穴23に連通しており、下部側から上部側に向うほど徐々に幅が広くなるように形成されている。また、棒状具本体21aの上部側部分における指操作部21bの下側部分には、指操作部21bと一体的に構成された円筒部26が、棒状具本体21aの周面を被覆して形成され、その外周面に、係合段部26aが軸方向に一定間隔を保って5個形成されている。係合段部26aは、円筒部26の周面に円周に沿って形成され、縦断面形状が左右対称の半円状になるリング状の突起からなっている。
係止部材22は、ステンレス板を加工することにより、図3に示した形状に形成されており、下部係止部27と、上部係止部28と、下部係止部27と上部係止部28とを連結する上下方向に長くなった四角板状の連結片29とを備えている。下部係止部27は、連結片29の下端部から、連結片29に直交して前方(図示の手前側)水平方向に向かって延びる平面視が略U形の保持片27aと、連結片29の下端近傍部分の両側部から、連結片29と直交し、かつ保持片27aと間隔を保って平行に延びる一対の爪部27bとで構成されている。
また、保持片27aの略U形の内側部分は、外部固定部10aの連結部12aが入り込める大きさの凹部に形成され、保持片27aと爪部27bとの間隔は、外部保持片13a,13bを挟み込める大きさに設定されている。上部係止部28は、連結片29の上端部から、連結片29と直交して手前側に突出しており、連結片29の左右両側方向に延びる横長の板状体で構成されている。また、上部係止部28の前後方向の長さは短く設定され、その中央前部に、各係合段部26aと係合可能な係合凹部28aが形成されている。さらに、上部係止部28の前部における係合凹部28aの両側部分には、係合段部26aとの係合が解除されることを防止するための一対の突起28bが下方に向って突出している。
このように構成された押込み具20は、胃瘻カテーテル10に組み付けられる。この場合、保持片27aの内部側に外部固定部10aの連結部12aを入れ、保持片27aと爪部27bとの間隔に外部保持片13a,13bを入れることにより、係止部材22を胃瘻カテーテル10に組み付け、その状態の胃瘻カテーテル10に、棒状具21の下部側部分を挿し込む。また、その状態から、上部係止部28に指を掛けて棒状具21を胃瘻カテーテル10の内部に押し込み、棒状具21の係合段部26aを上部係止部28の係合凹部28aと突起28bとに係合させることにより、その状態に維持できる。
バンパーカバー30は、図4に示したように、シース部31と先端ダイレーション部32とを一体に組み付けて構成されている。シース部31は、萎めた状態のバンパー部10cを被覆してその状態に維持できるものであり、円筒状に形成されている。このシース部31は、図4に示した上部の同径部分で構成されており、下端側部分が先端ダイレーション部32の上端側部分を覆った状態で、先端ダイレーション部32に固定されている。また、シース部31の上下方向の長さは、萎めた状態のバンパー部10cの下端部からチューブ部10bにおける連結部17の少し上方部分の間を被覆できる長さに設定されている。
なお、シース部31の上下方向の長さは、バンパー部10cをすべて被覆していなくとも、バンパー部10cを萎めた状態に保持できる長さであればよい。また、シース部31は、適度な硬さと可撓性を備えており、バンパー部10cを伸長させた状態に維持させることができるとともに、バンパー部10cが曲がったときに、その形状に対応して変形することもできる。このシース部31は、可撓性を備えたポリウレタン、シリコーン樹脂またはポリ塩化ビニルで構成されている。
先端ダイレーション部32は、図5(a)〜(c)に示したように、穿刺部33と接続部34とで構成されており、シース部31は、接続部34を介して穿刺部33に接続されている。穿刺部33は、シース部31の先端側(下端側)に位置して、胃瘻カテーテル10をバンパー部10c側から患者の腹部に形成された孔に挿入して孔を拡張する、いわゆるダイレーションをする際に、抵抗を少なくして挿入が容易になるようにするもので、上部から下部に行くにしたがって徐々に、細くなった略円筒状に形成されている。
