JP7316029B2 - 挿入治具セット、挿入治具及び胃瘻カテーテルセット - Google Patents
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Description
そして、体に対して胃瘻カテーテルを取り付ける際には、胃内固定部が瘻孔の壁面を圧迫又は傷つけることを回避又は抑制して、被験者の負担となることを軽減することが重要となる。
同文献に記載の挿入治具セットは、キャップにより胃内固定部を折り畳んだ状態とし、瘻孔を介して胃内に胃内固定部を挿入可能として、被検者の負担を軽減している。このキャップには、リップコード(裂きひも)を通すための孔が形成されている。そして、キャップは、当該孔に通されたリップコードが引かれることによって引き裂かれ、胃内固定部を拘束する状態から胃内固定部が拡張可能とする状態に移行して、胃内固定部を胃内に留置することが記載されている。
また、キャップに、リップコードを通すための孔を設ける必要があるとともに、リップコードにより引き裂き可能な程度の厚さ及び素材であることが必要となり、胃内固定部を折り畳み状態に維持するための保持力が制限されることがあった。このため、弾性力の高い胃内固定部に対して、このキャップを用いた場合には、胃内固定部の弾性復元を抑制できずに、胃内固定部からキャップが不意に外れてしまうことが考えられる。
さらに、術者は、リップコードを引くことのみによっては、キャップが胃内固定部から外れたことの確証を得ることが困難であった。
また、全ての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
まず、本実施形態に係る挿入治具セットS及び挿入治具(オブチュレータ1)の概要について、図1~図5を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る挿入治具セットSを示す斜視図であり、キャップ5がバンパー4aを折り畳み状態にするように拘束している状態を示す図、図2は、挿入治具セットSの一部を示す部分断面図であり、図1のII-II断面を示す図である。図3は、外套部2の遠位端部の断面を示す部分断面斜視図であり、図1のIII-III断面を示す図である。図4は、挿入治具セットSを示す斜視図であり、キャップ5がバンパー4aを解放して拡張させている状態を示す図である。図5は、挿入治具セットSの一部を示す部分断面図であり、図4のV-V断面を示す図である。
また、「近位側」とは、特に断りのない限り、挿入治具セットS及びオブチュレータ1の操作者から近い側をいう。また、近位側を基端側という場合がある。
また、挿入治具セットSの構成要素が遠位側に移動することを前進すると呼称し、逆に近位側に移動することを後退すると呼称する場合がある。
挿入治具セットSは、筒状の外套部2と、外套部2内に前進後退可能に通される内挿部3と、を含んで構成される挿入治具(オブチュレータ1)と、外套部2の周囲に取り付けられた胃瘻カテーテル4と、外套部2の先端側に配設され、折り畳まれた状態の胃内固定部(バンパー4a)の少なくとも一部を覆うキャップ5と、を備える。
胃瘻カテーテル4又は外套部2とキャップ5とのうちの一方は、他方に係止する係止部(係止爪2b)を有し、内挿部3は、外套部2内に通されて前進したときに、係止爪2bによる係止を解除することを特徴とする。
本発明において、「係止」とは、一時的に保持・固定されて移動を制限している状態をいい、下記において説明する構造的に係止する状態の他、粘着剤等により、物性的に粘着して離脱可能な状態を含むものとする。
その他、前進した内挿部3が、係止部が設けられている部材又は係止対象部材に直接的に又は間接的に当接して押圧し、係止部が設けられている部材又は係止対象部材との間に係止部による係止力よりも強い荷重が加わることにより、係止部による係止を解除する構成がある構成がある。これらの詳細については後述する。
挿入治具(オブチュレータ1)は、胃瘻カテーテル4を周囲に取り付けることが可能な筒状の外套部2と、外套部2内に通される内挿部3と、を含んで構成されている。外套部2は、キャップ5に係止する係止部(係止爪2b)を有する。
内挿部3は、外套部2内に通されて前進したときに、係止爪2bによる係止を解除する。
上記構成によれば、外套部2とキャップ5が係止しており、内挿部3によって、その係止を解除可能に構成されていることで、外套部2からキャップ5が不意に離脱することを防止できる。
胃瘻カテーテル4は、胃内に挿入するための挿入治具(オブチュレータ1)の一部を挿入可能に形成されており、キャップ5は、オブチュレータ1の係止爪2bに係止される被係止部(被係止ブロック5c)を有することを特徴とする。
キャップ5がオブチュレータ1に係止される被係止部を有することで、胃瘻カテーテル4からキャップ5が不意に離脱することを防止できる。
