JP5037579B2 - 胃瘻形成管用伸展具 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の胃内に流動食等の流体物を供給するための胃瘻形成管を患者の体に挿入したり抜去したりする際に用いられる胃瘻形成管用伸展具に関する。
従来から、高齢や疾病により自力で口から食べ物を摂取する機能が低下した人(以下、患者と記す。)に対して、胃瘻形成管を用いて流動食や栄養剤等の流体物を供給することが行われている。この胃瘻形成管は、患者の腹部に設けられた摂取用の穴部(瘻孔)における胃壁の内部側に設置される胃内固定部と、先端部が胃内固定部に連結され、基端部が穴部を通って患者の体外に延びるチューブ部材とを備えている。そして、この胃瘻形成管を、患者の体に形成した穴部に挿入するときには、棒状のエクステンダーを用いてその挿入のための操作が行われる(特許文献1参照)。
この胃瘻形成管の胃内固定部は、椀状に形成されており、胃内固定部におけるチューブ部材との連結部の近傍部分にエクステンダーを通すことのできる貫通孔が形成されている。このため、エクステンダーを胃瘻形成管の外部側から貫通孔に通して、その先端部を胃内固定部の内面側に引っ掛けた状態で、さらに、エクステンダーを胃内固定部の先端側に押し込むと、胃内固定部は細長くなって伸びる。この細くなった状態の胃内固定部は患者の腹部に設けた穴部を通過できるため、そのままの状態で、胃内固定部を胃内に挿入することにより胃瘻形成管の穴部への留置ができる。胃内固定部が胃内に挿入されたのちに、エクステンダーは体外に抜き取る。
また、胃瘻形成管を抜去する場合には、患者の体に留置された胃瘻形成管を、そのままの状態でチューブ部材を引っ張ることにより体外に抜き取る。この場合、貫通孔によって、胃内固定部は一定の向きに撓んで萎むようになり穴部からの抜去が可能になる。
特開2003−275325号公報
しかしながら、前述した胃瘻形成管では、抜去の際に、胃瘻形成管をそのまま抜き取るため、胃内固定部による抵抗が大きく抜去の操作が難しいという問題がある。また、抜去の際に、患者の腹部を傷め易いという問題もある。さらに、胃瘻形成管を患者の体に形成した穴部に挿入する際には、一定の力でエクステンダーを胃内固定部に押し付けて胃内固定部の太さを一定にした状態で操作を行う必要がある。しかしながら、前述したエクステンダーでは、術者が手の力を調節をしながら、胃瘻形成管を穴部に挿入する操作をしなければならないため、操作が難しく術者の負担が大きくなるという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、胃瘻形成管の伸展を一定にすることにより、挿入や抜去の操作が容易になる胃瘻形成管用伸展具を提供することである。
本発明に係る胃瘻形成管用伸展具の構成上の特徴は、患者の皮膚表面と胃壁の内面との間に形成された穴部における胃壁の内面側に設置される胃内固定部と、胃内固定部に連結され穴部を通って患者の体外に延びるチューブ部材とを備えた胃瘻形成管を、患者の穴部に挿入または抜去する際に用いられる胃瘻形成管用伸展具であって、チューブ部材内を挿通可能な棒状部材で構成され、先端部で胃内固定部の先端を先端側方向に向けて押し込むことにより胃内固定部を細長く伸ばすことができるエクステンダーと、チューブ部材の体外側端部に固定可能な固定部と、手で持って操作するための把持部とを有し、チューブ部材内に挿通された状態のエクステンダーの長手方向に沿って移動可能な移動固定部材とを備え、移動固定部材の固定部を、エクステンダーの外周面を囲った状態で、エクステンダーの長手方向に沿って移動可能な筒状体で構成し、筒状体に、チューブ部材の体外側端部に固定される被固定部を形成したことにある。
この胃瘻形成管用伸展具では、チューブ部材の体外側端部に固定される固定部と、手で持って操作するための把持部とが一つの移動固定部材に備わっている。そして、移動固定部材は、エクステンダーの長手方向に沿って移動可能になっている。このため、チューブ部材の内部にエクステンダーを挿入した状態で、把持部を持って移動固定部材をエクステンダーの挿入方向と逆の方向に引っ張ることにより、胃内固定部を細長くすることができる。これによっても、患者の腹部を痛めることなく胃瘻形成管の抜去ができ、また、胃瘻形成管の患者の穴部への挿入や穴部からの抜去の操作も容易になる。この場合、胃瘻形成管用伸展具を構成する部材の数が少なくなるため、製造が容易になるとともに安価につく。
この胃瘻形成管用伸展具においては、移動固定部材の固定部を、エクステンダーの外周面を囲った状態で、エクステンダーの長手方向に沿って移動可能な筒状体で構成し、筒状体に、チューブ部材の体外側端部に固定される被固定部を形成している。この場合、被固定部を筒状体の外周面に形成され、チューブ部材の内部に圧入できる突部で構成することができる。さらに、被固定部を構成する突部を、筒状体の外周面に円周に沿って形成され、チューブ部材の内部に圧入する際に先端側になる部分の直径が小さく、後部側になる部分の直径が徐々に大きくなるように設定されたテーパ部を備えた突部で構成することもできる。この突部も1個だけ形成してもよいし複数個形成してもよい。