また、穿刺部33の内部には、下端から上方に向かって細いワイヤ挿通孔33aが形成されている。そして、穿刺部33の内部におけるワイヤ挿通孔33aの上方には直径の大きな空間部33bが形成されている。この空間部33bの底部は、外周面の傾斜角が大きくなった部分から傾斜角が小さくなった部分に向かって下り傾斜になった傾斜面で構成されている。この穿刺部33は、比較的硬質のポリウレタンまたはポリプロピレンで構成されている。
接続部34は、穿刺部33の上部に嵌合できる大きさの略円筒状に形成されている。そして、接続部34の外周面の下部側にフランジ状の突起34aが円周に沿って形成され、下端に傾斜面部35(図6参照)が形成されている。傾斜面部35は、接続部34の下端開口の大部分を塞ぐようにして設けられている。そして、傾斜面部35を、空間部33bの傾斜した底部に平行させた状態で、接続部34の下端側部分が、穿刺部33の空間部33b内に挿入されて固定されている。傾斜面部35は、下方から見た状態で円の一部を直線状に切断した形状に形成され、その直線部分35aの中央から円形の中心部を通って他方(図6の下方)に延びる部分に溝35bが形成されている。この溝35bの幅は、穿刺部33のワイヤ挿通孔33aの直径よりも短くなっている。また、直線部分35aと接続部34の円筒部分との間には開口35cが形成されている。
接続部34の上端には、図7に示したように、棒状具本体21aの押し込み部24bが嵌合できる受力部36が形成されている。この受力部36は、断面形状が六角形の穴の周壁部で構成されており、棒状具本体21aの押し込み部24bに対して接続部34を軸周り方向に回転させることなく、押し込み部24bを嵌合させる。この受力部36内の空間は、接続部34の内部空間の上部を構成しており、接続部34の内部空間の下部および開口35cを介して穿刺部33の空間部33bに連通している。なお、バンパーカバー30が、バンパー部10cに取り付けられているときに、バンパー部10cの下部が接続部34の上部に接触していても良い。
ガイドワイヤ37は、ステンレスからなっており、胃瘻カテーテル10の孔への挿入をガイドする機能を備えている。このガイドワイヤ37は、線状のワイヤ部37aと、ワイヤ部37aの一端に固定された本発明の膨らみ部としての球状部37bとで構成されており、球状部37bは、直径が、ワイヤ挿通孔33aの直径よりも短く、溝35bの幅よりも長くなっている。また、球状部37bは、開口35cを余裕を持って通過できる。ワイヤ部37aの直径は溝35bの幅よりも短くなっている。このため、図5(a)に示したように、ガイドワイヤ37を球状部37b側から穿刺部33のワイヤ挿通孔33aに挿入していくと、球状部37bは、空間部33b内に入ったところで、溝35bを通過できないため、傾斜面部35に沿って斜め上方の広い空間に移動していく。
さらに、ガイドワイヤ37を挿入していくと、球状部37bは、開口35cを通過して、傾斜面部35の上方の空間に移動する。このとき、ワイヤ部37aが溝35b内に入って、図5(b)に示した状態になる。そして、ガイドワイヤ37を引き戻すように下方に引っ張ると、球状部37bが傾斜面部35の上面に係合してロックされる。傾斜面部35、溝35bおよび開口35cで本発明に係る一方向通過機構が構成され、傾斜面部35の溝35bで、一方向通過機構の係合部が構成される。また、接続部34の上部側部分に、シース部31の下端部が固定される。なお、接続部34は、穿刺部33と同じ材料で構成されている。また、球状部37bは、ワイヤ部37aの一方の端部だけでなく、両端に設けてもよい。