次に、挿入治具セットS及び挿入治具(オブチュレータ1)の構成について図1~図5を参照して説明する。挿入治具セットSは、上記のように、胃瘻カテーテル4を体内に挿入するためのオブチュレータ1と、外套部2の周囲に取り付けられた胃瘻カテーテル4と、外套部2の先端側に配設され、折り畳まれた状態の胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップ5と、を備える。
オブチュレータ1は、上記のように、外套部2と、内挿部3と、を含んで構成されている。
外套部2の中央部分に、胃瘻カテーテル4の近位側にある体外固定部4bを保持する保持部2dが設けられている。保持部2dは、オブチュレータ1の軸方向に交差する方向に延在する二股部分を有して、当該二股部分で胃瘻カテーテル4の体外固定部4bを保持している。
外套部2の遠位端部の外周に、外套部2の遠位端から通された胃瘻カテーテル4が取り付けられる。
オブチュレータ1の近位端には、内挿部3に連続する操作部3bが設けられており、術者は操作部3bを外套部2に対して軸方向に往復動させることにより、内挿部3を往復動させることが可能となっている。
外套部2の先端部にスリット2cが形成されていることで、外套部2の先端側が拡開しやすくなる。このため、術者が内挿部3を前進操作して、後述するように係止爪2bによる係止を解除したときに、外套部2からキャップ5を円滑に離脱させることができることとなる。
係止爪2bは、外套部2の内壁面に設けられて、後述するキャップ5の被係止ブロック5cのくびれ部分に係止可能に構成されている。より詳細には、外套部2の先端部において分割された4片のうち、対向する2片に設けられている。
なお、係止爪2bは、外套部2の先端部において分割された対向する2片に設けられているものに限定されず、係止爪2bの数は任意であり、外套部2の先端部において分割された4片の全てに設けられていてもよい。係止爪2bが当該4片の全てに設けられていれば、外套部2の周方向における90度ごとの4箇所に配置された係止爪2bのそれぞれが、キャップ5の被係止ブロック5cのくびれ部分に係止することになる。このため、キャップ5に対する係止状態をより好適に維持することが可能となる。
また、上記のように、更に複数のスリット2cが形成されていることにより、外套部2の先端部が、更に複数の片で構成されている場合には、任意の複数の片に係止爪2bが設けられていてもよい。
本実施形態においては、近位側の辺は、他の近傍の内壁面に対して直角に形成されている。つまり、係止爪2bの近位側の面は、外套部2の軸方向に直交する面である。なお、係止爪2bの係止対象である、キャップ5に設けられた被係止ブロック5cの遠位側の面も、外套部2の遠位端部に挿し込まれた状態において、外套部2の軸方向に直交する方向に形成されている。
一方で、上記のように、係止爪2bの近位側の面と、被係止ブロック5cの遠位側の面とは、外套部2の軸方向に直交する面である。このため、キャップ5の被係止ブロック5cが、係止爪2bを越えて近位側まで挿し込まれたときには、キャップ5が外套部2の軸方向に移動したとしても、外套部2の遠位端部を拡開させる方向に力が加わりにくく、係止爪2bによる係止が解除されにくい。
胃瘻カテーテル4は、瘻孔を通って、体外と胃の内部とを連通するものであり、外套部2の外周に取り付けられて、オブチュレータ1の保持部2dによって体外固定部4bを保持されて固定されている。胃瘻カテーテル4は、胃内に留置される径方向に拡縮可能なバンパー4aと、体表面よりも外側に配設される体外固定部4bと、これらを連通するシャフト4cと、を含んで構成されている。
本実施形態に係るバンパー4aは、傘状に形成されて、自然状態において軸方向に垂直な径方向に広がっており、折り畳まれて弾性変形した状態で、後述するキャップ5の空間5s内に収容可能に構成されている。なお、バンパー4aは、径方向に拡縮可能な構成であれば、傘状のものに限定されず、屈曲可能な複数の棒状の部材のみから構成されるものであってもよい。
キャップ5は、不図示の瘻孔を介して胃内にバンパー4aを配設する際に、バンパー4aが折り畳まれた状態を保持しつつ瘻孔の壁面に加わる抵抗を抑制し、バンパー4aの体内への挿入を容易とするためのものである。キャップ5は、セルロース系若しくはゼラチン系の材料から形成された食品用に用いられるハードカプセルカバー、又はポリ乳酸等の体内で分解される材料で形成されており、遠位端側が鈍頭のキャップ状に形成されている。
詳細には、キャップ5は、被係止ブロック5cと、被係止ブロック5cから連続して径方向中央部に設けられた軸線方向に延在する軸心部5bと、軸心部5bの遠位側と連続して、径方向外側に設けられた周壁5dと、により、一体的として形成されている。軸心部5bの外周部と周壁5dの内周部とによって、折り畳んだ状態のバンパー4aを収容可能な円形の深堀状の空間5sが形成されている。
このような構成によれば、キャップ5が、外套部2に係止された状態で、バンパー4aの少なくとも一部を収容することができる。