これらによると、移動固定部材の移動方向がエクステンダーの長手方向と一致するようになるため、胃瘻形成管の伸展方向と移動固定部材の移動方向との間に差が生じなくなり、胃瘻形成管を適正な伸展状態にして挿入や抜去の操作が行える。また、チューブ部材と移動固定部材の被固定部との固定がより確実になる。さらに、チューブ部材と被固定部とを固定する際には、チューブ部材内に筒状体を挿入し易くなり、チューブ部材内に筒状体を挿入して、チューブ部材と被固定部とを固定したのちには、チューブ部材から筒状体が抜け難くなる。
また、本発明に係る胃瘻形成管用伸展具の他の構成上の特徴は、筒状体が圧入されて被固定部を固定するチューブ部材の外周面を締め付けて、被固定部とチューブ部材との固定をより強固にする締付け具を備えたことにある。この場合の締付け具としては、筒状体における被固定部が形成された部分の上方にねじ部を設け、このねじ部と着脱可能なねじが内周面上部に形成された円筒状の部材を用いることができ、この部材の内周面下部でチューブ部材の外周面を締め付けることができる。また、クリップ等の締付け具を用いることができる。この締付け具によるチューブ部材の外周面を締め付けは、筒状体の長さが短く設定されている場合に、特に大きな効果を発揮する。
また、本発明に係る胃瘻形成管用伸展具のさらに他の構成上の特徴は、エクステンダーの基端側部分の周面に位置決め部を形成するとともに、移動固定部材に、位置決め部に係合可能な被位置決め部を設け、チューブ部材内にエクステンダーを挿入した状態で、チューブ部材と固定部および位置決め部と被位置決め部とをそれぞれ係合させたときに、胃内固定部が細長く伸びるようにしたことにある。また、この場合、位置決め部を、エクステンダーの軸方向に沿って複数個設けられた突部で構成するとともに、被位置決め部を弾性材料からなる筒状体で構成し、被位置決め部を位置決め部の所定部分に係合できるようにすることもできる。
このように構成したため、胃内固定部を、細長くなった一定の状態に維持させることができ、胃瘻形成管の挿入や抜去の操作を行う術者は、胃瘻形成管の伸展状態を気にすることなく、挿入や抜去の操作だけに集中することができる。また、胃瘻形成管の伸展状態を任意に変更することができる。さらに、被位置決め部と位置決め部との係合が、エクステンダーの位置決め部に被位置決め部が形成された筒状体を挿し込むだけで済むため容易である。また、被位置決め部の構造が簡単で低コストになる。
胃瘻形成管に本発明の第1実施形態による胃瘻形成管用伸展具を取り付けた状態を示した正面図である。 胃瘻形成管の斜視図である。 胃瘻形成管用伸展具を構成する各部材を示した分解斜視図である。 ロッドに固定部材を取り付けた状態を示した正面図である。 患者の体に留置されている際の胃瘻形成管を示した正面図である。 胃瘻形成管用伸展具で胃瘻形成管を伸張させた状態を示した正面図である。 胃瘻形成管に本発明の第2実施形態による胃瘻形成管用伸展具を取り付けた状態を示した正面図である。 図7に示した胃瘻形成管用伸展具で胃瘻形成管を伸張させた状態を示した正面図である。 図7に示した胃瘻形成管用伸展具が備えるロッドに固定部材を取り付けた状態を示した正面図である。 胃瘻形成管に本発明の第3実施形態による胃瘻形成管用伸展具を取り付けた状態を示した正面図である。 図10に示した胃瘻形成管用伸展具で胃瘻形成管を伸張させた状態を示した正面図である。 胃瘻形成管に図10に示した胃瘻形成管用伸展具が備える固定部を固定した状態を示した正面図である。 本発明の第4実施形態による胃瘻形成管用伸展具が備える内部補強体をチューブ部材に取り付けた状態を示した断面図である。 本発明の第5実施形態による胃瘻形成管用伸展具が備えるコネクタを示した断面図である。 図14に示したコネクタの平面図である。 本発明の第6実施形態による胃瘻形成管用伸展具が備える被係合部を示した正面図である。 胃瘻形成管に本発明の第7実施形態による胃瘻形成管用伸展具を取り付けた状態を示した正面図である。 図17に示した胃瘻形成管用伸展具で胃瘻形成管を伸張させた状態を示した正面図である。 図17に示した胃瘻形成管用伸展具が備えるロッドに移動固定部材を取り付けた状態を示した正面図である。 胃瘻形成管に本発明の第8実施形態による胃瘻形成管用伸展具を取り付けた状態を示した正面図である。 図20に示した胃瘻形成管用伸展具が備えるクリップを示した平面図である。 変形例によるクリップを示した平面図である。 胃瘻形成管に本発明の第9実施形態による胃瘻形成管用伸展具を取り付けた状態を示した正面図である。 図23に示した胃瘻形成管用伸展具で胃瘻形成管を伸張させた状態を示した正面図である。 図23に示した胃瘻形成管用伸展具が備えるロッドに移動固定部材を取り付けた状態を示した正面図である。 締付けねじを示した正面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は、胃瘻形成管10に、本発明の第1実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具20を取り付けた状態を示している。胃瘻形成管10は、図2に示したように、それぞれポリウレタンからなるチューブ部材11と、チューブ部材11の下端部に連結された胃内固定部12とで構成されている。以下、チューブ部材11側を上側、胃内固定部12側を下側として説明する。