つぎに、腹壁41と胃壁42とに胃瘻カテーテル10を造設して瘻孔43を形成する際の操作について説明する。なお、以下の説明で用いる図8から図11においては、腹壁41と胃壁42は省略している。この場合、まず、図8に示したカニューラ44と内針(図示せず)とで構成されるカニューラ針を用いて、腹壁41と胃壁42とにガイドワイヤ37を挿入する操作を行う。カニューラ針は、ガイドワイヤ37を挿通させるためのカニューラ44の内部に、先端が穿刺部で構成された内針を挿入して構成されており、まず、カニューラ44を内針とともに、腹壁41と胃壁42とに刺し込む。ついで、カニューラ44から内針を抜き取って、そのカニューラ44にガイドワイヤ37をワイヤ部37aの端部から挿入して、図8の状態にする。
つぎに、下部側部分にバンパーカバー30が被せられた胃瘻カテーテル10に押込み具20を取り付けて、図9に示した状態にする。このとき、棒状具21の押し込み部24bが受力部36に確実に嵌合するようにする。そして、腹壁41と胃壁42とに挿入されたガイドワイヤ37を球状部37bから、バンパーカバー30の先端開口に挿入していく。これによって、ガイドワイヤ37の球状部37b側部分は、バンパーカバー30および棒状具21の内部を通過して、図1に示した状態になる。
つぎに、カニューラ針を用いて形成した孔を穿刺部33で拡張しながら、胃瘻カテーテル10をバンパーカバー30とともにガイドワイヤ37に沿わせて体内に挿入していく。この場合、棒状具21を押し込んでいくが、棒状具21の押し込み部24bが受力部36に嵌合しているため、押込み具20に加える力が確実にバンパーカバー30に伝わるようになり、確実な操作が可能になる。このとき、棒状具21は真っ直ぐに押し込んでいくことが好ましいが、一方向に回転させたり他方向に反転させたりしながら押し込んでいくこともできる。また、このとき、患者の口から内視鏡を挿入してその先端を胃内に位置させ、この内視鏡によって胃内を観察しながら操作を行う。
そして、胃瘻カテーテル10のバンパー部10cとバンパーカバー30とが、胃壁42を通過して胃内に入ったところで、内視鏡の先端からスネア45(図10参照)を突出させて、ガイドワイヤ37を把持させる。この際、内視鏡によって、バンパー部10cが胃内の適正位置にあることを確認する。そして、スネア45がガイドワイヤ37を把持したことを確認して、内視鏡を口の外に引き出す。これによって、ガイドワイヤ37はスネア45に把持されたまま胃内を通り抜けて口の方に引っ張られる。このとき、胃瘻カテーテル10は、外部固定部10aが体外に保持されているため、ガイドワイヤ37は棒状具21の内部から抜け出ていき、球状部37bが、傾斜面部35の上面に係合してロックされる。
このため、押込み具20を腹部側に保持した状態で、ガイドワイヤ37を内視鏡とともにさらに引っ張ると、図11に示したように、バンパーカバー30はバンパー部10cから外れて、スネア45とともに口の方に移動していく。そして、バンパーカバー30はそのまま口から外部に取り出す。一方、胃瘻カテーテル10からは押込み具20を取り外す。これによって、バンパー部10cは伸長した状態から元の膨らんだ状態に戻る。そして、胃瘻カテーテル10の栓部15で、外部固定部10aの開口部11を閉塞することにより、図12に示した状態になり、これによって、胃瘻カテーテル10の造設が終了する。そして、2〜3週間、胃瘻カテーテル10を留置しておくことで、瘻孔43の形成が完了する。
患者が流動食や栄養剤等の流体物を摂取する際には、外部固定部10aの開口部11を開き、開口部11に流体供給用チューブ(図示せず)を接続する。その状態で、流体供給用チューブの端部開口から流体供給用チューブ内に流体物を入れる。これによって、流体物は流体供給用チューブから開口部11および供給路16を介して患者の胃内に供給される。この際、チューブ部10bの下端開口から出た流体物は、バンパー部10c内から各連結部18bの間を通過して胃内に入る。また、使用後は、外部固定部10aから流体供給用チューブを外し、開口部11を閉じておく。