空間5sは、バンパー4aを収容可能な大きさで形成されている。詳細には、軸心部5bの外径は、胃瘻カテーテル4のシャフト4cの内径よりも小さく、周壁5dの近位側端面の内径は、シャフト4cの外径よりも大きく形成されている。
軸心部5bから被係止ブロック5cに亘って、貫通孔5eが軸方向に延在して形成されている。貫通孔5eは、不図示のガイドワイヤを挿通させるためのものである。
次に、挿入治具セットSによる胃瘻カテーテル4の体内への挿入動作について、図1~図5を参照して説明する。
術者は、体外固定部4bが近位側に位置する向きにした胃瘻カテーテル4を外套部2の遠位端部に通し、保持部2dを体外固定部4bにかけるようにして、胃瘻カテーテル4を外套部2に取り付ける。そして、術者は、胃瘻カテーテル4のバンパー4aがキャップ5の空間5s内に収まるように、キャップ5を胃瘻カテーテル4に取り付けつつ、キャップ5を外套部2に挿し込んで、係止爪2bに係止させる。ここで、係止爪2bによるキャップ5の係止位置は、被係止ブロック5cが外套部2の係止爪2bを越える位置である。
そして術者は、図4に示すように、操作部3bを遠位側に押し込むように操作して、内挿部3を外套部2の遠位側に押し込む。内挿部3は、外套部2内に通されて前進したときに突出部2aに当接して、外套部2の遠位端部における突出部2aが設けられた2片に曲げ荷重が加わり、外套部2の遠位端部の2片を拡開させる。
このようにして、キャップ5による拘束が解除されたバンパー4aを径方向に拡張させて、胃瘻カテーテル4のバンパー4aを胃内に留置することができる。
なお、外套部2をキャップ5の近位端面5aに当接させて押し込んで、キャップ5を外す際には、オブチュレータ1の保持部2dに体外固定部4bが保持されており、胃瘻カテーテル4は動かないため、キャップ5を相対移動させることが容易にできる。
上記実施形態に係るオブチュレータ1においては、外套部2の突出部2aに内挿部3を当接させることにより、外套部2の遠位端部を拡開させる構成を説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。
次に、第1変形例に係る係止構造について、図6及び図7を主に参照して説明する。図6は、第1変形例に係る外套部12とキャップ5との係止構造を示す断面図であり、閉腕状態の屈曲端部12aを示す図、図7は、外套部12とキャップ5との係止構造を示す断面図であり、開腕状態の屈曲端部12aを示す図である。
胃瘻カテーテル4は、胃内に挿入するための挿入治具(オブチュレータ1)の一部(外套部12)を挿入可能に形成されており、キャップ5は、オブチュレータ1の係止爪12bに係止される被係止部(被係止ブロック5c)を有することを特徴とする。
キャップ5がオブチュレータ1の係止爪12bに係止される被係止ブロック5cを有することで、胃瘻カテーテル4からキャップ5が不意に離脱することを防止できる。
特に、外套部12における遠位端部の対向する2片は、上記実施形態に係る外套部2と異なり、外套部12の他の部位よりも径方向外方に突出することがないため、胃瘻カテーテル4の内壁によって変形を阻害されることはない。このため、外套部12とキャップ5との係止状態を外套部2よりもスムーズに解除することができる。
また、上記のように、更に複数の屈曲端部12aが形成されていることにより、外套部12の先端部が、更に複数の片で構成されている場合には、任意の複数の片に屈曲端部12aが設けられていてもよい。
上記実施形態においては、キャップ5の被係止ブロック5cに外套部2、12の係止爪2b、12bが係止する例を説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。
次に、第2変形例に係る係止構造について、図8を主に参照して説明する。図8は、第2変形例に係る胃瘻カテーテル4とキャップ25との係止構造を示す断面図である。
本変形例に係るキャップ25は、胃瘻カテーテル4のバンパー4aに係止する係止部(係止突起25b)を有する。
このような係止構造により、胃瘻カテーテル4にキャップ25が係止していることで、胃瘻カテーテル4からキャップ25が不意に離脱することを防止できる。
また、キャップ25の周壁25dの内面には、係止突起25bを設けずに、胃瘻カテーテル4のバンパー4aに、キャップ25の周壁25dの内面に係止する不図示の係止部を設けるようにしてもよい。
上記の第2変形例においては、傘状のバンパー4aに係止する係止突起25bを有するキャップ25について説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。
次に、第3変形例に係る係止構造について、図9及び図10を主に参照して説明する。図9は、第3変形例に係る胃瘻カテーテル34とキャップ35との係止構造を示す断面図であり、係止状態を示す図、図10は、胃瘻カテーテル34とキャップ35との係止構造を示す断面図であり、係止解除状態を示す図である。