チューブ部材11の内部は、流動食等の流体物を通過させるための穴部からなる供給路13に形成されている。また、チューブ部材11は、伸縮性を備えており、引っ張ることにより伸張し、引っ張る力から開放されると元の状態に復元する。このチューブ部材11は、胃瘻形成管10を患者の腹部に形成した穴部(図示せず)に留置した際に、穴部内に固定されて穴部を閉塞し、胃内から液体等が漏れることを防止する機能を有する。
胃内固定部12は、チューブ部材11の下端部に連結された円筒状の連結部14と、連結部14の下端開口縁部に連結された内部保持片15とを備えている。連結部14は、チューブ部材11の外周面下端部を覆うことのできる筒状に形成され、内部にチューブ部材11の下端部を挿入させた状態でチューブ部材11に固定されている。また、内部保持片15の上部側部分は、連結部14の下端周縁部に連結され、胃内固定部12が胃内に位置するときに胃壁に接触する略ドーム状の接触部15aで構成されている。そして、内部保持片15の下部側部分は、接触部15aの下端縁部に連結された4個の帯状の連結部15bと、各連結部15bの先端部を結合する結合部15cとで構成されている。
接触部15aの上面中央部には、チューブ部材11の供給路13に連通する穴部が形成されている。また、胃壁が接触する接触部15aの上面中央部は平面状に形成されている。4個の連結部15bは、接触部15aの下端部に、円周方向に一定間隔を保って設けられており、接触部15aの下端縁部から四方に別れてそれぞれ下方に延びたのちにチューブ部材11の中心軸の下方に集まって結合部15cを形成して固定されている。
すなわち、結合部15cは、各連結部15bの下端部を結合させることによって、各連結部15bどうしを連結させるとともに、各連結部15bによってその位置をチューブ部材11の中心軸の下方に位置決めされている。このため、内部保持片15は、対向する一対の連結部15b,15bと接触部15aの外郭とでそれぞれ円を描くようにして全体形状が略球形になるように形成されている。
接触部15aおよび各連結部15bは、可撓性を有する軟質の弾性材料で構成されており、通常は、弾性によって、図1および図2に示したように全体形状が略球形になる形状を維持しているが、結合部15cを下方に向けて押し込むことにより真っ直ぐな細長い状態に伸張する。また、接触部15aにおける各連結部15bに対応する下端部から上端部までの部分と比べてそれ以外の部分は薄肉に形成されている。
このため、接触部15aは連結部15bから延長された部分と、その間に掛け渡された薄肉部分とで構成された状態になり、結合部15cを下方に向けて引っ張った際に、一定の形状に折り畳まれて、より細長い形状に萎み易くなっている。また、結合部15cの中央には穴部が形成されており、この穴部に短筒状の係合部16が固定されている。この係合部16の中央部には、後述するロッド(図3参照)21の先端部を位置決めするための穴部16aが形成されている。このように構成された胃内固定部12は、患者の胃壁内面に固定されて胃瘻形成管10が患者の体から外れることを防止する機能を有する。
胃瘻形成管用伸展具20は、図3に示したように、本発明に係るエクステンダーとしてのロッド21と、固定部材22と、係合部材23とで構成されている。ロッド21は、ステンレス製の棒体からなる本体部21aとプラスチック製の把持部21bとを備えている。そして、本体部21aの先端には、プラスチック製の押し込み部29が取り付けられている。この押し込み部29は、本体部21aの下端部の周面を覆った状態で本体部21aに固定された固着部29aと、固着部29aの下端から下方に延びた押し込み片29bとで構成されている。
そして、固着部29aの外径は、胃瘻形成管10が備える係合部16の穴部16aの直径よりも大きく設定され、押し込み片29bの直径は、穴部16aの直径よりも小さく設定されている。したがって、チューブ部材11の供給路13における上端開口13aから下方に向けてロッド21を挿し込んでいくと、押し込み片29bは穴部16a内に入り、固着部29aは、下面を係合部16の上面に位置させた状態になる。このため、さらにロッド21を胃瘻形成管10内の下方に向けて押し込んでいくと、胃内固定部12は、細長くなって伸びていく。
また、本体部21aの上部側部分における把持部21bの下側部分には、把持部21bと一体的に構成された円筒部24が、本体部21aの周面を被覆して形成され、その外周面に、本発明の位置決め部としての係合段部24aが形成されている。係合段部24aは、円筒部24の周面に円周に沿って形成された縦断面形状のそれぞれ一方が略三角形になったリング状の突起からなっており、円筒部24の軸方向に沿って一定間隔を保って3個形成されている。また、把持部21bの上面は、操作する際に、手や指、特に親指を当て易くするために、円弧状に窪んだ曲面に形成されている。
固定部材22は、ステンレスで構成されており、本体部22aが円筒状に形成され、本体部22aの上端側部分の外周面に、係合突部25が形成されている。この係合突部25は、下部側部分の直径が小さく、上部側部分の直径が徐々に大きくなるように設定されたテーパ部25aを備えている。そして、テーパ部25aの上部側部分は、直径が徐々に小さくなるように設定され、テーパ部25aとの間に段部が形成されている。この係合突部25は、本発明に係る被固定部および被係合部の双方を構成する。また、本体部22aの上端には、外径が本体部22aの外径よりも大きくなったリング状の把持部22bが形成されている。