以上のように、本実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットには、バンパー部10cを萎めた状態で被覆できるシース部31と先細り状になった先端ダイレーション部32とからなるバンパーカバー30と、ワイヤ部37aと球状部37bとからなるガイドワイヤ37とが備わっている。そして、先端ダイレーション部32の接続部34に、ガイドワイヤ37の球状部37bを先端側から後端側に向かっては通すが、後端側から先端側には通さない溝35bを備えた傾斜面部35が設けられている。このため、バンパーカバー30が取り付けられた胃瘻カテーテル10を、腹部側から挿入して、バンパーカバー30を胃瘻カテーテル10から外してガイドワイヤ37とともに口から外部に取り出すことができる。
このように、腹部から胃瘻カテーテル10を挿入することにより、患者に与える苦痛が軽減できるとともに、胃瘻カテーテル10を造設する操作が容易になる。また、その際、胃瘻カテーテル10の先端に先細り状になった先端ダイレーション部32が位置するため、孔をダイレーションする際の抵抗が少なくなり、バンパー部10cの孔内への挿入自体も容易になる。さらに、内視鏡は、一度の挿入で済むため、これによっても、患者に与える負担が大幅に軽減される。また、バンパー部10cを、バンパーカバー30のシース部31で覆っているため、バンパー部10cを孔に挿入する際に、萎んだバンパー部10cの表面の凹凸で孔を傷つけ出血することを減らすことができる。
また、押込み具20を用いることによっても、安定した操作が可能になる。特に、押込み具20の棒状具21の下端に押し込み部24bを形成して、先端ダイレーション部32の接続部34に、押し込み部24bが嵌合できる受力部36を形成したため、棒状具21に対して行った操作が確実にバンパーカバー30に伝わるようになり、確実な操作が行えるようになる。さらに、傾斜面部35がガイドワイヤ37の移動方向に対して傾斜しているため、球状部37bを先端ダイレーション部32内に挿入する際には、挿入し易くなり、球状部37bを先端ダイレーション部32の外部側に移動させる際には、溝35bに係合し易くなるとともに、一旦係合すると外れ難くなる。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットが備える棒状具51の要部の断面を示している。この棒状具51では、棒状具本体(図示せず)の上方に位置する固定部51bに、ガイドワイヤ37の球状部37bを着脱可能に係合する係合部52が設けられている。この係合部52は、図14(a)〜(c)および図15(a)〜(c)に示したように、固定部51bに、径方向に貫通するガイド穴53を形成し、このガイド穴53にスライド部材54を移動可能に組み付けて構成されている。ガイド穴53は、側方から見た状態で四角形に形成されており、その一方の開口の外周面側(図14(a)および図15(a)の右側)の上下部分にそれぞれ突起53a,53bが形成されている。この突起53a,53bが形成されることによって、固定部51bの内周面における一方の開口側には段差が形成されている。
スライド部材54は、ともに平面視が略U形に形成された挿通片54aと、係合片54bとの連結された端部どうしを連結片54cで連結して構成されており、挿通片54aと、係合片54bとは、上下に間隔を保って配置されている。連結片54cの上面における一方の端部には前方(図14(a)および図15(a))から見た形状が四角形の小突起55aが形成され、挿通片54aの上面には、前方から見た形状が半円形の小突起55bと、前方から見た形状が三角形の小突起55cとが形成されている。小突起55aと小突起55bとの間および小突起55bと小突起55cとの間の長さは、それぞれ突起53aの幅と略同じ長さに設定されており、小突起55cは、小突起55b側の面が垂直面で小突起55bと反対側の面が傾斜面で構成されている。
そして、連結片54cと係合片54bとの下面には、それぞれ小突起55a、小突起55bおよび小突起55cと、上下対称になるようにして、小突起56a、小突起56bおよび小突起56cが形成されている。このため、スライド部材54は、小突起55aと小突起55bとの間に突起53aを位置させ、小突起56aと小突起56bとの間に突起53bを位置させた状態と、小突起55bと小突起55cとの間に突起53aを位置させ、小突起56bと小突起56cとの間に突起53bを位置させた状態とになったときに係止される。