胃瘻カテーテル34は、胃内に挿入するための挿入治具の一部(外套部22)を挿入可能に形成されており、キャップ35は、胃瘻カテーテル34に係止する係止部(係止突起35b)を有する。
特に、バンパー34aは、内部にとぐろを巻くように巻回されたワイヤ34bを備える。ワイヤ34bが自然状態よりもバンパー34aの軸心側に収縮した状態で、バンパー34aは、キャップ35の空間35sに収容されることになる。
キャップ35の係止突起35bが、バンパー34aを介してバンパー34aの内部にあるワイヤ34bに当接することで、キャップ35が胃瘻カテーテル34に係止することとなる。
また、上記実施形態においては、内挿部3が、係止部が設けられている部材又は係止対象部材に直接当接して押圧することにより、係止部による係止を解除するものとして説明したが、第3の部材を介して間接的に上記の部材を押圧して、係止を解除する構成であってもよい。
(1)折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルを体内に挿入するための挿入治具セットであって、
筒状の外套部と、該外套部内に前進後退可能に通される内挿部と、を含んで構成される挿入治具と、
前記外套部の周囲に取り付けられた前記胃瘻カテーテルと、
前記外套部の先端側に配設され、折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を備え、
前記胃瘻カテーテル又は前記外套部と前記キャップとのうちの一方は、他方に係止する係止部を有し、
前記内挿部は、前記外套部内に通されて前進したときに、前記係止部による係止を解除することを特徴とする挿入治具セット。
(2)前記係止部は、前記外套部の内壁面に設けられて、前記キャップに係止可能に構成されており、
前記内挿部は、前記外套部の内壁面の一部に当接して前記外套部を拡開させることによって、前記係止部による係止を解除する(1)に記載の挿入治具セット。
(3)前記外套部の内壁面には、径方向内側に突出する突出部が形成されており、
該突出部は、前記係止部よりも近位側に配設されており、
前記内挿部は、前記外套部内に通されて前進したときに、前記突出部に当接して、前記外套部を拡開させる(2)に記載の挿入治具セット。
(4)前記外套部の先端部にスリットが形成されており、
該スリットは、前記外套部の先端に至るまで前記外套部の軸方向に延在している(2)又は(3)に記載の挿入治具セット。
(5)前記内挿部は、前記キャップの近位端部に当接して前記キャップを前記胃瘻カテーテル及び前記外套部から離脱させることが可能な位置まで前進可能に構成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載の挿入治具セット。
(6)前記胃内固定部の少なくとも一部は、前記キャップにおける前記係止部又は前記係止部に係止される部位を除く一部の空間に収容されている(1)から(5)のいずれか一項に記載の挿入治具セット。
(7)折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルと、折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を体内に挿入するための挿入治具であって、
前記胃瘻カテーテルを周囲に取り付けることが可能な筒状の外套部と、該外套部内に通される内挿部と、を含んで構成され、
前記外套部は、前記キャップに係止する係止部を有し、
前記内挿部は、前記外套部内に通されて前進したときに、前記係止部による係止を解除することを特徴とする挿入治具。
(8)折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルと、
折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を含んで構成され、
前記胃瘻カテーテルは、胃内に挿入するための挿入治具の一部を挿入可能に形成されており、
前記キャップは、前記挿入治具に係止される被係止部を有することを特徴とする胃瘻カテーテルセット。
(9)折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルと、
折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を含んで構成され、
前記胃瘻カテーテルは、胃内に挿入するための挿入治具の一部を挿入可能に形成されており、
前記胃瘻カテーテルと前記キャップとのうちの一方は、他方に係止する係止部を有することを特徴とする胃瘻カテーテルセット。
S1、S2、S3、S4 胃瘻カテーテルセット
1 オブチュレータ(挿入治具)
2 外套部
2a 突出部
2b 係止爪(係止部)
2c スリット
2d 保持部
3 内挿部
3a 遠位端面
3b 操作部
4 胃瘻カテーテル
4a バンパー(胃内固定部)
4b 体外固定部
4c シャフト
5 キャップ
5a 近位端面