固定部材22は、図4に示したように、ロッド21の本体部21aの外周面を覆った状態で、本体部21aに取り付けられ、その状態では、本体部21aの長手方向に沿って移動可能になる。また、固定部材22の本体部22aは、チューブ部材11の供給路13内に挿入可能になっており、係合突部25は、チューブ部材11の供給路13内に圧入可能になっている。そして、チューブ部材11内に本体部22aを挿入していくと、固定部材22は、チューブ部材11と係合突部25との係合によってチューブ部材11に固定される。
係合部材23は、ステンレス板を加工することにより、図3に示した形状に形成されており、本発明の係合部としての下部係合部26と、本発明の被位置決め部としての上部係合部27とを備えている。下部係合部26と上部係合部27とは、上下方向に長くなった四角板状の連結片28によって連結されている。下部係合部26は、平面視が略U形の保持片26aと、一対の爪部26bとで構成されており、保持片26aは、連結片28の下端部から、連結片28と直交して図示の手前側の水平方向に向かって形成されている。
また、爪部26bは、連結片28の下端側部分の両側部から、連結片28と直交し、かつ保持片26aと間隔を保った状態で保持片26aと平行して設けられている。保持片26aの略U形の内側部分は、図1に示したように、チューブ部材11内に圧入された状態の係合突部25のテーパ部25aに対応する部分を挟み込める大きさの凹部に形成されている。
上部係合部27は、連結片28の上端部から、連結片28と直交して図示の手前側の水平方向に向かって形成されており、連結片28の両側方向に延びる横長の部分で構成されている。また、上部係合部27の前後方向の長さは短く設定され、その中央前部に、各係合段部24aと係合可能な係合凹部27aが形成されている。また、上部係合部27の前部における係合凹部27aの両側部分には、係合段部24aとの係合が解除されることを防止するための一対の突起27bが下方に向って突出している。さらに、上部係合部27の左右方向の両側部分は、手を引っ掛けて行う操作をし易くするために下方に向って湾曲されており、保持片26aの先端部は、係合突部25との係合が解除されることを防止するために上方に向かって湾曲されている。
このように構成された胃瘻形成管用伸展具20は、胃瘻形成管10を患者の腹部に形成した穴部に挿入する場合や、穴部から抜去する場合に使用されるが、ここでは、まず、胃瘻形成管10を穴部から抜去する場合について説明する。図5に、使用状態の胃瘻形成管10aを示している。この胃瘻形成管10aでは、チューブ部材11aが長くなっており、その上端部に、胃瘻形成管10aに栄養剤を供給する栄養管(図示せず)を接続するための接続部17が連結されている。この接続部17は、2個の供給口部17a,17bを備えており、供給口部17a,17bはそれぞれ対応する蓋部18a,18bによって開閉可能になっている。
この胃瘻形成管10aの下部側部分は、前述した胃瘻形成管10を構成しており、患者の腹壁と胃壁とに設けた穴部にチューブ部材11aの下部側部分を位置させ、患者の胃内に胃内固定部12を位置させた状態で、患者の穴部に留置されている。そして、患者に流動食や栄養剤等の流体物を供給する際には、体外に延びるチューブ部材11aの基端の接続部17における所定の供給口部17a,17bを開き、その供給口部17a,17bに栄養管を接続する。
その状態で、この栄養管および胃瘻形成管10aを介して患者に栄養剤を供給する。この際、チューブ部材11aの下端開口から出た流体物は、胃内固定部12内から各連結部15bの間を通過して胃内に入る。また、使用後は、接続部17から栄養管を外し、蓋部18a,18bで供給口部17a,17bを閉じておく。そして、所定期間の使用により、胃瘻形成管10aの取替えの必要が生じた場合には、図5に示した破線aの部分でチューブ部材11aを切断する。これによって、胃瘻形成管10が患者の体に残る。
つぎに、図4に示したように、固定部材22が取り付けられたロッド21を、チューブ部材11の上端開口13aから下方に向けて挿入する。その際、把持部22bを手で持ってチューブ部材11の内部に固定部材22の本体部22aを押し込んで、チューブ部材11の上端に係合突部25を固定させる。そして、ロッド21の押し込み片29bを胃内固定部12の係合部16に合わせて穴部16a内に挿し込む。ついで、下部係合部26の保持片26aをチューブ部材11の外周面における係合突部25を覆った部分に係合させ、本体部21aを係合凹部27a内に位置させた状態で、係合部材23を胃瘻形成管10と固定部材22とが取り付けられたロッド21に組み付けて、図1の状態にする。
つぎに、把持部21bの上面を手で押さえて、押し込み片29bが穴部16aから外れないようにした状態で、上部係合部27の下面に指を掛けて係合部材23を上方に引っ張り、所定の係合段部24a、例えば、中央に位置する係合段部24aに係合凹部27aの縁部を係合させる。これによって、図6に示したように、胃内固定部12は真っ直ぐに伸びて細くなり、チューブ部材11と胃内固定部12とは1本の棒に近い状態になる。この際、胃内固定部12だけでなくチューブ部材11も伸張した状態になる。