また、挿通片54aの略U形の内部側縁部は、スライド部材54の位置に拘わらず、ガイドワイヤ37の球状部37bを通過させることのできる幅と長さを備えている。そして、係合片54bの略U形の内部側縁部は、小突起56bと小突起56cとの間に対応する部分に幅狭部57が形成され、小突起56cから他方の端部に対応する部分は、挿通片54aの略U形の内部側縁部の幅と同じ幅に形成されている。幅狭部57の幅は、ガイドワイヤ37のワイヤ部37aの直径よりも長く、球状部37bの直径よりも短くなっている。
このため、スライド部材54の連結片54c側をガイド穴53から突出させた状態では、ガイドワイヤ37をすべて固定部51b内を通過させることができるが、スライド部材54の連結片54c側をガイド穴53内に押し込んだ状態では、球状部37bが幅狭部57に係合して、ガイドワイヤ37は固定部51b内を通過できなくなる。この第2実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットのそれ以外の部分の構成は、前述した第1実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットと同一である。したがって、図14において、同一部分に同一符号を記している。
このように構成された胃瘻カテーテル挿入補助キットを用いて、胃瘻カテーテル10の造設手技を行う場合、カニューラ針を用いて形成した孔を挿通するガイドワイヤ37を、押込み具20およびバンパーカバー30が取り付けられた胃瘻カテーテル10に通すまでは、前述した第1実施形態と同様の操作を行う。そして、形成した孔を拡張しながら、胃瘻カテーテル10をバンパーカバー30とともに体内に挿入するときには、スライド部材54の連結片54c側をガイド穴53内に押し込んで、球状部37bが幅狭部57に係合するようにしておく。また、ガイドワイヤ37の先端側部分は、胃内でスネア45に把持させておく。これによって、胃瘻カテーテル10を腹部側から押すだけでなく、口から挿入した内視鏡のスネア45を介して胃瘻カテーテル10を胃の内部側に引っ張ることができる。
そして、胃瘻カテーテル10のバンパー部10cとバンパーカバー30とが、胃壁42を通過して胃内に入ったことを確認すると、スライド部材54の分岐した端部を押して連結片54c側をガイド穴53から突出させ、幅狭部57による球状部37bの係合を解除させる。その状態でスネア45を引っ張ると、球状部37bは、先端ダイレーション部32内で、傾斜面部35の溝35bに係合してロックされる。その後は、前述した第1実施形態と同様の操作を行う。この第2実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットによると、バンパーカバー30が取り付けられた胃瘻カテーテル10を患者の孔に挿入する際に、胃瘻カテーテル10を孔内に押し込むだけでなく、ガイドワイヤ37を口の外側に引っ張ることもできるため、胃瘻カテーテル10の挿入がよりスムーズに行える。この第2実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットのそれ以外の作用効果については、前述した第1実施形態に係る胃瘻カテーテル挿入補助キットと同様である。
また、本発明にかかる胃瘻カテーテル挿入補助キットは、前述した各実施形態に限定するものでなく、本発明の技術的範囲内で適宜変更実施が可能である。例えば、前述した各実施形態では、胃瘻カテーテルとして、外部固定部10aを備えた胃瘻カテーテル10を用いているが、外部固定部10aが備わっていない胃瘻カテーテルを用いることもできる。この場合、押込み具20の係止部材22も省略する。そして、棒状具21の上部にチューブ部10bの上端に係合する係合部を設けておくことが好ましい。また、前述した各実施形態では、棒状具21の押し込み部24bを六角形の筒状に形成しているが、この押し込み部24bは、三角形や四角形の筒状に形成してもよいし、それ以外の多角形の筒状に形成してもよい。そして、接続部34の受力部36の形状も押し込み部24bの形状に対応した形状にする。