5b 軸心部
5c 被係止ブロック(被係止部)
5d 周壁
5e 貫通孔
5s 空間
12 外套部
12a 屈曲端部
12b 係止爪(係止部)
22 外套部
25 キャップ
25a 近位端面
25b 係止突起(係止部)
25d 周壁
25s 空間
34 胃瘻カテーテル
34a バンパー(胃内固定部)
34b ワイヤ
35 キャップ
35a 近位端面
35b 係止突起(係止部)
35s 空間
Claims (9)
- 折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルを体内に挿入するための挿入治具セットであって、
筒状の外套部と、該外套部内に前進後退可能に通される内挿部と、を含んで構成される挿入治具と、
前記外套部の周囲に取り付けられた前記胃瘻カテーテルと、
前記外套部の先端側に配設され、折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を備え、
前記胃瘻カテーテル又は前記外套部と前記キャップとのうちの一方は、他方に係止する係止部を有し、
前記内挿部は、前記外套部内に通されて前進したときに、前記係止部に対して直接的又は間接的に当接して押圧し、前記押圧の力によって前記係止部による係止を解除することを特徴とする挿入治具セット。 - 前記係止部は、前記外套部の内壁面に設けられて、前記キャップに係止可能に構成されており、
前記内挿部は、前記外套部の内壁面の一部に当接して前記外套部を拡開させることによって、前記係止部による係止を解除する請求項1に記載の挿入治具セット。 - 前記外套部の内壁面には、径方向内側に突出する突出部が形成されており、
該突出部は、前記係止部よりも近位側に配設されており、
前記内挿部は、前記外套部内に通されて前進したときに、前記突出部に当接して、前記外套部を拡開させる請求項2に記載の挿入治具セット。 - 前記外套部の先端部にスリットが形成されており、
該スリットは、前記外套部の先端に至るまで前記外套部の軸方向に延在している請求項2又は3に記載の挿入治具セット。 - 前記内挿部は、前記キャップの近位端部に当接して前記キャップを前記胃瘻カテーテル及び前記外套部から離脱させることが可能な位置まで前進可能に構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の挿入治具セット。
- 前記胃内固定部の少なくとも一部は、前記キャップにおける前記係止部又は前記係止部に係止される部位を除く一部の空間に収容されている請求項1から5のいずれか一項に記載の挿入治具セット。
- 折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルと、折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を体内に挿入するための挿入治具であって、
前記胃瘻カテーテルを周囲に取り付けることが可能な筒状の外套部と、該外套部内に通される内挿部と、を含んで構成され、
前記外套部は、前記キャップに係止する係止部を有し、
前記内挿部は、前記係止部に直接的又は間接的に当接可能な遠位端部を有し、前記外套部内に通されて前進して前記遠位端部が前記係止部に直接的又は間接的に当接したときに、前記係止部を変形させて前記係止部による係止を解除することを特徴とする挿入治具。 - 折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルと、
折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を含んで構成され、
前記胃瘻カテーテルは、胃内に挿入するための挿入治具の一部を挿入可能に形成されており、
前記キャップに、前記挿入治具が直接的又は間接的に当接可能な部位が設けられており、前記挿入治具に当該部位が押し出されることで、前記キャップが前記胃瘻カテーテルから取り外される構成となっており、
前記キャップは、前記挿入治具に係止されるくびれ部分を有するブロック状の被係止部を有することを特徴とする胃瘻カテーテルセット。 - 折り畳み可能な胃内固定部を先端に有する胃瘻カテーテルと、
折り畳まれた状態の前記胃内固定部の少なくとも一部を覆うキャップと、を含んで構成され、
前記胃瘻カテーテルは、胃内に挿入するための挿入治具の一部を挿入可能に形成されており、
前記キャップに、前記挿入治具が直接的又は間接的に当接可能な部位が設けられており、前記挿入治具に当該部位が押し出されることで、前記キャップが前記胃瘻カテーテルから取り外される構成となっており、
前記胃瘻カテーテルと前記キャップとのうちの一方は、他方に係止する係止部を有し、
前記係止部は、圧縮変形可能であり、弾性復元力により前記他方に係止する係止突起であることを特徴とする胃瘻カテーテルセット。
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