また、係合突部25は、保持片26aの先端の湾曲部によって保持片26aから外れることを防止され、ロッド21の係合段部24aは、突起27bによって係合凹部27aから外れることを防止された状態で、胃瘻形成管10と胃瘻形成管用伸展具20とは組み付けられる。そして、胃瘻形成管10を図6のように伸張させた状態で、ロッド21を引っ張ることにより、患者の穴部から胃瘻形成管10を抜き取る。この場合、胃内固定部12が細長く伸びているため、胃瘻形成管10の抜去操作がスムーズに行える。
胃瘻形成管10を患者から取り外したところで、上部係合部27の下面に指を掛けて係合部材23を上方に引っ張り、係合段部24aから、係合凹部27aを取り外すとともに、保持片26aを係合突部25から取り外して、係合部材23を胃瘻形成管10とロッド21とから外す。さらに、胃瘻形成管10からロッド21を抜き取って抜去操作が終了する。使用済みの胃瘻形成管10は廃棄し、胃瘻形成管用伸展具20は、次回の処理の際に、再度使用される。
本実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具20は、以上のように構成したため、固定部材22を取り付けたロッド21を、胃瘻形成管10のチューブ部材11内に挿入して、固定部材22の係合突部25をチューブ部材11の上端部に固定することができる。そして、チューブ部材11の外周面における係合突部25に対応する部分に、下部係合部26を係合させた状態で、係合部材23を上方に引っ張って上部係合部27を所定の係合段部24aに係合させることにより、胃内固定部12は、細長くなった状態に維持される。このため、手術を行う術者は胃瘻形成管10の伸展状態を気にすることなく、挿入や抜去の操作だけに集中して処理を行うことができる。この結果、胃瘻形成管10の患者の穴部への挿入や穴部からの抜去の操作が容易になる。
この場合、固定部材22が円筒状に形成されて、ロッド21の本体部21aの長手方向に沿って移動するため、操作が容易になるとともに、胃瘻形成管10の伸展状態が適正になる。また、固定部材22は、係合突部25によってチューブ部材11に固定されるとともに、チューブ部材11を挟んだ状態で、係合部材23の保持片26aが係合突部25に係合するため、固定部材22とチューブ部材11との固定はより確実になる。さらに、チューブ部材11は、ある程度伸びると固定部材22の本体部22aの外周面に密着して、必要以上に伸びることを防止されるため、ロッド21を押し込む力は胃内固定部12の伸展に対して効果的に費やされる。
また、下部係合部26の保持片26aの先端部は、上方に向かって湾曲して、係合突部25から外れ難くなっており、上部係合部27の前部における係合凹部27aの開放側縁部には、一対の突起27bが設けられて、上部係合部27がロッド21の係合段部24aから外れ難くなっている。したがって、胃瘻形成管用伸展具20は、胃瘻形成管10から外れることなく安定した状態で胃瘻形成管10を伸展させた状態を維持する。
さらに、係合段部24aは、一定間隔を保って3個形成されているため、胃瘻形成管10を3段階の長さで伸展させることができる。このため、汎用性が生じ、1種類の胃瘻形成管用伸展具20で種々の胃瘻形成管の挿入および抜去の操作が行えるようになる。また、胃瘻形成管10の伸びや物性変化等に対応して係合凹部27aを係合させる係合段部24aを選択できるため、操作時の最適な状態で操作を行うことができる。
(第2実施形態)
図7および図8は、胃瘻形成管10に、本発明の第2実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具30を取り付けた状態を示している。この胃瘻形成管用伸展具30が備える固定部材32は、図9に示したように、係合突部35が本体部32aの外周面における軸方向の中央部よりもやや下部側に形成されている。そして、係合突部35は、下部側部分の直径が小さく、上部側部分の直径が徐々に大きくなるように設定されたテーパ部35aと、テーパ部35aの上部側部分に、テーパ部35aと上下対称に形成されたテーパ部35bとで構成されている。また、係合部材33は、固定部材32の係合突部35が、固定部材22の係合突部25と比較して下方に移動した距離分だけ、連結片38の上下方向の長さが長く設定されている。
この胃瘻形成管用伸展具30のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具20の対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このように構成したため、この胃瘻形成管用伸展具30では、係合部材33の保持片26aがチューブ部材11の中央部よりも下部側部分を押さえて係合突部35に係合するようになる。このため、固定部材32とチューブ部材11との固定はさらに確実になる。また、この胃瘻形成管用伸展具30によれば、図5に示したような長さの長いチューブ部材を備えた胃瘻形成管を患者の穴部に挿入する際の操作が容易になる。この胃瘻形成管用伸展具30のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具20と同様である。