さらに、胃瘻カテーテル挿入補助キットに備わっている各部材を構成する材料についても、前述した実施形態に限らず適宜変更することができる。また、一方向通過機構や、棒状具51に設けられてガイドワイヤ37の球状部37bに係合する係合部52の構造についても、同様の機能を備えた構造であれば、変更することができる。さらに、本発明にかかる胃瘻カテーテル挿入補助キットを構成するそれ以外の部分についても適宜変更することができる。
10…胃瘻カテーテル、10b…チューブ部、10c…バンパー部、19a…係合穴、21,51…棒状具、24…段部、24a…固着部、24b…押し込み部、30…バンパーカバー、31…シース部、32…先端ダイレーション部、35…傾斜面部、35b…溝、35c…開口、36…受力部、37…ガイドワイヤ、37a…ワイヤ部、37b…球状部(膨らみ部)、41…腹壁、42…胃壁、43…瘻孔、52…係合部。

Claims (4)

  1. バンパー部とチューブ部とを備えた胃瘻カテーテルを、患者の腹壁と胃壁とに刺し込みながら瘻孔を形成する際に用いられる胃瘻カテーテル挿入補助キットであって、
    前記バンパー部を萎めた状態で取り外し可能に被覆できるシース部と、前記シース部の先端側に設けられ先細り状になった先端ダイレーション部とからなる筒状のバンパーカバーを備えていることを特徴とする胃瘻カテーテル挿入補助キット。
  2. 先端部近傍に先端側よりも後端側が大径になった段部が形成され前記胃瘻カテーテル内を挿通可能な棒状具が備わって、
    前記バンパー部の先端中央に、前記段部の大径部分に係合する係合穴が形成されており、
    前記棒状具を、前記シース部によって前記バンパー部が被覆された前記胃瘻カテーテルの前記チューブ部から挿入して前記段部の大径部分を前記係合穴に係合させたときに、前記棒状具の先端部に係合して、前記バンパーカバーが前記棒状具に対して軸周り方向に回転することを防止した状態で、前記棒状具の押圧力を受けることのできる受力部を前記先端ダイレーション部に設けた請求項1に記載の胃瘻カテーテル挿入補助キット。
  3. 前記バンパーカバー内を挿通できるワイヤ部と、前記ワイヤ部の端部に設けられた膨らみ部とからなるガイドワイヤとを備え、
    前記先端ダイレーション部の内部に、前記ガイドワイヤの膨らみ部が先端側から後端側に向かうときには通すが、後端側から先端側に向かうときには係合して通さない係合部を備えた一方向通過機構を設けた請求項1または2に記載の胃瘻カテーテル挿入補助キット。
  4. 先端部近傍に先端側よりも後端側が大径になった段部が形成され前記胃瘻カテーテル内を挿通可能な棒状具が備わって、
    前記バンパー部の先端中央に、前記段部の大径部分に係合する係合穴が形成されており、
    前記棒状具を、前記シース部によって前記バンパー部が被覆された前記胃瘻カテーテルの前記チューブ部から挿入して前記段部の大径部分を前記係合穴に係合させたときに、前記棒状具の先端部に係合して、前記バンパーカバーが前記棒状具に対して軸周り方向に回転することを防止した状態で、前記棒状具の押圧力を受けることのできる受力部を前記先端ダイレーション部に設け、
    さらに、前記バンパーカバー内を挿通できるワイヤ部と、前記ワイヤ部の端部に設けられた膨らみ部とからなるガイドワイヤとを備え、
    前記先端ダイレーション部の内部に、前記ガイドワイヤの膨らみ部が先端側から後端側に向かうときには通すが、後端側から先端側に向かうときには係合して通さない係合部を備えた一方向通過機構を設け、
    前記棒状具を前記ガイドワイヤが挿通できる筒状に形成して、前記棒状具の後端側に前記ガイドワイヤの膨らみ部に着脱可能に係合する係合部を設けた請求項1に記載の胃瘻カテーテル用補助キット。
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