(第3実施形態)
図10および図11は、胃瘻形成管10に、本発明の第3実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具40を取り付けた状態を示している。この胃瘻形成管用伸展具40が備えるロッド41では、係合段部44aが、円筒部44の外周面に円周に沿って形成された縦断面形状のそれぞれ一方が半円状になったリング状の突起からなっており、円筒部44の軸方向に沿って一定間隔を保って5個形成されている。
また、固定部42は、図12に示したように、下部側部分の直径が大きく上部側部分の直径が徐々に小さくなるように設定された円筒体で構成され、胃瘻形成管10のチューブ部材11における上端側部分の外周面に固定されている。そして、固定部42の下面が係合突部45を構成している。また、係合部材43の下部係合部46は、保持片46aと爪部46bとを一体に連続して形成した枠体で構成されている。
この胃瘻形成管用伸展具40のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具20の対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このように構成したため、この胃瘻形成管用伸展具40では、固定部42の構造が極めて単純になり、製造が容易になるとともに、胃瘻形成管用伸展具40が安価になる。また、胃瘻形成管10に固定部42を固定させるための操作が不要になるため、手術中の操作が簡単になる。この胃瘻形成管用伸展具40のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具20と同様である。
(第4実施形態)
図13は、本発明の第4実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具が備える固定部52を示している。この固定部52は、前述した固定部42と同じ構成からなる被係合部53と内部補強体54とで構成されている。内部補強体54は、樹脂の成形体で構成されており、チューブ部材11内に圧入可能な筒状部54aと筒状部54aの上端部に設けられたフランジ状の把持部54bとで構成されている。
この固定部52を備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具40の対応する部分と同一である。このように構成したため、内部補強体54の筒状部54aがチューブ部材11の内周面に密着してチューブ部材11の伸びが抑制されるようになる。これによって、チューブ部材11が損傷することが防止される。この固定部52を備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具40と同様である。
(第5実施形態)
図14および図15は、本発明の第5実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具が備える固定部62を示している。この固定部62は、前述した固定部42と略同じ形状で固定部42よりも小さく形成された被係合部63と、被係合部63に着脱可能に係合するコネクタ64とで構成されている。コネクタ64は、ヒンジ連結部65を中心として互いに回転可能な一対の連結片66a,66bを備えており、連結片66a,66bの先端部はワンタッチで互いに着脱可能な係合部67a,67bが形成されている。そして、連結片66a,66bは、係合部67a,67bを係合させた際に、チューブ部材11の外周面を覆うことのできる円筒体になるように構成されている。
また、連結片66a,66bの内周面には、被係合部63に係合可能な係合溝部68が円周に沿って形成されており、連結片66a,66bの外周面には、一対の係合突起69a,69bが形成されている。この係合突起69a,69bは、前述した係合部材23が備える下部係合部26に係合可能になっている。この固定部62を備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具20の対応する部分と同一である。このように構成したため、チューブ部材11に固定された被係合部63と係合部材23との係合をより確実にすることができる。また、被係合部63が小さな部材で構成されているため、チューブ部材11における被係合部63が形成された部分を患者の穴部に通す場合には、抵抗が少なく通し易くなる。この固定部62を備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具20と同様である。
(第6実施形態)
図16は、本発明の第6実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具が備える固定部としての被係合部72を示しており、この被係合部72は、チューブ部材11の外周面に形成された凹部で構成されている。この被係合部72を構成する凹部は、チューブ部材11の外周面を、下部側部分の直径が大きく上部側部分の直径が徐小さくなるように設定したテーパ状に形成されており、上端部が段部72aに形成されている。そして、係合部材(図示せず)が備える下部係合部は、段部72aに係合可能な幅の狭い保持片を備えている。
この被係合部72を備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具20の対応する部分と同一である。このように構成したため、別部材としての固定部材を設ける必要がなくなり、構造が単純で安価な胃瘻形成管用伸展具を得ることができる。この被係合部72を備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具20と同様である。
(第7実施形態)
図17および図18は、胃瘻形成管10に、本発明の第7実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具80を取り付けた状態を示している。この胃瘻形成管用伸展具80では、固定部材と係合部材とが、図19に示した一体からなる移動固定部材81で構成されており、この移動固定部材81は、固定部82と、係合部83とで構成されている。この固定部82では、係合突部85が円筒状の本体部82aの外周面における下端部に形成されている。そして、係合突部85は、下部側部分の直径が小さく、上部側部分の直径が徐々に大きくなるように設定されたテーパ部85aを上下に2個連続して形成して構成されている。
また、係合部83は、本体部82aの上端部に連結された横長の板体からなる把持部87と、把持部87の上面中央部に連結された本発明の被位置決め部としての筒状被係合部88とで構成されている。把持部87は、上部係合部27から突起27bを取り除くとともに、係合凹部27aに変えて、本体部82aの穴部に連通する穴部(図示せず)を設けた構成になっている。また、筒状被係合部88は、伸縮性を備えた弾性樹脂材料からなっており、ロッド21が備える係合段部24aの所定の部分に位置を変更して係合可能になっている。
この胃瘻形成管用伸展具80のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具20の対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。このように構成したため、係合部83とロッド21との係合が、係合段部24aに筒状被係合部88を挿し込むだけで済むため容易である。また、固定部材と係合部材とが、一体からなる移動固定部材81で構成されているため、構造が簡単で低コストになる。この胃瘻形成管用伸展具80のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具20と同様である。
(第8実施形態)
図20は、本発明に係る第8実施形態を示しており、この実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具は、前述した胃瘻形成管用伸展具80に、さらに本発明に係る締付け具としてのクリップ89aを備えた構成になっている。クリップ89aは、図21に示したように、「Ω」の形状に形成された線状の弾性部材で構成されており、図20のように、胃瘻形成管10に取り付けられた胃瘻形成管用伸展具80における係合突部(85)にチューブ部材11を介して取り付けられている。このクリップ89aを備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具80の対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、チューブ部材11は、クリップ89aによって係合突部85により強く押し付けられて、移動固定部材81の固定部(82)により強固に固定される。このクリップ89aを備えた胃瘻形成管用伸展具のそれ以外の作用効果については、前述した胃瘻形成管用伸展具80と同様である。また、図22に、締付け具の変形例としてのクリップ89bを示した。このクリップ89bは、略U形に形成された板状の弾性部材で構成されており、凹部の奥端に、チューブ部材11を係合突部85に押し付けることのできる略円形の凹部89cが形成されている。これによっても、クリップ89aと同様の作用効果を得ることができる。
(第9実施形態)
図23および図24は、胃瘻形成管10に、本発明の第9実施形態に係る胃瘻形成管用伸展具90を取り付けた状態を示している。この胃瘻形成管用伸展具90では、固定部材と係合部材とが、図25に示した移動固定部材91と、図26に示した締付けねじ99とで構成されている。この移動固定部材91は、前述した移動固定部材81と同様、固定部92と、係合部93とで構成されている。そして、この固定部92では、係合突部85と同一構造の係合突部95が円筒状の本体部92aの外周面における下端部に形成され、本体部92aの上端部には、外径が本体部92aや係合突部95の外径よりも大きく設定されたねじ部99aが形成されている。そして、固定部92の上下方向の長さは固定部82の上下方向の長さと同一に設定されている。
また、係合部93は、係合部83と同一の構造からなる把持部97と、筒状被係合部98とで構成されている。そして、締付けねじ99は、ねじ部99aと螺合可能な円筒状の金属製ねじ部材で構成されており、表面に滑り止めの凹凸部が形成されている。この締付けねじ99は、チューブ部材11内に本体部92aが圧入された状態の固定部92のねじ部99aに螺合することにより、チューブ部材11を係合突部95に押し付けて、チューブ部材11と固定部92との固定をより強固にする。 この胃瘻形成管用伸展具90のそれ以外の部分の構成については、胃瘻形成管用伸展具80の対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。また、この胃瘻形成管用伸展具90の作用効果については、前述したクリップ89aやクリップ89bを備えた胃瘻形成管用伸展具と同様である。
また、本発明にかかる胃瘻形成管用伸展具は、前述した実施形態に限定するものでなく、本発明の技術的範囲内で適宜変更実施が可能である。例えば、前述した各実施形態では、ロッド21,41にそれぞれ係合段部24a,44aを形成し、係合部材23等に、係合段部24a,44aに着脱可能に係合する係合凹部27a等をそれぞれ設けているが、これらは、省略することもできる。この場合、上部係合部27等を手で持ったままで操作することになるが、上部係合部27等は、手で持ちやすい把持部で構成されているため、操作が容易である。また、把持部としては、上部係合部27のような形状のものに限らず、把持部22bや固定部42等を用い、これらを直接手で持って引っ張ることによりチューブ部材11を伸ばすようにしてもよい。
また、係合段部24a,44aを設ける場合には、その数は、3個や5個に限らず、それ以外の複数個にしてもよいし、1個だけにしてもよい。また、係合段部24a等の断面形状も半円形や三角形だけでなく、種々の形状にすることができる。また、この係合段部は、リング状でなく円筒部の所定部分から突出した突部で構成してもよいし、上部係合部が係合可能な凹部で構成してもよい。また、それ以外の胃瘻形成管10および各胃瘻形成管用伸展具20等を構成する各部分の形状や材料等についても適宜変更することができる。
10…胃瘻形成管、11…チューブ部材、12…胃内固定部、16…係合部、16a…穴部、20,30,40,80,90…胃瘻形成管用伸展具、21,41…ロッド、21a…本体部、22,32…固定部材、42,52,62…固定部、22a,32a,82a,92a…本体部、23,33,43…係合部材、24a,44a…係合段部、25,35,45,85,95…係合突部、25a,35a,85a…テーパ部、26,46…下部係合部、26a,46a…保持片、27…上部係合部、27a…係合凹部、53,63,73…被係合部、81,91…移動固定部材、82,92…固定部、83,93…係合部、87,97…把持部、88,98…筒状被係合部、89a,89b…クリップ、99…締付けねじ、99a…ねじ部。

Claims (6)

  1. 患者の皮膚表面と胃壁の内面との間に形成された穴部における前記胃壁の内面側に設置される胃内固定部と、前記胃内固定部に連結され前記穴部を通って患者の体外に延びるチューブ部材とを備えた胃瘻形成管を、前記患者の穴部に挿入または抜去する際に用いられる胃瘻形成管用伸展具であって、
    前記チューブ部材内を挿通可能な棒状部材で構成され、先端部で前記胃内固定部の先端を先端側方向に向けて押し込むことにより前記胃内固定部を細長く伸ばすことができるエクステンダーと、
    前記チューブ部材の体外側端部に固定可能な固定部と、手で持って操作するための把持部とを有し、前記チューブ部材内に挿通された状態の前記エクステンダーの長手方向に沿って移動可能な移動固定部材と
    を備え、
    前記移動固定部材の固定部を、前記エクステンダーの外周面を囲った状態で、前記エクステンダーの長手方向に沿って移動可能な筒状体で構成し、前記筒状体に、前記チューブ部材の体外側端部に固定される被固定部を形成したことを特徴とする胃瘻形成管用伸展具。
  2. 前記被固定部を前記筒状体の外周面に形成され前記チューブ部材の内部に圧入できる突部で構成した請求項1に記載の胃瘻形成管用伸展具。
  3. 前記被固定部を構成する突部を、前記筒状体の外周面に円周に沿って形成され、前記チューブ部材の内部に圧入する際に先端側になる部分の直径が小さく、後部側になる部分の直径が徐々に大きくなるように設定されたテーパ部を備えた突部で構成した請求項2に記載の胃瘻形成管用伸展具。
  4. 前記筒状体が圧入されて前記被固定部を固定する前記チューブ部材の外周面を締め付けて、前記被固定部と前記チューブ部材との固定をより強固にする締付け具を備えた請求項2または3に記載の胃瘻形成管用伸展具。
  5. 前記エクステンダーの基端側部分の周面に位置決め部を形成するとともに、前記移動固定部材に、前記位置決め部に係合可能な被位置決め部を設け、前記チューブ部材内に前記エクステンダーを挿入した状態で、前記チューブ部材と前記固定部および前記位置決め部と前記被位置決め部とをそれぞれ係合させたときに、前記胃内固定部が細長く伸びるようにした請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の胃瘻形成管用伸展具。
  6. 前記位置決め部を、前記エクステンダーの軸方向に沿って複数個設けられた突部で構成するとともに、前記被位置決め部を弾性材料からなる筒状体で構成し、前記被位置決め部を前記位置決め部の所定部分に係合できるようにした請求項5に記載の胃瘻形成管用伸展具。
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